JPS6220612A

JPS6220612A - ２サイクルエンジンの潤滑装置

Info

Publication number: JPS6220612A
Application number: JP15831285A
Authority: JP
Inventors: Hitoshi Yamamoto; 均山本; Mitsugi Iwashita; 岩下　調
Original assignee: Honda Motor Co Ltd
Current assignee: Honda Motor Co Ltd
Priority date: 1985-07-19
Filing date: 1985-07-19
Publication date: 1987-01-29

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】ＩＥＪ＝１匹皿皿ユ１本発明は、粘度が比較的燃え易い２サイクルエンジン用
Ｔｌｌ滑油と粘度が比較的高くて耐久性の（・姿れた４
サイクルエンジン用潤滑油を９１用してクランク室圧縮
掃き型２サイクルエンシンカ摺接部を潤滑する潤滑装置
に関するものである。

Ｌ米且薯従来の２サイクルエンジンにおいては、燃料に２サイク
ルエンジン用潤滑油を一定の割合で混入し、気化器にて
空気と混合し、クランク室にこの混合気を吸入した際に
、この潤滑油でクランク室内の摺接部を潤滑していたが
、このような方式では、燃料と潤滑油との混合の割合が
常に一定であるため、エンジンの運転状態が低回転、高
負荷の如き最も潤滑油を必要とする状態である場合に適
合しうるように、燃料に対する潤滑油の割合を高めに設
定しなければならないために、潤滑油の消費量が多くな
り、かつ白煙を生じ易い。

これを改良したものとして、燃料に潤滑油を混入せず、
第１図に図示するように、気化器より下流側の吸気系０
１に、図示されないオイルポンプからノズル０２を介し
て潤滑油を噴出するものがあり、この方式では、前記混
合潤滑方式に比べると、潤滑油の消費を減少さＵること
ができるものの、工ンジンが高速回転して、連結軸大端
部の遠心力が大きくなると、この部分のｉｌＳ′Ｉ滑を
充分に行うことが困難となるため、潤滑油の都もやはり
多く、白煙を充分に防止できない。

さらにこれを改良したものとして、第２図に図示するよ
うに、図示されないオイルポンプからチェックバルブ０
３を介してクランク０４中の潤滑通路０５にｉ１１滑油
を供給し、連結軸大端部０６のベアリング部０７を潤滑
した後、その間隙からクランク室内へ潤滑油を霧化させ
るようにしたものがある。

が　　　　し　　　　と（「１このような方式では、第１図のもののように流速の高い
吸気系０１に潤滑油を霧化させるものと相違して、混合
気に潤滑油を均一に混合させることができず、シリンダ
周壁および連結軸小端部を充分に潤滑することが困難で
あり、しかも連結軸大端部の回転中心より離れた側の部
位０８に潤滑油が偏って流れて、その中心寄りの部位０
９を充分に潤滑することができなかった。

μ　　　　　　　　　　　　　た　　の−一　　ｒ本発
明は、このような難点を克服した２サイクルエンジンの
潤滑装置の改良に係り、連結軸小端部およびシリンダ周
壁を潤滑する２サイクルエンジン用潤滑油を燃料ととも
にクランク室に供給するクランク室圧縮掃気型２サイク
ルエンジンにおいて、連結軸大端部とクランク軸とにシ
ールリングを介装して油密空間を形成し、該クランク軸
の一方の軸端から他方の軸端に向って潤滑油通路を形成
するとともに該潤滑油通路の一端をオイルポンプの吐出
側に接続し、該潤滑油通路より前記連結軸大端部とクラ
ンク軸との間の油密的空間に通ずる分岐通路を形成し、
前記潤滑油通路の他端をギヤ変速装置に接続することに
より、前記オイルポンプより吐出した潤滑油を前記クラ
ンク軸中の潤滑油通路の一端から同通路に供給し、同通
路内の潤滑油を前記分岐通路を介して前記連結軸大端部
とクランク軸との油密的空間に導いて同空間内の連結軸
大端部とクランク軸との摺接部を潤滑するとともに、前
記ギヤ変速装置の中間軸に導いて同ギヤ変速装置を潤滑
することができ、しかも燃料とともにクランク室内に供
給された２サイクルエンジン用潤滑油をクランク室内に
導入して、連結軸小端部およびシリンダ周壁を潤滑する
ことができる。

友１Ｊ以下第３図に図示された本考案の一実施例について説明
する。

図示されない自動二輪車に搭載される２サイクルエンジ
ン１は、ギヤ変速装置２０と一体化され、同２サイクル
エンジン１のクランクケース２はギヤ変速装置２０のケ
ースを兼ねている。

またクランクケース２にシリンダブロック３とシリンダ
ヘッド４とが順次積重ねられて、一体に組立られて、同
シリンダブロック３のシリンダ孔壁５にピストン６が摺
動自在に嵌装され、連結棒７の小端部８はピストン６に
嵌合されるピストンピン１０により軸受１１を介して揺
動自在に枢着され、連結棒７の大端部９は左右１対のク
ランク軸１２のクランクビン嵌合孔１３に一体にかしめ
っけ嵌合されるクランクビン１４により軸受１５を介し
て揺動自在に枢着されており、ピストン６の上昇によっ
て吸気系（図示されず）からクランクケース２内に吸入
された混合気は、ピストン６の下降の際にクランクケー
ス２により掃気ボート１６を介し燃焼室１７内に送られ
、その後、点火、燃焼、膨張が行われるようになってい
る。

ざらにクランク軸１２の一端にクランクギヤ１８がスプ
ライン嵌合され、ギヤ変速装置ｉ！２０のメインシャフ
ト２１に回転自在に嵌合された入力ギヤ２２は同クラン
クギヤ１８に噛合され、同人力ギヤ２２に一体に結合さ
れたクラッチ２８のクラッチアウター２９はクラッチイ
ンナー３０を介してメインシャフト２１に嵌脱自在に連
結されており、クラッチ操作片３１が反時計方向へ回動
されると、押棒３２が右方へ押され、クラッチインナー
３０がスプリング３３のばね力に逆らって右方へ移動し
、クラッチが切られるようになっている。

さらにまたメインシャフト２１のメインシャフトギヤ群
２３とカウンタシャフト２４のカウンタシャフトギヤ群
２５とは図示されたいシフト機構によって選択的に噛合
され、所要の変速比でメインシャフト２１からカウンタ
シャフト２４へ動力が伝達されるとともに、ざらにカウ
ンタシャフト２４と一体の出力スプロケット２６よりチ
ェノ２７を介して図示されない接輪へ動力が伝達される
ようになっている。

またクランクケース２とクランクケースカバー３４とに
オイルポンプケーシング４０が一体に取付けられ、同オ
イルポンプケーシング４０に回転自在に枢支されたポン
プ軸４１ポンプギヤ５９が一体に嵌合され、同ポンプ軸
４１と一体に第１オイボンブ駆動用ギヤ４２．第２オイ
ボンブインペラ４３およびウォータポンプインペラ６０
が結合されており、２サイクルエンジン１の運転が始ま
ると、第１オイボンブ駆動用ギヤ４２．第２オイボンブ
インベラ４３およびウォータポンプインペラ６０が回転
駆動され、第１オイボンブ駆動用ギヤ４２により図示さ
れない第１オイルポンプが回転駆動されて気化器下流側
の吸気系に２サイクルエンジン用潤滑油が噴射されると
ともに、第２オイボンブインベラ４３よりオイル通路４
４およびオイル供給管４５へ４サイクルエンジン用潤滑
油が吐出されるようになっている。

しかしてクランク軸１２の右半部１２ａには、オイルジ
ヨイント４６を介してオイル供給管４５に一端が接続す
るオイル通路４７が形成され、同オイル通路４７の他端
は中空状のクランクビン１４に連通され、クランク軸１
２の左半部１２ｂには、クランクビン１４に一端が連通
ずるオイル通路４８が形成され、同オイル通路４８の他
端は、フランク軸受１９の内外側に嵌装されたオ、イル
シール４９．オイルシール５０により仕切られた空間５
１に接続され、同空間５１はオイル通路５２を介してギ
ヤ変速室３５内へ開口されている。

また前記オイル通路４４はメインシャフト２１の中空軸
孔３６．カウンタシャフト２４の中空軸孔３７およびキ
ックスタータ軸５３の中空軸孔５４にそれぞれ接続され
、同中空軸孔３６．中空軸孔３１．中空軸孔５４はそれ
ぞれ分岐通路３８２分岐通路３９９分岐通路５５を介し
て各メインシャフトギヤ群２３．カウンタシャフトギヤ
群２５．キックギヤ５６に接続されており、各メインシ
ャフトギヤ群２３．カウンタシャフトギヤ群２５．キッ
クギヤ５６に４サイクルエンジン用潤滑油が供給される
ようになっている。

さらに連結棒７の大端部９とクランク軸１２どの間にシ
ールリング５１が介装され、大端部とクランクビンとの
間に油密的空間が形成されている。

第３図に図示の実施例は前記したように構成されている
ので、２サイクルエンジン１が運転されると、第１オイ
ポンブインペラ４２が駆動されて、気化器より下流側の
吸気系内の混合気に２サイクルエンジン用潤滑油が均一
に混合された後、クランクケース２内に吸入され、同ク
ランクケース２内において、混合気中の２サイクルエン
ジン用潤滑油はシリンダ孔壁５および連結棒７の小端部
８における軸受１１に何着され、シリンダ孔壁５とピス
トン６との摺接部および小端部８の軸受１１がその潤滑
油で潤滑される。

また２サイクルエンジン１の運転に伴ない、第２オイボ
ンブインベラ４３が駆動されて、４サイクルエンジン用
潤滑油がオイル供給管４５よりオイルジヨイント４６お
よびクランク軸１２の右半部１２ａのオイル通路４７を
介してクランクビン１４丙に送られ同クランクビン１４
内の潤滑油は分岐通路５８を介してクランクビン１４お
よび大端部９間でシールリング５１により仕切られた油
密的空間内に送られて、軸受１５がＴ４８ｇされる。そ
らにクランクビン１４内のＴＲ滑油はクランク軸１２の
左半部１２ｂのオイル通路４８、空間５１およびオイル
通路５２を介してクランク室３５内に送られ、メインシ
ャフトギヤ群２３が潤滑される。

さらにまた第２オイボンブインペラ４３のオイル通路４
４内の４サイクルエンジン用潤滑油はメインシャフト２
１の中空軸孔３６．カウンタシャフト２４の中空軸孔３
１およびキックスタータ軸５３の中空軸孔５４に流入し
、分岐通路３８９分岐通路３９および分岐通路５５を介
してメインシャフトギヤ群２３．カウンタシャフトギヤ
群２５およびキックギヤ５６へ流れ、同メインシャフト
ギヤ群２３．カウンタシャフトギヤ群２５およびキック
ギヤ５６がｉ！２１滑される。

このように第３図に図示の実施例では、連結棒７の大端
部９における軸受１５が４サイクルエンジン用潤滑油に
より強制的に潤滑されるので、２サイクルエンジン１が
どのように高速運転されても、連結棒７の大端部９にお
ける軸受１５が確実に潤滑され、焼付けを起すことが全
くない。

またシリンダ孔ｇ！５および連結棒７の小端部８におけ
る軸受１１は、混合気中に均一に混入された２サイクル
エンジン用潤滑油により充分に潤滑される。

さらに連結棒７の大端部９における軸受１５を強ｆ、Ｉ
Ｉ潤漬させるための特別のオイルポンプを設けなくても
、ギヤ変速装置２０を潤滑するための第２オイポンプイ
ンベラ４３から圧送された潤滑油の一部をオイル通路４
１９分岐通路５８を介して軸受１５に送り、同軸受１５
を潤滑するようにしたため、構造が左程複雑とならず、
コスト増大もない。

さらにまた軸受１５を囲む空間はシールリング５１によ
り密封されているため、軸受１５をＴＡ滑する４サイク
ルエンジン用潤滑油はクランクケース２内へ漏出するこ
とがない。

前記実施例においては、軸受１５を潤滑したａ１滑油は
クランク室３５内へ噴出させて、メインシャフトギヤ群
２３の歯部を潤滑するようになっていたが、この潤滑油
をメインシャフト２１の中空軸孔３６．カウンタシャフ
ト２４の中空軸孔３７およびキックスタータ軸５３の中
空軸孔５４に供給させるようにしてもよい。

１１日と九里本発明では、前記したようにギヤ変速装置に供給する潤
滑油をクランク室内に漏出させることなく前記連結軸大
端部とクランク軸との間の油密的空間に導くことができ
るので、たとえ高速運転状態となって、連結軸大端部に
大きな遠心力が働いても、この潤滑油によりこの連結軸
大端部とクランク軸との摺接部を確実に潤滑することが
できる。

また本発明においては、ギヤ変速装置への潤滑′油通路
を連結軸大端部へ迂回させるように潤滑油通路を形成し
、該連結軸大端部とクランク軸とにシールリングを介装
するだけで、連結軸大端部への強制潤滑を行うことがで
きるので、ｒＩＩ滑装置の構造は頗る簡単となり、大巾
なコスト上昇は避けられ、しかも前記連結軸大端部およ
びギヤ変速装置へ供給される潤滑油がクランクケースお
よび燃焼室へ漏することがないので、白煙を極限的に減
少できる。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来の２ザイクルエンジンの潤滑装置の概略図
、第２図は従来の２サイクルエンジンの潤滑装置の要部
欠截斜視図、第３図は本発明に係る２サイクルエンジン
のｔｍ酒＠装の一実施例を図示した縦断面図である。１・・・２サイクルエンジン、２・・・クランクケース
、３・・・シリンダブロック、４・・・シリンダヘッド
、５・・・シリンダ孔壁、６・・・ピストン、７・・・
連結棒、８・・・小端部、９・・・大端部、１０・・・
ピストンピン、１１・・・軸受、１２・・・クランク軸
、１３・・・クランクビン嵌合孔、１４・・・クランク
ビン、１５・・・軸受、１６・・・掃気ボート、１７・
・・燃焼室、１８・・・クランクギヤ、１９・・・フラ
ンク軸受、２０・・・ギヤ変速装置、２１・・・メイン
シャフト、２２・・・入力ギヤ、２３・・・メインシャ
ツ１〜ギヤ群、２４川カウンタシヤフト、２５・・・カ
ウンタシャフトギヤ群、２６・・・出カスブロケット、
２７・・・ヂエン、２８・・・クラッチ、２９・・・ク
ラッチ７ウター、３０・・・クラッチインナー、３１・
・・クラッチ操作片、３２・・・押棒、３３・・・スプ
リング、３４・・・クランクケースカバー、３５・・・
ギヤ変速装置、３６．３７・・・中空軸孔、３８．３９
・・・分岐通路、４０・・・オイルポンプケーシング、
４１・・・ポンプ軸、４２・・・第１オイボンブ駆動用
ギヤ、４３・・・第２オイボンブインベラ、４４・・・
オイル通路、４５・・・オイル供給管、４６・・・オイ
ルジヨイント、４７．４８・・・オイル通路、４９゜５
０・・・オイルシール、５１・・・空間、５２・・・オ
イル通路、５３・・・キックスタータ軸、５４・・・中
空軸孔、５５・・・分岐通路、５６・・・キックギヤ、
５７・・・シールリング、５８・・・分岐通路、５９・
・・ポンプギヤ、６０・・・ウォータポンプインペラ。

Claims

【特許請求の範囲】

連結軸小端部およびシリンダ周壁を潤滑する２サイクル
エンジン用潤滑油を燃料とともにクランク室に供給する
クランク室圧縮掃気型２サイクルエンジンにおいて、連
結軸大端部とクランク軸とにシールリングを介装して油
密的空間を形成し、該クランク軸の一方の軸端から他方
の軸端に向って潤滑油通路を形成するとともに該潤滑油
通路の一端をオイルポンプの吐出側に接続し、該潤滑油
通路より前記連結軸大端部とクランク軸との間の油密的
空間に通ずる分岐通路を形成し、前記潤滑油通路の他端
をギヤ変速装置に接続したことを特徴とする２サイクル
エンジンの潤滑装置。