JPS62166957A - 表面仕上げ装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、ビルや橋梁などの建設工事現場で、コンクリ
ート型枠を外した後に、コンクリート表面を平滑に修正
して仕上げるための表面仕上げ装置に関する。

従来技術 一般に、コンクリート表面を修正加工するには、ディス
ク・グラインダなどの修正用工具を用いて、作業員の手
作業によって行われている。すなわち、作業員は、重さ
５〜６　ｋｇ程の重い修正用工具を手で支えながら、修
正加工面の規準面より出ている突起部分を目視により判
別して、その部分に修正用工具の回転部分（ディスク）
を押しつけ、削り落とすという作業を行っている。

このような作業では、修正用工具が重く、またコンクリ
ート打設後の天井面や壁面などの高い位置の研削仕上げ
作業の場合は、不安定な姿勢での作業が余儀なくされる
ことから、疲労が多く、長時間の連続作業ができないと
いう難点がある。

また、上記修正用工具に防塵カバーなどが装着されてい
たとしても、その防塵機能が不完全であり、塵埃による
汚れた環境の中で作業が行われるため、作業員に悪い影
響が現れる等、衛生管理上の難点がある。

発明の目的 本発明は、上述した問題点を解決するためになされたも
のであり、その目的は、コンクリート型枠の取り外し後
に、その表面の天井面や壁面の削り落とし作業を専用作
業装置によって機械化し、またその修正用工具の位置や
切削速度などを自動的に制御し、自動送り運動によって
修正加工面を連続的に仕上げられるようにすることであ
る。

問題点を解決するための手段 そこで、本発明は、修正加工面に対して平行な状態でＸ
方向およびＹ方向に移動可能なＸ−Ｙフレームと、この
Ｘ−Ｙフレームを上下に昇降自在に装着してなる支柱と
によって、ディスク・グラインダ等の修正用工具をＸ−
Ｙ方向に送り運動可能な状態で支持するとともに、上記
修正用工具を上下動可能な弾性体で支持し、上記修正用
工具を研削加工面に沿って所定順序で移動できるように
している。

そして、上記修正用工具の送り速度は、通常の条件下で
は一定であるが、規準面より突出している部分では遅く
なる。この速度制御は、送り用モータの負荷変動を検出
することによって行われる。

実施例の構成 第１図ないし第４図は本発明による表面仕上げ装置１を
示している。上記表面仕上げ装置１は、自走または手押
しにより、車輪走行し、しかも昇降機能を有する中央部
の昇降フレーム２と、この昇降フレーム２に昇降自在に
装着された支柱２ａに対して水平な状態で連結されてい
る昇降フォーク３と、この昇降フォーク３に装着されＸ
方向およびＹ方向に移動可能なＸ−Ｙフレーム４とを備
えている。

上記Ｘ−Ｙフレーム４は、Ｘ方向の送り手段として、モ
ータ５、ベルト・プーリおよびポールねしユニット７等
を介してＸ方向つまり進行方向に移動するＸフレーム８
と、Ｙ方向の送り手段として、モータ９、ピニオン１０
およびＸフレーム８例のランク１１等を介してＹ方向つ
まり進行方向に対して直交する方向に移動するＹフレー
ム１２から構成されている。このＹフレーム１２の両側
には、Ｘフレーム８上を走行するローラ１２ａが取り付
けられるとともに、Ｙフレーム１２の上にはＹ走行ブラ
ケット１３が設けられ、その両側に走行用および案内用
のローラ１３ａが取り付けられて、Ｙフレーム１２上を
走行するようになっている。

また、上記Ｙ走行ブラケット１３の上部には、水平方向
の支軸１４を介して左右いずれにも回動可能な旋回ブラ
ケット１５が取り付けられており、上記旋回プラケット
１５の上部の面には、下部プレー）１８ａが垂直軸１５
ｂにより旋回可能な状態で支持され、さらにこの下部プ
レート１８ａの上面に、４本の垂直方向のロッド１６と
各ロッド１６が挿入される弾性体としてのスプリング１
７とで上部プレート１８ｂがスプリング１７に上向きに
付勢された状態で上下動自在に連結される。

そして、この上部プレー）１８ｂにはホルダ１９を介し
て修正用工具としてディスク・グラインダ２０がディス
ク２０ａ側で荷重検出器２１を介在させながら取り付け
られている。

上記ディスク・グラインダ２０には、ディスク２０ａが
取り付けられるとともに、ディスク・グラインダ２０で
削った粉塵の飛散を防止するためにカバー２０ｂが取り
付けられている。また上記カバー２０ｂに設けた吸込口
にはホース２４が接続されて吸引機構としての集塵器２
５により吸引されるようになっている。

一方、上記Ｘ−Ｙフレーム４のディスク・グラインダ２
０は、上部プレート１８ｂ上に取り付けられ、スプリン
グ１７の付勢力により天井面等の高低変位に沿って上下
動するものであるが、高低の変位量が大きい場合は、デ
ィスク・グラインダ２０の負荷が軽くなり、また極端な
場合には空転することもある。したがって上部プレート
１８ｂとディスク・グラインダ２０との間に荷重検出器
２１を設けて、ディスク・グラインダ２０の押圧力に従
ってＸ−Ｙフレーム４の移動速度を自動制御する。また
ディスク・グラインダ２０の負荷が所定量より少なくな
った場合には、昇降フレーム２と支柱２ａとで高低を調
整するが、急激に変動して規定の変位量を超えた場合は
、リミットスイッチ２２により制御盤２３内の電源を遮
断して全体の作動を停止することができるようになって
いる。

なお、モータ５．９は、第５図に示すように、ともに速
度制御回路２６によって駆動されるが、この実施例で、
例えばＸ方向送り用のモータ５は、加減速制御下にあり
、Ｙ方向の送り用のモータ９は、−例として定速駆動と
なっている。すなわち、速度制御回路２６は、トランス
ジュゴサとしての電流検出器２７でモータ５のモータ電
流を検出することにより、Ｘ方向の送り運動の負荷を間
接的に検出し、負荷の増大時に、モータ５の回転速度を
低下させる。これによって、修正加工面が規準面よりも
突出しているとき、Ｘ方向の送り速度が低下するため、
ディスク・グラインダ２０は、突出部分の近くで、その
突出量に比例して表面の削り落し量を多くする。このよ
うな減速制御は、前述の荷重検出器２１によっても、同
様に行われる。

実施例の作用 本発明による表面仕上げ装置１により、天井面を研削仕
上げする場合、昇降フレーム２より支柱２ａを所定の高
さまで押し上げ、スプリング１７を加圧して、ディスク
２０ａｆ天井面に適度に押し付はセントした後、ディス
ク・グラインダ２０のディスク２０ａを回転させ、モー
タ５およびボールねじユニット７による送り運動により
、例えば第６図に示すパターンに沿ってＸ方向に前進さ
せながら研削を行う。ディスク・グラインダ２０が前進
方向の端部まで移動したら、モータ９の回転により、Ｙ
方向に次のレーンまで移動させ、その後Ｘ方向に後退さ
せながら端まで移動させた後、再度Ｙ方向のレーンに移
動させる。このようにして、表面仕上げ装置１は、Ｘ−
Ｙ方向の送り運動により、操り返し作業を行う。

上記Ｘ方向、Ｙ方向の全ての面が削り終わったら、表面
仕上げ装置１を次の天井面へ移動させて、同様の作業を
繰り返す。この移動は、手動により、また自走運動によ
り行われる。

また、本発明による表面仕上げ装置１により、垂直な壁
面を研削仕上げする場合、Ｙ走行ブラケット１３をＹフ
レーム１２の端に移動させた後、旋回ブラケット１５を
ポル）１５ａを外し、支軸１４を中心として９０″旋回
させ、ディスク・グラインダ２０の研削面を垂直方向に
設定し、ボルト１５ａを締め付けた後に同様の作業を行
う。なお、上記壁面研削作業においてディスク・グライ
ンダ２０の上下動は、支柱２ａの伸縮作用によって行わ
れる。

また、上記天井面、および壁面の研削仕上げ作業におい
て、高低の変位が小さい場合は、スプリング１７の作用
により吸引することができる。そして、ディスク・グラ
インダ２０が突出部分にさしかかると、スプリング１７
が圧縮され、修正加工面とディスク２０ａとの加圧力が
高まるため、モータ５の負荷が増大する。このとき、モ
ータ電流が増加するため、速度制御回路２６は、その状
態を電流検出器２７で検知し、Ｘ方向の送り運動の速度
を標準よりも低く設定する。このようにして、ディスク
・グラインダ２０は、突起部分を充分に削り落して行く
。この減速制御は、荷重検出器２１によっても行われる
。このため、荷重検出器２１の出力および電流検出器２
７の出力は、速度制御回路２６に対して、オア条件とし
て、あるいはアンド条件として入力される。

しかし、変位量が大きい場合は、ホルダ１９と上部プレ
ー）、　１８　ｂの間に設置された荷重検出器２１によ
り、ディスク・グラインダ２０の荷重を検知して支柱２
ａにより昇降フレーム２の昇降機構により調整する。し
かも、急激に変動して、変位量が規定量を超えた場合は
、リミットスイッチ２２が作動して制御盤２３内の電源
を遮断する。

さらに、上記ディスク・グラインダ２０等の修正用工具
で研削された粉塵は、カバー２０ｂにより捕集され、ホ
ース２４を介して集塵器２５内に吸引される。

発明の効果 以上、詳細に説明したように、本発明による表面仕上げ
装置は、走行可能な昇降フレームに昇降自在な支柱と、
Ｘ方向、Ｙ方向の移動を可能にしたＸ−Ｙフレームとを
備え、上記Ｘ−Ｙフレームに研削用ディスク・グライン
ダを弾性体と介して装着してなる簡単な構造であり、作
業員が直接手で持ち上げる必要がなく、長時間連続作業
が可能になる等、大幅な省力化および作業工数の削減を
図ることができる。また、研削用ディスク・グラインダ
の周囲に集塵カバーを取り付けたので、周囲に粉塵が飛
散したりすることなく、作業環境を改善することができ
る。

また、修正加工面の凹凸が弾性体で吸収され、しかも突
起部分では送り運動が自動的に低速となるため、滑らか
な修正が可能となる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明による表面仕上げ装置の概略構成を示す
側面図、第２図は第１図の要部を示す拡大側面図、第３
図は第１図の要部を示す拡大正面図、第４図は第２図の
要部を示す一部破断した上面図、第５図は制御系のブロ
ック図、第６図は運動パターン図である。 １・・表面仕上げ装置、２・・昇降フレーム、３・・昇
降フォーク、４・・Ｘ−Ｙフレーム、５・・モータ、７
・・ポールネジ、１５・・旋回ブラケ・７ト、１５ａ・
・垂直軸、１７・・スプリング、１８ａ・・下部プレー
ト、１８ｂ・・上部プレート、２０・・ディスク・グラ
インダ、２１・・荷重検出器、２２・・リミットスイッ
チ、２３・・制御盤、２６・・速度制御回路、２７・・
電流検出器。 特許　出　願人　株式会社日平トヤマ 代　　　理　　　人　弁理士　中　川　國　男第１図 第２図 第５図

Claims (6)

【特許請求の範囲】
1. （１）走行可能で昇降機能を有する昇降フレームと、こ
   の昇降フレームに昇降自在に取り付けられた昇降フォー
   クと、この昇降フォークに装着されＸ方向およびＹ方向
   に移動可能なＸ−Ｙフレームと、Ｘ−Ｙ方向の送り手段
   とからなり、上記Ｘ−Ｙフレームの上部に取り付けられ
   吸引機構を有するディスク・グラインダ等の修正用工具
   とを具備することを特徴とする表面仕上げ装置。
2. （２）上記Ｘ−Ｙフレームの上部に装着された修正用工
   具を上下動可能な弾性体で支持したことを特徴とする特
   許請求の範囲第１項記載の表面仕上げ装置。
3. （３）上記修正用工具を、水平方向の支軸を介して左右
   いずれにも回動可能な旋回ブラケットにより支持し、所
   望の傾斜位置に設定できるようにしたことを特徴とする
   特許請求の範囲第１項記載の表面仕上げ装置。
4. （４）上記Ｘ−Ｙフレームと修正用工具との間に前記弾
   性体に掛る負荷を検知する荷重検出器を介在させ、加工
   中に修正用工具に掛る反力を計測して修正用工具の高さ
   を自動制御することを特徴とする特許請求の範囲第２項
   記載の表面仕上げ装置。
5. （５）送り手段の駆動源としてのモータを制御する電気
   回路に、トランスジューサを挿入し、モータの負荷に応
   じてそのモータの回転速度を自動制御することを特徴と
   する特許請求の範囲第１項記載の表面仕上げ装置。
6. （６）上記修正用工具を垂直軸を介して、水平面内で回
   転可能な状態で旋回ブラケットにより支持することによ
   り、上記修正用工具が上記Ｘ−Ｙフレームの動作範囲を
   越えて修正加工できることを特徴とする特許請求の範囲
   第１項記載の表面仕上げ装置。