JPS62197615A - ロ−タリピストンエンジンのブロ−バイガス還元装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は、ロータリピストンエンジンのブローバイガス
還元装置の改善に関するものである。

（従来技術） 従来から、−一タリピストンエンジンにおいては、ハウ
ジング内で発生したブローバイガスを、オイルの注入時
のサービス性を考慮してハウジングの最上部よりも上方
に延設されたオイルフィラーパイプの下方に一端が接続
され、他端が吸気通路に接続されたブローバイガス還元
通路を介し、吸気通路に送給することにより、吸気と共
に作動室に供給し、燃焼処理するようにしたものが知ら
れている（例えば、実開昭５６−３５５２６号公報参照
）。

ところで、近年高出力化を目的とし、過給機を装着した
ロータリピストンエンジンが存在するが、この種のロー
タリピストンエンジンは以下に記載する２点に考慮して
ブローバイガス還元装置を構成しなければならない。■
スロットルバルブへのブローバイガス中のオイル成分の
付着によるスロットルバルブの汚損を防止するため、ス
ロットルバルブの下流の吸気通路にブローバイガス還元
通路を接続する。■過給時のブローバイガスの過給圧に
よる逆流を防止するため、過給機の上流の吸気通路にブ
ローバイガス還元通路を接続する。

以上の２点を考慮すると、上述のオイルフィラーパイプ
の下方に接続されたブローバイガス還元通路の他端を、
スロットルバルブの下流と過給機の上流と二叉に分枝さ
せ、過給時と非過給時とで、該分岐部以後のブローバイ
ガス通路を開閉制御してやることが考えられる。

しかしながら、上記構成においては、オイルフィラーパ
イプの下方にブローバイガス還元通路の一端を接続して
いるために、過給時には車速も上昇し、車体の走行振動
及びエンジン振動が大きく、オイルパン内のオイル液面
の変動により、オイルがブローバイガスと共に上記ブロ
ーバイガス還元通路を介し、過給機の上流の吸気通路に
持ち出され、オイル消費量の増大を招くという問題があ
った。

この問題を解消するにあたっては、上記ブローバイガス
還元通路を、オイルフィラーパイプの上方に接続するこ
とにより、極力オイルの吸気通路への持ち出しを抑制す
ることが考えられ゛るが、反面、非過給時においては、
上記オイルフィラーパイプは外気により冷却され、ハウ
ジングの温度に比し、低温であるためブローバイガス中
に含まれるガソリン成分を液化させてしまい、ひいては
オイルパン内のオイルを稀釈させることにより、オイル
の早期劣化を起こさせてしまうという開明が生じてくる
。

（発明の目的） 本発明は、上記従来の問題点に鑑みてなされたものであ
り、過給時でのオイルの吸気通路への持ち出しを抑制し
つつ、非過給時でのガソリンによるオイル稀釈を招くこ
とのないロークリピストンエンジンのブローバイガス還
元装置を提供することを目的とする。

（発明の構成） 本発明は、上記目的達成のため、上記オイルフィラーパ
イプのキャップ近傍に一端が接続され、他端が上記過給
機上流の吸気通路に接続された第１ブローバイガス還元
通路と、一端がノ１ウジングに設けられたブローバイガ
ス通路に接続され、他端が上記スロットルバルブ下流の
吸気通路に接続された第２ブローバイガス還元通路とを
設けると共に、過給時には上記第１ブｐ−バイガス還元
通路により、ブローバイガスを吸気通路に送給し、非過
給時には主として上記第２ブローバイガス還元通路によ
り、ブローバイガスを吸気通路に送給するように構成し
たものである。

（発明の効果） 本発明は、以上の様に構成されるため、車体振動及びエ
ンジン振動の増大に起因し、オイル液面の変動が大きく
なる過給時には、上記第１ブローバイガス還元通路をブ
ｒし、ブローバイガスを吸気通路に送給することにより
、オイルの吸気通路への持ち出しに起因するオイル消費
量の増大を防止・すると共に、オイルフィラーパイプの
温度がノ）ウジングの温度に比し、大幅に低下する非過
給時には、ハウジングに設けられたブローバイガス通路
に接続された第２ブローバイガス還元通路によりブロー
バイガスを吸気通路に送給することで、ブローバイガス
中に含まれるガソリン成分の液化に起因するオイル稀釈
を阻止し、オイルの早期劣化を防止することができる。

（実施例） 以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。＠１
図及び第２図において、ロータリピストンエンジン１は
、フロントハウジング２ａ、インターメデイエートハウ
ジング２ｂ、リヤハウジング２ｃらの３つのサイドハウ
ジング２と、フロントロータハウジング３　ａ　＋　’
）ヤロータハウジング３ｂらの２つのり一タハウジング
３と、オイルパン４とにより構成されている。また、上
記インターメデイエートハウジング２ｂに設けられた低
負荷側吸気ボー）５ａは、その上流に低負荷用吸気通路
５と低置ｊ用スｐットル升５ｂを有しており、該低置１
イ用スロットル升５しは、上記フロント。

リヤサイドハウジング２ａ　、２ｂに連なる高負荷用吸
気通路６に設けられた高負荷用スロットルバルブ６ａｔ
−Ｎ動制御するように構成されている。

更に、低負荷用吸気通路５と高負荷用吸気通路６との上
流には、上流から、エアクリーナ７、エア７ａメータ８
．排気通路９に設けられたタービン１０ａの駆動により
吸気を過給するプロア１０ｂから成る過給機１０．イン
タークーラ１１を介在した共通吸気通路１２が設けられ
ている。一方、インターメデイエートハウジング２ｂに
は、下端がインターメデイエートハウジング２ｂの下部
トオイルバン４との間の空間に開口し、上端がインター
メデイエートハウジング２ｂの最上部２０ｂよりも上方
に延設されたオイルフィラーパイプ１３と連通ずるブロ
ーバイガス通路１４が形成されている。上記オイルフィ
ラーパイプ１３は、第２図に示す様に、インタークーラ
１１を避ける形状として、屈曲されており、該オイルフ
ィラーパイプ１３のキャップ１３ｂ近傍には、一端が過
給＄１０の上流側の共通吸気通路１２に接続された第１
ブローバイガス還元通路１５が接続さｔＬでいる。更に
、この第１ブローバイガス還元通路１５には、ガソリン
タンク１６内で発生した蒸発燃料ガスをキャンスタ１７
を介し吸気系に導くパージ通路１８が接続されると共に
、共通吸気通路１２の接合部近傍には、ブローバイガス
の共通吸気通路１２叫への流通を許容するチェックバル
ブ１９が設けられている。これにより、過給機１０が作
動する過給時には、該過給機１０の上流で発生する負圧
により、ブローバイガスが送給されると共に、ブローバ
イガス圧力の増大時にも供給される。一方、インターメ
ディエートハウジング２ａのオイルフイラーパイプ呑近
傍には、上記低負荷用スロットルバルブ５ｂの下流の低
負荷用吸気通路５に一端が接続された第２ブローバイガ
ス還元通路２０が、インターメデイエートハウジング２
ｂに設けられたブローバイガス通路ＩＬＡに接続されて
おり、該第２ブローバイガス還元通路２０の途中には、
上記低負荷用スロットルバルブ５ｂの下流に接続された
負圧通路２１の負圧模出時にのみ、上記第２ブローバイ
ガス還元通路２０を開通させるパージバルブ２２が設け
られている。これにより、低負荷用スロットルバルブ５
ｂの下流の吸気負圧の大きい非過給時に、ブローバイガ
スが低負荷用吸気通路５に送給される構成となる。

よって、本実施例においては、第１ブローバイガス還元
通路１５と第２ブローバイガス還元通路２０との切換手
段は、上述のチェックバルブ１９とパージバルブ２２と
により行われることになる。

以上の様に本実施例においては、車体振動及びエンジン
振動の増大に起因し、オイルパン４内のオイル液面が大
きくなる過給時には、上記第１プ１１ｆｆ−ハイガス還
元通路１５によりブローバイガスを過給機１０の上流の
共通吸気通路１２に送給することで、オイルの共通吸気
通路１２及び低負荷用吸気通路５への持ち出しに起因す
るオイル消費澁ノ増大を防止すると共に、オイルフィラ
ーパイプ１３の温度が、インターメデイエートハウジン
グ２ｂの温度に対し、大幅に低下する非過給時には、上
記第２ブローバイガス還元通路２０によりブローバイガ
スを低負荷用吸気通路５に送給することで、ブローバイ
ガス中に含まれるガソリン取分の液化に起因するオイル
稀釈を阻止し、オイルの早起劣化を防止することができ
る０また、本実ていることにより、　　　−四−−，１
でのオイルの持ち出しを、さらに抑制することが可能で
あると共に、上記第１，２プロ一バイガス還元通路１５
．２０の切換えを、吸気負圧により、自動的に切換える
構成としたので、電気制御に比べ安価に提供できる利点
を有する。

尚、本実施例では、上記第１，２プロ一パイガス通路１
５．２０の切換えを、単に過給時と非過給時とにより制
！卸したが、別途′醒気的制仰弁を設け、更に細か（制
御しても艮い。

【図面の簡単な説明】

第１図及び第２図は本発明の実鬼例を示したもノテアリ
、第１図はロータリピストンエンジンのブローバイガス
還元装置の全体図であり、第２図はロータリピストンエ
ンジンの全体図である。 １日・ロータリヒストンエンジン、２ｂ・・・インター
メデイエートハウジング（ハウジング）。 ５・・・低負荷用吸気通路（吸気通路）、５ｂ・−・低
質ｇ　用スロットルバルブ（スロットルバルブ）、１０
・・・過給機、１２・・・共通吸気通路（吸気通路）、
１３・・・オイルフィラーパイプ、１３ｂ・・・キャッ
プ、１５−・・第１ブローバイガス還元通路、２０・・
・第２ブローバイガス還元通路、２０ｂ・・・最上部。 特　許　出　願　人　　　マツダ株式会社第１　図

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. （１）吸気通路の途中に過給機を有し、かつ該過給機の
   下流にスロットルバルブを有すると共に、ハウジングの
   最上部よりも上方に延設されたオイルフィラーパイプを
   備えて成るロータリピストンエンジンのブローバイガス
   還元装置において、上記オイルフィラーパイプのキャッ
   プ近傍に一端が接続され、他端が上記過給機上流の吸気
   通路に接続された第１ブローバイガス還元通路と、一端
   がハウジングに設けられたブローバイガス通路に接続さ
   れ、他端が上記スロットルバルブ下流の吸気通路に接続
   された第２ブローバイガス還元通路とを設けると共に、
   過給時には上記第１ブローバイガス還元通路により、ブ
   ローバイガスを吸気通路に送給し、非過給時には主とし
   て上記第２ブローバイガス還元通路により、ブローバイ
   ガスを吸気通路に送給するように構成したことを特徴と
   するロータリピストンエンジンのブローバイガス還元装
   置。