JPS621818B2 - - Google Patents
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- JPS621818B2 JPS621818B2 JP9862183A JP9862183A JPS621818B2 JP S621818 B2 JPS621818 B2 JP S621818B2 JP 9862183 A JP9862183 A JP 9862183A JP 9862183 A JP9862183 A JP 9862183A JP S621818 B2 JPS621818 B2 JP S621818B2
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- film
- roll
- heat
- sputter etching
- lining
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- Expired
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Landscapes
- Fixing For Electrophotography (AREA)
- Laminated Bodies (AREA)
- Lining Or Joining Of Plastics Or The Like (AREA)
Description
本発明はライニングロール、例えば電子複写機
における定着ロールの改良に関するものである。 トナー像支持材を定着ロールと加圧ロールとの
間に送つて定着ロールの熱で支持材上のトナー像
を当該支持材に加熱融着する電子複写機において
は、トナーのオフセツトや支持材のロールへの巻
付防止のために、定着ロールにフツ素系樹脂をラ
イニングしたものを使用し、かつ、その定着ロー
ルにシリコーンオイルをフエルトを介して供給し
ている。 従来、上記の定着ロールには、フツ素樹脂の粉
体塗料を塗布焼付けしたものを使用しているが、
このロールでは、シリコーンオイルが塗装粒子間
に入り込み、この侵入オイルが定着熱（約200
℃）のために膨脹してライニングにふくれが生じ
易いといつた不具合がある。 かゝる不具合を解消するには、上記ライニング
にフツ素樹脂フイルムの熱融着を使用することが
考えられる。而るに、フツ素系樹脂のうち、テト
ラフルオロエチレン−パーフルオロアルキルビニ
ルエーテル共重合体（以下、PFAと称す）はフ
イルム加工が容易であり、PFAフイルムの熱融
着によつて金属面を被覆することが限られた分野
ではあるが実用化されている。 しかしながら、苛酷な条件（温度200℃下での
ロール圧に課せられる）で使用される上記の定着
ロールに上記PFAフイルムを熱融着で被覆して
も、所定の接着強度を満し得ず、実用化は無理で
ある。 ところが、本発明者等は予想外にもPFAフイ
ルムの被熱融着面をスパツタエツチング処理し、
このエツチング面を金属面に熱融着すれば、
PFAフイルムを金属面に単に熱融着する場合に
較べて、接着強度を増大できることを知見した。 周知の通り、スパツタエツチング処理において
は、耐圧容器内に陽極と陰極とを設け、陰極表面
に被処理フイルムを置き、減圧下にて上記電極間
に高周波電圧を課電し、放電により発生した陽イ
オンを上記フイルムに衝突させてフイルム面をエ
ツチングする方法であり、スパツタリングの逆現
象を利用している。而して、このスパツタエツチ
ング処理によればフイルム面を微視的に凹凸化で
き、従つて、接着剤使用による接着の場合は、そ
の接着面積の増大による接着力の向上を図り得る
が、納融着の場合は、上記凹凸化が接着力の増大
に寄与するとは考え難く、上記知見には意外性が
ある。 本発明に係るライニングロールは、上記スパツ
タエツチング処理によるPFAフイルムの金属面
への熱融着性の向上に着目して発明されたもので
あり、PFAフイルムの片面をスパツタエツチン
グ処理し、該片面を金属製ロール本体の外周面に
熱融着してなることを特徴とする構成である。 本発明において使用するPFAフイルムの厚み
は通常１〜500μ、好ましくは10〜100μである。 本発明において、フイルムのスパツタエツチン
グ処理に使用する装置には、例えば第１図のよう
なものを使用できる。第１図において、１は耐圧
容器（金属製）であり、ガス導入管１１並びに真
空引き管１２が設けられている。１１０は導入ガ
ス量調整バルブである。２は陰極、３は陽極、４
はシールド、５は高周波電源、６は整合用インピ
ーダンスである。 この装置によりフイルムＡをスパツタエツチン
グ処理するには、陰極２上にフイルムＡを載置
し、容器１内を真空引き管１２により真空引きし
つつガス導入管１１よりガスを導入し、容器１内
を所定のガス雰囲気下、0.0005〜0.5Torrの減圧
状態に保持する。導入ガスには、空気の他、水蒸
気、アルゴン、炭酸ガス、窒素、酸素等を使用で
きる。而して、上記減圧状態のもとで、高周波電
源５により電極２，３間で放電を発生させ、対向
電極３に対面せるフイルム面をスパツタエツチン
グ処理していく。この場合、高周波電源５の周波
数には、工業用割当周波数である13.56MHzを用
い、放電々力は0.1〜5.0watt／cm2とし、放電々力
と処理時間との積（以下、これを放電処理量とい
う）は、0.1watt・sec／cm2以上、好ましくは１〜
100watt・sec／cm2とする。放電処理量が
0.1watt・sec／cm2以下では、PFAフイルムのスパ
ツタエツチング処理を充分に行えない。 第２図は本発明に係るライニングロールを示し
ており、Ｃはアルミ製のロール本体、Ｂは裏面を
スパツタエツチング処理したPFAフイルムであ
り、その裏面においてロール本体Ｃの外周面に熱
融着されている。この熱融着は、通常、温度約
300〜400℃、加熱時間約５〜100分の条件で行わ
れる。 以下、本発明の実施例について説明する。 実施例 １ 前記したスパツタエツチング装置を使用し、厚
み50μのPFAフイルム（日東電工(株)社製、
No.460）の片面を減圧雰囲気（0.0005〜
0.5Torr、導入ガスは空気）下、5watt・sec／cm2
の放電処理条件にてスパツタエツチング処理し、
そのスパツタエツチング処理面をアルミ製ロール
本体の外周面（JIS Ｈ−400）に、温度：350℃、
加熱時間：20分の条件により熱融着した。 実施例 ２〜４ 上記実施例１に対し、放電処理条件を
30watt・sec／cm2（実施例２）、50watt・sec／cm2
（実施例３）、70watt・sec／cm2（実施例４）とし
た以外は全て実施例１に同じとした。 比較例 上記PFAフイルムをスパツタエツチング処理
することなく、上記実施例と同じ加熱条件（温
度：350℃、加熱時間：20分）にてアルミ製ロー
ル本体の外周面に熱融着した。 上記の各実施例並びに比較例につき、熱融着面
の剥離力を温度25℃下で測定したところ次の通り
であつた。
における定着ロールの改良に関するものである。 トナー像支持材を定着ロールと加圧ロールとの
間に送つて定着ロールの熱で支持材上のトナー像
を当該支持材に加熱融着する電子複写機において
は、トナーのオフセツトや支持材のロールへの巻
付防止のために、定着ロールにフツ素系樹脂をラ
イニングしたものを使用し、かつ、その定着ロー
ルにシリコーンオイルをフエルトを介して供給し
ている。 従来、上記の定着ロールには、フツ素樹脂の粉
体塗料を塗布焼付けしたものを使用しているが、
このロールでは、シリコーンオイルが塗装粒子間
に入り込み、この侵入オイルが定着熱（約200
℃）のために膨脹してライニングにふくれが生じ
易いといつた不具合がある。 かゝる不具合を解消するには、上記ライニング
にフツ素樹脂フイルムの熱融着を使用することが
考えられる。而るに、フツ素系樹脂のうち、テト
ラフルオロエチレン−パーフルオロアルキルビニ
ルエーテル共重合体（以下、PFAと称す）はフ
イルム加工が容易であり、PFAフイルムの熱融
着によつて金属面を被覆することが限られた分野
ではあるが実用化されている。 しかしながら、苛酷な条件（温度200℃下での
ロール圧に課せられる）で使用される上記の定着
ロールに上記PFAフイルムを熱融着で被覆して
も、所定の接着強度を満し得ず、実用化は無理で
ある。 ところが、本発明者等は予想外にもPFAフイ
ルムの被熱融着面をスパツタエツチング処理し、
このエツチング面を金属面に熱融着すれば、
PFAフイルムを金属面に単に熱融着する場合に
較べて、接着強度を増大できることを知見した。 周知の通り、スパツタエツチング処理において
は、耐圧容器内に陽極と陰極とを設け、陰極表面
に被処理フイルムを置き、減圧下にて上記電極間
に高周波電圧を課電し、放電により発生した陽イ
オンを上記フイルムに衝突させてフイルム面をエ
ツチングする方法であり、スパツタリングの逆現
象を利用している。而して、このスパツタエツチ
ング処理によればフイルム面を微視的に凹凸化で
き、従つて、接着剤使用による接着の場合は、そ
の接着面積の増大による接着力の向上を図り得る
が、納融着の場合は、上記凹凸化が接着力の増大
に寄与するとは考え難く、上記知見には意外性が
ある。 本発明に係るライニングロールは、上記スパツ
タエツチング処理によるPFAフイルムの金属面
への熱融着性の向上に着目して発明されたもので
あり、PFAフイルムの片面をスパツタエツチン
グ処理し、該片面を金属製ロール本体の外周面に
熱融着してなることを特徴とする構成である。 本発明において使用するPFAフイルムの厚み
は通常１〜500μ、好ましくは10〜100μである。 本発明において、フイルムのスパツタエツチン
グ処理に使用する装置には、例えば第１図のよう
なものを使用できる。第１図において、１は耐圧
容器（金属製）であり、ガス導入管１１並びに真
空引き管１２が設けられている。１１０は導入ガ
ス量調整バルブである。２は陰極、３は陽極、４
はシールド、５は高周波電源、６は整合用インピ
ーダンスである。 この装置によりフイルムＡをスパツタエツチン
グ処理するには、陰極２上にフイルムＡを載置
し、容器１内を真空引き管１２により真空引きし
つつガス導入管１１よりガスを導入し、容器１内
を所定のガス雰囲気下、0.0005〜0.5Torrの減圧
状態に保持する。導入ガスには、空気の他、水蒸
気、アルゴン、炭酸ガス、窒素、酸素等を使用で
きる。而して、上記減圧状態のもとで、高周波電
源５により電極２，３間で放電を発生させ、対向
電極３に対面せるフイルム面をスパツタエツチン
グ処理していく。この場合、高周波電源５の周波
数には、工業用割当周波数である13.56MHzを用
い、放電々力は0.1〜5.0watt／cm2とし、放電々力
と処理時間との積（以下、これを放電処理量とい
う）は、0.1watt・sec／cm2以上、好ましくは１〜
100watt・sec／cm2とする。放電処理量が
0.1watt・sec／cm2以下では、PFAフイルムのスパ
ツタエツチング処理を充分に行えない。 第２図は本発明に係るライニングロールを示し
ており、Ｃはアルミ製のロール本体、Ｂは裏面を
スパツタエツチング処理したPFAフイルムであ
り、その裏面においてロール本体Ｃの外周面に熱
融着されている。この熱融着は、通常、温度約
300〜400℃、加熱時間約５〜100分の条件で行わ
れる。 以下、本発明の実施例について説明する。 実施例 １ 前記したスパツタエツチング装置を使用し、厚
み50μのPFAフイルム（日東電工(株)社製、
No.460）の片面を減圧雰囲気（0.0005〜
0.5Torr、導入ガスは空気）下、5watt・sec／cm2
の放電処理条件にてスパツタエツチング処理し、
そのスパツタエツチング処理面をアルミ製ロール
本体の外周面（JIS Ｈ−400）に、温度：350℃、
加熱時間：20分の条件により熱融着した。 実施例 ２〜４ 上記実施例１に対し、放電処理条件を
30watt・sec／cm2（実施例２）、50watt・sec／cm2
（実施例３）、70watt・sec／cm2（実施例４）とし
た以外は全て実施例１に同じとした。 比較例 上記PFAフイルムをスパツタエツチング処理
することなく、上記実施例と同じ加熱条件（温
度：350℃、加熱時間：20分）にてアルミ製ロー
ル本体の外周面に熱融着した。 上記の各実施例並びに比較例につき、熱融着面
の剥離力を温度25℃下で測定したところ次の通り
であつた。
【表】
上述した通り、本発明のライニングロールにお
いては、PFAフイルムがロール本体に大なる接
着力で熱融着されており、電子複写における定着
ロール圧力、ロール温度に充分に耐え得る。又、
フイルムでライニングされているから、既述した
シリコーンオイルによるふくれの不利も排除でき
る。従つて、本発明に係るライニングロールは電
子複写機における定着ロールとして極めて有用で
ある。
いては、PFAフイルムがロール本体に大なる接
着力で熱融着されており、電子複写における定着
ロール圧力、ロール温度に充分に耐え得る。又、
フイルムでライニングされているから、既述した
シリコーンオイルによるふくれの不利も排除でき
る。従つて、本発明に係るライニングロールは電
子複写機における定着ロールとして極めて有用で
ある。
第１図は本発明においてPFAフイルムのスパ
ツタエツチング処理に使用するスパツタエツチン
グ装置を示す説明図、第２図は本発明に係るライ
ニングロールを示す横断面説明図である。 図において、１は耐圧容器、２並びに３は電
極、５は高周波電源、Ｃはロール本体、Ｂは
PFAフイルムである。
ツタエツチング処理に使用するスパツタエツチン
グ装置を示す説明図、第２図は本発明に係るライ
ニングロールを示す横断面説明図である。 図において、１は耐圧容器、２並びに３は電
極、５は高周波電源、Ｃはロール本体、Ｂは
PFAフイルムである。
Claims (1)
- １ テトラフルオロエチレン−パーフルオロアル
キルビニルエーテル共重合体フイルムの片面をス
パツタエツチング処理し、該片面を金属製ロール
本体の外周面に熱融着してなることを特徴とする
ライニングロール。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9862183A JPS59222335A (ja) | 1983-06-01 | 1983-06-01 | ライニングロ−ル |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9862183A JPS59222335A (ja) | 1983-06-01 | 1983-06-01 | ライニングロ−ル |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS59222335A JPS59222335A (ja) | 1984-12-14 |
| JPS621818B2 true JPS621818B2 (ja) | 1987-01-16 |
Family
ID=14224615
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP9862183A Granted JPS59222335A (ja) | 1983-06-01 | 1983-06-01 | ライニングロ−ル |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS59222335A (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO1998050229A1 (fr) * | 1997-05-01 | 1998-11-12 | Daikin Industries, Ltd. | Materiau composite adhesif pour machines automatiques de bureau |
-
1983
- 1983-06-01 JP JP9862183A patent/JPS59222335A/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS59222335A (ja) | 1984-12-14 |
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