JPH06104038B2 - ウサギ、モルモツト用飼料 - Google Patents

ウサギ、モルモツト用飼料

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JPH06104038B2
JPH06104038B2 JP60144027A JP14402785A JPH06104038B2 JP H06104038 B2 JPH06104038 B2 JP H06104038B2 JP 60144027 A JP60144027 A JP 60144027A JP 14402785 A JP14402785 A JP 14402785A JP H06104038 B2 JPH06104038 B2 JP H06104038B2
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ndf
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洋一郎 下郡
誠之助 大島
三郎 川村
政保 竹内
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Nosan Corp
Nihon Shokuhin Kako Co Ltd
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Nosan Corp
Nihon Shokuhin Kako Co Ltd
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    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P60/00Technologies relating to agriculture, livestock or agroalimentary industries
    • Y02P60/80Food processing, e.g. use of renewable energies or variable speed drives in handling, conveying or stacking
    • Y02P60/87Re-use of by-products of food processing for fodder production

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  • Feed For Specific Animals (AREA)
  • Fodder In General (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、ウサギ、モルモツト用飼料、更に詳細には穀
物由来のダイエタリーフアイバー添加のウサギ、モルモ
ツト用飼料に関する。
〔従来の技術〕 従来、ウサギ、モルモツト用飼料としては、栄養価が高
く嗜好性がよく、繊維含量の多いアルフアルフアミール
等を主体とし、その他原料として固形飼料とするためバ
インダー効果を有する小麦粉、植物原料としてのとうも
ろこし、マイロ、大麦、小麦、コーングルテンミール、
酵母、小麦胚芽、米糠油粕、米糠、大豆油粕、微量栄養
成分としてのビタミン、ミネラル類等が配合された飼料
が使用され、それなりの成長効果を上げてきた。
しかしながら、ウサギ、モルモツトを大量生産するため
群飼すると、これらの飼料を用いても毛喰いや脱毛によ
る生産性の低下が認められ、この改善が強く望まれてい
る状況にある。
〔発明が解決しようとする問題点〕
上記の如く、ウサギ、モルモツト用飼料においてアルフ
アルフアミールなど繊維を含有する原料を配合すること
が知られているが、これら繊維を含む原料は一定以上使
用すると毛喰いや脱毛を若干防止できるも、コスト高に
なると言う問題があるとされていた。そこで、毛喰いや
脱毛が防止でき、しかも飼料の物性向上にもなり、ウサ
ギ、モルモツトの成長をよくする繊維性原料を用いたウ
サギ、モルモツト用飼料の開発が望まれているのが現状
であり、本発明はこれらの効果を有するウサギ、モルモ
ツト用飼料を提供するものである。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明者等は、上記のようなウサギ、モルモツト用飼料
を開発すべく飼料原料の繊維分につき種々研究した結
果、ウサギ、モルモツト用飼料原料に穀物由来のダイエ
タリーフアイバーを添加すればウサギ、モルモツトの成
長がよくなるだけでなく毛喰いや脱毛を防止できること
を見出し本発明を完成した。
すなわち、本発明は穀物由来のフアイバーを酵素処理、
化学的処理、物理的処理のいずれかにより又はこれら処
理を適宜組合せて処理することにより、穀物由来のフア
イバー中に含有されている澱粉質、蛋白質、脂質、無機
質等を除外してなるセルロース、ヘミセルロースを主成
分とするダイエタリーフアイバーを0.5〜10%添加する
ことを特徴とするウサギ、モルモツト用飼料であつて、
その目的とするところは毛喰いや脱毛を防止し、しかも
飼育成績が向上するウサギ、モルモツト用飼料を提供す
ることにある。
本発明で使用するダイエタリーフアイバーは、セルロー
ス、ヘミセルロースを主成分とするもので、穀物由来の
フアイバー、例えばとうもろこしの外皮、小麦ふすま、
米糠などの穀物の糠などを酵素処理、化学的処理、物理
的処理のいずれか又はこれらを組合せた処理により澱粉
質、蛋白質、脂質、無機質等の一部又は全部を除去する
ことによつて得られる。
酵素処理としては、例えば澱粉分解酵素、蛋白質分解酵
素、脂肪分解酵素、繊維分解酵素の一種又は数種をpH約
3〜9、温度約30〜100℃の条件下に添加作用させる方
法が採用される。澱粉分解酵素としてはα−アミラー
ゼ、グルコアミラーゼが、蛋白分解酵素としてはプロテ
アーゼが、脂肪分解酵素としてはリパーゼが、繊維分解
酵素としてはセルラーゼ等が挙げられる。
物理的処理法としては、例えば穀物由来のファイバーを
ホモジナイザー、ハンマーミル等の粉砕機で粉砕し、澱
粉質、蛋白質、脂質、無機質等を篩分け除去する方法が
採用される。
化学的処理法としては、例えば穀物由来のフアイバーに
鉱酸、有機酸の水溶液を添加してpH約2〜5の条件下で
加熱するか、あるいは食品用界面活性剤を添加しpH3〜
8の条件で熱処理する方法が採用される。この食品用界
面活性剤としてはモノグリセライド、シユガーエステル
等が使用される。
上記のように調製されるダイエタリーフアイバーに含有
されるセルロース量、ヘミセルロース量等は、処理方法
によつて異なるが、NDF(Neutral Detergent Fiber)
(中性洗剤処理繊維)として40%以上、好ましくは60%
以上でかつNDF中のヘミセルロースの含量が50%以上と
するのがよい。上記の範囲を外れた場合、すなわちNDF
値が40%未満の場合や、NDF値が40%以上の場合でもNDF
中のヘミセルロースの含量が50%未満の場合には、ウサ
ギ、モルモツトの摂餌性も悪くまた飼育成績も劣るもの
となるので好ましくない。
ここでNDF(Neutral Detergent Fiber)とは食品中のセ
ルロース、ヘミセルロースおよびリグニンの含量をい
い、その測定法はJournal of the Asociation of Offic
ial Agricultural Chemists,46,p825−829,1963に記載
されている方法による。
本発明のウサギ、モルモツト用飼料は種々の飼料原料に
穀物由来のダイエタリーフアイバーを添加したものであ
ればいかなるものでもよい。穀物由来のダイエタリーフ
アイバーを添加するためのウサギ、モルモツト用飼料原
料としては、とうもろこし、マイロ、大麦、ライ麦、エ
ン麦等の穀類;魚粉、肉粉等の動物性原料,脱脂大豆、
酵母、脱脂米糠、コーングルテンミール、アルフアルフ
アミール、小麦粉、小麦胚芽、麩等の植物性原料;ビタ
ミン類;ミネラル類;その他等が挙げられ、適宜選択し
て用いることができる。
穀物由来のダイエタリーフアイバーを飼料原料に添加す
る手段としては、ウサギ、モルモツト用飼料の製造工程
中適当な時期に添加すればよく、例えば上記他の飼料原
料と同時に混合すればよい。飼料原料に添加する穀物由
来のダイエタリーフアイバーの添加量としては、少なく
ては添加の効果がでず、また多すぎると飼料全体の栄養
バランスが崩れるので、飼料全体に対し0.5〜10%の範
囲の添加が望ましく、特に好ましくは3〜6%の範囲で
ある。
本発明のウサギ、モルモツト用飼料は例えば粉末状、粒
状、ペレツト、クランブルその他適宜の形状のものであ
ることができるが、ペレツト状にするのが望ましい。
〔発明の効果〕
本発明のウサギ、モルモツト用飼料はNDFが40%以上で
かつNDF中のヘミセルロースが50%以上の難消化性成分
を含んでいるため、ペレツトなどの固形飼料とした場
合、適度な硬度を有する飼料となるなどの効果がある
他、育成中や授乳中のウサギ、モルモツトの毛喰いや脱
毛を防止することができる。また、難消化性成分を含ん
でいる本発明の飼料が何故にウサギ、モルモツトの毛喰
いや脱毛を防止するのか定かではないが、ウサギ、モル
モツトの飼育成績は極めて良好なものとなり、生産農場
における商品化率が著しく向上するなどの効果がある。
このような効果は従来の繊維を多く含有する飼料原料を
多く配合しても全く得られなかつたものである。
〔実施例〕 次に本発明の実施例を示す。
実施例1 第1表に示す飼料組成の原料を粉砕、混合した後、ペレ
ツトマシンにて3.2mmのダイを用いペレツト化してウサ
ギ、モルモツト用飼料A、B、Cと対照の飼料を得た。
なお、コーンフアイバー由来のダイエタリーフアイバー
は次のような製造方法により得たものを使用した。
とうもろこしのウエツトミリングにより分離生産された
コーンフアイバーの分散液(固形分5%)をpH7.0に調
整し、ビオブラーゼSP−10〔長瀬産業(株)製〕0.4%
を添加し、攪拌しながら50℃で一夜保つた後、遠心脱
水、洗滌を2回行つた。これを再度分散液となし、pH7
に調整し、アミラーゼT−5〔大和化成(株)製〕を添
加し90℃で攪拌しながら3時間保つた。同様に遠心脱
水、洗滌を行い、室温で乾燥し粉砕してダイエタリーフ
アイバーを得た。得られたダイエタリーフアイバーのND
Fは82.7%、NDF中のヘミセルロースの含量は73.0%であ
つた。
次に飼育ケージに収容した各区10匹、平均体重約3.0kg
の授乳中のウサギ(雌)に上記飼料を給与し、水温22℃
で離乳まで45日間飼育試験を実施した。なお、飼料の給
餌方法は不断給餌とした。その結果は第2表の通りで、
コーンフアイバー由来のダイエタリーフアイバーを添加
した本発明のウサギ、モルモツト用飼料を給餌した区は
良好な飼育成績を示すと共に毛喰い、脱毛を示さないこ
とが認められた。
実施例2 コーンフアイバー由来のダイエタリーフアイバーとして
下記に示す方法により得たものを使用する以外は実施例
1と全く同じ原料組成、製造方法によりウサギ、モルモ
ツト用飼料A−2、B−2、C−2と対照の飼料を得
た。
とうもろこしのウエツトミリングにより分離生産された
コーンフアイバーの水分散液をホモジナイザーで3分間
処理した後、アミラーゼ〔クライスターゼT−5大和化
成(株)製〕を0.5%添加し、5分間煮沸後、さらにア
ミラーゼ0.5%を添加して4時間85℃に保持した。これ
を遠心脱水し温湯による洗滌を2回行い、再度分散液と
なし、pHを水酸化ナトリウムで7.0に調整、プロテアー
ゼ0.2%を添加して55℃で8時間保持した。次いで遠心
脱水、温水洗滌を2回行なつた後、低温で乾燥し粉砕し
てダイエタリーフアイバーを得た。得られたダイエタリ
ーフアイバーのNDFは91.3%、NDF中のヘミセルロースの
含量は76.6%であつた。
次に、離乳直後のモルモツト(3週齢)10頭(雌)を飼
育ケージに入れ、上記飼料を給餌し飼育試験を実施し
た。試験期間は30日間とした。
その結果は第3表の通りで、コーンフアイバー由来のダ
イエタリーフアイバーを添加した本発明のウサギ、モル
モツト用飼料を給餌した区は良好な飼育成績が認めら
れ、また毛喰いや脱毛の防止効果も認められた。
実施例3 アルフアルフアミール20部、とうもろこし10部、小麦ふ
すま由来のダイエタリーフアイバー5部、脱脂大豆25
部、小麦部38.5部、ビタミン混合物1部、ミネラル混合
物0.5部を混合、粉砕後、ペレツトマシンにて3.2mmのダ
イを用いペレツト化しウサギ、モルモツト用飼料を得
た。
なお、小麦ふすま由来のダイエタリーフアイバーは次の
製造方法により得たものを使用した。
市販の小麦ふすまをアトマイザーにより粉砕したもの30
部に水70部を加えて分散させ、ホモジナイザーで2分間
処理した後、32メツシユ篩を用いて水洗篩別し、篩上の
残渣を回収してダイエタリーフアイバーを得た。得られ
たダイエタリーフアイバーのNDFは57.0%、NDF中のヘミ
セルロースの含量は61.2%であつた。
上記のようにして得られたウサギ、モルモツト用飼料の
物性は良好なものであり、これをウサギに給餌したとこ
ろ飼育成績も良好なものであつた。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭51−45065(JP,A)

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】穀物由来のファイバーから得られるセルロ
    ース、ヘミセルロースを主成分とするダイエタリーファ
    イバーを0.5〜10%添加することを特徴とするウサギ、
    モルモット用飼料。
  2. 【請求項2】ダイエタリーファイバーがNDF(中性洗剤
    処理繊維)40%以上でかつNDFのヘミセルロースの含量
    が50%以上のものであることからなる特許請求の範囲第
    1項記載のウサギ、モルモット用飼料。
JP60144027A 1985-07-02 1985-07-02 ウサギ、モルモツト用飼料 Expired - Lifetime JPH06104038B2 (ja)

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