JPS62204446A - 光学的記録媒体 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は光ビームにより記録再生を行なうことが可能な
光学的記録媒体に関するものである。

（従来の技術） 従来よりガラス、アクリル樹脂、ポリカーボネート樹脂
、エポキシ樹脂等の基体に磁気光学効果、フォトクロミ
ズム、非晶質から結晶質への相転移、形状記憶合金の変
形等を利用した光メモリー材料を形成した光学的記録媒
体が提案されている。

光メモリー材料層を形成するには、予め形成された案内
溝のヒに形成するのが望ましいが、基体として有機樹脂
基体を用いた場合には、環境からの吸湿に基づく基体の
「そり」が発生したり、環境中の水分や酸素が樹脂基体
を透過して、光メモリー材料自体や、その保護膜を腐食
、劣化するという問題がある。

そこで、上記欠点を解決するためにガラス基体上に紫外
線硬化性樹＋Ｉｐにより案内溝を形成し、その」二に光
メモリー材料層を形成する方法が提案されている。紫外
線硬化性樹脂による案内溝の形成は比較的低コストで実
施可能なので、対向する２枚のガラス基体の少なくとも
一方の対向面上に紫外線硬化性樹脂により案内溝を形成
し、その上に光メモリ一層を形成したのち、対向面を接
着剤で貼り合わせることにより比較的安価に耐環境性の
よい光学的記録媒体を作成することが出来る。

〔発明が解決しようとする問題点〕

しかし、上記の方法で得られたディクス型の光学的記録
媒体は、なおその外周と内周とが環境下に直接曝されて
おり、その部分から浸入する水分や酸素に対しては無防
備であり、光メモリー材料かそのために腐食や酸化をう
けて劣化するという問題が未解決であった。

〔問題点を解決するための手段〕

本発明は上記問題点を解決することを目的とするもので
あり、このｌ」的は対向する２枚のガラス基体の少なく
とも一方の対１”；’ＩＩＩ！−には、その表面に案内
溝が形成された紫外線硬化樹脂層が設けてあり、該樹脂
層上に記録層を有し、基体の対向面が接着剤により貼り
合わせである構造の光学的記録媒体において、該貼り合
わせ部の各端部が封止剤によフて封止されていることを
特徴とする光学的記録媒体を提供することにより達成さ
れる。

本発明の光学的記録媒体においては、上下両外面がガラ
ス基体であり、かつ両ガラス基体の各端部が封止剤によ
って封止されているので、環境中の水分や酸素によって
記録媒体層が腐食や劣化をうけるおそれが全くない。

尚、紫外線硬化樹脂層すなわち貼り合せ部を谷基体端よ
り内部に引込んで形成し、それによって生じる対向基体
間の各段差部に封止剤を埋め込んで封止するようにする
と、１４止剤と基体との剥離が起りにくくなり、記録媒
体は熱や振動に対しても耐久性の優れた耐腐食および耐
劣化性のものとなる。また、このような構造の本発明品
の場合には、封止剤として多少密着性や接着性の劣る材
料でも使用可能であり、封止剤の種類の選択範囲が広く
なる。

気密性の優れた完全な封止剤としては、はんだなど低融
点の金属または合金が好ましいが、上記の如き構造の発
明品の場合は実用上必要な耐用年数（例えば１０年）を
耐える封止材として、はんだの他に水分透過率酸素透過
率の低い有機物を用いることができる。この種の封止材
としては、パラフィン、ワックス、エチレンビニールア
ルコール共重合体もしくはフッ素系樹脂が用いられる。

その表面に案内溝が形成された紫外線硬化樹脂層をガラ
ス基体上に形成するには、通常２Ｐ（フォトボリメリゼ
ーション）法と呼ばれる方法を用いる。すなわち案内溝
の形状に対応する凹凸が刻設された型の上に紫外ＩＬｉ
ＩＬｉ型樹脂を塗布し、その上にガラス基体を載置して
おいて紫外線を照射すると、樹脂はその表面に案内溝が
形成された形状でガラス基体に固着する。

本発明の光学的記録媒体は、このような方法で形成され
た紫外線硬化樹脂層」二に記録層を有するものであるが
、該記録層は通常光メモリー材料層たけでなく、光メモ
リー材料層の上および／又は下に反射防止層、保護層、
反射層、干渉層等を必要に応じて適宜設けることによっ
て構成される。

即ちこれらの各層を前記硬化樹脂層に順次形成してゆく
が、各層をその物性に応じた層形成方法、たとえばスパ
ッタリング法、真空蒸着法、などにより積層してゆくこ
とにより記録層を形成する。

本発明の光学的記録媒体が所謂貼り合わせ構造の記録媒
体である場合は、上述の如く形成した記録層の上に接着
剤によりガラス基体（保護基板）を貼り合わせる。また
、対向する２枚のガラス基体の双方の対向面上に上記方
法で紫外線硬化樹脂層と記録層をそれぞれ形成し、スペ
ーサーを介して接着剤により貼り合わせると、所謂エア
ーサンドイッチ構造のものとなる。この様にして貼り合
わせたのち、貼り合わせ部の各端部を前述の如き方法で
封止剤によって封止することにより本発明の光学的記録
媒体が得られる。

以下、所謂貼り合わせ構造のドーナツ型光学的記録媒体
について、図面を用いて本発明を説明する。

第１図も第２図も、共に上記構造の記録媒体の構造を説
明するための側断面図であり、１は書き込み、読み取り
側力ラス基体、２はその表面３に案内溝が形成された紫
外線硬化樹脂層、４は記録層、５は接着剤層、ｌ′は保
護基板であるガラス基体をそれぞれ表わしている。第１
図の場合も、第２図の場合も共に貼り合わせ部が各基体
端より内部に引き込まれて形成された構造のものの例で
あり、第１図の場合は６が封止剤であり、一方第２図の
場合は７および７′はメタライズ層であり、これははん
だの如き低融点合金や金属を封止剤８として用いるとき
、封止が容易に実施出来るように両側のガラス基体の対
向面上に真空蒸着法等によりそれぞれ設けたものである
。

〔実施例〕

以下に実施例を示して本発明を具体的に説明する。

実施例１ 第１図に示す構造の光学的記録媒体を水肥方法で作成し
た。

１のガラス基体上にその表面３に案内溝か形成された樹
脂層２を２Ｐ法で形成した。用いた紫外線硬化型樹脂は
日本化薬製に＾ＹＡＲＡＤ　ＤＰＩＩＡ　（ジペンタエ
リスリトールへキサアクリレートとジペンタエリスリト
ールモノヒドロキシペンタアクリレートの混合物）２５
重量％と大阪有機化学工業製Ｐ　ＥＴ八（ペンタエリス
リトールトリアクリレートとペンタエリスリトールテト
ラアクリレートの混合物）２５重量％、日本化薬製ＫＡ
ＹＡＲＡＤ　ＩＩＤＤＡ　（ヘキサンジオールジアクリ
レート）３７重量％、新中村化学工業のＥ＾−８００（
エポキシアクリレート）を８重量％、光重合開始剤とし
てメルク社製ダルキュア１１７３（２−とドロキシ−２
−メチル−プロピオフェノオン）５重量％を混合したも
のである。

次いでこの樹脂層上に記録層４を形成した。記録層の構
成は順次下記の如くであった。

Ｓｉ０　　８００人（真空蒸着法で成膜）ＺｎＳ　　　
９００人（真空蒸着法で成１１！２）ＧｄＴｂＦｅ（：
ｏ　　４元合金 ２００人（スパッタリング法で成膜） ＺｎＳ　　　９００人（真空蒸着法で成膜ンＡ　ｌ　　
５００Ａ　Ｃ１４空ＭＲ法テ成ｎＱ）Ｓｉ０　２８００
人（真空蒸着法で成膜）次に１′の保護基板となるガラ
ス基体を、打機接着剤５で貼り合わせたのち、この貼り
合わせ構造の基体の各端部を溶融したパラフィン６を流
し込むことにより封止した。

実施例２ ガラス基体上に実施例−１同様の紫外線硬化樹脂層、記
録層を設は貼り合わせ構造の基体を準備した後、封止剤
としてパラフィンの代わりにワックスを用いて基体の各
端部を封止した。

実施例３ ガラス基体上に実施例−１同様の紫外線硬化樹脂層、記
録層を設は貼り合わせ構造の基体を準備した後、封止剤
としてパラフィンの代わりにエチレンビニルアルコール
共重合体を用いて各端部を封止した。

実施例４ ガラス基体上に実施例−１同様の紫外線硬化樹脂層、記
録層を設は貼り合わせ構造の基体を準備した後、封止剤
としてパラフィンの代わりにフッ素系樹脂を用いて各端
部を封止した。

実施例５ 実施例１と同様の方法でガラス基体上に紫外線硬化樹脂
層、記録層を設けた。

次いで上記ガラス基体１および保護基板用のガラス基体
１′の対向する側の内外周端部に該当する部分に、まず
Ｃ「を１次いでその上にＣｕを真空蒸着法でメタライズ
層７．７′を成膜した。

この２枚の基体１．１′を記録層、メタライズ処理層を
内側にして有機接着剤５を用いて貼り合わせた。

この貼り合わせ構造の基体の各端部をはんだ８で封止し
て、第２図に示す構造の光学的記録媒体を作成した。

実施例６ ガラス基体上に実施例−１同様の紫外線硬化樹脂層、記
録層を設は貼り合わせ構造の基体を準備した後、封止剤
としてパラフィンの代わりにはんだを用いて各端部を封
止した。

ただし、この場合実施例５と異なりメタライズ処理なし
にガラスセラミックス接着用はんだ（セラクルザ１発売
元　黒用電機−で封止を行った。

試験例 比較のための端面封止を行っていない光学的記録媒体と
、実施例１，２，３，４，５．６で得られた光学的記録
媒体ニツイテ、６０℃、　９０９６Ｒ１１，２５００時
間の加速耐久試験を行った。試験後の各記録媒体につき
、光学顕微鏡で腐食の度合を調べたところ次の如き結果
を得た。

比較例（端面封止なし）・・・外周がら２Ｇ０＋１１に
腐食とピンホール発生 実施例１（パラフィン封止）軸・腐食なし実施例２（ワ
ックス封止）−−−−−１１実施例３（ＥＶＡ封止）−
−−−−−外周から０．３ＩＩＩ１１ニヒンホ一ル発生 実施例４（フッ素系樹脂封止）・・・外周がら０．２ｍ
ｍにピンホール発生 実施例５（メタライズはんだ封止）・−腐食なし実施例
６（ガラス用はんだ封止）・・・外周から０．５ｍｍに
ピンホール発生 上記結果から明らかなように、本発明の光学的記録媒体
はすぐれた耐久性を示す。

尚上記実施例は、いずれもガラス基体の一方に紫外線硬
化樹脂層、記録層を設けた光学的記録媒体について例記
したが、記録層を設けたガラス基体２枚を各記録層が対
向するように貼り合わせた光学的記録媒体を含むもので
ある。又、上記実施例においては、いずれもドーナツ状
の光学的記録媒体について例記したが、本発明の光学的
記録媒体の形状は勿論ドーナツ状のものに限定されるも
のでなく、他のどの様な形状の貼り合わせ構造またはエ
アーサンドイッチ構造の光学的記録媒体をも含むもので
ある。

【図面の簡単な説明】

第１図、２図は本発明の光学的記録媒体の構造を模式的
に示した側断面図である。 １．１’−・・ガラス基板、 ２−−−−−−−−−紫外線硬化樹脂層、３・・・・・
・・・・案内溝、 ４・・・・・・・・・記録層、 ５−−−−−−−−−接着剤、 ６・・・・・・・・・封止剤、 ７．７′・・・メタライズ層、 ８−−−−−−−−−はんだ。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、対向する２枚のガラス基体の、少なくとも一方の対
   向面上には、その表面に案内溝が形成された紫外線硬化
   樹脂層が設けてあり、該樹脂層上に記録層を有し、基体
   の対向面が接着剤により貼り合せてある構造の光学的記
   録媒体において、該貼り合せ部の各端部が封止剤によっ
   て封止されていることを特徴とする光学的記録媒体。 ２、前記封止剤がはんだ、パラフィン、ワックス、エチ
   レン・ビニルアルコール共重合体もしくはフッ素系樹脂
   である特許請求の範囲第１項記載の光学的記録媒体。 ３、前記貼り合せ部が各基体端より内部に引き込まれて
   形成され、そのため生じた対向基体間の各段差部が前記
   封止剤によって封止されている特許請求の範囲第１項記
   載の光学的記録媒体。