JPS62170290A - ミシン - Google Patents

ミシン

Info

Publication number
JPS62170290A
JPS62170290A JP1084486A JP1084486A JPS62170290A JP S62170290 A JPS62170290 A JP S62170290A JP 1084486 A JP1084486 A JP 1084486A JP 1084486 A JP1084486 A JP 1084486A JP S62170290 A JPS62170290 A JP S62170290A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
thread
thread ring
sewing machine
needle
sewing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP1084486A
Other languages
English (en)
Inventor
秀高 稲垣
敏夫 佐々木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Brother Industries Ltd
Original Assignee
Brother Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Brother Industries Ltd filed Critical Brother Industries Ltd
Priority to JP1084486A priority Critical patent/JPS62170290A/ja
Publication of JPS62170290A publication Critical patent/JPS62170290A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Sewing Machines And Sewing (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 この発明は、縫製準備時の糸掛は作業を極めて簡単に実
施し得るミシンに関するものである。
従来技術 ミシンにより加工布の縫製を行なうには、その準備作業
として、糸駒から引出した上糸となる縫糸を糸調子皿、
糸取りばね体、天秤等の諸部材に予め定められた順序お
よび経路で引掛け、その後に縫針の目孔に挿通させる一
連の糸掛けが必要とされる。
発明が解決しようとする問題点 従来のミシンにおける前述した糸掛は作業は、ミシンの
初心者にとって一般に間違い易いものであって、習熟者
にとっても面倒な作業の一つとなっている。そして糸掛
は順序を間違えると、縫針の目孔への糸通しは完了して
も縫製作業をなし得ないものであるから、この糸掛けは
確実に行なわれることが要請される。
殊に天秤に糸掛けする際は、当該天秤を最上位点で停止
させておく必要がある。その理由は、未だ上昇し得る余
裕を残した状態で天秤に糸掛けすると、縫製開始時に天
秤は最上位点に向けて更に上昇し、既に縫針の目孔に通
した上糸が抜けてしまう不都合があるからである。この
ため通常のミシンでは、その運転停止時に天秤が自動的
に最上位点に到来して停止する構造が採用されている。
しかし価格の低床なミシンでは、運転停止時に天秤を最
上位点に到来させる機構の採用は困難であるため、操作
者が糸掛けの都度ハンドプーリを手で回して、該天秤を
最上位点に到来させる繁雑な操作が必要であった。また
天秤を自動的に最上位点に到来させる機構を有するミシ
ンであっても、天秤への糸掛は前にハンドプーリ等に触
れて主軸を回動させた場合は、天秤が最上位点から下方
に変位してしまうので、前記と同様の手動操作を行なわ
なければならない。
発明の目的 本発明は、従来技術に係るミシンの糸掛けに内在してい
る前記欠点に鑑み、これを好適に解決するべく提案され
たものであって、天秤停止位置の如何に拘らず(天秤が
最上位点に位置していることを必要としない)糸掛けを
なし得るようにして、糸掛は作業の容易化を達成するこ
とにある。
問題点を解決するための手段 前記の問題点を好適に解決するため本発明に係るミシン
は、 縫針の目孔付近に形成された糸輪が糸輪捕捉体により最
大に拡大される時に位置する最上方位置と糸輪を引締め
るために位置する最下方位置との間の所定運動範囲にお
いて縫針の上下往復運動に調時して上下往復動する糸輪
引締体と、 その糸輪引締体の糸輪引締時における運動軌跡と少なく
とも合致する移動軌跡を有するように糸輪引締体に近接
して配置され、糸輪引締体の最下方位置より上方に定め
られた所定停止位置から上方において移動可能な移動部
材と、 その移動部材を前記所定停止位置に向かって常時付勢す
る弾性部材と。
糸供給源からの糸を、前記糸輪引締体の最上方位置近傍
の第1の上方位置から前記最下方位置近傍に位置する糸
輪引締体または前記所定停止位置に位置する移動部材に
案内すると共に、その糸輪引締体または移動部材から前
記最上方位置近傍の第2の上方位置を介して縫針の目礼
に案内するための糸案内手段とを備える よう構成したことを特徴とする。
実施例 次に本発明に係るミシンにつき、好適な一実施例を挙げ
て、添付図面を参照しながら以下詳細に説明する。なお
第1図〜第3図は本発明の実施例に係る装置の要部を示
す縦断面図であって、後述する糸輪引締体および移動部
材の相対的な位置変化を経時的に示し、第4図は第1図
に示すミシン頭部の左側面図、第5図は第1図に示すミ
シンの頭部における一部拡大平面図、第6図は実施例に
係るミシンの全体的な外観構成を示す斜視図である。
(ミシンの基本構造について) 殊に第6図において、ミシン機枠2は、基台1と、その
基台1から水平に延在し上部に針板3を備える下方アー
ム4と、この下方アーム4の上方において平行に延在し
先端にミシン頭部5を備える上方アーム6と、両アーム
を一体的に接続している脚部7とから基本的に構成され
、軽量化を図るために、硬質合成樹脂により成形されて
いる。
上方アーム6の頂部に形成した陥凹部8中には、糸供給
源となる糸駒9が図示しない水平支持軸に挿通配置され
、この糸駒9から引出された上糸10は、該上方アーム
頂部に設けられ、かつ前記陥凹部8からミシン頭部5に
形成した開口11(後述)に至る直線状の案内溝12に
挿入されるようになっている。
ミシン頭部5下方には、縫針13を取付けた針棒14お
よび押え足15が配設されている。この針棒14の往復
動動機構および押え足止下動機構については後に説明す
る。また第7図(a)〜(h)に示すように、針板3の
下方には垂直釜16が半回転毎に反転可能に配設され、
ミシン縫製時にこの釜16に設けた糸輪捕捉体(剣先)
16aが、針板3の下方に臨んだ縫針13の上昇過程で
上糸1゜に形成される糸輪10aを捕捉する。
第1図〜第3図に示すように、ミシン機枠2には、所要
形状に加工された鋼板材質の支持プレート17が配設さ
れ、前記ミシン機枠2に適宜数のボルト18を介して固
定されている。この支持プレート17には、後述する針
棒揺動枠19、糸輪引締体20.移動部材21およびこ
れらの部材を駆動するベルト式の動力伝達手段等の各種
部材が、一方向(操作者の手前側)から取付は得るよう
になっている。また支持プレート17の上方には、後述
の糸調子皿22やカバー部材23が、またプレート裏面
には押え上げレバー24等が所定の位置関係で取付けら
れる。
すなわち第1図および第4図に示すように、支持プレー
ト17の所要位置に配設した回転軸25に大径のタイミ
ングプーリ26が回転自在に支持され、このタイミング
プーリ26は図示の各ガイドプーリ27およびモータ(
図示せず)に巻掛けたタイミングベルト28を介して時
計方向へ回転駆動されるようになっている。なお前記タ
イミングベルト28は、第6図に示すハンドプーリ29
に接続して1手動操作によっても回転させ得るようにな
っている。
前記タイミングプーリ26に図示の如く形成した円盤面
26aには、その回転中心から所要距離だけ離隔した位
置に固定軸3oが突設されている。
この偏心固定軸30は、後述の糸輪引締体20の長孔2
Od中に臨んで該糸輪引締体20に所要中心角での往復
動を付与すると共に、後述する針棒揺動枠19に設けた
針棒14を上下に往復駆動するべく機能する。また前記
支持プレート17のタイミングプーリ26に近接した位
置に1回動支点としての固定軸31が配設され、この固
定軸31に図示形状の糸輪引締体20および移動部材2
1が、所定中心角で回動可能に共通的に枢支されている
(糸輪引締体について) 糸輪引締体20は、上糸10を所要の時点で緊張させて
、釜16の剣先16aから雛脱した糸輪10aを引締め
るべく機能するものであって、第1図および第4図から
判明する如く、コ字状折曲部を介して平行に延在する長
形アーム20aと短形アーム20bとを備え、当該糸輪
引締体20は短形アーム20bの端部において、前記固
定軸31に所定中心角で回動可能に枢支されている。
また長形アーム20aは、固定軸31に枢支された状態
において、前記タイミングプーリ26の円盤面26aを
手前側で横切って移動し得るようになっており、該アー
ム20aの自由端下面に上糸10を捕捉可能な凹部20
cが凹設されている。
また長形アーム20aの長手方向に沿って、所定長の長
孔20dが穿設され、この長孔20dに前記タイミング
プーリ26の偏心固定軸30が挿通されている。従って
前記糸輪引締体20は、前記タイミングプーリ26が所
定方向へ回転することによって、その偏心固定軸30を
介して揺動運動が付与され、第1図〜第3図に示すよう
に、前記固定軸31を中心として所定中心角で上下に往
復動する。この場合における糸輪引締体20の運動範囲
は、第1図および第7図(e)に示す縫針13の目孔付
近に形成された糸輪10aが糸輪捕捉体16aにより最
大に拡大される時に位置する糸弛緩限界位置A(以下「
最上方位置A」という)と、第3図および第7図(h)
に示す糸輪10aを引締めるための糸輪引締限界位置B
(以下「最下方位置B」という)との間にあって、この
所定運動範囲において、後述する縫針13の上下往復運
動に調時するように予め設定されている。
(移動部材について) 更に前記糸輪引締体20の回動支点となる固定軸31に
は、糸掛けされた上糸10と係合して。
その上糸10を前記糸輪引締体20による糸引締時以外
は縫針13の目孔から取上げる方向に常時付勢する移動
部材21が共通的に支持されている。
この移動部材21は弾性金属線を材質とし、その自由端
に図示形状に湾曲形成した糸取部21aが形成されると
共に、その基部にコイルばねからなる弾性部材21bが
一体的に形成されている。前記コイルばね21bは、第
4図に示すように、移動部材21の移動平面に対して垂
直な前記固定軸31に巻装されて、当該移動部材21を
略一定の弾性力で、第3図に示す所定停止位置Cに向け
て付勢するものである。なお移動部材21と弾性部材2
1bとを一体形成することに代えて、別部材からなる弾
性部材を配設し、この弾性部材により移動部材21を所
定停止位ICに向けて弾力付勢する構成としてもよい。
但し移動部材21には、その回動範囲の全域に亘って略
一定の弾性力が付与される必要があるから、前記弾性部
材21bとしては定張力ばねとしてのコイルばねの使用
が最も推奨される。
なお移動部材21の前記所定停止位置Cは、前述した糸
輪引締体20の最下方位置Bよりも当該糸輪引締体20
の運動範囲の内方に位置するよう設定されている。そし
て移動部材21をこのように所定停止位置Cに保持させ
ておく目的で、前記固定軸31に位置規制用のストッパ
32が配設されている。従って移動部材21は、前記固
定軸31を回動支点として、糸輪引締体2oの糸輪引締
時における運動軌跡と少なくとも合致する移動軌跡を有
するものである。但し該移動部材21の移動範囲は、前
述した糸輪引締体20の最下方位1iELBよりも、当
該糸輪引締体20の運動範囲の内方に位置する所定停止
位置Cから糸輪引締体20の糸弛緩運動方向側に規制さ
れている。
(針棒揺動枠について) 第1図および第4図において支持プレート17には、符
号19で示す針棒揺動枠が、その頂部に水平に挿通した
固定軸33を介して懸吊支持され、該揺動枠19に連結
した針棒連杆34によって、左右に所要角度揺動される
ようになっているにの針棒揺動枠19には、下端部に設
けた針抱き35により縫針13を取付けた針棒14が上
下往復動可能に支持され、この針棒14の上端部は前記
タイミングプーリ26に関係的に連結されて上下往復動
を付与される。
すなわち第1図に示すように、タイミングプーリ26に
設けた偏心固定軸30には第1クランクロンド36の一
端部が固着され、この第1クランクロンド36の他端部
は第2クランクロツド37に枢着されている。また第2
クランクロツド37の自由端部は、前記針棒14の頂部
に軸38を介して枢着されている。このため前記タイミ
ングプーリ26の時計方向の回転に伴い、第1クランク
ロンド36および第2クランクロツド37のクランク運
動下に、前記針棒14は上下に往復運動し、またこの運
動に調時して前述した如く糸輪引締体20が上下往復動
するものである。なお針棒揺動枠19と支持プレート1
7との間には引張りばね53が弾力的に介装されており
、これによって該揺動枠19は常時左方向(左基、l)
に引張付勢されている。
(糸案内手段について) 本実施例に係るミシンは、糸供給源9からの上糸10を
縫針13の目孔に案内するために、上方アーム6の頂部
に形成した既述の案内溝12と、第6図に示す如く針棒
14に近接し、かつ該針棒14と平行に延在するようミ
シン前面に形成した案内溝39とからなる糸案内手段を
備えている。
この糸案内手段は、第1図〜第4図に示しがっ後述する
ように、上糸lOを前記案内溝12を介して糸輪引締体
20の最上方位置A近傍の第1の上方位置んに案内し、
この上方位置A、から最下方位置B近傍に位置する糸輪
引締体20(または所定停止位置Cに位置する移動部材
21)に向かわせると共に、その糸輪引締体20(また
は移動部材21)から前記最上方位置A近傍の第2の上
方位1ifA2を経て縫針13の目孔に案内するもので
ある。
また前記糸案内手段は、糸輪引締体20および移動部材
21をその運動範囲の全域において被覆可能なカバー部
材23を含んでいる。すなわち第5図および第6図に示
すように、上方アーム6の頭部5の左側面には、所定幅
で縦長の開口11が開設され、この間口11は、前述し
た如く上方アーム6の頂部において直線状の案内溝12
と連通している。そして第1図に示す形状をした合成樹
脂材質のカバー部材23が、前記開口11中に介挿され
、支持プレート17の上方に4ill+40を介して上
方に起立可能に枢支されている。
このカバー部材23は、第1図から判明する如く、その
僅か外方に湾曲している弧状面23aを、ミシン頭部5
の左側面より外方に突出させている。
またカバー部材23の下方端部には、ミシン頭部5内に
おいてその斜め上方に指向する傾斜面23bが形成され
、更に前記弧状面23aの反対側でミシン頭部5内に臨
む部分には、内方への湾曲度の大きい弧状面23cが形
成されている。これらの弧状面23a、傾斜面23bお
よび弧状面23cは、糸調子皿22を経た上糸10を、
前記糸輪引締体20の運動軌跡を横切って縫針13に案
内するためのものである。
このようにカバー部材23を前記開口11に臨ませたこ
とによって、第5図から判明する如く。
当該カバー部材23の縁部と開口11の両縁部との間に
は、左右の糸案内溝42.43が夫々形成される。なお
第4図から判明するように、前記糸輪引締体20はカバ
ー部材23の左側を非接触で移動し、また移動部材21
はカバー部材23の右側を非接触で移動し得るものであ
る。更に前記内方弧状面23cの円弧は、これら糸輪引
締体20および移動部材21の先端が描く円弧軌跡の内
方にあるよう寸法設定されている。
カバー部材23の上部には、第5図において右側にU字
状に湾曲した線材からなる第1糸案内44が配設され、
更にその奥まった上方位置に。
上糸10の供給方向を直角に変更させて前記ミシン前面
の案内溝39に向かわせる同じく線材からなる第2糸案
内45が配設されている。また前記開口11の第5図で
左側には、一対の糸調子皿22が配設され、糸調子ダイ
ヤル46により上糸10の挟圧力を調整可能になってい
る。
(押え足等について) 次に押え足15および該押え足15の移動に連繋して糸
調子皿22を開放する連動機構につき、簡単に説明する
。第1図および第4図に示すように、下端部に押え足1
5を取付けた二股脚部からなる押え足ホルダ47は、こ
れに穿設した上下に延びる長孔48に段付ねじ49を挿
入し、この段付ねじ49を支持プレート17に固着する
ことによって、該プレート17に対し上下動可能に支持
されている。この押え足ホルダ47の上方部分はL型に
屈曲し、支持プレート17に穿設した上下方向に延びる
長孔50を介して該支持プレート17の裏面に突出し、
更に垂直上方に延在してその上端部を、プレート裏面に
取付けたブラケット51の矩形状孔部52中に上下動可
能に臨ませている。
プレート裏面側に位置している押え足ホルダ47の上方
部分には、第4図に示すように上下の関係で2つの長孔
54,55が穿設されている。また第4図に示す形状の
中間部材56がホルダ47の上方部分に配置されて、そ
の屈曲端部56aおよびピン56bを夫々前記長孔54
.55中に臨ませ、これにより中間部材56および押え
足ホルダ47が相対的に上下に移動可能になっている。
前記ホルダ47の屈曲部と前記ブラケット51との間に
は、圧縮ばね57が弾力的に介装されて、常には中間部
材56および押え足ホルダ47(押え足15)を針板3
に向けて下方へ付勢している。また支持プレート17の
裏面下部には、押え上げレバー24が固定軸58を介し
て枢支され、該レバ−24のカム面24aが、前記中間
部材56に一体形成した作用片56cに係合可能になっ
ている。
そして押え上げレバー24を斜め上方に切換えると、前
記カム面24aが中間部材56の作用片56cに当接し
てカム作動し、該中間部材56および押え足ホルダ47
を前記圧縮ばね57の弾力に抗して一体的に押し上げる
このように中間部材56が上方へ押し上げられると、第
4図に示すように、中間部材56の上端部がレバー59
に当接して該レバー59をピン60を中心に回動させ、
これにより前記糸調子皿22の一方に挿通されその他方
の糸調子皿(第4図において右側に位置する糸調子皿)
に接続された糸調子軸61を右方向へ移動させて、両糸
調子皿22を開放する。なお圧縮ばね57により下方に
押圧された押え足ホルダ47と中間部材56とを、前述
の如く相対的に移動可能に構成した理由は、押え足15
と針板3との間に多数枚の加工布62が介在している場
合において、中間部材56に対して押え足ホルダ47だ
けが上動し、糸調子皿22を開放することがないように
するためである。
実施例の作用 次に本発明の実施例に係るミシンの作用につき説明する
。先ずミシン縫製に先立ち必要とされる糸掛けの順序を
説明すると、第6図に示すように、糸供給源9から上糸
10を引出し、この上糸10を上方アーム6に設けた案
内溝12中に挿入し、前記押え上げレバー24の上動操
作により開放された糸調子皿22に介在させる。次いで
上糸10をカバー部材23の外方弧状面23aに沿って
下降させることにより、該上糸10は前記開口11とカ
バー部材23との間に形成される左側の糸案内溝42に
挿入され、更にカバー部材23の傾斜面23bに沿って
移動させることによって、開口11とカバー部材23と
の間に形成される右側の糸案内溝43に挿入される。
このとき第3図に示すように、糸輪引締体2゜が最下方
位置Bに位置している場合は、開口11中に臨んだ上糸
10は、糸輪引締体2oの凹部20cに下から係合し、
更に上方へ引上げられることにより、前記第1糸案内4
4に係合させられる。次いで上糸1oは、第5図におい
てカバー部材23の右側に突出する糸調子軸61に張架
された後、第2糸案内45により糸供給路を直角に変更
させられ、第6図に示すミシン前面に形成した案内溝3
9に至って針棒14に沿って平行に垂下し、その後に縫
針13の目孔に挿通される。このとき移動部材21は、
コイルばね21bおよびストッパ32により所定停止位
置Cで停止しており。
前記糸輪引締体20の運動軌跡を横切って縫針13の目
孔に至る糸供給路の上方において非接触で該上糸10と
の係合を待機している。これにより一連の糸掛は操作が
終了する。
なお本発明では、この糸掛は操作時に、糸輪引締体20
がどの位置で停止しているかは問題としない。すなわち
糸輪引締体20が、最上方位51Aと所定停止位置!I
Cとの間に位置する時には、移動部材21は所定停止位
置Cに位置し、上糸10はこの移動部材21の光取部2
1aに掛けられて所定量の上糸1oが縫製前に確実に貯
えられる。また糸輪引締体20が所定停止位置Cと最下
方位置Bとの間に位置する時には、前述の如く糸輪引締
体20の凹部20cに上糸10が掛けられて充分な糸量
が確保される。
この糸掛けが終了した時点での糸輪引締体20゜移動部
材21および釜16の位置関係の一例を、第7図(a)
に示す、この状態で押え上げレバー24を下動させれば
、押え足15は下降して針板3との間に加工布62を挟
圧し、また糸調子皿22は上糸1oを適正弾力で挟持す
る。次いでスタートボタン(図示せず)を押してミシン
縫製を開始すれば、第7図(a)に示す半回転釜16は
、回転限界に向けて反時計方向に回転する。またタイミ
ングプーリ26は、タイミングベルト28を介して時計
方向に回転され、その円盤面26aに固着した固定軸3
oと糸輪引締体20に穿設した長孔20dとの共働作用
下に、糸輪引締体20はその最下方位置Bから時計方向
への回動を開始する。また上糸1oが目孔に挿通された
縫針14を支持した針棒14は、第1および第2クラン
クロツド36゜37のクランク作用下に下降し始める・
第7図(b)に示すように、針棒14は更に下降して最
下点に達し、縫針13を針板3に載置した加工布62に
刺通させて、その目礼に挿通した上糸10を1反転して
時計方向に回転し始めた釜16の剣先16aの回転軌跡
上に臨ませている。しかも移動部材21はコイルばね2
1bにより弾力付勢されて所定停止位置Cに停止してい
るので、糸輪引締体20が最下方位置Bよりも上昇し該
移動部材21を通過した時点で、上糸10は前記糸輪引
締体2oの凹部20cから、移動部材21の下方に拡開
するU字状系取部21aに掛は渡されるに至る。
次いで第7図(C)に示すように、針棒14は前記の最
下点位置から上昇を開始し、これにより針板3の下方の
上糸10には、釜16内において糸輪10aが形成され
る。この糸輪10aを釜16の剣先16aが通過するこ
とによって、前記剣先16aによる糸@ 10 aの捕
捉がなされる。この時点では、移動部材21はストッパ
32に休止し依然として所定停止位置Cにあるが、前記
剣先16aにより捕捉された上糸10は、釜16の回転
によって糸供給路を経て下方に引出される。
この上糸10の引出しにつれて、第7図(d)から判明
する如く、糸取部21aに上糸10を係合させた移動部
材21はコイルばね21bの弾力に抗して上方へ持上げ
付勢され、その所定停止位置Cを離れて時計方向に上昇
し始める。更に第7図(e)に示すように、糸輪引締体
20がその最上方位置Aに到達したところで、移動部材
21は最も上方の限界位置まで移動するに至り、また剣
先16aに捕捉された上糸10も釜16の回転により充
分大きく引出される。この時点では、糸輪10aは剣先
16aから未だ離脱していない。
次いで第7図(f)に示すように、糸輪締引体20はそ
の最上方位置Aから反転して、反時計方向に回動降下し
始める。また釜16は所要のタイミングで反転する結果
として、前記剣先16aは糸輪10aから離脱し、糸輪
の捕捉を解放する。このとき上糸10に係合している移
動部材21は、そのコイルばね21bの復帰弾力によっ
て、図示の所定停止位置Cに向けて下降する。これによ
り上糸10は、縫針13の目孔からの取上方向への引上
げがなされて縫目を引締める。なお糸輪10aが剣先1
6aから離脱すると、瞬時に移動部材21による取上方
向への弾力が糸輪10aに作用するので、釜16からの
糸抜けが極めて迅速になされる。
前記移動部材21による引締め作用は、第7図(g)に
示す状態まで継続されるが、前述した如くコイルばねで
ある弾性部材21bの略一定の弾性力が、第7図(f)
および第7図(g)に示す釜16の回動範囲において糸
輪10aに付与されるので、一度釜から離脱して緩んだ
糸輪が釜の一部に係合することはなく、均一な糸締めが
達成される。また移動部材21は、最終的に第7図(g
)に示す如く、その回動支点近傍に設けたストッパ32
に係止されて、再び所定停止位置Cに保持される。
糸輪引締体20が更に下降し、移動部材21の所定停止
位icを通過すると、直前まで移動部材21の糸取部2
1aに係合していた上糸10は、第7図(h)に示すよ
うに、糸輪引締体20の凹部20cに再び掛は渡される
。そして当該糸輪引締体20がその最下方位置Bに至る
下降過程において、上糸10を更に引締めて最終先締め
を確実に行なう。以下この縫製サイクルが反復されて、
縫目形成および糸締めがなされる。
実施例の効果 このように図示の実施例に係るミシンでは、糸駒9から
糸調子皿22と糸輪引締体20または移動部材21とを
経て縫針13の目孔に至る糸掛けを、案内溝12と糸案
内溝42.43と案内溝39とからなる連続的な溝に従
って容易に行なうことができ、特に糸調子皿22への糸
掛けは、糸駒9から上糸10を直線状に引出すのみで行
なうことができる。また案内溝39は、針棒14に近接
しかつそれに平行に延びていることから、上糸10がミ
シン頭部5の下方において屈曲されることはなく、糸張
力を安定させることができる。
発明の効果 以上説明した如く本発明に係るミシンでは、糸供給源か
ら縫針の目孔に向かって連続的に設けられた糸案内手段
に従って、上糸をミシン各部に容易にかつ確実に掛ける
ことができ、しかも縫製開始時に縫針の目礼からの糸脱
落を防止し得る充分な量の上糸を、糸輪引締体の停止位
置に関係なく糸掛は時に確保することができる。
また糸輪引締体が前記移動部材の所定停止位置Cと前記
最上方位置Aとの間に位置する時に、移動部材は上糸と
係合して縫針の目孔から取上げる方向に常時付勢してい
るために、糸輪が釜の剣先から離脱した瞬間に上糸は釜
から引上げられ、従って釜からの糸抜けの円滑化が達成
される。
更に従来のミシンでは糸取りばね体を使用しているので
、薄い加工布を縫製するために糸調子皿の挟圧弾力を弱
くする必要のある場合には、前記糸取りばね体の弾力に
より余分に糸の繰出しがなされ、糸締まりを不良にする
欠点があった。しかるにこのミシンでは糸取りばね体を
使用していないので、前述の場合であっても、余分に糸
の繰出しを行なうことがなく、従って加工布の厚薄に関
係なく良好な糸締まりが得られる効果を有する。
【図面の簡単な説明】
図面は本発明に係るミシンの好適な実施例を示すもので
あって、第1図〜第3図は本発明の実施例に係るミシン
の要部を示す縦断面図であって、糸輪引締体および移動
部材の位置変化を経時的に示し、第4図は第1図に示す
ミシン頭部の左側面図、第5図は第1図に示すミシンの
頭部における一部拡大平面図、第6図は実施例に係るミ
シンの全体的な外観構成を示す斜視図、第7図(a)〜
第7図(h)は糸掛けされた後における糸輪引綿体、移
動部材および釜の剣先の位置関係を経時的に示す説明図
である。 9・・・糸駒(糸供給源) 10・・・上糸10a・・
・糸輪     11・・・開口12・・・案内溝  
  13・・・縫針14・・・針棒 16a・・・剣先(糸輪捕捉体) 2o・・・糸輪引締体  21・・・移動部材21b・
・・コイルばね(弾性部材) 23・・・カバー部材  39・・・案内溝42.43
・・・糸案内溝 特許出願人     ブラザー工業株式会社FIG、7
 (at FIG、7 (b) FIG、7 (C1 FIG、7+d+ FIG、7 fel FIG、7 m FIG、7 F9+ FIG、7 fhl

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)縫針(13)の目孔付近に形成された糸輪(10
    a)が糸輪捕捉体(16a)により最大に拡大される時
    に位置する最上方位置(A)と糸輪(10a)を引締め
    るために位置する最下方位置(B)との間の所定運動範
    囲において縫針(13)の上下往復運動に調時して上下
    往復動する糸輪引締体(20)と、 その糸輪引締体(20)の糸輪引締時における運動軌跡
    と少なくとも合致する移動軌跡を有するように糸輪引締
    体(20)に近接して配置され、糸輪引締体(20)の
    最下方位置(B)より上方に定められた所定停止位置(
    C)から上方において移動可能な移動部材(21)と、 その移動部材(21)を前記所定停止位置(C)に向か
    って常時付勢する弾性部材(21を)と、 糸供給源(9)からの糸(10)を、前記糸輪引締体(
    20)の最上方位置(A)近傍の第1の上方位置(A_
    1)から前記最下方位置(B)近傍に位置する糸輪引締
    体(20)または前記所定停止位置(C)に位置する移
    動部材(21)に案内すると共に、その糸輪引締体(2
    0)または移動部材(21)から前記最上方位置(A)
    近傍の第2の上方位置(A_2)を介して縫針(13)
    の目孔に案内するための糸案内手段とを備えたミシン。
  2. (2)前記糸案内手段は、糸供給源(9)から前記第1
    の上方位置(A_1)に向かう直線状の案内溝(12)
    と、ミシン前面において針棒(14)に近接しその針棒
    (14)と平行に延びる案内溝(39)とを有すること
    を特徴とする特許請求の範囲第1項記載のミシン。
  3. (3)前記糸案内手段は、前記糸輪引締体(20)およ
    び移動部材(21)をその運動範囲の全域において被覆
    するためにミシンの上方アーム(6)に形成された開口
    (11)中に装着されるカバー部材(23)を含み、そ
    のカバー部材(23)の縁部と前記開口(11)の縁部
    とにより糸案内溝(42、43)が形成されることを特
    徴とする特許請求の範囲第1項記載のミシン。
JP1084486A 1986-01-21 1986-01-21 ミシン Pending JPS62170290A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1084486A JPS62170290A (ja) 1986-01-21 1986-01-21 ミシン

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1084486A JPS62170290A (ja) 1986-01-21 1986-01-21 ミシン

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPS62170290A true JPS62170290A (ja) 1987-07-27

Family

ID=11761658

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1084486A Pending JPS62170290A (ja) 1986-01-21 1986-01-21 ミシン

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS62170290A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5065683A (en) Thread trimmer mechanism for sewing machines
JPS649879B2 (ja)
JPS636033B2 (ja)
JPS62170289A (ja) ミシンの糸取上装置
JPH0229359B2 (ja)
JPH0327230B2 (ja)
JPS62170290A (ja) ミシン
US4200050A (en) Thread cutting device for lockstitch sewing machines
US7461605B2 (en) Thread control device employing a thread brush, for a sewing machine
US4285291A (en) Needle guard for sewing machines
US2345943A (en) Article attaching machine
EP1816248A1 (en) Thread control device for a sewing machine
JPH0771596B2 (ja) ミシンの糸通し装置
JPH02234789A (ja) 特に材料を縁かがり縫いもしくは縁飾り縫いするためのミシン
JPH02136Y2 (ja)
US4344375A (en) Sewing machine with a looper arranged above the point of stitch formation
JPS6111637B2 (ja)
JP2917320B2 (ja) ミシンの糸端処理装置
US4784072A (en) Sewing machine handle operated threading device
US4714037A (en) Needle looper assembly for non-threaded needle lockstitching
JPH0133009Y2 (ja)
US1129008A (en) Sewing-machine.
JP2002248281A (ja) 確実にランニングステッチシームを形成するためのミシン
JPH0117262Y2 (ja)
JPH0729979Y2 (ja) ミシンの糸切断装置