JPS62202850A - セメント分散剤 - Google Patents

セメント分散剤

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JPS62202850A
JPS62202850A JP61234155A JP23415586A JPS62202850A JP S62202850 A JPS62202850 A JP S62202850A JP 61234155 A JP61234155 A JP 61234155A JP 23415586 A JP23415586 A JP 23415586A JP S62202850 A JPS62202850 A JP S62202850A
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cement
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越智 康介
水沼 達也
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達男 泉
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C04CEMENTS; CONCRETE; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES
    • C04BLIME, MAGNESIA; SLAG; CEMENTS; COMPOSITIONS THEREOF, e.g. MORTARS, CONCRETE OR LIKE BUILDING MATERIALS; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES; TREATMENT OF NATURAL STONE
    • C04B24/00Use of organic materials as active ingredients for mortars, concrete or artificial stone, e.g. plasticisers
    • C04B24/16Sulfur-containing compounds
    • C04B24/20Sulfonated aromatic compounds
    • C04B24/22Condensation or polymerisation products thereof

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明はセメント又はセメント配合物の分散剤に関する
ものであり、更に詳しくは、水硬性セメント配合物であ
るコンクリート、モルタル又はペーストのワーカビリチ
を高度に向上せしめ、その施工性、作業性を改善するこ
とを可能ならしめるセメント分散剤、又は単位水量を高
度に減少せしめ、高強度を得ることを可能ならしめるセ
メント分散剤に関するものである。
〔従来の技術〕
従来、一般に使用されているセメント混和剤は、リグニ
ンスルホン酸(塩)、オキシカルボン酸(塩)、ポリカ
ルボン酸(塩)、ナフタレンスルホン酸ホルマリン縮合
物(その塩)、メラミンスルホン酸ホルマリン縮合物(
その塩)等である。
これらのうち硬化遅延が少なく、空気連行性がなく、且
つ高分散性を有する混和剤として使用されているのは、
ナフタレンスルホン酸ホルマリン縮合物(その塩)とメ
ラミンスルホン酸ホルマリン縮合物(その塩)である。
これらはセメントに対する添加量が0.2重量%以下(
低添加量領域)での分散性はりゲニンスルホン酸(塩)
、オキシカルボン酸(塩)、ポリカルボン酸(塩)等よ
り相当劣るため、中・低強度の生コンクリート又はコン
クリート工場製品には経済性の面から使用されていない
一方セメントに対する添加量が0.4重量%以上(高添
加量領域)での分散性はそれらと同等以上となる特徴が
ある。更に高添加量領域でも硬化遅延が少なく、空気連
行性がないという特徴を併せ持っていることから、高強
度の生コンクリート又はコンクリート工場製品に使用さ
れている。しかし経済性の面から更なる分散性の向上が
望まれている。
硬化遅延、空気連行性に悪影響を及ぼすことなく分散性
を更に向上させるために過去報告された方法には、分別
操作(特開昭58−176158号公報)や酸化処理(
特開昭60−33239号公報)がある。
〔発明が解決しようとする問題点〕
しかし、分別方法により高分子量部分及び/又は低分子
量部分を除去して、分子量分布だけを調整しても要求す
るほど分散性は向上しない。
又、その方法により除去した物質の有効利用がなく、経
済的にも不利である。又、酸化処理によりスルホン酸系
化合物にカルボキシル基を導入することは分散性向上に
有効な方法であるが、酸化処理だけでは分散性向上の効
果の少ない低分子量部分を高分子化するという分子量分
布の調整ができない。
この様に従来の硬化遅延、空気連行性に悪影響を及ぼす
ことなく分散性を更に向上させる、分子量分布調整とカ
ルボキシル基の導入を同時に行うことはできなかった。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明者らは上記の方法におけるような分別操作を行う
ことなく、化学反応を行うだけで分散性に有効な分子量
が調整でき、且つ分散性に有効なカルボキシル基を適度
に導入できる方法を研究し、本発明を完成するに到った
即ち、本発明は、 (式中、Eは■又は炭素数1〜3のアルキル基、門はア
ルカリ金属、アルカリ土類金属又はアミンである。以下
同様) を主構成単位とするナフタレンスルホン酸塩又はアルキ
ルナフタレンスルホン酸塩のホルマリン縮合物を酸化・
重合反応させた生成物であって、 (I)酸化によるメチレン基の切断によって生成した構
成単位 を1〜30モル% (II)ヒドロキシル化/縮重合によって生成した構成
単位 の中の少なくとも1種を1〜30モル%(I[[)ナフ
タレン環の酸化開裂によって生成した構成単位 の少なくとも1種を1〜30モル% 含有し、残余が未変性の構成単位及びその他の構成単位
である生成物からなることを特徴とするセメント分散剤
を提供するものである。
本発明に係わる主構成単位はナフタレンスルホン酸塩又
はアルキルナフタレンスルホン酸塩のホルマリン縮合物
であるが、その他にナフタレンスルホン酸とアルキルナ
フタレンスルホン酸のホルマリン共縮合物塩又はリグニ
ンスルホン酸との共縮合物塩が含まれていても構わない
本発明における酸化・重合反応は電子移動を伴う反応手
法が一般に利用できる。例えば金属イオンと水溶性過酸
化物による反応、オゾンによる反応、電気化学的反応、
光による反応などがある。
一例を示すと、ナフタレンスルホン酸又はアルキルナフ
タレンスルホン酸のホルマリン縮合物を金属イオンを触
媒として、水溶性過酸化物により酸化・重合反応させる
方法である。この酸化、・重合反応により、分子中に上
記の(■)。
(n)、  (III)で規定された構成単位をそれぞ
れ1〜30モル%含有する生成物が得られる。更に詳細
には、カルボキシル基が0から 0.1〜10mol/
kgに増加し、且つ分子量分布特性F300〜2750
0が70重量%から80重量%以上である化合物に分子
量分布調整できる。更にナフタレンスルホン酸又はアル
キルナフタレンスルホン酸又はそれらの塩は3モル%か
ら1.0モル%以下に減少できる。
尚、本発明に用いられるナフタレンスルホン酸又はアル
キルナフタレンスルホン酸のホルマリン縮合物又はこれ
らの塩の分子量分布は、ポリスチレンスルホン酸ナトリ
ウム塩を基準物質としてゲルパーミッションクロマトグ
ラフィーにより分別、採取して求められるものである。
本明細書の中で用いる分子量分布特性を示す用語r P
300〜27500 Jとはゲルパーミッションクロマ
トグラフィー用カラムTSKgelG3000S−分取
用(東洋曹達工業al製)並びにTSKgelG200
0SW分取用(東洋曹達工業tVS製)を組み合わせた
ゲルパーミッションクロマトグラフィー測定において、
予めゲルパーミッションクロマトグラフィー用ポリスチ
レンスルホン酸ナトリウム標準試料(昭和電気工業■製
)を用いて作成した検量線より平均分子量が300と2
7500のリテンションタイムを検定しておき、それら
のリテンションタイムの間に流出するフラクションを採
取□゛ して、その中に含まれるナフタレンスルホン酸
又はアルキルナフタレンスルホン酸のホルマリン縮合物
又はこれらの塩の重量を分光光度計を用いて求めた。そ
の重量は測定前の重量に対する百分率で表示した。
又、カルボキシル基の測定は反応生成物をイオン交換樹
脂でカルボン酸の状態にしてから、N/10アンモニア
溶液を用いて電感度滴定を行った。
本発明における酸化・重合反応は分子量分布の調整とカ
ルボキシル基の導入を化学反応だけで行うことができる
点において特開昭60−33239号公報に開示されて
いる酸化反応とは明らかに異なる。
本発明における金属イオンと水溶性過酸化物の酸化・重
合反応の場合の酸化条件は、ナフタレンスルホン酸及び
/又はアルキルナフタレンスルホン酸のホルマリン縮合
物100重量部を水200〜2000重量部に溶解して
、室温から沸点温度下の範囲内で金属イオン0.1〜2
0重量部を添加し、更に水溶性過酸化物5〜100重量
部を滴下する。この時のpHは特に限定するものではな
いが、一般に酸性側が好ましい。
本発明において、ナフタレンスルホン酸やアルキルナフ
タレンスルホン酸としては、これらの成分を含有するタ
レオソート油、ナフタレン油、プロディ残液、パージナ
フタリン、石炭のコークス化の過程で生ずるピッチ等の
成分又は石炭液化油等のスルホン化物も使用できる。又
、ナフタレンスルホン酸やアルキルナフタレンスルホン
酸として一部スルホン化されていない化合物が含まれて
いても良い。
上記水溶性過酸化物としては、無機過酸化物又は有機過
酸化物から選ばれる1種又は2種以上の過酸化物が好ま
しい。例えば、過酸化水素、過酸化カルシウム、過酸化
バリウム等の無機過酸化物、過硫酸アンモニウム等の過
硫酸(塩)、過安息香酸、過酢酸等の過カルボン酸(塩
)、過スルホン酸(塩)、過リン酸(塩)、メチルヒド
ロ過酸化物、エチルヒドロ過酸化物、プロピルヒドロ過
酸化物、ブチルヒドロ過酸化物等の有機過酸化物が挙げ
られる。又、金属イオンとしては、遷移金属イオンが好
ましく、例えば、銀、コバルト、セリウム、マンガン、
鉄、銅、モリブデン、タングステン、バナジウム、チタ
ン、クロム、鉛、タリウム、水銀、ニッケル、白金、セ
レン、オスミウム、亜鉛等のイオンが使用できる。これ
らの遷移金属イオンは塩又は錯体又は酸化物として使用
するのが好ましい。
本発明におけるオゾンによる反応の場合の酸化・重合反
応条件は、金属イオンと水溶性過酸化物の場合と同様の
原料を用い、空気或いは酸素から発生させたオゾン含を
気体をできるだけ微細な気泡にして室温付近で吹き込む
。pHは特に限定するものではないが、中性からアルカ
リ性側が好ましい。
本発明における光による反応の場合の酸化・重合反応条
件は金属イオンと水溶性過酸化物の場合と同様の原料を
用い、350 nm以下の波長を有する光を照射する。
触媒は使用しなくても良いが、遷移金属イオンの塩又は
錯体又は酸化物を触媒として使用するのが好ましい、ま
たpHは特に限定するものではないが、酸性側が好まし
い。温度も室温から沸点温度下の範囲内であれば特に限
定するものではないが、発光ランプの寿命を考慮すると
室温付近が好ましい。
本発明のセメント分散剤中の、上記(I)。
(■)、(III)で規定された構成単位の含有量はそ
れぞれ1〜30モル%であることが必要であり、好まし
くはそれぞれ5〜15モル%である。
何れかが1モル%未満では分散性向上に有効でない。
本発明において、上記(1)、  (II)、  (I
II)で規定された構成単位は、これら三種の合計で1
0〜60モル%含有されていることが好ましく、更に好
ましくは20〜50モル%である。(I)。
(n)、 (III)で規定された構成単位以外の構成
単位は未変性のナフタレンスルホン酸又はアルキルナフ
タレンスルホン酸のホルマリン縮合物単位が主であるが
、この他に原料中の不純物や酸化・重合反応中の副反応
に基づく種々の構造のものが含まれている。この副生ず
る構成単位は式として明確には規定し得ないが、かかる
構造を規定し得ないものの含有量は全体として5モル%
程度以下である。
本発明の化合物がセメント分散剤として極めて高い分散
効果を示す理由は明白ではないが、次のように考えられ
る。
即ち、分散剤によるセメントの分散は帯電したセメント
粒子の電気的反発力と分散剤がセメント粒子間で吸着・
架橋する凝集力とのバランスで決まる。従って電気的反
発力を高め、凝集力を減少すれば分散性は向上すること
になる。
本発明のセメント分散剤は、酸化・重合反応によりスル
ホン酸以外に吸着力の強いカルボキシル基が導入できる
ため、セメントへの吸着量が増大すると共にセメント粒
子の表面電位も高くなって電気的反発力が高められる。
又、本発明のセメント分散剤は分子量分布特性F275
QOより大きな高分子量物質が減少しているため凝集力
は減少している。更に分子量分布特性F300より小さ
い低分子量物質やナフタレンスルホン酸及び/又はアル
キルナフタレンスルホン酸又はこれらの塩などのモノマ
ー物質は減少し、それらは芳香族化合物の重合物又は共
重合物として分散性に有効な分子量にまで高分子化され
、有効成分含量が高まっている。以上の3要素が集合し
て分散性を極めて高めていると考えられる。
本発明のセメント分散剤は酸のままでも使用できるが、
一般的には塩の形で使用するのが好ましい。形成するカ
チオンとしては、ナトリウム、カリウム、カルシウム、
アンモニウム、アルカノールアミン、N−アルキル置換
ポリアミン、エチレンジアミン、ポリエチレンポリアミ
ン、ポリエチレンイミン又はこれらのアルキレンオキサ
イド付加物等が挙げられる。
本発明のセメント分散剤の添加量は、水硬性セメント組
成物のセメントに対して0.1〜1.5固形分重量%が
良い。0.1固形分重量%未満であれば、セメント粒子
に対して充分な分散効果を与えられない。又、1.5固
形分重量%を超えるとセメント粒子の分散が過度となっ
てペースト分離を引き起こしたりプリージングが多くな
る。
本発明によるセメント分散剤のセメント配合物への添加
方法は、水溶液又は粉末、粒状のいずれでも可能であり
、その添加時期は、セメントとのトライブレンド、混純
水への溶解、又はセメント配合物の混U(開始、即ちセ
メントへの注水と同時もしくは注水直後からセメント配
合物の混練終了までの間に添加することも可能であり、
一旦練り上がったセメント配合物への添加も可能である
。又、本発明の分散剤は一時に全量添加する方法あるい
は数回に分割して添加する方法も可能である。
本発明のセメント分散剤はスランプロス防止性能が劣る
が、本発明のセメント分散剤に高分子成分を配合するこ
とによりスランプロス防止性能を向上させることができ
る。スランプロス防止性能向上に効果的な高分子成分と
してはポリカルボン酸又はその塩、リグニンスルホン酸
又はその塩、水溶性高分子、メラミンスルホン酸ホルマ
リン縮合物又はその塩等がある。
本発明に用いられるポリカルボン酸又はその塩としては
カルボキシル基を含有する重合性単量体又はその無水物
の1種又は2種以上の重合物、又はカルボキシル基を含
有する重合性単量体又はその無水物の1種又は2種以上
と他の重合性単量体との゛共重合物又はそれらの塩で、
平均分子量が1000〜100000の化合物が挙げら
れる。
例えば、ポリアクリル酸塩、ポリメタクリル酸塩、アク
リル酸とアリルエーテルとのコポリマー、α−オレフィ
ンとエチレン性不飽和ジカルボン酸とのコポリマー等が
ある。本発明のセメント分散剤とポリカルボン酸又はそ
の塩との配合割合は99:1〜30ニア0(重量比)が
良い。好ましくは90 : 10〜40:60(重量比
)である。ポリカルボン酸又はその塩の配合割合が1よ
り少なければスランプロス防止に有効でなく、70より
多ければ凝結遅延が著しくなり、また連行空気量も著し
く多くなる。
本発明において、リグニンスルホン酸又はその塩は通常
コンクリート用混和剤として使用されているリグニンス
ルホン酸を用いることができるが、Chemical 
Admixtures for Concrete(M
R,RIXOM、 E&F、N、 5pon Ltd、
)の5〜9ページに記載されているような分析値、分子
量分布に近い性状のPure lignosulpho
nateが良い。本発明のセメント分散剤とリグニンス
ルホン酸又はその塩との配合割合は95:5〜30ニア
0(重量比)が良い。好ましくは90 : 10〜40
:60(重量比)である。リグニンスルホン酸又はその
塩が5より少なければスランプロス防止に有効でなく、
又、70より多ければ凝結遅延が著しくなり、また連行
空気量も著しく多くなる。
本発明において、水溶性高分子としては、例えば、カル
ボキシメチルセルロース、メチルセルロース、エチルセ
ルロース、ヒドロキシエチルセルロース或いはヒドロキ
シプロピルセルロース等のセルロース誘導体、ポリビニ
ルアルコール、ポリエチレングリコール、デンプン、デ
ンプンリン酸エステル、アルギン酸、ゼラチン、ポリア
クリルアミド、ポリオキシエチレン或いはポリオキシプ
ロピレン等のポリマー又はそれらのコポリマー、分子内
にアミノ基を有するアクリル酸のコポリマー及びその四
級化合物等を用いることができる。本発明のセメント分
散剤と水溶性高分子との配合割合は99.9  :o、
i〜70:30(重量比)が良い。好ましくは99:1
〜80:20(重量比)である。水溶性高分子の配合割
合が0.1より少なければスランプロス防止に有効でな
く、又、30より多ければ分散性能が低下し、不経済で
ある。
本発明に用いられるメラミンスルホン酸ホルマリン縮合
物又はその塩において、メラミンに対する結合ホルムア
ルデヒドのモル比は特に制限を受けるものではないが、
−aにメラミン1モル当たり結合ホルムアルデヒドは2
〜4モルである。又、メラミンに対する結合スルホン酸
基のモル比も特に制限を受けるものではないが、一般に
メラミン1モル当たり結合スルホン酸基は0.9〜1.
2モルである。又、メラミンスルホン酸ホルマリン縮合
物又はその塩の20%水溶液の粘度も特に制限を受ける
ものではないが、その粘度が20℃、pos、sにおい
て5〜25cPが好ましい。本発明のセメント分散剤と
メラミンスルホン酸ホルマリン縮合物又はその塩との配
合割合は95:5〜20:80(重量比)が良い。好ま
しくは90 : 10〜40:60(重量比)である。
メラミンスルホン酸ホルマリン縮合物又はその塩の配合
割合が5より少なければスランプロス防止に有効でなく
、又、80より多ければ分散性能が低下し、不経済であ
る。
又、本発明においては、減水剤を併用することもできる
。減水剤を併用する場合は、ポリカルボン酸又はその塩
、ナフタレンスルホン酸ホルマリン縮合物又はその塩、
スルホン化メラミン樹脂の水溶液、あるいはリグニンス
ルホン酸塩等の減水剤と予め混合しておいても良く、又
、一方をセメント又はセメント配合物に配合した後ある
いは一方をセメント又はセメント配合物に配合して練っ
ておいてから他方を配合しても良い。
又、本発明においては、他のセメント添加剤(材)、例
えば、AE減水剤、流動化剤、高性能減水剤、(超)遅
延剤、早強剤、促進剤、気泡剤、発砲剤、消泡剤、保水
剤、増粘剤、セルフレベリング剤、防水剤、防錆剤、着
色剤、防(ふ)(かび)剤、ひび割れ低減剤、高分子エ
マルジョン、その他界面活性剤、膨張剤(材)、グラス
ファイバー、フライアッシュ、シンダーアッシュ、タリ
ンカーアソシュ、ハスクアッシュ、高炉スラグ、シリカ
ヒユーム、シリカ粉末等との併用も可能である。
これらのセメント添加剤(材)としては、丸安隆和、水
野俊−著「コンクリート工学」、コロナ社、昭和57年
版、山田順次編著「セメントコンクリートの知識」、(
財)経済調査会、昭和58年版、又は服部健−9東俊弘
著「新界面活性剤総合資料集」、経営開発センター出版
、ページ941〜958等に記載されているものが一般
的に知られている。
尚、セメント添加剤(材)と本発明のセメント分散剤と
の添加順序は特に限定されるものではなく、例えば本発
明の分散剤を添加した後に上記添加剤(材)を添加する
か、或いは上記添加剤(材)を添加した後に本発明の分
散剤を添加することも可能であり、父上記添加剤(材)
と本発明分散剤を同時に添加する等の添加方法がある。
〔発明の効果〕
本発明によりコンクリートの硬化遅延・空気連行性に悪
影響を及ぼすことなく、分散性を従来のナフタレンスル
ホン酸ホルマリン縮金物(その塩)やメラミンスルホン
酸ホルマリン縮金物(その塩)より極めて高めることが
可能になったことから、本発明に係るセメント分散剤は
種々の用途に用いられる。
例えば、低添加量領域の中・低強度コンクリート用分散
剤として用いられる。この分野は低添加量であるが故に
硬化遅延・空気連行性に悪影響されにくいとしてリグニ
ンスルホン酸やオキシカルボン酸が用いられてきた。し
かしこの分野においても乾燥収縮等に起因するコンクリ
ートひびわれを抑制したいと言う願望が非常に強かった
が、要求する混和剤が存在しなかった。
硬化遅延・空気連行性に悪影響がなく、更に低添加量領
域での分散性も高い本発明のセメント分散剤により、こ
の分野においても単位ペースト量の減少が可能となり、
乾燥収縮等に起因するコンクリートひびわれを著しく減
少することを可能ならしめるのである。
更に他の例としては、高添加量領域での高強度コンクリ
ート分野においても経済性の面から本発明のセメント分
散剤は優れた分散剤の地位を示し得る。
又、本発明のセメント分散剤に高分子成分を配合するこ
とによりスランプロス防止性能が向上でき、コンクリー
トのワーカビリチを長時間保つことが可能になったこと
から、本発明に係るセメント分散剤は更に種々の用途に
具体的に用いられる。
例えばコンクリートのポンプ圧送助剤として用いられる
。セメント配合物はポンプ圧送により打設されることが
多くなってきているが、前述の如(、作業の昼休み、段
取り替え、機械故障によるホンプ圧送の一時中断がなさ
れる場合、中断時間が長引くと圧送配管中のコンクリー
トのワーカビリチが低下し、圧送再開時の圧送圧が急激
に上昇したり、閉塞するなどの問題が往じている。
しかし本発明に係るセメント分散剤を添加するとコンク
リートのワーカビリチは一定に保たれて、流動性の低下
は防止され、ポンプ圧送中断後、圧送再開時の圧送の上
昇を防止することが可能になって、ポンプ圧送作業の効
果を著しく高めることを可能ならしめるのである。
更に他の例としては、セメントミルク又はモルタルのグ
ラウト用助剤、トレミー管により打設されるセメント配
合物、水中コンクリート、連続地中壁用コンクリート、
吹き付はコンクリート、遠心成形コンクリート、振動締
め固めコンクリートなどの流動性保持と材料分離防止な
どの用途にも有効である。
〔実施例〕
以下、実施例により本発明を更に詳述するが、本発明は
これらの実施例に限定されるものではない。
実施例1〜21及び比較例1〜4 第2表に示す製品番号1〜9の本発明分散剤−及び比較
分散剤を用いて、コンクリートの分1敗性と圧縮強度へ
の影響について実験した。コンクリートは下記材料を用
い、第1表に示す調合により製造した。
又、第6表に示す製品番号6及び10〜21(但し、l
O〜21は製品番号1のものに高分子成分を混合したも
のである。)の分散剤を用いてコンクリートのスランプ
ロス防止性と圧縮強度への影響について実験した。コン
クリートは下記の材料を用い、第5表に示す調合により
製造した。
分散性及びスランプロス防止性の測定はJISA 11
01のスランプ試験とJIS A 1128の空気量試
験によった。凝結時間測定試験はASTM C403−
65Tに、また圧縮強度試験はJIS A 110Bに
よった。
実験条件を第3表及び第6表に、試験結果を第4表及び
第7表に示す。
細骨材 (S):紀の用度川砂(比重2.57)粗骨材
 (G):宝塚産産砕石(比重2.59)水  (−)
:水道水 AE剤  :マイテイ^E−03 〔花王(I勾製・商品名〕 AE剤は必要に応じて使用した。
コンクリートの練 混ぜ 法 方法−1:セメント分散剤を予め、練り混ぜ水に溶解し
、20℃にて1001の強制ミキサーを用い50βのコ
ンクリートを合計3分間混練した。材料の投入順序と練 り時間は下記の如くである。
方法−2;セメント分散剤を練り混ぜ水と別々に添加す
ること以外は、方法−1と同様に行った。材料の投入順
序は下記の如 くにした。
方法−3:セメント分散剤を予め、練りン昆ぜノkに溶
ML、20℃ニア10Of (7)llillrl ミ
キサー ヲ用イ501のコンクリートを2分間混練し、
以後4 rpmで低速攪拌しながら所定時間にスランプ
と空気量を測 定した。
蒸気養生 方法−1及び方法−2で製造したコンク1ノートをφ1
0 X 20cmの円柱型枠に採取し、20℃の室温に
3時間静置した。その後その型キ卆を蒸気養生槽に移し
、20℃/Hの昇温速度で65℃まで昇温した。その後
65℃で3時間蒸気養生し、その後室温まで放冷した。
24m寺間後脱型して圧縮強度測定を行った。その他の
(共試体4よ20℃の水中で28日間養生し、圧縮強度
測定を1〒っだ。
第   1   表 肚 ヱムヱ上光敗剋旦艮遺廻 〈製造例1〉 ナフタレンスルホンM2O8g、メチルナフタレンスル
ホン酸45g、98%硫酸10g、水50gを500m
 lのフラスコに入れ、80℃に加温した。次に80〜
90℃にて37%ホルマリン140gを5時間要して滴
下し、その後硫酸第1鉄1.3gを添加し、60℃にて
60%過酸化水素254gを5時間要して滴下した。そ
の後水酸化ナトリウムで弱アルカリ性にして濾過を行い
本発明のセメント分散剤を得た。
カルボキシル基は1.9’mol/kg、分子量分布特
性F300〜27500が88重量%、七ツマー含量は
0.1モル%、そして分子中の前記(r)及び(II)
及び(III)で規定された構成単位の含有量はそれぞ
れ15. 9.11モル%であった(製品番号1)。
く製造例2〉 ′M造例1の硫酸第1鉄、過酸化水素の代わりに酸化チ
タン1.5 gを添加し、高圧水銀ランプ(ウシオ電気
製υM−102)を石英ガラス管に入れ40時間照射し
た。その後水酸化ナトリウムで弱アルカリ性にして濾過
を行い本発明のセメント分散剤を得た。
カルボキシル基は1.6 mol/kg、分子量分布特
性F300〜27500が90重量%、モノマー含量は
0.1モル%、そして分子中の前記(1)及び(I[)
及び([1)で規定された構成単位の含有量はそれぞれ
12.11.10モル%であった(製品番号8)。
く製造例3〉 製造例1のホルマリン滴下後、水酸化ナトリウムで弱ア
ルカリ性にし、オゾナイザ(三菱電気型05−IN形)
で空気からオゾンを発生させ、室温で3時間吹き込んで
本発明のセメント分散剤を得た。
カルボキシル基は1.5 mol/kg、分子量分布特
性F300〜27500が85重量%、モノマー含量は
0.1モル%、そして分子中の前記(I’)及び(II
)及び(III)で表わされる構成単位の含有量はそれ
ぞれ11.12.11モル%であった(製品番号9)。
尚、製品番号2〜5の分散剤は製造例1に準じて得た。
得られた本発明の分散剤及び比較の分散剤の分析値は第
2表に示す。
第   3   表 *;対セメント重量%(固形分) 第4表の結果から、本発明の分散剤が分散効果、凝結時
間、空気連行性及び圧縮強度の点で極めて優れた効果を
与えていることは明白である。
又、第7表の結果から、本発明の分散剤と高分子成分を
配合したセメント混和剤が、スランプロス防止効果、圧
縮強度の点で極めて優れた効果を与えていることが明白
である。
出願人代理人 古  谷     馨 手続主甫口E書(自発) 昭和61年11月14日

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、式▲数式、化学式、表等があります▼ (式中、EはH又は炭素数1〜3のアルキル基、Mはア
    ルカリ金属、アルカリ土類金属又はアミンである。以下
    同様) を主構成単位とするナフタレンスルホン酸塩又はアルキ
    ルナフタレンスルホン酸塩のホルマリン縮合物を酸化・
    重合反応させた生成物であって、 ( I )酸化によるメチレン基の切断によって生成した
    構成単位 ▲数式、化学式、表等があります▼ (式中、AはOH、CH_2O_2、 COOHの何れかである。 以下同様) を1〜30モル% (II)ヒドロキシル化/縮重合によって生成した構成単
    位 ▲数式、化学式、表等があります▼、▲数式、化学式、
    表等があります▼ ▲数式、化学式、表等があります▼、▲数式、化学式、
    表等があります▼ の中の少なくとも1種を1〜30モル% (III)ナフタレン環の酸化開裂によって生成した構成
    単位 ▲数式、化学式、表等があります▼、▲数式、化学式、
    表等があります▼ の少なくとも1種を1〜30モル% 含有し、残余が未変性の構成単位及びその他の構成単位
    である生成物からなることを特徴とするセメント分散剤
    。 2、前記( I )、(II)、(III)で規定された構成単
    位を三種の合計で10〜60モル%含有している特許請
    求の範囲第1項記載のセメント分散剤。
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