JPS6216782Y2 - - Google Patents
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- JPS6216782Y2 JPS6216782Y2 JP17855480U JP17855480U JPS6216782Y2 JP S6216782 Y2 JPS6216782 Y2 JP S6216782Y2 JP 17855480 U JP17855480 U JP 17855480U JP 17855480 U JP17855480 U JP 17855480U JP S6216782 Y2 JPS6216782 Y2 JP S6216782Y2
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- flywheel
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Landscapes
- Permanent Field Magnets Of Synchronous Machinery (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
本考案は、磁石発電機の回転子として用いられ
るフライホイール磁石回転子に関するものであ
る。
るフライホイール磁石回転子に関するものであ
る。
一般に、内燃機関に取付けられる磁石発電機の
回転子としては、カツプ状に形成されたフライホ
イールの周壁内面に永久磁石を取付けたフライホ
イール磁石回転子が多く用いられている。この種
の回転子では永久磁石としてフエライト磁石が多
く用いられており、最近では磁極片を用いること
なく、フエライト磁石をフライホイールの内周面
に接着する構造が採られるようになつている。フ
エライト磁石は硬くて脆弱であるため、回転子に
用いる場合には種々の保護手段が講じられてお
り、その1つとして、磁石に保護カバーを取付け
ることが提案されている。第1図は従来提案され
たこの種の磁石回転子の要部を示したもので、同
図において1は鉄によりカツプ状に形成されたフ
ライホイール、2はフライホイール1の周壁1a
の内周面に配置されたフエライト磁石、3′は磁
石2を保護する保護カバーである。磁石2は、フ
ライホイールの周壁に設けた打出部1cにその端
面を当接させるように配置され、接着により周壁
1aに固定されている。保護カバー3′はアルミ
ニウムやステンレス鋼等の非磁性材料の薄板から
なるもので、第2図に示すように弧状の磁石2の
軸線方向の外端面2aを保護する第1の板状部3
a′と、磁石2の内周面2bを保護する第2の板状
部3b′と、フライホイールの底壁部1bに当接す
る第3の板状部3c′とを一体に有しており、第1
の板状部3a′及び第2の板状部3b′をそれぞれ磁
石2の端面2a及び内周面2bに当接させた状態
で第3の板状部3c′をフライホイールの底壁部1
bに固定するようになつている。4はリング状の
スペーサで、このスペーサ4は保護カバーの第1
の板状部3a′に当接され、フライホイールの周壁
部の開口端部がスペーサ4側にシーミング加工さ
れている。このシーミング加工により形成された
シーミング部1dにより、スペーサ4を介して第
1の板状部3aが磁石2の端面に押圧され、且つ
磁石2が打出部1cに対して押えられている。
回転子としては、カツプ状に形成されたフライホ
イールの周壁内面に永久磁石を取付けたフライホ
イール磁石回転子が多く用いられている。この種
の回転子では永久磁石としてフエライト磁石が多
く用いられており、最近では磁極片を用いること
なく、フエライト磁石をフライホイールの内周面
に接着する構造が採られるようになつている。フ
エライト磁石は硬くて脆弱であるため、回転子に
用いる場合には種々の保護手段が講じられてお
り、その1つとして、磁石に保護カバーを取付け
ることが提案されている。第1図は従来提案され
たこの種の磁石回転子の要部を示したもので、同
図において1は鉄によりカツプ状に形成されたフ
ライホイール、2はフライホイール1の周壁1a
の内周面に配置されたフエライト磁石、3′は磁
石2を保護する保護カバーである。磁石2は、フ
ライホイールの周壁に設けた打出部1cにその端
面を当接させるように配置され、接着により周壁
1aに固定されている。保護カバー3′はアルミ
ニウムやステンレス鋼等の非磁性材料の薄板から
なるもので、第2図に示すように弧状の磁石2の
軸線方向の外端面2aを保護する第1の板状部3
a′と、磁石2の内周面2bを保護する第2の板状
部3b′と、フライホイールの底壁部1bに当接す
る第3の板状部3c′とを一体に有しており、第1
の板状部3a′及び第2の板状部3b′をそれぞれ磁
石2の端面2a及び内周面2bに当接させた状態
で第3の板状部3c′をフライホイールの底壁部1
bに固定するようになつている。4はリング状の
スペーサで、このスペーサ4は保護カバーの第1
の板状部3a′に当接され、フライホイールの周壁
部の開口端部がスペーサ4側にシーミング加工さ
れている。このシーミング加工により形成された
シーミング部1dにより、スペーサ4を介して第
1の板状部3aが磁石2の端面に押圧され、且つ
磁石2が打出部1cに対して押えられている。
上記のような磁石回転子においては、フライホ
イールの底壁面から磁石の外端面までの寸法a
(第1図参照)の公差が、フライホイール底壁面
から磁石2の内端面までの寸法bの公差と磁石2
の軸線方向長さcの寸法公差とを集積したものに
なると考えられる。ここで寸法bは磁石2の位置
決めを図るためにフライホイールの周壁1aに設
けられる打出部1cにより定められるが、この寸
法bの公差は例えば−43%程度である。またフエ
ライト磁石の寸法cの公差は最低±2%程度必要
である。したがつて例えば規準値をb=7
〔mm〕、c=30〔mm〕とした場合、寸法bの公差は
−0.3〔mm〕、cの公差は±0.6〔mm〕となり、寸
法aは、a=b+c=36.1〜37.6〔mm〕の範囲で
ばらつくことになる。この寸法aが規準値より大
き目になると、保護カバー3′を取付けた場合に
第3図に示すように保護カバー3′の角部A付近
が内径側に突出し、固定子(図示せず。)の磁極
部と回転子磁極との間に正常なギヤツプを確保す
ることができない。また寸法aが規準値より小さ
目になつた場合には保護カバー3′の第1の板状
部3a′と磁石の端面との間に隙間が生じるが、こ
の場合も第1の板状部3a′をシーミング部1dに
より押えて磁石2の端面に密接させようとすると
第4図に示すように保護カバー3′の角部A付近
が内径側に突出し、上記と同じ問題が生じる。更
に、保護カバー3′は薄板からなつているため、
図示のように第1の板状部3a′と第2の板状部3
b′との間の角部Aが単に直角に曲つている構造だ
と径方向の強度が非常に弱く、保護カバーの内周
面にうねりが生じて寸法安定性が悪くなつたり、
外部からの衝撃から磁石を十分に保護することが
できなくなつたりする問題があつた。
イールの底壁面から磁石の外端面までの寸法a
(第1図参照)の公差が、フライホイール底壁面
から磁石2の内端面までの寸法bの公差と磁石2
の軸線方向長さcの寸法公差とを集積したものに
なると考えられる。ここで寸法bは磁石2の位置
決めを図るためにフライホイールの周壁1aに設
けられる打出部1cにより定められるが、この寸
法bの公差は例えば−43%程度である。またフエ
ライト磁石の寸法cの公差は最低±2%程度必要
である。したがつて例えば規準値をb=7
〔mm〕、c=30〔mm〕とした場合、寸法bの公差は
−0.3〔mm〕、cの公差は±0.6〔mm〕となり、寸
法aは、a=b+c=36.1〜37.6〔mm〕の範囲で
ばらつくことになる。この寸法aが規準値より大
き目になると、保護カバー3′を取付けた場合に
第3図に示すように保護カバー3′の角部A付近
が内径側に突出し、固定子(図示せず。)の磁極
部と回転子磁極との間に正常なギヤツプを確保す
ることができない。また寸法aが規準値より小さ
目になつた場合には保護カバー3′の第1の板状
部3a′と磁石の端面との間に隙間が生じるが、こ
の場合も第1の板状部3a′をシーミング部1dに
より押えて磁石2の端面に密接させようとすると
第4図に示すように保護カバー3′の角部A付近
が内径側に突出し、上記と同じ問題が生じる。更
に、保護カバー3′は薄板からなつているため、
図示のように第1の板状部3a′と第2の板状部3
b′との間の角部Aが単に直角に曲つている構造だ
と径方向の強度が非常に弱く、保護カバーの内周
面にうねりが生じて寸法安定性が悪くなつたり、
外部からの衝撃から磁石を十分に保護することが
できなくなつたりする問題があつた。
本考案は、カツプ状に形成されたフライホイー
ル1の周壁内周面にフエライト磁石2を固着して
なるフライホイール磁石回転子において、保護カ
バー3を改善することにより、磁石2及びフライ
ホイール1の寸法のバラツキを調整できるように
する。そこで本考案では、フライホイール1の開
口部側に位置する磁石2の軸線方向端面に当接し
て該端面を保護する第1の板状部3aと磁石2の
内周面に当接して該内周面を保護する第2の板状
部3bとを一体に有する保護カバー3を用いる。
そして、この保護カバー3の第1の板状部3aの
第2の板状部3b寄りの部分は、磁石2の端面側
に開口する周設溝3dと磁石2と反対側に突出す
る周設突起3eとを有する形状に変形され、該変
形された部分によりバネ部が形成されている。ま
た保護カバー3は、フライホイール1の底壁部1
b側の端部が該底壁部1bに当接された状態に保
持され且つ底壁部1bに向かつて付勢されるよう
にフライホイール1に対して固定されている。
ル1の周壁内周面にフエライト磁石2を固着して
なるフライホイール磁石回転子において、保護カ
バー3を改善することにより、磁石2及びフライ
ホイール1の寸法のバラツキを調整できるように
する。そこで本考案では、フライホイール1の開
口部側に位置する磁石2の軸線方向端面に当接し
て該端面を保護する第1の板状部3aと磁石2の
内周面に当接して該内周面を保護する第2の板状
部3bとを一体に有する保護カバー3を用いる。
そして、この保護カバー3の第1の板状部3aの
第2の板状部3b寄りの部分は、磁石2の端面側
に開口する周設溝3dと磁石2と反対側に突出す
る周設突起3eとを有する形状に変形され、該変
形された部分によりバネ部が形成されている。ま
た保護カバー3は、フライホイール1の底壁部1
b側の端部が該底壁部1bに当接された状態に保
持され且つ底壁部1bに向かつて付勢されるよう
にフライホイール1に対して固定されている。
以下図示の実施例により本考案のフライホイー
ル磁石回転子を詳細に説明する。
ル磁石回転子を詳細に説明する。
第5図及び第6図は本考案の一実施例を示した
もので、同図において1は鉄を絞り加工して形成
したカツプ状のフライホイールであり、このフラ
イホイールの周壁1aの底壁部1b寄りの部分に
は径方向の内側に突出する磁石位置決め用の打出
部1cが適当な個数周方向に間隔をあけて形成さ
れている。フライホイールの周壁1aの内周面に
は複数の弧状のフエライト磁石2がリング状に並
べて配置され、これらの磁石は上記打出部1cに
より軸線方向に位置決めされた状態で接着により
周壁1aに固定されている。尚フライホイールの
周壁に設けられた打出部1c,1c,……のうち
複数のフエライト磁石相互間に位置するものは、
磁石相互間に係入する突起1c1(第6図参照)を
有しており、これにより各磁石の周方向への位置
決めが図られるようになつている。またフエライ
ト磁石2,2,……は、周方向に所定の数の磁極
が並ぶように着磁されている。
もので、同図において1は鉄を絞り加工して形成
したカツプ状のフライホイールであり、このフラ
イホイールの周壁1aの底壁部1b寄りの部分に
は径方向の内側に突出する磁石位置決め用の打出
部1cが適当な個数周方向に間隔をあけて形成さ
れている。フライホイールの周壁1aの内周面に
は複数の弧状のフエライト磁石2がリング状に並
べて配置され、これらの磁石は上記打出部1cに
より軸線方向に位置決めされた状態で接着により
周壁1aに固定されている。尚フライホイールの
周壁に設けられた打出部1c,1c,……のうち
複数のフエライト磁石相互間に位置するものは、
磁石相互間に係入する突起1c1(第6図参照)を
有しており、これにより各磁石の周方向への位置
決めが図られるようになつている。またフエライ
ト磁石2,2,……は、周方向に所定の数の磁極
が並ぶように着磁されている。
保護カバー3は、フライホイールの内径よりや
や小さい外径を有して磁石2の外端面を保護する
第1の板状部3aと、磁石2の内周面を保護する
円筒状の第2の板状部3bと、フライホイールの
底壁部1bに当接する第3の板状部3c(保護カ
バーの周壁部側の端部を構成する)とを一体に有
しており、第3の板状部3cの中央には後記する
ボスを貫通させるための孔が設けられている。こ
の保護カバー3はアルミニウムやステンレス鋼等
の非磁性材料の薄板を絞り加工することにより形
成されるが、本考案においては、第7図に示した
ように第1の板状部3aの第2の板状部3b寄り
の部分(第1の板状部3aと第2の板状部3bと
の間の角部付近)が、磁石2の端面側に開口して
周方向に延びる周設溝3dと、磁石2と反対側に
突出する周設突起3eとを有する形状に変形され
ている。この周設溝3dと周設突起3eとによ
り、磁石2及びフライホイール1の寸法誤差を吸
収するバネ部が形成される。
や小さい外径を有して磁石2の外端面を保護する
第1の板状部3aと、磁石2の内周面を保護する
円筒状の第2の板状部3bと、フライホイールの
底壁部1bに当接する第3の板状部3c(保護カ
バーの周壁部側の端部を構成する)とを一体に有
しており、第3の板状部3cの中央には後記する
ボスを貫通させるための孔が設けられている。こ
の保護カバー3はアルミニウムやステンレス鋼等
の非磁性材料の薄板を絞り加工することにより形
成されるが、本考案においては、第7図に示した
ように第1の板状部3aの第2の板状部3b寄り
の部分(第1の板状部3aと第2の板状部3bと
の間の角部付近)が、磁石2の端面側に開口して
周方向に延びる周設溝3dと、磁石2と反対側に
突出する周設突起3eとを有する形状に変形され
ている。この周設溝3dと周設突起3eとによ
り、磁石2及びフライホイール1の寸法誤差を吸
収するバネ部が形成される。
上記保護カバー3は、第1の板状部3a及び第
2の板状部3bをそれぞれフエライト磁石2の外
端面及び内周面に当接させるようにして配置さ
れ、第1の板状部3aの周設溝3dよりも外周側
の平板部分にはリング状のスペーサ4が配置され
ている。フライホイール1の周壁1aの開口端部
には肉薄部が形成されてこの肉薄部が全周に亘つ
てスペーサ4側にシーミング加工され、これによ
り形成されたシーミング部1dにより、スペーサ
4を介して第1の板状部3aが磁石2の外端面に
押圧されるとともに磁石2が打出部1cに対して
押えられている。
2の板状部3bをそれぞれフエライト磁石2の外
端面及び内周面に当接させるようにして配置さ
れ、第1の板状部3aの周設溝3dよりも外周側
の平板部分にはリング状のスペーサ4が配置され
ている。フライホイール1の周壁1aの開口端部
には肉薄部が形成されてこの肉薄部が全周に亘つ
てスペーサ4側にシーミング加工され、これによ
り形成されたシーミング部1dにより、スペーサ
4を介して第1の板状部3aが磁石2の外端面に
押圧されるとともに磁石2が打出部1cに対して
押えられている。
フライホイール1の底壁部1bの中央部には孔
1eが設けられ、この孔1eと保護カバー3の第
3の板状部3cに設けられた孔とを貫通させてボ
ス部5が配置されている。ボス部5はその一端に
フライホイールの底壁外面に当接する鍔部5aを
有し、この鍔部5aが保護カバーの第3の板状部
3cとともに、リベツト6によりフライホイール
の底壁部1bに固定されている。保護カバー3
は、リベツト6により第3の板状部3cが底壁部
1bに固定されることにより、フライホイール1
の底壁部1bに向かう方向に付勢される。ボス部
5の軸心部には図示しない回転軸が嵌着される孔
5bが設けられている。
1eが設けられ、この孔1eと保護カバー3の第
3の板状部3cに設けられた孔とを貫通させてボ
ス部5が配置されている。ボス部5はその一端に
フライホイールの底壁外面に当接する鍔部5aを
有し、この鍔部5aが保護カバーの第3の板状部
3cとともに、リベツト6によりフライホイール
の底壁部1bに固定されている。保護カバー3
は、リベツト6により第3の板状部3cが底壁部
1bに固定されることにより、フライホイール1
の底壁部1bに向かう方向に付勢される。ボス部
5の軸心部には図示しない回転軸が嵌着される孔
5bが設けられている。
上記のフライホイール磁石回転子は、例えば、
内燃機関の出力軸にボス部5が嵌着されて取付け
られ、機関のケースやカバー等に設けられた取付
部に上記回転子の磁極に対向する固定子が固定さ
れて、磁石発電機が構成される。
内燃機関の出力軸にボス部5が嵌着されて取付け
られ、機関のケースやカバー等に設けられた取付
部に上記回転子の磁極に対向する固定子が固定さ
れて、磁石発電機が構成される。
上記のように、保護カバー3の第1の板状部3
aと第2の板状部3bとの間の角部付近を、周設
溝3dと周設突起3eとが形成されるように変形
させてバネ部を形成しておくと、フライホイール
1及び磁石の寸法のばらつきをこの周設溝3dと
周設突起3eとによつて形成されるバネ部によつ
て吸収できるため、保護カバーの角部付近が内径
側に突出するのを防止することができる。また上
記周設溝3dを形成するように第1の板状部3a
を変形させることにより保護カバーの機械的強度
を高めることができるため、寸法精度を向上させ
ることができ、磁石の保護を確実にすることがで
きる。また発電機の組立または分解修理時等に保
護カバー3の角部に固定子等が衝き当つた場合、
その衝撃力が直接磁石2に作用しないため磁石の
破損を防止することができる。
aと第2の板状部3bとの間の角部付近を、周設
溝3dと周設突起3eとが形成されるように変形
させてバネ部を形成しておくと、フライホイール
1及び磁石の寸法のばらつきをこの周設溝3dと
周設突起3eとによつて形成されるバネ部によつ
て吸収できるため、保護カバーの角部付近が内径
側に突出するのを防止することができる。また上
記周設溝3dを形成するように第1の板状部3a
を変形させることにより保護カバーの機械的強度
を高めることができるため、寸法精度を向上させ
ることができ、磁石の保護を確実にすることがで
きる。また発電機の組立または分解修理時等に保
護カバー3の角部に固定子等が衝き当つた場合、
その衝撃力が直接磁石2に作用しないため磁石の
破損を防止することができる。
上記実施例においては、保護カバー3が完全な
円筒形に形成されているが、その一部に軸線方向
のスリツトを入れて、保護カバーを磁石の内周に
嵌合する際にその径を僅かに縮小させ得るように
しておくこともできる。この場合、スリツトを磁
石相互間の間隙に対応する位置に配置するように
すれば、磁石の保護に悪影響を及ぼすことはな
い。
円筒形に形成されているが、その一部に軸線方向
のスリツトを入れて、保護カバーを磁石の内周に
嵌合する際にその径を僅かに縮小させ得るように
しておくこともできる。この場合、スリツトを磁
石相互間の間隙に対応する位置に配置するように
すれば、磁石の保護に悪影響を及ぼすことはな
い。
上記実施例においては、保護カバー3の底壁部
1b側の端部を構成する第3の板状部3cをフラ
イホイール1の底壁部1bに当接した状態に保持
し且つ周設溝3dと周設突起3eとから構成され
るバネ部にバネ力を発生させるようにして保護カ
バー3をフライホイール1の底壁部1bに向かつ
て付勢するように、第3の板状部3cをリベツト
6でフライホイール1の底壁部1bに固定してい
る。しかしながら、第3の板状部3cを省略して
第2の板状部3bの端部をフライホイール1の底
壁部1bに突き当てるか、または第3の板状部3
cをリベツト6で固定されない程度に小さくし
て、シーミング部1dのみにより保護カバー3の
端部のフライホイール1の底壁部1bへの当接を
保持し且つ保護カバー3を底壁部1bに向かつて
付勢した状態でフライホイールに対して固定する
ようにしてもよい。このようにしても、保護カバ
ー3の周設溝3dと周設突起3eとから構成され
るバネ部にバネ力を発生させて、フライホイール
や磁石の寸法のばらつきに対応することができ
る。また保護カバーの固定は接着によつても行う
ことができる。
1b側の端部を構成する第3の板状部3cをフラ
イホイール1の底壁部1bに当接した状態に保持
し且つ周設溝3dと周設突起3eとから構成され
るバネ部にバネ力を発生させるようにして保護カ
バー3をフライホイール1の底壁部1bに向かつ
て付勢するように、第3の板状部3cをリベツト
6でフライホイール1の底壁部1bに固定してい
る。しかしながら、第3の板状部3cを省略して
第2の板状部3bの端部をフライホイール1の底
壁部1bに突き当てるか、または第3の板状部3
cをリベツト6で固定されない程度に小さくし
て、シーミング部1dのみにより保護カバー3の
端部のフライホイール1の底壁部1bへの当接を
保持し且つ保護カバー3を底壁部1bに向かつて
付勢した状態でフライホイールに対して固定する
ようにしてもよい。このようにしても、保護カバ
ー3の周設溝3dと周設突起3eとから構成され
るバネ部にバネ力を発生させて、フライホイール
や磁石の寸法のばらつきに対応することができ
る。また保護カバーの固定は接着によつても行う
ことができる。
以上のように、本考案によれば、保護カバーの
第1の板状部の第2の板状部寄りの部分を磁石の
端面側に開口する周設溝と磁石と反対側に突出す
る周設突起とを有する形状に変形し該変形した部
分によりバネ部を形成し、保護カバーをフライホ
イールの底壁部側の端部を該底壁部に当接させた
状態に保持し且つ保護カバーを底壁部に向かつて
付勢されるようにフライホイールに対して固定し
ているので、フライホイールや磁石の寸法のばら
つきをバネ部のバネ作用で調整して、保護カバー
の角部が内径側に突出するのを防止することがで
きるだけでなく、保護カバーの機械的強度及び寸
法精度を向上させ、磁石の保護の確実を期するこ
とができる利点がある。
第1の板状部の第2の板状部寄りの部分を磁石の
端面側に開口する周設溝と磁石と反対側に突出す
る周設突起とを有する形状に変形し該変形した部
分によりバネ部を形成し、保護カバーをフライホ
イールの底壁部側の端部を該底壁部に当接させた
状態に保持し且つ保護カバーを底壁部に向かつて
付勢されるようにフライホイールに対して固定し
ているので、フライホイールや磁石の寸法のばら
つきをバネ部のバネ作用で調整して、保護カバー
の角部が内径側に突出するのを防止することがで
きるだけでなく、保護カバーの機械的強度及び寸
法精度を向上させ、磁石の保護の確実を期するこ
とができる利点がある。
第1図は従来例の要部を示す断面図、第2図は
第1図の従来例で用いる保護カバーの一部を示す
斜視図、第3図及び第4図は第1図の従来例にお
いて保護カバーの角部が突出した状態を示す断面
図、第5図は本考案の実施例の半部を断面して示
した側面図、第6図は本考案の実施例の半部正面
図、第7図は本考案で用いる保護カバーの一構成
例の一部を示す斜視図である。 1……フライホイール、2……フエライト磁
石、3……保護カバー、3a……第1の板状部、
3b……第2の板状部、3d……周設溝。
第1図の従来例で用いる保護カバーの一部を示す
斜視図、第3図及び第4図は第1図の従来例にお
いて保護カバーの角部が突出した状態を示す断面
図、第5図は本考案の実施例の半部を断面して示
した側面図、第6図は本考案の実施例の半部正面
図、第7図は本考案で用いる保護カバーの一構成
例の一部を示す斜視図である。 1……フライホイール、2……フエライト磁
石、3……保護カバー、3a……第1の板状部、
3b……第2の板状部、3d……周設溝。
Claims (1)
- 【実用新案登録請求の範囲】 カツプ状に形成されたフライホイールの周壁内
周面にフエライト磁石を固着してなるフライホイ
ール磁石回転子において、前記フライホイールの
開口部側に位置する前記磁石の軸線方向端面に当
接して該端面を保護する第1の板状部と前記磁石
の内周面に当接して該内周面を保護する第2の板
状部とを一体に有する保護カバーが設けられ、 前記第1の板状部の前記第2の板状部寄りの部
分は前記磁石の端面側に開口する周設溝と前記磁
石と反対側に突出する周設突起とを有する形状に
変形され該変形された部分によりバネ部が形成さ
れ、 前記保護カバーは前記フライホイールの底壁部
側の端部が該底壁部に当接された状態に保持され
且つ前記底壁部に向かつて付勢されるように前記
フライホイールに対して固定されていることを特
徴とするフライホイール磁石回転子。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP17855480U JPS6216782Y2 (ja) | 1980-12-12 | 1980-12-12 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP17855480U JPS6216782Y2 (ja) | 1980-12-12 | 1980-12-12 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS57101584U JPS57101584U (ja) | 1982-06-22 |
JPS6216782Y2 true JPS6216782Y2 (ja) | 1987-04-27 |
Family
ID=29973456
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP17855480U Expired JPS6216782Y2 (ja) | 1980-12-12 | 1980-12-12 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS6216782Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS59145273U (ja) * | 1983-03-17 | 1984-09-28 | 国産電機株式会社 | フライホイ−ル磁石回転子 |
-
1980
- 1980-12-12 JP JP17855480U patent/JPS6216782Y2/ja not_active Expired
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS57101584U (ja) | 1982-06-22 |
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