JPS62190443A - 転がり摩擦試験機のトラクシヨン係数測定装置 - Google Patents

転がり摩擦試験機のトラクシヨン係数測定装置

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JPS62190443A
JPS62190443A JP3225386A JP3225386A JPS62190443A JP S62190443 A JPS62190443 A JP S62190443A JP 3225386 A JP3225386 A JP 3225386A JP 3225386 A JP3225386 A JP 3225386A JP S62190443 A JPS62190443 A JP S62190443A
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drive
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、転がり摩擦試験機のトラクション係数測定
装置に関し、とくに3円筒式転がり摩擦試験機における
試験片のトラクション係数を高精度で測定できるように
したものである。
〔従来の技術〕
従来、3円筒式転がり摩擦試験機として、たとえば支持
軸受によって回転可能に支持された2個の駆動ディスク
の間に、駆動ディスクよりも小径の1個の試験片を配置
して、この試験片を摩擦力により回転させる形式の試験
機が使用されている。
この試験機においては、試験片の軸心を駆動ディスクの
軸心線に一致させて支持軸受により回転可能に支持し、
負荷装置による試験荷重を駆動ディスクと試験片との接
触部に与えて駆動ディスクを互いに異なる周速で同一方
向に回転させて、駆動ディスクの周速差による転がり滑
り摩擦力(トラクション力)を発生させ、試験片が高周
速側の駆動ディスクの回転方向に押圧されようとする荷
重を、試験片の支持部に設けられたロードセルで検出し
てトラクション力とし、また、駆動ディスクと試験片と
の接触部に与えられた試験荷重を駆動ディスクの軸心線
に設けられたロードセルで検出し、トラクション力と試
験荷重との比によりトラクション係数を求めている。
〔発明が解決しようとする問題点〕
上記の3円筒式転がり摩擦試験機は、駆動ディスクより
も小径の試験片を摩擦力によって回転させるので、駆動
ディスクを高回転数で回転させずに、試験片を高周速で
回転させることができ、また高面圧を得やすいほか、駆
動ディスクの構造も節単になる利点があるが、試験片の
トラクション係数の測定に当たっては、上記のように駆
動ディスクと試験片との接触部に生ずるトラクション力
と試験荷重とをロードセルによって検出した後、二つの
検出値の比を求める必要があるので、ロードセルの測定
誤差が二重に介入することになり、高精度の測定が困難
であるという問題がある。
この発明は、上記の問題を解決するためになされたもの
であり、トラクション力と試験荷重との検出誤差が介入
せず、高精度の測定値が得られるトラクション係数測定
装置を提供することを目的とする。
〔問題点を解決するための手段〕
この発明のトラクション係数測定装置が装着される3円
筒式転がり摩擦試験機は、回転可能に配置されたほぼ同
一直径の2個の駆動ディスクの間に、1個の試験片(中
央試験片)を支持軸受を介して回転可能に支持する構造
の試験機のほか、左右両側に2組並列して回転可能に配
置された上下一対の駆動ディスクに、それぞれほぼ同一
直径の主動試験片を挾持して、駆動ディスクの摩擦力に
より主動試験片を回転させ、2個の主動試験片の間に、
1個の従動試験片(中央試験片)を支持軸受を介して回
転可能に支持する構造の試験機についても適用される。
上記2個の駆動ディスクは、少なくとも一方を2個の駆
動ディスクの軸心を結ぶ基準線方向に移動可能に連結し
、上下一対の2組の駆動ディスクは、少なくとも一方を
2個の主動試験片の軸心を結ぶ基準線方向に移動可能に
連結する。
2個の駆動ディスク相互間、または上下一対の2組の駆
動ディスク相互間には、2個の駆動ディスクと中央試験
片との接触部、または2個の主動試験片と中央試験片と
の接触部に垂直方向の荷重を与える負荷装置を設ける。
中央試験片の支持軸受は、基準線に対して直交する方向
に移動可能な支持部材により支持し、支持部材の中間に
、中央試験片に作用する上下方向の力を検出するロード
セルを介装する。
〔作用〕
この発明のトラクション係数測定装置においては、中央
試験片を2個の駆動ディスクまたは2個の主動試験片の
軸心を結ぶ基準線よりも上方側または下方側で支持し、
中央試験片の軸心が基準線を底辺とする2等辺三角形の
頂点に位置するようにして試験を行う。
駆動ディスクまたは主動試験片の回転方向と周速とは、
中央試験片の駆動ディスクまたは主動試験片の基準線に
対する支持位置によって、それぞれ次のように設定する
(1)  基準線よりも上方側に中央試験片を配置する
場合であって、駆動ディスクまたは主動試験片の回転方
向が時計回り方向であるときは、左側の駆動ディスクま
たは主動試験片を右側の駆動ディスクまたは主動試験片
よりも大きい周速で回転させ、駆動ディスクまたは主動
試験片の回転方向が反時計回り方向であるときは、右側
の駆動ディスクまたは主動試験片を左側の駆動ディスク
または主動試験片よりも大きい周速で回転させる。
(2)基準線よりも下方側に中央試験片を配置する場合
であって、駆動ディスクまたは主動試験片の回転方向が
時計回り方向であるときは、右側の駆動ディスクまたは
主動試験片を左側の駆動ディスクまたは主動試験片より
も大きい周速で回転させ、駆動ディスクまたは主動試験
片の回転方向が反時計回り方向であるときは、左側の駆
動ディスクまたは主動試験片を右側の駆動ディスクまた
は主動試験片試験片よりも大きい周速で回転させる。
次いで基準線に対する中央試験片の支持位置を変更して
、駆動ディスクまたは主動試験片の軸心と中央試験片の
軸心とによって形成される二等辺三角形の底角θを変化
させる。
駆動ディスクまたは主動試験片と中央試験片との接触部
には、負荷装置により押圧力Fn=Fr/cos θ(
Frは負荷装置の荷重)が駆動ディスクまたは主動試験
片の軸心と中央試験片の軸心とを結ぶ方向に作用し、ま
たこの方向と直交する切線方向には、周速差によるトラ
クション力Ftが作用する。
このため、中央試験片は、押圧力Fnの分力により基準
線から遠ざかる方向に2Fnsinθの力を受け、また
トラクション力Ftにより基準線に近づく方向に2Ft
cos θの力を受ける。
この反対方向に作用する2Fnsin θと2Ftco
s θとの差を、ロードセルによって検出し、検出値が
零になったとき、すなわち中央試験片に垂直上下方向の
力が作用せず、平衡状態に達したときの二等辺三角形の
底角θを測定する。このとき、2 F n5in θ=
2Ftcos θFt/Fn=sin θ/cos θ となるから、中央試験片のトラクション係数μは、μ=
Ft/Fn=sin θ/cos e =tan θに
よって求めることができる。
〔実施例〕
以下、この発明の実施例について、図面を参照して説明
する。
第1図は、この発明の実施例を示す正面図である。
駆動ディスク10.12は、はぼ同一直径のものを軸心
を平行にして水平方向に配設し、駆動ディスク10の回
転軸11はフレーム20により、駆動ディスク12の回
転軸13はフレーム21によりそれぞれ回転自在に支持
されている。
右側のフレーム20は、左側のフレーム21の上下両端
部に一端が固着された水平案内部材22a、22bに摺
動自在に嵌合されて、左右方向に移動できるようになっ
ている。この案内部材22a、22bの他端の連結部材
23には、負荷装置、たとえば油圧シリンダ24を駆動
ディスク10゜12の軸心を結ぶ基準線U+Uzと同一
直線上に取り付け、油圧シリンダ24のロッド24aを
中間ニロードセル25を介装して右側のフレーム20に
固定している。
また、案内部材22a、22bには、左右両側のフレー
ム20.21の間に、試験片(中央試験片)30の支持
軸受31が取り付けられた支持部材26を、支持軸受3
1の上下両側にロードセル28.29を介装して垂直方
向に挿通し、支持部材26の上下両端のねじ部26a、
26bに螺合したナソ)27a、27bをそれぞれ案内
部材22a、22bに当接させ、支持部材26が上下方
向に移動できるようにしている。
試験片30は、駆動ディスク10.12よりもごく小径
の円筒状または円盤状のものを使用する。
上記構成の試験機による試験を行うときは、右側の駆動
ディスク10を右方に離隔しておき、試験片30の支持
部材26の上下両端のねじ部26a、26bに螺合され
たナツト27a、27bを介して、試験片30の軸心0
3を駆動ディスク10.12の軸心を結ぶ基準線U+U
zよりも上方側または下方側に移動させる。
先ず最初にナツト27a、27bを回して試験片30の
位置をほぼ基準線U、U2上にあるように調節し、次い
で油圧シリンダ24を作動して、右側の駆動ディスク1
0を左側の駆動ディスク12に近接させ、駆動ディスク
10.12と試験片30とを接触させるとともに、接触
部に押圧力を与える。
このとき、試験片30の軸心03が基準線U。
U2上にあれば、試験片30には押圧力による上下方向
の分力を生じないから、ロードセル28゜29には荷重
の変化が検出されないが、軸心0゜が基準線UlUz上
になければ、ロードセル28゜29により上下方向の分
力が検出されるので、この分力が零になるようにナツト
27a、27bを調節してこのときの試験片30の上下
方向位置を基準位置とする。
なお、ここ2個のロードセル28.29を試験片30の
支持軸受31の上下に配置しであるのは、ロードセル2
8.29がナツト27a、27bの調節により生ずる支
持部材26の予張力を検出するので、その影響を受けず
に試験片30の上下方向の力を検出することができるよ
うにするためである。
次に、ナラl−27a、27bを回して試験片30を基
準位置から上方側または下方側に移動する。
これにより、試験片30の軸心03は、駆動ディスク1
0.12の基準線UrUzを底辺とする二等辺三角形の
頂点に位置することになる。
駆動ディスク10.12の回転方向および周速について
は、同図に示すように、試験片30を基準線U+Uzよ
りも上方側で支持して、駆動ディスク10.12を時計
回り方向に回転させる場合には、左側の駆動ディスク1
2の周速v、を右側の駆動ディスク100周速v2より
も大きくする。
このように設定したときにおける駆動ディスク10.1
2と試験片30との間に作用する力を図示すると、第2
図のようになる。
試験片30の軸心03と、駆動ディスク10゜12の軸
心U、Uzとによって形成される二等辺三角形C)+ 
tJ+ Uzの斜辺Oz Ul 、03 UZと底辺U
IU2とのなす底角をθとする。
油圧シリンダ24によって基準線方向に負荷された荷重
をFrとすると、駆動ディスク10,12と試験片30
との接触部における軸心線U + 03方向と軸心線U
2O5方向との押圧力は、それぞれF r /cos 
θ(=Fn) となるから、試験片30は、押圧力Fn
の合成力’l F n5in θが垂直上方に作用する
また、駆動ディスク10.12と試験片30との接触部
には、それぞれ駆動ディスクto、12の周速差により
、高周速で回転する左側の駆動ディスク12の回転方向
側の切線方向にトラクション力Ftが作用するから、試
験片3oには、トラクション力Ftの合成力2Ftco
sθが垂直下方に作用する。
このように、試験片30は、垂直上方に押し上げられる
力2Fnsinθと垂直下方に押し下げられる力2 F
 t cosθとの差の力を受けることになり、この押
上げ力2Fnsinθと押下げ力2FtCOS θとの
差がロードセル28.29によって検出された信号の差
として求められる。
そこで、試験片30の支持部材26の上下両端のねじ部
26a、26bに螺合されたナツト27a、27bを回
して、基準線U+Uzに対する試験片30の軸心03を
、上方側または下方側に移動させ、ロードセル28とロ
ードセル29との検出値の差が零になるまで、すなわち
試験片30に作用する押上げ力と押下げ力とが等しくな
り、平衡状態に達するところでナツト27a、27bの
回転を停止する。
上記の結果、次の平衡式が得られる。
2Fnsinθ=2Ftcosθ Ft/Fn=sinθ/ cosf) = tanθF
 t / F nは、駆動ディスク10.12と試験片
30との接触部におけるトラクション係数μであるから
、このθを測定することによってμを求めることができ
る。
二等辺三角形Oz Ul Uzの底角θは、底辺U1U
2または斜辺03 Ul 、Os Uzと高さhとによ
って算出することができ、高さhは基準位置からナツト
27a、27bを回して試験片30を上方側に移動した
距離であり、底辺U+Uz、斜辺0:l Ul 、03
 UZは駆動ディスク10.12および試験片30の寸
法で決まるから、いずれも長さ寸法の測定値によって正
確に求められ、したがってトラクション係数μを高精度
に算出することができる。
上記実施例においては、2個のロードセル28゜29を
用いて支持部材26の予張力を打ち消しているが、支持
部材26の予張力が加わらずに試験片30の上下方向の
力のみが作用する位置にロードセルを配置することによ
り、一方のロードセルを省略することもできる。
第3図は、この発明の他の実施例を示す正面図、第4図
はその平面図である。
この試験機は、右側と左側とに、上下・一対の駆動ディ
スク10a、10bと駆動ディスク12a。
12bとを軸心を平行にして並列に配置して、右側の駆
動ディスク10a、10bの回転軸11a。
11bを、一体のフレーム20により回転自在に支持し
、左側の駆動ディスク12a、12bの回転軸13a、
13bを、一体のフレーム21により回転自在に支持し
ている。
上記の駆動ディスク10a、10b;12a。
12bは、その軸方向両側に中央部分よりも大径で同一
直径の段付部14.16が形成されており、右側下方の
駆動ディスク10bと左側下方の駆動ディスク12bに
は、段付部14.16の軸方向外側に、段付部14.1
6よりも大径のフランジ部15.17が形成されている
右側のフレーム20と左側のフレーム21とは、第1図
の実施例と同様に案内部材22a、22bによって、右
側のフレーム20が左右方向に移動できるように連結さ
れ、連結部材23の中央位置に取り付けた油圧シリンダ
24のロッド24aを中間にロードセル25を介装して
フレーム20に固定している。
また、案内部材22a、22bには、従動試験片(中央
試験片)30の支持軸受31が取り付けられた支持部材
26を、支持軸受31の上下両側にロードセル28.2
9を介装して垂直方向に挿通し、支持部材26の上下両
端のねじ部26a。
26bに螺合したナツト27a、27bを回すことによ
って、支持部材26を介して従動試験片30が上下方向
に移動できるようになっている。
上記の試験機においては、右側の駆動ディスク10a、
10bの段付部14の間と、左側の駆動ディスク12a
、12bの段付部16の間とに、それぞれ1個の主動試
験片32.33を挾持して、各試験片の軸方向両側端部
をそれぞれ右側下方の駆動ディスク1. Obのフラン
ジ部15と左側下方の駆動ディスク12bのフランジ部
17とに摺接させることによって軸方向への動きを制限
し、この状態で駆動ディスク10a、10b;12a。
12bの段付部14.16を駆動面として摩擦力により
回転させるようにしている。
上記の主動試験片32.33は、駆動ディスクの段付部
14.16の直径よりもごく小径であって、同一直径の
円筒状のものである。また、従動試験片30は、主動試
験片32.33よりも薄幅の円盤状のものであって、主
動試験片32.33とほぼ同一直径であるが、転がり面
は凸球面状に形成されている。
上記構成の試験機により試験を行うときは、第1図の場
合と同様に、従動試験片30の軸心03を主動試験片3
2.33の軸心を結ぶ基準線010□よりも上方側また
は下方側に移動させ、従動試験片30の軸心O1が主動
試験片32.33の基準線0+O□を底辺とする二等辺
三角形の頂点に位置するようにし、油圧シリンダ24を
作動して、右側の駆動ディスク10a、10bを左側の
駆動ディスク12a、12bに対して押圧し、主動試験
片32.33と従動試験片3oとの接触部に押圧力を与
える。
主動試験片32.33の回転方向および周速については
、第1図の場合と同様に設定すればよく、図示のように
従動試験片30を主動試験片32゜33の基準線010
□よりも上方側で支持して、主動試験片32.33を時
計回り方向に回転させる場合には、左側の主動試験片3
3の周速■1を右側の主動試験片32の周速v2よりも
大きくする。
したがって、図示した実施例においては、左側の駆動デ
ィスク12a、12bの周速を右側の駆動ディスク10
a、10bの周速よりも大きくして、それぞれ反時計回
り方向に回転させる。
主動試験片32.33と従動試験片30との間に作用す
る力は、第5図に示すようになり、従動試験片30には
、第2図で説明したことろの押上げ力2Fnsinθと
押下げ力2F t cosθとが作用する。
したがって、この実施例においても、主動試験片32.
33の基準線0,02に対する従動試験片30の軸心0
3の位置を変更して、押上げ力2Fnsinθと押下げ
力2Ftcosθとの差をロードセル28.29によっ
て検出し、検出値が零になったときの二等辺三角形の底
角θを測定することにより、トラクション係数μ= t
anθを求めることができる。
底角θは第1図の実施例と同様に、二等辺三角形の底辺
0.0□または斜辺0+0□、0203と高さhとによ
り算出できる。
なお、この実施例の試験機は、第1図の試験機と同様に
駆動ディスクの段付部よりもごく小径の主動試験片試験
片を摩擦力によって回転させるので、試験片の高速回転
が容易に得られる。
また、一対の駆動ディスクの段付部に挾持される主動試
験片は、円周方向2個所で駆動ディスクの半径方向にF
oの2倍の力で圧接され、主動試験片同士は従動試験片
を介して軸心線方向にFrO力で圧接されているが、こ
のFrはFoの水平分力であるFr/2の2倍であって
、FoはFr/2よりも常に大きいから、主動試験片と
駆動ディスクの段付部との接触部においては殆ど滑りを
生ぜず、滑りは主として主動試験片と従動試験片との接
触部において生ずることになる。
また、駆動ディスクの段付部が駆動面となっているから
、主動試験片と駆動ディスクの段付部との間の面圧を、
主動試験片と従動試験片との間の面圧よりも小さくする
ことができるだけでなく、主動試験片と駆動ディスクの
段付部との直径比が大きいことと相まって、主動試験片
が駆動ディスクにより駆動される面が従動試験片との接
触部よりも先に損傷するおそれが殆どなくなる。また、
主動試験片の従動試験片との接触部と、駆動ディスクの
段付部との接触部とが、主動試験片の軸方向の異なる位
置にあるため、主動試験片の従動試験片との接触部が損
傷しても、駆動ディスクの段付部に主動試験片の損傷が
転写されて駆動ディスクが損傷を受けることがない。こ
れらの結果、駆動ディスクの補修、交換の頻度が著しく
少なくなる。
したがって、この実施例によれば、耐久性と信頼性とに
すぐれた試験機として使用することができる。
〔発明の効果〕
以上説明したように、この発明は2個の駆動ディスクの
間で支持されるか、または左右両側の一対の駆動ディス
クに挟持された2個の主動試験片の間で支持される中央
試験片の軸心が、駆動ディスクまたは主動試験片の軸心
を結ぶ基準線を底辺とする二等辺三角形の頂点となるよ
うに配置して、中央試験片を駆動ディスクまたは主動試
験片の基準線に対して垂直方向に上下移動させることが
できるように構成している。したがって、この発明によ
れば、中央試験片に作用する押上げ力と押下げ力が等し
くなったときの二等辺三角形の底角を測定することによ
って、トラクション係数が求められることになるから、
従来のトラクション力と試験荷重とを検出してその比を
求める場合よりもはるかに簡単で、しかも検出値の誤差
が含まれず、きわめて高精度の測定が可能となる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、この発明の実施例を示す正面図、第2図は試
験片に与えられる力の作用状態を示す図、第3図はこの
発明の他の実施例を示す正面図、第4図はその平面図、
第5図は従動試験片に与えられる力の作用状態を示す図
である。 図中、10.12.10a、10b、12a。 12bは駆動ディスク、20.21はフレーム、22a
、22bは案内部材、24は油圧シリンダ、26は支持
部材、26a、26bは支持部材のねじ部、27a、2
7bはナツト、28.29はロードセル、30は中央試
験片、31は中央試験片の支持軸受、32.33は主動
試験片である。 特許出願人  日本精工株式会社 代理人 弁理士 森   哲 也 代理人 弁理士 内 藤 嘉 昭 代理人 弁理士 清 水   正 第1図 第2図 第3図 第4図

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 左右両側に並列して回転可能に配置されたほぼ同一直径
    の2個の駆動ディスクの間に、中央試験片が支持軸受を
    介して回転可能に支持されるか、または左右両側に2組
    並列して上下一対の駆動ディスクを回転可能に配置し、
    この駆動ディスクに挾持されて回転するほぼ同一直径の
    主動試験片の間に、中央試験片が支持軸受を介して回転
    可能に支持される3円筒式転がり摩擦試験機におけるト
    ラクション係数測定装置であって、前記2個の駆動ディ
    スクの少なくとも一方を2個の駆動ディスクの軸心を結
    ぶ方向に移動可能に連結するか、または上下一対の2組
    の駆動ディスクの少なくとも一方を2個の主動試験片の
    軸心を結ぶ方向に移動可能に連結して、2個の駆動ディ
    スク相互間または上下一対の2組の駆動ディスク相互間
    に、2個の駆動ディスクまたは主動試験片と中央試験片
    との接触部に垂直方向の荷重を与える負荷装置を設け、
    中央試験片の支持軸受を、2個の駆動ディスクまたは主
    動試験片の軸心を結ぶ方向に対して直交する方向に移動
    可能な支持部材により支持し、支持部材の中間に、中央
    試験片に作用する上下方向の力を検出するロードセルを
    介装したことを特徴とする転がり摩擦試験機のトラクシ
    ョン係数測定装置。
JP3225386A 1986-02-17 1986-02-17 転がり摩擦試験機のトラクシヨン係数測定装置 Granted JPS62190443A (ja)

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JPH0577019B2 JPH0577019B2 (ja) 1993-10-25

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009063444A (ja) * 2007-09-06 2009-03-26 Daiwa Can Co Ltd 動摩擦係数測定方法および装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009063444A (ja) * 2007-09-06 2009-03-26 Daiwa Can Co Ltd 動摩擦係数測定方法および装置

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JPH0577019B2 (ja) 1993-10-25

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