JPS62190442A - 転がり摩擦試験機のトラクシヨン力測定装置 - Google Patents

転がり摩擦試験機のトラクシヨン力測定装置

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JPS62190442A
JPS62190442A JP3225286A JP3225286A JPS62190442A JP S62190442 A JPS62190442 A JP S62190442A JP 3225286 A JP3225286 A JP 3225286A JP 3225286 A JP3225286 A JP 3225286A JP S62190442 A JPS62190442 A JP S62190442A
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test
frame
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force
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、転がり摩擦試験機のトラクション力測定装
置に関し、とくに2円筒式または4円筒式転がり摩擦試
験機における試験片のトラクション力を回転数に制約さ
れずに高精度で測定できるようにしたものである。
〔従来の技術〕
従来、2円筒式転がり摩擦試験機を用いて転がり滑り摩
擦力(トラクション力)を測定する場合、互いに平行に
配置された2個の回転軸に試験片を取り付け、少なくと
も一方の回転軸にトルク変換器を介装し、一方の試験片
に荷重を加えて試験片同士の転がり面を圧接し、2個の
試験片をそれぞれ異なる周速で回転させ、この周速差に
よって2個の試験片の接触部に転がりと滑りとを生ぜし
め、これに基づくトラクション力をトルク変換器により
トルクとして検出する方式が採用されている。
また、4円筒式転がり摩擦試験機を使用する場合は、正
三角形の頂点を軸心とする互いに平行な回転軸に、それ
ぞれ同一直径の主動試験片を取り付け、これらの主動試
験片の中央に支持された従動試験片の回転軸にトルクメ
ータピックアップを介装し、少なくとも1個の主動試験
片に荷重を加えて各試験片の転がり面を圧接し、主動試
験片を同一回転数で同一方向に回転させ、従動試験片は
主動試験片とは異なる周速で反対方向に回転させるか、
またはその回転軸を制動して主動試験片よりも低い周速
で反対方向に回転させることにより周速差を与え、これ
により主動試験片を従動試験片との接触部に生ずる転が
りと滑りとに基づくトラクション力をトルクメータピッ
クアップによりトルクとして測定する方式が採用されて
いる。
〔発明が解決しようとする問題点〕
従来の転がり摩擦試験機のうち、2円筒式試験機は、試
験片の回転軸の支持軸受やオイルシールの摩擦トルクが
トルクメータピックアップの測定値に含まれるので、荷
重2回転数、温度等により変化する摩擦トルクが測定値
の精度に影響を与えることになり、高精度の測定値を得
るためには、摩擦トルクの検出値を試験条件に応じて補
正する必要がある。
4円筒式試験機は、従動試験片が3個の主動試験片によ
って支持されるので、従動試験片の支持軸受を必要とせ
ず、したがって、支持軸受の摩擦トルクが測定値に影響
を与えることがなく、高い測定精度が得られるという利
点がある。
しかし、上記の再試験機においては、試験片を高面圧、
高周速の条件で試験する場合、試験片の損傷時における
交換が必要となるが、試験コストをできるだけ安価にす
るためには、試験片の寸法を大きくすることができない
という制約があり、通常40〜60n+直径の試験片が
使用されている。
したがって、上記の試験機によって高周速(たとえば4
0m/s)を得るには、試験片を高回転数(13,00
0〜20.000rpt )で回転させる必要があるが
、このような高速回転で使用できるトルク変換器、ない
しはトルクメータピックアップは入手が困難であるため
、従来の測定装置によるトラクション力測定においては
、試験片の最高周速は20 m / s程度が限度であ
り、これよりも高速回転にすることができないという制
約がある。
この発明は、上記の問題を解決するためになされたもの
であり、試験片の高速回転時においても高精度の測定が
可能なトラクション力測定装置を提供することを目的と
する。
〔問題点を解決するための手段〕
この発明のトラクション力測定装置が装着される転がり
摩擦試験機のうち、2円筒式試験機としては、従来構造
の試験機のほか、2個の試験片を各1個ずつ、上下一対
の互いに平行な駆動ディスクに挾持して、駆動ディスク
の摩擦力によって試験片に回転を与える構造の試験機に
ついても適用され、また4円筒式試験機としては、従来
構造の試験機のほか、3個の主動試験片を各1個ずつ、
三角形の頂点に軸心をもつ互いに平行な3個の駆動ディ
スクのうち隣り合う2個の駆動ディスクに挾持して、各
主動試験片の中央に従動試験片を支持し、駆動ディスク
の摩擦力によって主動試験片に回転を与える構造の試験
機についても適用される。
上記の2円筒式試験機においては、2個の試験片の回転
軸を各別に、または左右2組の駆動ディスクの回転軸を
各一対の駆動ディスクを一体としてフレームにより支持
して、何れか一方のフレームを各試験片の軸心を結ぶX
方向とX方向に対して直交するY方向とに移動可能に連
結する。
上記の4円筒式試験機においては、3個の主動試験片の
回転軸または3個の駆動ディスクの回転軸のうち上方側
に配置される1個の主動試験片または駆動ディスクの各
回転軸と下方側に配置される2個の主動試験片または駆
動ディスクの各回転軸とをそれぞれ各別にフレームによ
り支持して、何れか一方のフレームを上方側の主動試験
片または駆動ディスクの軸心と各主動試験片または駆動
ディスクの軸心により形成される三角形の重心とを結ぷ
X方向と、この方向に対して直交するY方向とに移動可
能に連結する。
上記の可動側のフレームに対するX方向の連結点は、試
験片または駆動ディスクの軸心、あるいは一対の駆動デ
ィスクの軸心の中点に対して点対称の2位置に配する。
各フレーム相互間には、各試験片に対してX方向への荷
重を与える負荷装置を設けるとともに、各試験片の接触
部におけるトラクション力検出用のロードセルをY方向
に設ける。
〔作用〕
この発明のトラクション力測定装置においては、試験片
の接触部に作用するトラクション力が、固定側フレーム
に対して可動側フレームをY方向に移動させる力として
伝達され、この力がY方向と平行なロードセルによって
検出される。
可動側フレームは、試験片または駆動ディスクの軸心、
あるいは一対の駆動ディスクの軸心の中点に対して点対
称の2位置においてX方向に連結されているため、この
連結点における試験片または駆動ディスクの支持軸受の
摩擦トルクによるモーメントのY方向成分は、互いに反
対方向に働いて打ち消されることになり、ロードセルに
よるトラクション力の検出地には含まれない。
また、試験片または駆動ディスクの回転軸を固定例フレ
ームと固定側フレームに対してX方向およびY方向に移
動可能なフレームとにより支持し、試験片相互間のトラ
クション力を回転運動をしないフレーム相互間の力に変
換して検出するので、トラクション力検出手段によって
試験片の回転数を制約されることがない。
〔実施例〕 以下、この発明の実施例について、図面を参照して説明
する。
第1図は、2円筒式試験機について実施例を示す正面図
である。
試験弁10の回転軸11は、上段フレーム3゜により回
転自在に支持し、試験片■2の回転軸重3は、下段フレ
ーム32により回転自在に支持している。
上記の上段フレーム3oと下段フレーム32との何れか
一方は、試験片1oの軸心01 と試験片12の軸受0
□とを結ぶ垂直方向(X方向)およびX方向に対して直
交する水平方向(Y方向)への移動ができるようになっ
ている。
上記のフレーム30.32の左右両側には、それぞれロ
ードセル35.37が介装されたロッド34.36をX
方向と平行に配置して、各ロッド34.36の上端部を
上段フレーム30に枢着し、右側のロッド36の下端部
は下段フレーム32に枢着し、左側のロッド34の下端
部は重錘40が吊下されたレバー41を介して下段フレ
ーム32に枢着している。
このロッド34.36の上段フレーム30に対する連結
点C+、Czは、この実施例では試験片10の軸心01
に対して点対称の位置に配面しである。
また、上段フレーム30の右側端部とこれに対向する下
段フレーム32のアーム33との間には、ロードセル3
9が介装されたロッド38をY方向と平行に配置して、
その左右両端部を枢着している。
上記構成の試験機による試験を行うときは、試験片10
と試験片12との接触部に重錘40による荷重Fnを与
える。試験片10と試験片12とは、互いに異なる周速
でそれぞれ図示矢印のように反対方向に回転させる。
これにより、試験片10と試験片12との接触部の切線
方向(Y方向)には、転がり滑り摩擦力(トラクション
力)が発生する。
このトラクション力Ftは、上段フレーム30または下
段フレーム32をY方向に移動させる力として伝達され
、Y方向と平行な連結ロッド−38に介装されているロ
ードセル39の検出値り、とじて求めることができる。
第2図は、試験片10の回転軸11の支持軸受の摩擦ト
ルクMbにより連結点C+ 、、C2に作用するモーメ
ントの大きさと方向とを示す線図である。
X方向と平行な連結ロッド34.36の上段フレーム3
0における連結点C+、Czは、試験片10の軸心O8
に対して点対称であるから、連結点C,C,には摩擦ト
ルクMbが互いに反対方向に作用する。したがって、連
結点C+、CzにおけるモーメンI−FbのY方向成分
Fyは、同一大きさで互いに反対方向となって打ら消さ
れることになり、ロードセル39の検出値L1から除外
される。
また、この実施例では、試験片10と試験片12との接
触部に与えられた荷重Fnは、X方向と平行な連結ロッ
ド34.36に介装されたロードセル35.37の検出
値Lz、Laの和として求めることができる。
試験片10の支持軸受の摩擦トルクMbによって連結ロ
ッド34,36の連結点C,,C2に作用するモーメン
トFbのX方向成分FXについては、第2図に示すよう
に同一大きさで互いに反対方向であるから、ロードセル
35にはFXを加えた値がLzとして検出され、ロード
セル37にはFxを滅じた値がり、として検出されるが
、LzとL3との和を求めればFイは消去されることに
なる。
上記のようにロードセル39,35.37の検出値L+
 、Lz 、L:lとトラクション力Fむ、接触荷重F
nとの間には、次の関係式が成立する。
Ft=L+ F n = Lz  + Lz したがって、摩擦係数μについても次式から求めること
ができる。
なお、前記実施例におけるロードセル35とロードセル
37とは、連結ロッド34.36のフレーム30.32
に対する連結点の幾何学的寸法関係および負荷装置の種
類を適宜設定することにより、何れか一方または双方と
も省略することができる。
第3図は、2円筒式試験機についての他の実施例を示す
正面図、第4図は、その一部を断面にして示す平面図で
ある この試験機は、右側と左側とに、上下一対の駆動ディス
ク20a、20bと駆動ディスク22a。
22bとを軸心を平行にして並列に配置して、右側の駆
動ディスク20a、20bの回転軸21a。
21bは軸受21cを介して一体にフレーム30により
支持し、左側の駆動ディスク22a、22bの回転軸2
3a、23bは軸受23Cを介して一体にフレーム32
により支持している。
上記の駆動ディスク20a、20b;22a。
22bの軸方向両側には、中央部分よりも大径で同一直
径の段付部26.27が形成されており、右側上方の駆
動ディスク20aと左側下方の駆動ディスク22bには
、段付部26.27の軸方向外側に、段付部26.27
よりも大径のフランジ部28.29が形成されている。
試験片10と試験片12とは、何れも駆動ディスクより
もごく小径であって、一方の試験片10は円筒状に成形
され、他方の試験片12は軸方向両側部分(駆動部)1
6よりも中央部分(試験部)17がやや大径で凸球面状
に成形された山形状のものであり、駆動部16の直径が
円筒状試験片10の直径と同一寸法になっている。
円筒状試験片10は、右側の駆動ディスク20a、20
bの段付部26の間に挾持して、その軸方向両側端面を
右側上方の駆動ディスク20aのフランジ部28に摺接
させ、山形状試験片12は、左側の駆動ディスク22a
、22bの段付部27の間に駆動部16を挾持して、そ
の軸方向両側端面を左側下方の駆動ディスク22bのフ
ランジ部29に摺接させることによって、それぞれ軸方
向への動きを制限し、この状態で駆動ディスク20a、
20b;22a、22bの段付部26.27を駆動面と
して摩擦力により回転させるようにしている。
この試験機では、右側のフレーム30と左側のフレーム
32との何れか一方が、試験片10と試験片12との軸
心Ol、 Ozを結ぶ水平方向(X方向)およびX方向
に対して直交する垂直方向(Y方向)への移動ができる
ようになっている。
フレーム30とフレーム32との上下両側には、それぞ
れロードセル35.37が介装されたロッド34,36
をX方向と平行に配置して、各ロッド34,36の右端
部をフレーム30に枢着し、下側のロッド36の左端部
はフレーム32に枢着し、上側のロッド34左端部はナ
ツト43によって圧縮されるばね42を介してフレーム
32に連結している。
このロッド34.36の右端部におけるフレーム30と
の連結点C,,C2は駆動ディスク20a、20bの軸
心21a、21bの中点21dに対して点対称の位置に
配置しである。
また、フレーム30の下端部とこれに対向するフレ」ム
32のアーム33との間には、ロードセル39が介装さ
れたロッド38をY方向と平行に配置して、その上下両
端部を枢着している。
上記構成の試験機を作動させるときは、円筒状試験片1
0に山形状試験片12の試験部17とを点接触させた状
態でばね42を圧縮して右側フレーム30を介して右側
の駆動ディスク20a、20bを左側の駆動ディスク2
2a、22bに対して押圧して、試験片10.12の接
触部に荷重Fnを与える。
右側の駆動ディスク20a、20bと左側の駆動ディス
ク22a、22bとを、それぞれ図示矢印のように反対
方向に口絵させて、円筒状試験片10と山形状試験片1
2とを、それぞれ駆動ディスク2’Oa、20bの段付
部26と駆動ディスク22a、22bの段付部27との
間の摩擦力によって矢印で示すように反対方向に回転さ
せる。
そこで、たとえば右側の駆動ディスク20a。
20bと左側の駆動ディスク22a、22bとを、それ
ぞれ同一回転数で回転させると、円筒状試験片10と山
形状試験片12の駆動部16との周速はほぼ同一となる
が、山形状試験片12の試験部17は駆動部16よりも
大径であるから、円筒状試験片10との接触に周速差が
生じ、接触部の切線方向(Y方向)にはトラクション力
Ftが発生する。
このトラクション力Ftは、右側フレーム30または左
側フレーム32のY方向への移動力として伝達され、Y
方向と平行な連結ロッド38のロードセル39によって
トラクション力Ftを検出することができる。
また、試験片10.12の接触部に与えられた荷重Fn
は、X方向と平行な連結ロッド34.36のロードセル
35.37の検出値の和として求めることができる。
この実施例では、駆動ディスク20a、20bの段付部
26および駆動ディスク22a、22bの段付部27の
直径よりもごく小径の試験片10゜12を使用すること
ができるので、駆動ディスク20a、20b;22a、
22b自体の回転数を高くしな(でも、試験片10.1
2の高速回転が容易に得られる。
また、この実施例の円筒状試験片10は駆動ディスク2
0a、20bの段付部26に、山形状試験片12の駆動
部16は、駆動ディスク22a。
22bの段付部27にそれぞれ円周方向2個所で・挾持
されて、駆動ディスクの半径方向にFrの2倍の力で圧
接され、円筒状試験片10と山形状試験片12の試験部
17とは、Fnの力で圧接されているが、このFnはF
rの水平分力であるFn/2の2倍であって、FrはF
 n / 2よりも常に大きいから、円筒状試験片10
と駆動ディスク20a、20bの段付部26との接触部
、および山形状試験片12の駆動部16と駆動ディスク
22a、22bの段付部27との接触部においては殆ど
滑りを生ぜず、滑りは主として円筒状試験片10と山形
状試験片12の試験部17との接触部において生ずるこ
とになる。
また、この実施例によれば、駆動ディスク20a、20
bの段付部26と駆動ディスク22a。
22bの段付部27とを駆動面としているから、試験片
10.12と駆動ディスクの段付部26゜27との間の
面圧を、試験片10.12同士の面圧よりも小さくする
ことができ、試験片1O112が駆動ディスクにより駆
動される面(駆動部)が試験片10.12同士の接触部
(試験部)よりも先に損傷するおそれが殆どなくなる。
また、試験片10.12の駆動部と試験片とが試験片の
軸方向の異なる位置にあるため、試験部が損傷しても駆
動ディスクの段付部26.27に試験片10゜12の損
傷が転写されて駆動ディスクが損傷を受けることがなく
なるだけでなく、試験片10.12と駆動ディスクの段
付部26.27との直径比が大きいことと相まって、駆
動ディスクの寿命が著しく長くなり、駆動ディスクの補
修、交換の頻度が著しく少なく、両持支持としても試験
機の保守にさほどの不便を来さなくなるので、両持支持
とすることができる。
また、この実施例の試験片10.12は駆動ディスクに
挾持されて摩擦力で回転するから回転軸および支持軸受
は不要であり、駆動ディスクの回転軸は、その両端を軸
受21c、23cによって両持支持しているので、駆動
ディスクに負荷される荷重は両端の軸受21c、23c
に分散されることになる。このため、駆動ディスクの支
持軸受21C,23Cは小形のものであっても寿命が長
くなり、荷重1回転数とも苛酷な使用条件ではないので
、潤滑装置も簡単な構造のものを使用することができる
したがって、この実施例の試験機は、耐久性。
信頼性が高く、製作費も安価であるだけでなく、使用す
る試験片がごく小径であるため、安価なコストでの試験
が可能となる。
第5図は、4円筒式試験機についての実施例を示す正面
図である。
3個の主動試験片10,12.14は、何れも同一直径
のものであってそれぞれの軸心O0,0□。
03が正三角形の頂点に位置するように配置され、この
正三角形の重心位置に任意の直径の従動試験片18が配
置されている。
上方側に配置された主動試験片10の回転軸11は、上
段フレーム30により回転自在に支持し、下方側に配置
された主動試験片12.14の回転軸13.15は下段
フレーム32に一体に取り付けて回転自在に支持してい
る。
下段フレーム32は、不動位置に固定されているが、上
段フレーム30は主動試験片10の軸心01と、各主動
試験片10,12.14の軸心O8゜0□、03によっ
て形成される正三角形の重心(従動試験片18の軸心0
4)とを結ぶ垂直方向(X /’J向)およびX方向に
対して直交する水平方向(Y方向)への!% IJ]が
できるようになっている。
上記のフレーム30.32の左右両側には、それぞれロ
ードセル35.37が介装されたロッド34.36をX
方向と平行に配置して、各ロッド34.36の上端部を
上段フレーム30に枢着し、左側のロッド34の下端部
は下段フレーム32に枢着し、右側のロッド36の下端
部は重錘40が吊下されたレバー41を介して下段フレ
ーム32に枢着している。
このロッド34.36の上端部の上段フレーム30との
連結点C,,C2は主動試験片10の軸心0.に対して
点対称の位置に配置している。
また、上段フレーム30の左側端部とこれに対向する下
段フレーム32のアーム33との間には、ロードセル3
9が介装されたロッド38をY方向と平行に配置して、
その左右両端部を1■着している。
上記構成の試験機をを作動させるときは、主動試験片1
0,12.14と従動試験片18との接触部に重錘40
による荷重Fnを与えた状態として、主動試験片10,
12.14をそれぞれ同一回転数で図示矢印のように同
一方向に回転させる。
従動試験片18は、主動試験片とは異なる周速で反対方
向に回転させるか、またはその支持軸19を制動して主
動試験片との間の摩擦力により反対方向に回転させる。
これにより、主動試験片10,12.14と従動試験片
I8との接触部の切線方向にトラクション力Ftが発生
する。
主動試験片10と従動試験片18との間で発生したトラ
クション力Ftが、上段フレーム30をY方向に移動さ
せる力として伝達され、Y方向と平行な連結ロフト38
のロードセル39によってこのトラクション力Ftが検
出されることになる。
また、主動試験片10,12.14と従動試験片18と
の接触部に与えられた荷重Fnは、X方向と平行な連結
ロッド34.36のロードセル35.37の検出値の和
として求めることができる。
この実施例における上下段フレーム30.32は、上記
とは反対に上段フレーム30を固定し、下段フレーム3
2をX方向およびY方向に移動可能にしてもよい。
第6図は、主動試験片10の回転軸11の支持軸受の摩
擦トルクによる力の作用状態を示すモーメント線図であ
る。
前述の2円筒式試験機において説明した第2図の場合と
全く同様に、X方向と平行な連結ロッド34.36の連
結点C,,C2には、支持軸受の摩擦トルクMbにより
同一大きさのモーメントFbが互いに反対方向に作用す
るから、FbのY方向成分Fvは打ち消されてロードセ
ル39の検出値から除外され、また、FbのX方向成分
Fxは、ロードセル35とロードセル37との和を求め
ることにより消去される。
第7図は、4円筒式試験機についての他の実施例を示す
正面図である。
3個の駆動ディスク20,22.24を軸心U。
UK、U3を平行にして正三角形の頂点に一致させて配
置している。
この駆動ディスク20,22.24には、前記第3図の
実施例で説明した段付部が軸方向両側に同一直径で形成
されており、下方側に配置された2個の駆動ディスク2
2.24には、同様に第3図の実施例で説明したフラン
ジ部28.29が軸方向外側に形成されている。
上方側の駆動ディスク20の回転軸21は、上段フレー
ム30により回転自在に支持し、下方側の駆動ディスク
22.24の回転軸23.25は、下段フレーム32に
一体に取り付けて回転自在に支持している。
下段フレーム32は、不動位置に固定されているが、上
段フレーム30は駆動ディスク20の軸心U1と、各駆
動ディスク20,22.24の軸心U+ 、U2 、U
3.によって形成される正三角形の重心とを結ぶ垂直方
向(X方向)およびX方向に対して直交する水平方向(
Y方向)への移動ができるようになっている。
上記のフレーム30.32には、その左側にロードセル
35が介装されたロッド34を、右側に負荷装置(たと
えば油圧シリンダ)44とロードセル37とが介装され
たロッド36をそれぞれX方向と平行に配置して、各ロ
ッド34.36の上端部を上段フレーム30に枢着し、
下端部を下段フレーム32に枢着している。
このロッド34.36の上端部の上段フレーム30との
連結点C,,C,は、駆動ディスク20の軸心Ulに対
して点対称の位置に配置している。
また、上段フレーム30の左側端部とこれに対向する下
段フレーム32のアーム33との間には、ロードセル3
9が介装されたロッド38をY方向と平行に配置して、
その左右両端部を枢着している。
上記構成からなる試験機においては、同一直径の3個の
主動試験片10.12.14と任意の直径の1個の従動
試験片18とを使用するが、これらの試験片の直径は、
前記第3図で説明した試験片と同様に駆動ディスクより
もごく小径の寸法になっている。
上記の主動試験片10,12.14と従動試験片18と
の形状については、主動試験片10,12.14が円筒
状試験片である場合は従動試験片試験片18はそれより
も薄幅で外周面に凸状球面もしくは円筒面が形成された
円盤状試験片を使用するのが好ましい。このほか主動試
験片10,12.14として前記第3図で説明した山形
状試験片を使用し、従動試験片は円筒状試験片を使用し
てもよい。
主動試験片試験片工0は隣り合う駆動ディスク20、.
22の段付部の間に挾持し、主動試験片試験片12は隣
り合う駆動ディスク22.24の段付部の間に挾持し、
主動試験片14は隣り合う駆動ディスク20.24の段
付部の間に挾持する。
従動試験片18は、主動試験片10,12.14の中央
に取り囲んで円周方向3個所τ接触させ、図示しない支
持軸により回転可能に支持する。このように従動試験片
18は、主動試験片10.12.14によって半径方向
に支持されているので、従動試験片18の支持軸は、軸
方向位置のみを支持するものであればよい。
上記構成の試験機を作動させるときは、負荷装置44に
より上段フレーム30を介して上方側の駆動ディスク2
0を下方側の駆動ディスク22゜24に対し荷重Pnで
押圧し、主動試験片10゜12.14と従動試験片18
との接触部に荷重Fnを与えた状態として、駆動ディス
ク20,22゜24をそれぞれ同一回転数で図示矢印の
ように同一方向に回転させる。
これによって、主動試験片10,12.14は、駆動デ
ィスク20,22.24の段付部との間の摩擦力により
矢印で示すように駆動ディスク20゜22.24とは反
対方向にほぼ同一周速で回転する。
従動試験片18は、主動試験片とは異なる周速で反対方
向に回転させるか、またはその支持軸を制動して主動試
験片との間の摩擦力により反対方向に回転させる。
これにより、主動試験片10,12.14と従動試験片
18との接触部に周速差が生じ、各接触部の切線方向に
トラクション力Ftが発生する。
また、駆動ディスク20,22.24と主動試験片10
,12.14との接触部A、Bの切線方向には、それぞ
れ摩擦力F t/2が作用する。
したがって、上方側の駆動ディスク20とこれに挾持さ
れた2個の主動試験片10.14との間の摩擦力Ft/
2の合成力ptが、上段フレーム30をY方向に移動さ
せる力として伝達されるから、Y方向と平行な連結ロッ
ド38のロードセル39によって、この合成力Ptが検
出されることになる。
第7図に併記した示力図で明らかなように、摩擦力Ft
/2の方向はY方向に対して α=30°−θの角度をもっており、合成力ptは、 Pt=Ftcos  (30° −θ)であるから、こ
の式からトラクション力Ftを求めることができる。
また、負荷装置44による荷重Pnは、X方向と平行な
連結ロッド34.36のロードセル35゜37の検出値
の和となる。
上方側の駆動ディスク20に挾持された2個の主動試験
片10.14の接触部A、BのX方向には、P n /
 2の反力が作用するが、この接触部A。
Bには、主動試験片10,12.14と従動試験片18
との間に与えられた荷重Fnの1/2の反力が、隣り合
う駆動ディスク20.24の軸心線U、U、と駆動ディ
スク20.22の軸心線U1U2に対する直角方向に作
用する。
したがって、主動試験片10.14の接触部A。
Bにおける半径方向の反力Prは、 Pr=Fn/2sinθ であるから、X方向の反力P n / 2は、Pn=F
n cos (30°−θ) / sinθとなり、こ
の式からFnを求めることができる。
この実施例においても、上段フレーム30を固定し、下
段フレーム32をX方向およびY方向に移動可能にして
もよい。
〔発明の効果〕
以上説明したように、この発明は、試験片の回転軸、ま
たは試験片を円周方向2個所で挾持して摩擦力によって
回転させる駆動ディスクの回転軸を支持する固定フレー
ムと、固定フレームに連結されて一定の方向に移動可能
な可動フレームとを設け、可動フレームに支持された試
験片の回転軸または試験片を摩擦力によって回転させる
駆動ディスクの回転軸の支持軸受等の摩擦力の影響を消
去するように可動フレームを支持し、試験片相互の周速
差によって生ずるトラクション力を固定フレームと可動
フレームとの間に作用する力に変換して検出するように
構成している。したがって、この発明によれば、試験片
のトラクション力を試験片の回転数に制約されずに測定
することができるから、従来よりも高回転数にすること
が可能となるだけでなく、試験片の支持軸受の摩擦トル
クが測定値に影響を及ぼすことがなくなるから、きわめ
て高精度の測定が可能となる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、この発明を2円筒式試験機に適用した実施例
を示す正面図、第2図は、試験片の支持軸受の摩擦トル
クの作用状態を示すモーメント線図、第3図は、この発
明を他の2円筒式試験機に適用した実施例を示す正面図
、第4図は第3図の一部断面平面図、第5図は、この発
明を4円筒式試験機に適用した実施例を示す正面図、第
6図は試験片の支持軸受の摩擦トルクの作用状態を示す
モーメント線図、第7図は、この発明を他の4円筒式試
験機に適用した実施例を示す正面図である。 図中、10.12.14は試験片、11,13゜15は
試験片の回転軸、18は従動試験片、20a、20b;
22a、22b;20,22.24は駆動ディスク、2
1a、21b;23a、23b、21,23.25は駆
動ディスクの回転軸、30は上段フレーム、32は下段
フレーム、39はトラクション力検出用ロードセル、4
0,42゜44は負荷装置、01,02.Offは試験
片の軸心、U+ 、Uz 、U3は駆動ディスクの軸心
、C8,C2は上段フレームに対する下段フレームのX
方向の連結点、Ftは試験片のトラクション力である。 第2図 り 第5図 n

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 2個の試験片が互いに平行な回転軸に取り付けられて回
    転するか、または一対の互いに平行な回転軸をもつ駆動
    ディスクにそれぞれ挾持されて摩擦力により回転する2
    円筒式転がり摩擦試験機、あるいは3個の試験片が三角
    形の頂点を軸心とする互いに平行な回転軸に取り付けら
    れて回転するか、または三角形の頂点を軸心とする互い
    に平行な回転軸をもつ駆動ディスクのうち隣り合う駆動
    ディスクにそれぞれ挾持されて摩擦力により回転し、こ
    れらの試験片の中央に1個の試験片が回転可能に支持さ
    れる4円筒式転がり摩擦試験機におけるトラクション力
    測定装置であって、前記2個の試験片の回転軸、または
    各一対の駆動ディスクの回転軸は一体としてそれぞれ各
    別のフレームにより回転可能に支持して、何れか一方の
    フレームを各試験片の軸心を結ぶX方向およびX方向に
    対して直交するY方向に移動可能に連結するか、あるい
    は3個の試験片のうち上方側の1個の試験片と下方側の
    2個の試験片との回転軸、または3個の駆動ディスクの
    うち上方側の1個の駆動ディスクと下方側の2個の駆動
    ディスクとの回転軸をそれぞれ各別のフレームにより回
    転可能に支持して、何れか一方のフレームを上方側の試
    験片または駆動ディスクの軸心と各試験片または駆動デ
    ィスクの軸心により形成される三角形の重心とを結ぶX
    方向およびX方向に対して直交するY方向に移動可能に
    連結し、上記の可動側フレームに対する固定側フレーム
    のX方向の連結点を、試験片または駆動ディスクの軸心
    、あるいは一対の駆動ディスクの軸心の中点に対して点
    対称の2位置に配置し、各フレーム相互間に、各試験片
    の接触部に対してX方向の荷重を与える負荷装置を設け
    るとともに、各試験片の接触部におけるトラクション力
    検出用のロードセルをY方向に設けたことを特徴とする
    転がり摩擦試験機のトラクション力測定装置。
JP3225286A 1986-02-17 1986-02-17 転がり摩擦試験機のトラクシヨン力測定装置 Granted JPS62190442A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009063444A (ja) * 2007-09-06 2009-03-26 Daiwa Can Co Ltd 動摩擦係数測定方法および装置

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JP2009063444A (ja) * 2007-09-06 2009-03-26 Daiwa Can Co Ltd 動摩擦係数測定方法および装置

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JPH0577018B2 (ja) 1993-10-25

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