JPS62202999A - 積層型熱交換器 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 この発明は、例えばカークーラーの蒸発器として使用さ
れるような積層型熱交換器、特に熱交換媒体通路を形成
する複数枚の板状チューブエレメントが相互間にアウタ
ーフィンを包含する空気流通間隙を介して上下に積層さ
れた構成の積層型熱交換器に関する。

従来の技術 従来良く知られている積層型の熱交換器は、一般的に、
熱交換媒体通路を形成するようにプレス加工された金属
製の１対の成形プレートと、アウターフィンとを交互に
積層して熱交換部を形成し、その両端ないしは一端に熱
交換媒体を貯溜するタンク部を形成したものであり、負
荷の変動に追従しやすいこと、容積に対して比較的優れ
た性能を有すること等の利点を有している。而してこの
ような積層型の熱交換器は、カークーラー用蒸発器とし
て使用するような場合には、一般的に、上記各一対の成
形プレートによって構成される熱交換媒体通路を包含す
るチューブエレメントを上下方向に配した縦型の熱交換
器（例えば実公昭５６−６８４７号）として使用される
ことが多い。この主な理由は、チューブエレメントを垂
直方向に配置することにより、その相互間のフィンを含
む空気流通間隙を流通する空気からの結露水として発生
する水滴を上下チューブエレメントに沿わせて速やかに
下方に排除することができることによる。

ところが、自動車の構造との関係で、たとえば蒸発器を
収納するスペースが上下方向よりも水平方向に長いよう
な場合、換言すれば横に長いような場合には、上記熱交
換器を縦型として用いるよりも横型として用いる方が、
熱交換のための有効作用面積を多くとれ、効率の良いも
のとすることができる場合がある。

発明が解決しようとする問題点 しかしながら、チューブエレメントを水平方向に配置し
た横型のもの（たとえば実公昭５３−３２３７５号）と
して構成するときは、上記結露水がチューブエレメント
の上面に付着するとともに、熱交換器内を流通する空気
の付勢力によって風下側へ押しやられチューブエレメン
トの縁部に集中し、さらにこれが流通空気ではね飛ばさ
れて、自動車室内側に飛来するといういわゆる水飛びの
問題が発生し易いという問題があった。また除湿量が多
くなると、チューブエレメントの縁部に溜まった結露水
はチューブへレメントの側部表面を伝って下方へと流れ
るため、下段に位置するチューブエレメントには益々結
露水が溜まり、水飛びが著しくなるものであった。

この発明は、・かかる問題点に鑑みてなされたものであ
って、熱交換時に発生する結露水を速やかに熱交換器外
へ排出できるようにして、水ｊｒｌびの問題を解決した
特に構成の積層型熱交換器を提供することを目的とする
。

問題点を解決するための手段 面してこの発明は、偏平管部の少なくとも一端に膨出状
のタンク部を有する板状チューブエレメントとアウター
フィンとが交互にかつ上下方向に複数段積層されてなり
、チューブエレメント内を流通する熱交換媒体とチュー
ブエレメント間を流通する空気との間で熱交換を行なう
ようになされた横式積層型熱交換器において、前記チュ
ーブエレメントは周縁に相互接合面ををする１対の成形
プレートを、その接合面相互間に、前記成形プレートの
周縁に沿う外形を有しかつ前記偏平管部内に配置される
インナーフィン部を有する中間プレートの周端部を介在
した状態で接合することにより形成されるとともに、該
チューブエレメントの少なくとも空気流出側の側縁に、
前記成形プレートの側縁を樋状に折曲することにより結
露水集受溝が形成され、かつ前記中間プレートの側縁が
画成形プレートにおける前記結露水集受溝の対応立上り
側壁間に突出していることを特徴とする横式積層型熱交
換器を要旨とする。

実施例 次にこめ発明の構成を図示実施例に基づいて説明する。

第３図に示す熱交換器において、（１）は水・ト状態で
かつ上下方向に配置された複数枚の板状チューブニレメ
ンｌ−１（２）はその隣接するチューブエレメント（１
）（１）間に介在してそれと交互に積層されかつ接合一
体化されたアウターフィンである。

前記チューブエレメント（１）は、中間部に熱交換媒体
通路である偏平管部（３）を有するとともに、両端に該
偏平管部（３）に連通し、膨出高さを相対的に大となさ
れたタンク部（４）を有し、かつ隣接するチューブエレ
メント（１）のタンク部（４）どうしが、ろう接一体化
されている。このチューブエレメント（１）は、第２図
に示すように、−面が開口した皿状の」二下１対の成形
プレー１−　（１１）　　（１１）を用い、これらの成
形プレー）　（１１）を中間プレート（１２）を介在せ
しめた状態で接合することにより形成されたものである
。

すなわち、各成形プレート（１１）は、中間部にチュー
ブエレメントの偏平管部形成用の偏平膨出部（ｌｌａ）
を有するとともに、該−平膨出部（ｌｌａ）の両端にチ
ューブエレメントのタンク部（４）形成用の膨出高さを
相対的に大とした膨隆部（ｆｌｂ　）をｑし、かつ膨隆
部（ｌｌｂ）にプレートの幅方向に沿って複数個の熱交
換媒体流通孔（ｌｉｅ）を−Ｕする。さらに成形プレー
ト（１１）の周縁部には所定幅の平坦状の接合面（１３
）が形成されるとともに、偏平膨出部（１１ａ）の両側
縁を接合面（１３）に連続して樋状に折曲形成すること
により結露水排出口（１４）が形成され、さらに結露水
集受溝の立上り側壁（１５）に連続して水平突出縁（１
Ｇ）が形成されている。また成形プレー１−（１１）の
膨隆部（１１ｂ）周縁には、接合面（＋３）に連続する
垂直立上り状の補強突縁（１７）が形成されている。こ
の補強突縁は、熱交換器の完成状態において、タンク部
（４）を流通する熱交換媒体の流通圧力に起因して生ず
る、タンク部周端の成形プレーｌ−（１１）　　（１１
）の接合を剥離せしめる方向の力に対し、これを防ぐ補
強リブとしての役割を果たすものである。このような成
形プレート（１１）の製作は、プレス加工により行われ
る。

一方前記中間プレート（１２）は、成形プレート（１１
）の周縁に沿う外形を有するとともに、幅方向の両側縁
（１２ａ　）　　（１２ａ　）のみが接合状態において
成形プレート（１１）の接合面（［３）端縁から外側に
突出するように、成形プレートの全幅よりも大に設定さ
れている。一方この発明において、中間プレー１−（＋
２）は、熱交換効率の増大のためにチューブエレメント
（１）の偏平管部（３）に配設されるインナーフィン部
（１２ｂ）を一体に有するものである。即ち、中間プレ
ートの長さ方向の中間部には多数の突出部（１２ｅ）が
形成されている。この突出部（１２Ｃ）は第６図にその
一部を拡大して示すように、上向きに突出する断面口状
のものと、下向きに突出する断面Ｕ状のものとが中間プ
レート（１２）の幅方向においては連続して交互配置と
なるように、また長さ方向においては所定距離を隔てて
交互配置となるように形成されている。そしていずれの
突出部（１２ｃ）も中間プレート（１２）の幅方向の両
側部が矩形孔にて開口し、かつ突出高さはチューブエレ
メント（１）の完成状態においてその頂面がそれぞれ上
下の成形プレート（１１）にほぼ当接する程度となるよ
うに設定されている。また中間プレート（１２）の長さ
方向の両端には、成形プレートの熱交換媒体流通孔（ｌ
ｌｃ）に対応する位置に、それぞれ調数個の熱交換媒体
流通孔（１２ｄ）が形成されている。

而して前記上下１対の成形プレート（１１）　　（１１
）は、開口面を向い合せ状態にしかつ中間プレー）　（
１２）の周端部を接合面（１３）相互間に介在された状
態でろう接一体化され、もってチューブエレメント（１
）が構成されている。従ってチューブエレメント（１）
は、第１図及び第４図に示すように、その幅方向両側縁
に結露水集受溝（１４）を存するとともに、上下成形プ
レートにおける結露水集受溝（１４）の対応立上り側壁
（１５）　　（１５）間に形成された四部（１８）に中
間プレート（１２）の側縁（１２ａ）が突出形成され、
かつインナーフィン部（１２ｂ）がチューブエレメント
の偏平管部（３）に配置されてなるものに構成されてい
る。なお第２図に示す（５）はチューブエレメント（１
）のタンク部（４）と偏平管部（３）との連接縁部に形
成される結露水排出口である。

前記アウターフィン（２）は、チューブニレメン１−（
１）の幅と同程度の幅を釘し、その中間部がチューブエ
レメントの偏゛μ管部（３）に、また両端部が水平突出
縁（１８）にろう付されている。かかるアウターフィン
（２）としては一般的にはアルミニウム製のコルゲート
フィンを用い、望ましくはルーバーを切り起こしたもの
が用いられる。

なお第３図において、（７）（７″）は最外側のアウタ
ーフィン（２）の外側に配置された上下のサイドプレー
ト、（８）（ｍ）は熱交換媒体流入用、流出用の入口ヘ
ッダ一部材と出口ヘッダ一部材、（９）（９−）は熱交
換媒体入口管と同出口管である。

図示実施例の熱交換器においては、入口管（９）から供
給された熱交換媒体は、人口ヘッダ−（８）から最下段
のチューブエレメントに入り、最」二段のチューブニレ
メンＩ・に至るまでの各チューブエレメント（１）を流
れる間に、チューブエレメント間のアウターフィン（２
）を含む空気流通間隙を矢印（Ｗ）の方向に流通する空
気と熱交換したのち、出口ヘッダ−（８″）から出口管
（９′）を介して図示しないコンプレッサ等に送られる
。この場合チューブエレメント（１）内を流通する熱交
換媒体は、中間プレート（１２）のインナーフィン部（
Ｌ２ｂ）における上下の突出部（１２ｃ）に接触しかつ
著しく擾乱されつつ流れることとなり、その結果熱交換
効率が向上する。

而して、上記熱交換時に流通空気から生じた結露水は、
該空気の付勢力によってチューブエレメント（１）の１
−而に沿って風下側に押しやられ、第４図矢印（Ａ）に
示すように、そのまま結露水集受溝（１４）に流入し、
排出口（５）から熱交換器外へと排出される。一方、ア
ウターフィン（２）の側端縁に溜まった結露水や束受溝
（１４）から溢れた結露水は同図矢印（Ｂ）に示すよう
に、上側の成形プレートの水平突出縁（１６）及び立上
り側縁（１５）の外面を伝って流下するが、中間プレー
ト（１２）の側ｎ　（１２ｂ　）が結露水集受溝（１４
）の対応立上り側壁（１５）（１５）によって形成され
た四部（１８）に突出しているから、該突出側縁（１２
ｂ）が結露水の流下を妨げる抑止板として作用し、これ
によって受止められた結露水の一部は該突出側縁に沿っ
てチューブエレメント（１）のタンク部（４）方向へと
流れて排出口（５）から熱交換器外へと排出される。

なお図示実施例では結露水集受溝（１４）をチューブエ
レメント（１）の両側縁に形成するとともに、これに対
応して中間プレート（１２）もまたチューブエレメント
（１）の両側において突出したものを示したが、結露水
集受溝（１４）の形成あるいは中間プレート（１２）の
突出はチューブエレメント（１）の少なくとも熱交換空
気流出側の側縁においてなされるものであれば良い。ま
た中間プレート（１２）に一体化されたインナーフィン
部（１２ｂ）における突出部（１２Ｃ）の形状や配置は
図示実施例のものに限定されるものではなく、第７図に
示すように中間プレートの幅方向においても隣接する上
下の突出部（１２ｃｍ）を間隔的に形成するものとして
も良いし、あるいは中間プレートの一部を上下に切り起
して突出部を形成しても良い。

発明の効果 この発明は上述の次第で、周縁に相互接合面を有する１
対の成形プレートを用いて形成される板状チューブエレ
メントとアウターフィンとが交互にかつ上下方向に腹数
段積層されてなり、チューブエレメント内を流通する熱
交換媒体とチューブエレメント間を流通する空気との間
で熱交換を行なうようになされた横式積層型熱交換器に
おいて、前記チューブエレメントの少なくとも空気流出
側の側縁に、結露水集受溝が形成されているから、流通
空気の付勢力によって空気流出側へ押しやられた結露水
を、該束受溝に速やかに収容できる。従って結露水がチ
ューブエレメントの縁部に溜まることがなくなり水飛び
を防止できる。しかもこの発明では、チューブエレメン
トを構成する１対の成形プレートの相互接合面の間に中
間プレートが介在されるとともに、中間プレートの側縁
が結露水集受溝の対応立上り側壁間に突出しているから
、アウターフィンの側端縁から上側に位置する成形プレ
ートの立上り側壁の外表面を伝って流下する結露水、あ
るいは束受溝から溢れて同様に流下する結露水をこの中
間プレートの突出側縁によって受止め、該突出側縁に沿
ってチューブエレメントのタンク部方向へも流して熱交
換器外へ排出することができる。その結果、上段のチュ
−ブエレメン（・から下段のチューブエレメントへと流
れ込む結露水の量をも減じることができ、全結露水を効
率良くかつ確実に排出しえて愈々水飛びの生じない熱交
換器となしうる。さらにこの発明では前記中間プレート
をインナーフィン部が一体に形成されてなるものに構成
したから、該中間プレートを上下の成形プレート間に介
在させるのみで水飛びの防止のみならず、熱交換効率の
向上をも併せて実現でき性能的に極めて優れた熱交換器
となしうる。さらにはまたチューブエレメントのタンク
部においては、該中間プレートが、タンク部を側方に拡
げる方向の圧力に対する補強材としての役割を果たし、
熱交換器の耐圧力の向上に寄与しうるというような効果
もある。

【図面の簡単な説明】

図面はこの発明の一実施例を示すもので、第１図は流通
空気の流通方向と平行な面で切断した熱交換器の縦断面
図、第２図はチューブエレメントを構成する１対の成形
プレートと中間プレートを分離して示す斜視図、第３図
は熱交換器の全体を示す一部省略正面図、第４図は第１
図の要部拡大断面図、第５図はチューブエレメントのタ
ンク部の縦断面図、第６図はインナーフィン部の一部を
示す拡大斜視図、第７図はインナーフィン部の変形例を
示す拡大斜視図である。 （１）・・・チューブエレメント、（２）・・・アウタ
ーフィン、（１１）・・・成形プレート、（１２）（１
２−）・・・中間プレート、（１２ａ）・・・突出側縁
、（１２ｂ　）　　（１２ｂ　　ｉ・・・インナーフィ
ン部、（１３）・・・接合面、（１４）・・・結露水集
受溝、（１５）・・・立１ユリ側壁。 以上 特許出願人　　昭和アルミニウム株式会社代理人　弁理
士　清水久義１１６１１，１第１図 第４図 第５図 １ｃ 第６図 第７図 ＺＣ 手続補正書 昭和６２年　５月１４日 昭和６１年　特許願　第４４６２１号 ２、発明の名称 積層型熱交換器 ３、補正をする者 事件との関係　　特許出願人 住所　　　堺市海山町６丁２２４番地 名　称　　　　昭和アルミニウム株式会社代表者　石　
井　　　親 ４、代理人 住所　　　大阪市南区鰻谷中之町７２番４置　（０８）
　２４５−２７１８　　−’非−５、補正命令の日付　
　（自発補正） ６．１＠正により増加する発明の数 ７、補正の対象　　　　　明細書の全文明　細　′Ｎ（
補正） １、発明の名称 積層型熱交換器 ２、特許請求の範囲 偏平管部の少なくとも一端に膨出状のタンク部を有する
板状チューブエレメントとアウターフィンとが交互に複
数段積層された積層型熱交換器において、前記チューブ
エレメントは周縁に相互接合面を存する１対の成形プレ
ートを、その接合面相互間に、該成形プレートの周縁に
沿う外形を有しかつ前記偏平管部内に配置されるインナ
ーフィン部を宵する中間プレートの周端部を介在した状
態で接合することにより形成されてなることを特徴とす
る積層型熱交換器。 ３、発明の詳細な説明 産業上の利用分野 この発明は、例えばカークーラーの蒸発器として使用さ
れるような熱交換器、特に熱交換媒体通路を形成する複
数枚の板状チューブエレメントが相互間にアウターフィ
ンを包含する空気流通間隙を介して積層されてなる積層
型熱交換器に関する。 従来の技術及びその問題点 従来良く知られている積層型の熱交換器は、一般的に、
プレス加工された金属製の１対の成形プレートをもって
、熱交換媒体通路としての偏平管部の両端ないしは一端
に熱交換媒体貯溜用のタンク部を有するものに形成され
た板状チューブエレメントと、アウターフィンとを交互
に複数段積層したものであり、負荷の変動に追従しやす
いこと、容積に対して比較的優れた性能を有すること等
の利点を有している。 ところが、かかる積層型熱交換器では、強度的な面で問
題を有するものであった。即ち、熱交換媒体が特にガス
化するようなものである場合、チューブエレメントを流
通する熱交換媒体によってチューブエレメントにはこれ
を側方に押し拡げる方向の内部圧力が加わることから、
該圧力によってタンク部や偏平管部が脹れ方向に変形し
たり、甚しくは接合部において成形ブレートが分離・破
壕されるおそれがあった。またチューブエレメントに、
これを長さ方向あるいは幅方向に押し潰す方向の不本意
な外力が加わった場合には、チューブエレメントが容易
に折れ曲ったり、圧潰することもあった。 この発明は、かかる問題点を解消するためになされたも
のであって、チューブエレメントに加わるこれら内外圧
力に対し充分な強度を有する積層型熱交換器の提供を目
的とするものである。 問題点を解決するための手段 而してこの発明は、偏平管部の少なくとも一端に膨出状
のタンク部を有する板状チューブエレメントとアウター
フィンとが交互に複数段積層された積層型熱交換器にお
いて、前記チューブエレメントは周縁に相互接合面を宵
する１対の成形プレートを、その接合面相互間に、該成
形プレートの周縁に沿う外形を有しかつ前記偏平管部内
に配置されるインナーフィン部を有する中間プレートの
周端部を介在した状態で接合することにより形成されて
なることを特徴とする積層型熱交換器を要旨とする。 実施例 次にこの発明の構成を自動車用蒸発器に適用した図示実
施例に基づいて説明する。 第３図に示す熱交換器において、（１）は水平状態でか
つ上下方向に配置された複数枚の板状チューブエレメン
ト、（２）はその隣接するチューブエレメント（１）（
１）間に介在してそれと交互に積層されかつ接合一体化
されたアウターフィンである。 前記チューブエレメント（１）は、中間部に熱交換媒体
通路である偏平管部（３）を有するとともに、両端に該
偏平管部（３）に連通し、膨出高さを相対的に大となさ
れたタンク部（４）を有し、かつ隣接するチューブエレ
メント（１）のタンク部（４）どうしが、ろう接一体化
されている。このチューブエレメント（１）は、第２図
に示すように、−面が開口した皿状の上下１対の成形プ
レート（１１）　　（１１）を用い、これらの成形プレ
ート（１１）を中間プレート（１２）を介在せしめた状
態で接合することにより形成されたものである。 すなわち、各成形プレート（１１）は、中間部にチュー
ブエレメントの偏平管部形成用の偏平膨出部（ｌｌａ）
を有するとともに、該偏平膨出部（ｌｌａ　）の両端に
チューブエレメントのタンク部（４）形成用の膨出高さ
を相対的に大とした膨隆部（ｆｌｂ　）を存し、かつ膨
隆部（ｌｌｂ）にプレートの幅方向に沿って複数個の熱
交換媒体流通孔（ｌｌｃ）を有する。さらに成形プレー
ト（１１）の周縁部には所定幅の平坦状の接合面（１３
）が形成されるとともに、偏平膨出部（１１ａ）の両側
縁を接合面（［３）に連続して樋状に折曲形成すること
により結露水染受溝（１４）が形成され、さらに結露水
染受溝の立上り側壁（１５）に連続して水平突出縁（１
Ｇ）が形成されている。また成形プレート（１１）の膨
隆部（１１ｂ）周縁には、接合面（１３）に連続する垂
直立上り状の補強突縁（１７）が形成されている。この
補強突縁は、熱交換器の完成状態において、タンク部（
４）を流通する熱交換媒体の流通圧力に起因して生ずる
、タンク部周端の成形プレート（１１）　　（１１）の
接合を剥離せしめる方向の力に対し、これを防ぐ補強リ
ブとしての役割を果たすものである。このような成形プ
レート（１１）の製作は、プレス加工により行われる。 一方前記中間プレート（１２）は、成形プレート（１１
）の周縁に沿う外形ををするとともに、幅方向の両側縁
（１２ａ　）　　（１２ａ　）のみが接合状態において
成形プレート（１１）の接合面（１３）端縁から外側に
突出するように、成形プレートの全幅よりも大に設定さ
れている。一方この発明において、中間プレート（１２
）は、熱交換効率の増大のためにチューブエレメント（
１）の偏平管部（３）に配設されるインナーフィン部（
１２ｂ）を一体に有するものである。即ち、中間プレー
トの長さ方向の中間部には多数の突出部（１２ｃ）が形
成されている。この突出部（１２Ｃ）は第６図にその一
部を拡大して示すように、上向きに突出する断面ｎ状の
ものと、下向きに突出する断面Ｕ状のものとが中間プレ
ート（１２）の幅方向においては連続して交互配置とな
るように、また長さ方向においては所定距離を隔てて交
互配置となるように形成されている。そしていずれの突
出部（１２ｃ）も中間プレー１−　（１２）の幅方向の
両側部が矩形孔にて開口し、かつ突出高さはチューブエ
レメント（１）の完成状態においてその頂面がそれぞれ
上下の成形プレート（１１）にほぼ当接する程度となる
ように設定されている。また中間プレート（１２）の長
さ方向の両端には、成形プレートの熱交換媒体流通孔（
ｌｌｃ　）に対応する位置に、それぞれ複数個の熱交換
媒体流通孔（１２ｄ）が形成されている。 而して前記上下１対の成形プレート（１１）　　（１１
）は、開口面を向い合せ状態にしかつ中間プレート（１
２）の周端部を接合面（１３）相互間に介在された状態
でろう接一体化され、もってチューブエレメント（１）
が構成されている。従ってチューブエレメント（１）は
、第１図及び第４図に示すように、その幅方向両側縁に
結露水菜受溝（１４）を有するとともに、上下成形プレ
ートにおける結露水菜受溝（１４）の対応立上り側壁（
１５）　　（１５）間に形成された凹部（１８）に中間
プレート（１２）の側縁（１２ａ）が突出形成され、か
つインナーフィン部（１２ｂ　）がチューブエレメント
の偏平管部（３）に配置されてなるものに構成されてい
る。なお第２図に示す（５）はチューブエレメント（１
）のタンク部（４）と偏平管部（３）との連接縁部に形
成される結露水排出口である。 前記アウターフィン（２）は、チューブエレメント（１
）の幅と同程度の幅を宵し、その中間部がチューブエレ
メントの偏平管部（３）に、また両端部か水平突出縁（
１０）にろう付されている。かかるアウターフィン（２
）としては一般的にはアルミニウム製のコルゲートフィ
ンを用い、望ましくはルーバーを切り起こしたものが用
いられる。 なお第３図において、（７）（７−）は最外側のアウタ
ーフィン（２）の外側に配置された上下のサイドプレー
ト、（８）（１）は熱交換媒体流入用、流出用の入口ヘ
ッダ一部材と出口ヘッダ一部材、（９）（９−）は熱交
換媒体入口管と同出口管である。 図示実施例の熱交換器においては、入口管（９）から供
給された熱交換媒体は、入口ヘッダー（８）から最下段
のチューブエレメントに入り、最上段のチューブエレメ
ントに至るまでの各チューブエレメント（１）を流れる
間に、゛　　　チューブエレメント間のアウターフィン
（２）を含む空気流通間隙を矢印（Ｗ）の方向に流通す
る空気と熱交換したのち、出口ヘッダ＝（８−）から出
口管（９−）を介して図示しないコンプレッサ等に送ら
れる。この場合チューブエレメント（１）内を流通する
熱交換媒体は、中間プレート（１２）のインナーフィン
部（１２ｂ）における上下の突出部（１２ｅ）に接触し
かつ著しく擾乱されつつ流れることとなり、その結果熱
交換効率が向上する。一方チューブエレメント（１）内
においては、熱交換媒体によるタンク部（４）や偏平管
部（３）を側方に拡げる方向の内部圧力が加わるが、成
形プレート（１１）（１１）間に中間プレー）　（１２
）が介在しているから、該プレートが補強材として作用
し、チューブエレメント（１）が脹れ方向に変形したり
、成形プレートの接合部が分離破壊するおそれが少なく
なる。かつチューブエレメントに外力が加わっても同様
にチューブエレメントが簡単に折れ曲ったり圧潰するこ
ともない。またチューブエレメント（１）の偏平管部（
３）に配置されたインナーフィン部（１２ｂ）の上下の
突出部（１２ｅ）の存在により、偏平管部（３）に上下
からの圧縮方向の力が加わっても偏平管部（３）が変形
することもない。 また、上記熱交換時に流通空気から結露水が生じるが、
該結露水は流通空気の付勢力によってチューブエレメン
ト（１）の上面に沿って風下側に押しやられ、第４図矢
印（Ａ）に示すように、そのまま結露水菜受溝（１４）
に流入し、ＪＪｌ出口（５）から熱交換器外へと排出さ
れる。 一方、アウターフィン（２）の側端縁に溜まった結露水
や集受溝（１４）から溢れた結露水は同図矢印（Ｂ）に
示すように、上側の成形プレーＩ・の水平突出縁（１６
）及び立上り側縁（１５）の外面を伝って流下するが、
中間プレート（１２）の側縁（１２ｂ）が結露水集受溝
（１４）の対応立上り側壁（１５）　　（１５）によっ
て形成された凹部（１８）に突出しているから、該突出
側縁（１２ｂ　）が結露水の流下を妨げる抑止板として
作用し、これによって受止められた結露水の一部は該突
出側縁に沿ってチューブエレメント（１）のタンク部（
４）方向へと流れて排出口（５）から熱交換器外へと排
出される。このようにこの実施例では、熱交換によって
生じた結露水を効率良くかつ確実に器外へと排出しえて
、いわゆる水飛び、即ち結露水が流通空気の付勢力によ
って風下側へ押しやられチューブエレメントの縁部に集
中し、さらにこれが流通空気ではね飛ばされて自動車室
内側に飛来する現象を効果的に防止できる。 なお中間プレート（１２）に一体化されたインナーフィ
ン部（１２ｂ）における突出部（１２ｃ）の形状や配置
は図示実施例に示したものの他、第７図に示すように中
間プレートの幅方向においても隣接する上下の突出部（
１２ｃｉを間隔的に形成するものとしても良いし、ある
いは中間プレートの一部を上下に切り起して突出部を形
成しても良い。 発明の効果 この発明は上述の次第で、１対の成形プレートをその周
縁の接合面相互間にインナーフィン部を有する中間プレ
ートの周端部を介在した状態で接合することによりチュ
ーブエレメントが構成されてなるものである。従って熱
交換時にチューブエレメントを側方に拡げる方向の熱交
換媒体による流通内部圧力や、チューブエレメントをそ
の長さ方向、幅方向に押し潰す方向の外圧に対して中間
プレートが補強材となるから、成形プレートの接合面の
分離やチューブエレメントの変形、破壊の危険性を低減
でき、ひいては耐圧強度、耐久性に優れた熱交換器とな
しうる。 ４、図面の簡単な説明 図面はこの発明の一実施例を示すもので、第１図は流通
空気の流通方向と平行な面で切断した蒸発器用熱交換器
の縦断面図、第２図はチューブエレメントを構成する１
対の成形プレートと中間プレートを分離して示す斜視図
、第３図は熱交換器の全体を示す一部省略正面図、第４
図は第１図の要部拡大断面図、第５図はチューブエレメ
ントのタンク部の縦断面図、第６図はインナーフィン部
の一部を示す拡大斜視図、第７図はインナーフィン部の
変形例を示す拡大斜視図である。 （１）・・・チューブエレメント、（２）・・・アウタ
ーフィン、（３）・・・偏平管部、（４）・・・タン部
、（１１）・・・成形プレート、（１２）　　（１２−
）・・・中間プレート、（１２ａ　）−＝突出側縁、（
１２ｂ）（１２ｂ−）・・・インナーフィン部、（１３
）・・・接合面、（１４）・・・結露水集受溝、（１５
）・・・立上り側壁。 以上

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 偏平管部の少なくとも一端に膨出状のタンク部を有する
   板状チューブエレメントとアウターフィンとが交互にか
   つ上下方向に複数段積層されてなり、チューブエレメン
   ト内を流通する熱交換媒体とチューブエレメント間を流
   通する空気との間で熱交換を行なうようになされた横式
   積層型熱交換器において、前記チューブエレメントは周
   縁に相互接合面を有する１対の成形プレートを、その接
   合面相互間に、前記成形プレートの周縁に沿う外形を有
   しかつ前記偏平管部内に配置されるインナーフィン部を
   有する中間プレートの周端部を介在した状態で接合する
   ことにより形成されるとともに、該チューブエレメント
   の少なくとも空気流出側の側縁に、前記成形プレートの
   側縁を樋状に折曲することにより結露水集受溝が形成さ
   れ、かつ前記中間プレートの側縁が両成形プレートにお
   ける前記結露水集受溝の対応立上り側壁間に突出してい
   ることを特徴とする横式積層型熱交換器。