JPS6217986B2 - - Google Patents

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JPS6217986B2
JPS6217986B2 JP57184055A JP18405582A JPS6217986B2 JP S6217986 B2 JPS6217986 B2 JP S6217986B2 JP 57184055 A JP57184055 A JP 57184055A JP 18405582 A JP18405582 A JP 18405582A JP S6217986 B2 JPS6217986 B2 JP S6217986B2
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JP
Japan
Prior art keywords
reaction
carboxylic acid
dimethylcyclopropane
optically active
alkali metal
Prior art date
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Expired
Application number
JP57184055A
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English (en)
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JPS5973542A (ja
Inventor
Takeo Suzukamo
Masami Fukao
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sumitomo Chemical Co Ltd
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Publication date
Application filed by Sumitomo Chemical Co Ltd filed Critical Sumitomo Chemical Co Ltd
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    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P20/00Technologies relating to chemical industry
    • Y02P20/50Improvements relating to the production of bulk chemicals
    • Y02P20/52Improvements relating to the production of bulk chemicals using catalysts, e.g. selective catalysts

Landscapes

  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
  • Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は光学活性2・2−ジメチルシクロプロ
パン−1−カルボン酸アルキルエステルのラセミ
化法に関する。
さらに詳しくは一般式 (式中Rはアルキル基を表わす。) で示される光学活性2・2−ジメチルシクロプロ
パン−1−カルボン酸アルキルエステルをアルカ
リ金属もしくはその水素化物またはそれらの分散
体を触媒として、反応を阻害しない溶媒の存在下
又は非存在下、約70℃乃至200℃の温度の範囲で
処理することを特徴とする当該エステルのラセミ
化法である。
2・2−ジメチルシクロプロパン−1−カルボ
ン酸は農医薬中間体として重要な化合物である。
例えば、該カルボン酸と置換−2−シクロペンテ
ノン−4−オールあるいは置換フルフリルアルコ
ール等のアルコールとのエステルは人畜に対して
低毒性で、害虫に対して速効性の殺虫剤として有
用なピレスロイド系殺虫剤と呼ばれるエステルと
同様な作用を示すことが知られている(英国特許
第1260847号明細書)。またβ−ラクタム系抗生物
質の生体内分解酵素阻害剤の構成成分としても用
いられるものである(化学と生物、19、204
(1981))。
かかる用途には光学活性体の使用が望ましい場
合が多い。2・2−ジメチル−シクロプロパン−
1−カルボン酸は通常の合成法ではラセミ体すな
わち(±)体として合成され、光学活性有機塩基
を用いて光学分割することにより有効な光学活性
体が得られる(特開昭55−40669号公報、英国特
許第1260847号明細書)。
光学分割した残りの対掌体を有利にラセミ化す
る方法を開発することは光学分割法と組合せるこ
とにより、最初ラセミ体であつても究極的には有
効な光学活性体として得られることになり、工業
的に非常に有意義なことである。
そこで本発明者らは無効な光学異性体のラセミ
化方法について検討してきた。本発明の目的化合
物である光学活性2・2−ジメチルシクロプロパ
ン−1−カルボン酸及びその誘導体のラセミ化方
法にていてはこれまで何ら知見が得られていなか
つた。当該化合物は高歪みを有するシクロプロパ
ン環を分子内に含み、これを開裂させずにラセミ
化させることは困難を伴うことが予想されたが、
鋭意検討を続けた結果、当該カルボン酸のアルキ
ルエステルをアルカリ金属もしくはその水素化物
またはそれらの分散体で処理することにより、ア
シロイン縮合等の副反応を伴うことなく、効率よ
く極めて有利にラセミ化できることを見い出し、
さらに検討を加え本発明に到達した。
本発明において前記一般式で示されるエステル
残基のRとしてはメチル基、プロピル基、ブチル
基、ヘキシル基、メンチル基などの炭素数1〜10
のアルキル基を挙げることができる。
本発明の方法は、リチウム、ナトリウム、カリ
ウム等のアルカリ金属、あるいはナトリウム−カ
リウムのような2種以上のアルカリ金属の合金を
触媒として光学活性該カルボン酸エステルをラセ
ミ化するものである。この場合、前記アルカリ金
属を媒体中に微粒子化した所謂アルカリ金属分散
体の製法は公知であり、分散媒体としてトルエ
ン、キシレン、ワセリン、ナフタレン、アンスラ
セン、鉱油などにアルカリ金属を分散せしめた状
態のものや、アルミナ、シリカゲル、活性炭など
の多孔性担体に担持した状態のものを用いること
により、反応は一層円滑に進行する。さらに本発
明の方法は、前記アルカリ金属の水素化物すなわ
ち水素化リチウム、水素化ナトリウム、水素化カ
リウム等のアルカリ金属水素化物を触媒として用
いることもできる。アルカリ金属水素化物はどん
な形態のものでも使用することができるが、微粉
末状にして用いれば更に効果をあげることができ
る。鉱油に分散したアルカリ金属水素化物は実用
化されているが、このような分散剤を除くことな
しに反応を充分に行なうことができる。
必要な触媒の量は原料の光学異性体比率、反応
条件によつて異なるが、被処理エステルに対して
通常は1/1000当量乃至1/2当量の範囲であり、好
ましくは1/100乃至1/5当量の範囲である。
溶媒は特に必要としないが用いる場合は本ラセ
ミ化反応を阻害しない溶媒を選択する。かかる溶
媒としては、飽和炭化水素、芳香族炭化水素、エ
ーテル類が挙げられる。またこれらの混合溶媒も
使用できる。
本反応は外圧に関係なく実施でき、常圧下、加
圧下いずれの条件でも反応は進行する。反応系よ
り水分を排除するため、反応は窒素、アルゴン等
の不活性ガス雰囲気下に行なうことが好ましい。
反応温度は実質的に70℃以上である。70℃以下
でも反応は進行するが、反応が遅く実用的でな
い。高温である程ラセミ化速度は大きくなるが、
工業的に実施するには200℃以下で充分である。
従つて反応温度としては通常70℃〜200℃、より
好ましくは80℃〜170℃の範囲が適当である。
反応形式は回分式、連続式のいずれの方式をも
採用することができ、触媒の添加方法は全量を一
時に添加しても、反応の進行度に応じて逐時に添
加してもよい。
反応時間は触媒の量、加熱温度等の反応条件に
よつて異なるが通常数分から数10時間内で目的を
達成することができる。
原料の光学活性エステルは、2つの異性体の単
独または任意の割合の光学活性体を用いることが
でき、エステルは当該カルボン酸を常法によりエ
ステル化することによつて得られる。
またラセミ化の進行度は反応液の一部をサンプ
リングし、施光度を測定するか、あるいは常法に
よつて加水分解して当該カルボン酸を得、しかる
のちに光学活性アルコール等と反応させ、ジアス
テレオマーとしたのち、ガスクロマトグラフイー
あるいは液体クロマトグラフイーで分析すること
によつて知ることができる。
本発明で得られたラセミ2・2−ジメチルシク
ロプロパン−1−カルボン酸エステルからは、加
水分解して対応するカルボン酸としたのち、
(±)体として農医薬として有効なエステル等に
誘導することもできるし、光学活性有機塩基を用
いて光学分割し、さらに有効な活性体を得ること
もできる。
又、本発明方法で得られたラセミ2・2−ジメ
チルシクロプロパン−1−カルボン酸エステル
は、有効な光学異性体のみを選択的に加水分解す
れば、反応後回収される無効な光学異性体に富む
当該カルボン酸エステルはそのまま本発明のラセ
ミ化工程にリサイクルすることができる。
以上詳述したように本発明により、前記一般式
で示される無価値な光学活性2・2−ジメチルシ
クロプロパン−1−カルボン酸エステルを工業的
規模で効率よくラセミ体に変換することができ、
前記したような光学分割法を組合せれば無効な光
学活性体を有効な光学活性体に変換することが可
能となり、その果たす役割は極めて大きいものが
ある。
次に実施例によつて本発明の方法を詳述する。
実施例 1 窒素ガス雰囲気下で25mlフラスコにl体85.1
%、d体14.9%からなる2・2−ジメチルシクロ
プロパン−1−カルボン酸エチル1.0gと金属カ
リウム0.055gを加え110℃で1時間かきまぜた。
反応後20%水酸化ナトリウム水溶液3.23gを加
え2.5時間加熱還流した。反応後冷水を加えエー
テル抽出し、水層を塩酸塩性にしてエーテル抽出
し、エーテル層を水洗し無水硫酸ソーダで乾燥
し、濃縮すると、淡黄色油状物0.75gを得た。こ
のものを蒸留すると沸点85℃〜87℃/10mmHgで
0.73gの留出液を得た。
このものは別途合成した2・2−ジメチルシク
ロプロパン−1−カルボン酸と赤外線吸収スペク
トルが一致した。このものをl−メントールとエ
ステル化しガスクロマトグラフイーにより、光学
異性体比率を測定したところ、l体50.9%、d体
49.1%であつた。
実施例 2 窒素ガス雰囲気下で25mlフラスコにl体86.5
%、d体13.5%からなる2・2−ジメチルシクロ
プロパン−1−カルボン酸エチル2.0gと金属ナ
トリウム分散体(分散媒;パラフイン、ナトリウ
ム含量22%)0.22gを加え140℃で2時間かきま
ぜた。
反応後少量のエタノールを加えて触媒を失活さ
せたのち、冷水を加えエーテル抽出した。エーテ
ル層は水洗後無水硫酸ソーダを加えて乾燥し、溶
媒留去後減圧下に蒸留したところ沸点90〜95℃/
115mmHgで1.66gの留出物を得た。このものは原
料の2・2−ジメチルシクロプロパン−1−カル
ボン酸エチルと赤外線吸収スペクトルが一致し
た。
このものを実施例1と同様にして加水分解する
と2・2−ジメチルシクロプロパンカルボン酸が
得られ、その光学異性体比率はl体50.8%、d体
49.2%であつた。
エーテル抽出後の水層を塩酸酸性にしエーテル
抽出、単離すると0.16gの2・2−ジメチルシク
ロプロパンカルボン酸が得られた。
実施例 3 窒素ガス雰囲気下で25mlフラスコにl体86.5
%、d体13.5%からなる2・2−ジメチルシクロ
プロパン−1−カルボン酸エチル2.14gと水素化
ナトリウム分散体(分散媒;流動パラフイン、水
素化ナトリウム含量63%)0.17gを加え、140℃
で2時間かきまぜた。
反応後20%水酸化ナトリウム水溶液7.52gを加
え2.5時間加熱還流した。反応後冷水を加えトル
エンで中性物を抽出した。水層を塩酸酸性にして
トルエン抽出し、トルエン層を水洗し無水物硫酸
ソーダで乾燥し、溶媒を留去すると淡褐色油状物
1.63gを得た。このこのものを蒸留すると沸点
125〜135℃/22mmHgで15.9gの留出液を得た。
このものをl−メントールとエステル化しガス
クロマトグラフイーにより光学異性体比率を測定
したところl体50.4%、d体49.6%であつた。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 一般式 (式中Rはアルキル基を表わす。) で示される光学活性2・2−ジメチルシクロプロ
    パン−1−カルボン酸アルキルエステルを、アル
    カリ金属もしくはその水素化物またはそれらの分
    散体を触媒として、約70℃乃至200℃の温度の範
    囲で処理することを特徴とする光学活性2・2−
    ジメチルシクロプロパン−1−カルボン酸アルキ
    ルエステルのラセミ化法。
JP57184055A 1982-10-19 1982-10-19 光学活性2,2−ジメチルシクロプロパン−1−カルボン酸アルキルエステルのラセミ化法 Granted JPS5973542A (ja)

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JP57184055A JPS5973542A (ja) 1982-10-19 1982-10-19 光学活性2,2−ジメチルシクロプロパン−1−カルボン酸アルキルエステルのラセミ化法

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JP57184055A JPS5973542A (ja) 1982-10-19 1982-10-19 光学活性2,2−ジメチルシクロプロパン−1−カルボン酸アルキルエステルのラセミ化法

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JPS5973542A JPS5973542A (ja) 1984-04-25
JPS6217986B2 true JPS6217986B2 (ja) 1987-04-21

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Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5050302A (ja) * 1973-09-07 1975-05-06
JPS5050328A (ja) * 1973-09-07 1975-05-06
JPS5050344A (ja) * 1973-09-07 1975-05-06

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5050302A (ja) * 1973-09-07 1975-05-06
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JPS5050344A (ja) * 1973-09-07 1975-05-06

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JPS5973542A (ja) 1984-04-25

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