JPS6216229Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案はワツクスがけ機能を有する洗車機に
関し、ワツクスの液剤を無駄に浪費することのな
い効率の良い作業が行なえるよう改良したもので
ある。

一般に、この種の装置では洗車用ノズルを兼用
してワツクス液剤を散布する為、洗車と同じ高圧
で噴射されることとなり多量の液剤が車体に付着
することなく拡散してしまい、一回の作業に必要
量を大幅に上回る液剤を浪費すると云つた無駄が
生じている。

この考案は上記点に対処して成されたもので、
以下図に示す実施例を基に詳説する。１は洗車
機。２は該機に内設される貯水タンクで、フロー
ト弁３を有して給水管４よりの給水に対し開閉し
貯水量を調節している。５はモーター６により駆
動されるポンプで、その吸入側を送水管７を介し
てタンク２と連通させ吐出側を吐出管８を介して
散水ノズル９と連通させている。１０は送水管７
の途中に備えられる液剤混合装置で、送水管７の
送水路中に送液管１１の一端を臨ませ送水路の水
流に応じて自動混合できるように形成されてい
る。１２，１３は送液管１１よりの分枝管で、そ
の端部を洗剤槽１４及びワツクス液剤槽１５にそ
れぞれ臨ませると共にそれぞれの管路途中には電
磁弁１６，１７及び流量調節バルブ１８，１９を
備えている。２０はポンプ吐出側よりポンプ吸入
側へ至る管路２１を有する安全用環水路で、管路
２１内に安全弁２２を有しポンプ吐出側に異常高
圧が生じたのを感知し開成して減圧させる。２３
は同じくポンプ吐出側から吸入側へ至る管路２４
を有するワツクス用環水路で、水路２４中に電磁
弁２５を有しワツクスがけ作業時に開成して吐出
圧を減圧し適正な水圧でワツクスがけできるよう
設けられている。２６は本体１の外装体２７前面
に備られる操作部で、電源スイツチ２７・コイン
投入口２８・洗剤スイツチ２９・ワツクス用スイ
ツチ３０等を有している。

第３図にはこの実施例の電気回路図を示し、電
源スイツチ２７の閉成により電源ランプ３１が点
灯し投入口２８よりコインが投入されるとスイツ
チ３２を閉じコインタイマー３３が作動しスイツ
チ３４を介してリレーソレノイド３５を励磁しス
イツチ３６・３７よりポンプモーター６及び運転
ランプ３８を作動させる。また洗剤及びワツクス
用のスイツチ２９・３０は択一式スイツチより成
り洗剤スイツチ２９により電磁弁１６と表示ラン
プ３９を、またワツクス用スイツチ３０により電
磁弁１７・２５と表示ランプ４０を開成作動させ
それぞれの作業を選択実行させることができる。

本案は以上のように構成されるもので、ワツク
ス用環水路２３を設けワツクスがけ時ワツクス用
スイツチ３０の閉成と共にこの環水路２３を開き
吐出圧を一部該管内へ循環させ適正圧にまで減圧
しワツクス液を散布するものとした為、無駄にワ
ツクス液を飛散させることなく液剤の浪費を最小
限とできると共に吐出圧を絞つて液の飛散を防ぐ
ことから必要な場所のみに液散布を集中すること
ができワツクスがけ不要な窓ガラス等への液剤付
着を防ぎ極めて効率の良い作業を可能にするもの
である。

【図面の簡単な説明】

第１図は本案実施例の外観図。第２図は第１図
の内部構成説明図。第３図はこの実施例の電気回
路図。 １は洗車機本体、５はポンプ、２３はワツクス
用環水路、２４は管路、２５は電磁弁、２６は操
作部、３０はワツクス用スイツチ。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 洗浄水をポンプを介して圧送し散水ノズルより
   車体に向けて放水する洗車機であつて、ワツクス
   がけ機能を有するものにおいて、ワツクスがけ時
   に開弁する電磁弁を介してワツクスタンクと洗浄
   水路を接続する管路と、ワツクスがけ時に開弁す
   る電磁弁を介して前記洗浄水圧送用ポンプの吐出
   側及び吸入側にそれぞれ位置する洗浄水路を連通
   する環流路とを設けて、ワツクスがけ時には前記
   散水ノズルからの放水圧を減ずることを特徴とす
   る洗車機。