JPS621609Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は暖房用温水・循環回路又は風呂の追
い焚き用温水循環回路等にシスターンを組込んで
温水を循環させる型式の温水循環装置に関し、循
環温水中に発生する気泡をシスターン部の貯水タ
ンク内において分離除去し気泡が循環温水に混入
することによる騒音の発生あるいはエアーロツク
等の不具合をなくして温水の円滑適正な循環を可
能としたものである。

以下その一実施例を図面にもとづいて説明す
る。

第１図において１は暖房用温水循環装置のシス
ターンの貯水タンクで、その底部に温水戻り口２
と温水吸込口３を設け、温水戻り口２に循環戻り
管６を、温水吸込口３には循環往管７をそれぞれ
接続せしめている。また、５は下部に網体を配設
するか又は多数の通孔を穿設して多孔通水部４を
設けた気泡遮蔽板であつて、前記温水戻り口２と
温水吸込口３の略中央に水位以上の高さまで立設
し貯水タンク１内を２分している。実施例では気
泡遮蔽板５の上端をタンク１の上面に当ててあ
る。８は循環往管７の途中に設置した循環ポン
プ、９は吸熱器、１０は燃焼筒、１１はガスバー
ナ、１２は放熱器である。１３は貯水タンク１に
給水する補給水管で、ボールタツプ（図示しな
い）にて貯水の水位が一定に保たれている。

第２図に示した実施例は循環ポンプ８をシスタ
ーンの貯水タンク１の下部に設置した場合の例で
あつて、温水戻り口２と温水吸込口（循環ポンプ
８への吸込口）３との間に下部に網体を配設する
か又は多数の通孔を穿設して多孔通水部４を設け
た気泡遮蔽板５を水位以上の高さまで起立して設
け貯水タンク１内を２分している。

第３図は気泡遮蔽板５の斜視図で、多孔通水部
４として通常の網体を取付けた場合を示すもので
ある。以上水（温水）を循環させることに限られ
ず水以外の液体又は媒体を循環さても良いことは
勿論である。

前記構成において、気泡を含んだ温水が戻り口
２より貯水タンク１内に入り温水吸込口３に至る
間に水位以上の高さとした気泡遮蔽板５を設置し
たので、浮き上がる気泡はその遮蔽板５の上部の
遮蔽部で隣りのタンクへ流入するのを阻止され、
気泡が除去された温水だけが気泡遮蔽板５の下部
の多孔通水部４を通過して隣りの貯水タンクへ流
入し温水吸込口３へ流過する。又貯水を補給する
場合にも気泡は同様に吸込口３に通過することが
ない。したがつて、温水（水）だけが吸込口３へ
流入し循環するものである。

この考案は以上説明したように、温水循環回路
におけるリターン部（シスターンの貯水タンク
内）において気泡を完全に分離除去するため循環
温水に気泡が混入することによる騒音の発生、エ
アーロツク等の不具合が解消され実際使用上実用
価値の高い考案である。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの考案の一実施例を示す概略説明
図、第２図は異なる実施例を示す概略説明図、第
３図は気泡遮蔽板の斜視図である。 １……シスターンの貯水タンク、２……温水戻
り口、３……温水吸込口、４……多孔通水部、５
……気泡遮蔽板。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 暖房用等の温水循環回路にシスターンを組込ん
   でその貯水タンク１の底部に温水戻り口２と温水
   吸込口３を備えて温水を循環させ、該温水戻り口
   ２と温水吸込口３との間に気泡遮蔽板５を設けた
   ものにおいて、該遮蔽板５を前記貯水タンク１の
   水位以上に立設し、かつその下部に多孔通水部４
   を設けたことを特徴とする暖房用等の温水循環装
   置。