JP2619860B2 - 舶用推進装置 - Google Patents

舶用推進装置

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JP2619860B2
JP2619860B2 JP61157176A JP15717686A JP2619860B2 JP 2619860 B2 JP2619860 B2 JP 2619860B2 JP 61157176 A JP61157176 A JP 61157176A JP 15717686 A JP15717686 A JP 15717686A JP 2619860 B2 JP2619860 B2 JP 2619860B2
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    • B63H20/24—Arrangements, apparatus and methods for handling exhaust gas in outboard drives, e.g. exhaust gas outlets
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Description

【発明の詳細な説明】 〔発明が属する技術分野〕 本発明は、船外機および船尾駆動装置の如き舶用推進
装置に関し、特に排気逃し装置を含む水ジャケットを備
えた排気排出装置に関する。
〔従来の技術およびその問題点〕
船外機の内燃機関のための排気装置は、駆動軸ハウジ
ング内の排気室を通るよう下方に、次いでハブを貫通す
るプロペラを経て水中に排出されるのが典型的である。
排気の延長室は、排気を冷却しかつ排気音を消すため水
ジャケットを備えている。
比較的高い艇体速度においては、歯車ケースおよびプ
ロペラの背後に低圧領域が形成され、排気は容易に水中
に排出される。機関がアイドリング状態にあるかあるい
は比較的低い速度においては、水がハブを経て排気膨張
室内に溢れて静背圧を生じ、これが排気の排出を妨げて
滑らかでない機関運転特性を生じる。
機関のアイドリング運転および低い航行速度において
排気を駆動軸ハウジング内に置かれた排出口を経て大気
中に通気するため、排気逃し装置が提供されている。
排気逃し装置を含む従来技術の構造の事例が下記の米
国特許に開示されている。即ち、 〔問題を解決する手段〕 本発明は、水平方向の傾斜軸心のまわに垂直方向揺動
運動可能に、かつ、前記傾斜軸心を横切る操舵軸心のま
わりに、水平方向操舵運動可能に艇体の船尾板から支持
された下部装置を有し、該下部装置が外側の駆動軸ハウ
ジング、回転可能に支持されたプロペラ、および該下部
装置が位置する水中に連通する排出ポートを備えた水排
出通路を有する舶用推進装置において、 前記下部装置は、前記駆動軸ハウジングとは別体に作
成され、かつ該駆動軸ハウジングの中に延在する内側ハ
ウジングを有し、該内側ハウジングの外表面は前記駆動
軸ハウジングの内表面に対し間隔を置き、該駆動軸ハウ
ジングの内表面との間に、水供給源に連通し、かつ底部
を有する下部装置水ジャケットを画成し、前記内側ハウ
ジングの内表面は排気供給源に連通する排気膨張室を画
成し、前記内側ハウジングはダクトを有し、該ダクトの
上端は開放して前記下部装置水ジャケットに連通するこ
とにより、該下部装置水ジャケット内に前記底部より高
い予め定めた水位を維持するとともに該下部装置ジャケ
ットからの溢水が排出されるのを可能とし、前記ダクト
の下端は前記下部装置の前記水排出通路に連通している
ことを特徴とする舶用推進装置を提供する。
この発明の舶用推進機関は、下部装置水ジャケットの
溢水を排出するためのダクトが、従来技術のように駆動
軸ハウジングにではなく、駆動軸ハウジングとは別体の
内側ハウジングに設けられているので、外側の駆動軸ハ
ウジングの構造が簡単になり、製造（通常、鋳造され
る）が容易となる。
〔実施例〕
第１図には、上部装置即ち動力ヘッド14と、この動力
ヘッド14の下端部に固定された下部装置16とを含む推進
装置12を備えた船外機10の形態の舶用推進装置が示され
ている。更に、水平方向の傾斜軸心の周囲で下部装置16
の外方への揺動運動を行ない、また前記傾斜軸心を横切
る操舵軸心の周囲で水平方向に運動するため旋回ブラケ
ット18と船尾板ブラケット19を含む、艇体の船尾板から
前記下部装置16を支持するための装置が提供される。
動力ヘッド14は、内燃機関20の底部28における１対の
ポート即ち出口24、26を含む排気装置22、ならびに冷却
水ジャケット30および機関の底部28における水ジャケッ
ト排出ポート32を備えた機関20を含んでいる。前記排気
出口24は機関20の１つ以上のシリンダと連通し、排気出
口26は機関20の１つ以上の他のシリンダと連通してい
る。
動力ヘッド14はまた、機関20の底部28に対してボルト
止めもしくは他の方法で固定されたアダプタ34を含み、
それぞれ機関の排気出口24、26および水ジャケットの排
出ポート32と連通する通路36、38、40を有する。
動力ヘッド14は更に、機関20およびアダプタ34を覆い
かつ動力ヘッド14および（または）下部装置16に適当に
載置された下方部分44を有するハウジング即ちカバー42
を含む。図に示した特定の構造においては、ハウジング
の下方部分44（第２図）は、各々がそれぞれアダプタ34
上の弾性に富む支持部52および機関ブロック53における
弾性支持部54に対して挿入された１対の開口を設けた突
起部48、50を含む２つの半部46（１つが見える）を有す
る。この２つのハウジング部分の半部は、アダプタ34お
よび機関ブロック53に取付けた後、例えばボルト（図示
せず）によって適当に一体に固定される。
下部装置16は、上端部55が動力ヘッド14の下端部、即
ちアダプタ34の下端部56に対して固定され、更に底部60
と内表面62を有する外側の駆動軸ハウジング58と、この
駆動軸ハウジング58の底部60に対して固定された歯車ケ
ース64とを含む。歯車ケース64は、推進装置12の運転の
ため水中に埋没され、プロペラ68を支持する回転可能な
プロペラ軸66を支持している。
歯車ケース64は、プロペラ軸66を駆動軸ハウジング58
を貫通して延長しかつ機関20に対して駆動作用的に結合
される駆動軸72に対して駆動作用的に結合する適当な逆
転可能な伝達装置70を収容している。歯車ケース62はま
た、図示した特定の構造においてはプロペラを貫通する
ハブ形式のものである下方の排気排出口72を含む。他の
従来の形式の排気排出口装置も使用することができる。
上記の垂直方向および水平方向の揺動運動を生じるた
めの装置は、艇体の船尾板17に対して固定するようにな
った船尾板ブラケット19と、水平方向の傾斜軸心74の周
囲で旋回ブラケットの垂直方向の傾斜運動を行なうよう
船尾板ブラケット19に対して結合される旋回ブラケット
18とを含む。下部装置16、従って推進装置12は、旋回ブ
ラケット18と共通の水平方向の傾斜軸心の周囲における
推進装置12の垂直方向の揺動運動を生じるように、また
傾斜軸心74を横切る操舵軸心の周囲で前記旋回ブラケッ
ト18に対する水平方向の操舵運動を生じるように旋回ブ
ラケット18に対して結合されている。
駆動軸ハウジング58の内部でアダプタ34と歯車ケース
64間に延長しているのは、外表面82が駆動軸ハウジング
58の内表面62から内方へ間隔をおいて設けられその間に
下部装置の水ジャケット84を画成する内側ハウジング80
である。この内側ハウジング80は、各アダプタの開口3
6、38を介して機関の排気出口24、26と連通し、かつ歯
車ケース64における排気通路90を介して下方の排気排出
口73と連通する排気膨張室88を画成する内表面86を有す
る。図に示した構造においては、内側ハウジング80は適
当に例えばボルト（図示せず）により動力ヘッド14の底
部即ちアダプタ34の下端部56に対して結合されている。
機関の燃焼室内で負圧の波を生じて燃焼室に対して装
入される燃料の量を増強するように、調整管89を機関の
排気出口24、26の一方または両方と連通状態に結合する
ことができる。図に示した特定の構造においては、調整
管89は、例えばボルト（図示せず）によってアダプタ34
の下端部56に対して結合され、アダプタの開口38と連通
している。
下部装置の水ジャケット84に対して供給される水は、
機関の水ジャケット30の排出ポート32を介して排出され
る機関の冷却水でよく、あるいは駆動軸ハウジング58の
外側から直接下部装置の水ジャケット84内に水を圧送す
る如き適当な他の手段により供給することができる。
内側ハウジング80上には、下部装置の水ジャケット84
における水のレベルを制御するためのダクト94が取付け
られている。ダクト94は、下部装置の水ジャケット84と
連通しかつその内部に下部装置の水ジャケット84からの
溢れ水が排出される上端部96と、歯車ケース64における
水の排出通路100と連通する下端部98とを有する。歯車
ケースの水排出通路100は、下部装置16が運転のため埋
没される時水のレベルの下方に置かれる１つ以上の排出
ポート102を有する。
内側ハウジング84上に溢水ダクト94を載置すること、
およびこのダクトを内側ハウジング80の外側の輪郭に一
致させることにより、駆動軸ハウジング58内の空間をか
なり節減している。他の構成もまた使用可能であるが、
図示した望ましい構造においては、内側ハウジング80お
よびダクト94は一体の装置として形成されている。
下部装置16が運転のため水中に埋没されると、水は下
部の排気排出口73を経て排気の膨張室88内に溢れて駆動
軸ハウジング58の外側の水準と対応する点まで達する。
機関がアイドリング中であるが艇体が比較的低い速度で
航行中においては、下部の排気排出口73から排出させる
ため、排気はこのような溢れた水により生じる静圧に打
克たねばならない。この背圧は滑らかさを欠く機関の運
転を生じる。比較的高い航行速度においては、歯車ケー
ス64およびプロペラ68の背部に低い圧力領域が形成さ
れ、この背圧が除去される。
機関のアイドリング時または艇体の低速時のこの静背
圧は、機関カバー42における上部の排気排出口104を含
む排気逃し装置の提供により緩和される。他の構造も使
用可能であるが、図示した特定の構造においては、排気
排出口104は下部装置16の上端部55の上方位置における
機関カバー42の下方部分44に配置され、管路装置が排気
出口24、26と連通するように上部の排気排出口104を結
合している。
図示した特定の構造においては、この管路装置は、一
部において内側ハウジング80の内壁面に１つ以上のダム
即ちポケット106（第３図乃至第５図）を含む。異なる
数のポケットを使用することができ、またポケット106
は他の位置でもよいが、図示した特定の構造において
は、１対のポケット106が内側ハウジング80の反対側の
壁面108、110に設けられている。各ポケット106は、閉
鎖された下端部112と開口した上端部114とを有する。こ
の管路装置はまた、ダクト94の上端部96の位置により制
御される如く下部装置の水ジャケット84内の通常の水準
の下方の位置における下部装置の水ジャケット84と連通
するように各ポケット106を結合する内側ハウジング80
の各側壁面108、110に開口116を有する。
前記管路装置は更に、下部装置の水ジャケット84およ
びアダプタ34の排気出口120と連通するアダプタ34の下
端部に通路118（第６図）を含む。可撓性に富むホース1
22または類似の管路装置がアダプタの排気出口120と機
関カバー42の下方部分44の上部の排気排出口104との間
に結合されている。
第１図に示されるように、機関の排気が調整管89およ
び水で溢れたアダプタ開口36を経て排気膨張室88内に排
出される時静背圧はこの排気に抵抗が比較的少ない経路
を求めさせる。第１図において矢印により示されるよう
に、排気はポケット106の開口した上端部114に流入し、
ポケット106を経て下方に移動し、開口116を介してポケ
ット106から出、下部装置の水ジャケット84内へ入り、
その水の頂部から泡立ち、アダプタの通路118に流入
し、ホース122を通過して、最後に排気排出口104を経て
大気中に排出される。
このような構成により、排気逃し装置の出口は通常の
運転中水没し得ない位置に置かれている。下部装置の上
端部の上方の排気排出口104を介して機関の排気を排出
させるため他の種々の排気逃し装置も使用することがで
きる。例えば、駆動軸ハウジング内の排気逃しポートを
含む構造においては、機関カバー42内に延長し排気排出
口と結合される可撓性に富むホースまたは類似の管路装
置を使用することができる。
本発明の諸特徴は頭書の特許請求の範囲に記載されて
いる。
【図面の簡単な説明】
第１図は本発明の諸特徴を盛り込んだ舶用推進装置を示
す部分破断断面側面図、第２図は動力ヘッド・カバーの
下部のための支持部を示す部分分解図、第３図は第１図
の線３−３に関する断面図、第４図は第３図の線４−４
に関する断面図、第５図は第３図の線５−５に関する部
分側面図、および第６図は第１図の線６−６に関するア
ダプタの部分底面図である。 10…船外機、12…推進装置、14…動力ヘッド、16…下部
装置、17…船尾板、18…旋回ブラケット、19…船尾板ブ
ラケット、20…内燃機関、22…排気装置、24、25…排気
出口、28…機関底部、30…冷却水ジャケット、32…水ジ
ャケット排出ポート、34…アダプタ、36、38、40…通
路、42…カバー、44…下方部分、46…ハウジング部分の
半部、48、50…突起部、52…弾性支持部、53…機関ブロ
ック、54…弾性支持部、55…上端部、56…下端部、58…
駆動軸ハウジング、60…底部、62…内表面、64…歯車ケ
ース、66…プロペラ軸、68…プロペラ、70…伝達装置、
72…駆動軸、73…排気排出口、74…傾斜軸心、80…内側
ハウジング、84…水ジャケット、88…排気膨張室、89…
調整管、90…排気通路、94…ダクト、100…水排出通
路、102…排出ポート、104…排気排出口、106…ポケッ
ト、116…開口、118…通路、120…排気出口、122…ホー
ス。

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】水平方向の傾斜軸心（74）のまわりに垂直
    方向揺動運動可能に、かつ、前記傾斜軸心を横切る操舵
    軸心のまわりに、水平方向操舵運動可能に艇体の船尾板
    （17）から支持された下部装置（16）を有し、該下部装
    置が外側の駆動軸ハウジング（58）、回転可能に支持さ
    れたプロペラ（68）、および該下部装置が位置する水中
    に連通する排出ポート（102）を備えた水排出通路（10
    0）を有する舶用推進装置（12）において、 前記下部装置は、前記駆動軸ハウジング（58）とは別体
    に作成され、かつ該駆動軸ハウジングの中に延在する内
    側ハウジング（80）を有し、該内側ハウジングの外表面
    （82）は前記駆動軸ハウジングの内表面（62）に対し間
    隔を置き、該駆動軸ハウジングの内表面との間に、水供
    給源に連通し、かつ底部を有する下部装置水ジャケット
    （84）を画成し、前記内側ハウジングの内表面（86）は
    排気供給源に連通する排気膨張室（88）を画成し、前記
    内側ハウジングはダクト（94）を有し、該ダクトの上端
    は開放して前記下部装置水ジャケット（84）に連通する
    ことにより、該下部装置水ジャケット内に前記底部より
    高い予め定めた水位を維持するとともに該下部装置ジャ
    ケットからの溢水が排出されるのを可能とし、前記ダク
    トの下端は前記下部装置の前記水排出通路（100）に連
    通していることを特徴とする舶用推進装置。
  2. 【請求項２】特許請求の範囲第１項記載の舶用推進装置
    において、前記駆動軸ハウジング（58）は底部（60）と
    内表面（62）とを有し、前記下部装置（16）は前記駆動
    軸ハウジングの前記底部に固定され、前記プロペラ（6
    8）と、前記水排出通路（100）とを備えた歯車ケース
    （64）を含む舶用推進装置。
  3. 【請求項３】特許請求の範囲第２項記載の舶用推進装置
    において、船外機（10）の形態を有し、下端部（56）を
    有し排気出口（24、26）と水ジャケット排出ポート（3
    2）を有する機関（20）を含む動力ヘッド（14）を含
    み、前記下部装置（16）は動力ヘッドの前記下端部に固
    定され、前記下部装置の水ジャケット（84）は前記機関
    の水ジャケット排出ポート（32）と連通し、前記排気膨
    張室（88）が前記機関排気出口（24、26）と連通してい
    る舶用推進装置。
  4. 【請求項４】特許請求の範囲第３項記載の舶用推進装置
    において、前記内側ハウジング（80）内部で延在しかつ
    前記機関の排気出口（24、26）と連通する上端部を有
    し、前記排気膨張室（88）に開口する下端部を有する調
    整管（89）を設けることを特徴とする舶用推進装置。
  5. 【請求項５】特許請求の範囲第４項記載の舶用推進装置
    において、前記内側ハウジング（80）および前記ダクト
    （94）が一体装置として形成されることを特徴とする舶
    用推進装置。
JP61157176A 1985-07-12 1986-07-03 舶用推進装置 Expired - Lifetime JP2619860B2 (ja)

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US06/754,534 US4955838A (en) 1985-07-12 1985-07-12 Water jacketed exhaust relief system for marine propulsion devices
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JPS6215197A JPS6215197A (ja) 1987-01-23
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