JPS62158457A - 飼料 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明はオイルパームの葉（以下　ＯＰＬ、！：記す）
の飼料化に関し、さらに詳しくはＯＰＬを裁断および／
または粉砕し、更に所望により揉捻して微小化して飼料
とするか、更に、微小化されたＯＰＬ単独、若しくは他
の飼料原料を加えてペレット、キューブおよびウェハー
などに成形加工した飼料に関するものである。

（従来の技術発明が解決しようとする問題点）ＯＰＬの
飼料化に関し、ＯＰＬをその−１へ、若しくは裁断粉砕
して飼料化することに関して、これまで殆ど知られてい
ない。ＯＰＬ等のヤシ科植物の葉は一般家畜の飼料に洪
される牧草例えば、アルファルファ、オーチャードグラ
ス、トールオートグラス、クリムソンクローバー、チモ
シー、赤クローバ−、ルーピン、れんげ、ケンタラ午−
ブルーグラス、レッドトップ、白クローバ−、バークロ
ーバー等に比べて硬く、特に葉脈は硬い為、これまで飼
料として・、利用される事は殆どなかった。又葉柄は特
別に硬く、粗蛋白、粗脂肪、可溶無窒素物の含有社が少
く、逆に粗繊維が多くてこれまで飼料としては殆ど使わ
れず、せいぜい燃料に用いられるくらいであった。然し
、家畜のうち、特に反別動物である牛、緬羊等は粗繊維
の多い飼料の給餌が不可欠であり、又、反別動物以外の
家畜でも、粗繊維含有飼料の給餌が、その健康維持に重
要な役割りを果していることは周知の通りである。

一方、粗繊維含有飼料としては稲藁および麦稈などが使
用されているが、近時これらの稲藁および麦稈の入手が
困難となり、これらの代替物の開発が精力的に行われて
おり、たとえば白樺、笹等が使用されているが、これら
も供給数に限りがあり粗繊維含有飼料の不足は家畜家禽
飼養上で解決されなければならない一大問題とされてい
る。

この観点からみて粗繊維の多い葉柄の飼料化けこの問題
を解決する一手段となる。たとえばヤシ科植物の葉をア
ンモニアポリサルファイドで分解処理し、セルローズを
取り出し、製紙原料とし、廃液にイースト菌を接種して
醗酵させ、残渣を分離し、イースト菌含有分を牛の飼料
とする方法（たとえばドイツ特許第２，４５９，２２６
号）があるが、これは薬品による化学処理工程があり、
工程も複雑であり実用性に乏しい。

本発明は、ＯＰＬを裁断および／または粉砕し、更に所
望により揉捻して微小化して飼料とおよびウェハー等に
加工成形し、家畜の嗜好性のよい、且つ飼料価値の高い
飼料とすることを目的とする。

（問題点を解決する為の手段、作用） 本発明者らは、前記のような目的を達成する為に、鋭意
研究を行った結果、ＯＰＬを細断、粉砕し更に要すれば
揉捻したものが、家畜の嗜好性を増進し、飼料消化率を
よくすることを発見し、この発見に基づいて本発明に到
達した。

すなわち、本発明は微小化されたオイルパームの葉を含
有させてなる飼料である。ＯＰＬは戊 多数の小葉（１ｅａｆｌｅｔ）と葉柄（ｒ４ｃｈｉｓ　
）とから成るが、本発明ではそれぞれ単独にまたは両者
を一緒に用いることができる。

本発明ではＯＰＬを裁断および／または粉砕し、さらに
所望により揉捻して微小化して使用に供される。

本発明では、ＯＰＬを、ｉＣ！ｒＬ〜５Ｑ（７ｉ、好ま
しくは５α〜１０ｃＩｒＬに裁断しまたは裁断しないで
粉砕機で１メツシユ〜１００メツシユ、好ましくは５メ
ツシユ〜５０メツシユに粉砕するか、更に所望により揉
捻して微小化して飼料とする。

微小化されたＯＰＬ単独、または微小化されたＯＰＬと
他の飼料成分との混合物をペレツター、午ユープ製造機
、又はウニ・・−製造機でペレット、午ユーグ又はウエ
ノ・−に加工し、飼料として使用される。

本発明に用いられるＯＰＬは、パーム油の原料となるオ
イルパームの果実を収穫する時に切落され、通常オイル
パームの樹間に放置廃棄されているものであるが、本発
明の目的に使用する場合はおそくも２〜３日以内に処理
することが好ましい。オイルパームの果房は、１本のす
イルバームから年間２０〜３０房収穫されるが、その収
穫の為には、果房の下に接して生えているＯＰＬは、同
時に切除されるのが普通である。

オイルパームの果実は、はソ年間を通じて収穫されるの
で、従って、ＣＡＰ　Ｌも一年を通じて利用出来る。又
オイルパームの果実収穫量は、植付は後８〜１３年で最
高となり、その後徐々に収穫量が下がるので、２０〜２
５年で再植樹が行われるが、伐採側のＯＰＬも勿論、本
発明の原料として使用しうる。

ＯＰＬの成分分析の一例を示す。

小葉部　　葉柄部 水　　　　　分　　　　　７２　　　ｗｔ％　　　６８
　　　Ｗｔ９６粗　　蛋　　白　　　　　　５．４　　
　　　　　　０．　６粗　　脂　　肪　　　　　　１．
ＯＯ，２可溶無窒素物　　　　１２，２　　　　　１１
．９徂Ｈ，ｍ　　　　　　　８，７　　　　　　１ａ、
。

粗　　灰　　分　　　　　　２．　７　　　　　　　１
．　５すなわち、ＯＰＬの小葉の飼料成分は、牧草のア
ルファルファ、オーチャードグラス、赤クローバ−や青
刈エンバク等の飼料成分に匹敵する組成を有している。

又、小葉には、ビタミンＥ（殆んどが生理活性の高いα
−トコフェロール）を０．１〜０．２％と豊富に含有し
ているが、通常の牧草ＫｉｄＯ，０１９６以下しか含有
していないことからみて非常圧特徴的である。動物実験
によると、ビタミンＥ欠乏の雄うットテ精子の形成に、
雌ラットでは胎盤機能に障害を起こし、その生殖が阻害
されるという結果が出ている。又ビタミンＥ欠乏で過酸
化物が増大し、ビタミンＥ投与でそれが減少することや
、毛細血管壁内皮細胞の原形質膜、ミトコンドリア、小
胞体、ラインブームなどの生体膜の安定化により、血管
の透過性や血管抵抗性全改善することが知られており、
ビタミンＥを豊富に含有するＯＰＬを、飼料として使用
することにより、家畜の健康増進に資する処大である。

本発明に用いる裁断機とじては特に制限はないが、高速
回転刃式や押切刃式のものが使用出来る。又粉砕機とし
ては粗砕機、中砕機および微粉砕機のいずれをも使用し
うる。粗砕機の代表例として、ショークラッシャー、ジ
ャイレトリクラッシャー、ハンマークラッシャー、ロー
ルクラッシャーおよびロータリークラッシャー等がある
。中砕機の代表例としては、ローラーミル、エツジラン
ナー、スタンプミル、ハンマーミル、ケージミル、ピン
ミル、ディスインチグレーター、ディスメンプレークー
１　ロータリーカッター、カッターミル、フェザ−ミル
、ロッドミル、エロフォールミル、カスケードミル、代
表働手としては、ボットミル、チューブミル、コニカル
ボールミル、ラジアルミル、タワーミル、振動ボールミ
ル、サンドグラインダー、スクリーンミル、ジェット粉
砕機およびコロイドミル等がある。就中、ロータリーク
ラッシャー、インバ→クトクラッシャーおよびロータリ
ーカッター等が好ましい。揉捻機としては回分式および
連続式のいずれも使用しうる。回分式ではたとえばボー
ルミル、ボニーミ牟す−、捕潰機、マラー、ロッド、双
腕型、高速流動型およびインターナルミ午サー等があり
、又連続式では、たとえばスクリュー型（２軸）、パグ
ミル高速回転円板型、セルフクリーニング型、ボテータ
ーＷ、マラー、温式ミル、ロールミ中サー、コニーダー
およびテーパーロール等がある。就中、スクリュー型（
２軸）、フニーダー、連続式マラーおよびセルフクリー
ニング型が好適である。

又粉砕と揉捻を同時に行う機種、例えばスクリュー型や
、更に粉砕揉捻及び造粒を同時に行うスクリュー型機種
、たとえばスクリュー型揉捻押出造粒機も使用出来る。

揉捻はＯＰＬの硬い部分、例えば葉脈部などをもみほぐ
し全体をペースト状にする操作であるが、その時の摩擦
熱を利用すると飼料原料が１００℃〜２００℃近く加熱
されるので飼料の段歯、殺虫が行われ、又、リグノセル
ローズの一部が分解されて飼料中の粗繊維の家畜、家禽
による消化率が向上する。その他、殿粉質のアルファ化
が進み、ベレツ）Ｋする場合て結合剤としても有効に働
き、又家畜、家禽の喫食性の増進と消化率の向上につな
がる。これと同時に更に数ｗｔ９６の水分が蒸発するの
で、後の乾燥の負荷が小さくなるなどの利点がある。

ペレッターとしては、たとえば押出し成形用のスクリュ
ー型、回転多孔ダイス型、回転グレード型がある。又、
圧縮成形用の圧縮ロール型、ブリケラティングミール型
、打錠型がある。又解砕造粒用の回転ナイフ型、回転バ
ー型や、攪ｆｆ　ａ　１ｉ用のパブミル型、ヘンシェル
型、アイリッヒ型等がある。就中、スクリュー型、回転
ダイス型および回転ブレード型などが好適である。

を 又前記の如く、粉砕、揉捻及び造粒成形待同時に行うス
クリュー型揉捻押出造粒機も勿論使用出来る。キューブ
又はウェハーとするには裁断された後、乾燥されたＯＰ
Ｌを粉砕し、□更に所望により揉捻した後、それぞれ押
出し式のキューブ製造機、ウェハー製造機で成型して製
造する。ＯＰＬに他の飼料原料を添加して成形加工する
場合は、添加する飼料原料としては、通常使用されてい
る飼料原料を使用することができる。例えば米、麦、と
うもろこしなどの穀物類、例えば大豆、えんどうなどの
豆類、例えば大豆粕、ひまわ９粕、ヤシ粕、パーム核粕
およびなたね粕などの油粕類、例えば米ぬかおよびふす
まなどのぬか類、例えばかんしょ、ばれいしよ、ポテト
ミール、キャラサバ、ポテトフレークおよびきくいもな
どのいも類、例えばかぶ、飼料用ビート、大根、砂糖大
根および入社などの根菜類、例えば、でんぷん粕、中ヤ
ッサバでんぷん粕、グルテンフィード、グルテンミール
および糖蜜などの製造粕類、例えば魚粉、魚粕、乾燥さ
なぎ、鯨肉粉、み＼ず、いなご、脱脂乳、ガゼイン、肉
粉および骨付肉粉などの動物質飼料、例えば、オーチャ
ードグラス、クローバ−およびアルファルア７などの牧
草類などがあり、これらをＯＰＬに通常の添加量で１種
乃至数種混合し、粉砕して飼料とするか、所望により揉
捻して飼料とする。または微小化されたＯＰＬに粉砕さ
れた他の飼料を混合してもよい。又これをペレット、キ
ューズ及びウェハーなどに成形加工して使用することも
できる。

（実施例） 次に実施例によって本発明をさらに具体的に説明するが
、本発明はこの実施例によって限定されるものではない
。

実施例　１ ０ＰＬの生の小葉を、押切刃式カッターで、１ｃＩＩＬ
〜２ＣｒｒＬ巾に裁断したもの６００ｇを、市販その他
（炭酸カルシウム、食塩及び燐酸カルシウム）４ｗ％）
１４００ｇと混合し、８時間線食したホルスタイン種去
勢牛１頭に不断給与した。給与直後の供用牛の食いつき
は良好であり、３０分後には全量残らず採食した。その
採食状態は、稲わらより良く、乾草（アルファルファ）
に比べて遜色がなかった。

実施例　２ ０ＰＬの生の小葉を押切刃式カッターで５ｃｒｒＬ〜１
０Ｃ７ｒＬ巾に切断したものをロータリークラッシャー
にかけ、５メツシユ〜５０メツシユに粉砕したもの６０
０ｇを実施例１の配合飼料１４００！！と混合し、８時
間線食したホルスタイン種去勢牛１頭に不断給与した。

給与直後の供用牛の食いつきは良好で飼料給与２６分後
には全量採食した。又前記のＯＰＬの小葉粉砕物を更に
、二軸スクリュー型揉捻機で揉捻したもの６００ｇを実
施例１の配合飼料　１４００ｇと混合し８時間線食した
ホルスタイン種去勢牛１頭に給与した場合は、給与後２
５分で全量採食した。

実施例　３ ０ＰＬの生の小葉を高速回転刃式カッターで１Ｇ７７１
〜２　ｃｍ　１１］に１１ｔ断したものを、ロータリー
ドライヤーで水分的４ｏｗ９６になるように乾燥してロ
ータリークラッシャーにかけ、５メツシユ〜５０メツシ
ユに粉砕した。これを更に二軸スクリュー型揉捻機で揉
捻した。粉砕までのものと揉捻までしたものそれぞれ５
　Ｋｑに、実施例１の配合飼料５　Ｋｇを混合し、供試
用緬羊５頭の１日分の飼料（２Ｋｖ／ｉ頭、１日）とし
た。この緬羊による消化率試験の結果は第１表の通りで
あった。

実施例　４ 実施例５の方法で作ったＯＰＬの小葉の粉砕揉捻物を回
転ダイス型ペレツターで径約８ｍ１１Ｌ、長さ約２Ｃｒ
ｎのペレッ）Ａとした。又実施例５の方法で作ったＯＰ
Ｌの小葉を裁断、乾燥したものをスクリュー型揉捻押出
造粒機で径約８朋、長さ約２１のベレットＢとした。ベ
レットＡおよびベレン）Ｂのそれぞれについて、実施例
３と同様に消化率試験を行った。試験の結果は第２表の
通りであった。

実施例　５ 実施例３の方法で作ったＯＰＬの小葉の揉捻物８重量部
に対し、中ヤツサバ粉砕物２重量部の割合で混合した混
合物を回転ダイス型ペレツターで径約Ｂｍｒｘ、長さ約
２ＣｒＩＬのベレットＣとした。又実施例３で作ったＯ
ＰＬの小葉を裁断、乾燥したもの８重量部に対し、中ヤ
ツサパ２重Ｊ：部の割合で混合した混合物を、スクリュ
ー型揉捻押出造粒機で径約８朋、長さ約２ｃ’ｍのベレ
ットＤとした。ベレットＣおよびベレットＤについてそ
れぞれ実施例３と映様に消化率試験を行った。試験の結
果は第３表の通りであった。

実施例　６ 実施例３の方法で作ったＯＰＬの小葉の揉捻物７取量部
に対し、玄米粉砕物■は部の割合で混合した混合物を回
転ダイス型ペレッターで径約Ｂ　Ｉ＋＋ｍ、長さ約２α
のペレットＥとした。又実施例５の方法で作ったＯＰＬ
の小葉を裁断、戟燥したもの７重量部に対し、玄米粉砕
物５重量部の割合で混合した混合物をスクリュー型揉捻
押出造粒機で径約８ｍｍ、長さ約２ｃ！ｎのペレットＦ
とした。ペレットＥおよびペレットＦについてそれぞれ
実施例３と同様に消化率試験を行った。試験の結果は第
４表の通りであった。

実施例　７ ０ＰＬ（小葉と葉柄を含む）を押切刃式カッターで５Ｃ
ｒ／Ｌ〜１０（ｍ巾に切断したものをロータリークラッ
シャーにかけ、５メツシユ〜５０メツシユに粉砕したも
の６００ｇｆ実施例１の配合飼料　１４００ｇと混合し
、８時間絶食したホルスタイン種去勢牛１頭に不断給与
した。給与直後の供用中の食いつきは良好で、飼料給与
２７分後には全量採食した。又前記のＯＰＬの粉砕した
ものを、更に、スクリュー型揉捻機で揉捻したもの６０
０９を、実施例１の配合飼料１４００ｇと混合し、８時
間絶食したホルスタイン種去勢牛１頭に給与した場合は
給与後２４分で全量採食した。

実施例　日 ０ＰＬを高速回転刃式カッターで１ｍ〜２ｍ巾に裁断し
たものをロータリードライヤーで水分的４ｏｗｔ％にな
るように乾燥して、次いでロータリークラッシャーにか
け、５メツシユ〜５０メツシユに粉砕した。それを更に
二軸スクリュー型揉捻機で揉捻した。粉砕までのものと
揉捻までしたものそれぞれ５　Ｋ９に、実施例１の配合
飼料５　Ｋｔｉを混合し、供試用緬羊５頭の１日分の飼
料（２Ｋｖ／１頭１日）とした。この緬羊による消化率
試験の結果は第５表の通ゆであった。

実施例　９ 実施例８の方法で作ったＯＰＬの粉砕揉捻物を回転ダイ
ス型ベレッターで径約８扉凰、長さ約２ｃｒｒＬのペレ
ッ）Ｇとした。又実施例８の方法で作ったＯＰＬの裁断
、乾燥したものをスクリュー型押出造粒機で径約８ｍ冨
、長さ約２ＣｒｒＬのベレットＨとした。ベレットＧお
よびベレットＨＫついてそれぞれ実施例５と同様に消化
試験を行った。試験の結果は第６表の通りであった。

実施例　１０ 実施例８の方法で作ったＯＰＬの粉砕揉捻物イク ８重量部に対し、キャラサバ粉砕＋　２重量部の割合で
混ぜたもの全回転ダイス型ペレツターで径約８龍、長さ
約２ｃｍのベレン）１とした。

又実施例８の方法で作ったＯＰＬの切断、乾燥したもの
８重量部に対し、中ヤツサバ　２重量部の割合で混ぜた
ものを、スクリュー型揉捻押出造粒機で径約８１１１１
１．長さ約２Ｃｍのベレッ）Ｊとした。ペレットＩ＄−
よびペレッ）Ｊについてそれぞれ実施例３と同様に消化
率試験を行った。

試験の結果は第７表の通りであった。

実施例　１１ 実施例８の方法で作ったＯＰＬの粉砕揉捻物７重量部に
対し玄米粉砕物　ｓＸｉ量部の割合で混ぜた混合物を回
転ダイス呈ペレッターで径約８朋、長さ約２ｃｒｎのペ
レッ）Ｋとした。又、実施例８で作ったＯＰＬの切断、
乾燥したもの７７１１ｉ１部に対し玄米粉砕物５ｆｆｉ
量部の割合で混ぜたものをスクリュー型揉捻押出造粒機
で径約８ＩＩＩＩ＋、長さ約２爪のペレットＬとした。

ペレットにおよびペレッ）Ｌについてそれぞれ実施例３
と同様に消化率試験を行った。試験の結果は第８表の通
９であった。

（発明の効果） 本発明により従来殆ど利用されないで放置されていたＯ
ＰＬを価値ある飼料として有効に利用出来るので資源の
活用上意義が大きく、産業への貢献も大きいと考えられ
る。

特許出願人　　三菱瓦斯化学株式会社 代表者長野和吉

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 微小化されたオイルパームの葉を含有させてなる飼料