JPS621823Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、オートバイのブレーキ保護装置に関
する。

一般にオートバイのブレーキとしてドラムブレ
ーキやデイスクブレーキが用いられている。ドラ
ムブレーキの場合は、車輪のハブの一側に近接さ
せてブレーキパネルを設け、ブレーキパネルの外
側に突出させたカム軸にレバーを取付け、該レバ
ーをボーデンワイヤ等を介して操作し、ブレーキ
パネル内側のブレーキシユーを拡開してハブに押
圧することによつて制動を行うようになつてい
る。オートバイには、山地等の荒地を走行する車
種があり、このような車種では走行中に車輪によ
つて跳上げられた小石や泥土等がブレーキパネル
とレバーとの間に挾まつてレバー操作ができなく
なるようなことがあり、ブレーキが効かなくなる
危険がある。

本考案は、かかる点に鑑み改善したもので以下
図面により本考案の実施例を説明する。

１は車輪のハブで、ハブ１の一側に気接してブ
レーキパネル２が取付けられている。

ブレーキパネル２にはカム軸３が軸支され、ブ
レーキパネル２の外側に突出したカム軸３の外端
にレバー４が連結される。レバー４はボーデンワ
イヤ５を介して操作され、カム軸３，３がリンク
６を介して回動される。カム軸３の回動によつ
て、ブレーキパネル２の内側に装着されたブレー
キシユーがカム７によつてハブ１に押付けられて
制動をかけるようになつている。

而して、本考案においては、ブレーキパネル２
の外側面を覆うカバー８を設ける。このカバー８
は周縁にフランジ９を形成し、中央部にフロント
ホーク１０を覆う膨出部１１を形成する。

この膨出部１１の上端部にはフロントホーク１
０に嵌合する溝部１２を下端部にはフロントホー
ク１０の下端部が嵌合する孔１３を設ける。この
ように形成したカバー８を、孔１３をフロントホ
ーク１０の下端部に嵌合させ、溝部１２をフロン
トホーク１０に嵌合させることによつて、フロン
トホーク１０の外側より被嵌し、フランジ９をシ
ール材１４を介してブレーキパネル２の外側周面
に当接させてボルト１５により車軸１６に締着す
る。１７はカバー８の溝部１２のブレーキパネル
側を覆う補助カバーで、フロントホーク１０とブ
レーキパネル２との間に挾持させてビス等により
カバー８に締着する。

次に本考案の作用について説明する。

ブレーキパネル２の外側面は、シール材１４を
介してカバー８で覆われているので、車輪によつ
て跳上げられた小石や泥土がブレーキパネル２に
当ることがなく、従つてブレーキパネル２やレバ
ー４等を傷付けることがない。

又、ブレーキパネル２とレバー４等の間に小石
や泥土が挾まることがなく、従つてレバーの操作
ができなくなるようなことがない。

以上説明したように、本考案はブレーキパネル
の外側面を覆うカバーを設け、フロントホークの
外側より該カバーを被嵌し、カバー周縁のフラン
ジをブレーキパネルの外側周面にシール材を介し
て当接させて車軸に締着すると共に、カバーの上
部をフロントホークとブレーキパネルとの間に挾
持させた補助カバーで覆つたので車輪によつて跳
上げられた小石や泥土がブレーキパネルに当るこ
とがない。従つて、ブレーキパネルやレバー等を
傷付けることがなく、小石や泥土等がブレーキパ
ネルとレバーとの間に挾まることがないので、レ
バーの操作ができなくなることもなく安全であ
る。

又、カバーはフロントホークの外側より被嵌さ
れているので、フロンホークによりカバーの回り
止めができると共に小石等によつてフロントホー
クが傷付くのを防止することもできる。

【図面の簡単な説明】

図は本考案の実施例を示し、第１図は側面図、
第２図は拡大縦断面図、第３図は分解斜視図であ
る。 ２……ブレーキパネル、８……カバー、９……
フランジ、１０……フロントホーク、１４……シ
ール材、１６……車軸、１７……補助カバー。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. ブレーキパネルの外側面を覆うカバーを設け、
   フロントホークの外側より該カバーを被嵌し、カ
   バー周縁のフランジをシール材を介してブレーキ
   パネルの外側周面に当接させて車軸に締着すると
   共にカバーの上部をフロントホークとブレーキパ
   ネルとの間に挾持させた補助カバーで覆つたこと
   を特徴とするオートバイのブレーキ保護装置。