JPS62207298A - 抗ヒト胃癌単クロ−ン性抗体 - Google Patents

抗ヒト胃癌単クロ−ン性抗体

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JPS62207298A
JPS62207298A JP61048800A JP4880086A JPS62207298A JP S62207298 A JPS62207298 A JP S62207298A JP 61048800 A JP61048800 A JP 61048800A JP 4880086 A JP4880086 A JP 4880086A JP S62207298 A JPS62207298 A JP S62207298A
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JP
Japan
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gastric cancer
cell
mouse
human
cells
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JP61048800A
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English (en)
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Hajime Koda
好田 肇
Nobuo Hanai
陳雄 花井
Akiko Kumagai
安希子 熊谷
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KH Neochem Co Ltd
Original Assignee
Kyowa Hakko Kogyo Co Ltd
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    • C07ORGANIC CHEMISTRY
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    • C07K16/00Immunoglobulins [IGs], e.g. monoclonal or polyclonal antibodies
    • C07K16/18Immunoglobulins [IGs], e.g. monoclonal or polyclonal antibodies against material from animals or humans
    • C07K16/28Immunoglobulins [IGs], e.g. monoclonal or polyclonal antibodies against material from animals or humans against receptors, cell surface antigens or cell surface determinants
    • C07K16/30Immunoglobulins [IGs], e.g. monoclonal or polyclonal antibodies against material from animals or humans against receptors, cell surface antigens or cell surface determinants from tumour cells
    • C07K16/3046Stomach, Intestines
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P31/00Antiinfectives, i.e. antibiotics, antiseptics, chemotherapeutics
    • A61P31/04Antibacterial agents

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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、新規抗ヒト胃癌単クローン性抗体AMC−3
82およびこれを用いる胃癌の血清診、新法に関する。
従来技術 ヒト胃癌に対する単クローン性抗体を、抗体産生細胞と
骨髄腫細胞とを融合させて得られるハイブリドーマを培
養して製造する方法は知られている。〔代謝 21.臨
時増刊号、 819−824 (1984)。
キャンサー・リサーチ(Cancer Res、>  
44.3952−3956 (1984)、 !!i 
 乃、 106−108 (1984)、特開昭59−
128397)。
抗ヒト胃癌単クローン性抗体を用いる血清診断について
の報告はある〔第44回日本癌学会総会記事、131頁
(1985))。
シアル酸化されたFl鎖を認識する単クローン性抗体を
用いる膵癌の血清診断キットとしては、N519−9 
(インターナショナル・ジャーナル・オブeキャンサー
(International Journal of
Cancer) 33.339 (1984)、 v&
床病理 XXX I。
12、1300 (1983) )やDuPan −2
(プロシイ−ディング・オブ・ザ・ナショナル・アカデ
ミイ・オブ・サイxンx (Proc、 Natl、^
cad、 Sci、) 81゜5242 (1984)
、  肝胆膵 11.37 (1985) )が知られ
ている。
発明が解決すべき問題点および解決方法日本における早
期胃癌(ステージI、■期)の発見率は、現在約35%
といわれている〔癌と化学療法11(3)  ; Pa
rt n、 716−726 (1984))。
胃癌の早期診断に応用できる簡便で迅速な胃癌の診断法
はいまだ開発されていない。
本発明者は、胃癌に対して特異的に反応する単クローン
性抗体について検索した。その結果、胃癌に対して特に
強い反応性を示し、胃癌の血清診断に応用可能で、かつ
早期胃癌での陽性率が比較的高い単クローン性抗体を製
造し本発明を完成した。
以下、本発明について詳細に説明する。
本発明は、ヒト胃癌細胞と反応し、ヒト正常両組織(ま
たは細胞)とは反応せず、シアル酸化された糖蛋白質ま
たは糖脂質の糖鎖を抗原として認識し、かつ1gMクラ
スに属する抗ヒト胃癌単クローン性抗体AMC−382
に関する。
本発明の単クローン性抗体は、ヒト胃癌の細胞組織ある
いはそれらの膜成分で免疫したマウスの肺細胞とマウス
骨髄腫細胞とを融合させてハイブリドーマを作製し、該
ハイブリドーマを培地中に培養するかマウスに投与して
該マウスで腹水化し、該培養物または復水より採取する
ことにより得られる。
以下に本発明単クローン性抗体の製造法を詳細に説明す
る。
(1)動物の免疫と抗体産生細胞の調製3〜10週令、
退会しくは8退会のマウスを、ヒト胃癌の細胞1組織あ
るいはそれらの膜成分で免疫して、その動物の牌、リン
パ節、末梢血中の抗体産生細胞を調製する。免疫するマ
ウスはヒト正常前細胞で前処理して免疫寛容にしたマウ
スを用いるのが好ましい。免疫の方法は、動物の皮下あ
るいは静脈内あるいは腹腔内に、適当なアジュバント〔
例えば、フロイントの完全アジュバント(Comple
te Freund’s Adjuvant)または、
水酸化アルミニウムゲルと百日咳菌ワクチンなど〕とと
もにヒト胃癌細胞(10S〜107細胞/匹)1ヒト胃
癌組織もしくはそれらの膜成分(膜断片)(10〜50
0μg/匹)を投与する。以後、1〜2週問おきに、抗
原を2〜5回投与する。各免疫後3〜7日目に眼底静脈
叢より採血し、その血清がヒト胃癌と反応することを以
下に示す酵素免疫測定法〔酵素免疫測定法(ELISA
):医学書腕利1976年〕などで調べる。
酵素免疫測定法: 96大のEIA用プレート〔フロー・ラボラトリーズ(
Flow Laboratories)社製〕に、正常
あるいは腫瘍細胞1組織の膜成分(蛋白量として10〜
1.000.lJg/ml含有する膜断片)を100〜
200μ!l/穴ずつ分注し、4℃で1〜2晩放置して
、牛血清アルブミンをプレート穴底面にコートし、上清
を抜き去った後、レジン水あるいは、PBS (リン酸
二ナトリウム1.83g、 リン酸−カリウム0.21
g、食塩7、65 g 、蒸溜水IIl、pH7,2)
でよく洗浄後、第1抗体として、1%BSA (牛血清
アルブミン)−PBSを100〜200μIl/穴分注
し、4℃で1〜2晩放置して、プレート上に残った蛋白
質との結合残基をブロック(ブロッキング)した。その
後、BSA−PBSを捨て、レジン水あるいはPBSで
よく洗浄した後、第1抗体として、BSA−PBSで希
釈した試料(マウス血清、ハイブリドーマ培養上清、粗
精製モノクローナル抗体)を100μm/穴分注し、4
℃で1晩放置する。レジン水で1回、2M  NaC1
溶液で6回洗浄した後、第2抗体としてウサギの抗マウ
スイムノグロブリンIgG−ペルオキシダーゼ結合物〔
ダコ(DAKO)社製、販売元協和メデックス〕の10
0倍希釈液をl 00ta/穴分注し、室温で2時間放
置する。
PBSでよく洗浄後、ABTS基質液〔2゜2′−アジ
ノビス(3−エチルベンゾチアゾリン−6−スルホン酸
)ニアンモニウム550mgをo、 l Mクエン酸緩
衝液(pH4,2)lj!に溶かした溶液に、使用直前
に過酸化水素1[/mlを加えた溶液〕を用い、発色を
0D415R11の吸光度で測定する。このとき、胃癌
細胞、組織あるいはそれらの膜成分に対して強く反応す
るマウスをヒト胃癌免疫マウスとしてハイブリドーマ作
製のための抗体産生細胞の供給源として用い酵素免疫測
定法を行うにあたって、抗原として、細胞そのものを用
いる場合は、ファルコン(Falcon) 3072プ
レート中で、標的細胞を培養し、0.25%ゲルタール
アルデヒド−PBSを加え、室温に1〜2時間放置し、
PBSでよく洗浄後、1%BSA−PBS 100〜2
OLcl+を加え、2時間放置し、レジン水またはPB
S・でよく洗浄し、゛そのプレートを用いて、一般の抗
原コートプレートを用いるのと同様の方法にて、抗体価
の測定を行った。
細胞融合に供するにあたって、免疫化マウスに融合処理
の3〜4日前に、ヒト胃癌細胞1祖織あるいはその膜成
分を2〜5X106細胞/匹あるいは20〜400μg
/匹腹腔内に投与し、膵臓を摘出し、肺細胞を調製する
。すなわち、膵臓をMEM (日永製薬社製)中で細断
し、ビンセットでほぐし、120Orpm、5分間遠心
分離にかけ、上清を揄で、トリス−塩化アンモニウム緩
衝液(pH7,65)で1〜2分間処理し赤血球を除去
し、MEMで3回洗浄して融合用肺細胞として提供する
(2)骨髄腫細胞の調製 骨髄腫細胞としては、マウスから得られた株化細胞を使
用する。たとえば、8−アザグアニン耐性マウス(BA
LB/c由来)骨髄腫細胞株P3−X63Ag8−Ul
 (P3−Ul)〔カレント・トピックス・イン・ミク
ロハイオロジイ・アンド・イムノロシイ−1(Curr
entTopics in )、l1crobiolo
)By and 1mmunology −1))〔ヨ
ーロピアン・ジャーナル・オブ・イムノロシイ(εur
opean J、  1mmunology)   6
. 511−519(1976)L SP210−Ag
 14 (SP−2)〔ネイチャー (Nature)
 276、 269−270 (1978))P3−X
63−Ag8653 (653) (ジャーナル・オブ
・イムノロシイ(J、Immunology)皿154
8−’1550 (1979) ) 、P3−X63−
Ag3 (X63)〔ネイチ+ −(Nature) 
256.495−497(1975) 3などが用いら
れる。これらの細胞株は、8−アザグアニン培地CRP
MI−1640培地にグルタミン(1,5mM)、2メ
ルカプトエタノール(5X10−’M)、ジェンタマイ
シン(10μg/+++l)および牛胎児血清(FC3
)(C3L社製)(10%)を加えた正常培地に、さら
に8−アザグアニン(15μg /ml )を加えた培
地〕で継代するが、細胞融合の3〜4日前に正常培地に
継代し、融合当日2X’IO’以上の細胞数を確保する
(3)細胞融合 (1)で免疫した抗体産生細胞と(2)で得られた骨髄
腫細胞をMEM培地またはPBSでよく洗浄し、細胞数
が、抗体産生細胞:骨髄腫細胞=5〜10:lになるよ
う混合し、遠心分離(1,20Orpm  5分)した
後、上清を捨て、沈殿した細胞群をよくほぐした後、攪
拌しながら、37℃で、ポリエチレングライコール1.
000(PEC,−1,000)2g、MEM2mlお
よびジメチルス、 ルホキシドQ、7mlの混液0.2
〜1ml/ 10″抗体産生細胞を加え、1〜2分間毎
にMEM1〜2mlを数回加えた後、MEMを加えて全
量が50m1になるようにする。遠心分離(900rp
m5分)後、上清を捨て、ゆるやかに細胞をほぐした後
、正常培地(RPMI−1640,FC310%)10
0mlを加え、メスピペットによる吸込み、吹出しでゆ
るやかに細胞を懸濁する。
この懸濁液を24穴培養用プレートに1ml/穴ずつ分
注し、5%CO2インキュベーター中、37℃で24時
間培養する。培養プレートに1ml/穴のHAT培地〔
正常培地にヒポキサンチン(10−’M)、チミジン(
L、 5 X 10−5M )およびアミノプテリン(
4X10−’M)を加えた培地〕を加え、さらに24時
間培養する。以後2日間、24時間毎に、培養上清1m
lを揄で、新たに同量のHAT培地を加え、CO□イン
キュベーク−中、37℃でlO〜14日間培養する。
コロニー状に生育してきた融合細胞の認められる穴につ
いて、上清1+nlを捨て、HT培地(HAT培地から
アミノプテリンを除いた培地)を同量加え、以後2日間
24時間毎にHT培地への変換を行う。
HT培地で3〜4日間培養後、培養上清の一部をとり上
記の酵素免疫測定法により、ヒト胃癌に対する抗体価を
測定する。このとき、同様の方法で、ヒト正常網胞1組
織あるいはその膜成分などとの反応性も測定し、ヒト胃
癌細胞。
組織あるいはその膜成分に特異的に反応するものを選択
する。ヒト胃癌細胞1岨織あるいはその膜成分に強く反
応し、ヒト正常網胞1組織あるいはその膜成分などに反
応しない穴について、限界希釈法によりクローニングを
2回繰り返し、安定してヒト胃癌細胞1岨織あるいはそ
の膜成分に強い抗体価の認められたものを抗ヒト胃癌単
クローン性抗体産生ハイブリドーマ株として選択する。
(4)単クローン性抗体の調製 ブリスタン処理(2,6,10,14−テトラメチルヘ
ンタデカフ(Pristane) Q、 5mlを腹腔
内投与し、2週間飼育する〕した8〜10週令の退会7
BL/6雌マウスに、(3)で得られた抗ヒト胃癌単ク
ローン性抗体産生ハイブリドーマ細胞2〜4 X 10
’細胞/匹を腹腔内注射する。10〜21日でハイブリ
ドーマは腹水癌化する。このマウスから腹水を採取し、
遠心分離(3,00Orpm 。
5分)して固形分を除去後、50%硫酸アンモニウムニ
テ塩析し、PBSにNaCl  0.5Mを加えた液で
透析し、セファクリル5300(ファルマシア・ファイ
ン・ケミカル社製)(ベットボリューム750m1 )
のカラムに流速15m1/hrで通塔し、IgM画分を
集め、精製単クローン性抗体とする。
抗体のインタイブの決定は、オククロニイ(Oucht
erlony)法(二重免疫拡散法)(免疫学実験入門
、生物化学実験法15、学会出版センター刊、P、74
 1981年)によって行う。
蛋白量の定量は、フォーリン法および280nmでの吸
光度C1,4(OD、、、 ) ′、イムノグロブリン
1mg/ml)より算出する。
得られた単クローン性抗体の特異性の決定は複数の検体
から得られたヒトの各種の臓器由来の正常あるいは腫瘍
組織あるいはその膜成分との反応性、各種ヒト正常ある
いは腫瘍細胞培養株またはヒト胎児細胞培養株もしくは
それらの膜成分との反応性、従来から知られている癌胎
児性抗原(例えばCEA)との反応性、正常。
患者ヒト血清との反応性などを、酵素免疫測定法、螢光
抗体法、免疫組織学的判定法(PΔP法)などにより調
べ、いずれの測定法においてもヒト胃癌以外とは、はと
んど反応しないものを選択する。
また、このようにして得られた、ヒト胃癌に特異的に反
応する単クローン性抗体は、血清検査1組織診断、イメ
ージーングなどによる胃癌の診断、さらには、抗体その
ものを、あるいは、抗体に制癌剤や毒素を結合させた、
いわゆるイムノトキシンを癌患者に投与することにより
胃癌の治療を行うことができるものと期待される。
さらに、この腫瘍特異抗原クローン性抗体を用いるアフ
ィニティーカラムにより、腫瘍特異抗原を精製し、その
抗原の解析ひいては、胃癌ワクチンの開発にも使用でき
るものと期待される。
(5)胃癌血清診断法 血清診断の具体的方法を以下に示す。
サンドウィッチ方式による酵素免疫測定法(ELI 5
A) 96穴ErA用プレートに、第一抗体10〜100μg
/mlを50〜200μg/穴ずつ分注し、4℃で1〜
2晩あるいは、室温で2〜4時間放置する。PBSて洗
浄後、BSA−PBS 200〃/穴を加え、さらに4
℃で1晩あるいは室温で2時間放置する。このプレート
をPBSでよく洗浄後、各穴に血清検体を1〜100倍
希釈で、50〜100mを加える。4℃で1晩あるいは
室温で2時間放置後、PBSでよく洗浄する。次に、ビ
オチン化した第二抗体あるいは、ベルオキ、シダーゼ標
識した第二抗体(10〜100xr/パ)を50〜10
0屑/穴加え、さらに4℃で1晩あるいは室温で2〜4
時間放置する。第二抗体として、ビオチン化抗体を使用
した場合には、プレートをPBSでよく洗浄後、アビジ
ンービオチンーベルオキンダーゼ(10g/ml)を5
0〜100.d/穴加え、室温で30分間放置後PBS
でよく洗浄する。次に基質液として、ΔBTS基質液を
50〜100薦/穴加え、室温で10〜30分間放置し
、5%SDS溶液50〜100m/穴を加え反応を停止
する。各穴の0D41.値を測定し、その発色度より、
血清検体中の抗原量を算出する。このようにして得られ
た健常人血清中の抗原量と胃癌患者血清中の抗原量を比
較することにより、正常値を決定し、その正常値を超え
るものを胃癌陽性とした。
放射免疫測定法(RIA) 96穴デイスポーザブルU底プレートに第一抗体(AM
C−382) 10〜100R/mlを50〜200g
/穴ずつ分注し、4℃で1〜2晩あるいは室温で2〜4
時間放置する。PBSで洗浄後、BSA−PBS  2
00威/穴を加え、さらに4℃で1晩あるいは室温で2
時間放置する。このプレートをPBSでよく洗浄後、各
穴に血清検体を1〜100倍希釈で50〜100m加え
る。4℃で1晩あるいは室温で2時間放置後、PBSで
よく洗浄する。
次に、+′Iで標識した第2抗体(12J−AMC−3
82)を50〜100m/穴加え、さらに4℃で1晩あ
るいは室温で2〜4時間放置する。プレートをよく洗浄
後、風乾させ、各ウェルを熱ニクロム線で切り取り、ジ
オツギチューブに入れ、r−カウンター(アロ力)で各
穴の放射能を測定し、そのcpm値より、血清検体中の
抗原量を算出する。
以上のようにして胃癌の血清診断を行うことができるが
、単クローン性抗体AMC−382を使う胃癌の血清診
断は、これらの方法に限定されるものではない。
(6)抗原解析 前述の酵素免疫抗体法、免疫組織化学的染色法あるいは
血清診断法の実施に際して、抗原(胃癌膜成分、胃癌培
養細胞株、胃癌組織)をノイラミニダーゼ(neura
minidase)、  プロテアーゼ(protea
se)などの酵素や過ヨウ素酸などの試薬で前処理した
後、単クローン性抗体と反応させ、それらの処理をして
いない元の抗原と単クローン性抗体の反応性との差より
、抗原の化学的性状(単クローン性抗体の認識する抗原
部位の化学的性状)を明らかにした。すなわち、ノイラ
ミニダーゼ処理により抗原性が消失1ればシアル酸が、
プロテアーゼ処理により抗原性が消失すれば蛋白質が、
また過ヨウ素酸処理により抗原性が消失すれば糖鎖が、
抗原決定基に関与していると推定される。
以下本発明の実施例を示す。
実施例1゜ 〔1)抗体産生細胞の調製 ヒト正常両組織膜成分(100■蛋白質/匹)を、生後
24時間以内の新生仔C57BL/6マウスに静脈内投
与した。8週間経過後のマウスにヒト胃癌組織膜成分1
00μg(蛋白質ItA算)7匹を水酸化アルミニウム
ゲル2mg/匹、百日咳菌死菌ワクチン1×109/匹
とともに腹腔的投与した。以後1〜2週おきに、同一抗
原100μg(蛋白質換算)7匹で3〜5回免疫した。
これら免疫処理したマウスのうち、その抗血清が、ヒト
胃癌細胞または組織あるいはそれらの膜断片と強く反応
したマウスを免疫マウスとして、そのマウスより、肺細
胞を調製して、細胞融合に供した。
(2)マウス骨髄腫細胞の調製 8−アザグアニン耐性マウス骨髄腫細胞株P3−Ulを
正常培地で培養し、細胞融合時に2×101以上の細胞
を得、細胞融合に親株として供した。
(3)ハイブリドーマの作製 (1)と(2)で得られた肺細胞と骨髄腫細胞とを5:
1の割合で用い、前述した方式で融合させ、HΔT培地
で37℃、14日間C○25%下で培養して、融合細胞
を選択し、HT培地に変えてさらに培養し、抗ヒト胃癌
に対する抗体価の測定をして、活性な穴を選び、さらに
正常培地に変え、2回クローニングを繰り返して、種々
の測定法により、ヒト正常細胞や組織あるいは他の癌に
全く反応せず、ヒト胃癌に特異的に反応する単クローン
性抗体を産生ずるハイプリドーマ株へ\AC−382を
選択した。本ハイブリドーマ株は、英国、ヨーロピアン
・コレクション・オブ・アニマル・セル・カルチャーズ
(εuropean Co11ection of A
nimal Ce1l Cu1tures)に1986
年2月27日イ寸でECACC86022701として
寄託しである。
(4)単クローン性抗体の精製 プリスタン処理した8退会C57BL/6雌マウスに(
3)で得られたハイプリドーマ株AMC−382を4 
X 10’細胞/匹腹腔内注射した。
10〜21日後に、ハイブリドーマは腹水癌化する。腹
水のたまったマウスから、腹水を採取(5〜loml/
匹)し、遠心分離(3,00Orpm。
5分)して固形分を除去した。50%硫酸アンモニウム
にて塩析し、PBSにNaCj!  0.5Mを加えた
液で透析し、セファクリル300(ファルマシア・ファ
イン・ケミカル社製)(ベット・ボリューム750m1
)のカラムに流速15m1/hrで通塔しIgM画分を
集め精製抗体として用いた。
(5)  AMC−382の特異性 このようにして得られた抗胃癌特異的単クローン性抗体
AMC−382の反応特異性を第1表に示した。
第   1   表 実施例2゜ 実施例1で得られた単クローン性抗体AMC−382を
用いて、胃癌組織の免疫組織化学的染色を行った。7例
の胃癌患者摘出胃癌パラフィン包埋ブロック切片につい
て検討した結果、金側で癌細胞が強く染まった。以上の
結果より、AMC−382を用いる免疫組織化学染色に
より、胃癌の病理診断が可能であった。
実施例3゜ 96穴EIA用プレート〔フロー・ラボラトリーズ(F
low Laboratories)社製〕に、AMC
−382(10x/ml)を50薦/穴加え、4℃で1
晩放置後、PBSで洗浄し、1%BSA−PBS200
s/穴加え1晩放置し、PBSでよく洗浄したプレート
に、健常人血清(77検体)および胃癌患者血清(52
検体)をダ倍希釈して504/穴加え、4℃で1晩放置
後、PBSでよく洗浄した。次に、第二抗体として、ビ
オチン化抗胃癌モノクローナル抗体AMC−382(1
0q/ml)を100IIi/穴加え、4℃で1晩放置
し、PBSでよく洗浄した後、アビジン−ビオチン−ペ
ルオキ’yf−4Cヘク)−ル(VECTOR)社製〕
(10g/ml) 100ρ/穴加え、室温で1時間放
置した後、PBSで洗浄した。次にΔBTS基質液を1
00AI2/穴加え、室温で30分間反応させ、5%S
DS溶液100m/穴を加え反応を停止した。
各穴の発色を吸光度計(OD41S)で測定した。
その結果、第1図に示した様に、健常人血清では、OD
、、Sが0.33をこえる陽性例は77例中1例しかな
かったが、胃癌患者血清では、ODs+sが0.33を
こえる陽性例が52例中32例あった。
このことより、本抗体を用いる血清診断法により、61
.5%の確率で胃癌患者を見出すことが可能であること
がわかる。胃潰瘍患者血清では166例中0(0%)と
全く陽性例はなかった。
また、胃癌患者血清を病期毎にプロットすると、第2図
に示すごとく、ステージ■では42.8%(7例中3例
)、■では55.6%(9例中5例)、■では63.6
%(111例中7)、■では68%(255例中1例)
で陽性となった。この結果は、1、II期の早期胃癌で
50%(166例中8)が陽性となり、現在の早期胃癌
発見率の35%という数値を考えれば、本血清診断が早
期胃癌の発見に有用であることが示唆される。また、第
2図より明らかなように、血中抗原量と病期の間には強
い相関性が認められることより、本血清診断系は、胃癌
のモニタリングにも有用であると判断される。
実施例4゜ 単クローン性抗体AMC−382が認識する抗原を解析
するために、胃癌組織の膜成分を下記各種酵素および試
薬で処理した後AMC−382との反応性を調べた。
酵素および試薬 トリプシン(GIBCO社製 2.5%溶液)PBS中
 0.25% ノイラミニダーゼ(ベーリンガー・マンハイム社製) 0.1M酢酸バッファ  (1))(4,5) −3m
M(a Cn 2中0.ILl/ml α−L−フコシダーゼ(ベーリンガー・マンハイム社製
) 0.1Mリン酸バッファー(p H6,3)中0、IU
/ml プロテアーゼ(シグマ社製) 0.1Mリン酸バッファー(pH7,2)中10U/m
1 NaIO4(和光紬薬社製) PBS中50+y+M 胃癌組織の膜成分(蛋白量100■/ml )を504
/穴ずつ、EIA用プレート〔リンプロ(Linbro
)社製〕に分注し、4℃で1晩放置後、P ’B Sで
3回洗浄し、1%BSA−PBSを200薦/穴分注し
、30分間〜2時間室温で放置し、PBSで3回洗浄後
、上記酵素液または試薬液を50IIi/穴分注し、3
7℃で1時間反応させた。
ついでPBSで5回洗浄し、単クローン性抗体AMC3
82(10x/ml)を5047大分注し、4℃で1晩
放置した。
Tween 20−PBS  (Tween 20は和
光紬薬工業社製)で5回洗浄後、パーオキシダーゼ標識
抗−マウス■gG(400倍希釈液)を50ρ/穴加え
、室温で2時間反応後、Tween 2Q−PBSで5
回洗浄し、へBTS基質100gを加え、30分間反応
後、415r++++における吸光度を測定した。
抗原性は、第3図に示したとおり、過ヨウ素酸(NaI
Ol)により部分的に、ノイラミニダーゼ、プロテアー
ゼ処理により完全に消失した。この結果より、単りP−
ン性抗体AMC−382はシアル酸化された糖鎖を認識
しているものと推定された。
発明の効果 本発明によれば、胃癌の血清診断に好適な抗ヒト胃癌単
クローン性抗体が提供される。
【図面の簡単な説明】
第1図は、単クローン性抗体AMC−382による胃癌
の血清診断の結果を示す。 第2図は、単クローン性抗体AMC−382による胃癌
の血清診断におけるステージの影響を示す。 第3図は、胃癌組織の膜成分の各種酵素、試薬処理によ
る単クローン性抗体AMC−382との反応性の消長を
示す。 ・はノイラミニダーゼ0.IU/ml、△はα−L−フ
コシダーゼ0.IU/ml、口はトリプシン0.255
0mMの処理を示す。Xは無処理を示す。 第1図 Ap(、−3gλ1tカ冒晶。算湧鍮絣第2図 A門C−32λ1てハ胃p:′XL清珍呵1.h・グラ
スデー〉・・n影V ODQlrnms

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. ヒト胃癌細胞と反応し、ヒト正常胃組織(または細胞)
    とは反応せず、シアル酸化された糖蛋白質または糖脂質
    の糖鎖を抗原として認識し、かつIg−Mクラスに属す
    る抗ヒト胃癌単クローン性抗体AMC−382。
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