JPH04153549A - シリンダブロック及びその製造方法 - Google Patents

シリンダブロック及びその製造方法

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JPH04153549A
JPH04153549A JP27593790A JP27593790A JPH04153549A JP H04153549 A JPH04153549 A JP H04153549A JP 27593790 A JP27593790 A JP 27593790A JP 27593790 A JP27593790 A JP 27593790A JP H04153549 A JPH04153549 A JP H04153549A
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liner
cylinder
circumferential surface
peripheral surface
cylinder block
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Application number
JP27593790A
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English (en)
Inventor
Yoji Asakura
陽治 朝倉
Hiroyuki Furuya
古屋 博幸
Yasushi Asai
裕史 浅井
Hiroshi Fujii
博司 藤井
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Mazda Motor Corp
Original Assignee
Mazda Motor Corp
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Publication date
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02FCYLINDERS, PISTONS OR CASINGS, FOR COMBUSTION ENGINES; ARRANGEMENTS OF SEALINGS IN COMBUSTION ENGINES
    • F02F1/00Cylinders; Cylinder heads 
    • F02F1/02Cylinders; Cylinder heads  having cooling means
    • F02F1/10Cylinders; Cylinder heads  having cooling means for liquid cooling
    • F02F1/16Cylinder liners of wet type

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Combustion & Propulsion (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Cylinder Crankcases Of Internal Combustion Engines (AREA)
  • Molds, Cores, And Manufacturing Methods Thereof (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、シリンダボアを形成する内周面部を有したラ
イナの外周面部とそれを包囲するシリンダ周囲外殻構成
部との間にウォータジャケンB形成されるシリンダブロ
ック及びその製造方法C。
関する。
(従来の技術) 車両に搭載されるエンジンのシリンダブロックにおいて
は、ピストンに対する摺動面となるシ1゜ンダボア内表
面が耐摩耗性に優れていることが屋求される部分とされ
るので、シリンダボアを形用する部分が他の部分に比し
て耐摩耗性が良好で々ることが必要である。それゆえ、
例えば、特開図58−211550号公報にも示される
如くに、シリンダブロックを、軽量化を図ることを主目
的として、アルミニウム合金製とする場合、耐摩耗性に
優ねた鋳鉄材料によって予め鋳造されて、シリンダボア
を形成する内周面部を有した円筒状体を成すものとされ
たライナを用い、そのライナの外周部をシリンダブロッ
クの鋳造材料であるアルミニウム合金によって鋳くるむ
ことにより、シリンダボアを内蔵したシリンダ周囲外殻
構成部を形成するようになすことが提案されている。こ
のような耐摩耗性に優れた鋳鉄製のライナを用いてシリ
ンダボアを形成する手法は、シリンダブロックが、アル
ミニウム合金製とされる場合のみならず、鋳鉄製とされ
る場合にも適用されている。
上述の如くに、シリンダボアを形成する内周面部を有す
るものとして予め形成された耐摩耗性に優れるライナが
用いられて8寿造されるシリンダブロックにおいては、
ライナとそれを包囲するシリンダ周囲外殻構成部との間
に所定のスペースが形成されて、ライナの外周面部とラ
イナを包囲するシリンダ周囲外殻構成部の内面部との間
にウォータジャケットが形成され、ライナの外周面部が
ウォータジャケット内を循環せしめられる冷却水に直接
接触するようにされるウェットライナ形式のものと、ラ
イナとそれを包囲するシリンダ周囲外殻構成部との間に
スペースが形成されず、ライナの外周面部がウォータシ
ャケ、トを循環する冷却水に直接接触しないドライ形式
のものとに区分される。そして、ウェットライナ形式の
シリンダブロックの場合には、シリンダボア内周面に対
するピストンの摺動ムこより加熱されるライナが、ウォ
ータジャケット内を循環せしめられる冷却水により効率
良く冷却されてその温度上昇が抑制されることが期待さ
れるが、このようなウォータジャケット内を循環せしめ
られる冷却水によろライナの冷却効果を充分なものとす
るには、ライナにおける筒状部の厚みができるだけ小と
されることが望まれる。
(発明が解決しようとする課B) しかしながら、上述の如くのウニノドライナ形式とされ
たシリンダブロックが、ライナの冷却効率の向上が図ら
れるべく、ライナの筒状部の厚みが比較的小とされる場
合には、シリンダブロックの鋳造にあたり、鋳造材料の
溶湯がライナが所定の位置Gこ設置された鋳型に注湯さ
れるとき、ライナが、鋳型内でライナの外周面部の少な
くとも一部、例えば、両端部分番コ直接接触する鋳造材
料の溶場の熱に起因する伸縮を生し、その内周面部に摺
曲部が残されるものとされて、シリンダボアを形成する
内周面部がピストンに対する良好な摺動面とされなくな
ってしまう虞がある。また、シリンダブロックの鋳造時
にライナのシリンダボアを形成する内周面部に熱収縮に
よる摺曲部が残される腹の問題に加えて、鋳造された後
仕上加工が施されて完成したシリンダブロックに7リン
ダヘノドがボルトにより締結せしめられる際、そのボル
ト締結の応力によりライナが歪変形を生しることになる
腹もある。
そこで、このような問題を回避すべくライナの筒状部の
厚みが比較的大とされる場合には、ウォータジャケット
を循環する冷却水による冷却効率が低下したものとされ
るとともに、シリンダブロックの鋳造時に鋳造材料の?
8湯が直接接触することになろライナの外周面部の一部
の温度が充分に上昇せしめられず、そのライナの外周面
部の一部ムこ対して、そこムこ直接接触した鋳造材料の
溶湯が固化して形成されるシリンダ周囲外殻構成部が適
正に溶着されない状態とされ、その結果、ライナの外周
面部とライナを包囲するシリンダ周囲外殻構成部の内面
部との間に形成されるウォータジャケラトが、冷却水が
漏洩する部分を伴うものとなってしまう虞がある。
斯かる点に鑑み、本発明は、シリンダボアを形成する内
周面部を有するものとして予め形成された耐摩耗性に優
れるライナが用いられて、ウェットライナ形式のものと
して鋳造されるにあたり、ライナについてのウォータジ
ャケット部を循環する冷却水による冷却効率の向上が図
られるとともに、ライナのシリンダボアを形成する内周
面部に熱収縮による摺曲部が残される事態、及び、完成
後におけるシリンダヘッドがボルトにより締結せしめら
れる際の応力によりライナが歪変形を生じる事態が回避
され、さらに、ライナの外周面部の一部に対してそれを
包囲するシリンダ周囲外殻構成部が適正に溶着されるも
のとなされたシリンダブロック、及び、斯かるシリンダ
ブロックの製造方法を提供することを目的とする。
(課題を解決するための手段) 上述の目的を達成すべく、本発明に係るシリンダブロッ
クは、円筒状体とされてシリンダボアを形成する内周面
部を有し、耐摩耗性が良好なライナと、ライナを包囲し
、そのライナの外周面部の両端部において溶着部分を形
成するとともに、ライナの外周面部における両端部間部
分との間にウォータジャケット部を形成するシリンダ周
囲外殻構成部と、シリンダ周囲外殻構成部から伸びて内
側にクランク軸室部を形成する拡張外殻構成部とを備え
、ライナが、その外周面部における両端部間部分に格子
状のリブ部が設けられたものとされて、構成される。
また、本発明に係るシリンダブロックの製造方法は、先
ず、円筒状体とされ、シリンダボアを形成する内周面部
と両端部間部分において格子状のリブ部が設けられた外
周面部とを有し、耐摩耗性が良好なライナを成形し、得
られたライナを、鋳型におけるシリンダ周囲外殻構成部
を形成する部分の内部に、その外周面部の両端部をシリ
ンダ周囲外殻構成部を形成する部分の内面部に対向させ
るとともに、ライナの外周面部における両端部間部分に
ウォータジャケント部を形成するための中子を係合させ
て配置した後、ライナが内部に配置された鋳型に鋳造材
料の溶湯を注湯することにより、ライナの外周面部の両
端部において溶着部分を形成するとともに、ライナの外
周面部における両端部間部分との間にウォータジャケッ
ト部を形成するシリンダ周囲外殻構成部を有したシリン
ダブロックを得るものとされる。
(作 用) 上述の如くに構成される本発明に係るシリンダブロック
にあっては、シリンダボアを形成する内周面部を有した
ライナが、ウォータジャケット部の壁部となる外周面部
に格子状のリブ部が設けられたものとされるので、ライ
ナの外周面部が極めて大なる表面積をもってウォータジ
ャケット部を循環する冷却水に接することになり、それ
によって、ライナについてのウォータジャケット部を循
環する冷却水による冷却効率の向上が図られる。
また、ライナは、その外周面部に設けられた格子状のリ
ブ部により、リブ部が形成された位置を除く他の部分の
厚さが比較的小とされても、全体として比較的大なる剛
性を有するものとされるので、それが内部に配置された
鋳型に鋳造材料の溶湯が注湯される際において、鋳造材
料の溶湯の熱に起因する伸縮を生してその内周面部に摺
曲部を残すことになる事態をまねかず、かつ、ソリンダ
プロノクの完成後におけるシリンダヘッドがボルトによ
り締結せしめられる際の応力により歪変形を生しる事態
もまねかない。さらに、ライナの外周面部の両端部に、
ライナの外周面部ムニおける両端部間部分との間にウォ
ータジャケット部を形成するシリンダ周囲外殻構成部が
J口止な溶着部分を形成するものとされる。
従って、本発明に係るシリンダブロックは、耐摩耗性に
優れた滑らかな内表面をもって形成され、しかも、シリ
ンダヘッドがボ/lトSこより締結せしめられる際にも
歪変形を生j、ない、冷却効率が向上せしめられたシリ
ンダボアが設けられるとともに、ライナの外周面部にお
りる両端部間部分とシリンダ周囲外殻構成部の内面部と
の間に、冷却水の漏洩箇所を伴わないウォータジャケッ
ト部が形成されたものとされる。
また、本発明に係るシリンダブロックの製造方法によれ
ば、上述の如くの本発明に係るシリンダブロックを、容
易かつ確実に得ることができる。
(実施例) 第5図は、本発明に係るシリンダブロックの一例を示す
第5図に示されるシリンダブロックは、車両に搭載され
る4シリンダ・エンジンを構成するものとされており、
夫々が、ピストンが挿入されるシリンダボア1を形成す
る内周面部を有し、円筒状体を成すものとされた4個の
ライナ2が、等間隔をおいて直列配置されたシリンダ周
囲外殻構成部3と、シリンダ周囲外殻構成部3から伸び
て内側にクランク軸室部4を形成する拡張外殻構成部5
とを有していて、シリンダ周囲外殻構成部3及び拡張外
殻構成部5は一体形成されている。このようなシリンダ
周囲外殻構成部3及び拡張外殻構成部5が一体形成され
て成るシリンダブロックは、例えば、片状黒鉛鋳鉄(J
IS記号 FC25)を鋳造材料として鋳造されたもの
とされ、シリンダ周囲外殻構成部3においては、4個の
ライナ2の夫々が鋳くるまれた状態とされている。
ライナ2は、例えば、シリンダブロックの鋳造に用いら
れる片状黒鉛鋳鉄(JIS記号FC25)より燐含有量
が大とされた片状黒鉛鋳鉄を鋳造材料として鋳造された
、耐摩耗性に優れたものとされる。そして、ライナ2の
外周面部における上端部及び下端部にシリンダ周囲外殻
構成部3が溶着され、ライナ2の外周面部における上下
端部間部分は、所定のスペースを介在させて、シリンダ
周囲外殻構成部3により包囲されており、ライナ2の外
周面部における上下端部間部分とそれを包囲するシリン
ダ周囲外殻構成部3の内面部との間のスペースがウォー
タシャケ、トロの一部とされている。
4個のライナ2の各々は、第1図に示される如く、シリ
ンダボアを形成する滑らかな内周面部10Aを備えた円
筒状体とされ、その外周面部には、上端部及び下端部に
比較的狭い幅を有した上部環状周面部10B及び下部環
状周面部10Cが夫々設けられるとともに、上部環状周
面部10Bと下部環状周面部10Cとの間の上下端間部
分に凹凸周面部10Dが設けられている。凹凸周面部1
0Dには格子状に突出するリブ部12が形成されており
、格子状ムこ突出するリブ部12は、円筒状体の軸方向
(上下方向)に伸びる複数の縦リブ12Aと、円筒状体
の周方向に伸びる複数の横リブ12Bとから成っている
ライナ2における上部環状周面部10B及び下部環状周
面部10Cの夫々が設けられた部分の厚みは約2mmと
され、また、凹凸周面部10Dが設けられた部分の厚み
は、縦リブ1.2A及び横リブ12Bが形成された位置
において約5mmとされるとともに、細リブ12A間及
び横リブ12B間の位置において約2mmとされている
。そして、凹凸周面部10Dが設けられた部分は、複数
の縦リブ12A及び複数の横リブ12Bによって、上下
方向における剛性及び周方向における剛性が高められで
いる。
このような第】図に示されるライナ2は、シリンダブロ
ックのシリンダ周囲外殻構成部3により鋳くるまれた状
態にあっては、その外周面部に設けられた上部環状周面
部10B及び下部環状周面部10Cの夫々に対して、ラ
イナ2を包囲するシリンダ周囲外殻構成部3が溶着部を
形成し、それによって、その外周面部に設けられた凹凸
周面部10Dとライナ2を包囲するシリンダ周囲外殻構
成部3の内面部との間にウォータジャケット6が形成さ
れるものとされる。従って、格子状ムこ突出するリブ部
12が形成された凹凸周面部10Dは、ウォータシャケ
、トロを循環する冷却水に直接接触するものとされ、斯
かるライナ2を4個鋳くるんだシリンダ周囲外殻構成部
3によりウェットライナ形式のシリンダブロックが形成
されることになる。
続いて、上述の如くの第5図に示されるシリンダブロッ
クを得ることができる、本発明に係るシリンダブロック
の製造方法の一例について述べる。
本発明に係るシリンダブロックの製造方法の−例にあっ
ては、先ず、第2図及び第3図に示される如くのライナ
用鋳型15を用いて、ライナ2の鋳造を行う。ライナ用
鋳型15は、例えば、−度に2個のライナ2を鋳造でき
るものとされ、一対の対称な砂型半体16及び17が突
合せしめられて形成される砂型とされている。そして、
砂型半体16及び17の夫々に設けられた型凹部により
砂型半体16及び17内に形成される2つの筒状空間の
夫々が、ライナ形成空間部19とされる。
ライナ形成空間部19の一端部には、砂型半体16及び
17の夫々に設けられた型凹部に続く凹部により形成さ
れる、ライナ形成空間部19より内径が大とされ、係合
空間部21aが設けられた押湯部21が、ライナ形成空
間部19に続くものとして設けられており、また、ライ
ナ形成空間部19の他端部にも、砂型半体16及び17
の夫々に設けられた型凹部に続く凹部により形成される
保合空間部19aが設けられている。そして、砂型半体
16及び17におけるライナ形成空間部19を形成する
型凹部の両端部間部分には、複数の縦溝部23A及び複
数の環状とされた横溝部23Bが配列形成されており、
ライナ2の外周面部に設けられる凹凸周面部10Dにお
ける縦リブ12A及び横リブ12Bを形成するものとさ
れている。
また、押湯部21に設けられた保合空間部21aに一方
の突出部25aが係合せしめられるとともに、ライナ形
成空間部19に設けられた保合空間部19aに他方の突
出部25bが係合せしめられた砂中子25が、ライナ形
成空間部19内及び押湯部21内に配置され、ライナ2
の内周面部を形成するものとされている。
さらに、ライナ用鋳型15を形成する砂型半体工6と砂
型半体17との突合部には、ライナ用鋳型15の外部に
臨む注湯口27、及び、注湯口27からライナ用鋳型1
5内に伸びて、ライナ形成空間部19の他端部に通しる
堰28に達する湯道29が形成されている。
このようなライナ用鋳型15を用いてライナ2を鋳造す
るにあたっては、砂型半体16と砂型半体17とが相互
に離隔せしめられたもとで、砂型半体I6及び17のう
ちの一方、例えば、砂型半体16に設けられた2個のラ
イナ形成空間部19を形成する型凹部内及び2個の押湯
部21を形成する凹部内に、2個の砂中子25の夫々を
、その一方の突出部25aを砂型半体16に設けられた
保合空間部21aを形成する凹部に係合させるとともに
、他方の突出部25bを砂型半体16に設けられた保合
空間部19aを形成する凹部に係合させて配置する。続
いて、2個の砂中子25が配置された砂型半体16と砂
型半体17とを突合させ、砂型半体I6及び17の内部
に湯道29が形成される、第3図に示される如くの状態
となす。
斯かるもとで、ライナ用鋳型15に対して、例えば、燐
含有率が比較的高いものとされた片状黒鉛鋳鉄の溶湯を
、注湯口27から湯道29を通じて2個のライナ形成空
間部19の夫々に注湯し、2個のライナ形成空間部19
及び2個の押湯部21に溶湯を充填する。そして、ライ
ナ用鋳型15内に注湯された溶湯が冷却凝固した後、砂
型半体16と砂型半体17とを相互離隔させて、2個の
鋳造素材状態のライナ2を取り出す。
このようなライナ用鋳型15を用いた鋳造を2度行って
、計4個の鋳造素材のライナ2を得る。
そして、得られた4個の鋳造素材状態のライナ2の夫々
について、ライナ用鋳型15内の押湯部21に対応する
部分を分断した後、機械加工による仕上加工処理を施し
て、第1図に示される如くの、シリンダボアを形成する
滑らかな面とされた内周面部10Aと、上部環状周面部
10B、下部環状周面部10C1及び、複数の縦リブ1
2Aと複数の横リブ12Bとで成る格子状のリブ部12
を伴う凹凸周面部10Dが設けられた外周面・部とを有
したライナ2を得る。このようにして得られる鋳鉄製の
ライナ2は、シリンダボアを形成する内周面部10Aが
、滑らかで耐摩耗性に優れたものとされる。
次に、得られた4個のライナ2の夫々を、第4図に示さ
れる如くのシリンダブロンク用鋳型30内に配置する。
第4図に示されるシリンダプロ;ンク用鋳型30は、一
対の砂型半体31及び32が突合せしめられて形成され
る砂型とされている。そして、砂型半体31及び32の
夫々に設けられた型凹部により砂型半体31及び32内
に形成される空間が、シリンダブロック形成空間部33
とされる。
シリンダブロック形成空間部33は、シリンダブロック
用鋳型30における上方側に位置する第1の空間部34
と、第1の空間部34の下方に広がる第2の空間部35
とで形成されており、第2の空間部35内には砂中子3
8が配されている。
そして、砂型半体31及び32の夫々における第2の空
間部35を形成する型凹部と砂中子38とが、シリンダ
ブロックにおける、内側がクランク軸室部4とされる拡
張外殻構成部5を形成するものとなる。
また、シリンダブロック形成空間部33における、第2
の空間部35の下端部には、堰41及び42が形成され
ており、砂型半体31に形成された湯道44、及び、砂
型半体32に形成された湯道45が、夫々、堰41及び
42を通じてシリンダブロック形成空間部33に連通せ
しめられている。また、砂型半体31と砂型半体32と
の突合部には、シリンダブロック用鋳型30の上方にお
いて外部にしnむ注湯口47、及び、注湯口47からシ
リンダブロック用鋳型30の内部を下方に向かって伸び
る湯道48が形成され、湯道48は、シリンダブロック
用鋳型30の下方において砂型半体31及び32に夫々
形成された湯道49及び50を通して、湯道44及び4
5に連結されている。
そして、鋳造により得られた4個のライナ2は、シリン
ダブロック用鋳型30内のシリンダブロック形成空間部
33を形成する第1の空間部34内に、第4図が描かれ
た紙面に直交する方向に一定の間隔をおいて配列配置さ
れる。斯かる4個のライナ2の夫々は、そのうちの1個
が第4図に示される如く、上端部が砂型半体31及び3
2に設けられた型凹部における第1の空間部34の上端
部分を区画する部分に当接せしめられるとともに、下端
部が砂中子38の上端部に当接せしめられて配され、そ
の外周面部に設けられて格子状のリフ部12が形成され
た凹凸周面部10Dが、両者によって環状体を形成する
砂中子51及び52により覆われるとともに、外周面部
に設けらた上部環状周面部10B及び下部環状周面部1
0Cが、シリンダブロック形成空間部33内に露出せし
められる。また、ライナ2内におけるシリンダボア1が
形成されるべき空間には、砂中子53が挿入される。
このようにライナ2をシリンダブロック用鋳型30内に
配置するにあたっては、砂型半体31と砂型半体32と
が相互に離隔せしめられたもとで、砂中子53を挿入し
たライナ2を、その外周面部に設けられた凹凸周面部1
0Dを、例えば、砂型半体31内に配された砂中子51
に係合せしめて配置し、続いて、ライナ2が配置された
砂型半体31に、砂中子52が配された砂型半体32を
突合させ、ライナ2の外周面部に設けられた凹凸周面部
10Dが砂中子51及び52により覆われるようにして
行う。そして、砂型半体31及び32の夫々における第
1の空間部34を形成する型凹部とライナ2における外
周面部に設けられた凹凸周面部10Dを覆う環状体を成
す砂中子51及び52とが、シリンダブロックにおける
、シリンダ周囲外殻構成部3を形成するものとなり、ま
た、ライナ2における外周面部に設けられた凹凸周面部
10Dを覆う環状体を成す砂中子51及び52が、ライ
ナ2における外周面部に設けられた凹凸周面部10とシ
リンダブロックにおけるシリンダ周囲外H構成部3との
間におけるウォータジャケット6を形成するものとなる
このようにしてライナ2を7リンダブロノク用鋳型30
内に配置した後、シリンダブロック用鋳型30に対して
、例えば、片状黒鉛鋳鉄とされた鋳造材料の?8湯を、
注湯口47から湯道48及び湯道49及び50を夫々通
してシリンダブロック形成空間部33に注湯し、シリン
ダブロック形成空間部33ムこ溶湯を充填する。斯かる
際、シリンダブロック形成空間部33に充填された溶湯
は、ライナ2の外周面部に設けられた上部環状周面部1
0B及び下部環状周面部10Cに直接接触し、シリンダ
ブロックのシリンダ周囲外殻構成部3を形成することに
なる部分が、上部環状周面部lOB及び下部環状周面部
10Cの夫々に対する溶着状態を生じる。それにより、
ライナ2には、上部環状周面部10B及び下部環状周面
部10Cを通じて溶湯の高温が伝達されるが、ライナ2
は、その外周面部に設けられた凹凸周面部10Dが、複
数の縦リブ12A及び複数の横リプ12Bから成る格子
状のリブ部12が形成されて、剛性が高められているの
で、内周面部10Aに摺曲部を残すことになるような熱
伸縮は生じない。また、ライナ2の外周面部に設けられ
た上部環状周面部10B及び下部環状周面部10Cは、
厚みが比較的小とされているので、溶湯により充分に温
度が高められ、溶湯におけるシリンダブロックのシリン
ダ周囲外殻構成部3を形成することになる部分の溶着が
適正に行われることになる。
次に、シリンダブロック用鋳型30内の溶湯が冷却凝固
した後、砂型半体3■と砂型半体32とを相互離隔させ
て、鋳造素材状態のシリンダブロックを取り出す。そし
て、得られた鋳造素材状態のシリンダブロックに、機械
加工による仕上加工処理を施して、第5図に示される如
くの、4個のライナ2を鋳ぐるんだシリンダ周囲外殻構
成部3とそれから伸びる拡張外殻構成部5とから成るシ
リンダブロックを得る。
このようにして得られたシリンダブロックは、ライナ2
が、その外周面部に設けられた凹凸周面部10Dが格子
状のリブ部12を有するものとされて剛性が高められて
いることにより、鋳造時において、シリンダボアを形成
する内周面部10Aに摺曲部を残すことになるような熱
伸縮を生しないものとされるので、滑らかな内表面をも
って形成されたシリンダボアを有することになるととも
に、ライナ2の外周面部に設けられた上部環状周面部1
0B及び下部環状周面部10Cにシリンダ周囲外殻構成
部3が適正に溶着した状態が得られるので、ライナ2の
外周面部に設けられた凹凸周面部10Dとシリンダ周囲
外殻構成部3の内面部との間に形成されるウォータジャ
ケット6が、冷却水の漏洩部分を伴わないものとされる
また、得られたシリンダブロックにあっては、ライナ2
が、その外表面部に設けられた凹凸周面部10Dが格子
状のリブ部12を有するものとされて剛性が高められて
いることにより、シリンダブロックの上部にシリンダヘ
ッドがボルトにより締結される際に、そのボルト締結に
おける応力による歪変形を生じないものとなり、従って
、ライナ2の内周面部10Aによって形成されるシリン
ダボアが歪を伴わないものとされる。さらに、ライナ2
は、その外周面部における格子状のリブ部12を有する
ものとされた凹凸周面部10Dがウォータジャケット6
を循環する冷却水に直接接触するものとされるので、極
めて広い面積がウォータジャケット6を循環する冷却水
によって冷却されることになり、冷却効率が向上せしめ
られたものとされることになる。
(発明の効果) 以上の説明から明らかな如く、本発明に係るシリンダブ
ロックは、シリンダボアを形成する内周面部を有するも
のとして予め形成された耐摩耗性に優れるライナが用い
られて、ウェットライナ形式のものとして鋳造されるに
あたり、シリンダボアを形成する内周面部を有したライ
ナが、ウォータジャケット部の壁部となる外周面部に格
子状のリブ部が設けられたものとされることにより、耐
摩耗性に優れ、鋳造時の熱伸縮に起因する摺曲部等を伴
わない極めて滑らかな内表面をもって形成され、しかも
、シリンダヘッドがボルトにより締結せしめられる際に
も歪変形を生しない、冷却効率が向上せしめられたシリ
ンダボアを有するとともに、ライナの外周面部の周囲に
、冷却水の漏洩箇所を伴わないウォータジャケット部が
形成されたものとされることになる。
また、本発明に係るシリンダブロックの製造方法によれ
ば、上述の如くに各種の長所を具えた本発明に係るシリ
ンダブロックを、容品、かつ、確実に得ることができる
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に係るシリンダブロックの一例に用いら
れるライナの例を示す斜視図、第2図及び第3図は第1
図に示されるライナの鋳造に使用されるライナ用鋳型の
断面図、第4図は本発明に係るシリンダブロックの製造
方法の一例の実施に用いられるシリンダブロック用鋳型
を示す断面図、第5図は本発明に係るシリンダブロック
の一例を示す斜視図である。 図中、1はシリンダボア、2はライナ、3はシリンダ周
囲外殻構成部、5は拡張外殻構成部、6はウォータジャ
ケット、IOAは内周面部、10Bは上部環状周面部、
10Cは下部環状周面部、10Dは凹凸周面部、12は
リブ部、12Aは縦リブ、12Bは横リプ、15はライ
ナ用鋳型、16.17.31及び32は砂型半体、25
.51及び52は砂中子、30はシリンダブロック用鋳
型である。 特許出願人   マツダ株式会社 、−代理人 弁理士
 神 原 貞 昭 4υ プU 2:ライナ

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 円筒状体とされ、シリンダボアを形成する内周面部
    と両端部間部分において格子状のリブ部が設けられた外
    周面部とを有し、耐摩耗性が良好なものとされたライナ
    と、 該ライナを包囲し、その外周面部の両端部において溶着
    部分を形成するとともに、上記ライナの外周面部におけ
    る両端部間部分との間にウォータジャケット部を形成す
    るシリンダ周囲外殼構成部と、 該シリンダ周囲外殼構成部から伸びて内側にクランク軸
    室部を形成する拡張外殼構成部と、 を備えて構成されるシリンダブロック。 2 円筒状体とされ、シリンダボアを形成する内周面部
    と両端部間部分において格子状のリブ部が設けられた外
    周面部とを有し、耐摩耗性が良好なものとされたライナ
    を成形し、該ライナを、鋳型におけるシリンダ周囲外殻
    構成部を形成する部分の内部に、上記ライナにおける外
    周面部の両端部を上記シリンダ周囲外殼構成部を形成す
    る部分の内面部に対向させるとともに、上記ライナの外
    周面部における両端部間部分にウォータジャケット部を
    形成するための中子を係合させて配置した後、上記ライ
    ナが内部に配置された上記鋳型に鋳造材料の溶湯を注湯
    して、上記ライナの外周面部の両端部において溶着部分
    を形成するとともに、上記ライナの外周面部における両
    端部間部分との間にウォータジャケット部を形成するシ
    リンダ周囲外殼構成部を有したシリンダブロックを得る
    シリンダブロックの製造方法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP2018916A1 (en) * 2007-07-20 2009-01-28 Yamaha Hatsudoki Kabushiki Kaisha Cylinder body of engine and method of manufacturing the same
JP2017087268A (ja) * 2015-11-11 2017-05-25 マツダ株式会社 鋳造品の製造方法
JP2020089895A (ja) * 2018-12-03 2020-06-11 芝浦機械株式会社 鋳造方法及び鋳造システム

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