JPS62191263A - 高速台車の非常制動装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、高速で走行する台車の制動装置が作動不能に
なった際の緊急非常用の制動に利用されるものである。

従来の技術 作業工程間における物品の１般送時間を節減して生産能
率を高めるために、該物品を搭載した台車を作業工程間
で高速走行させるリニヤモータ駆動の技術開発が進んで
いるが、該台車の電磁的制動装置が作動不能になった際
に、台車の暴走事故を未然に防止するため、高速走行台
車を確実に且つ緊急に停止させる非常用制動技術の開発
が強く要請されている。

従来、かかる緊急非常用制動装置として、工場内での１
１９送台車に通用しうるようなものは殆んどなく、出願
人が知っている唯一のものは、台車に取付けた台車駆動
用モータでフライホイールを回転させて、該フライホイ
ールに回転エネルギーを蓄え、停電時等の非常時に該フ
ライホイールに蓄えたエネルギーで発電機を駆動し、こ
の電力により制動装置を作動し、台車を制動停止させる
ものである。

発明が解決しようとする問題点 上記従来の非常制動装置は、電気的制動であるので、瞬
時に大きな制動力を得るに至らず、また、高速時の緊急
制動に対する確実性に乏しいという欠点があり、更には
、上記制動装置は台車の車輪に直接制動力を作用させる
ので、台車の運動慣性のため台車が走行レールより脱輪
し転倒するという大事故発生のおそれもある。

本発明は、機械的制動により大きな制動力を瞬時に作用
させて確実に台車を停止させ、且つ台車を走行レール上
に掴持することにより、上述した従来技術の欠点を除去
することを目的とするものである。

問題点を解決するための手段 本発明は上記目的を達成するため、台車に固設した制動
板をレールが敷設された架台上に設けた挟圧板により緊
急掴持するものであって、高速台車走行レールの架台上
に、上流端部を上流側に向けて拡開固定し、下流端部を
前記台車下面に固設した長平方向制動板の通過可能な挾
小間隔に保持した自由端とした、一対の挾圧掴持板を対
設するとともに、緊急非常時に作動して該挾圧掴持板の
下流側自由端で前記制動仮を挾圧掴持させる一対の制動
作動子を前記架台上に対設した高速台車の非常制動装置
である。

作　　　　　　　用 台車が高速走行中に不測の事態が発生して、台車を緊急
に停止させる必要が生じた場合、不測事態発生に自動的
に連動して緊急作動シリンダ装置が作動し、レール架台
上の適所、即ち、走行区間が長いときには複数箇所、短
いときには同区間の終端近くに１個所等、に配設した挾
圧掴持板の自由端が一対の対向した制動作動子によって
その挾小間隔を台車の制動板が通過不能になる程度に更
に狭小にする。

したがって、高速で走行してきた台車の制動仮は、一対
の対向した挾圧掴持板の拡開した固定上流端部内に進入
し、下流自由端部の挾小間隔内に進入するに伴って挾圧
掴持板の挟圧力が増大して制動力が増強され、台車を急
速停止させることができる。

また、高速走行によって台車に多少の横振れが生じ、そ
れによって制動板位置が側方に芯ずれしていても挾圧掴
持板の上流側固定端は拡開しているので、側方に芯ずれ
した制動仮を容易に受は入れることができ、また、制動
作用をする狭小自由端は側方への変位に随伴して自由に
変位できるので、芯ずれした制動板であっても該制動仮
を確実に挾圧掴持することが可能となるから、制動力は
制動仮に確実に作用させることができる。

実　　　施　　　例 第１図は本発明を設けた台車高速走行装置の平面図、第
２図は本発明の挾圧掴持板の拡大平面図、第３図は制動
作動子作動機構を示す側面図、第４図は第３図のＡ−Ａ
線断面図であって、台車走行レールＲ，Ｒの架台Ｆ上に
は複数のりニャインダクションモータＬＩＭ（以下単に
リニヤモータという）がレールＲ，Ｒに沿って設置され
、台車１の下面にはリアクションプレート２が取付けら
れており、台車１はリニヤモータＬＩＭに通電すること
により走行レールＲ１Ｆ上を矢印イ方向に高速走行駆動
され、停止位置においては、ブレーキ用リニヤモータＬ
ＩＭ′によって制動作用をうけて停止する。

ところが、台車走行中に停電事故が起ると、ブレーキ用
リニヤモータＬＩＭ’の制動作用が不能になるので、台
車上に全く自己制動手段を有しない台車は、何等の制動
力を受けることなく、その高速運動慣性によって暴走す
る危険がある。

そこで、レールＲ，Ｒに沿って架台Ｆ上の適所、即ち、
本実施例においてはブレーキ用リニヤモータ設置個所付
近に、台車１の下面に設けた長手方向の制動板３を挟圧
して制動力を作用させる一対の対向した挾圧掴持板４，
４を設ける。

該挾圧掴持板４．４は、台車走行方向の上流端部４ａ、
４ａのみを上流側に向けて拡開固定し、台車１が左右方
向に横振れしても、台車に固定した制動板３を確実且つ
容易に進入案内するに充分な拡開間隔を有している。

また、該挾圧掴持板の下流側端部４ｂ、４ｂは自由端を
形成し、該自由端は前記台車の制動板３が無接触通過す
る程度の挾小間隔に収斂されている。

従って、通電時においては、台車の制動板３は挾圧掴持
板４，４によって制動抵抗を受けることなく、該掴持板
４，４間を無接触通過させるから、該掴持板４，４をブ
レーキ用リニヤモータＬＩＭ’の付近に限定することな
く、先行台車との追突を防止するため、適宜中間位置に
配設しても高速搬送を阻害するおそれはない。

挾圧掴持板４，４の下流側端部４ｂ、４ｂの両側にはそ
の自由端間隔を台車の制動板３が通過不能となる間隔に
押圧狭小化する一対の対向した制動作動子５．５が配置
され、該一対の制動作動子５，５は、その中間位置を架
台Ｆ上に立設したブラケットＢに横軸６，６で回動自在
に吊持し、該作動子５．５の上端対向面５ａ。

５ａは前記挾圧掴持板の下流側端部４ｂ、４ｂの外側面
に当接する円弧面を形成すると共に、該下流側端部４ｂ
、４ｂには、該作動子５．５の上端部背面を抱持する復
帰部材７，７が取付けられている。

また、該作動子５．５の対向下端部の一方にはシリンダ
本体８が、他方には該シリンダ本体８のピストンロッド
９の先端が、横軸１０．１０によって夫々回動自在に吊
持されており、該シリンダ本体８内に作動流体を供給す
る図示しない管には、公知のスプリングオフセット電磁
弁が設けられ、リニヤモータが正常に作動している通電
時においては、該電磁弁は励磁されて作動流体をピスト
ンロッド９を後退作動させる方向に供給し、停電時には
電磁弁が消磁しスプリングの付勢力により瞬時に弁を切
換えて、作動流体をピストンロッド９を前進作動する方
向に供給するから、通電時においては制動作動子の上端
対向面５ａ、５ａが互いに離反し、挾圧掴持板の下流側
自由端間の間隔は、制動作動子の離反により復帰部材７
．７を介して台車の制動板３が無接触通過する間隔に保
持されると同時に、制動作動子５，５の背面には該作動
子の横振れ防止杆１１．１１が当接しているので、挟圧
［固持板の下流側自由端部４ｂ、４ｂの間隔は側方に偏
位しない基準位置において対称的に形成され、一対の挾
圧掴持板の制動作動時の同時性、瞬時性を高める。

そして、停電時においては、瞬時にしてピストンロッド
９が前進して制動作動子５．５の下端間隔を拡げること
により、上端対向面５ａ。

５ａはその対向間隔を縮少して、挟圧閣持板の下流側自
由端部４ａ、４ｂを押動し、その対向間隔を台車の制動
板３が通過不能となる間隔に狭小化する。

したがって、挾圧掴持板４，４の上流側拡開固定端部４
ａ、４ａ内に進入してきた台車の制動板３は、その下流
側自由端の通過不能狭小端部によって挾圧掴持され、強
大な制動力が作用して、台車は瞬時にして停止し、且つ
該挟圧１１ｉ！１持によって、台車の車輪はレール上よ
り浮動せず脱線事故等は防止される。

発明の効果 本発明は、停電時の緊急非常の場合に、高速走行中の台
車を、台車に設けた制動板を機械的に作動する挾圧掴持
板で挟圧することにより強大な制動力を作用させて、停
止させることができると共に、挾圧掴持板の上流端部を
拡開固定したから、台車が横振れ走行しても、該挾圧掴
持板間に台車の制動板を確実且つ容易に導入することが
でき、また挾小間隔を有する下流側端部を自由端とした
ので、横振れ走行してきた台車の制動板の横ずれを自由
端の側方変位によって吸収し、制動時に制動板の両側面
に密着して、均−な制動力を瞬時に作用させることがで
きるものであり、更には、台車の制動板を掴持すること
により、台車の高速運動慣性力に伴う脱線、脱輪事故を
未然に防止することが可能となり、特に、リニヤモータ
による高速走行駆動の台車における非常制動装置として
は、きわめて優れた効果を有するものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の配置を示す概略平面図、第２図は本発
明の挾圧掴持仮の拡大平面図、第３図は本発明の非常制
動機構を示す要部拡大側面図、第４図は第３図Ａ−Ａ線
断面図である。 ■・・・台車　　　　２・・・リアクションプレート３
・・・制動機　　　　　　４，４・・・挾持掴持板５．
５・・・制動作動子　　　　８・・・シリンダ９・・・
ピストンロッド　ＬＩＭ・・・リニヤモータＲ，Ｒ・・
・レール　　　　　　Ｆ・・・架台代理人　弁理士　祐
用尉−外２名 第４図

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. （１）高速台車走行レールの架台上に、上流端部を上流
   側に向けて拡開固定し、下流端部を前記台車下面に固設
   した長手方向制動板の通過可能な挾小間隔に保持した自
   由端とした一対の挾圧掴持板を対設するとともに、緊急
   非常時に作動して該挾圧掴持板の下流側自由端で前記制
   動板を挾圧掴持させる一対の制動作動子を前記架台上に
   対設した高速台車の非常制動装置。
2. （２）一対の制動作動子は中間位置を回動自在に対向吊
   持され、上端部対向面に制動板挾圧掴持円弧面を突設し
   、下端部に緊急作動シリンダ装置を挾持して該シリンダ
   装置のピストンロッド先端を一方の制動作動子の下端部
   に、シリンダ本体を他方の制動作動子の下端部に夫々回
   動自在に軸支した特許請求の範囲第１項記載の高速台車
   の非常制動装置。
3. （３）一対の制動作動子はスプリングオフセット電磁弁
   の消磁により非常作動するシリンダ装置を下端に回動自
   在に吊持した特許請求の範囲第１項記載の高速台車の非
   常制動装置。