JPS62162946A - 直交偏波成分の同期検波を用いた反応測定方法及び装置 - Google Patents

直交偏波成分の同期検波を用いた反応測定方法及び装置

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JPS62162946A
JPS62162946A JP481986A JP481986A JPS62162946A JP S62162946 A JPS62162946 A JP S62162946A JP 481986 A JP481986 A JP 481986A JP 481986 A JP481986 A JP 481986A JP S62162946 A JPS62162946 A JP S62162946A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、微粒子または反応分子相互の物理的または化
学的反応、例えば物理的吸着や抗原−抗体反応に基く免
疫反応等を、反応により生成した微粒子による散乱光を
利用して?111定する方法およびvt置に関するもの
である。
〔従来の技術〕
一般に、微粒子を含む反応液にレーザ光等の光線を照射
し、反応液中に含まれる微粒子相互の反応によって凝集
した微粒子による前記輻射線の散乱光を測定することに
より、微粒子相互の反応を測定することが行われている
今、免疫分析を例に上げて説明すると、免疫物質、ホル
モン、医薬品、免疫調節等生体内微量成分の測定法とし
て免疫反応の特異的選択反応を利用した免疫分析法が提
案されているが、その中で、酵素や放射性アイソトープ
を標識物質として用いる標識免疫分析法と、抗原−抗体
複合対を直接測定する非標識免疫分析法の2つの方法が
よく知られおり、非標識免疫分析法として、Immun
ochemistry I、Vol、12.No、4(
1975)、第349〜351頁に、抗体または抗原を
表面に担持させた粒子を抗原または抗体と反応させ、凝
集粒子の大きさに比例して減少するブラウン運動の指標
となる平均拡散定数を、照射レーザ光に対する散乱光の
スペクトル幅の変化から求めることにより抗原または抗
体を定量分析する方法が開示されている。
また、これ以外にも、非標識免疫分析法としては、免疫
電気泳動法、免疫拡散法、沈降法等があり、このような
免疫分析法に関しては「臨床検査法提要」 (金井泉原
著、金井正光編著、金属出版)や、[臨床検査J Vo
l、22. No、5(197B)、第471〜487
真に詳しく説明されている。
また、標識免疫分析法としてはラジオイムノアッセイ(
RIA)、酵素免疫分析(EIA)、螢光免疫分析(F
 I A)等がある。
〔発明が解決しようとする問題点〕
しかしながら、前述した反応測定方法では、散乱光を測
定する場合に、周囲の迷光がノイズとして混入するのを
防ぐのが困難であると共に、反応液中の不純物粒子によ
る散乱光の影響を除去することが出来なかった。
また、免疫分析について云えば、標識免疫分析方法は、
高感度であるがアイソトープの取り扱い、廃棄物処理等
の種々の制限があり、又測定に長時間を要するうえに標
識試薬が高価であるため検査コストが高い等の欠点があ
る。また、従来の非標識免疫分析法は、簡便な分析法で
あるが感度、定量性、再現性の点で精密測定法としては
不充分である。更に、平均拡散定数を求める分析方法は
、標識試薬を用いない利点はあるが、粒子のブラウン運
動によるドツプラー効果によって入射光のスペクトルが
広がるのを分光計を用いて検出しているため、装置が大
形で高価となる欠点があると共に分光計を機械的に駆動
する際に誤差が生じ、精度および再現性が悪くなる欠点
がある。また、この方法では光のスペクトル幅から平均
拡散定数を求めているだけであり、情報量が少ないとい
う欠点もある。
本発明は、上記問題点を解決するためになされたもので
、微粒子または反応分子を含む反応液や反応気体にレー
ザ光等の光線を照射し、反応液中に含まれる微粒子相互
の反応によって凝集した微粒子、または反応分子相互の
反応によって生成された微粒子による前記輻射線の散乱
光を測定することにより、微粒子または反応分子相互の
物理的または化学的反応、例えば物理的吸着や抗原−抗
体反応に基く免疫反応等を測定する場合に、周囲の迷光
がノイズとして混入するのを防ぐと共に、不純物粒子に
よる散乱光の影響を除去して、高価でかつ大形な分光計
を用いずに、高い精度と再現性を以って順次の測定を能
率的良く行うことができ、しかも測定時間の短縮、反応
測定の自動化が可能であると共に、反応についての検出
感度を向上させることのできる反応測定方法および装置
を提供することを目的とするものである。
〔問題点を解決するための手段〕
そのために本発明の直交偏波成分の同期検波を用いた反
応測定方法および装置は、大きさ、または方向が時間的
に変化する電界を加えた微粒子または反応分子を含む反
応液体または反応気体に、直線偏波を有する輻射線を投
射し、微粒子相互の反応によって凝集した微粒子または
反応分子相互の反応によって生成した微粒子による前記
輻射線の散乱光を、前記輻射線の偏波面に対して直交す
る偏光面を有する偏光子を介してホモダインまたはヘテ
ロゲイン的に検出し、この検出出力を、前記電界の変化
と同期した信号で同期検波することにより、前記反応を
測定すること、および、微粒子または反応分子を含む反
応液体または反応気体を収容したセルと、前記セル内の
反応液体または反応気体に、大きさ、または方向が時間
的に変化する電界を加える手段と、直線偏波された光を
前記セルに入射させる光源装置と、前記微粒子相互の反
応によって凝集した微粒子または前記反応分子相互の反
応によって生成した微粒子による前記輻射線の散乱光を
、前記直線偏波された光の偏波面と直交する偏光面を存
する偏光子を介してホモダインまたはヘテロダイン的に
受光する光検出装置と、前記光検出装置からの出力を、
前記電界の変化と同期した信号で同期検波する同期検波
装置と、前記同期検波装置の出力が入力されるデータ処
理装置とを備えたことを特徴とするものである。
〔作用〕
本発明の直交偏波成分の同期検波を用いた反応測定方法
及び装置は、大きさ、または方向が時間的に変化する電
界を加えた微粒子または反応分子を含む反応液に、直線
偏波を有する輻射線を投射し、微粒子相互の反応によっ
て凝集した微粒子、または反応分子相互の反応によって
生成された微粒子による前記輻射線の散乱光を前記輻射
線の偏波面に対して直交する偏光面を有する偏光子を介
して検出し、この検出出力を、前記電界の変化と同期し
た信号で同期検波することにより、同期して変動する周
波数成分のみを抽出して使用し、迷光等の周囲光、その
他の不純物による散乱光の影響等を完全に除去し、高精
度、高感度の反応の検出を可能にするものである。
〔実施例〕
以下、反応の一例として、抗原−抗体反応を例にとり、
実施例を図面を参照しつつ説明する。
第1図は本発明による反応測定の基本的な構成を示すブ
ロック図、第2図は第1図の試料セルの詳細図、第3図
は同期検波装置の一実施例を示す図である0図中1はレ
ーザ光源、2はレーザ光、3は集光レンズ、4は偏光子
、5は試料セル、6は反応液、7は集光レンズ、8は偏
光子、9は光検出器、10は発振器、11は同期検波装
置、12はデータ処理装置、E+、Exは電極、”I”
r+””rriはトランジスタ、R+、Rzは安定用抵
抗、R8、R4は出力抵抗、ICは定電流源、V cc
は電源電圧である。
次に作用を説明する。レーザ光源から放射される光2を
集光レンズ3により集光した後、偏光子4からの出力光
を試料セル5に投射する。試料セル5には反応液6が入
れられており、この反応液は、試料中の測定すべき抗原
または抗体と特異的に抗原−抗体反応を起こす抗体また
は抗原を、例えば直径0,2μm程度のプラスチック球
の表面に固定したコロイド微粒子を適当な溶媒の中に懸
濁したものである。このコロイド微粒子は溶媒分子の熱
運動による衝撃を受けて、ブラウン運動を行っており、
この状態で、試料セルに直線偏波を持っタヒーム状のレ
ーザ光を入射すると、プラスチック球はレーザ光を散乱
するが、散乱体が球形であるため、前方散乱光は入射光
と同じ直線偏波をそのまま保持している。従って、散乱
光は、偏光子4の偏光面に対して直交した偏光面を有す
る偏光子8を通過せず、光検出器9には到達しない。
ところが、抗原−抗体反応が起こると、微粒子は抗原ま
たは抗体を仲立ちとして互いに凝集し、もはや散乱体は
球形でなくなり、光学的に異方性を呈することとなる。
その結果数乱光は楕円偏波を持ち、入射光の偏波面と直
交する偏波成分を持つようになるので、散乱光は、集光
レンズ7を経て偏光子8を通り、光検出器9に入射する
こととなる。この光検出器9の出力は、反応液6中の微
粒子の凝集状態によって散乱媒質の異方性が変わると変
化するので、その出力変化を検出することにより免疫反
応を測定することができる。
一方試料セル5には、発振器10から、周波数fで変調
した交流電界が加えられており、その結果、凝集粒子は
電気エネルギーが最少になる方向に配列する。例えば、
もしも凝集粒子が回転楕円体であれば、その長軸が電界
と平行になったときにエネルギーが最少になり安定し、
このことにより散乱媒質の異方性が変化する。この場合
、ブラウン運動の影響によって、全ての粒子の方向を電
界方向に揃えることはできないが、電界強度が大きくな
ればなるほど、凝集粒子の方向が電界方向を向く確率が
大きくなる。そこで外部から印加する電界の大きさを周
波数fで時間的に変調すると、それにともなって凝集粒
子が電界方向に向く確率も周波数rで変調される。した
がって、散乱媒質の異方性も周波数fで変調されること
になる。それに応じて集光レンズ7、偏光子8を通して
光検出器9に入射する光強度も周波数rで変化する。そ
こで、発振器10からの信号を同期検波装置11の同期
入力として、光検出器9で得られる出力を同期検波すれ
ば、周波数rで変化する信号成分だけを分離抽出するこ
とができる。この同期検波出力により、抗原−抗体反応
の状態を検出することができ、この場合、周囲の迷光、
その他の不純物粒子による散乱光等の光は、周波数fの
変調を受けることはないので、迷光等が光検出器9に入
射しても、これを完全に除去することができ、その結果
信号対雑音比が改善され、検出感度が一層向上すること
となる。なお図示してないが、レーザー光alの出力光
を、光電変換し、出力光強度変動のモニタ信号として同
期検波出力を補正すれば、出力光変動の影響を除去する
ことができる。
次に第3図の同期検波装置について説明すると、光検出
器9からの検出信号はT、、、T、、のベースに、互い
に逆相で入力される。一方、発振器10からの同期信号
がスイッチングトランジスタTr3〜T、、6のベース
に加えられる。この時、T−、T、6のペアとTra、
 Trsのペアはそれぞれ同相で、且つそれらのペアは
互いに逆相でスイッチングされ、その出力側は、’rr
3とT rss TraとTraがそれぞれ互いに接続
されているので、出力抵抗R1、R4には同期信号の正
と負の期間、それぞれ同期信号に同期した互いに逆相の
検出出力が得られ、これらの差をとることにより、一方
の出力抵抗に生ずる信号の2倍の大きさの出力が得られ
る。
なお、上記構成では、電界の強度を変調して散乱媒質の
異方性を変えているが、これに代えて、複数の電極を用
い、印加する電界の方向を周波数fで周期的に変えるこ
とにより、散乱媒質の異方性を変えても良い。また、プ
ラスチック粒子の代わりに磁性体の粒子を用いると、電
界の代わりに磁界を利用することができる。また、プラ
スチ・ツク粒子を用いなくても反応分子そのものの分極
を利用しても良い。
本実施例は、免疫グロブリンG(IgG)、免疫グロブ
リンA (IgA)、rgM、IgD、rgE、オース
トラリア抗原−抗体反応によって凝集を生ずるすべての
物質の測定に適用することができるが、これ以外にも幾
多の変形や変更が可能である。また、微粒子としてポリ
スチレン等のプラスチック粒子を用いたが、他の有機物
粒子や、ガラス、金属等の無機物粒子を用いることもで
きる。さらに上述した実施例では抗原−抗体反応液の中
には最初から微粒子を存在させたが、このような微粒子
を用いずに、抗原−抗体反応の結果として生ずる微粒子
状生成物による散乱光を利用することもできる。このよ
うな抗原−抗体反応の例としては、抗原としてヒト絨毛
ゴナドトロピン(HCG)を用いる反応があり、この反
応により生成される抗原−抗体複合体は微粒子として扱
うことができる。さらに抗原そのものを粒子として用い
ることもできる。このような抗原−抗体反応としでは、
抗原としてカンディダ・アルビカンス(酵母)を用い、
抗体として抗カンディダ・アルビカンスを用いる例や、
他に血球、細胞、微生物などを粒子として用いることも
できる。
第4図は本発明による反応測定装置の一実施例を示すブ
ロック図である。図中、21はレーザ光源、22.24
.25は光束、23はハーフミラ−126は集光レンズ
、27は偏光子、28はセル、29は光検出器、30は
反応液、31はコリメータ、32は偏光子、33は光検
出器、34.37は増幅器、35は同期検波装置、36
は発振器、38はローパスフィルタ、39はデータ処理
装置、40は表示装置である。
本実施例においては、光源として波長632.8nmの
He−Neガスレーザ21を設ける。コヒーレント光を
放射する光源としては、このようなガスレーザの他に半
導体レーザのような固体レーザを用いることもできる。
そして光!21から放射されたレーザ光束22をハーフ
ミラ−23により光束24と光束25とに分離する。一
方、光束24を集光レンズ26により集光した後、例え
ばグラントムソンプリズムより成る偏光子27に通して
直線偏波された光を透明なセル2日に投射する。他方の
光束25をシリコンフォトダイオードより成る光検出器
29に入射させ、光源21の出力光強度の変動を表すモ
ニタ信号に変換する。セル28の中には、微粒子又は反
応分子を含む反応液体、例えば表面に抗体または抗原を
結合した球状の微粒子を分散させた液と、それに対応し
た抗原または抗体を含む被検液とを混合した反応液30
を収容する。前述したように、このセル28中で抗原−
抗体反応等の反応が起こり、微粒子間に相互作用が生ず
ると、微粒子が相互に付着するため、ブラウン運動の状
態が変化し、それにより、散乱光の偏波状態が変化する
。一方、セル2Bには、発振器36より周波数fで変調
した電界が加えられており、第1図の場合と同様に、散
乱媒質の異方性も周波数fで変化する。このセル28中
の微粒子によって散乱された散乱光を、一対のピンホー
ルを有するコリメータ31に入射させ、前記偏光子27
の偏光面と直交する偏光面を存する偏光子32を経て光
電子増倍管より成る光検出器33に入射させる。光検出
器33の出力は、発振器3Gからの出力を同期入力とす
る同期検波装置35に加えられて同期検波され、印加し
た電界の変化と同期して変動する周波数成分のみが抽出
されて低雑音増幅器37およびローパスフィルタ38を
経てデータ処理装置39に供給され、一方、光検出器2
9からのモニタ信号は低雑音増幅器34を経てデータ処
理装置39に供給され、レーザ光源の出力変動の影響を
除去する。データ処理装置39は、後述するような信号
処理を行い、抗原−抗体反応等の反応の測定結果を出力
する。この測定結果は表示装置40に供給して表示する
。こうして、粒子の凝集状態と同期検波出力との間には
有意な関係が認められ、これにより凝集の有無や凝集の
程度等を検出することができる。なお、偏光子32は、
コリメータ31の中でなく、コリメータ31と光検出器
33との間に配置してもよい。
前述した実施例では、セル28内に反応液30を収容す
るようにしたが、相互に反応する微粒子又は反応分子を
含む反応気体を収容するようにしてもよく、また、反応
液をセルに収容して測定を行うバッチ方式としたが、反
応液や反応気体を連続的に流しながら測定を行うフロ一
方式とすることも勿論可能である。また、光源としてコ
ヒーレントな光を放射するレーザ光源を用いたが、イン
コヒーレントな光を放射する光源を用いることも可能で
ある。
第5図は第4図に示したコリメータ31の詳細な構成を
示す図である。本例のコリメータ31は空洞構造になっ
ており、中に偏光子32が配置され、空洞31は外光の
影響を除くため暗箱構造で、その内面は反射防止構造と
なっている。空洞31aの前後にはピンホール31bお
よび31cを形成する。
上述した実施例においては、セル28に入射する光束2
4の方向と、コリメータ31の光軸方向とのなす角を9
0″としたが、第6図に示すようにセル28への入射光
束24とコリメータ31の光軸との成す角度θは任意に
とることができる。また、入射光束は直接光検出器33
に入射しないホモダイン法を採用したが、入射光束の一
部を光検出器33に入射させるヘテロゲイン法を採用す
ることもできる。
次に本発明により反応の結果生じた微粒子の濃度を推定
する方法について説明する。
前述した同期検波装置の出力として得られる散乱光強度
1.が、例えば第7図のような時間的変化を示したとし
、その平均値を■、とすると、平均値からのゆらぎの標
準偏差ΔIは、 (Δ■)2−Σ(1,−1,)”/ Nとなる。ただし
、Nは散乱光強度I、のサンプリング数である。そこで
、反応の結果生した微粒子濃度をC(g/ml とした
とき、1og((Δ1)2/!ヨ′〕とnogcの関係
をえかくと、第8図のような勾配がほぼ−1の直線とな
る。即ち、濃度が小さくなるとゆらぎの相対値は大きく
なり、濃度が大きくなるとゆらぎの相対値は小さくなる
。従って、前述した同期検波装置の出力をデータ処理し
て(Δ1)”/[、”を求め、第8図の校正曲線を用い
て濃度Cを推定することが可能となる。
以上のように、本発明は、反応により散乱媒質の異方性
が変化し、反応の結果できた微粒子が電気分極や磁気分
極を持つようなものであれば、印加電界または磁界の変
化に同期して散乱媒質の異方性も変化するので、入射輻
射線の微粒子による散乱光を検出し、検出出力を印加電
界まかは磁界の変化に同期した信号で同期検波すること
により、物理的な吸着や化学反応等の反応測定ができる
〔発明の効果〕
以上の説明から明らかなように、本発明によれば、以下
のような効果が得られる。
(1)原理的にゼロメソッドで、反応が起こる前には、
光検出器に信号が到達しないので、検出器の感度を十分
に大きく設定することができ、非常に高感度な物理的、
化学的反応の検出を行うことが可能になると共に測定時
間の短縮も可能となる。
(2)同期検波を用いているので、迷光や不純物による
散乱光等の影響を除去することができ、検出精度を向上
させることができると共に、ゼロメソッドと併用するこ
とにより、反応検出感度を一層向上させることが可能と
なる。
(3)反応が免疫反応の場合には、 (イ)抗原−抗体反応を検出するのに、いわゆるBF骨
分離行う必要がなく、反応後の/8液から未反応の成分
を除去する必要がない。
(ロ)酵素やラジオアイトープのような高価で取り汲い
の面倒な標識試薬を用いる必要がないので、安価且つ容
易に免疫反応測定を実施することができる。
(ハ)免疫電気泳動法、免疫拡散法、沈降法等の非標識
免疫分析法に比べ精度が高く、再現性が高いので信頼性
の高い免疫反応の測定結果を高精度で得ることができる
(=)平均拡散定数を散乱光のスペクトル幅の変化から
求めることにより抗原または抗体を定量する方法に比べ
分光計が不要であるので装置は小型かつ安価となると共
に精度および信頼性の高い免疫反応の測定結果が得られ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明による反応測定方法の基本的な構成を示
すブロック図、第2図は第1図の試料セルの詳細図、第
3図は、第1図の同期検波装置の一実施例を示す図、第
4図は本発明による反応測定装置の一実施例を示すブロ
ック図、第5図は第4図に示したコリメータの詳細な構
成を示す図、第6図は本発明の反応測定装置の他の実施
例の構成を示す図、第7図は、同期検波装置の出力とし
て得られる散乱光のゆらぎを示すグラフ、第8図は、散
乱光のゆらぎの相対値と反応の結果生じた微粒子濃度の
関係を示す図である。 1・・・レーザ光源、2・・・レーザ光、3・・・集光
レンズ、4・・・偏光子、5・・・試料セル、6・・・
反応液、7・・・集光レンズ、8・・・偏光子、9・・
・光検出器、lo・・・発振器、11・・・同期検波装
置、12・・・データ処理装置、ElEg・・・電極、
T r +−T r h・・・1−ランジスタ、R1,
R2・・・安定用抵抗、R3、R4・・・出力抵抗、■
。 ・・・定電流源、V cc・・・電源電圧、21・・・
レーザ光源、22.24.25・・・光束、23・・・
ハーフミラ−126・・・集光レンズ、27・・・偏光
子、2日・・・セル、29・・・光検出器、30・・・
反応液、31・・・コリメータ、32・・・偏光子、3
3・・・光検出器、34.37・・・増幅器、35・・
・同期検波装置、36・・・発振器、38・・・ローパ
スフィルタ、39・・・データ処理装置、40・・・表
示装置

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)大きさ、または方向が時間的に変化する電界を加
    えた微粒子または反応分子を含む反応液体または反応気
    体に、直線偏波を有する輻射線を投射し、微粒子相互の
    反応によって凝集した微粒子または反応分子相互の反応
    によって生成した微粒子による前記輻射線の散乱光を前
    記輻射線の偏波面に対して直交する偏光面を有する偏光
    子を介してホモダインまたはヘテロダイン的に検出し、
    この検出出力を、前記電界の変化と同期した信号で同期
    検波することにより、前記反応を測定することを特徴と
    する直交偏波成分の同期検波を用いた反応測定方法。
  2. (2)前記反応が、抗原−抗体反応であることを特徴と
    する特許請求の範囲第1項記載の直交偏波成分の同期検
    波を用いた反応測定方法。
  3. (3)前記反応が物理的吸着であることを特徴とする特
    許請求の範囲第1項記載の直交偏波成分の同期検波を用
    いた反応測定方法。
  4. (4)前記反応液体または反応気体が連続的に流れてい
    ることを特徴とする特許請求の範囲第1項乃至第3項の
    うち何れか1項記載の直交偏波成分の同期検波を用いた
    反応測定方法。
  5. (5)前記微粒子が有機物または無機物粒子であること
    を特徴とする特許請求の範囲第1項乃至第4項のうち何
    れか1項記載の直交偏波成分の同期検波を用いた反応測
    定方法。
  6. (6)前記検波出力から得られた散乱光の強度ゆらぎの
    標準偏差の自乗と平均値の自乗の比に基づいて反応を測
    定することを特徴とする特許請求の範囲第1項乃至第5
    項のうち何れか1項記載の直交偏波成分の同期検波を用
    いた反応測定方法。
  7. (7)前記同期検波により得られた出力を、投射する前
    記輻射線を光電変換した出力光強度変動のモニタ信号で
    補正することを特徴とする特許請求の範囲第1項乃至第
    6項のうち何れか1項記載の直交偏波成分の同期検波を
    用いた反応測定方法。
  8. (8)微粒子または反応分子を含む反応液体または反応
    気体を収容したセルと、前記セル内の反応液体または反
    応気体に、大きさ、または方向が時間的に変化する電界
    を加える手段と、直線偏波された光を前記セルに入射さ
    せる光源装置と、前記微粒子相互の反応によって凝集し
    た微粒子または前記反応分子相互の反応によって生成し
    た微粒子による前記輻射線の散乱光を、前記直線偏波さ
    れた光の偏波面と直交する偏光面を有する偏光子を介し
    てホモダインまたはヘテロダイン的に受光する光検出装
    置と、前記光検出装置からの出力を、前記電界の変化と
    同期した信号で同期検波する同期検波装置と、前記同期
    検波装置の出力が入力されるデータ処理装置とを備えた
    直交偏波成分の同期検波を用いた反応測定装置。
  9. (9)前記反応が、抗原−抗体反応であることを特徴と
    する特許請求の範囲第8項記載の直交偏波成分の同期検
    波を用いた反応測定装置。
  10. (10)前記反応が、物理的吸着であることを特徴とす
    る特許請求の範囲第8項記載の直交偏波成分の同期検波
    を用いた反応測定装置。
  11. (11)前記反応液体または反応気体が連続的に流れて
    いることを特徴とする特許請求の範囲第8項乃至第10
    項のうち何れか1項記載の直交偏波成分の同期検波を用
    いた反応測定装置。
  12. (12)前記微粒子が有機物または無機物粒子であるこ
    とを特徴とする特許請求の範囲第8項乃至第11項のう
    ち何れか1項記載の直交偏波成分の同期検波を用いた反
    応測定装置。
  13. (13)前記データ処理装置は、前記同期検波装置の出
    力から得られた強度ゆらぎの標準偏差の自乗と平均値の
    自乗の比を演算する演算手段を備えたことを特徴とする
    特許請求の範囲第8項乃至第12項のうち何れか1項記
    載の直交偏波成分の同期検波を用いた反応測定装置。
  14. (14)前記データ処理装置には、前記光源装置の出力
    光を光電変換した出力光強度変動のモニタ信号が入力さ
    れることを特徴とする特許請求の範囲第8項乃至第13
    項のうち何れか1項記載の直交偏波成分の同期検波を用
    いた反応測定装置。
  15. (15)前記散乱光は、両端に一対のピンホールを備え
    たコリメータを通して光検出装置に導かれることを特徴
    とする特許請求の範囲第8項乃至第14項のうち何れか
    1項記載の直交偏波成分の同期検波を用いた反応測定装
    置。
  16. (16)前記コリメータは、空洞の暗箱構造であること
    を特徴とする特許請求の範囲第15項記載の直交偏波成
    分の同期検波を用いた反応測定装置。
  17. (17)前記コリメータの光軸方向と、前記セルへの入
    射光束の方向とが、90°である特許請求の範囲第15
    項又は第16項記載の直交偏波成分の同期検波を用いた
    反応測定装置。
  18. (18)前記コリメータの光軸方向と、前記セルへの入
    射光束の方向とが、90°以外の任意の角度であること
    を特徴とする特許請求の範囲第15項又は第16項記載
    の直交偏波成分の同期検波を用いた反応測定装置。
  19. (19)前記偏光子は、前記コリメータ内に配置されて
    いることを特徴とする特許請求の範囲第15項乃至第1
    8項のうち何れか1項記載の直交偏波成分の同期検波を
    用いた反応測定装置。
  20. (20)前記偏光子は、前記コリメータと前記光検出装
    置の間に配置されていることを特徴とする特許請求の範
    囲第15項乃至第18項のうち何れか1項記載の直交偏
    波成分の同期検波を用いた反応測定装置。
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