JPS62158683A - デイスク収納体 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、内部に収納したディスクを安全に保護可能、
かつ取り扱いが容易な収納体に係り、寺に情報記録用等
に利用されるディスク基板あるいは記録ディスクを収納
するディスク収納体に関する。

〔背景技術とその問題点〕

情報記録などに用いられる磁気ディスクや光ディスク、
さらにこれらの製造工程にあるディスク基板等は、特に
その記録面部分の表面がｌη染あるいは損傷されること
により、所定の機能を失うものである。従って、これら
のディスクの保管、搬送、輸送などの際には、空気中に
浮立する塵埃等の付着による汚染やディスク相互の接触
などによる＋Ｒ傷を防止する必要がある。このため、従
来よりこれらのディスク間にスペーサを介装して交互に
積層し、ディスク相互の接触を防止するとともに、これ
らの積層されたディスクを、清浄な空気や不活性ガスを
封入した収納容器内に密閉したり、密閉容器中のディス
ク表面に清浄な空気等を吹きつけるなどして、ディスク
表面の汚染を防止する等の方法が用いられていた。

このうち、前記空気等を吹きつける方法は特別な設備等
が必要となるため一般的ではな（、通常はクリーンルー
ム等の清浄な空気が満たされた環境でディスクの出し入
れを行い、気密性の収納容器内に清浄な空気を満たし、
内部の空気中に浮遊する塵埃等を減らしたうえでディス
クを収納して保管あるいは運搬することが行われている
。

しかし、従来の収納容器は、−１１１Ｑに表面に構造物
等が突出し、また円筒形状とされているため、積みあげ
た際の安定性が悪く、また転倒した際あるいは横置きし
た際には転がるなど取り扱いに問題があり、さらに航空
機による輸送時など外気圧が変化した際にはシール部分
などから清浄でない外気が流入し、内部のディスクが汚
染される恐れがあった。

さらに、ディスク間にスペーサを介装して交互に積層し
てディスク相互の接触を防止しても、外部からの振動等
によりディスクが揺動して互いに接触することがあり、
特に輸送の際に内部に空きがある時など、収納されたデ
ィスクを損傷しゃずいという問題があった。

〔発明の目的〕

本発明の目的は、内部のディスクの汚染および損傷を防
止可能、かつ取り扱いの容易なディスク収納体を提供す
ることにある。

〔問題点を解決するための手段および作用〕本発明にお
いては、ディスクを収納するディスク収納体に、底板と
、この底板に立設された室内体と、この案内体にスペー
サを介して交互に積層されたディスクと、このディスク
を包囲するカバーとを設け、さらに、前記カバーと底板
とをシール部材を介して着脱自在に圧着するとともに、
前記カバーの内面と、前記積層されたディスクが弾性体
を介して前記底板側に付勢可能とする。

このように構成されたディスク収納体においては、積層
されたディスク間に交互に介装されたスペーサにより、
ディスク相互の接触を防止して損傷を防ぐとともに、こ
れらの積層されたディスクおよびスペーサを前記弾性体
により付勢して底板側に圧接させ、輸送時などの振動に
よりディスクが揺動し、相互に接触して損傷することを
防止する。

また、底板とカバーとで囲まれる内部の空間は、底板と
カバーとの間に介装された前記シール部材により密閉可
能であるため、外気の流入を遮断して、この内部の空間
に収納されたディスクの塵埃等による７η染を防止する
。このとき、例えば前記底板ないしカバーの一部に、通
気性のフィルタを設けることにより、塵埃等をとり除い
たうえで外気の流通を可能とすれば、圧力の変化に起因
するシール部材での空気の漏れを防ぐことができ、塵埃
等によるディスクの汚染をより確実に防止する。

さらに、本発明のディスク収納体は、好ましくは前記カ
バーと底板との各々の一部に互いに嵌合可能な凹凸部分
を形成し、これらを互いに嵌合して複数を柱状に積層可
能とすることにより、複数を積層する際には前記凹部と
凸部とを相互に嵌合させて積層を確実にして安定させ、
外力により容易に積層が崩れたりすることを防止でき、
多量のディスクの保管あるいは輸送時の取り扱いを容易
にする。このとき、例えば前記底板ないしカバーの一部
に、突起、切欠きあるいは多角形状部分等の転がり防止
部分を設けるなどすれば、ディスク収納体を横向きに置
いた際の転がりを防止し、横向きでの保管あるいは輸送
の際の取り扱いを容易にする。

以上により、本発明は前記問題点を解決し、前記目的を
達成しようとするものである。

〔実施例］ 本発明の一実施例を図面を用いて説明する。

第１図に示すディスク収納体１は、下面に凹部２０を有
する底板２と、この底板２に立設されて上部端面部分に
ねじ穴３０を有する案内体３を備えている。第２図に示
すように、前記底板２は正方形をしており、第３図に示
すように、この底板２の周辺部の上面にはシール部材で
ある０リング２１を嵌め込まれたシール溝２２が設けら
れている。

前記案内体３には、交互に積層されたディスク４および
スペーサ４０が挿通されており、これらのディスク４お
よびスペーサ４０は底板２に接して支持されており、こ
れらの積層されたディスク４およびスペーサ４０を包囲
するようにカバー５が設けられている。このカバー５の
材質としては、プラスチック、金属等がある。また、カ
バー５の天板５０の上面には、前記凹部２０に嵌合可能
な凸部５１が設けられており、この天板５０の下面には
、前記積層されたディスク４およびスペーサ４０を底板
２側に付勢可能な弾性体であるばね５２が設けられてい
る。また、前記凸部５１の中心の取付穴５３には、取付
ねじ５４が貫通され、前記ねじ穴３０に螺合されており
、カバー５は前記○リング２１を介して底板２に圧着さ
れ、カバー５および底板２で囲まれる空間ｌＯ内は気密
性を保持可能とされている。なお、前記カバー５の側面
には、例えばグラスペーパーとＰＶＡスポンジとからな
り、０．３μ以上の微粒子を補集可能なフィルタ材を備
えたフィルタ５５が設けられており、外気はこのフィル
タ５５による濾過を受けて空間１０内部と外部との間を
流通可能とされている。

以上のような本実施例によれば、カバー５を０リング２
１を介して底板２に圧着させることにより、カバー５お
よび底板２で囲まれた前記空間１０内は、フィルタ５５
を除く部分では密閉されており、保管や輸送等の際の外
気の流入を遮断して塵埃等の侵入を防止して内部の空気
を保つ。このため、清浄な空気の満たされたクリーンル
ーム等においてディスク４の出し入れを行うなどして前
記空間１０内に清浄な空気で満たしておけば、空間１０
内の空気は清浄に保たれ、空間１０内に収納したディス
ク４の汚染を防ぐことができる。さらに、フィルタ５５
を設けたことにより、例えば航空機による輸送時など、
外気圧が変化した際でも、フィルタ５５により外気を濾
過したうえで流通させ、空間１０内の清浄な空気を維持
したままで外気圧の変化に対応することができ、外気圧
の変化によりシール部分等から漏れ込む塵埃を含む濾過
されない外気の漏れ込みを防いで、空間１０内に収納さ
れたディスク４の汚染をより確実に防ぐことができると
いう効果がある。

また、前記空間１０内に収納されたディスク４は、スペ
ーサ４０と交互に重ねられて積層され、介装されたスペ
ーサ４０により相互に接触することを防止され、ディス
ク４のｔ員傷を防ぐことができる。

さらに、これらの積層されたディスク４およびスペーサ
４０は、ばね５２により底板２方向に付勢されており、
外部から振動が加えられた際でもディスク４が揺動して
互いに接触することはなく、ディスク４の用傷をより確
実に防ぐことができるという効果がある。

このとき、ばね５２はカバー５の天板５０の下面に取り
つけられており、カバー５を底板２に被せる際には自ず
から案内体３・に挿通され、積層されたスペーサ４０に
当接されてディスク４を底板２方向に付勢するため、取
り扱いもきわめて容易である。

一方、本実施例のディスク収納体１・は、保管や輸送等
に際して、前記凸部５１と凹部２０とを互いに嵌合する
ことにより、複数を積層しても外力により容易に崩れた
りすることはない。また、底板２が正方形であるため、
横置きにしても転がることはない。このため、保管や輸
送の際の取り扱いが容易である。

なお、前記実施例においては、底板２を正方形としたが
、これは他の多角形あるいは突起部分であってもよく、
またカバー５の一部に設けてもよく、要するにディスク
収納体１を横置きとした際の転がりを防止できる転がり
を防止部分を形成するとするということである。

また、カバー５に設けたフィルタ５５は複数個設けても
よく、そのフィルタ材質も空気を”濾過する他の材質を
用いたものでもよく、さらに第４図に示すような一般的
なフィルタユニットを利用して、カバー５の側面に限ら
ず天板５０あるいは底板２０に設けてもよい。

一方、弾性体としてのばね５２は、本実施例のようなコ
イルばねに限らず、板ばねあるいは柔軟な発泡性樹脂や
ゴム等としてもよく、また天板５０に限らずカバー５の
内側面に設けてもよく、要するに案内体３に挿通された
ディスク４およびスペーサ４０を底板２側に付勢して、
外部から振動等が加えられた際のディスク４０の揺動を
防止可能なものであればよい。

さらに、カバー５を円筒形状としたことは、本発明に特
に必要なことではなく、角柱状としてもよいが、シール
部材としてＯリング２１を利用するためにはカバー５と
底板２との圧着部分を円形にしたほうが好ましい。また
、カバー５の天板５０の上面に設けた凸部５１および底
板２の凹部２０は複数個設けてもよく、また凹凸が逆で
あってもよく、ディスク収納体°１を積層した際に、少
なくとも一組の対向する凸部５１と凹部２０とが相互に
嵌合可能な形状であればよく、要するに、積層されたデ
ィスク収納体１が外力により容易に崩れることを防止可
能な凸部５１および凹部２０を、カバー５および底板２
の各々対応する位置に設けるということである。

以上のように、本発明は前記実施例に限定されるもので
はなく、要するにディスク４を収納するディスク収納体
ｌに、底板２と、この底板２に立設された案内体３と、
この案内体３にスペーサ４０を介して交互に積層された
ディスク４と、このディスク４を包囲するカバー５とを
設け、さらに、前記カバー５および底板２の各々の一部
に互いに嵌合可能な凹凸部分２０．５１を形成し、これ
らを互いに嵌合して複数を柱状に積層可能、かつ前記カ
バー５の内面にばね５２等の弾性体を備え、前記積層さ
れたディスク４をスペーサ４０を介して前記底板２側に
付勢可能とするということである。

〔発明の効果〕

前述のように、本発明のディスク収納体によれば、内部
に収納したディスクの汚染および損傷を防止できるとと
もに、取り扱いを容易にできるという効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例を示す断面図、第２図は前記
実施例の底板を示す上面図、第３図は前記実施例の底板
の周辺部を示す断面図、第４図は前記実施例とは異なる
フィルタを示す断面図である。 ｌ・・・ディスク収納体、２・・・底板、３・・・案内
体、４・・・ディスク、５・・・カバー、２０・・・凹
部、２１・・・シール部材としての０リング、４０・・
・スペーサ、５０・・・天板、５１・・・凸部、５２・
・・弾性体としてのばね、５５・・・フィルタ。

Claims (4)

【特許請求の範囲】
1. （１）底板と、この底板に立設された案内体と、この案
   内体にスペーサを介して交互に積層されたディスクと、
   このディスクを包囲するカバーとを備えたディスク収納
   体において、 前記カバーと底板とはシール部材を介して着脱自在に圧
   着されているとともに、前記カバーの内面と、前記積層
   されたディスクが弾性体を介して前記底板側に付勢可能
   とされたことを特徴とするディスク収納体。
2. （２）特許請求の範囲第１項において、前記底板ないし
   前記カバーの一部に、横置きとされた際の転がりを防止
   する転がり防止部分を形成したことを特徴とするディス
   ク収納体。
3. （３）特許請求の範囲第１項または第２項において、前
   記底板ないし前記カバーの一部に、通気性フィルタを備
   えたことを特徴とするディスク収納体。
4. （４）特許請求の範囲第１項ないし第３項のいずれかに
   おいて、前記カバーの上面および底板の下面の各々対応
   する部分に、互いに嵌合可能な凹凸部分を形成し、これ
   らの凹凸部分を互いに嵌合して複数を柱状に積層可能と
   されたことを特徴とするディスク収納体。