JPS6220537A - 樹脂添加剤およびその製造法 - Google Patents

樹脂添加剤およびその製造法

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JPS6220537A
JPS6220537A JP60158272A JP15827285A JPS6220537A JP S6220537 A JPS6220537 A JP S6220537A JP 60158272 A JP60158272 A JP 60158272A JP 15827285 A JP15827285 A JP 15827285A JP S6220537 A JPS6220537 A JP S6220537A
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三田 宗雄
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弘之 柏瀬
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  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は樹脂添加剤およびその製造法に関し、更に詳し
くは、特定の物性を有するA型ゼオライト又はこれを酸
により改質した非晶質アルミノシリケートに微細な不定
形シリカを配合して分散性を改善された樹脂添加剤およ
びその製造法に関する。
本発明にかかる樹脂添加剤は特に、各種樹脂に対する充
填剤、安定化剤およびフィルムのブロッキング防止剤等
に好適である。
〔従来の技術〕
天然又は合成のゼオライト粉末が各種の合成樹脂に充填
剤として使用されることは公知である。
また、ゼオライトの独特な3次元結晶構造に基づく細孔
、カチオン交換性等の特有な物性により機能的な樹脂添
加剤として使用することも公知である。(例えば特開昭
51−23538号公報) 特にNa−A型ゼオライトがハロゲン含有樹脂に対して
熱安定作用を与えることが提案された。(W開昭54−
34356号公報)また本出願人は既にNa−A型ゼオ
ライトを他の金属カチオン、特にCa、Zn、Pbなど
の二価カチオンで置換したA型ゼオライトが含ハロゲン
化樹脂に対する熱安定性をより改善することを提案した
。(特開昭55−142043号公報、特開昭55−1
64236号公報、特開昭56−14542号公報、特
開昭56−72038号公報、特開昭56−12074
5号公報、特開昭56−147851号公報、特開昭5
7−25346号公報、特開昭57−28145号公報
)また、本出願人は含エチレンー酢酸ビニル共重合体樹
脂に対する熱安定性などの改善をゼオライトによりもた
らされることを見い出した。
(特開昭57−63342号公報) 更に、本出願人はポリオレフィン樹脂に金属置換A型ゼ
オライトが劣化防止作用をもたらすことを見い出した。
(特開昭57−67638号公報) また、更にA型ゼオライト又はその酸処理物である非晶
質アルミノシリ、ケートがポリオレフィンなどの樹脂フ
ィルムのブロッキング防止性を有することも公知である
。(特開昭58−118221号公報、特開昭58−1
80541号公報、特開昭60−32836号公報、特
開昭49−23245号公報、特開昭50−16744
号公報、特開昭55−21496号公報等) その他、合成ゴムの補強充填剤(特開昭49−3493
6号公報)、塗料添加剤(特開昭51−69528号公
報)など数多く提案され、かつ実施されている。
〔発明が解決しようとする問題点〕
しかしながら、ゼオライト粉末は他の無機粉末と同様に
アグロメレ−トシ易く、又合成樹脂への添加において、
分散性が劣るため、その使用においては充分に注意して
用いなければならない。樹脂への分散性を考慮して用い
てもその物性上アグロメレ−1・の存在は避けられず、
特に薄いフィルムにした場合、しばしば品質上好ましか
らざる欠点を与える。
このため、ある種の燐酸エステル、金属石けん又は有機
シリケート化合物等の表面処理剤で粒子の表面改質を行
うことが提案されているが、ゼオライト粒子自体の基本
的分散特性の解決には至っていない。
本発明者らは、上記の問題に鑑みゼオライト粉末の樹脂
に対する分散性を本質的に改善され、その有する機能を
より発現させるべく鋭意研究を重ねた結果本発明を完成
した。
〔問題点を解決するための手段〕および〔作用〕すなわ
ち、本発明は一次粒子の粒子形状が実質的に球状であり
、かつ平均粒子径が5μm以下の範囲にあるA型ゼオラ
イト又はその粒子特性を実質的に具備しているが、X線
回折では非晶質である該ゼオライトの酸処理物に該粒子
径よりも微細な不定形シリカを配合してA型ゼオライト
又はその酸処理物の分散性を向上させてなることを特徴
とギる樹脂添加剤にかかるものである。
また、他の本発明は上記の樹脂添加剤を工業的に有利に
製造する方法の発明であり、その特徴とするところは、
一次粒子が丸味を帯びた粒子形状を有し、かつ平均粒子
径が5μm以下の範囲にあるA型ゼオライト又はその粒
子特性を実質的に具備しているが、X線回折では非晶質
である該ゼオライトの酸処理物であるアルミノシリケー
トに不定形シリカを添加してセン断混合するか、又は該
アルミノシリケートのスラIJ−に不定形シリカを添加
混合した後、分離、加熱および粉砕処理することによる
製造法にかかるものである。
以下、本発明について詳述する。
本発明にかかる樹脂添加剤は、特定な物性のA型ゼオラ
イト又はX線回折では非晶質であると認められる該ゼオ
ライトの酸処理物に該ゼオライトの粒子径よりも微細な
不定形シリカを配合してなるものである。
ここにA型ゼオライトというのは、Na −A型ゼオラ
イトは勿論であるが、このゼオライトのカチオン交換性
を有するNa+とイオン交換して得られるCa−A型ゼ
オライト、Mg−A型ゼオライト、Zn−A型ゼオライ
ト、Pb −A型ゼオライト、Cu−A型ゼオライト又
はAg=A型ゼオライトなどがあげられる。
なお、これらの金属置換A型ゼオライトの金属置換量は
特に限定されるものではなく、その使用目的に応じて定
まるが、樹脂の熱安定化剤又は老化防止性など、A型ゼ
オライトの化学物理的機能を期待して用いる場合には残
留N a+。
はNa2Oとして10重量%以下シー特に5重量%以下
にある金属置換A型ゼオライi・であることが好ましい
。なふ・上記金属置換ゼオライトにおいてCu−A型ゼ
オライト又はAg−A型ゼオライトは殺菌性能があるの
でそのような使用目的の場合には好適である。
かかるA型ゼオライトは、本発明において特にその一次
粒子の粒子形状が実質的に球状であり、かつ平均粒子径
が5μm以下の範囲にある粒度分布の幅がシャープな整
った粒子特性を示すものであることが重要である。
ここで、一次粒子の粒子形状が実質的に球状であるとい
うのは、走査型電子顕微鏡写真(倍率20.00〜50
00倍)による観察をしたときに球状的に又は立方体の
シャープな角が完全に消失して滑らかな粒子表面をした
丸味があるゆえに実質的に球状粒子として認められるこ
とをいう。
従って、A型ゼオライ!・の通常の粒子形状が同様の観
察によって、角砂糖の如きシャープな立方体の粒子とは
明らかに区別して認められるものである。
また、かかる粒子特性のA型ゼオライトはいずれも平均
粒子径が5μm以下の微細な粒子であり、特に0.5〜
4μmにあってかつ平均粒子径(μ又)の−!−〜1−
の範囲の粒度分布の部分が少なくとも60%以上、好ま
しくは70%以上のシャープな粒度特性を有するものが
よい。
なお、本発明において上記の粒度はコールタ−カウンタ
ーによる粒度測定法で求めた値として表わすものとする
このような粒子特性を有することは、一般的な立方形状
のゼオライトと比してそれ自体分散性がすぐれたものに
なっているが、後述する微細な不定形シリカ粒子との関
係と相俟って著しい分散性を与え、かつ樹脂添加剤とし
ての好ましい機能発現のために重要なことである。
また、本発明において、前記A型ゼオライトのほかにそ
の粒子特性を実質的に具備しているが、X線回折では非
晶質アルミノシリケートであるA型ゼオライトの酸処理
物も樹脂添加剤の素材として含まれる。
一般にA型ゼオライトは酸との作用に弱く、最終的に強
い酸と作用すると分解してしまうが、本発明における酸
処理物とはA型ゼオライトのスラリーにpHを約4.5
を限度として、好ましくはpH5〜7の範囲で穏やかに
酸を作用するとA型ゼオライトの前記した粒子形状およ
び粒度特性を実質的にそのまま具備した状態の粒子とな
り、かつ該粒子をX線回折によって同定した場合、実質
的に何らの結晶特性を示す回折線も認められない非晶質
アルミノシリケートをいい、A型ゼオライトとけ化学的
に区別できるものである。
従ってかかる酸処理物はA型ゼオライトと外観状の粒子
特性で比較すると全く区別がつかないほど同一性を示す
ものであるが、前記結晶性の差異のほかにA型ゼオライ
トのカチオン交換性、吸着性又は、いわゆるゼオライト
水が示す吸脱着の可逆性等の性質は実質的に有しない。
それ故この酸処理物はA型ゼオライトの如き樹脂安定化
などの機能は期待できないけれども。
非晶質の無機充填剤として用いることができる。
一般に数多くの無機質充填剤において、非晶質粉末は極
めて少なく代表的にはシリカが用いられているが本発明
における前記酸処理物は、その数少ない非晶質充填剤と
してシリカとは異なった特徴的使用が101待できるも
のである。また、かかる酸処理物はA型ゼオライトと同
様に樹脂フィルムのブロッキング防止剤としてすぐれた
機能を有する。
なお、本発明においてA型ゼオライ!・又はその酸処理
物は結合水等を有する含水物又は、その加熱により脱水
処理した脱水物のいずれであってもよい。
含水物を用いた場合、樹脂加工の際に時として脱水によ
る樹脂への発泡現象が生ずる場合があるが、このような
問題はそのような影響が実′質的に生じないような加工
の方法を採るか、脱水物を用いることにより回避するこ
七ができる。
しかして、本発明にかかる樹脂添加剤は上記の如きA型
ゼオライト又はその酸処理物である非晶質アルミノシリ
ケートの粉末に、該粉末の粒子よりも微細な不定形シリ
カを配合させた組成物として構成されるものである。
即ち、他の配合成分たる不定形シリカは微細でなければ
ならず、これは一次位子は勿論のこと二次粒子としても
A型ゼオライトの平均粒子径よりも微細であることが必
要であり、出来る限り微粒子であることが好ましい。
またA型ゼオライト又はその酸処理物に対する不定形シ
リカの配合量は特に限定すべきではないが、少なくとも
0.2重量%以上であり、多くの場合0.3〜5.0重
量%の範囲が好適であるが、必要に応じてA型ゼオライ
ト等と同量程度まで用いても差支えない。
この理由は、A型ゼオライ!・等の粒子特性、配合する
シリカの種類、配合方式あるいは使用目的によって配合
組成は設定されるべきであるが、分散性の改善効果が0
.2重量%以下である場合は期待できなく、また分散性
を与える量的効果としては約5重量%で充分であるから
である。しかし、シリカの種類によってはそれ以上配合
した場合も、その使用態様によってはその組成物の分散
性を劣化させることは見られないので特に上限を規定す
る必要はない。
本発明にかかる樹脂添加剤は、A型ゼオライト又はその
酸処理物である非晶質アルミ、ノシリケ−1・の粉末に
比して著しく滑性又は自由流動性があって、そのために
樹脂に対する分散性が改善されたものとなっている。
しかして、その作用機構の詳細は不明であるけれども恐
らく次の理由が考えられる。
即ち、平均粒子径が5μm以下でその粒度分布の幅が狭
い実質的な球状の粒子形状を有するA型ゼオライト等の
粒子間に微細な不定形シリカが介在して、一種のボール
ベアリング的効果を発現し、A型ゼオライト等の粒子相
互の移動を容易にさせるために滑性又は自由流動性を与
えるものと思われる。
次に、本発明にかかる樹脂添加剤は前記の特徴により製
造できるがその方法の態様は次の2通り; (1)前記の粒子特性を有するA型ゼオライト又はその
特性を実質的に具備しているか、X線回折では非晶質で
ある該ゼオライトの酸処理物であるアルミノシリケート
の粉末に不定形シリカを添加混合してセン断混合する場
合。
(以下乾式法という) (2)上記アルミノシリケート(A型ゼオライト又はそ
の酸処理物)のスラリーにシリカゾルを添加混合した後
、分離、加熱および粉砕処理する場合(以下湿式法とい
う)を 含むものである。
乾式法において添加する不定形シリカは、例えば5ic
14 、SiH4あるいは有機珪素化合物等の気相加水
分解により得られるヒユームドシリカ又は珪酸ソーダ水
溶液の酸分解による合成シリカ等が代表的なものであり
、又他の製法に基づく微細なシリカであれば特に限定は
ない。
この乾式法は、かかる不定形シリカの添加配合した後、
充分に脱アグロメレートさせるため、単なる混合ではな
く強力なセン断処理を伴った混合をすることが重要であ
る。
従って、例えばヘンシルミキサーその他セン断力を強力
に作用する混合装置を用いて充分に混合すればよいが、
この際、必要に応じて粒子表面の疎水化処理を同時に行
うこともできる。
このような表面処理剤としては、有機シリケート化合物
、有機チタネート化合物、高級脂肪酸又はその金属塩、
高級アルコール、ロウ類、゛燐酸エステル類があげられ
、これらは必要により有機溶剤と共に上記のセン断処理
の際に添加すれば疎水化でき、樹脂への分散性をより一
層改善させることができる。
他方、湿式法においては、A型ゼオライト又はその酸処
理物のスラリーに添加する不定形シリカは、上記のシリ
カの外に特にシリカゾルが好ましい。
他の不定形シリカを用いる場合は、湿式法においても、
例えばコロイドミル、ホモジナイザーあるいは高速攪拌
等によってセン断混合を必要とするけれども、シリカゾ
ルにあっては通常攪拌による混合操作で充分であり、し
かもその添加効果は驚くほど少量で発現する。
従って、本発明における製法としてはシリカゾルを用い
る湿式法が最も有利なものということができる。
なお、このスラリーの混合は常温又は加温のいずれであ
ってもよい。
次いで、混合後、固液分離、必要に応じて水洗を行った
後加熱処理するが、ここで加熱処理とは単に付着水分の
乾燥のための加熱のほかに、更に結合水の脱水のための
加熱焼成を含むものである。
従って加熱条件としては100〜450℃の範囲が適宜
選択でき、必要に応じて含水物又は脱水物を得ることが
できる。
次いで常法により粉砕処理して製品とし、この場合、前
記乾式法と同様、必要に応じて疎水化処理を行ってもよ
い。
かくして得られる樹脂添加剤は驚くほど滑性又は自由流
動性が優れており、この性能は微妙であるので指による
感触によって最も容易にかつ明確に区別することができ
る。
本発明にかかる樹脂添加剤は、各種の合成樹脂に利用で
き特に限定されるものではない。
例えばポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、−塩素化
ポリオレフィン、ポリ臭化ビニル、ポリフッ化ビニルあ
るいは他のものとの共重合体等の含ハロゲン樹脂、ポリ
エチレン、ポリプロピレン、ポリブテンなどのα−オレ
フィン重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体、エチレ
ン−プロピレン共重合体、エチレン−アクリレート共重
合体等のび一オレフィンと他の単量体との共重合体のポ
リオレフィン系樹脂、ポリアセタール樹脂、ポリアミド
樹脂、シリコーン樹脂、ポリエステル樹脂などがあげら
れる。
また、本発明にかかる樹脂添加剤は、これを使用する際
に他の樹脂添加剤例えば可塑剤、安定剤、キレータ、酸
化防止剤、滑剤、着色剤等と併用することは何ら差支え
なく、必要により、いわゆるワンバック型の添加剤とし
て予め混合物として使用することもできる。
なお、本発明にかかる樹脂添加剤の樹脂に対する使用量
は、その使用目的、添加剤の種類、対象樹脂の種類等に
よって大幅に異なり、適宜設定することができる。
例工ば樹脂フィルムのブロッキング防止剤として使用す
る場合は、通常0.O1〜2.0重量%の範囲であり、
樹脂に対する安定化剤としての使用の場合は0,1〜5
重量%、充填剤としての使用の場合は0.1〜50重量
%の範囲で用いることができる。
〔実施例〕
以下、本発明について具体的に実施例にて説明する。
○ 試料調製例1〜5 試料1〜2 珪酸ソーダ水溶液とアルミン酸ソーダ水溶液とをモル比
S i02 / A 1203= 2  の割合で同時
に反応容器中に注入してバックミキシングのない瞬間的
混合によりアルミノシリケートのゲルを得、次いで加熱
熟成してNa−A型ゼオライトの結晶スラリーを得た。
次いで、このゼオライトをリパルプして30重量%のゼ
オライトスラリーにゼオライト固形分に対し、5in2
として0.5重量%、1.0重量%の割合において、そ
れぞれシリカゾルを添加し、均一に混合した。
次いで、濾過分離して120℃で乾燥ふ・よび粉砕して
樹脂添加剤(試料1および試料2)を得た。
なお、このNa−A型ゼオライ1−(Na、、0・Al
2O3・2SiO2・4.5H20)の粒子特性は第1
表に示すものであった。
第  1  表 試料3〜5 試料1の調製において得られたNa−A型ゼオライトを
用いて20重量%スラリー 250重量部を調整したと
ころ、このスラリーのpHは11.7であった。
次いで、このスラリーの攪拌下において、4重量%硫酸
250重量部を徐々に添加して添加後1時間攪拌したと
ころ、スラリーのpHは5゜3であった。
次いでリパルプした後、スラリー固形分に対しSiO2
として1,0重量%のシリカゾルを添加″して均一に混
合した後、常法により濾過、乾燥および粉砕してNa−
A型ゼオライトの酸処理物(試料3)を得た。
一方、この試料3における濾過ケーキを450℃で2時
間脱水処理後、粉砕してシリカ配合のNa−A型ゼオラ
イトの酸処理脱水物(試料4)を得た。
他方、メチルハイドロジエンポリシロキサン3重量部に
ベンゼン18重量部を加えて溶解しだ液を上記酸処理脱
水物(試料4)100重量部に添加してヘンシルミキサ
ーでセン断混合して疎水化したシリカ配合Na−A型ゼ
オライトの酸処理脱水物(試料5)を得た。なお、得ら
れた各試料の物性は第2表に示すとおりである。
O試料調製例6〜8 試料調製例1と同様にしてNa−A型ゼオライトの結晶
スラリーをリパルプして30重量%のゼオライトスラリ
ーを調製した。
次いで、このスラリーの各フラクションにシリカゾルを
SiO2としてゼオライト固形分に対し0.42重量%
、1.0重量%および2重量%添加して攪拌を続けた後
、Na+と交換当量の2倍量のCa+1に相当する10
重量%Ca c 12溶液を添加して室温で5時間攪拌
を続け、次いで濾過、水洗、乾燥および粉砕してCa−
A型ゼオライト粉末をそれぞれ得た。(試料6..7.
8)なお、得られた試料(6〜8)の物性はいずれも次
のとおりであった。
第  3  表 O試料調製例9〜14 試料調製例7においてシリカゾルを添加しない以外は全
く同様にしてCa−A型ゼオライトの粉末を得た。
次いで、このゼオライト粉末100重量部に対してヒユ
ームドシリカを5i02としてそれぞれ0.5 、1.
0 、2.0重量%添加したもの、同じくホワイトカー
ボン(湿式法シリカ)を1.0゜2.0および5.0重
量%添加したものをそれぞれ6バツチ調製し、それぞれ
をヘンシルミキサーにて均一に混合して試料を調製した
。(これらの試料は順次9,10,11,12,13.
14とする) O試料調製例15 試料調製例7において、ゼオライト固形分に対し5i0
2として1.0重量%のシリカゾル入りの原料Na−A
型ゼオライトスラリーを用いてCacl□溶液の代りに
ZnSO4溶液を用いて同様にイオン交換処理してZn
−A型ゼオライトを調製した。
このゼオライトの物性は平均粒子径:2.5゜平均粒子
径の−〜1−の範囲の粒度%二81゜粒子形状二角のな
い実質的な球状粒子、ZnO含有率:19.2重量%、
残留Na2O: 2.6重量%であった。
評価試験 (1)試料粉末の滑性又は自由流動性 試料を直接指でされったときの滑性の感触と一定量試料
を充填したポリ袋を指で押えたときの試料の自由流動性
を観察する官能テストを識 ゛別能力の優れているパネ
ル20名にて実施した。
その評点は、最も滑り・自由流動性のよいものを02次
いで○、△及び最もそれが劣るものを×とする4段階評
価で行ったところ、第4表の結果が得られた。
(2)塩化ビニル樹脂に対する分散性および熱安定性 塩化ビニル樹脂100重量部、可塑剤(DOP)30重
量部、ステアリン酸0.5重量部およびエポキシ大豆油
4重量部に試料粉末3重量部を添加配合したものをテス
!・ロールにて、190℃、5分間よく混練した後、試
験片シート。
(厚さ0.3 vm Xよこ3 cm Xたて4 cm
 )を作成した。
次いで、これを倍率100の顕微鏡にて所定視野内・凝
集粒子の存在の程度を観察した。凝集粒子が実質的に認
められない分散性良好なものを42分散性の最も悪いも
のを1として4段階法で評価した。一方、この試験片1
190℃のギヤオーブン中に静置して着色度の経時変化
を調べて塩化ビニル樹脂の熱安定性をみた。
なお、評価は次の6段階法で表わした。
無着色 やや着色 淡黄色 黄色 褐色 黒化上記の結
果を第5表に示す。
(3)ポリプロピレン樹脂フィルムに対する耐ブロッキ
ング性 メルト、フローレ−1・が1.9f/10分であるポリ
プロピレン樹脂100重量部に酸化防止剤として2.6
−ジーt−ブチル−p−クレゾール0.10重量部、イ
ルガノックス10100.02重量部、塩酸キャッチ剤
としてステアリン酸カルシウム0.05重量部、及び本
発明にかかる樹脂添加剤および比較試料を、下記の第6
表に示すそれぞれの所定量を添加し、スーパーミキサー
で混合後押出機でそれぞれペレット化した。
ブランクを同様にして造った。
このペレットを押出機を用いてシート状フィルムにし、
縦方向5倍、横方向10倍に逐時延伸して最終的に厚さ
30 amの延伸フィルムを得た。延伸フィルムの一面
には、コロナ放電処理を施した。
これらの二軸延伸フィルムについて、透明性、ブロッキ
ング性及び耐熱性を測定した。
フィルムノ透明性ハAsTM−D −1003に準拠し
て、フィルムを4枚重ねて測定した。
フィルムのブロッキング性は、2枚のフィルムの接触面
積が10−となるように重ねて、2枚のガラス板の間に
おき、5o2/−の荷重をかけて40℃の雰囲気中に7
日間放置後、ショツパー型試験機を用いて、引張速度5
00−7分にて引き剥して、その最大荷重を読みとって
評価した。
また、フィルムのフィッシュアイの有無について倍率1
00倍の顕微鏡で観察した。
上記の結果を第6表に示す。
〔発明の効果〕
本発明にかかる樹脂添加剤は従来のゼオライト系粉末の
それに比して著しく滑性又は自由流動性にすぐれ、その
ために各種合成樹脂に対する分散性がよいものとなって
いる。
従って、A型ゼオライト等の元来有する機能の発現をよ
り助長させることができ、これを用いた場合各種の樹脂
特性、例えば熱安定性、酸化防止性、耐ブロッキング硅
等の改善あるいは樹脂加工の改善をもたらすことができ
る。
また、本発明にかかる方法によれば、上記樹脂添加剤を
工業的に有利に製造することができる。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)一次粒子の粒子形状が実質的に球状であり、かつ
    平均粒子径が5μm以下の範囲にあるA型ゼオライト又
    はその粒子特性を実質的に具備しているが、X線回折で
    は非晶質である該ゼオライトの酸処理物に該粒子径より
    も微細な不定形シリカを配合してA型ゼオライト又はそ
    の酸処理物の分散性を向上させてなることを特徴とする
    樹脂添加剤。
  2. (2)A型ゼオライトがNa−A型ゼオライトあるいは
    Na−A型ゼオライトのNaとイオン交換によりCa、
    Mg、Zn、Pb、Cu又はAgから選ばれた少なくと
    も1種の金属イオンと置換されたA型ゼオライトである
    特許請求の範囲第1項記載の樹脂添加剤。
  3. (3)A型ゼオライト又はその酸処理物の平均粒子径(
    μ@x@)の1/2〜1(1/2)の範囲の粒度分布の
    部分が少なくとも60%である特許請求の範囲第1項又
    は第2項記載の樹脂添加剤。
  4. (4)微細な不定形シリカはA型ゼオライト又はその酸
    処理物に対しSiO_2として少なくとも0.2重量%
    配合する特許請求の範囲第1項、第2項又は第3項記載
    の樹脂添加剤。
  5. (5)一次粒子が丸味を帯びた粒子形状を有し、かつ平
    均粒子径が5μm以下の範囲にあるA型ゼオライト又は
    その粒子特性を実質的に具備しているが、X線回折では
    非晶質である該ゼオライトの酸処理物であるアルミノシ
    リケートに微細な不定形シリカを添加してセン断混合す
    るか、又は該アルミノシリケートのスラリーに不定形シ
    リカを添加混合した後、分離、加熱および粉砕処理して
    A型ゼオライト又はその酸処理物の分散性を向上させて
    なることを特徴とする樹脂添加剤の製造法。
  6. (6)不定形シリカがシリカゾルである特許請求の範囲
    第5項記載の樹脂添加剤の製造法。
  7. (7)セン断混合又は粉砕処理の際に疎水化処理を行う
    特許請求の範囲第5項記載の樹脂添加剤の製造法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS61101543A (ja) * 1984-10-23 1986-05-20 Nippon Petrochem Co Ltd ポリオレフイン組成物

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