JPS62169608A - 模様づけされたプラスチックス成形品の製造方法 - Google Patents

模様づけされたプラスチックス成形品の製造方法

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JPS62169608A
JPS62169608A JP1060086A JP1060086A JPS62169608A JP S62169608 A JPS62169608 A JP S62169608A JP 1060086 A JP1060086 A JP 1060086A JP 1060086 A JP1060086 A JP 1060086A JP S62169608 A JPS62169608 A JP S62169608A
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resin liquid
gasket
resin
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茂 山口
Osamu Nozawa
野沢 修
Shigeo Onuma
大沼 重雄
Kazuyuki Miyano
和幸 宮野
Satoshi Bando
坂東 智
Koji Arakawa
荒川 興二
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  • Casting Or Compression Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は自然な感じの乱れ模様を有するプラスチックス
注型成形品の製造方法および自然な感じの乱れ模様を有
するプラスチックス注型成形品に関するものである。
〔従来の技術〕
プラスチックス注型成形品に天理石調の模様を付す方法
として、色調の異なる複数の樹脂液を不完全に混合して
鋳型内に注入して硬化させる方法が知られている。しか
しこの方法では注入時の樹脂液の流れによって、得られ
る模様は平行線状の縞模様となって商品価値の低いもの
とならざるを得ない。この傾向は平板や天板、カウンタ
ートップ、洗面化粧台、流し台、浴槽、防水パン、シャ
ワーシレーなど板状の注型成形品の場合に特に顕著で、
注入部を略々中心とした円弧状の縞模様が現われて製品
の美観を損ね、商品価値を下げるなどの問題がある。
〔発明が解決しようとする問題点〕
本発明は上述の平行線状の縞模様、特に板状の注型成形
品における注入部を略々中心とした円弧状の縞模様の発
生を防止して、自然な感じの美しい大理石模様を得よう
とするものである。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明者等は上述の平行線状の縞模様の発生を防止すべ
く鋭意検討した結果、本発明をなすに至った。すなわち
本発明は色調の異なる2種類以上の樹脂液を不完全に混
合して鋳型内に導外硬化させてプラスチックス成形品を
製造するにあたり、樹脂液が流動状態にある間に鋳型の
下部より樹脂液中に気体を導入することを特徴とする模
様づけされたプラスチックス成形品の製造方法であり、
さらには色調の異なる2種類以上の樹脂液を不完全に混
合して鋳型内に導き硬化させてプラスチックス成形品を
製造するにあたり、樹脂液が流動状態にある間に鋳型の
下部より樹脂液中に気体を導入し、該気体を鋳型の上部
へ導くことによって乱れ模様を生ぜしめることを特徴と
する模様づけされたプラスチックス成形品である。
3一 本発明でいう樹脂液とは付加重合、開環重合や架橋結合
の導入などによって硬化し得る液体である。その具体的
な例としては、アクリル酸、メタクリル酸、炭素数1〜
18個の1価アルコールとアクリル酸またはメタクリル
酸とのエステル、アクリロニトリルやメタクリロニトリ
ルなどのオレフィン系ニトリル、スチレンやa−メチル
スチレン、ジビニルベンゼンなどの芳香族不飽和化合物
、酢酸ビニルや安息香酸ビニルなどのビニルエステル、
アクリルアミドおよジメタクリルアミドなどのオレフィ
ン系アミド、アクリル酸およびメタクリル酸とエチレン
グリコールおよびポリエチレングリコール、ポリプロピ
レジグリコール、1,3−ブチレングリコール、ネオペ
ンチルグリコール、1.6−ヘキサンジオール、トリメ
チロールエタン、Fリメチロールプロパン、テトラメチ
ロールメタン、ペンタエリスリトール、ジペンタエリス
リトールなどの多価アルコールとのポリエステル、不飽
和ポリエステル樹脂、ビニルエステル樹脂、液状エポキ
シ樹脂、液状フェノール樹脂、ポリクレタンを与える液
状混合物、液状ゴム、液状シリコンゴムなどをあげるこ
とがで外るが、これらに限定されるものではない。なお
樹脂液は2種類以上混合して用いることも可能である。
従って単独では液体でないものでも、混合によって全体
が液体になるものであれば本発明の樹脂液である。また
樹脂液は、他の液体や固体と混合して用いることも可能
である。従って樹脂液にポリマーを溶解したりあるいは
樹脂液の一部を重合したシラップ、さらには樹脂液に充
填材を分散させたスラリーなどとして用いることも可能
である。充填材としては樹脂液に不溶であれば特に制限
はなく、一般に充填材として使用されている水酸化アル
ミニウム、酸化アルミニウム、炭酸カルシウム、珪酸カ
ルシウム、アルミン酸カルシウム、硫酸カルシウム、水
酸化マグネシウム、シリカ、タルク、クレー、ヒドロキ
シアパタイト、ガラス、木材などの粉末をあげることが
できるが、これらに限定されるものではない。また充填
材は2種類以上併用されていてもかまわない。充填材の
粒子径は200μ粕以下が適当で、100μI以下がよ
り好ましい。
充填材の添加量はプラスチックス成形品の総量を基準に
して20及至80重量%である。添加量が20重量%未
満であると添加効果が小さし80重量%を越えると樹脂
液の粘度が高くなって成形や気体の導入が困難になるの
で好ましくない。本発明でいう樹脂液の液体状態とは、
流動性を有する状態にあることをいうのであって、例え
ば常温では固体状態で流動性を有しなくても、色調の異
なる2種類以上の樹脂液を不完全に混合する場合や鋳型
内に導く場合、あるいは鋳型内に在って下部より気体を
導入する際に、実質的に流動性を有していれば樹脂液の
範喝に含まれるのである。なおここでいう流動性を有す
る状態とは、B型回転粘度計で測定した粘度が1000
ボイズ以下、好ましくは300ポイズ以下の状態を目安
とすることがでトる。粘度が1000ボイズを越えると
、鋳型の下部より樹脂液中へ導入した気体を鋳型の上部
へ導くことが困難になったり、あるいは長時間を要する
ようになったりして実用的でないので好ましくない。な
お本発明でいうプラスチックス成形品は、以上に説明し
た樹脂液を賦形硬化したものである。
本発明でいう色調の異なるという概念は、色相(hue
)、飽和度(saturation)、明るさくbri
ghtness)、透明度(transparency
)、光沢(gross)などを異にするために視知覚に
差が生しることを意味する。
より簡単にいえば、肉眼に何らかの区別が可能というこ
とを意味するものである。色調の異なる樹脂液を製造す
る方法には特に制限はなく、樹脂液や充填材の種類や組
成を変えたり染顔料を加えたりあるいは短繊維を分散さ
せたりして行なうことができる。
本発明でいう不完全な混合状態とは、以上に説明した色
調の異なる2種類以上の樹脂液が完全に混合していなく
て、視知覚上不均質な樹脂液を構成しているということ
である。従って樹脂液全体が均一な色調を示さず、部分
的に肉眼で何らかの違いが認められる状態を指すもので
ある。このような不完全な混合状態は鋳型内へ導入され
るまえに達成されていてもよいが、鋳型内へ導入する過
程において達成されることも可能である。すなわち、例
えば鋳型内へ色調の異なる複数の樹脂液を同時に導入し
たり交互に導入したり、あるいは少なくとも1種類の樹
脂液を連続的に少なくとも1種類の樹脂液を断続的に導
入したりすることによって達1される。
本発明では、鋳型の下部に設置した孔よす鋳型内の樹脂
液中へ気体を導入し、それを鋳型の上部へ導くことによ
って少なくても鋳型表面近傍の樹脂液を攪拌して、プラ
スチックス成形品に乱れ模様を生じさせようとするもの
であるから、樹脂液中に気体を導入する時の鋳型面の傾
きは、気泡がそれに沿って移動し得るように調節するこ
とが必要で、特にプラスチックス成形品の使用面を構成
する鋳型面に関しては必要である。そのような鋳型面の
領外は、樹脂液と気体との密度差や鋳型表面に対する親
和性の差あるいは気体の導入速度などによって必ずしも
一概にはいえないが、傾き調節の目安は通常水平面に対
して75度から1658一 度、好ましくは80度から150度、より好ましくは8
5度から120度の間である。なおここでいう鋳型面の
傾きは水平で上向きのものを0度、鉛直面を90度、水
平で下向外のものを180度とするもので、0度から9
0度未満の間は鋳型面は上向きであり、90度を越えて
180度までの間は鋳型面は下向きである。鋳型面の傾
トは固定されたものではなく、要求される乱れ模様の程
度に応じて、またプラスチックス成形品の乱れ模様を要
求される位置などに応じて、鋳型面の領外を適宜調整す
ることも可能である。なおプラスチックス成形品の肉厚
が3On+m以下の薄物の場合は、気体による攪拌が鋳
型の上下両面に及び得るので、その場合は気体の除去に
差し支えない限り鋳型内の領外はこの限りでない。
本発明でいう鋳型の下部とは、鋳型内の樹脂液中に気体
を導入する際の樹脂液層の底部を意味するものである。
本発明で樹脂液中に気体を導入する目的は樹脂液の攪拌
にあるので、気体は樹脂液層の底部から導入するのが望
ましい。従って01脂液層の底部が一定レベルでない場
合の鋳型の下部は、樹脂液層の最深部を意味するのでは
なく、やはり樹脂液層の底部全体を意味するのである。
なお鋳型の下部は1箇所に限らず、鋳型を回転して・任
意の箇所を鋳型の下部としてその都度通気することも可
能である。
本発明でいう鋳型の下部に設置した孔は、樹脂液中に気
体を導入できるものであれば特に制限はなく、例えばく
り抜いてあけた孔、布や金銅の目□あるいは弾性体に設
けた刺し傷など任意の形態のものを利用することができ
る。また孔は例えば鋳型内に設置したパイプなどに設け
てもよいし、鋳型自体に直接設けることも可能である。
孔の数や大きさについては特に制限はなく、要求される
乱れ模様の程度に応じて任意に調節することが可能であ
るが、通常は孔の間隔は100IIII11以下、孔の
直径は5mm以下である。この場合の直径は通気時の孔
と等面積の円の直径をいうものとする。なお均一な乱れ
模様を得るためには、各孔ごとの気体の流量がほぼ等し
いことが要求される。樹脂液の静水圧に逆らって多数の
孔からほぼ均等に気体を導入するには、孔はゴム弾性を
有する軟質材に切り傷や刺し傷をつけたようなもので、
気体の圧力によって開く構造のものが適しており、この
ような構造の孔はまた樹脂液が孔の中へ逆流するのを防
ぐうえにも有利である。また樹脂液が充填材を含有して
透明性に劣る場合は、鋳型表面近傍の樹脂液のみを攪拌
すればよいから、そのような場合の孔は鋳型面に近い下
部に設置すると有利である。
本発明で樹脂液中に気体を導入する方法には特に制限は
なく、加圧して送気する方法あるいは鋳型内を減圧して
気体を吸入する方法、両者を併せた方法など任意の方法
を採用することがで鰺る。
また使用する気体は樹脂液に多量に溶解したり、樹脂液
の硬化を妨害したりしなければ特に制限はなく、通常は
空気や窒素などを使用できるが、就中硬化を妨害せず安
全で安価な窒素が有利である。
なお気体は樹脂液との密度差によって鋳型の上部へ導か
れて除去されるが、デッドスペースなどがあって除去さ
れ難い時は、当然のことながら鋳型の傾きを変えて排除
することができる。樹脂液中へ導入する気体の量または
通気時間は、要求される乱れ模様の程度に応じて自ずと
定まるものであるが、例えば通気時間は通常0,1及至
10分程度である。
本発明で樹脂液を鋳型内に導入する方法には特に制限は
なく、通常行なわれている鋳型上部から注入する方法や
鋳型の下方などに設けられた注入口などから注入する方
法、あるいは鋳型を開いて樹脂液をチャージし、鋳型を
閉じて全体に行きわたらせる方法など任意の方法を採用
することが可能である。
本発明に使用される鋳型については、鋳型の下部より気
体を導入して鋳型の上部へ導いて鋳型内の樹脂液を攪拌
することにより、傾き0度の鋳型面のみを用いて上部は
開放で平板を注型成形するような鋳型を除けば特に制限
はなく、通常の注型成功形に使用される鋳型を用いるこ
とができる。
本発明の樹脂液は以上に説明したポリマーや充填材、染
顔料、短繊維の他に、必要に応じて補強材、改質剤、安
定剤、重合開始剤、重合促進剤、重合調節剤、加硫剤、
離型剤、紫外線増感剤などを加えることも可能である。
樹脂液の硬化方法には特に制限はなく、付加重合や開環
重合、架橋結合の導入など樹脂液それぞれの硬化に適し
た任意の方法を採用することができる。そのような方法
の例としてラジカル重合開始剤を添加する方法、加熱す
る方法、紫外線または放射線を照射する方法、加硫剤を
添加する方法などをあげることができるが、これらに限
定されるものではない。
工業的に重要な注型成形品は平板、天板、カウンタート
ップ、洗面化粧台、台所用シンク、浴槽、シャワーシレ
ー、防水パン、壁材、間仕切り板などであって、このよ
うな板状の注型成形品は通常、中空の柔らかいガスケッ
トを介して2枚の鋳型板を向き合わせた構造の鋳型を用
いて製造される。
このような構造の鋳型においては、樹脂液中への気体の
導入は、態々特別の装置を組み込まなくても、中空のガ
スケットを利用して簡単に行なう方法が見出された。す
なわも鋳型の下部のガスゲットに、ガスケット中空部よ
り鋳型内に通じる孔を設け、この孔とガスケット中空部
を通じて鋳型内の樹脂液中【こ気体を導入するものであ
る。この方法は特別の装置を必要としないという利点の
他に、ガスケットがゴム弾性を有しているので、ガスケ
ットの一部を除去して孔を穿つのではなく、表面から中
空部へ通じる刺し傷や擦傷をつけると、前述の静水圧に
よる樹脂液のガスケット中空部への逆流防止と多数の孔
からはほぼ均等に気体を流出させることが可能という利
点も併せもつのである。
このようなガスケットの材質の例としては、軟質塩化ビ
ニル、各種ゴム、軟質ポリエステノ呟軟質ポリウレタン
などをあげることがでトるが、これらに限定されるもの
ではない。
工業的に大規模に生産されている前述の板状注型成形品
の製造に用いられている樹脂液は、メチルメタクリレー
トを主成分とする重合性単量体と不飽和ポリエステル樹
脂が主であって、充填材を添加したものも多い。従って
工業的にはメチルメタクリレートを主成分とする重合性
単量体または不飽和ポリエステル樹脂の注型成形品への
乱れ横様づけが重要であって、縞模様でなく自然な感じ
の乱れ模様を有するメチルメタクリレートを主成分とす
る重合性単量体の注型成形品や不飽和ポリエステル樹脂
の注型成形品およびそれらの製造方法に対する要望が天
外いのである。
ここでいうメチルメタクリレートを主成分とする重合性
単量体とは、メチルメタクリレート単独あるいはその5
0重量%未満を他の重合性単量体で置換したものである
。メチルメタクリレートを置換する重合性単量体は、メ
チルメタクリレートと共重合し得るものであれば特に制
限はなく、そのようなものの例としてはアクリル酸、メ
タクリル酸、炭素数1及至18個の1価アルコールとア
クリル酸とのエステル、炭素数2及至18個の1価アル
コールとメタクリル酸とのエステル、アクリロニトリル
やメタクリロニFリルなどのオレフィン系ニトリル、ア
クリルアミドやメタクリルアミVなどのオレフィン系ア
ミド、スチレンやα−メチルスチレンなどの芳香族不飽
和化合物、酢酸ビニルやl香酸ビニルなどのビニルエス
テルのような一官能性単量体およびアクリル酸やメタク
リル酸とエチレングリコールやポリエチレングリコール
、ポリプロピレングリフール、1.3−ブチレングリフ
ール、ネオペンチルグリコール、1゜6−ヘキサンジオ
ール、トリメチロールエタン、トリメチロールプロパン
、テトラメチロールメタン、ペンタエリスリトール、ジ
ペンタエリスリトールなどの多価アルコールとのポリエ
ステルやジビニルベンゼンなどの多官能性単量体などを
あげることができるが、これらに限定されるものではな
い。メチルメタクリレートを置換する重合性単量体は、
2種類以上混合して用いられていてもかまわない。メチ
ルメタクリレートを主成分とする重合性単量体は、その
一部をそれに可溶なポリマーで置換したシラップであっ
てもかまわない。そのようなシラップは、例えばメチル
メタクリレートを主成分とする重合性単量体にポリマー
を溶解しすこり、あるいはメチルメタクリレートを主成
分とする重合性単量体を部分重合して作ることができる
。シラップのポリマー含有量は、流動性を保持するため
に通常は35重量%以下が好ましい。
なおシラップの場合も含めメチルメタクリレートを主成
分とする重合性重量体を硬化して得られるメチルメタク
リレートを主成分とする重合体のモノマーMLr&は、
メチルメタクリレートが50重量%以上を占めているこ
とはいうまでもない。また不飽和ポリエステル樹脂は、
無水マレイン酸やマレイン酸、フマル酸などの不飽和ジ
カルボン酸を含むポリカルボン酸成分が、ジオールやト
リオールなどの多価アルコール成分と反応した形の不飽
和アル斗ツドをスチレンやメチルメタクリレ−Fなどの
架橋モノマーに溶解したもので、特に制限はない。
〔発明の効果〕
色調を異にする複数の樹脂液を不完全に混合して、プラ
スチックス注型成形品に模様づけすることは知られでい
る。しかし前述したように鋳型への導入時の樹脂液の流
れによって、平行線状の縞模様が発生するために、この
技術は鋳型内での攪拌が容易な特別の場合、例えば上部
が開放された盆のような鋳型での単純な片面使用のタイ
ルなどの注型成形にしか適用し難いものであった。これ
に対し本発明によれば、鋳型の下部より鋳型内の樹脂液
中に気体を導入し、鋳型上部へ導くことで攪拌するとい
う実に簡単な方法で、両面の表面性が問われる平板、あ
るいは天板、カウンタートップ、洗面化粧台、台所用シ
ンク、浴槽、防水パン、シャワーシレーなど工業的に生
産されている複雑な形状の注型成形品への、自然な感じ
の天理石調の美しい乱れ模様づけが可能となったのであ
る。
しかも通常このような注型成形品の鋳型が中空のチュー
ブ状のガスケットを使用することが多いので、これを利
用することによって容易に安価に目的とする模様づけが
可能となるのである。
〔実施例〕
以下実施例によって本研究をさらに詳しく説明するが、
本発明はこれら実施例によって何ら制限されるものでは
ない。
実施例1 縦700mm、横600mmの2枚のガラス板を直立に
した状態で向き合わせ、両脇および下端に沿ってガスケ
ットをU字型に配し、クランプでガラス板間隔を10m
mに締めつけて縦型の鋳型を組み立てた。ガスケットは
断面の直径が12.5InI111中心の中空部が4I
III11の軟質塩化ビニル製のチューブであって、ガ
ラス板の下端に沿った部分では中空部から鋳型内に通じ
る孔が1016111間隔で1列に設けられているもの
である。なお孔は木工用の四つ0錐をガスケットの外側
から中空部まで刺し込んだ刺し傷である。
メタルメタクリレートを部分重合して得られたシラップ
(B型回転粘度計で測定した粘度は、25℃で10ボイ
ズ)38重量部に、エチレングリコールジメタクリレー
ト2重量部、ステアリン酸0.02重量部、2.2゛−
7ゾビスイソブチロニYリル0.014重量部および水
酸化アルミニウム粉末(ハイジライ)H−310、昭和
軽金属株式会社製)60重量部を混合してスラリーを得
た。
スラリーの室温におけるB型回転粘度計で測定した粘度
は約60ボイズであった。このスラリー5重量部に褐色
顔料0.00025重量部を均一に混合して着色スラリ
ーを得た。
前述の鋳型の上端の中心部より、着色スラリーと無着色
スラリーをほぼ1対20の流量比で同時に注入し、つい
でガスケットの一端を封じ他端より窒素ガスを5分間吹
鰺込んで、鋳型の下部より上部までのスラリー中を窒素
ガスを通過させた。
これを鋳型ごと60℃の温度水中に1夜浸漬して硬化し
、プラスチックス注型板を得た。得られた板には縞模様
は見られず、天然の大理石に似た自然な感じの乱れ模様
が生成していた。
比較例1 ガスケットの中空部を通じてスラリー中に窒素ガスを吹
き込むことを行なわないこと以外は、実施例1と同じ操
作によってプラスチックス注型板を得た。得られた板に
は注入部の略々中心とする円弧状の明瞭な縞模様が見ら
れた。
実施例2 一辺約370mmの正方形の平板からなり、垂直に立ち
上げた高さ約5011II11の立ち上げを一辺に有し
、対辺に垂直に折り下げた高さ約70mmの前垂れを有
する形状で、厚さ約10IoI11のカウンタートップ
を作る目的で、厚さ3IIIInの長方形の不銹鋼板2
枚の両端を互いに反対方向に90度折り曲げてクロムメ
ッキを施して鋳型板を得た。鋳型板の周囲に実施例1と
同じ塩化ビニルチューブのガスケットを配して2枚の鋳
型板を互いに向き合わせ、クランプで鋳型板の間隔を1
0mmに締めつけて鋳型を組み立てた。鋳型は、天板部
を水平に保持した時に前垂れ部が天板部の上に在るよう
にし、前垂れ部を持ち上げて天板部を水平に対して約4
5度傾けて設置した。なお前垂れ部最上辺のガスケット
は注入のために取りはずし、立ち上げ部最下端のガスケ
ットには、実施例1と同じ孔を81間隔で1列に設けた
。また非使用面を構成する上型の前垂れ部と天板部には
、ビニロン離型フィルムを貼付した。
ポリメチルメタクリレート (パラビーズHR。
協和ガス化学工業株式会社製)7.6重量部をメチルメ
タクリレート30.4重量部およびトリメチロールプロ
パントリメタクリレート2重量部に溶解し、水酸化アル
ミニウム粉末(ハイシライトH−31,0、昭和軽金属
株式会社製)15重量部、シリカ粉末(クリスタライ)
AA、株式会社龍森製)45重量部、ステアリン酸0.
02重量部および2.21−アゾビス(4−メトキシ−
2,4−ジメチルバレロニトリル)0.02重量部を均
一に混合してスラリーを得た。20°Cにおけるスラリ
ーのB型回転粘度計で測定した粘度は約50ポイズであ
った。スラリー10重量部を秤り取り、黒色顔料0.0
003重量部を均一に混合した。これを元の無着色スラ
リーへ戻し、軽度に混合して斑状のスラリーを得た。こ
れを上述のカウンター用鋳型へ前垂れ部最上辺の中央部
から注入した。
ついでガスケットの一端を封じ他端より窒素ガスを3分
間吹き込んで、スラリー中鋳型の下部より上部まで窒素
ガスを通過させた。これを鋳型ごと50°Cの熱風炉中
に1夜保持して硬化し、カウンタートップを得た。得ら
れたカウンタートップには縞模様は見られず、天然の大
理石に似た自然な感じの乱れ模様が生成していた。
比較例2 ガスケットの中空部を通じてスラリー中に窒素ガスを吹
き込むことを行なわないこと以外は、実施例2と同じ繰
作によってカウンタートップを得た。得られたカウンタ
ートップには注入部を略々中心とする円弧状の明瞭な縞
模様が見られた。
実施例3 塩化ビニルチューブの替りに発泡ポリエチレン製の角棒
をガスケットとし、立ち上げ部最下端のガスケットに8
mm間隔で1列に注射針を打ち込んで窒素〃スを鋳型内
のスラリー中に吹き込むこと以外は、実施例2と同し繰
作によってカウンタートップを得た。得られたカウンタ
ートップには縞模様は見られず、天然の大理石に似た自
然な感じの乱れ模様が生成していた。
実施例4 無水マレイン酸6モル、無水フタル酸4モル、ジエチレ
ングリコール3モルおよびエチレングリフ−ルア、03
モルの割合からなる混合物より常法によって不飽和アル
キッドを合成し、この不飽和アルキッド40重量部をス
チレン60重量部に溶解して不飽和ポリエステル樹脂を
得た。得られた不飽和ポリエステル樹脂40重量部にナ
フテン酸コバル)  (Co 6%)0.2重量部、メ
チルエチルケトンパーオキサイド(55%)0.2重量
部、ステアリン酸2重量部および水酸化アルミニウム粉
末(ハシライ)H−310、昭和軽金属株式会社製)6
0重量部を混合してスラリーを得た。
このスラリー5重量部に褐色顔料0.00025重量部
を均一に混合して着色スラリーを得た。
実施例1と同じ鋳型の上端の中心部より、着色スラリー
と無着色スラリーをほぼ1対20の流量比で同時に注入
し、実施例1と同様に窒素ガスを吹き込んでから、室温
に放置して硬化させてプラスチックス注型板を得た。得
られた板には縞模様は見られず、天然の大理石に似た自
然な感じの乱れ模様が生成していた。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1)色調の異なる2種類以上の樹脂液を不完全に混合し
    て鋳型内に導き硬化させてプラスチックス成形品を製造
    するにあたり、樹脂液が流動状態にある間に鋳型の下部
    より樹脂液中に気体を導入することを特徴とする模様づ
    けされたプラスチックス成形品の製造方法。 2)鋳型が中空ガスケットを介して2枚の鋳型板が向き
    合わされた構造のものであり、中空ガスケットは鋳型の
    下部に於いてガスケット中空部より鋳型内に通じる孔が
    設けられており、樹脂液中への気体を導入は前記ガスケ
    ット中空部および鋳型下部のガスケットに設けられた孔
    を通してなされる特許請求の範囲第1項記載の方法。 3)樹脂液が充填材を含有している特許請求の範囲第1
    、2項に記載の模様づけされたプラスチック成形品の製
    造方法。 4)樹脂液がメチルメタクリレートを主成分とするシラ
    ップである特許請求の範囲第1項から第3項に記載の模
    様づけされたプラスチック成形品の製造方法。 5)樹脂液が不飽和ポリエステルである特許請求の範囲
    第1項から第3項に記載の模様づけされたプラスチック
    成形品の製造方法。 6)色調の異なる2種類以上の樹脂液を不完全に混合し
    て鋳型内に導き硬化させてプラスチックス成形品を製造
    するにあたり、樹脂液が流動状態にある間に鋳型の下部
    より樹脂液中に気体を導入し、該気体を鋳型の上部へ導
    くことによって乱れ模様を生ぜしめることを特徴とする
    模様づけされたプラスチックス成形品。
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