JPS6218445B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 開示技術はレンズ等の被洗浄物を積載した洗浄
かごを自動洗浄装置の各洗浄槽に対して順次搬送
する様にした横送り技術の分野に属する。

而して、この発明は研磨プロセスより移行する
洗浄プロセスに於て、自動洗浄装置内で隣接裡に
設置されている複数の洗浄槽の数より１つの多い
洗浄かご取手フツクを昇降装置連係の昇降フレー
ムに側設されて該各洗浄槽に臨んでいるバーに下
延させ、レンズ等の被洗浄物を積載した洗浄かご
の取手を該洗浄かご取手フツクで掛止して該洗浄
かごを順次搬送させる様にした自動洗浄装置の被
洗浄物横送り装置に関する発明であり、特に、前
記各洗浄槽に隣設された一対のガイドレールに設
けられている走行フレームが前記昇降装置を固設
すると共に支柱を複対立設させて前記昇降フレー
ムを昇降動可能にしており、而して、該走行フレ
ームに一端をピン枢支している揺動ンクの他端が
前記自動洗浄装置のフレームに固定された揺動変
位装置にピン枢支されて前記各洗浄かご取手フツ
クの前記洗浄かご取手に対する掛止、解離作動を
すると共に、上記揺動リンクの中途がリンクバー
を介して該自動洗浄装置のフレームに固定された
クランク装置に連係されて該各洗浄かご取手フツ
クを所定距離往復動する様にした自動洗浄装置の
被洗浄物横送り装置に係る発明である。

周知の様に、研磨後のレンズ等の被洗浄物を洗
浄に供する自動洗浄装置は隣接設置された複数の
洗浄槽に臨んで該被洗浄物を順次洗浄槽に搬送さ
せる横送り装置と、該各洗浄槽上に搬送されて来
た被洗浄物を洗浄槽内に上下動させて洗浄する昇
降洗浄装置等を有し、該各装置を相互に連係させ
て順次洗浄搬送を行なつている。

而して、従来の該種横送り装置は上記各洗浄槽
に隣設された１対のガイドレールに設けられた走
行フレームに該各洗浄槽に相互に対向する昇降用
エアシリンダを各々側設させ、該各エアシリンダ
のピストンロツド先端の挾持装置で前記被洗浄物
を積載した洗浄かごを挾持させ、該１対のガイド
レールに併設された横送り用エアシリンダを介し
て上記走行フレームを所定槽間隔のピツチ分だけ
往復移動させて該被洗浄物を各洗浄槽に順次搬送
させる様に成つており、該被洗浄物の横送りを駆
動源としての上記横送り用エアシリンダを作動さ
せて行なつているため、横送り搬送始動時、停止
時の該横送り用エアシリンダのピストンロツドの
ストローク端における振動が前記洗浄かごに印加
され易い欠点があつた。

それに伴つて、該洗浄かごに積載されている各
洗浄物が相互に衝突して破損し易いデメリツトが
あつた。

この発明の目的は上述の従来技術に基づく自動
洗浄装置の横送り搬送の問題点に鑑み、複数の洗
浄槽に隣設された１対のガイドレール上の走行フ
レームに一端をピン枢支させている揺動リンクの
他端を揺動リンクの他端を揺動変位装置に一端を
ピン枢支させている揺動リンクの他端を揺動変位
装置にピン枢支し、又、該揺動リンクの中途をリ
ンクバーを介してクランク装置に連係し、該揺動
リンクを介して被洗浄物積載洗浄かごを該走行フ
レーム付設の洗浄かご取手フツクでスムーズに掛
止、搬送、解離を反復し順次上記各洗浄槽に横送
り搬送し得る様にした優れた自動洗浄装置の被洗
浄物横送り装置を提供せんとするものである。

上述の目的に沿うこの発明の構成は、送給側コ
ンベヤ等により自動洗浄装置まで搬送されたレン
ズ等の被洗浄物積載洗浄かごに対して、複数の洗
浄槽に隣接された１対のガイドレール上の走行フ
レーム立設支柱に昇降動可能な昇降フレームに付
設されている洗浄かご取手フツク群が該走行フレ
ームに固設され該昇降フレームに連係されている
昇降装置を介して上記洗浄かご取手部まで下降
し、該走行フレームと前記自動洗浄装置のフレー
ムに固定されている揺動変位装置とを両端部で
各々ピン枢支させている揺動リンクが該揺動変位
装置の作動で前方揺動することにより上記洗浄か
ご取手フツクも前方に揺動して該洗浄かごの取手
を掛止し、該洗浄かごを掛止した該洗浄かご取手
フツクは上記昇降装置の逆作動により上昇し、該
洗浄かご取手フツクの上昇後上記自動洗浄装置の
フレームに固定されているクランク装置にリンク
バーを介して上記揺動リンクの中途を連係させた
該クランク装置の作動で該揺動リンクを回動揺動
させて前記走行フレームを所定距離だけ往動走作
させることにより、上記洗浄かご取手フツクは洗
浄槽のワンピツチだけ被洗浄物送り方向に搬送さ
れ、搬送方向隣接次位の洗浄槽の真上に位置さ
れ、再び上記昇降装置が作動し、該洗浄かご取手
フツクは前記洗浄槽内被洗浄物かご受台位置まで
下降し、前記揺動変位装置の作動で上記揺動リン
クが後方揺動することにより掛止洗浄かごは該洗
浄かご取手フツクから解離されて上記受台に載置
され、該洗浄かごを解離させた該洗浄かご取手フ
ツクは上述プロセスを逆操作により初期状態にリ
セツトされ、次期搬送被洗浄物積載洗浄かごに対
して再度上述プロセスが反復され、順次被洗浄物
を横送り搬送可能にしたことを要旨とするもので
ある。

次にこの発明の１実施例を図面に基づいて説明
すれば以下の通りである。

１は研磨後の被洗浄物としての図示しないレン
ズに対する自動洗浄装置であり、該自動洗浄装置
１は骨組み枠となる各々のフレーム２，２…で形
成され、長手方向に２個の洗浄槽３，３を併設
し、後方の該洗浄槽３に続いて蒸気槽４、仕上槽
５を続設し、該自動洗浄装置１の前後には各々送
給側コンベヤ６、排出側コンベア７が設置されて
いる。

而して、該各洗浄槽３，３、蒸気槽４、仕上槽
５内には被洗浄物レンズ載置用の取手８上設の洗
浄かご９を載置する受台１０を各々設置し、該各
受台１０，１０…の上位には洗浄かご取手フツク
１１が該各受台１０，１０…に近接離反可能に対
設されている。

該洗浄かご取手フツク１１はこの発明の要旨を
成す被洗浄物横送り装置１２の走行フレーム１３
上にスタンド１４上と上部フレーム１５を介して
立設された両端の各１対の長支柱１６，１６と中
央の１対の短支柱１７，１７に対し、該走行フレ
ーム１３に固設された各エアシリンダ１８を介し
て昇降摺動可能にされている各昇降フレーム１９
から前記各槽に臨んで該各槽よりひとつおおく側
延された各バー２０に吊着されている。

上記走行フレーム１３は該各槽の一側に隣設さ
れたベースフレーム２１上の１対のガイドレール
２２，２２に複数のローラ２３，２３…を介して
走行可能に載置され、又、該走行フレーム１３の
下端部のフランジ２４には補助リンク２５を介し
て揺動リンク２６の上端がピン枢支され、該揺動
リンク２６の下端はフレーム２７に固設されてい
る揺動変位装置としての揺動用モータ２８のクラ
ンクデイスク２９にピン枢支され、上記走行フレ
ーム１３連係の前記各洗浄かご取手フツク１１を
前方、或いは、後方に揺動させて前記洗浄かご９
の取手８に対して掛止、解離可能にしており、一
方、上記揺動リンク２６の中央はフレーム３０に
固設されている駆動用モータ３１にカツプリング
３２で連結されたクランク装置としての減速機３
３のクランクデイスク３４にリンクバー３５を介
して共にピン枢支されて連係され、上記走行フレ
ーム１３を所定ストローク搬送方向に往復走行可
能にさせている。

尚、３６はバランスウエイトであり、上部フレ
ーム１５の両端各１対の長支柱１６，１６間上部
に設けられた各軸３７のスプロケツト３８に該各
１対の長支柱１６，１６を昇降摺動する昇降フレ
ーム１９に連係されたチエン３９を介して該昇降
フレーム１９と略平衡を維持している。

上述構成に於て、洗浄かご９が送給側コンベヤ
６にて適宜サイクル毎に送給され、該送給側コン
ベヤ６の後端に位置する洗浄かご９に対して、エ
アシリンダ１８の下降作動により昇降フレーム１
９下降すると共に、該昇降フレーム１９にバー２
０を介して吊着されている洗浄かご取手フツク１
１も第４図の矢印Ａの如く下降して上記洗浄かご
９の取手８の後部に位置すると、図示しない該位
置リミツトスイツチが作動して走行フレーム１３
下部に揺動リンク２６を介してピン枢支されてい
るクランクデイスク２９の揺動用モータ２８が回
動し、該走行フレーム１３に連係されている上記
洗浄かご取手フツク１１が第４図の矢印Ｂの如く
前方揺動して上記洗浄かご９の取手８は掛止され
る。

而して、該洗浄かご９の取手８が該洗浄かご取
手フツク１１に掛止されると、図示しない適宜昇
降用リミツトスイツチがONとなり、該洗浄かご
取手フツク１１が該洗浄かご９の取手８を掛止し
た状態にて前記エアシリンダ１８の上昇作動より
前記昇降フレーム１９が上昇し、第４図の矢印Ｃ
の如く該洗浄かご取手フツク１１も共に上昇して
上昇端で停止する。

該洗浄かご取手フツク１１の上昇位置の状態に
て図示しない横送り用リミツトスイツチがONと
なり、駆動用モータ３１が作動して減速機３３の
クランクデイスク３４を回動させ、該クランクデ
イスク３４にリンクバー３５を介してその中途を
連係している前記揺動リンク２６が前記揺動用モ
ータ２８のクランクデイスク２９を中心として施
回動することにより、前記走行フレーム１３が所
定ストロークだけ排出コンベヤ７側の搬送方向に
往動走行し、上記洗浄かご取手フツク１１，１１
…は第４図の矢印Ｄの如く移動して各々次段洗浄
槽３の受台１０の真上に位置して停止し、この状
態にて上述昇降プロセスの逆プロセスにより下降
し、下降端にて上記洗浄かご取手フツク１１の掛
止プロセスと逆操作により前記洗浄かご９は上記
受台１０に載置され、図示しない洗浄駆動装置を
介して全受台１０を一斉に上下動させて所定洗浄
を行う。

上記洗浄プロセスの間に、上記洗浄かご取手フ
ツク１１は上述一連のプロセスと逆操作により上
述の初期状態にリセツトされ、前記送給側コンベ
ヤによつて順次送給されて来る洗浄かご９，９…
に対して上述のプロセスを反復して順次上記排出
コンベヤ７まで横送り搬送される。

尚、この考案の実施態様は上述の実施例に限る
ものではなく、対象被洗浄物もレンズに限るもの
でないことは勿論であり、例えば、洗浄かご取手
フツクを１対のアーム形状の洗浄かご取手フツク
にする等種々の態様が採用可能である。

前述の様にこの発明によれば、自動洗浄装置の
被洗浄物横送り装置に於て、自動洗浄装置内に隣
接設置されている複数の洗浄槽に隣設された１対
のガイドレール上には該複数の洗浄槽の数より１
つ多い洗浄かご取手フツクを昇降フレームを介し
て昇降動可能に付設した走行フレームが往復走行
可能に載置され、該走行フレームに一端をピン枢
支されている揺動リンクがその中途をリンクバー
を介してクランク装置に連係されると共に、他端
を揺動変位装置にピン枢支され、該クランク装置
と該揺動変位装置が前記自動洗浄装置のフレーム
に固定されていることにより、上記揺動リンクの
前後の揺動で被洗浄物を載積している洗浄かご取
手を上記洗浄かご取手フツクが確実に掛止、解離
し、又、該揺動リンクの施回動で上記走行フレー
ムが所定ストローク往復走行し、該揺動リンクの
一連の連係動作でスムーズに上記洗浄かごに振動
等を与えることなく該洗浄かごを搬送方向に順次
横送り搬送することが出来る効果がある。

又、被洗浄物積載の洗浄かごの取手に対する洗
浄かご取手フツクの掛止、解離動作や、搬送方向
の往復移動の動作が跡切れなくスムーズに行える
ことにより、該洗浄かごに積載されている各被洗
浄物が相互に当接して破損することなく、該被洗
浄物の横送り搬送時の破損を完全に阻止すること
が出来るメリツトがある。

【図面の簡単な説明】

図面はこの発明の１実施例を示すものであり、
第１図は自動洗浄装置の正面説明図、第２図は第
１図の―断面説明図、第３図は横送り装置の
正面説明図、第４図は洗浄かご取手フツクの動作
説明図である。 １…自動洗浄装置、３，４，５…洗浄槽、１１
…洗浄かご取手フツク、１８…昇降装置、１９…
昇降フレーム、２０…バー、１２…横送り装置、
２２，２２…１対のガイドレール、１６，１７…
支柱、１３…走行フレーム、２６…揺動リンク、
３５…リンクバー、３１，３２，３３，３４…ク
ランク装置、２８，２９…揺動変位装置、２…フ
レーム。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 自動洗浄装置内に隣接設置した複数の洗浄槽
   の数より１つ多い洗浄かご取手フツクが昇降装置
   連係の昇降フレームに側設されて該各洗浄槽に臨
   まされているバーに下延されて往復動可能にされ
   ている自動洗浄装置の被洗浄物横送り装置におい
   て、上記各洗浄槽に隣設された１対のガイドレー
   ルには上記昇降装置を固設すると共に支柱を立設
   させて上記昇降フレームを昇降可能にしている走
   行フレームを有しており、該走行フレームに一端
   をピン枢支させている揺動リンクがその中途をリ
   ンクバーを介してクランク装置に連係されると共
   に他端を揺動変位装置にピン枢支され、而して該
   クランク装置と該揺動変位装置が前記自動洗浄装
   置のフレームに固定されていることを特徴とする
   自動洗浄装置の被洗浄物横送り装置。