JPS6216347Y2 - - Google Patents

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JPS6216347Y2
JPS6216347Y2 JP14172981U JP14172981U JPS6216347Y2 JP S6216347 Y2 JPS6216347 Y2 JP S6216347Y2 JP 14172981 U JP14172981 U JP 14172981U JP 14172981 U JP14172981 U JP 14172981U JP S6216347 Y2 JPS6216347 Y2 JP S6216347Y2
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brake member
hub
retainer
wheel
slide gear
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JP14172981U
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  • Arrangement And Mounting Of Devices That Control Transmission Of Motive Force (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は固定系スピンドルのキー溝に遊合さ
せ、かつ固定系ナツトから独立させたブレーキ部
材を有するハブ・クラツチに関する。
ハブ・クラツチは、4輪駆動車のホイールハブ
に設けて4輪駆動と共に2輪駆動時における、例
えば、フロント系のむだな回転をなくして燃費の
低減や各回転部の摩耗を防ぐ等の目的で使用され
るものである。ハブ・クラツチのブレーキ部材
は、カム機構とカム機構を保持するリテーナとの
間に相対的な回転を与えることによりスライドギ
ヤを軸方向に移動させてホイール・ハブとドライ
ブシヤフトとを断接させるべく、リテーナの回転
を制動するために使用される。例えば、第1図は
従来のハブ・クラツチの構成説明図であつて、イ
はクラツチ・オフ(2輪駆動)状態、ロはクラツ
チ・オン(4輪駆動)状態を示し、1はドライブ
シヤフト、3はドライブギヤ2を介してドライブ
シヤフト1に結合され軸方向に移動自在のスライ
ドギヤ、4はスライドギヤ3に係合されるギヤ部
を内周部に有し外周部がボルト20によつてホイ
ール・ハブ19に結合されたハウジング、5は軸
方向左方に複数の突起(図示せず)を有し軸方向
に所定の距離に渡つて移動自在にスライドギヤ3
とスプライン結合されたカム、105は前記カム
の突起と係合する複数のV型みぞ(図示せず)と
軸方向左方に複数のV型突起(図示せず)を有し
てドライブギヤ2の半径方向外側に回転自在に配
設されたリテーナ、104は前記リテーナのV型
突起と係合する複数のV型みぞ(図示せず)と軸
方向左方に円すい形の摩擦面を有して軸方向に移
動自在のブレーキ、103は前記ブレーキと係合
する摩擦面を有し固定系ナツト101へボルト1
02により固定されたロツク・ワツシヤ(リテー
ナ105とブレーキ104の間にコイルばね10
6を入れてブレーキ104がロツク・ワツシヤ1
03に軽く接触するよになつている)、14はカ
ム5を軸方向左方に押圧する第1コイルばね、1
5は第1コイルばねより小さなばね力を有してス
ライドギヤ3を軸方向右方に押圧する第2コイル
ばねである。
以上の構成において、ドライブシヤフト1を駆
動すると、ドライブギヤ2およびスライドギヤ3
を介してカム5が回転するため、ブレーキ104
によつて軽く制動されているリテーナ105とカ
ム5の間に相対的回転が生じ、そのため、カム5
の軸方向のスラスト力によつて第1コイルばね1
4を圧縮してスライドギヤ3が第2コイルばね1
5の弾性力によつて右方に移動することによりク
ラツチ結合する。一方、ドライブシヤフト1の駆
動を取止めて車輪側より逆方向に駆動すると、カ
ム5のリテーナ105に対する位置関係がスライ
ドギヤ3を右方に強制する位置(第1図ロ)から
第1コイルばね14の弾性力に基いて第1図イに
示す位置へ復帰することによりクラツチ結合が解
かれる。
しかしながら、従来のブレーキ部材104は、
例えば第1図(イは2輪駆動状態、ロは4輪駆動
状態を示す構成説明図)に示すように、ホイー
ル・ベアリング(図示せず)を止めるナツト10
1にボルト102を介して固定されるロツク・ワ
ツシヤ103の円すい形摩擦面に直接係合する円
すい形摩擦内周面を有する構成であるため、ハウ
ジング系からのセンタリングとスピンドル側のセ
ンタリングの誤差を吸収できず組立が困難である
と共に、ナツト101が緩んでホイール・ベアリ
ングが脱落したり、ナツト101が過度に締め付
けられてホイール・ベアリングが焼き付く等の事
故が発生する恐れがあつた。
本考案は、上記に鑑みてなされたものであり、
ホイール・ハブのハウジング系からのセンタリン
グとスピンドル側のセンタリングの誤差を吸収す
ると共に、ナツトの緩みや締め付けによるホイー
ル・ベアリングの脱落や焼付けを防止するため、
ブレーキ部材をホイール・ベアリングを止めるナ
ツト、ロツク・ワツシヤ等の固定系から独立さ
せ、スピンドルの外径とブレーキ部材の内径との
間に間隙を設け、ブレーキ部材をスピンドルのキ
ー溝に遊合させるようにしたハブ・クラツチを提
供するものである。
以上添付図面を参照して本考案を詳細に説明す
る。なお、第1図および第2図において同一部品
は同一の符号が付されているため、重複する説明
は省略する。
第2図は本考案によるハブ・クラツチの構成説
明図であつて、イは2輪駆動(2WD)状態、ロ
は4輪駆動(4WD)状態を示し、ドライブシヤ
フト1にスプライン結合されたドライブギヤ2
と、ドライブギヤ2とスプライン結合し、外周部
にギヤ部を有して軸方向に移動自在のスライドギ
ヤ3と、内周部にスライドギヤ3と係合されるギ
ヤ部を有し外周部をホイール・ハブ19へボルト
20を介して固定されたハウジング4と、軸方向
左方に複数の突起を有しスライドギヤ3の軸方向
に所定の距離に渡つて移動自在にスプライン結合
されたカム5と、前記カムの突起と係合する複数
のV型みぞと軸方向左方に複数のV型突起を有し
てドライブギヤ2の外側に回転自在に配設された
リテーナ6と、リテーナ6のV型突起と係合され
る複数のV型みぞと軸方向左方に円すい形の摩擦
外周面を有して軸方向に移動自在の第1ブレーキ
部材7と、第1ブレーキ部材7と係合する円すい
形内周面を有し固定系スピンドル16のキー溝1
6aに係合され軸方向に移動自在の第2ブレーキ
部材8と、スピンドル16の半径方向外側に配設
されてホイール・ベアリング18を固定するナツ
ト11と、ナツト11の回転を止めるロツク・ワ
ツシヤ12およびサークリツプ13と、比較的小
さなばね力を有してナツト11と第2ブレーキ部
材との間に配設される弾性部材10と、所定のば
ね力を有してスライドギヤ2の半径方向外側に同
軸状に配設され一端をリテーナ6に着座し他端を
ばねホルダー17を介してカム5に着座してカム
5を軸方向左方に押圧する第1コイルばね14
と、第1コイルばね14の内側に同軸状に配列さ
れた第1コイルばねより小さなばね力を有してス
ライドギヤ3を軸方向右方に押圧する第2コイル
ばね15を備えている。
第2図ハは、第2ブレーキ部材8の回り止め用
キー8aの部分横断面図であつて、ドライブシヤ
フト1の半径方向外側に配設されたスピンドル1
6のキー溝16aにブレーキ8の回り止め用キー
8aが所定の間隙をもつて嵌合されている。ま
た、スピンドル16の外径と第2ブレーキ部材8
の内径との間には所定の間隙、例えばaが設けら
れている。従つて、第2ブレーキ部材8は該部材
とナツト11との間に設けられた弾性部材10が
密着するまで軸方向左方に移動することができる
構成になつている。
以上の構成において、第2図に示す2輪駆動状
態で運転席のシフト・レバー(図示せず)を
2WD(2輪駆動)から4WD(4輪駆動)に切換
えると、ドライブシヤフト1が回転し始める。ド
ライブシヤフト1が回転すると、ドライブギヤ2
およびスライドギヤ3もカム5を伴つて一緒に回
転する。この場合カム5はリテーナ6と係合して
いるためリテーナ6も回転しようとする。このた
め、リテーナ6によつて第1ブレーキ部材7も回
転されようとする。しかし、第1ブレーキ部材7
と第2ブレーキ部材8の円すい面は弾性部材10
によつて互に軽く接触しているため、リテーナ6
のV型突起と第1ブレーキ部材7のV型みぞとの
くさび作用により第1ブレーキ部材7は第2ブレ
ーキ部材8の円すい面に押し付けられてそのブレ
ーキ力が増大する。このブレーキ力の増大がくさ
び作用(軸方向のスラスト力)をさらに大きく
し、所定の制動力を提供する。第2ブレーキ部材
8はその回り止め用キー8aが固定系スピンドル
16のキー溝16aに遊合されているため、回転
せず、第1ブレーキ部材7さらにはリテーナ6が
制動されてその回転が抑制される。その結果、カ
ム5とリテーナ6との間に相対的回転が生じて軸
方向のスラスト力が発生しカム5は第1コイルば
ね9を圧縮しながら第2図イに示す位置から軸方
向右方の所定の位置まで移動され、このカム5の
移動によつて圧縮された第2コイルばね15の蓄
勢弾性エネルギーによつてスライドギヤ3は第2
図ロに示す位置まで軸方向右方に移動される。そ
の結果、ドライブシヤフト1とハウジング4とが
スライドギヤ2を介して結合されて4輪駆動が得
られる。
4輪駆動から2輪駆動にしたいときは、運転席
のシフト・レバーを4WDから2WDに切換えて車
を今まで走つた方向の逆方向にわずか移動させ
る。車輪の回転に伴いハウジング4によつてスラ
イドギヤ3、ドライブギヤ2およびドライブシヤ
フト2が回転するが、リテーナ6はブレーキ部材
7および8により固定されているため、リテーナ
6とカム5は相対的に回転し第1コイルばね14
の作用によりカム5は軸方向左方に移動される。
このためスライドギヤ3は第2図イに示す位置ま
で第2コイルばね15を圧縮しながら左方向に移
動する。その結果、ハウジング4とドライブシヤ
フト1との結合がスライドギヤ3を介して解除さ
れてドライブシヤフト1の回転が止まり2輪駆動
が得られる。
本考案のハブ・クラツチによれば、第2図に示
したように第2ブレーキ部材8がホイール・ベア
リング18を固定するナツト11等の固定系から
独立して設けられ両者の間に弾性部材10を挿入
し、スピンドル16の外径とブレーキ部材8の内
径との間に所定の間隙を設け、スピンドル16の
キー溝16aにブレーキ部材8の回り止め用キー
8aが遊合されているため、ホイール・ハブのハ
ウジング系からのセンタリングとスピンドル側の
センタリングの誤差を吸収して容易に組立てがで
きると共に、ナツトが緩んでホイール・ベアリン
グが脱落したり、ナツトが締め付けられてベアリ
ングが焼き付くことはない。
以上説明した通り、本考案のハブ・クラツチに
よれば、ブレーキ部材をホイール・ベアリングを
止めるナツト等の固定系から独立させ、固定系ス
ピンドルの外径とブレーキ部材の内径との間に間
隙を設け、ブレーキ部材をスピンドルのキー溝に
遊合させるようにしたため、ホイール・ハブのハ
ウジング系からのセンタリングとスピンドル側の
センタリングの誤差を吸収して容易に組立てがで
きると共に、ナツトの緩みや締め付けによるホイ
ール・ベアリングの脱落や焼き付けを防ぐことが
できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は先行技術によるハブ・クラツチの構成
説明図であつて、イはクラツチ・オフの状態、ロ
はクラツチ・オンの状態を示す。第2図は本考案
によるハブ・クラツチの構成説明図であつて、イ
はクラツチ・オフの状態、ロはクラツチ・オンの
状態、ハはブレーキ部材の部分横断面図である。 符号の説明、1……ドライブシヤフト、2……
ドライブギヤ、3……スライドギヤ、4……ハウ
ジング、5……カム、6……カム・リテーナ、7
……第1ブレーキ部材、8……第2ブレーキ部
材、8a……回り止め用キー、9……サークリツ
プ、10……弾性部材、11……ナツト、12…
…ロツク・ワツシヤ、13……サークリツプ、1
4……第1コイルばね、15……第2コイルば
ね、16……スピンドル、16a……キー溝、1
7……ばねホルダー、18……ホイール・ベアリ
ング、19……ホイール・ハブ、20……ボル
ト、101……ナツト、102……ボルト、10
3……ロツク・ワツシヤ、104……ブレーキ、
105……リテーナ。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 ドライブシヤフトと共に回転するスライドギヤ
    と係合したカム機構と、ブレーキ部材によつて制
    動されて該カム機構との間に相対的回転が生じた
    とき、該カム機構に軸方向のスラスト力を発生さ
    せるリテーナとを備え、該スラスト力に基いて前
    記スライドギヤの軸方向の移動により該スライド
    ギヤとホイールハブに固定されたハウジングの内
    周部に設けたギヤ部がクラツチ結合する、または
    該クラツチ結合を解除する4輪駆動車用ハブ・ク
    ラツチにおいて、 前記リテーナを制動するブレーキ部材は、固定
    系スピンドルの外側に所定の間隙を有して位置す
    るとともに、該ブレーキ部材に回り止め用キーを
    設け、固定形スピンドルに設けられたキー溝によ
    つて回転が抑止さていることを特徴とするハブ・
    クラツチ。
JP14172981U 1981-09-24 1981-09-24 ハブ・クラッチ Granted JPS5845132U (ja)

Priority Applications (1)

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JP14172981U JPS5845132U (ja) 1981-09-24 1981-09-24 ハブ・クラッチ

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JP14172981U JPS5845132U (ja) 1981-09-24 1981-09-24 ハブ・クラッチ

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Publication Number Publication Date
JPS5845132U JPS5845132U (ja) 1983-03-26
JPS6216347Y2 true JPS6216347Y2 (ja) 1987-04-24

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JP14172981U Granted JPS5845132U (ja) 1981-09-24 1981-09-24 ハブ・クラッチ

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