JPS62201274A - 感熱昇華転写プリンタ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は昇華型感熱転写インクフィルムを使用した感熱
昇華転写プリンタに関する。

〔従来の技術〕

従来より、第２図に示すように、サーマルヘッド１とプ
ラテンローラ２との間に転写インクフィルム３と記録紙
４とを重ねて通し、サーマルヘッド１によりインクフィ
ルム３を加熱し、そのインク或いは染料を記・　録紙に
転写して記録を行う感熱転写プリンタが知られている。

また、第３図に示すように記録紙５をプラテンドラム６
に保持させ、この記録紙５を転写インクフィルム３及び
サーマルヘッド１に押付けるようにしたものも知られて
いる（特開昭５９−１５９３７０号参照）。これらの感
熱転写プリンタにおいて、プラテンローラ２及びプラテ
ンドラム６　（以下両者を単にプラテンと総称する）は
共に１表面に比較的柔らかい弾性層２Ａ、６Ａ　（ゴム
硬度４０〜７０度程度）を設けており、サーマルヘッド
１とインクフィルム３と記録紙４又は５との確実な密着
を図っている。

転写インクフィルム３としては、基材上に顔料を混ぜ合
わせたワックスを色材として塗布した熱溶融型のものと
、基材上に昇華性染料とエチルセルローズのような樹脂
とを混合した染料等を色材として塗布した熱昇華型のも
のとがある。前者では、サーマルヘッドの加熱により顔
料を含んだワックスが溶融し、記録紙に転写し、後者で
はサーマルヘッドの加熱により昇華性染料が昇華し記録
紙に転写するものである。

〔発明が解決しようとする問題点〕

ところが、上記のような従来の感熱転写プリンタにおい
て、熱溶融型の転写インクフィルムを使用する場合は良
好な画像が得られるが、熱昇華型転写インクフィルムを
使用すると、記録紙に記録した画像にがさつきが生じ２
画質が低下することという問題があった。

画質低下は特にカラー画像を得る場合に重大な問題とな
る。

本発明は、かかる従来の問題点に鑑みて為されたもので
、熱昇華型転写インクフィルムを使用しながら。

がさつきのない良好が画像を記録することの可能な感熱
転写プリンタを提供することを目的とする。

〔問題点を解決するための手段〕

本発明者は、上述の問題点の原因を種々検討の結果。

次の事項を見出した。即ち１通常、サーマルヘッドとプ
ラテンとは記録幅２５ｃｍに対し３〜６　ｋｇ程度の押
圧力を加えられており、見掛は上は記録紙と転写インク
フィルムとサーマルヘッドとを密着させている。しかし
ながら、ミクロ的に見ると、第４図に示すように。

転写インクフィルム３と記録紙４との間には微小な隙間
７が生じているものと思われる。熱溶融型インクフィル
ムの場合には、インク層３Ａのハツチングで示す領域８
がサーマルヘッド１により加熱され熔融すると、溶融し
たインクの一部が記録紙４に接触して転写し、それに連
れて残りの部分も表面張力により引っ張られ、結局領域
８の全体が記録紙４に転写され、微小な隙間７による悪
影響はあまり生じない。しかしながら、熱昇華型転写イ
ンクフィルムの場合には、加熱された領域８の染料が昇
華して記録紙４に転写するものであるので、液状で転写
する場合と異なり、インク層３Ａと記録紙との間隔が大
きい影響を与え、空間７が生じることにより転写不良が
生じ、また、サーマルヘッドと転写インクフィルム間に
隙間が生じると加熱量が局部的に異なり昇華する染料の
量も不均一となり。

これらの結果５画像にがさつきを生じていたものと思わ
れる。

本発明はかかる知見に基づいて為されたもので、上記の
転写インクフィルムと記録紙間の隙間及び転写インクフ
ィルムとサーマルヘッド間の隙間の発生を極力防止すべ
く、プラテンの表面をゴム硬度で８０度以上の硬い表面
とし、且つサーマルヘッドとプラテンとの押圧力を高く
したことを特徴としたものである。

〔作用〕

本発明は上述のように、プラテンの表面をゴム硬度で約
８０度以上に硬＜シ、且つサーマルヘッドとプラテンと
の押圧力を従来に比べ、はるかに高く２例えば。

記録幅１ｃｆｆＩ当たり０．５〜１　ｋｇ程度とするこ
とにより。

転写インクフィルムと記録紙とをサーマルヘッドの発熱
部に強く押付けることが可能となり、これらの間の隙間
の発生を防止して、転写インクフィルムのサーマルヘッ
ドによる加熱部分から確実に染料が記録紙に昇華転写し
、がさつきのない良好な画質を得ることができる。ここ
で、プラテンの表面が従来のように、柔らかいとプラテ
ンとサーマルヘッド間の押圧力を高くしても、プラテン
表面が変形し、サーマルヘッドの加熱部での周圧を高め
ることができない。本発明者の実験の結果、ゴム硬度８
０度以上で良好な画質を得ることができ、従って２本発
明ではプラテン表面をゴム硬度８０度以上としている。

〔実施例〕

以下９本発明の詳細な説明する。第１図は本発明の実施
例になる感熱昇華転写プリンタを示すもので。

１１はサーマルヘッド、１２はプラテン、１３は熱昇華
型転写インクフィルム、１４は記録紙である。サーマル
ヘッド１１又はプラテン１２は図示しない押圧手段によ
り互いに押圧されるようになっている。この押圧手段は
、サーマルへラド１１とプラテン１２とに大きい押圧力
を与えることができるものが使用される。

押圧力としては、記録幅３０ｍに対し約１５〜３０ｋｇ
（記録幅１１当たり０．５〜Ｉｋｇ）が選定される。

プラテン１２としては表面の硬いものが使用される。

例えば、ナイロン、ポリエステル、アクリル、硬質ポリ
ウレタン、カブ１〜ン等の非弾性高分子で作られたもの
、芯金に上記非弾性高分子を巻付けたもの、芯金に４０
〜７０度のゴムを厚さ１〜１０ＩＩ巻き、その上に非弾
性高分子を厚さ２０〜２００μｍ積層したもの。

芯金に硬いゴムを巻付けたもの、金属製のもの、芯金に
４０〜７０度のゴムを厚さ１〜１０顛巻き、その上にア
ルミ、銅、ステンレスなどの厚さ５０〜２００μｍの金
属板を清掃したもの等が使用可能である。いずれの場合
においても２表面の硬度がゴム硬度で８０度以上になる
ように設定される。

サーマルへラド１１は従来のものと同じでよいが。

サーマルヘッド１１とプラテン１２との記録紙幅方向の
接圧むらを小さくしうるよう、サーマルヘッド発熱部の
記録紙幅方向の凹凸（波打ち）が±５０μｍ以下になる
ように高精度に製作したものが好ましい。

上記の感熱昇華転写プリンタは、サーマルへラド１１と
プラテン１２との押圧力を従来に比べて高く設定する以
外は、従来と同様にプラテン１２が回転して記録紙１４
を搬送し、記録紙１４を転写インクフィルムに重ねた状
態でサーマルヘッド１１に押付け、サーマルヘッド１１
が供給される画信号に応じて転写インクフィルム１３を
局部的に加熱し、染料を昇華させて記録紙に転写させ、
記録を行う。この際、記録紙１４とインクフィルム１３
とは表面の硬いプラテン１２によって１強くサーマルへ
ラド１１の加熱部に押付けられるので、これらが極めて
密着しており２良好な転写が行われ、良好が画質の画像
が得られる。

なお、第１図はプラテン１２が記録紙１４を搬送するた
めのプラテンローラとして作用する形式の転写プリンタ
を示したが１本発明はこの場合に限らず、第３図に示す
ようにプラテンに記録紙を保持させる形式の転写プリン
タにも適用可能である。また９本発明は単色の転写プリ
ンタのみならず、カラー転写プリンタにも適用しうるも
のであることは言うまでもない。

〔発明の効果〕

以上に説明したように９本発明の感熱昇華転写プリンタ
はプラテンの表面をゴム硬度で８０度以上の硬い表面と
し、しかもサーマルヘッドとプラテンとの押圧力を高く
したことを特徴とするものであるので、従来に比べ、転
写インクフィルムと記録紙とをサーマルヘッドの発熱部
に強く押付けることが可能となり、これらの間の隙間の
発生を防止して、転写インクフィルムのサーマルヘッド
による加熱部分から確実に染料が記録紙に昇華転写し、
がさつきのない良好な画質を得ることができるという効
果を有するものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例になる感熱昇華転写プリンタ
を示す概略側面図、第２図、第３図はそれぞれ従来の感
熱転写プリンタを示す概略側面図、第４図は従来の転写
プリンタにおける要部を拡大、誇張して示す側断面図で
ある。

Claims (4)

【特許請求の範囲】
1. （１）サーマルヘッドと、該サーマルヘッドに昇華型感
   熱転写インクフィルムと記録紙とを押付けるプラテンと
   を有する感熱昇華転写プリンタにおいて、前記プラテン
   の表面をゴム硬度で８０度以上の硬い表面とし、サーマ
   ルヘッドとプラテンとの押圧力を高くしたことを特徴と
   する感熱昇華転写プリンタ。
2. （２）前記プラテン表面を非弾性高分子材料で構成した
   ことを特徴とする特許請求の範囲第１項記載の感熱昇華
   転写プリンタ。
3. （３）前記プラテン表面を金属で構成したことを特徴と
   する特許請求の範囲第１項記載の感熱昇華転写プリンタ
   。
4. （４）前記サーマルヘッドとプラテンとの押圧力を、記
   録幅１ｃｍ当たり０．５〜１ｋｇとしたことを特徴とす
   る特許請求の範囲第１項から第３項のいずれか１項に記
   載の感熱昇華転写プリンタ。