JP2009149186A - 船外機 - Google Patents

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Abstract

【課題】ウォーターポンプ周りの冷却水配管レイアウト性の向上と、ウォーターポンプの吐出性能向上と、船外機の組立作業性向上を図る。
【解決手段】ウォーターポンプ41の冷却水吸入部71と取水孔74との間を、ケーシング12の外部に配設した吸入側管路部材82で接続する一方、ケーシング12の外部に冷却水中継部78を設け、この冷却水中継部78をケーシング12内部の冷却水供給通路80に通じさせ、冷却水中継部78とウォーターポンプ41の冷却水吐出部72との間を、ケーシング12の外部に配設した吐出側管路部材83で接続した。さらに、冷却水中継部78から分岐させたミッション冷却用管路部材87の他端をトランスミッション装置26のウォータージャケット85に接続した。上記各管路部材82,83,87は例えば柔軟なホース状である。
【選択図】図3

Description

本発明は、ウォーターポンプで汲み上げた外水を冷却水としてエンジンその他の発熱部に供給するように構成された船外機に関するものである。
一般的な船外機では、ケーシングの下部付近にウォーターポンプが設置され、エンジンの出力をプロペラに伝達するドライブシャフトによってウォーターポンプが駆動される。また、ケーシングの喫水線下の位置に取水孔が設けられ、ウォーターポンプが駆動されると上記取水孔から外水が取り込まれてウォーターポンプに吸い込まれ、その後ケーシング内部を上昇するように配設された金属製の冷却水管路部材を通ってエンジンへと供給されるように構成されている(例えば特許文献1および2参照)。
特許第3745470号公報 特許第3509171号公報
しかしながら、ケーシングの内部には、ドライブシャフト、トランスミッション装置、オイルパン、排気膨張室といった多種多様な構成部品が収容されているため、これらの部品に上述の冷却水管路部材が干渉しないように、冷却水管路部材の口径をあまり大きくすることができず、これによりウォーターポンプの吐出性能が犠牲になっていた。
また、冷却水管路部材が排気膨張室の近傍、あるいは排気膨張室の内部を通るため、高温な排気熱や排気成分により冷却水管路部材自体および冷却水管路部材に係わるシール部材が材質劣化する懸念があった。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、ウォーターポンプ周りの冷却水配管レイアウト性を向上させるとともに、冷却水配管の口径を拡大してウォーターポンプの吐出性能を向上させ、併せて組立作業性を良くすることのできる船外機を提供することを目的とする。
かかる課題を解決するために、本発明の請求項1に記載の発明は、ケーシングの上方にエンジンが搭載され、前記エンジンの出力が前記ケーシング内部に軸支されたドライブシャフトを経てプロペラシャフトに伝達されるように構成され、さらに前記ケーシングの下方に設けられた取水孔から外水を取り込んで前記エンジンに冷却水として供給するウォーターポンプを備えた船外機において、上流端が前記取水孔に繋がり、下流端が前記ウォーターポンプの冷却水吸入部に繋がる吸入側管路部材を前記ケーシングの外部に配設した船外機としたことを特徴とする。
また、本発明の請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の構成に加え、上流端が前記ウォーターポンプの冷却水吐出部に繋がり、下流端が前記ケーシング内部に形成されて前記エンジン側に冷却水を供給する冷却水供給通路に繋がる吐出側管路部材を前記ケーシングの外部に配設した船外機としたことを特徴とする。
さらに、本発明の請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の構成に加え、前記ケーシングの外部に冷却水中継部を設け、この冷却水中継部を前記冷却水供給通路に通じさせるとともに、前記吐出側管路部材の下流端を接続した船外機としたことを特徴とする。
そして、本発明の請求項4に記載の発明は、請求項3に記載の構成に加え、前記冷却水中継部に、前記吐出側管路部材から供給された冷却水を前記冷却水供給通路とは異なる方面に分配供給する少なくとも1本の分岐管路部材を接続した船外機としたことを特徴とする。
また、本発明の請求項5に記載の発明は、請求項4に記載の構成に加え、前記吸入側管路部材および吐出側管路部材の口径と、前記分岐管路部材の口径とを異ならせた船外機としたことを特徴とする。
さらに、本発明の請求項6に記載の発明は、請求項4又は5に記載の構成に加え、前記分岐管路部材の他端を、トランスミッション装置冷却用のウォータージャケットに接続した船外機としたことを特徴とする。
そして、本発明の請求項7に記載の発明は、請求項1に記載の構成に加え、前記ウォーターポンプを前記ケースの外部に臨むように設置したことを特徴とする。
請求項1に係る発明によれば、吸入側管路部材をケーシングの外部に配設したことから、ケーシング内部に配設された他の構成部品に影響されることなく吸入側管路部材を自由に配管可能にしてレイアウト性を向上させるとともに、吸入側管路部材の口径を拡大してウォーターポンプの吐出性能を向上させることができ、しかも排気熱および排気成分の影響による吸入側管路部材の材質劣化を防止することができる。
請求項2に係る発明によれば、ケーシング内部に配設された他の構成部品に影響されることなく吐出側管路部材を自由に配管可能にしてレイアウト性を向上させるとともに、吐出側管路部材の口径を拡大してウォーターポンプの吐出性能を向上させることができ、しかも排気熱および排気成分の影響による吐出側管路部材の材質劣化を防止することができる。また、エンジンへの冷却水供給通路のレイアウト性も向上する。
請求項3に係る発明によれば、吐出側管路部材および冷却水供給通路のレイアウト性を一層向上させることができる。
請求項4に係る発明によれば、エンジン以外の冷却部を容易に冷却することができ、しかも分岐管路部材をケーシングの外部に配設してそのレイアウト性を向上させることができる。
請求項5に係る発明によれば、各管路部材の口径を任意に設定することにより、エンジン側への冷却水供給量と、エンジン以外の冷却部への冷却水供給量との比率を簡単に設定することができる。
請求項6に係る発明によれば、エンジンに次ぐ発熱部であるトランスミッション装置を、簡素な配管レイアウト構成により、エンジンと共に効果的に冷却することができる。
請求項7に係る発明によれば、ウォーターポンプの冷却水吸入部と冷却水吐出部にそれぞれ接続される吸入側管路部材および吐出側管路部材の接続が容易になるため、船外機の組立作業性を良くすることができる。
以下、本発明の実施の形態を図1乃至図7に基づいて説明する。
図1は、本発明に係る船外機の実施の形態を示す右側面図であり、図2は図1のより詳細な縦断面図であり、図3は図1のIII部拡大図であり、図4は図3のIV-IV線に沿う縦断面図である。
この船外機1は、アッパーケース2の下部にロアーケース3が設けられ、アッパーケース2の上部に略平板状のマウントプレート4を介してエンジン5が搭載されている。エンジン5は、例えばV型のシリンダ配置を持つ6気筒の水冷式エンジンであり、そのクランクシャフト6を縦向きにしてマウントプレート4上に載置されている。
アッパーケース2は例えば上側ケース2aと下側ケース2bとが複数の固定ボルト9により締結されて構成される上下二分割構造であり、その上側ケース2aの上面にマウントプレート4が複数の固定ボルト10と通しボルト11とにより固定され、下側ケース2bの下面にロアーケース3が図示しない固定ボルトで固定される。そして、アッパーケース2とロアーケース3とによりケーシング12が構成されている。なお、通しボルト11は上側ケース2aの上部フランジ下方から挿通されてマウントプレート4を貫通してエンジン5に締結されることにより、三部材2a,4,5を共締めにする。
エンジン5周りは着脱可能なアッパーカバー13とロアーカバー14とにより覆われ、アッパーケース2の左右側面は同じく着脱可能なサイドカバー15により覆われる。なお、図3はサイドカバー15が取り外された状態を示している。
ケーシング12の内部にはドライブシャフト18が鉛直に軸支されている。このドライブシャフト18は軸方向に亘って複数段に分割されており、その最上端部がエンジン5のクランクシャフト6下端部にスプライン嵌合により連結され、最下端部がロアーケース3の内部に達してベベルギヤ機構19を介してロアーケース3内部に水平に軸支されたプロペラシャフト20に連携する。ドライブシャフト18の中間部には後述するトランスミッション装置26が介装される。
プロペラシャフト20はアウターシャフト20aとインナーシャフト20bとが同軸に組み合わされた二重回転軸であり、ベベルギヤ機構19のドライブベベルギヤ19aがドライブシャフト18に一体回転し、ドリブンベベルギヤ19bがアウターシャフト20aに一体回転し、ドリブンベベルギヤ19cがインナーシャフト20bに一体回転する。そして、アウターシャフト20aに第1プロペラ21aが固定され、インナーシャフト20bに第2プロペラ21bが固定され、これらにより二重反転プロペラ機構22が構成されている。なお、第1プロペラ21aと第2プロペラ21bの軸心部には排気通路23が形成される。
ケーシング12(アッパーケース2)の内部にはトランスミッション装置26が設けられている。このトランスミッション装置26はドライブシャフト18に軸装されており、その外殻を構成するミッションケース27の内部に、遊星ギヤ装置28と、前後進切替装置を含む自動変速装置29とが収容された構成である。また、トランスミッション装置26の直下には中間減速装置30が設けられている(図1参照)。
エンジン5が作動すると、クランクシャフト6の回転がドライブシャフト18に伝達され、ドライブシャフト18の回転がトランスミッション装置26の内部で変速されるとともに回転方向を正逆方向に切り替えられ、さらに中間減速装置30とベベルギヤ機構19により減速されてプロペラシャフト20に伝達される。そして、プロペラシャフト20のアウターシャフト20aおよび第1プロペラ21aと、インナーシャフト20bおよび第2プロペラ21bとが、互いに逆方向に回転して高い推進力を発揮する。
図4に示すように、マウントプレート4に内蔵された左右一対のアッパーマウント33と、アッパーケース2の下側ケース2b左右側面に設けられた左右一対のロアーマウント34とを介して図示しないステアリングブラケットが船外機1の前部に連結固定され、このステアリングブラケットが図1に示す鉛直なステアリングシャフト35によりスイベルブラケット36に連結されている。スイベルブラケット36は水平なスイベルシャフト37および図示しないロック機構を介してクランプブラケット38に連結され、クランプブラケット38が舟艇の船尾板(トランサム)に固定される。
船外機1はステアリングシャフト35を軸に左右に回動して舟艇の操舵を行うことができ、またスイベルシャフト37を軸に上下に回動して水面よりも上方にチルトアップさせることができる。
図5〜図7にも示すように、エンジン5の冷却水を汲み上げるウォーターポンプ41がケーシング12の外面、例えばアッパーケース2の舟艇進行方向右側面に配設されている。このウォーターポンプ41の設置高さは、トランスミッション装置26よりも上方であり、この位置は船外機1の運転時における喫水線WL(図1参照)よりも充分に高い位置である。なお、図2では構成を解かりやすくするためにウォーターポンプ41の位置をずらして表示している。
アッパーケース2の内部に配置されたトランスミッション装置26のミッションケース27上面には、別体のポンプマウントケース42が密着して固定されている。このポンプマウントケース42の上面はマウントプレート4の下面に密着して固定される。
ポンプマウントケース42の右側面には右方に向かって水平に延びるエクステンション部42aが一体に形成されている。一方、アッパーケース2を構成する上側ケース2aには、その右側面の、ポンプマウントケース42右側方に近接する部位にポンプ開口部2c(図4参照)が形成されており、ポンプマウントケース42のエクステンション部42aがポンプ開口部2cから右方外部に突出している。なお、ポンプ開口部2cは下方にも開口する段違いポケット状に形成されている。
エクステンション部42aには、ギヤハウジングインナー43とギヤハウジングアウター44とポンプハウジング45とが、右方に向かって順次重なるように取り付けられ、これら三部材43,44,45とエクステンション部42aとによりウォーターポンプ41の主要部が構成される。図6に示すように、上記三部材43,44,45の四隅に貫通形成されたボルト孔46に外部から挿通されるポンプ固定ボルト47(図3、図5参照)がエクステンション部42aに締結されて三部材43,44,45がエクステンション部42aに共締めされる。
このように、ウォーターポンプ41の主要部を構成するギヤハウジングインナー43、ギヤハウジングアウター44、ポンプハウジング45の全てが、アッパーケース2に形成されたポンプ開口部2cから外部に突出しているため、外部からポンプ固定ボルト47を抜くだけで上記三部材43,44,45をアッパーケース2の外部から簡単に着脱することができる。
ギヤハウジングインナー43とギヤハウジングアウター44との間には減速ギヤ室49が液密的に画成され、両ギヤハウジング43,44の間は上述のポンプ固定ボルト47とは別な2本の専用の部組みボルト50により締結される。
ウォーターポンプ41の駆動は、ドライブシャフト18の回転をポンプ駆動機構53により減速してウォーターポンプ41に伝達することによりなされる。ポンプ駆動機構53は以下のように構成されている。
まず、ポンプマウントケース42の内部にポンプ動力取出室54が画成され、その内部にベベルギヤ機構55が内蔵される。ベベルギヤ機構55は、ベアリング56によりポンプマウントケース90内部に軸支されて半月キー57によりドライブシャフト18と一体回転するように設けられたドライブベベルギヤ55aと、ベアリング58により同じく軸支されてドライブベベルギヤ55aに噛み合うドリブンベベルギヤ55bとを備える。ベベルギヤ機構55のギヤ比は例えば1:1に設定されている。
また、船外機1の機体幅方向に沿う中空軸状のポンプ駆動シャフト59がエクステンション部42aからギヤハウジングインナー43,44の内部にかけて軸通され、このポンプ駆動シャフト59の左端部がドリブンベベルギヤ55bと一体回転するようにスプライン嵌合等により連結される。
減速ギヤ室49の内部には減速ギヤ機構60が収容される。減速ギヤ機構60は、減速ドライブギヤ60aと、これに噛み合う減速ドリブンギヤ60bとにより構成され、これら両ギヤ60a,60bは例えば斜歯歯車であり、その減速比が1:1.5〜1:2程度に設定されている。
減速ドライブギヤ60aはポンプ駆動シャフト59の右端付近に一体形成される一方、ギヤハウジングインナー43に設けられたベアリング61と、ギヤハウジングアウター44に設けられたベアリング62とよりインペラシャフト63が軸支され、このインペラシャフト63に減速ドリブンギヤ60bが一体に設けられている。ポンプ駆動シャフト59の回転は減速ギヤ機構60により1/1.5〜1/2程度に減速されてインペラシャフト63に伝達される。
ポンプ駆動機構53は、上記のように複数の動力伝達機構、即ちベベルギヤ機構55と減速ギヤ機構60とを備え、さらにポンプ駆動シャフト59とインペラシャフト63とを含んで構成されている。なお、ポンプ駆動機構53の構成は上記構成のみに限定されず、他の駆動方式にしても良い。
インペラシャフト63の右端部は、ポンプハウジング45の内部に画成されたインペラ室67の内部に偏心して軸通し、このインペラシャフト63の右端部に、自由端側からインペラ68がスプライン嵌合等により一体回転するように設けられる。インペラ68はゴムやウレタン等の弾性材料により例えば8枚羽根の水車状に形成されており、インペラシャフト63およびインペラ68がインペラ室67の中心軸に対して偏心し、かつインペラ68の側面および羽根の先端部がインペラ室67の左右壁面および周面に接することにより、ウォーターポンプ41がベーンポンプ型に構成される。
インペラ68が収容されるポンプハウジング45の外周部には、冷却水吸入部71と冷却水吐出部72とが設けられており、これら冷却水吸入部71および冷却水吐出部72にはそれぞれ吸入ユニオン71aと吐出ユニオン72aが設けられている。冷却水吸入部71(吸入ユニオン71a)と冷却水吐出部72(吐出ユニオン72a)は共にアッパーケース2の外部に臨み、下方に指向している。
図1に示すように、ロアーケース3の外側面には喫水線WLよりも下に位置する取水孔74が設けられ、ロアーケース3の前端上部付近には図3にも示すように喫水線WLよりも上に位置するジョイント部75が設けられている。そして、ロアーケース3の内部には取水孔74から上方に延びてジョイント部75に繋がる金属管状の取水通路76が配設されている。
また、図2乃至図4に示すように、アッパーケース2(上側ケース2a)の右外側面に、三方分岐通路状の冷却水中継部78が設けられている。この冷却水中継部78は、機体前方に延びる太いユニオン状の外部管路部材接続部78aと、上方に延びる細いユニオン状の分岐管路部材接続部78bとを備えている。また、上側ケース2aとマウントプレート4の内部には、エンジン5側に冷却水を供給するための冷却水供給通路80が縦方向に形成されており、冷却水中継部78は冷却水供給通路80の下端部の位置に合せて取り付けられて冷却水供給通路80に通じている。
ロアーケース3における取水通路76の末端部となるジョイント部75には吸入側管路部材82の上流端が接続され、この吸入側管路部材82の下流端がウォーターポンプ41の冷却水吸入部71(吸入ユニオン71a)に接続される。また、ウォーターポンプ41の冷却水吐出部72(吐出ユニオン72a)には吐出側管路部材83の上流端が接続され、この吐出側管路部材83の下流端が冷却水中継部78の外部管路部材接続部78aに接続される。吸入側管路部材82と吐出側管路部材83は共に樹脂あるいはゴム製の柔軟なホース部材とされている。
なお、管路部材82,83は、上記のように柔軟なホース部材であっても良いし、可撓性を有する金属管等であっても良い。また、図2乃至図4では、ウォーターポンプ41の冷却水吐出部72と冷却水中継部78の外部管路部材接続部78aとの間が吐出側管路部材83により接続されているが、ウォーターポンプ41の冷却水吐出部72をアッパーケース2内部に形成し、エンジン5側に冷却水を供給するための冷却水供給通路80に直接的に接続させるようにしても良い。
一方、図2、図4に示すように、トランスミッション装置26のミッションケース27内部にはウォータージャケット85が形成され、このウォータージャケット85に連通する冷却水導入ユニオン86がミッションケース27の右側面に設けられている。この冷却水導入ユニオン86と冷却水中継部78の分岐管路部材接続部78bとの間がミッション冷却用管路部材87(分岐管路部材)で接続される。
ミッション冷却用管路部材87も柔軟なホース部材である方が好ましく、段違いポケット状に形成されたポンプ開口部2cの外縁部2dを跨ぐようにしてアッパーケース2の外部から内部に進入する形で配設される。
吸入側管路部材82の口径と吐出側管路部材83の口径は同径に設定されており、ミッション冷却用管路部材87の口径は吸入側管路部材82および吐出側管路部材83の口径よりも小さく設定されている。この口径差は、エンジン5のウォータージャケットに送られる冷却水量と、トランスミッション装置26のウォータージャケット85に送られる冷却水量との比率により最適な比率に決定される。
吸入側管路部材82と吐出側管路部材83とミッション冷却用管路部材87は、ウォーターポンプ41およびポンプ開口部2cと共にサイドカバー15によって覆われるため、これらの部材82,83,87,41,2cが船外機1の外観に露呈することは無い。
以上のように構成された船外機1のエンジン5が作動すると、ギヤ比が1:1に設定されたベベルギヤ機構55により、ドライブシャフト18の回転が等速でポンプ駆動シャフト59に伝達され、さらにギヤ比が1:1.5〜1:2程度に設定された減速ギヤ機構60により、ポンプ駆動シャフト59の回転が1/1.5〜1/2程度に減速されてインペラシャフト63およびインペラ68に伝達される。インペラ68は図7に向かって時計回りに回転する。
インペラ68がポンプハウジング45のインペラ室67内で回転すると、冷却水吸入部71に発生する負圧により取水孔74から外部の水が取り込まれ、この水が取水孔74→取水通路76→ジョイント部75→吸入側管路部材82→ウォーターポンプ41→吐出側管路部材83→冷却水中継部78→冷却水供給通路80の順に流れてエンジン5内部に形成された図示しないウォータージャケットに冷却水として供給される。また、冷却水中継部78では一部の冷却水が分岐してミッション冷却用管路部材87を経てトランスミッション装置26内部のウォータージャケット85に供給される。
エンジン5およびトランスミッション装置26を冷却し終えた冷却水は、ケーシング12の内部に形成された図示しない排気膨張室と、第1プロペラ21aおよび第2プロペラ21bの軸心部に形成された排気通路23を経て排気ガスと共に外部水中に放出される。
この船外機1では、吸入側管路部材82、吐出側管路部材83、ミッション冷却用管路部材87といったウォーターポンプ41周りの管路部材を全てケーシング12の外部に配設したことから、これらの管路部材82,83,87を、ケーシング12の内部に配設されているドライブシャフト18、トランスミッション装置26、オイルパン、排気膨張室といった多数の構成部品に影響されることなく自由に配設することができ、その結果、これらの管路部材82,83,87のレイアウト性を格段に向上させることができる。
しかも、ケーシング12の外部に配設された吸入側管路部材82や吐出側管路部材83は、その口径を従来のケーシング内蔵型の冷却水管路部材よりも拡大することができるため、これによりウォーターポンプ41の吐出性能を向上させ、ひいてはエンジン5の冷却効果を高めることができる。同時に、各管路部材82,83,87が排気熱および排気成分の影響により材質劣化する懸念を排除できる。
さらに、アッパーケース2にロアーケース3を組み付ける際においては、従来のようにアッパーケース2に内蔵された冷却水管路部材の下端を、ロアーケース3の上面等に設けられたウォーターポンプに手探りで差し込むといった困難な作業が不必要になるため、船外機1の組立作業性を良くすることができる上に、従来の問題点であった冷却水管路部材下端差込部およびその周辺部からの水漏れを目視により確認できないという懸念を排除することができる。
また、この船外機1では、ウォーターポンプ41がアッパーケース2の外部に設置されており、その冷却水吸入部71と冷却水吐出部72とがアッパーケース2の外部に臨んでいるため、ここに接続される吸入側管路部材82と吐出側管路部材83の接続作業が非常に容易であり、この点でも船外機1の組立作業性の向上に貢献することができる。
なお、本実施形態のようにウォーターポンプ41をアッパーケース2の外部に露呈するように配置した場合には、ウォーターポンプ41の定期交換部品であるインペラ68の交換も、外部に露呈しているポンプハウジング45を取り外すだけで簡単に行うことができ、その際には柔軟なホース部材である吸入側管路部材82と吐出側管路部材83をポンプハウジング45から抜き取る必要も無いため、インペラ68の交換に関わる整備性が極めて高い。
さらに、この船外機1では、アッパーケース2の外側面に冷却水中継部78を設けてエンジン5側に冷却水を供給する冷却水供給通路80に通じさせるとともに、この冷却水中継部78に形成した外部管路部材接続部78aにウォーターポンプ41から延びる吐出側管路部材83を接続したため、吐出側管路部材83を短縮するとともに、その配管レイアウトの自由度を飛躍的に向上させることができる。さらに冷却水供給通路80の形状や設置位置の自由度を高めることができる。
また、冷却水中継部78に分岐管路部材接続部78bを設け、ここにトランスミッション装置26のウォータージャケット85に繋がるミッション冷却用管路部材87を接続したため、吐出側管路部材83から供給される冷却水を、エンジン5に次ぐ発熱部であるトランスミッション装置26に分配供給し、非常に簡素な構成によって効果的にトランスミッション装置26を冷却することができる。
このように、冷却水中継部78においてエンジン5側とトランスミッション装置26側とに冷却水を分配することで、エンジン5の冷却系とは別個の冷却系を構築でき、互いの影響を排除することができる。なお、トランスミッション装置26に限らず、例えば発熱性のある電装部品等、他の発熱部に冷却水を分配するように構成しても良い。また、分岐管路部材接続部78bを複数形成し、エンジン5の複数の発熱部、あるいはエンジン5以外の複数の発熱部に同時に冷却水を分配するように構成しても良い。
さらに、この船外機1では、吸入側管路部材82および吐出側管路部材83の口径と、ミッション冷却用管路部材87の口径とを異ならせた(82=83>87)ため、各管路部材82,83,87の口径を任意に設定することにより、エンジン5側への冷却水供給量と、エンジン以外の冷却部(ここではトランスミッション装置26)への冷却水供給量との比率を簡単に設定することができる。
また、吸入側管路部材82と、吐出側管路部材83と、ミッション冷却用管路部材87を柔軟なホース部材にしたため、これらの配管82,83,87のレイアウト性を向上させるとともに、その接続を容易にして船外機1の組立作業性をより一層向上させることができる。
なお、本実施形態ではウォーターポンプ41がケーシング12の外部に完全に露呈した構成となっているが、ウォーターポンプ41自体は必ずしもケーシング12の外部に設置されている必要はなく、例えばウォーターポンプ41をケーシング12の内部に設けて冷却水吸入部71と冷却水吐出部72だけをケーシング12の外部に開口させる構成にし、吸入側管路部材82および吐出側管路部材83をケーシング12の外部に配設する構成としても良い。
本発明の実施の形態に係る船外機を示す右側面図である。 同実施の形態に係る図1のより詳細な縦断面図である。 同実施の形態に係る図1のIII部拡大図である。 同実施の形態に係る図3のIV-IV線に沿う縦断面図である。 同実施の形態に係る図4のV部を拡大して示した縦断面図である。 同実施の形態に係る図5のVI-VI線に沿う縦断面図である。 同実施の形態に係る図5のVII-VII線に沿う縦断面図である。
符号の説明
1 船外機
2 アッパーケース
3 ロアーケース
4 マウントプレート
5 エンジン
6 クランクシャフト
18 ドライブシャフト
20 プロペラシャフト
26 トランスミッション装置
41 ウォーターポンプ
71 冷却水吸入部
72 冷却水吐出部
74 取水孔
75 ジョイント部
76 取水通路
78 冷却水中継部
78a 外部管路部材接続部
78b 分岐管路部材接続部
80 冷却水供給通路
82 吸入側管路部材
83 吐出側管路部材
85 ウォータージャケット
87 分岐管路部材であるミッション冷却用管路部材

Claims (7)

  1. ケーシングの上方にエンジンが搭載され、前記エンジンの出力が前記ケーシング内部に軸支されたドライブシャフトを経てプロペラシャフトに伝達されるように構成され、さらに前記ケーシングの下方に設けられた取水孔から外水を取り込んで前記エンジンに冷却水として供給するウォーターポンプを備えた船外機において、
    上流端が前記取水孔に繋がり、下流端が前記ウォーターポンプの冷却水吸入部に繋がる吸入側管路部材を前記ケーシングの外部に配設したことを特徴とする船外機。
  2. 上流端が前記ウォーターポンプの冷却水吐出部に繋がり、下流端が前記ケーシング内部に形成されて前記エンジン側に冷却水を供給する冷却水供給通路に繋がる吐出側管路部材を前記ケーシングの外部に配設したことを特徴とする請求項1に記載の船外機。
  3. 前記ケーシングの外部に冷却水中継部を設け、この冷却水中継部を前記冷却水供給通路に通じさせるとともに、前記吐出側管路部材の下流端を接続したことを特徴とする請求項2に記載の船外機。
  4. 前記冷却水中継部に、前記吐出側管路部材から供給された冷却水を前記冷却水供給通路とは異なる方面に分配供給する少なくとも1本の分岐管路部材を接続したことを特徴とする請求項3に記載の船外機。
  5. 前記吸入側管路部材および吐出側管路部材の口径と、前記分岐管路部材の口径とを異ならせたことを特徴とする請求項4に記載の船外機。
  6. 前記分岐管路部材の他端を、トランスミッション装置冷却用のウォータージャケットに接続したことを特徴とする請求項4又は5に記載の船外機。
  7. 前記ウォーターポンプを前記ケーシングの外部に臨むように設置したことを特徴とする請求項1に記載の船外機。
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