JPS6284132A - 樹脂添加剤 - Google Patents

樹脂添加剤

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JPS6284132A
JPS6284132A JP22367885A JP22367885A JPS6284132A JP S6284132 A JPS6284132 A JP S6284132A JP 22367885 A JP22367885 A JP 22367885A JP 22367885 A JP22367885 A JP 22367885A JP S6284132 A JPS6284132 A JP S6284132A
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Muneo Mita
三田 宗雄
Hiroyuki Kashiwase
弘之 柏瀬
Shozo Takatsu
高津 章造
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は樹脂添加剤及び樹脂組成物に関し、更に詳しく
は合成ゼオライトの前駆体である非晶質ナトリウムアル
ミノシリケートのカチオン交換体である非晶質金属置換
アルミノシリケート粉末からなる樹脂添加剤及びその添
加剤を合成樹脂に配合してなる樹脂組成物に関するもの
である。
[従来の技術] 従来、塩化ビニル樹脂及びオレフィン樹脂はすぐれた物
理化学的特性があるために種々の成型又は紡糸の方法に
よって、成型品、フィルム又は繊維などの形態で多くの
分野で使用されている。
周知のように塩化ビニル樹脂及びオレフィン樹脂の成型
加工は、通常200°C以上で行われており、また加工
時又は使用時に熱や光による経時的な醇化、劣化を受け
るために、分子量の低下による機械的性質の低下、着色
あるいは悪臭の発生などの欠点がある。
従って、従来より塩化ビニル樹脂及びオレフィン樹脂は
その?n独使用は殆どなく、通常熱や光に対する耐性を
′Fえやために種々の熱安定剤、酸化防止剤、紫外線吸
収剤や滑剤等の樹脂添加剤を不可欠な配合剤として含有
している。
かかる、樹脂添加剤において無機系化合物も数多く知ら
れているが、各種の合成樹脂に、天然又は合成ゼオライ
トの結晶性粉末が使用されている。
例えば、Na−A型ゼオライトがハロゲン含有樹脂に対
して熱安定剤として用いられることが提案されている。
(特開昭54−34358号公報)また、Na−A型ゼ
オライトを他の金属カチオン、特にCa、 Mg、 Z
n、 Pbなどの二価の金属カチオンで置換したA型ゼ
オライトがハロゲン含有樹脂に対する熱安定性を数片す
ることが提案されている。
(特開昭55−142043号公報、特開昭57−28
145号公報) 更に、ポリオレフィン樹脂に対して金属置換A型ゼオラ
イトが劣化防止作用をもたらすことが提案されている。
(特開昭57−671338号公報)一方、無機系の非
晶質粉末としては主にシリカ粉末が用いられ、他には僅
かに金属シリケートが用いられている。
最近、アルミナ−シリカ系樹脂配合剤として、A型ゼオ
ライトの結晶粒子を酸処理して、X線回折では非晶質を
示す非晶質粉末がポリオレフィンなどの樹脂のブロッキ
ング防止性を有することが提案されている。(特開昭5
8−213031号公報)[発明が解決しようとする問
題点] しかしながら、塩化ビニル樹脂及びオレフィン樹脂に熱
安定化剤、酸化防1に剤や紫外線吸収剤等の劣、化防止
剤を中独で配合すると、劣化防止剤と樹脂との相溶性が
悪いため成型品表面にブリードし易く、製品を汚染する
傾向があり、あるいは一般に低沸点のものが多く、樹脂
の加熱による加fに際して蒸散し易く、劣化防止作用を
添加した効果を十分に発揮することができないばかりか
悪臭等の発生により作業環境の悪化を招来する等の欠点
かある。しかも、これらの添加剤は高価であるので本来
の目的を1−分に発揮せ1−めることが必要不可欠であ
る。
この様なことから、塩化ビニル樹脂及びオレフィン樹脂
に劣化防止剤とある種の合成ゼオライト等の無機質の結
晶性粉末を併用すると、上記の欠点は数片される′19
実かある。
この理由は、ゼオライト等の結晶性粉末はその結晶構造
に基づくモレキュラーシープ性、また、結晶構造中に包
含されている置換性金属イオン等の作用により、樹脂の
安定化等の改善効果か発揮されるものと推定されている
。言うまてもなく、ゼオライトは独特な三次元結晶構造
をもつアルミノシリケートであるが、従来、非晶質アル
ミノシリケートの樹脂に対する知見は不思議なことに全
く得られていない。即ち、合成ゼオライトは、前駆体の
非晶質ナトリウムアルミノシリケートを加熱熟成1ノで
結晶化して得られるものであるか、非晶質アルミノシリ
ケートはゼオライトと同様の化学組成を有しているにも
拘らず、樹脂添加剤としての研究は皆無てあった。
本発明者等はこの様な従来の技術に鑑み、A型ゼオライ
トの如き合成ゼオライトの結晶構造及びその結晶構造中
に包含されている1δ換性金属イオンに基づ〈作用とは
全く異なり、その前駆体であるゲル状の非晶質物質も、
すなわちゼオライトと同様にカチオン交換性の性質を有
する4を実に基づき、その金属置換体もゼオライトと同
様に機能的な樹脂添加剤として利用することができるの
ではないかと想到し、鋭意研究を行った。
その結果、合成ゼオライトの前駆体である非晶質ナトリ
ウムアルミノシリケートをカチオン交換処理した非晶質
金属置換アルミノシリケート粉末を樹脂添加剤として樹
脂に配合することにより、あるいは劣化防止剤等と併用
することにより、従来の天然又は合成ゼオライトと同等
あるいはそれ以上の樹脂の安定化剤、触媒の中和剤、ア
ンチブロッキング剤、抗菌剤、充填剤等としての著しい
効果を発揮することを知見し本発明を完成した。
[問題点を解決するための手段]および[作用]すなわ
ち、本発明の第一の発明は合成ゼオライトの+i;j駆
体である非晶質ナトリウムアルミノシソケ−1−をカチ
オン交換処理した非晶質金属置換アルミノシソケート粉
末からなることを特徴とする樹脂添加剤、及び第二の発
明は樹脂に、該樹脂100重量部に対し、合成ゼオライ
トの前駆体である非晶質ナトリウムアルミノシリケート
を2価の金属イオンてカチオン交換処理した非晶質金属
ご換アルミノシリケート粉末0.OI〜50重量部を配
合してなることを特徴とする樹脂組成物にかかる・ムの
である。
以下、本発明について詳述する。
本発明にかかる樹脂添加剤は、 (a)合成ゼオライトの前駆体である非晶質ナトリウム
アルミノシリケートであること、(b)該前駆体をカチ
オン交換処理したものであること、の条件を満足する非
晶質金属置換アルミノシリケート粉末からなるものであ
る。
・  まず、(a)の要件を満足する非晶質ナトリウム
アルミノシリケートは合成ゼオライトの前駆体であるゲ
ル状物質からなり、合成ゼオライトの製法は公知であり
、従って、その前駆体の製法も公知であり、特に製造履
歴に限定はなく得ることができる。
例えば、珪酸ソーダ水溶液とアルミン酸ソーダとを所定
の割合で反応させることにより、非晶質アルミノシリケ
ートのゲルが直ちに生成する。
他の方法としては、シリカ又はシリカ−アルミナ原料を
苛性アルカリと反応させゲルを生成せしめる方法がある
本発明における非晶質ナトリウムアルミノシリケート、
即ち前駆体は、酸化物で表わしたとき、次の一般式 %式%) これらのうち、A型、X型、Y型の合成ゼオライトの前
駆体がよく、特にA型ゼオライトの前駆体、すなわち一
般式 %式%) で表わされるものが工業的に最も有利である。
なお、合成ゼオライトは、上記の非晶質ゲルを常圧又は
加圧による水熱処理して結晶化することにより得られる
ものであるが、本発明における前駆体とは、この水熱処
理前の出発原料の反応により生成する非晶質ゲル状生成
物のことをいう。
次に、(b)の要件を満足する非晶質金属置換アルミノ
シリケートは前記の前駆体をカチオン交換処理して生成
するものである。
前記の前駆体は一般の天然又は合成ゼオライトと同様に
カチオン交換能があり、本発明にかかる樹脂添加剤はこ
の前駆体スラリーを金属イオンの水溶液でイオン交換処
理して金属置換した非晶質のアルミノシリケートを言う
置換すべき金属としてはCa、 Mg、 Ba等のアル
カリ土類金属、その他のものとしてZn、 Pb又はC
u等の2価金属から選ばれた1種又は2種以上のものが
あげられる。イオン交換処理はL記のイオン交換すべき
金属の可溶性塩水溶液と前記の前駆体のスラリーとを充
分に接触混合させることにより行う。金属の可溶性塩と
しては塩化物、硝酸塩、硫酩塩又は有機酸塩等があげら
れる。
また、このイオン交換はMO/Na20(但し、Mは置
換金属を示す)のモル比が0.4以上、好ましくは0.
5〜8の範囲の値になるように金属置換したアルミノシ
リケートが得られるように行うのがよい。この理由は、
0.4未満では樹脂添加剤としての機能的作用が期待で
きないためである。又、上限は特に限定はないが、多く
の場合前記モル比が8以上の金属置換が工業的に得がた
いことによる。
金属置換処理後は、置換体スラリー(5g/100mA
’)の平衡pH(25℃)が1O05以下になるように
、充分水洗することが好ましい。
上記のように、この置換体スラリーは、ゼオライトと異
なって非晶質の極めて微細な粒子であるため、乾燥後は
充分に粉砕する必要がある。
光透過法による沈降分析に基づくストークス相当径で平
均粒子径は31以下、好ましくは2.5〜0.11の範
囲になるように、強力セン断分散によす脱アグロメレー
ションして粒度調整するのがよい。
なお、このようにして得られた非晶賀金症置換アルミノ
シリケート粉末の分散性をより一層改善するために、必
要に応じシランカップリング剤、シリコーンオイル等の
有機珪素化合物、金属石けん、酸性燐酸エステル又はそ
の金属塩等の表面処理剤を適宜使用して金属置換体の表
面改質をすることができる。
以上に説明した本発明における非晶質金属置換アルミノ
シリケート粉末は各種樹脂に対する樹脂添加剤として有
用である。
次に、第二の発明である本発明にかかる樹脂組成物は上
記の樹脂添加剤を樹脂に配合してなるものであるが、樹
脂としては各種の合成樹脂を用いることができ、特に限
定されるものではない。
例えばハロゲン含有樹脂、ポリエチレン、ポリプロピレ
ン、ポリブテンなどのα−オレフィン重合体、エチレン
−酢酸ビニル共重合体、エチレン−プロピレン共重合体
、エチレン−アクリレート共重合体等のα−オレフィン
と他の単量体との共重合体のポリオレフィン系樹脂、ポ
リアセタール樹脂、ポリアミド樹脂、シリコーン樹脂、
ポリエステル樹脂などがあげられる。
本発明に用いられるハロゲン含有樹脂としては次のよう
なものがある。例えば、ポリ塩化ビニル、塩化ビニル−
酢酸ビニル共重合体、塩化ビニル−エチレン共重合体、
塩化ビニル−プロピレン共重合体、塩化ビニル−スチレ
ン共重合体、塩化ビニル−イソブチレン共重合体、塩化
ビニル−塩化ビニリデン共重合体、塩化ビニル−スチレ
ン−無水マレイン酸三元共重合体、塩化ビニル−スチレ
ン−アクリロニトリル共重合体、塩化ビニル−ブタジェ
ン共重合体、塩化ビニル−イソプレン共重合体、塩化ビ
ニル−塩素化プロピレン共重合体、塩化ビニル−塩化ビ
ニリデン−酢酸ビニル三元共重合体、塩化ビニル−アク
リル酸エステル共重合体、塩化ビニル−マレイン酸エス
テル共重合体、塩化ビニル−メタクリル酸エステル共重
合体、塩化ビニル−アクリロニトリル共重合体、内部可
塑化ポリ塩化ビニルなどの塩化ビニル合成樹脂及びこれ
らの含塩化ビニル系樹脂とポリエチレン、ポリプロピレ
ン、ポリブテン、ポリ−3−メチルブテンなどのα−オ
レフィン重合体又はエチレン−酢酸ビニル共重合体、エ
チレン−プロピレン共重合体などのポリオレフィン及び
これらの共重合体、ポリスチレン、アクリル樹脂、スチ
レンと他の単量体(例えば無水マレイン酸、ブタジェン
、アクリロニトリルなど)との共重合体、アクリロニト
リル−ブタジェン−スチレン共重合体、アクリル酸エス
テル−ブタジェン−スチレン共重合体、メタクリル酸エ
ステル−ブタジェン−スチレン共重合体とのブレンド品
をあげることができる。
本発明にかかる樹脂添加剤は、塩化ビニル樹脂等のハロ
ゲン含有樹脂の熱安定化剤、エチレン、プロピレン゛等
オレフィン樹脂に含有する触媒の中和作用に基づく安定
化剤、樹脂フィルムに対するアンチブロッキング剤(以
上は、Ca、 Mg、 Ba。
Zn、 Pb置換体、特にCaが好ましい)、抗菌剤(
Cu置換体)、その他各種合成樹脂に対する充填剤と−
して使用することができる。
本発明において、樹脂添加剤の樹脂に対する使用量は、
その使用目的、樹脂の種類、添加剤の物性等により一様
ではないが、樹脂100重量部に対して0.01〜50
重量部、好ましくは0.05〜30重量部が望ましく、
0.01重量部未満では効果が不充分であり、50重量
部をこえると各種特性の改善効果は頭打ち傾向となり、
経済的でない。
さらに、樹脂の各種の特性を改善するのに好適な樹脂添
加剤の配合量を例示すると1樹脂100重量部に対して
、充填剤としては50重量部以下、好ましくは0.5〜
30重量部、また充填剤以外の熱安定化剤、触媒の中和
作用にに基づく安定化剤、アンチブロッキング剤、抗菌
剤等の機能的使用においては0.01〜5重量部、好ま
しくは0.05〜3重量部の範囲が望ましい。
なお、本発明にかかる樹脂添加剤を使用する場合、他の
樹脂用添加剤、例えば熱安定剤、可塑剤、滑剤、酸化防
止剤、紫外線防止剤、帯電防止剤、着色剤、充填剤等と
併用することは何ら差支えなく、むしろ、併用すること
によりそれらの添加剤の機能をより助長発現させる場合
が多い。
その他必要に応じて、例えば顔料、発泡剤、帯電防止剤
、防曇剤、プレートアウト防止剤、表面処理剤、滑剤、
難燃剤、蛍光剤、防倣菌、殺菌剤、金属不活性化剤、光
劣化剤、非金属安定化剤、硼酸エステル、千オ尿素誘導
体、加工助剤、離型剤、補強剤などを包含させることが
できる。
また、使用の際に、これらの周知の他の樹脂用添加剤と
本発明にかかる樹脂添加剤とを予め混合して、いわゆる
ワンパー2り型の樹脂添加剤として使用することもでき
る。
本発明にかかる樹脂添加剤を用いて、ハロゲン含有樹脂
を調製する場合に使用する可塑剤としてはフタル酸エス
テル系可塑剤、ポリエステル系可塑剤、燐酸エステル系
可塑剤、エポキシ系可塑剤その他の可塑剤をその用途に
応じて適宜使用することができる。
他方、オレフィン樹脂が酸化、熱、光、オゾン、銅、マ
ンガン等の重金属あるいは機械的疲労等によって生ずる
劣化を防止するために、フェノール系又は含硫黄化合物
の酸化防止剤、ベンゾフェノン系、ベンゾトリアゾール
系、サリシレート系、置換アクリロニトリル系、トリア
ジン系、金属キレート系等の紫外線吸収剤、オゾン劣化
防止剤、耐光安定剤などの劣化防止剤と本発明にかかる
樹脂1r1S加剤を併用して使用すると、劣化防止剤の
本来の機能を助長して非常に優れた安定性を付与するこ
とができる。
このような作用機構については明らかでないが、樹脂添
加剤が非晶質の微細粉末で非常に活性があるために劣化
防止剤を吸着保持することによって、オレフィン樹脂の
加熱成型時や製品樹脂の使用時における酸化防止剤等の
分解や揮発を防止し、その本来の機能を持続させるもの
と思われる。また、樹脂表面へ酸化防止剤等がブリード
するのを防ぐ作用もするが、これも前記と同様の理由に
よるものと思われる。
次に、本発明にかかる樹脂組成物は押出成形、キャスチ
ング、真空成形、低圧成形等の通常の成形方法により、
フィルム、シート、板状、ベレット状その他所望の成形
体等に成形することかてきる。− これらの成形方法においては、まず樹脂と樹脂添加剤及
び可塑剤、安定剤、着色剤等の他の樹脂用添加剤を配合
してマスターハツチを形成し、さらに該マスターハツチ
を樹脂とツレンドして押出すか、その他の8配合によっ
て成形することにより、樹脂添加剤か樹脂に均一に分散
1分布した成形品を得ることかてきる。本発明にかかる
樹脂温“加削はオレフィン樹脂等の合成樹脂と屈折率か
ほぼ一致するのて、該樹脂添加剤を配合したオレフィン
樹脂は透明性にすぐれ、また、その機能に基づく、耐候
性、保温性もあるところから、鳥業用塩化ビニルフィル
ムに代って無公害の農業用フィルムとしての利用に好適
である。
本発明にかかる樹脂添加剤が上記のように樹脂に対して
機能的な作用を行う詳細な機構は全く不明である。か、
合成ゼオライトのゲル状物の前駆体−からなる非晶質粉
末であるためにその−次粒子4.t極めて微細であり、
ゼオライトのモレギュラーシーブ性とは異なるカチオン
交換性を有する化学物理的に活性粉末であること、かつ
弱kM基性であるために樹脂の劣化を抑制するものと思
われる。
[実施例] 以下、実施例を示し本発明をさらに具体的に説明する。
実施例1 ・試料調製 珪酸ソーダ水溶液(Na20: 8.1重量%、 5i
02: e、8 重量%)およびアルミン酸ソーダ水溶
液(Na20 : 9.31 %%、 AN20:+ 
 : 5.6重量%)を反応系のモル比(S i02/
Aρ203)が2.0となるように温度60°Cにて、
混合反応させてゲル状の反応生成物(非晶質ナトリウム
アルミノシリケートでA型ゼオライト前駆体)を得た。
」二記で得られたA型ゼオライト前駆体を用いて、第1
表に示す各種の試料を調製した。
第    1    表 (注)・・・(+)いずれの試料もX線回折では回折線
が認められず非晶質である。
(2)試料5 g/100ai)の30分攪拌後のモ衡
pHは試料N001は10.8、試料No、 3は10
.5、その他は8.5〜10.2の範囲内にある。
(3)いずれの試料も、沈降法(光透過式)による粒度
分布測定により、平 均粒子径は1.0〜2.5 p、mの範囲内にある。
第1表に示した各試料のハロゲン含有樹脂用安定剤とし
ての性能を調べるために、塩化ビニル樹脂(ゼオン10
3EP) 100重量部に対して第2表に示す配合割合
(重量部、以下同じ)で各ゼオライト試料と他の安定剤
及び滑剤をそれぞれ添加した塩化ビニル樹脂組成物の開
時性を下記の方法で測定、評価してその結果を第2表に
併せて示した。
(1)  静的熱安定性 各配合割合の塩化ビニル樹脂組成物を160°Cのテス
トロールで5分間混練したのち厚さ0.5 mmのシー
ト状にとり出した。得られたシートを2 cmX5cm
の矩型に切り取って試験片とした。試験片を200℃に
保たれたギアオーブン中に入れ、熱着色の経時変化を観
察し下記6段階の数値で塩化ビニル樹脂組成物の熱劣化
を評価した。
尚、ギア・オーブン中20分までの着色を特に耐初期着
色性として別に評価した。着色の無いものを耐初期着色
性良好とした。
(2)  動的熱安定性(ロング・ラン性)各配合割合
の塩化ビニル樹脂組成物を190°Cのテストロールで
!!続して60分間混練しその間10分毎にシート状に
取り出して着色の度合を上記6段階で評価した。
(3)1耐ブルーミング性 上記試験片を70°Cの温水に24時間浸漬したのち風
乾し、試験片の表面への白色吐出状態を観察して耐ブル
ーミング性を評価した。白化の程度が少ないものを耐ブ
ルーミング性良好と判定した。
実施例2 未安定化高密度ポリエチレン樹脂粉末(メルトインデッ
クス0.9 ) 100重量部に対して第3表に示す配
合割合(重量部)で、各ゼオライト試料、酸化防止剤類
及び滑性物質を添加したポリエチレン樹脂組成物の開時
性を下記の方法で測定、評価してその結果を第3表に併
せて示した。
(1)  耐熱安定性 各配合割合のポリエチレン樹脂組成物を前ロール表面温
度160°C1後ロール表面温度120℃に調節したテ
ストロールで5分間混練したのち厚さ0.5 mmのシ
ート状にとり出した。得られたシートを3 caX 5
 cmの矩型に切り取って試験片とした。
試験片を200°Cに保たれたギア・オーブン中に入れ
、熱看色の経時変化を観察し下記3段階の数値でポリエ
チレン樹脂組成物の耐熱変色性を評価した。
(2)  耐ブリーディング 上記試験片を殺菌灯で24時間照射し、表面への滲出度
(ブリーディング)を肉眼で観察して下記3段階の数値
で評価した。
(3)#ブルーミング 上記試験片を70℃の温水に24時間浸漬したのち風乾
して表面への吐出度(ブルーミング)を肉眼で観察して
下記3段階の数値で評価した。
[発明の効果] 本発明にかかる樹脂添加剤を配合した樹脂組成物は各種
の樹脂特性、例えば熱安定性、酸化防IE性、耐ブロン
キング性等の4片をもたらすことができる。
すなわち、樹脂の熱や光による酸化劣化が防lヒされ、
樹脂の変色、着色が著しく抑制され、また酸化防止剤、
その分解生成物等の樹脂表面への移行(ブルーミング)
を抑制することができる二さらに、樹脂添加剤の添加に
よりフィルム状の樹脂組成物の透明性を阻害することな
く、むしろ透明性を向ヒさせる傾向にあり、またブロッ
キング防W効果があることからも、特に農業用フィルム
等に有用である。
特に、劣化防止剤と併用すると、その機能を効率よく発
揮することから高価な劣化防止剤の添加かを実質的に低
減することができ、[末的に極めて41利である。
また、本発明にかかる樹脂組成物はペレット、フィルム
、シート板等に容易に成形することができると共に織物
、紙等の樹脂前[も容易に行うことができる。
したがって、本発明にかかる樹脂添加剤は従来広く使用
されている結晶性の天然又は合成ゼオライトの代りに使
用することができることは勿論、使用目的によってはキ
れ以Hの優れた効果を発揮するものである。

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)合成ゼオライトの前駆体である非晶質ナトリウム
    アルミノシリケートをカチオン交換処理した非晶質金属
    置換アルミノシリケート粉末からなることを特徴とする
    樹脂添加剤。
  2. (2)非晶質ナトリウムアルミノシリケートは、酸化物
    で表わしたとき、一般式 (1.0±0.2)Na_2O・Al_2O_3・(0
    .8〜5)SiO_2・(0〜10)H_2Oで表わさ
    れる特許請求の範囲第1項記載の樹脂添加剤。
  3. (3)非晶質ナトリウムアルミノシリケートはNa−A
    型ゼオライトの前駆体である特許請求の範囲第1項又は
    第2項記載の樹脂添加剤。
  4. (4)非晶質金属置換アルミノシリケートはCa、Mg
    、Ba、Zn、Pb又はCuから選ばれた1種又は2種
    以上の金属イオンの置換体である特許請求の範囲第1項
    乃至第3項のいずれかの項記載の樹脂添加剤。
  5. (5)樹脂に、該樹脂100重量部に対し、合成ゼオラ
    イトの前駆体である非晶質ナトリウムアルミノシリケー
    トを2価の金属イオンでカチオン交換処理した非晶質金
    属置換アルミノシリケート粉末0.01〜50重量部を
    配合してなることを特徴とする樹脂組成物。
  6. (6)非晶質ナトリウムアルミノシリケートは、酸化物
    で表わしたとき、一般式 (1.0±0.2)Na_2O・Al_2O_3・(0
    .8〜5)SiO_2・(0〜10)H_2Oで表わさ
    れる特許請求の範囲第5項記載の樹脂組成物。
  7. (7)非晶質ナトリウムアルミノシリケートはNa−A
    型ゼオライトの前駆体である特許請求の範囲第5項又は
    第6項記載の樹脂組成物。
  8. (8)2価の金属イオンはCa、Mg、Ba、Zn、P
    b又はCuから選ばれた1種又は2種以上の金属イオン
    である特許請求の範囲第5項乃至第7項のいずれかの項
    記載の樹脂組成物。
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JP22367885A Granted JPS6284132A (ja) 1985-10-09 1985-10-09 樹脂添加剤

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH01175814U (ja) * 1988-06-03 1989-12-14

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6032836A (ja) * 1983-08-04 1985-02-20 Nippon Chem Ind Co Ltd:The ブロッキング防止剤

Patent Citations (1)

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JPH041778B2 (ja) 1992-01-14

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