JPS62170628A - 人体局部洗浄装置の温水温度制御機構 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本発明は、トイレ用の人体局部洗浄装置における温水の
温度制御機構に関する。

［従来の技術及び問題点］ 従来のトイレ用の人体局部洗浄装置における温水の温度
制御機構は、第４図に示すように温水タンク１内の水の
温度をセンサ（サーミスタ）２で検知し、制御回路３を
介してリレースイッチ４のオン・オフを行い、ヒータ５
で温水タンク１内の水を温めていた。なお第４図中６は
、給水用の導管、７はこの導管６に取り付けられたバル
ブ、８は洗浄用のノズルである。

この従来の温水温度制御機構では、温水温度制御がリレ
ー４による有接点制御であるため、オン・オフ回数に一
定の限界がある。このためリレー４のオン点温度とオフ
点温度にある程度の温度差（ヒステリシス）を設けて、
オン・オフ回数を少なくするようにしている。例えば洗
浄水の不使用時には、リレー４のオン・オフのインター
バルが通常１０〜１５分程度となっている。

しかしこの従来の制御機構では、第５図に示すように、
温度Ｔ１　（Ｂ点）においてリレー４がオンしてヒータ
５に通電が行われ、温度Ｔ２　（Ａ点）においてリレー
４がオフされるが、リレー４がオフした直後に洗浄が始
まった場合に２例えば第５図のＣ（ｔｌ）点において洗
浄が始まっても温度がＴ１まで下がらないとヒータ５に
通電が行われないため、導管６から導入される冷水によ
って温水タンク１内の温水温度が急激に下がり、噴出水
が快適使用温度になっている時間が短いという欠点があ
った。

［発明の目的］ この発明は、上記従来の人体局部洗浄装置の温水温度制
御における欠点を解消することを目的とする。

より具体的には本発明は、洗浄スイッチがオンしてから
短時間のうちにヒータへの通電が開始され、洗浄水の快
適温度を長時間持続することの出来る人体局部洗浄装置
の簡単かつ耐久性のある温水温度制御機構を提供するこ
とを課題とするものである。

［発明の構成］ この発明は、上記目的を達成するために、温水タンク内
の温水の温度を検出するセンサと、温水タンク内に取り
付けられたヒータと、このヒータへの通電のオン・オフ
を行うリレーと、前記センサからの温度検出信号に基づ
き、リレーをオン・オフさせる下限・上限温度を各々設
定する制御回路とからなる人体局部洗浄装置の温水温度
制御機構において、前記制御回路に接続され、洗浄スイ
、ツチがオンしている間は、前記下限設定温度を洗浄ス
イッチがオフしているときの下限設定温度よりも高い温
度に変更し、洗浄スイッチがオフになるとこの設定温度
を元の下限設定温度に復帰するヒータの下限設定温度変
更手段とを具えていることを特徴としているものである
。

［作用］ 上記発明は、センサによって温水タンク内の温度を検出
し、このセンサからの温度検出信号に基づいて、温水タ
ンク内の温度が、制御回路においてあらかじめ設定され
たヒータのオン温度即ち下限温度になると、リレーをオ
ンしてヒータに通電′を開始し、ヒータのオフ温度（上
限温度）に達するとリレーをオフしてヒータへの通電を
遮断する。

そして洗浄スイッチがオンした場合には、制御回路に接
続されたヒータの下限設定温度変更手段によって、制御
回路に設定されたヒータの下限設定温度が、洗浄スイッ
チがオフしている場合の温度よりも高い温度に変更され
、洗浄スイッチがオフした場合には、ヒータの下限設定
温度が再び元の低い設定温度に復帰する。

このような技術的手段を用いたことによって。

ヒータがオフした直後に洗浄スイッチがオンされたよう
な場合であっても、短い時間でヒータへの通電が開始さ
れ、洗浄水の快適温度を長時間持続することが可能にな
るものである。

［実施例］ 以下この発明を１図面に示す実施例に基づいて、さらに
詳細に説明を行う。なお、以下の説明において、従来と
同一のものについては同一の符号を付して説明を行う。

第１図において、温水タンク１内にセンサ２が取り付け
られていて、温水タンク１内の温水温度を検出して、検
出信号を制御回路３に出力するようになっている。この
センサ２は温水温度の変化によって抵抗値が変わること
を利用したサーミスタを内蔵している。

制御回路３は、センサ２からの温度検出信号に基づいて
、温水タンク１内に配置されたヒータ５のオン／オフ電
気信号を出力し、リレー４によりヒータ５への通電のオ
ン・オフを行う。

以上は従来のものと同様であるが２本発明では制御回路
３にＣＰＵＩＩが接続され、このＣＰＵ１１が洗浄スイ
ッチ１２がオンされると、ヒータ５への通電開始温度（
下限設定温度）Ｔを通常のＴｌよりも高いＴ３に設定す
るようになっているものである。

このＣＰＵＩ　１によるヒータ５のオン／オフの制御を
、第２図に示すフローチャートを参照しながら説明する
と、洗浄スイッチ゛１２がオフの状態では、制御回路３
により、ヒータ５の下限設定温度がＴ　、上限設定温度
がＴ２に設定（ａ）されており、このＴ　とＴ２のヒス
テリシス値ΔＴによって洗浄スイッチ１２がオフの間、
ヒータ５のオン・オフが繰り返される（ｂ）。

そして洗浄スイッチ１２がオン（Ｃ）されると、ＣＰＵ
ＩＩは制御回路３におけるヒータ５の下限設定温度Ｔｌ
をＴ　３　　（Ｔ　ｔ　＜　Ｔ　ａ　＜　７２　）に変
更（ｄ）Ｌ、　　このＴ　とＴ２のヒステリシス値ΔＴ
′によって洗浄スイッチ１２がオンしている間、ヒータ
５のオン・オフが行われる（ｅ）。

そして次に洗浄スイッチ１２がオフされると。

ＣＰＵＩＩは、制御回路３におけるヒータ５の下限設定
温度を再びＴ１に変更（ｆ）Ｌ、次に、洗浄スイッチ１
２がオンされるまでＴ　とＴ２のヒステリシス値ΔＴに
よってヒータ５のオン・オフを行う（ａ、ｂ）。

このように、洗浄スイッチ１２がオンするのに伴ってＣ
ＰＵＩ　１がヒータ５の下限設定温度をＴ　からＴ　（
Ｔ　くＴ３）に変更することによって２例えば第３図の
Ｃ（ｔｌ）点において洗浄スイッチ１２がオンされ、噴
出水が出始めるとヒータ５は、洗浄スイッチ１２がオフ
のときのヒステリシス値ΔＴよりも小さいΔＴ′によっ
てオンされ、温水の温度変化が第３図の実線αで示すよ
うに、従来の温度変化（破線β）に比べて緩やかとなる
。これによって、ヒータ５が、従来は第３図のＢ′点で
オンされていたものが、これよりも早い０点においてオ
ンすることとなり、洗浄水の快適使用温度が保持される
時間ｔＡが、従来の場合の時間ｔ８よりも長くなり、長
時間の快適な洗浄が可能になるものである。

従って通例の使用条件において、ＴＩとＴ２の間で温水
温度が維持できるよう、貯水量、ヒータ能力を最小限に
設定しておいても、洗浄の間、洗浄水の温度をＴ　アＴ
２の間に十分維持することが出来るものである。

［発明の効果］ 以上のようにこの発明は、洗浄スイ・ソチがオンした際
に、ヒータのオン温度を洗浄スイッチがオフ時のオン温
度よりも高い温度に変更するヒータの下限設定温度変更
手段を具えていることにより、洗浄時の間のみ平常の場
合よりも小さいヒステリシス値によってヒータのオン・
オフが行われるため、たとえヒータがオフした直後に洗
浄スイッチがオンされたような場合であっても、短時間
のうちにヒータへの通電が開始され、洗浄水の快適温度
を従来のものよりも長時間持続することが出来る。

その結果、リレーのオン拳オフ点のヒステリシス値を小
さくして、常時小さな温度変化に対してもすぐにリレー
が作動するようにした場合のようにリレーのオン・オフ
回数が増加し、耐久年数が減るという虞れがない。また
ヒータの制御部にトライアック等の無接点オン・オフ方
式を取り入れ、ヒステリシス値を小さくした場合のよう
に。

トライアックが高温となるために放熱装置を取り付ける
必要や、リレーのオン・オフが頻繁に繰り返されること
によって電波ノイズの発生の原因となり、その対策のた
めに製品コストがアップするといった虞れもない。

そして、洗浄水の不使用時の保温に必要な程度のヒータ
を用い、ヒータの能力（発熱ｆｆ１）を増大することな
く、従来と同様規格のリレーを用いても、耐久性を損う
ことなく、使用に際して十分な快適温度保持時間を確保
することが出来る。またさらに、温水タンクの貯水量を
増大すれば温度安定性は増大するが１本発明では、温水
タンクを大型化する必要もない。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの発明の一実施例を示すブロック図、第２図
は同実施例における温水温度の制御方法を示すフローチ
ャート、第３図は同実施例における温水温度の変化を示
すグラフ、第４図は従来の温水温度の制御機構を示す構
成図、第５図は第４図の制御機構による温水温度の変化
を示すグラフである。 １・・・温水タンク　　　　２・・・センサ３・・・制
御回路　　　　　４・・・リレー５・・・ヒータ　　　
　　　１１・・・ＣＰＵ１２・・・洗浄スイッチ 特許出願人　　アイシン精機株式会社 代　　理　　人　　　弁理士　　加　　藤　　朝　　道
（他１名） Ｍ４図 第５図 Ｃけ、）□ 時間（↑）

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 温水タンク内の温水の温度を検出するセンサと、温水タ
   ンク内に取り付けられたヒータと、このヒータへの通電
   のオン・オフを行うリレーと、前記センサからの温度検
   出信号に基づき、リレーをオン・オフさせる下限・上限
   温度を各々設定する制御回路とからなる人体局部洗浄装
   置の温水温度制御機構において、前記制御回路に接続さ
   れ、洗浄スイッチがオンしている間は、前記下限設定温
   度を洗浄スイッチがオフしているときの下限設定温度よ
   りも高い温度に変更し、洗浄スイッチがオフになるとこ
   の設定温度を元の下限設定温度に復帰するヒータの下限
   設定温度変更手段とを具えていることを特徴とする温水
   温度制御機構。