JPH0212094Y2 - - Google Patents

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JPH0212094Y2
JPH0212094Y2 JP1984069708U JP6970884U JPH0212094Y2 JP H0212094 Y2 JPH0212094 Y2 JP H0212094Y2 JP 1984069708 U JP1984069708 U JP 1984069708U JP 6970884 U JP6970884 U JP 6970884U JP H0212094 Y2 JPH0212094 Y2 JP H0212094Y2
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  • Braking Arrangements (AREA)
  • Arrangement And Mounting Of Devices That Control Transmission Of Motive Force (AREA)
  • Arrangement And Driving Of Transmission Devices (AREA)
  • Retarders (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 (イ) 産業上の利用分野 この考案は、例えばFFパートタイム4輪駆動
車の後輪車軸間等に配置される動力伝達装置に関
する。
(ロ) 技術的背景及び問題点 従来のこの種の動力伝達装置として、特開昭58
−184322号公報に記載のものがある。すなわち、
回転入力を受ける入力部材と回転軸からなる第
1、第2出力部材との間にそれぞれクラツチが設
けられているもので、一般走行時には入力部材か
らの回転入力を両クラツチを介して伝達し、一方
の車輪が泥地に落ち込み他方の車輪が舗装路にあ
るようなときには入力部材の駆動力を舗装路側の
車輪に対応する例えば第1出力部材へ伝達するこ
とができる。また、車両コーナリング時には外側
の車輪の角速度増加に応じてこれに対応する側の
クラツチが自動的に切られ、外側の車輪に対応す
る例えば第2出力部材を空転させることができ
る。
しかしながら、このような従来の動力伝達装置
では、第1出力部材と第2出力部材とに角速度の
差が生じない限り入力部材と両出力部材とはクラ
ツチで連結されているため、例えばFFパートタ
イム4輪駆動の後輪車軸間に設置され、2輪駆動
走行を行なう場合、エンジンと入力部材との連動
は2輪、4輪切換クラツチの切断で断つことがで
きるものの、後輪の回転により第1、第2出力部
材、入力部材を介してプロペラシヤフトを回転さ
せるものとなり、極めて大きな走行抵抗となる。
従つて、この種の動力伝達装置でも、後輪のハブ
クラツチが必要となつていた。
(ハ) 考案の目的 この考案は、上記従来の問題点に鑑み創案され
たもので、差動制限式デフアレンシヤル装置とオ
ートハブの機能を併せ持ち、しかも耐久性を向上
させ得る動力伝達装置の提供を目的とする。
(ニ) 考案の構成 上記目的を達成するためにこの考案は、回転入
力を受けるケースと、このケースに対して回転自
在に支持された第1、第2出力部材と、前記ケー
スと第1、第2出力部材との間に各別に設けられ
両者を連結、解除可能な各別の第1、第2クラツ
チと、ケースの回転軸方向内側へ移動することに
より前記第1、第2クラツチを連結させ復帰する
ことにより解除させる各別の第1、第2移動体
と、この第1、第2移動体に固定側に対してケー
スの回転前後方向に抵抗を付与する第1、第2ブ
レーキ手段と、前記ケースの回転軸方向における
第1、第2移動体の外端面とこの外端面に対向す
るケースの内端面とに形成されてケースの角速度
が前記第1、第2出力部材の角速度を上回ると前
記第1、第2ブレーキ手段との協働により前記第
1、第2移動体を移動させ下回ると復帰可能にす
る第1、第2カム手段とよりなる構成とした。
(ホ) 実施例 以下、添付図面に基づき、この考案の一実施例
を詳細に説明する。
第1図は、この考案の一実施例を示し、例えば
FFパートタイム4輪駆動車の後輪車軸間に配置
されているものである。すなわち、回転入力を受
ける入力部材としてのケース1は車体側のハウジ
ング3に軸受5を介して回転自在に設けられてい
る。このケース1のフランジ2には図示されてい
ないリングギヤが取付けられており、このリング
ギヤが図示されていないドライブピニオンとかみ
合わされている。
前記ケース1の回転中心位置には、ケース1に
対して回転自在に支持された第1、第2出力部材
7,9が設けられている。左右の車輪軸はスプラ
インにより第1、第2出力部材7,9と一体的に
構成されている。この第1、第2出力部材7,9
と前記ケース1との間には各別の第1、第2クラ
ツチA,Bが設けられている。具体的には、第1
出力部材7,9の外周面にはケース1の中心側に
向つて大径化するテーパ面7a,9aが形成され
ている。
一方、ケース1の左右中央部内周面には、上記
クラツチ解除用のカム機構を構成する円環状のカ
ム体15が第2図に示すようにスプライン嵌合さ
れており、このカム体15の左右両側面には第3
図に示すように、山形状のカム15aが形成され
ている。前記第1、第2出力部材7,9の外周
面、すなわちテーパ面7a,9aにはそれぞれ第
1、第2移動体としての第1、第2コーンクラツ
チ体17,19が回転自在に嵌合されている。そ
して、この第1、第2コーンクラツチ体17,1
9の内周面には第1、第2出力部材7,9のテー
パ面7a,9aと略同一のテーパからなる、換言
すればケース1の中心側に向つて大径化するテー
パ面17a,19aが形成されており、対応する
第1、第2出力部材7,9のテーパ面7a,9a
に対してスラスト方向に移動できるように構成さ
れている。第1、第2コーンクラツチ体17,1
9の基端面には第3図に示すように、前記カム体
15のカム15aとカム結合する従動カム21が
形成されている。そして、第1、第2コーンクラ
ツチ体17,19の左右外端面およびこの第1、
第2コーンクラツチ体17,19の外端面と対向
するケース1の内端面1aとの間には後述するブ
レーキ手段との協働により第1、第2コーンクラ
ツチ体17,19を移動させる第1、第2カム手
段23,24が設けられている。この第1、第2
カム手段23,24は第3図に示すように、ケー
ス1の回転軸方向における内端面1aのカム面2
5と第1、第2コーンクラツチ体17,19の回
転軸方向外端面の従動凹面27とからなり、カム
面25は上記カム体15と対向し、従動カム21
は従動凹面27と位置的に対応するように配置さ
れている。28はリターンスプリングである。ま
た、第1、第2コーンクラツチ体17,19の外
側面には後述するブレーキシユと共に第1、第2
ブレーキ手段を構成する腕棒29が固定されてお
り、その先端部は第1図、第4図に示すように、
ケース1の側壁1aに設けた円弧状の長孔31を
貫通して左右外方に突出されている。
他方、ケース1の両端部外周面にはブレーキ保
持枠33が該ケース1と相対回転自在に嵌合され
ている。このブレーキ保持枠33の段部外周係合
面33aには第5図に示すように、ブレーキシユ
35が該係合面33aに対し摺動自在に嵌め込ま
れている。そして、ブレーキシユ35の外周面に
は環状スプリング37が嵌合されており、ブレー
キシユ35はその押圧力で前記係合面33aに圧
接されている。このブレーキシユ35の内面には
係止凹部39が周方向に複数設けられており、こ
の係止凹部39内には前記腕棒29の先端部が嵌
合係止されている。
なお、前記ブレーキ保持枠33の基端面には、
第6図に示すように、円周等間隔位置に複数の係
合突片41が形成されており、これに対し前記ハ
ウジング3側の端面には係合突片41に対応する
係合受部43が形成されている。そして、この係
合突片41は係合受部43に着脱自在に嵌め合わ
され、ブレーキ保持枠33はハウジング3に回転
不能に保持されている。
本考案の一実施例は以上の構成からなり、次に
その作用を説明する。
まず、車両の4輪駆動走行にあつては、リング
ギヤ(図示せず)を介してケース1が回転入力を
受ける。そして、このケース1の回転に伴つて、
該ケース1と第1、第2カム手段によつて結合し
ている第1、第2コーンクラツチ体17,19も
回転しようとする。ところが、この第1、第2コ
ーンクラツチ体17,19は、腕棒29に連係さ
れたブレーキシユ35がフレーキ保持枠33の係
合面33aから摩擦抵抗を受けて腕棒29が第4
図破線図示の位置から相対的に実線図示の位置と
なるように、ケース1と第1、第2コーンクラツ
チ体17,19とが相対回転する。このブレーキ
手段の協働による相対回転によつてカム面25と
従動凹面27とが第3図右側の状態となつて従動
凹面27がカム面25を乗り上げるかつこうとな
り、第1、第2コーンクラツチ体17,19は左
右方向内側に移動する。そして第1、第2コーン
クラツチ体17,19と第1、第2出力部材7,
9の各テーパ面7aと17a、9aと19aが第
1図右半分のように圧接され、ケース1の回転入
力が、左右第1、第2クラツチA,B、第1、第
2出力部材7,9を介して図外の左右車軸へ伝達
される。
この4輪駆動走行にあつて、車両がカーブを曲
るときには内外輪に差動を生じ、例えば内輪側の
第1出力部材7の角速度はケース1の角速度より
も小さいので、上記の作用を維持し続けケース1
からの駆動力が第1コーンクラツチ体17を介し
てひき続き内輪側車軸に伝達される。一方、外輪
側の第2出力部材9の角速度はケース1の角速度
よりも大きくなるため、第3図において、ケース
1に対して第2コーンクラツチ体19が上記と逆
方向に相対回転する。そしてこのとき、ケース1
と第2コーンクラツチ体19との相対移動によつ
てクラツチ解除用のカム機構が作動し、第7図、
第8図のように第2コーンクラツチ体19をケー
ス1側に押圧する。この押圧によりテーパ面9a
とテーパ面19aとにくい付きが起きていても確
実にクラツチ解除が行なわれ、リターンスプリン
グ28の付勢も協働して従動凹面27がカム面2
5に完全に嵌まり込む。この結果、第2コーンク
ラツチ体19のテーパ面19aと第2出力部材9
のテーパ面9a間に第1図左半分のように間隙が
生じ、左側の後輪車軸はフリー回転状態となり、
前記両後輪の差動が吸収され円滑なカーブ走行を
行い得る。
また、4輪駆動走行時に一方側の後車輪、例え
ば左側後車輪が泥地に落ち込み、スリツプ状態と
なつたときでも、右側後車輪は路面から抵抗を受
けているため、第1出力部材7の角速度がケース
1の角速度よりも大きくなることはないため、対
応する第1クラツチAの締結は維持される。この
ため悪路での走行も容易である。
次に、4輪駆動から2輪駆動に切換えて走行を
行う場合にあつては、周知の切換装置によつてエ
ンジンとリヤドライブシヤフトとの動力連結が遮
断され、ケース1の回転入力が停止される。一方
において、左右車輪は路面から駆動力を受け第
1、第2出力部材7,9が回転駆動する。従つ
て、この4輪から2輪への切換えによつてケース
1の角速度(最終的には零)よりも第1、第2出
力部材7,9の角速度が大きくなり、この結果、
前述したようにケース1と第1、第2コーンクラ
ツチ体17,19の関係が第3図左側の状態とな
つて、両クラツチA,Bが切断される。
従つて、第1、第2出力部材7,9から左右車
輪までが空転し、走行抵抗の減少を図ることがで
きる。この場合、クラツチ解除用のカム機構によ
つてテーパ面7a,9aとテーパ面17a,19
aの接合解除が確実に行なわれ、左右車輪の空転
にばらつきがなく、走行安定性も向上する。
なお、この考案は上記実施例に限定されない。
例えば、ケース1中央のクラツチ解除用のカム機
構を省略し、第1、第2コーンクラツチ体17,
19間にばねを介設するように構成することもで
きる。この場合、部品点数が少なくなり、組立
て、部品管理が容易となる。コーンクラツチに代
えてドツグクラツチ、摩擦多板クラツチ、あるい
は、これらの組合わせとして構成することもでき
る。ブレーキ手段は流体抵抗を利用したもので構
成することもできる。また、この動力伝達装置は
前輪車軸間に配置することもできる。さらに、フ
ルタイム4輪駆動車等にも応用することができ、
この場合、車両減速時に車輪が自動的に空転し、
車両の保有エネルギーの減少を避けることがで
き、燃費向上に貢献する。
(ヘ) 考案の効果 以上より明らかなようにこの考案の構成によれ
ば、差動制限式デフアレンシヤル装置の機能とオ
ートハブの機能を持たせることができる。従つて
パートタイム4輪駆動車に適用したときはハブク
ラツチを省略することができ、フルタイム4輪駆
動車に適用したときは燃費向上を図ることができ
る。
パートタイム4輪駆動車で2輪駆動にしたと
き、確実に動力伝達が断たれ、車輪から該動力伝
達装置を介してプロペラシヤフトが連れ回される
ようなことがなく、燃費が大幅に向上すると共に
異音を抑制し、耐久性を極めて向上することがで
きる。
しかも、第1、第2クラツチを働かせる第1、
第2カム手段がケースと第1、第2移動体とに形
成されているので、従来のカムシヤフトを省くこ
とができるとともにカムシヤフトを支持していた
ケースへの集中負荷を軽減することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例を示す動力伝達装置
の断面図、第2図は第1図の−線断面図、第
3図はコーンクラツチ体とのカム結合部を示す詳
細断面図、第4図は第1図の−線断面図、第
5図は第1図の−線断面図、第6図は第1図
の−線断面図、第7図、第8図は作用説明図
である。 1……ケース、7……第1出力部材、9……第
2出力部材、17……第1コーンクラツチ体(第
1移動体)、19……第2コーンクラツチ体(第
2移動体)、23……第1カム手段、24……第
2カム手段、29……腕棒(ブレーキ手段)、3
3a……段部外周係合面(ブレーキ手段)、35
……ブレーキシユ(ブレーキ手段)、37……環
状スプリング(ブレーキ手段)、A……第1クラ
ツチ、B……第2クラツチ。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 回転入力を受けるケースと、このケースに対し
    て回転自在に支持された第1、第2出力部材と、
    前記ケースと第1、第2出力部材との間に各別に
    設けられ両者を連結、解除可能な各別の第1、第
    2クラツチと、ケースの回転軸方向内側へ移動す
    ることにより前記第1、第2クラツチを連結させ
    復帰することにより解除させる各別の第1、第2
    移動体と、この第1、第2移動体に固定側に対し
    てケースの回転前後方向に抵抗を付与する第1、
    第2ブレーキ手段と、前記ケースの回転軸方向に
    おける第1、第2移動体の外端面とこの外端面に
    対向するケースの内端面とに形成されてケースの
    角速度が前記第1、第2出力部材の角速度を上回
    ると前記第1、第2ブレーキ手段との協働により
    前記第1、第2移動体を移動させ下回ると復帰可
    能にする第1、第2カム手段とよりなることを特
    徴とする動力伝達装置。
JP1984069708U 1984-05-15 1984-05-15 動力伝達装置 Granted JPS60182240U (ja)

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JP1984069708U JPS60182240U (ja) 1984-05-15 1984-05-15 動力伝達装置

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JP1984069708U JPS60182240U (ja) 1984-05-15 1984-05-15 動力伝達装置

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JPS60182240U JPS60182240U (ja) 1985-12-03
JPH0212094Y2 true JPH0212094Y2 (ja) 1990-04-05

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Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS554186U (ja) * 1979-05-23 1980-01-11
JPS58184322A (ja) * 1982-04-08 1983-10-27 イ−トン・コ−ポレ−シヨン 確動式駆動装置

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS554186U (ja) * 1979-05-23 1980-01-11
JPS58184322A (ja) * 1982-04-08 1983-10-27 イ−トン・コ−ポレ−シヨン 確動式駆動装置

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JPS60182240U (ja) 1985-12-03

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