JPS62161453A - クローズドデッキ型シリンダブロックの製造方法 - Google Patents

クローズドデッキ型シリンダブロックの製造方法

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JPS62161453A
JPS62161453A JP463086A JP463086A JPS62161453A JP S62161453 A JPS62161453 A JP S62161453A JP 463086 A JP463086 A JP 463086A JP 463086 A JP463086 A JP 463086A JP S62161453 A JPS62161453 A JP S62161453A
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忍 伊藤
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    • F02B75/16Engines characterised by number of cylinders, e.g. single-cylinder engines
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 A0発明の目的 (1)  産業上の利用分野 本発明はエンジンに用いられるウェットライナを備えた
クローズドデツキ型シリンダブロック、特にシリンダブ
ロック外壁と、該シリンダブロック外壁に圧入されるウ
ェットライナとより構成され、前記シリンダブロック外
壁はそのシリンダヘッド接合面側内面にウェットライナ
円周方向に配列されると共に前記ウェットライナ外周面
に密合して工大支承部となる複数の補強デツキ部を備え
、また前記シリンダブロック外壁はそのクランクケース
側内面に前記ウェットライナ外周面に密合して工大支承
部となる環状突出部を備え、前記シリンダブロック外壁
内面と前記ウェットライナ外周面間に水ジャケットを画
成し、相隣る前記補強デツキ部間を前記水ジャケットを
シリンダヘッド側の水ジャケットに連通する連通口とし
たものの製造方法に関する。
(2)従来の技術 従来、エンジンのシリンダブロックは、ダイキャスト法
、重力ダイキャスト法等を適用して鋳造されている。
(3)発明が解決しようとする問題点 しかしながらダイキャスト法等においては水ジャケット
成形用中子が金型と一体に設けられている関係から、水
ジャケットのシリンダヘッド接合面側開口部においてシ
リンダブロック外壁とウェットライナ間に補強デツキ部
を配設したクローズドデツキ型のシリンダブロックを得
ることができない。
またダイキャスト法により得られたシリンダブロック外
壁にはガスの溶は込みが多く、これに熱処理を施すと前
記ガスの膨張に起因してシリンダブロック外壁に膨れを
発生するという不具合があり、熱処理によりシリンダブ
ロック外壁の強度を向上させることができない。
さらに重力ダイキャスト法により得られたシリンダブロ
ック外壁にはマイクロポロシティ、巣等の鋳造欠陥が発
生しており、シリンダブロック外壁の強度が低い。
したがって前記従来法では、高強度なシリンダブロック
外壁を有し、ウェットライナを備えたクローズドデツキ
型のシリンダブロックを製造することができない。
本発明は上記に鑑み、砂中子を使用し、また圧力鋳造法
を適用して高強度なシリンダブロック外壁を有し、ウェ
ットライナを備えたクローズドデツキ型シリンダブロッ
クを得ることのできる前記製造方法を提供することを目
的とする。
B1発明の構成 (1)  問題点を解決するための手段本発明は、ウェ
ットライナ圧大空間成形用主体部に、水ジャケット成形
用第1突出部、連通凹成形用第2突出部、補強デツキ部
成形用第1凹部および環状突出部成形用第2凹部を備え
た砂中子を、前記金型のキャビティに設置する工程と;
前記キャビティに溶湯を所定の圧力下で充填し完全凝固
させてシリンダブロック外壁素材を圧力鋳造する工程と
;前記シリンダブロック外壁素材に強度向上を目的とし
た熱処理を施す工程と;前記シリンダブロック外壁素材
に機械加工を施して前記シリンダブロック外壁を得る工
程と;前記シリンダブロック外壁に前記ウェットライナ
を圧入する工程−と;を用いることを特徴とする。
(2)作 用 前記砂゛中子を使用することによりクローズドデツキ型
シリンダブロックを容易に得ることができる。このクロ
ーズドデツキ型シリンダブロックはシリンダブロック外
壁とウェットライナ間に複数の補強デツキ部が配設され
ているので、ピストンによりウェットライナに作用する
サイドスラストを前記補強デツキ部を介してシリンダブ
ロック外壁に支承させることができ、これによりシリン
ダブロックの剛性および耐久性が向上する。
またシリンダブロック外壁素材を圧力鋳造により鋳造す
るので、シリンダブロック外壁素材におけるガスの溶は
込み、マイクロポロシティ、巣等の鋳造欠陥の発生もな
く、健全な品質を有するシリンダブロック外壁素材を得
ることができる。
さらにシリンダブロック外壁素材に鋳造欠陥が発生して
していないので、その素材に対して熱処理を施すことが
可能となり、シリンダブロック外壁の強度を向上させる
ことができる。このような熱処理による強度向上に伴い
シリンダブロック外壁の肉厚を減少し得るので、シリン
ダブロック外壁、延いてはシリンダブロックを軽量化す
ることができる。
(3)実施例 第1.第2図はウェットライナを備えたクローズドデツ
キ型シリンダブロックSを示し、V形4気筒に構成され
る。第1〜第4気筒11〜14の構造は略同−である。
各気筒1.−1.はシリンダブロック外壁2と、そのシ
リンダブロック外壁2に圧入されるウェットライナ3と
より構成される。
シリンダブロック外壁2のシリンダヘッド接合面la側
内面にウェットライナ円周方向に配列されると共にウェ
ツトライナ3外周面に密合して正大支承部となる複数の
鉤形補強デツキ部4が設けられ、またシリンダブロック
外壁2のクランクケース5側内周面にウェツトライナ3
外周面に密合して正大支承部となる環状突出部6が設け
られる。
シリンダブロック外壁2内面とウェツトライナ3外周面
間には水ジャケット7が画成され、相隣る補強デツキ部
4間は水ジャケット7をシリンダヘッド側の水ジャケッ
トに連通ずる連通口8として機能する。
上記シリンダブロックSにおいては、ピストンによりウ
ェットライナ3に作用するサイドスラストを各補強デツ
キ部4を介してシリンダブロック外壁2に支承させるこ
とができ、これによりシリンダブロックSの剛性および
耐久性を向上させることができる。
第3〜第5図はシェル砂よりなる砂中子9を示し、その
砂中子9は、ウェットライナ圧入空間成形用主体部lO
に、水ジャケット成形用第1突出部118.連通口成形
用第2突出部l12、補強デツキ部成形用第1凹部12
.および環杖突出部成形用第2凹部12tを設けること
により構成される。
主体部10の中心部には位置決め用鋼管13がその両端
を開放して埋設され、その鋼管13におけるクランクケ
ース5側の一端部内周面に位置決め用切欠き14が設け
られる。この場合、鋼管13の上、下端部を主体部10
の上、下面より僅かに突出させ、後述する型締め時に側
壁の押圧力を鋼管13により支承してその押圧力による
砂中子9の破壊を防止するようにするとよい。
第6図はシリンダブロック外壁素材の圧力鋳造用金型M
を示し、この図には第1.第2気筒1,21□に関連す
る部分のみが表されている。その金型Mは昇降自在な上
型15と、その上型15の下方両側に配設された左右二
つ割の第1および第2側型161.16□と、両側型1
6..16□を摺動自在にa置する下型17とより構成
される。
上型15の直下において下型17は山形部18を有し、
その山形部18の第1.第2斜面191゜19□に砂中
子位置決め用突起20.,20□が略直角に突設され、
上型15の傾斜下面211゜21zと対向する突起20
..20□の基部外面に係合部26が突出している。
山形部18の両斜面IL、19□に略直交する軸線を持
つ摺合孔22.,22□が両側型163,16□に、両
突起20.,20□の頂面と対向するように形成され、
両摺合孔22.,22゜に心金23..23□が摺動自
在に摺合される。
第1斜面191を含む下型17のV形上面24、第1側
型LLの傾斜下面25および上型15の傾斜下面21.
により、第1気筒1+のシリンダブロック外壁2を成形
する第1キヤビテイC1が画成され、また第2斜面19
2、第2側型16iの傾斜下面27と傾斜上面28、お
よび上型15の傾斜下面21gにより、第2気筒1□の
シリンダブロック外壁2を成形する第2キヤビテイC2
が画成される。第1.第2キャビティC,、C。
は山形部18の頂面において互いに連通ずる。
下型17に、第1.第2キャビティC1,C2の下部に
連通してクランクケース5を成形する第3キヤビテイC
1が形成され、また下型17の側部上面29と第1側型
161の側部傾斜下面30とにより、第1キヤビテイC
1の上部に連通して第1気筒11のシリンダブロック外
壁2に連設されたカバ一部31を成形する第4キヤビテ
イC6が画成される。
第1側型16.と下型17とにより、第4キヤビテイC
4に堰321を介して連通する湯i!f331が画成さ
れ、また第2側型16□と下型17とにより第2キャビ
ティ02例の第3キヤビテイC1に堰322を介して連
通ずると共に前記湯道33、に連通する湯道33□が画
成される。また下型17に第2キヤビテイC2側の湯道
33□に連通ずる湯溜り部34が形成され、その湯溜り
部34にプランジャ35が摺合される。
次にシリンダブロック外壁素材の圧力鋳造作業について
説明する。
上型15を上昇および両側型16..162を互いに離
間させた型開き状態において、下型17の第1、第2斜
面19□、19□にそれぞれ砂中子9を載置して鋼管1
3の切欠き14を突起20、.202の保合部26に係
合して砂中子9の滑りを防止しそれらの位置決めを行う
。第2キヤビテイC2側の砂中子9の鋼管13における
切欠き14は、第1キヤビテイC1側の砂中子9の鋼管
13における切欠き14に対して周方向に所定角度位置
がずれている。
両側型16..16□を互いに接近させ、また上型15
を下降させて型締めを行い、両側型161.16□の傾
斜下面25.27を両鋼管13の上端面にそれぞれ密着
し、また心金23..232を鋼管13に嵌合して砂中
子9を固定する。
湯溜り部34に図示しない溶解炉よりアルミニウム合金
(JIS  AI!、ADC12)の溶湯を供給し、プ
ランジャ35を0.08〜0.3 m/secの速度で
上昇させて溶湯を第7図線a1に示すように圧力50〜
100に+r/−で湯道33..33□および堰32.
,32□を通じて各キャビティC1〜C4に充填する。
各キャビティ01〜C4に溶湯がほぼ充填された後、溶
湯を第7図線a2に示すように圧力100〜250kg
/cnlに加圧し、この加圧状態にて溶湯を完全に凝固
させる。
この鋳造によって第1.第2キヤビテイCI+02の砂
中子9の周囲にシリンダブロック外壁素材が成形され、
また砂中子9の第1凹部121により補強デツキ部4が
成形され、さらに第2凹部12□により環状突出部6が
成形される。同時に第3キヤビテイC3によりクランク
ケース5が、また第4キヤビテイC4によりカバ一部3
1がそれぞれ成形される。
離型後シリンダブロック外壁素材にはつり作業を施し、
次いで砂抜きを行わずにシリンダブロック外壁素材に熱
処理を施す。
この熱処理としては、溶体化時効処理をおよび歪取り焼
鈍処理が該当する。
溶体化時効処理は、第8図に示すようにシリンダブロッ
ク外壁素材を520℃にて10時間加熱する加熱工程A
1および水冷工程A2よりなる溶体化処理後と、その溶
体化処理後のシリンダブロック外壁素材を160℃にて
10時間加熱する加熱工程B、および空冷または水冷工
程B2よりなる時効処理Bとを包含する。
第9図に示すように、歪取り焼鈍処理りはシリンダブロ
ック外壁素材を230℃にて5時間加熱する加熱工程り
、および空冷工程D2よりなる。
前記圧力鋳造により得られたシリンダブロック外壁素材
には鋳造欠陥は発生していないので、それに前記何れの
熱処理を施しても、シリンダブロック外壁素材の強度を
向上させることができる。
熱処理後シリンダブロック外壁素材に砂抜きを施すと、
砂中子9の主体部10により成形されたウェットライナ
圧大空間、第1突出部11+により成形された水ジャケ
ット7および第2突出部11□により成形された連通口
8が得られる。
前記のようにシリンダブロック外壁素材に砂抜きを施さ
ずに熱処理を行うと、その熱処理により砂中子9が破壊
されるので、その後の砂抜きが容易に行われる。勿論シ
リンダブロック外壁素材に砂抜きを施した後それに熱処
理を施してもよい。
砂抜き後シリンダブロック外壁素材に機械加工を施して
シリンダブロック外壁2を得る。
ウェットライナ3としては、優れた耐摩耗性を有するア
ルシル合金といったJIS  AC9Bで表わされるア
ルミニウム合金製ウェットライナ、アルミニウム合金を
マトリックスとした繊維強化複合材製ウェットライナが
用いられる。
このような材質を有するウェットライナ3をシリンダブ
ロック外壁2に圧入し、ウェットライナ3のシリンダヘ
ッド接合面la側外周面を補強デツキ部4に密合させ、
またウェットライナ3のクランクケース5側外周面を環
状突出部6に密合させる。これにより第2図に示すよう
にウェツトライナ3外周面とシリンダブロック外壁2内
面間に水ジャケット7が画成され、また第1図に示すよ
うに相隣る補強デツキ部4間に連通口8が画成される。
なお、本発明は列形のシリンダブロックの製造にも適用
される。
C0発明の効果 本発明によれば、特定形状の砂中子を使用することによ
りクローズドデツキ型シリンダブロックを容易に得るこ
とができる。このクローズドデツキ型シリンダブロック
はシリンダブロック外壁とウェットライナ間に複数の補
強デツキ部が配設されているので、ピストンによりウェ
ットライナに作用するサイドスラストを前記補強デツキ
部を介してシリンダブロック外壁に支承させることがで
き、これによりシリンダブロックの剛性および耐久性が
向上する。
またシリンダブロック外壁素材を圧力鋳造により鋳造す
るので、シリンダブロック外壁素材におけるガスの溶は
込み、マイクロポロシティ、巣等の鋳造欠陥の発生もな
く、健全な品質を有するシリンダブロック外壁素材を得
ることができる。
さらにシリンダブロック外壁素材に鋳造欠陥が発生して
いないので、その素材に対して熱処理を施すことが可能
となり、これによりシリンダブロック外壁の強度を向上
させることができる。このような熱処理による強度向上
に伴いシリンダブロック外壁の肉厚を減少し得るので、
シリンダブロック外壁、延いてはシリンダブロックを軽
量化することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図はV形をなすクローズドデツキ型シリンダブロッ
クの平面図、第2図は第1図n−n線断面図、第3図は
砂中子の平面図、第4.第5図は第3図IV−IV線、
V−V線断面図、第6図は金型の縦断側面図、第7図は
圧力鋳造における溶湯の圧力と時間の関係を示すグラフ
、第8図は溶体化時効処理における時間と加熱温度の関
係を示すグラフ、第9図は歪取り焼鈍処理における時間
と加熱温度の関係を示すグラフである。 C+、Cz・・・第1.第2キヤビテイ、M・・・金型
、S・・・シリンダブロック、1a・・・シリンダヘッ
ド接合面、2・・・シリンダブロック外壁、3・・・ウ
ェットライナ、4・・・補強デツキ部、5・・・クラン
クケース、6・・・環状突出部、7・・・水ジャケット
、8・・・連通口、9・・・砂中子、10・・・主体部
、11..11□・・・第1、第2突出部、121.1
2□・・・第1.第2凹部 特 許 出 願 人  本田技研工業株式会社第7図 時閂

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. シリンダブロック外壁と、該シリンダブロック外壁に圧
    入されるウエットライナとより構成され、前記シリンダ
    ブロック外壁はそのシリンダヘッド接合面側内面にウエ
    ットライナ円周方向に配列されると共に前記ウエットラ
    イナ外周面に密合して圧入支承部となる複数の補強デッ
    キ部を備え、また前記シリンダブロック外壁はそのクラ
    ンクケース側内面に前記ウエットライナ外周面に密合し
    て圧入支承部となる環状突出部を備え、前記シリンダブ
    ロック外壁内面と前記ウエットライナ外周面間に水ジャ
    ケットを画成し、相隣る前記補強デッキ部間を前記水ジ
    ャケットをシリンダヘッド側の水ジャケットに連通する
    連通口としたシリンダブロックを製造するに当り、ウエ
    ットライナ圧入空間成形用主体部に、水ジャケット成形
    用第1突出部、連通口成形用第2突出部、補強デッキ部
    成形用第1凹部および環状突出部成形用第2凹部を備え
    た砂中子を、前記金型のキャビティに設置する工程と;
    前記キャビティに溶湯を所定の圧力下で充填し完全凝固
    させてシリンダブロック外壁素材を圧力鋳造する工程と
    ;前記シリンダブロック外壁素材に強度向上を目的とし
    た熱処理を施す工程と;前記シリンダブロック外壁素材
    に機械加工を施して前記シリンダブロック外壁を得る工
    程と;前記シリンダブロック外壁に前記ウエットライナ
    を圧入する工程と;よりなるウエットライナを備えたク
    ローズドデッキ型シリンダブロックの製造方法。
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