JPS6219322B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は自動倉庫の入出庫装置に関する。

自動倉庫は、荷を搬送するスタツカクレーン
と、スタツカクレーンの走行路の両側に設けたラ
ツクとからなる。入出庫ステーシヨンは、スタツ
カクレーンの走行方向の一端のラツクの端部に設
けたり、また、ラツクの長手方向の途中にラツク
内に設けたり、または前記両者に設けたりする。

この種の自動倉庫において必要なことは、多数
の荷を格納できることはもちろん、荷を入庫した
り出庫したする時間ができるだけ小さいことであ
る。

この場合において、複数の荷（１般には多数の
荷）を一つのパレツトに載せて入庫させ、そし
て、このパレツトを出庫させた場合に全ての荷を
取出すのではなく、必要数の荷のみを取出し、他
の荷はパレツトと共に再入庫する場合がある。こ
の場合に、荷の無くなつたパレツトが生じ、この
パレツトは入庫ステーシヨン側に転送することが
必要である。

この場合の入出庫を検討すると、実パレツト
（荷の載つたパレツト）のラツクへの入庫、ラツ
クからの実パレツトの出庫、出庫したパレツトか
ら必要数の荷を取出した場合に荷を有する残パレ
ツトの再入庫、荷の無くなつた空パレツトの入庫
ステーシヨン側への転送等がある。

本発明の目的は、前記４つの処理を合理的に行
つて入出庫時間を短縮すると共に、その装置を安
価に構成することにある。

本発明は、スタツカクレーンの走行路の一方側
のラツクの途中に入庫ステーシヨン及び戻りパレ
ツト（空パレツト）出庫ステーシヨンを設け、他
側のラツクに前記各ステーシヨンに対応して出庫
ステーシヨン及び戻りパレツト入庫ステーシヨン
を設け、ステツカクレーンには前記入庫ステーシ
ヨン及び戻りパレツト出庫ステーシヨンに対応し
てそれぞれ受渡し装置を設けたことを特徴とする
ものである。

以下、本発明を第１図の一実施例により説明す
る。多数の棚からなるラツク１はスタツカクレー
ン１５の走行路の両側にそれぞれ設けている。走
行路の一方側のラツク１の外部には入庫ラインＡ
を配置し、他方側のラツク１の外部には出庫ライ
ンＢを配置している。

入庫ラインＡは荷（取扱物）を空のパレツトに
載せて棚に格納するためのものである。荷を載せ
たパレツトを実パレツトという。入庫ラインＡ側
のラツクの棚には実パレツトを入庫させるための
実パレツト入庫ステーシヨン４を設けている。こ
の入庫ステーシヨンから右へ２行目の棚には荷を
取出すことによつて空になつたパレツトを入庫ラ
インＡ側に出庫するための戻りパレツト出庫ステ
ーシヨン５を設けている。戻りパレツト出庫ステ
ーシヨン５に出庫された空パレツトは戻りパレツ
ト返送ライン７を走行する戻りパレツト出庫台車
６によつて出庫される。該台車６で取出した空パ
レツトは入庫用のパレツトとして再利用される。
荷を載せた実パレツトは実パレツト入庫ライン２
を走行する入庫台車３で実パレツト入庫ステーシ
ヨンに搬送する。

出庫ラインＢは出庫した実パレツトから必要数
の荷を取出し、該実パレツトを再入庫させるもの
である。前記実パレツト入庫ステーシヨン４、戻
りパレツト出庫ステーシヨン５に対向させて他側
のラツク１の棚にそれぞれ実パレツト出庫ステー
シヨン８、戻りパレツト入庫ステーシヨン１４を
設けている。実パレツト出庫ステーシヨン８の実
パレツトは実パレツト出庫ライン１０を走行する
出庫台車９で外部に取出される。外部に出庫した
パレツトは戻りパレツト入庫ライン１２を走行す
る戻りパレツト入庫台車１３で戻りパレツト入庫
ステーシヨン１４に供給される。出庫ライン１０
と入庫ライン１２との間は実パレツトを搬送する
トラバーサー１１で接続している。トラバーサー
１１から入庫ライン１２の経路の途中には実パレ
ツトから必要数の荷を取出すための作業ステーシ
ヨン１８を設置している。

スタツカクレーン１５は荷の受渡し装置として
のフオーク装置を２組１６，１７を備えている。
一方の主フオーク装置１６が実パレツト入庫ステ
ーシヨン４（実パレツト出庫ステーシヨン８）に
対応しているとき、他方の従フオーク装置１７が
戻りパレツト出庫ステーシヨン５（戻りパレツト
入庫ステーシヨン１４）に対応している。

かかる構成における動作を説明する。

入庫作業は、入庫設定済みの実パレツトを入庫
台車３にて、入庫ステーシヨン４まで運ぶ。次に
入庫ステーシヨン４に到着した実パレツトはスタ
ツカクレーン１５の主フオーク１６で取込み、設
定された棚へ格納し入庫作業を完了する。

出庫作業は、設定された棚より実パレツトをス
タツカクレーン１５の主フオーク１６で取込み、
設定された出庫ラインＢの出庫ステーシヨン８へ
実パレツトを払い出す。

出庫ステーシヨン８に払い出された実パレツト
は、出庫台車９およびトラバーサー１１で作業ス
テーシヨン１８まで搬送する。作業のステーシヨ
ン１８では、実パレツトから必要数の荷（取扱
物）を取出すものである。このため、作業ステー
シヨン１８において、実パレツトは全ての荷を取
出されて空になつた空パレツトとなるか、または
残りの荷を載せている実パレツトになる。そし
て、空パレツトは戻りパレツトの設定を行い、実
パレツトは再入庫の設定を行う。

次に、このパレツトを戻りパレツト入庫台車１
３で戻りパレツト入庫ステーシヨン１４まで搬送
する。出庫ラインに出庫されたパレツトは、戻り
パレツト入庫ステーシヨン１４に到着するまでト
ラツキング（パレツトの移動に伴うパレツトの位
置の追跡を行い、パレツトの現在の位置を認識す
ることをいう）を行う。

このようにして、前回に出庫した実パレツトが
作業ステーシヨン１８で取扱物の抜取り作業を完
了し、今回の出庫作業における出庫ステーシヨン
８へのパレツトの払い出し時に、戻りパレツト入
庫ステーシヨン１４に到着していれば、スタツカ
クレーン１５はその位置において従フオーク１７
を操作して戻りパレツト入庫ステーシヨン１４か
らパレツトを取込む。そして、取込んだパレツト
が戻りパレツト（空パレツト）の場合には再び従
フオーク１７を操作して戻りパレツト出庫ステー
シヨン５へ払い出すものである。払い出された戻
りパレツトは戻りパレツト出庫台車６により、入
庫側へ返送する。

一方、再入庫パレツトの場合は、スタツカクレ
ーン１５内で停止させる。

また、戻りパレツトを出庫したり、再入庫パレ
ツトを取込んだりする作業が完了してスタツカク
レーンが走行を開始する以前に、実パレツト入庫
のステーシヨン４に入庫設定された実パレツトが
あれば、再び主フオーク１６を操作して実のパレ
ツトを取込む。その後、スタツカクレーン１５を
走行して所定の棚に実パレツトを格納する。再入
庫パレツトは元の棚に格納し、新規な実パレツト
は新規に設定された棚に格納する。

このように、作業ステーシヨン１８で荷を取出
すことによつて空になつた戻りパレツトを再入庫
パレツトと同様に戻りパレツト入庫ステーシヨン
１４に搬送し、従フオーク１７で取込み、そして
戻りパレツト出庫ステーシヨン５に出庫するよう
にしている。このため、空の戻りパレツトを作業
ステーシヨン１８から入庫側に搬送するための搬
送装置に不要にでき、安価にできるものである。
また、必要面積も小さくできるものである。

また、実パレツトの出庫、戻りパレツトの入
庫、空の戻りパレツトの出庫、実パレツトの入庫
を、スタツカクレーン１５が走行しないで、同一
位置で行うことができるものである。そして、実
パレツトの出庫、戻りパレツトの入庫、実パレツ
トの入庫の３つは実質的に同一時期に行われ、ま
た、空の戻りパレツトの出庫も行われることが多
いので、入出庫の時間を短縮できるものである。

次に本発明の他の実施例を第２図に基づいて説
明する。ラツク２１に対して入庫ラインＡ、出庫
ラインＢを配置する点は前の実施例と同じであ
る。

入庫ラインＡは、実パレツト入庫ライン２２と
戻りパレツト返送ライン２７のダブルラインと
し、ラツク２１内に、各ライン２２，２７の端部
を設置してなる実パレツト入庫ステーシヨン２４
と戻りパレツト出庫ステーシヨン２５を上下に設
置する。実パレツトおよび戻りパレツトの搬送に
は、入庫台車２３および戻りパレツト出庫台車２
６により行い、これらの間をリフター２０にて連
絡している。出庫ラインＢは、実パレツト出庫ラ
イン３０と戻りパレツト入庫ライン３２のダブル
ラインとする。リフター３２により実パレツト出
庫ライン３０と戻りパレツト入庫ライン３２を連
絡し、ループラインとしている。ラツク１内に各
ライン３０，３２の端部を設置してなる実パレツ
ト出庫ステーシヨン２８と戻りパレツト入庫ステ
ーシヨン３４を設置する。出庫されたパレツト
は、出庫台車２９、リフター３１および戻りパレ
ツト入庫台車３３により搬送する。またスタツカ
クレーン３５の昇降体３８には、主フオーク３６
と従フオーク３７とを各ステーシヨン２４，２８
との上下設置間隔と同じ上下間隔にて装備する。

以上の如く本発明によれば、実パレツトの入
庫、実パレツトの出庫、戻りパレツトの入庫、空
の戻りパレツトの出庫のための搬送装置を簡単に
構成でき、小面積にでき、さらに入出庫の時間を
短縮できるものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例を示す自動倉庫の平
面レイアウト図、第２図は本発明の他の実施例を
示す自動倉庫の立面レイアウト図である。 １，２１……ラツク、２，２２……実パレツト
入庫ライン、３，２３……入庫台車、４，２４…
…入庫ステーシヨン、５，２５……戻りパレツト
出庫ステーシヨン、６，２６……戻りパレツト出
庫台車、７，２７……戻りパレツト返送ライン、
８，２８……出庫ステーシヨン、９，２９……出
庫台車、１０，３０……実パレツト出庫ライン、
１１……トラバーサー、１２……戻りパレツトラ
イン、１３，３３……戻りパレツト入庫台車、１
４，３４……戻りパレツト入庫ステーシヨン、１
５，３５……スタツカクレーン、１６，３６……
主フオーク、１７，３７……従フオーク、１８，
……作業ステーシヨン、２０，３１……リフタ
ー。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 棚との間でパレツトの受渡しを行う受渡し装
   置を２組備えるスタツカクレーンと、 該スタツカクレーンの走行路に沿つてその両脇
   に多数の棚を設けたラツクと、 前記走行路の一方側ラツクの棚に設けたもので
   あつて、荷を載せた実パレツトを入庫するための
   実パレツト入庫ステーシヨンと、実パレツト入庫
   ステーシヨンに実パレツトを搬送するための搬入
   装置と、 該一方側のラツクの棚に設けたものであつて、
   一方の受渡し装置が前記実パレツト入庫ステーシ
   ヨンに対応しているとき、他方の受渡し装置に対
   応する位置に設けられ、荷の無い空パレツトを出
   庫するための戻りパレツト出庫ステーシヨンと、 戻りパレツト出庫ステーシヨンの空パレツトを
   出庫するものであつて前記搬入装置に対して独立
   して動作する搬出装置と、 他方側のラツクの棚に設けられるものであつ
   て、前記実パレツト入庫のステーシヨンに対向し
   て設けられ、実パレツトを出庫させるための実パ
   レツト出庫ステーシヨンと、 他方側のラツクの棚に設けられるものであつ
   て、前記戻りパレツト出庫ステーシヨンに対向し
   て設けた戻りパレツト入庫ステーシヨンと、 前記ラツクの外部において、前記実パレツト出
   庫ステーシヨンから前記戻りパレツト入庫ステー
   シヨンに実パレツトを搬送する搬送装置と、 前記搬送装置の経路の途中に設けられるもので
   あつて、実パレツトから荷を取出すための作業ス
   テーシヨンと、 からなる自動倉庫の入出庫装置。