JPS62187734A

JPS62187734A - ポリアミド樹脂二段成形品

Info

Publication number: JPS62187734A
Application number: JP2879886A
Authority: JP
Inventors: Takashi Tominaga; 冨永　堅志; Tatsuo Tsumiyama; 龍男積山; Kenichi Nakagawa; 中川　堅一
Original assignee: Ube Industries Ltd
Current assignee: Ube Corp
Priority date: 1986-02-14
Filing date: 1986-02-14
Publication date: 1987-08-17
Anticipated expiration: 2009-02-09
Also published as: JPH0610265B2

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】［産業上の利用分野］本発明は、ポリアミド樹脂二段成形品に関し、更に詳し
くは、二段成形品における一次成形部と二次成形部の密
着界面の密着力が著しく向上したポリアミド樹脂二段成
形品に関する。

［従来の技術］ポリアミド１２樹脂は、成形品の機械的特性。

＃薬品性、耐久性、スナツプ性および寸法安定性などが
優れると共に、吸水率が低くかつ軽量であり、さらには
可斐剤による柔軟性の付与が可能であるために、運動靴
の靴底材として多用されている。

［発明の解決しようとする問題点］従来、靴底材の成形には二段成形法、特に、射出成形法
による二段成形法が多く採用されているが、−次及び二
次成形部がポリアミド１２樹脂からなる成形品は、使用
時に密着界面での剥離を招き、商品の価値を著しく損な
うという欠点があった。

そこで、ポリアミド本来の有する優れた性質を損なうこ
となく、二段成形品の一次及び二次成形部の密着性が改
善されたポリアミド樹脂製成形品の開発が強く望まれて
いた。

［問題点を解決するための手段］本発明者らは、上記した要望を満たすべく鋭意研究を重
ねた結果、−吹成形部及び／又は二次成形部にポリアミ
ド１２樹脂とポリアミド１２／６共重合体を配合するこ
とにより一次及び二次成形部の密着界面の密着力を著し
く向上せしめ得ることを見い出し、本発明を完成するに
到った。

すなわち、本発明のポリアミド樹脂二段成形品は、ポリ
アミド樹脂製の一次成形部と二次成形部からなる二段成
形品であって、該−吹成形部及び／又は該二次成形部の
ポリアミド樹脂が、（ａ）ポリアミド１２樹脂　１００
重量部及び（ｂ）ポリアミド１２／６共重合体　１０〜
２３５重量部からなることを特徴とするものである。

本発明の二段成形品とは、複数の成形部分からなること
を意味し、ｎ−１次及びｎ次成形部（ただし、ｎは２以
上の整数）からなるｎ段成形品をも含むものであるが、
通常は一次成形部と二次成形部からなる二段（二色）成
形品を言う。

本発明の成形品は、−次及び二次成形部の少なくともど
ちらか−が上記（ａ）成分及び（ｂ）成分からなるポリ
アミド樹脂製のものであるが、特に−吹成形部に上記ポ
リアミド樹脂を用いたものが１両成形部の密着性の点で
好ましい、特に好ましくは、−吹成形部に上記ポリアミ
ド樹脂を用い、二次成形部にポリアミド１２樹脂を用い
たものである。なお、二段成形品の一方の成形部の材料
は、成形品用として知られているものであればいかなる
ものであってもよく１例えば、６−ナイロン、６，６−
ナイロン、１２−＋イロンカ挙げられる。これらの中で
も、１２−ナイロンが好ましい。

（ａ）成分のポリアミド１２樹脂は、成形品の機械的特
性、耐久性、耐薬品性、スナツプ性、寸法安定性等を高
め、（ｂ）成分は、特に、樹脂組成物の結晶性を低下せ
しめて、成形性を高めるとともに一次成形部と二次成形
部の密着性を高める役割を有する。

（＆）成分及び（ｂ）成分の配合割合は上記したとおり
であるが、好ましい配合割合は（＆）成分１００重量部
に対しくｂ）成分２０〜１００重量部である。（ｂ）成
分の配合割合が（ａ）成分１００重量部に対し１０重量
部未満では一次成形部と二次成形部の十分な密着力は得
られず。

２３５重量部を超えると特にスナツプ性が低下する。

本発明に使用される（ＩＬ）成分であるポリアミド１２
樹脂は、一般に知られているものであれば、その製法お
よび分子量などにより格別制限されるものではなく、例
えば、アミノドデカン酸またはラウリルラクタムなどの
ポリアミド１２樹脂の骨格を形成し得る七ツマ−から得
られるポリマーが挙げられる。また、平均分子量は、１
０．０００〜４５，０００が好ましく、さらに好ましく
は２８，０００〜４０．０００である。

このポリマーの市販品としては、例えば、ＵＢＥ３０２
４Ｕ（商品名、宇部興産■製、分子量２４．０００）、
ＵＢＥ３０３５ＪＵ４　（商品名、宇部興産■製１分子
量：　３５．０００）が挙げられる。

本発明に使用される（ｂ）成分であるポリアミド１２７
６共重合体は、一般に知られているものであればその製
法および分子量などにより格別制限されるものではない
が、例えば、前記した（ａ）成分を形成し得る七ツマ−
とε−カプロラクタムまたはε−７ミノカプロン酸など
のポリアミド６樹脂骨格を形成し得る七ツマ−とを共重
合して得られるコポリマーが挙げられる。また、平均分
子量は、１０．０００〜３０，０００が好ましい。

さらに、このポリアミド１２／６共重合体は、ポリアミ
ド１？成分（ポリアミド１２骨格を形成しうるモノマー
から導かれる僅返し単位）１００１７５部およびポリア
ミド６成分（ポリアミド６骨格を形成しうるモツプ−か
ら導かれる繰返し単位）１〜１００ｆｆｉ量部からなる
ものであることが好ましく、さらに好ましくは、ポリア
ミド１２成分　ｔｏｏ１１部に対しポリアミド６成分　
１０〜４０重量部からなるものである。

本発明の成形品には、密着性が著しく損なわれない限り
、必要に応じて、バルーＢＳ（商品名、ベンゼンスルホ
ン酸ブチルアミド、丸菱油化社製）、トルエンスルホン
酸ブチルアミドなどのベンゼンスルホン酸アミド系可塑
剤、バルーＥＨＰＢ（商品名、２−エチル−へ午シルｐ
−ヒドロキシベンゾエート、上野製薬社製）などの芳香
族カルボン酸系可塑剤などのポリアミド用芳香族系可ｅ
剤；メラミンシアヌレートなどの難燃剤；ガラス繊維；
タルク、カオリン、ワラストナイトなどの無機充填剤；
ステアリン酸カルシウム、ステアリン酸亜鉛、ステアリ
ン酸アルミニウム、エチレンビスステアロアマイドなど
の滑剤：エチレンアクリル酸共重合物の金属塩、変性エ
チレンプロピレンラバーなどの耐衝撃材などを配合Ｉ７
てもよい。なお、成形品が靴底である場合には柔軟性が
要求されるために、前記した可塑剤を配合することが好
ましく、その配合量は、通常、ポリアミド１２樹脂　１
００重量部に対し、５〜６５重量部であり、好ましくは
５〜４０重量部である。

本発明の成形品は、前記した各成分を常温でヘンシェル
ミキサー、Ｖ型ブレンダー、練込機などを用いて混合・
攪拌した後ミ押出成形、射出成形などの方法により容易
に製造することができる。

本発明の二段成形品としては、例えば、靴底が挙げられ
る。

以下、実施例および比較例を掲げ、本発明をさらに詳し
く説明する。なお、゛「部」はすべて「重量部」を表す
。

支施１ユＵＢＥ３０２４Ｕと、アミ、ノドデカン酸　７５部およ
びε−カプロラクタム　２５部を連続重合して得た共重
合体とを用意した。そして、ＵＢＥ３０２４Ｕ　　５０
部と共重合体５０部とを混合して組成物を得た。

まず、−吹成形材料として前記した組成物を射出成形し
、−吹成形部分（直径：３Ｏｉ組厚さ：ｌｏｉＩｍ）を
作成した。大気中に２４時間放置後。

得られた一次成形部分を金型内に装填し、その−吹成形
部分の外周に３０２４Ｕを射出成形し、二次成形部分（
直径：５０ｍｍ、厚さ：１０ｍｍ）を作成した。得られ
た本発明の二段成形品を第１図に示す。

さらに、得られた試験片（二段成形品）を大気中に２４
時間放置後、試験片の密着力を測定した。密着力の測定
には東洋ボールドウィン製万能試験機を用いた。なお、
密着力測定用固定治具および密着力測定の概略を、それ
ぞれ、第２図および第３図に示す。

結果を第１表に示す。

足立叢ヱ：」第１表に示す組成で実施例１と同様に操作して組成物を
得た。この組成物を一次成形材料とし、第１表に示す材
料を二次成形材料として実施例１と同様に試験片（本発
明の成形品）を作成し、密着力の測定を行った。結果を
第１表に示す。

なお、実施例２〜５および６〜９においては、それぞれ
、実施例１と同様およびアミノドデカンｍ／ε−カプロ
ラクタム＝７５／２５（部）を連続重合下で共重合体と
したものを用いた。

Ｌ奴」第１表に示す通りにして比較用の二段成形品を作成した
。そして、実施例１と同様にして密着力を測定した。結
果を第１表に示す。

実施例６〜９に示す通り、本発明の二段成形品の密着力
は大幅に向上している。このことは、共重合体を添加す
ることにより材料の結晶化速度が遅くなり、−吹成形部
分に二次成形部分を成形する際樹脂が完全に溶解した状
態で密着成形されるためと考えられ、さらには、ゲート
シール時間が長くなり一次成形部分に二次成形部分が密
着するだけの十分な圧力がかかるためと考えられる。

なお、実施例６〜９に使用した材料のＡＳＴＭ法による
一般物性の測定結果を第２表に併せて示す。

［発明の効果］以」二詳述した通り、本発明のポリアミド樹脂二段成形
品は従来品に比べてその二段成形品の密着界面において
′ｆ、Ｂ力が著しく高いものであるために、例えば、使
用時の剥離が問題となる運動靴の靴底の材料として用い
て有用なものであり、その工業的価値は極めて大である
。

【図面の簡単な説明】

第１図は、二段成形品の投影図であり、第２図は、二段
成形品の密着力測定用固定治具を示す図であり、第３図
は、成形品を治具に固定し密着力の測定を示す概略図で
ある。１・・・・・・−吹成形部、２・・・・・・二次成形部
。３・・・・・・−吹成形部と二次成形部の密着部。４・・・・・・成形品押え治具、５・・・・・・ボルト
穴。６・・・・・・成形品下受は治具。７・・・・・・試験機押し込み治具、８・・・・・・押え治具、９・・・・・・−吹成形部、
１０・・・・・・二次成形部、１１・・・・・・下受は
治具。第１図第２図　　　第３図

Claims

【特許請求の範囲】

（１）ポリアミド樹脂製の一次成形部と二次成形部から
なる二段成形品であって、該一次成形部及び／又は該二
次成形部のポリアミド樹脂が、ポリアミド１２樹脂１０
０重量部及びポリアミド１２／６共重合体１０〜２３５
重量部からなることを特徴とするポリアミド樹脂二段成
形品。
（２）一次成形部又は二次成形部のポリアミド樹脂が、
ポリアミド１２樹脂からなる特許請求の範囲第１項記載
の成形品。
（３）ポリアミド１２／６共重合体が、ポリアミド１２
成分１００重量部及びポリアミド６成分１〜１００重量
部からなる特許請求の範囲第１項記載の成形品。
（４）ポリアミド１２／６共重合体が、ポリアミド１２
成分１００重量部及びポリアミド６成分が１０〜４０重
量部からなる特許請求の範囲第３項記載の成形品。
（５）二段成形品の一方の成形部が、２８０００〜４０
０００の分子量を有するポリアミド１２樹脂からなる特
許請求の範囲第１項記載の成形品。