JPS62182051A - 合掌背シ−ル袋 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、菓子パン類、野菜、冷凍食品、その他の加工
品を収容するのに適したフレキシブル包装袋に関するも
ので、袋の背シール部から手際よく簡易に開封でき、し
かも開封後における開封部の見映えが良好であると共に
、外装箱に内装すれば、同時開封が可能となる合掌背シ
ール袋に関するものである。

〔従来の技術および問題点〕

従来よりフレキシブル包装袋はラーメン包装、菓子包装
等いろいろな分野で使用されている。これらの包装袋に
おいて背シールする場合、一般的に封筒貼りゃ合掌貼り
が行われていたが、密封性や製造コストの点においては
合掌貼りの方が優れている。しかし、背シール部から開
封しようとする場合、封筒貼りの場合は側端同士の表裏
を重合貼着して背シールするので、重合上面側端を挟持
して引き裂くのは比較的容易であるのに対し、合掌貼り
の場合には合掌背シールの片側フィルムが引き裂き方向
と逆向きなので、強引にフィルムを引っｌ張らなければ
開封することができなかった。

これに対処するため、背シール部に切欠や切込を刻設し
て数片を図っていた（実開昭５３−７５３１４号、実開
昭５５−１８４７８号）が、該刻設部が開封位置を特定
することとなり、背シールの自由な位置からの開封操作
を制限してしまう結果となる。また切込や切欠用の型や
工程が余分に必要となり、製造コストの高騰を招くと共
に袋を外装箱に内装する場合、外装箱の開封部と開封用
ノツチとの位置合わせに手間取る等の技術的課題も内在
させていた。

〔問題を解決するための手段〕

本発明は、この合掌背シール袋の背シール部における開
封性を向上させるため種々検討を重ねた結果、フィルム
の層構成を種々改良することにより、ノツチのない合掌
貼りにも拘わらず易開封が可能な袋を提供することがで
きたもので、具体的手段としては、方向性を有する合成
樹脂層を介在させＥａｔ内面に熱シール可能な合成樹脂
層、最外面に繊維質層を有する複合シートよりなる袋で
あって、該複合シートの側端同トを熱シールにより合掌
貼りの背シールとなし、該背シール部を片側に折り倒し
てなることを特徴とした合掌背シール袋である。

〔構成〕

本発明の構成の一実施例を図面に従い説明すると、第１
図は、本発明の袋ｌの斜視図で複合フィルムの側端同士
をヒートシールし袋胴の長手方向に合掌貼りの背シール
が形成されている。第２図は、袋ｌのＡ−Ａ断面図であ
り、複合フィルムの側端１１．１２同士を同一方向に接
合してヒーＩ・シールした後、片側に折り倒している。

開封部とならない他の開１コ部は既知の手段で封緘する
。

最外面は、繊維質シート、例えば、グラシン、純白ロー
ル、模造紙、パーチメント紙、和紙等の坪量４０ｇ／ｒ
ｎ’以下、好ましくは２０ｇ／ｍ”の薄葉紙やセロファ
ンが使用できる。

最内面には、ヒートシール可能な合成樹脂、例えばポリ
エチレン（ＰＥ）、未延伸ポリプロピレン（Ｃｐｐ）　
、エチレン酢酸ビニル共重合体（ＥＶＡ）　、アイオノ
マー、低密度ポリエチレン（ＬＤＰＥ）、高密度ポリエ
チレン（）ＩＤＰＥ）、その他の熱可伊性樹脂が使用で
きる。

Ｒｋ外面と最内面との間に積層される包材としては延伸
性フィルム、未延伸フィルム、アルミ箔、アルミ蒸着膜
などを介在させており、方向性のある延伸性フィルーム
としては上記したＨＤＰＥ、０ＰＰ（延伸ポリプロピレ
ン）、ナイロン等が使用できる。

この延伸性フィルムの方向は貸費シールの長手方向に対
し直角になるよう設定する。但し、袋胴を斜めに開封す
る必要がある場合には当該方向が傾斜した延伸フィルム
を使用すればよい。なお、薄葉紙を最外面に積層した場
合、各種の印刷ができ多彩なデザイン化を可能とし、柔
軟性やコシを与えると共に、外装箱に内装する場合でも
接着作業が簡単である。各層の形成順序は特に限定しな
いが坪Ｑ’１２０ｇ／ｍ’の薄葉紙と７牌のアルミ箔を
糊料で接着した複合材に、＋８．の−軸延伸フィルムと
２０ルのＰＥからなる複合材をドライラミネーションに
より貼り合わせるのが一例として挙げられる。

〔作用〕

第３図は第２図の袋ｌを背シールの一部から開封した状
態の説明図である。背シール部で帯状に＋３）１封しよ
うとする場合、まず片側に折り倒されている背シールの
一部を反転させると背シール側端から切断が始まり、上
面側端を下面側端とともに開封方向に走行させるとシー
ルエンドで下面側端の引っ張りにより一旦停止され、さ
らに走行させると下面側端のシールエンド部が縦方向に
切断され、続いて袋胴部が巻回開封されることとなる。

該背シール部が極めて容易に切断されるのはヒートシー
ル時の熱により介在していた方向性フィルムの方向性が
なくなると共に、冷却後、背シール部のフィルムが硬化
してしまい、逆に背シール部における切断が前記硬化現
象とあいまってシールエンド部１３において切断し易く
なるからである。

この切断性をさらに良くするためには、このシールエン
ドを予め片側に折り倒しておき折りぐせを伺り°−して
おくのが好ましい（第２図参照）。この折りぐせが背シ
ール部を反転させて一気に切断間」・１するのに役ケつ
ものである。特に最外面の薄葉紙やアルミ箔は一度折り
ぐせを付与すると、復元性に乏しい薄葉紙やアルミ箔の
折曲部分が脆弱化してしまうため１反対方向へ折り返す
ことにより切断が極めて簡便となるものである。また複
合材の中間に介在する方向性を有するフィルムは袋胴を
円滑な安定した帯状開封を実現させるのに好適である。

なお、上記説明ではシール法としてヒートシール法のみ
で説明したが、これにより本発明の要旨が限定されるも
のではない。少なくとも背シール部の方向性が消滅する
ような既知の熱シール法、例えば、インパルスシール、
溶断シール。

インパルス溶断シール、フレームシール、熱溶融シール
、超音波シール、高周波シールなどのシール法も利用で
きるものである。

に記したような本発明の袋は、これ単独での使用は勿論
のこと、先に出願人が提案した実公昭５９−１１０７２
号や特開昭５５−１０７８３６号記載の外装箱に内装す
れば、外装箱の開封用帯状ジッパ−と共に同時開封が可
能となるものであり、汎用性の高い包装袋である。

〔発明の効果〕

以ヒのような上記構成を有する本発明によれば以下の効
果をもたらすものである。

すなわち本発明によれば、従来の封筒貼りによるイージ
ーオープンよりピンポールの発生頻度が少なく高バリヤ
ー性を確保できるものであり、切込や切欠、カットテー
プの付設が不要となり、製造コストの低減価や作ズ性の
効率化に寄与するものである。また本件袋の背シール部
における開封が極めて円滑に安定して行われるものであ
り、必要に応じて外装箱に内装して貼合すれば、外装箱
との同時開封が可能となるものである。更に薄葉紙が最
外層であるため、外装箱との貼合が極めて筒中に行うこ
とができ、また種々の印刷ができるので多彩なデザイン
化が可能となり汎用性のある有用な袋となるものである
。

【図面の簡単な説明】

図面は本発明に係る合掌背シール袋の実施例を示し、第
１図は袋の斜視図、第２図は袋Ａ−Ａの断面図であり、
第３図は貸費シール部より一部を開封した状態を示す断
面説明図である。 ■・・・袋、２・・・背シール、１１・・・上面側端部
、１２・・・下面側端部、１３・・・シールエンド部。

Claims (4)

【特許請求の範囲】
1. （１）方向性を有する合成樹脂層を介在させ最内面に熱
   シール可能な合成樹脂層、最外面に繊維質層を有する複
   合シートよりなる袋であって、該複合シートの側端同士
   を熱シールによる合掌貼りの背シールとなし、該背シー
   ル部を片側に折り倒してなることを特徴とする合掌背シ
   ール袋。
2. （２）前記繊維質層として薄葉紙を積層してなる特許請
   求の範囲第１項記載の合掌背シール袋。
3. （３）前記方向性を有する合成樹脂層として一軸延伸ポ
   リエチレンフィルムを積層してなる特許請求の範囲第１
   項、第２項記載の合掌背シール袋。
4. （４）前記複合シートにアルミ箔またはアルミ蒸着膜を
   介在させてなる特許請求の範囲第１項、第２項、第３項
   記載の合掌背シール袋。