JPS62184133A

JPS62184133A - 紡機用リング

Info

Publication number: JPS62184133A
Application number: JP2107086A
Authority: JP
Inventors: Yuzuru Nakano; 中野　譲
Original assignee: Individual
Current assignee: Individual
Priority date: 1986-01-31
Filing date: 1986-01-31
Publication date: 1987-08-12

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】産業上の利用分野本発明は精紡機、撚糸機等に用いる紡機用リングの構成
に関するものである。

従来の技術およびその問題点従来、紡機用リングは、精紡機、撚糸機等に取９つけら
れその７リング部分に嵌合したトラベラの滑走により糸
に撚りかけが行われる。従って、トラベラの走行を支持
する７リング部分があればその目的を達成しつるもので
あるが、ホルダー、リングレール等に取付けるため、７
リング部に比し大きなネック部、胸部よりなる基体と一
体的にしなければならず、円筒材を旋削により形成して
いる。従って７リング部の精度や耐摩性などの性能を高
くすることが困難であった。

また、高性能の７リング部を作るために、基体まで高価
な材料を使用し、複雑な加工を行うために工数がかさみ
、コストアップの要因となっている。

また、所定のリング形状に旋削後、焼入れ処理が行われ
るが、かかる焼入れ処理によりリングにひずみを生じ、
トラベラの走行を乱し、糸切れの発生ひいては糸質に影
＃を及ぼすなどの問題があるＯまた、基体と７リング部が一体であるために、７リング
部に新素材などを使用してより高性能にすることを妨げ
ている等の問題点がある。

問題点を解決するための手段本発明は上記問題点を解消するため、トラベラが走行す
る支持表面を構成する紡機用リングの７ラング部を、予
め、トラベラの形状に適合する所定断面形状に成形又は
加工を行った炭素鋼、合金鋼、合金、軽合金、その他金
属材料、セラミックス又は高分子材料よりなる線状体で
環状フランジ部を構成し、該環状フランジ部をリング基
体部のネック部に一体に固着して紡機用リングを構成す
ることにより、加工工数を減少し、真円度が高く、安定
した紡調が得られる低コストで高精度の紡機用リングを
得ることにより問題点を解消したものである。

実施例以下本発明の１実施例を図面に基いて説明する。

第１図、第２図及び第３図に示すように紡機用トラベラ
が走行する支持表面を構成する７ラング部ｌを、炭素鋼
、合金銅、合金、その他金属材料、セラミックス、高分
子材料から選ばれる例えば炭素鋼材よりなる線状体２を
用いて、トラベラと係合する最良の断面形状が得られる
ように加工し、その下面は第１図（イ）（ロ）（ハ）に
）に示すように、平面状、凹状、凸状、段付等に加工し
、リング基体部のネック部上面と一体的に固着する形状
になす。上記加工はダイス引き、圧延、押出し、鋳造、
鍛造、加圧、研摩等の種々の加工方法が用いられる。

上記線状体２はリングの７ラング部を形成するため、第
２図のように所要の円周長りに切断し、成形機により第
３図に示す環状体３をノに成し、その端面４，４′部を
溶接、接着剤等により一体に接合して第４図に示すよう
に環状フランジ部５を形成する。

尚上記環状フランジｇ５の接合漏血は第５図（−Ｏ（ロ
）（ハ）に）に示すように種々の突き合わせ構造が利用
される。

また１上記環状フランジ部５の表面にはニッケルメッキ
、ニッケルリン合金メッキ等のメッキ被膜、ＰＶＤＳＣ
ＶＤ、ＩＶＤ等による酸化物系、炭化物系、窒化物系、
ホウ化物系のセラミックス被膜或いはＮｏ５ｚ、黒鉛、
４７フ化エチレン等を含むエポキシ樹脂被膜を設けても
よい。

ところで、上記環状フランジ部５は次のように形成する
こともある。即ち、第７図に示す如く所定断面Ｊし状を
有する線状体２例えば高炭素Ｃｒ　−Ｎ。

−Ｖ系合金鋼線材を用い、円筒又は円柱状の芯体９にコ
イル状に巻きつけ、第８図に示したように巻きつけた状
態で、或いは円筒体を取り外した状態で上記コイル状に
成形した線状体を所定の位置で切断１０するか又は２分
割に切断した後、上述と同様にしてその切断端面部を相
互に接合するか、或い唸第９図、第１θ図に示すように
２分割した円弧状の線状体１１．ｌｌ’ｆｆｉその端面
１２で各々接合１３シて環状フランジ部５を形成する。

該環状フランジ部は焼入れ、焼戻し処理及び表面処理を
行った後トラベラ摺動面をガス窒化、ガス軟窒化、塩浴
窒化、イオン窒化等の窒化処理して硬質の窒化物層を形
成する。

ところで、上述の環状フランジ部５の所要径は接合や後
加工による伸縮を考慮して決定するものである。

上述のように形成した環状フランジ部５は焼き入れ、焼
き戻し処理、表面処理上行ない第６図に示す如く、同種
の鋼材又は異種の材料（例えば鋼又は鋳鉄）で形成した
、ネック部６と胸部７よりなるリング基体部８と溶接又
は接着剤或い線嵌合により一体に固着し、本発明の紡機
用リングを構成する。

ところで、上記実施例において線状体として炭素鋼、合
金鋼を用いたが、本発明はこれらに限定されるものでは
なく、高分子材料例えばポリアミド樹脂、芳香族ポリア
ミド、芳香族ポリイミド樹脂、芳香族ポリエステル樹脂
、ポリイミド樹脂、ｐ　Ｐ　ＯＳｐ　ｐ　３．ポリアセ
タール樹脂等や繊維強化プラスチック等の溶融押出し成
形により形成した線状体を用いて、環状フランジ部を形
成することもできる。

また酸化物系、炭化物系、窒化物系例えばＴｉＣ，Ｓｉ
Ｃ，Ｓｉ３Ｎ４、ＡＩ−ｚｏｓ、ＴｉＮ、　Ｚｒ（ｈ等
のセラミックスをロール加工又は押出し成形済により線
状体を形成し環体を形成することもでき、更には軽合金
その他の金属材料を使用してもよい。

発明の効果本発明は上記の如く、紡機用リングをフランジ部と基体
部に２分割しトラベラの走行を支持するリングのフラン
ジ部をトラベラと適合する所定の断面形状を有する線状
体で環状フランジ部を形成したから、極めて高精度でひ
ずみがなく、かつ生産容易で工数低減により安価に形成
することが可能となった。また真円度が高いためトラベ
ラの走行もスムーズとなり、糸切れが減少する。また線
状体の長さを任意に切断することにより、その円周長を
任意に変更できるので、望む直径で、同一断面形状の環
状フランジ部を有するリングが容易に製造できる。更に
、リング基体部はフランジ部に求められる高性能とは無
関係に、材料、加工精度、加工方法等を基体に必要な性
能のみで十分であるため、製造費用、納期が大巾に低減
可能となり、フランジ部の耐摩耗性付与のために実施す
る熱処理を必要としないから、基体部が歪んだりせず、
しかも表面処理の必要がなくなり、他種の材料を用いる
ことも可能となる。また線状体、環状体或いは環状フラ
ンジ部を形成した状態で各種の表面処理や、耐摩耗性物
質被膜或いは画情性物質被膜層を形成したのち、リング
基体部に一体に固着することができるので、該′ｆ＆膜
ｊ４の形成が従来リングに比べ安価になり、経済的であ
る等の効果を有する発明である。

【図面の簡単な説明】

第１図臀）（ロ）？→に）は夫々本発明に用いる各種断
面形状の１実施例を示す線状体の断面図、第２図は同線
状体の斜視図、第３図は環状体の斜視図）第４図は環状
フランジ部の斜視図、第５図（（）（ロ）（ハ）に）社
夫々環状フランジ部の接合部分の一例を示す部分拡大図
、第６図は本発明の１実施例の紡機用リングを示し、（
イ）は斜視図、（嗜は縦断面図、第７図及び第８図は他
の環状体の成形状態を示し、第７図は線状体を芯体に巻
きつけた状態の斜視図、第８図は切断状態の斜視図、第
９図は接合前の線状体の斜視図、第１０図は環状フラン
ジ部の斜視図である。１・・・フランジ部、２・・・線状体、３・・・環状体
、４．４′・・・端面、５・・・環状フランジ部、６・
・・ネック部、７・・・胴部、８・・・リング基体部、
９・・・芯体、１０・・・切断、１１．１１’・・・円
弧状線状体、圧・・・端面、１３・・・接合。特許出願人　　　金　井　宏　之。代　理　人　　　　林　　　　　清　　明　′（＋−）
　　　　　　　　　　　　　　　（ニ）第３図　　　　
　第４図

Claims

【特許請求の範囲】

（１）所定断面形状に成形した線状体で環状フランジ部
を構成し、該環状フランジ部をリング基体部のネック部
に一体に固着してなることを特徴とする紡機用リング。
（２）線状体が炭素鋼、合金鋼、合金、金属材料、セラ
ミックス又は高分子材料である特許請求の範囲第１項記
載の紡機用リング。
（３）環状フランジ部表面に耐摩耗性物質被膜層又は潤
滑性物質被膜層を設けてなる特許請求の範囲第１項記載
の紡機用リング。