JPS62157602A - 硬質カ−ボン膜 - Google Patents

硬質カ−ボン膜

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JPS62157602A
JPS62157602A JP7987586A JP7987586A JPS62157602A JP S62157602 A JPS62157602 A JP S62157602A JP 7987586 A JP7987586 A JP 7987586A JP 7987586 A JP7987586 A JP 7987586A JP S62157602 A JPS62157602 A JP S62157602A
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film
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野1 本発明は絶縁材料である硬質カーボン膜に関する。
[従来の技術] 最近、イオンビーム蒸着、イオンビームスパッター、C
VD、プラズマCVDなとの方法により、ダイヤモンド
、ダイヤモンド状炭素、i−カーボンなどからなる高硬
度のカーボン膜が合成され、硬質絶縁材料として注目を
浴びている。
なおダイヤモンド状炭素とはダイヤモンドとアモルファ
スカーボン、ダイヤモンドとグラファイトあるいはダイ
ヤモンドとグラファイトとアモルファスカーボンとが混
合している膜のことである。
プラズマCVD法などにより高硬度のカーボン膜を作製
するばあい、炭化水素の化合物とH2または^r、 H
eなどの不活性ガスとの混合ガスのプラズマ分解などに
より、高硬度のカーボン膜を基板上に堆積させている。
[発明が解決しようとする問題点1 このようにして製造される高硬度のカーボン膜は、内部
応力が大きく、基板に対する選択性がある。たとえば結
晶シリコン、ダイヤモンド、タングステン、モリブデン
、CuHなどからなる基板に対する付着性はよいが、汎
用性のあるSUS、^11^1合金、Cu、 Cu合金
、N i s Z n % Z n合金製の基板に対し
ては内部応力が大きく、付着力が小さく、剥離が起こっ
たりして寿命が短くなるなどの問題がある。つまり一般
的な傾向として、熱膨張率の大きな^fl、 Cu、 
Cu合金、SOS製の基板などのばあいには、剥離しや
す(、ダイヤモンドなどと熱膨張係数の近い結晶シリコ
ン、タングステン、モリブデン、Cu14などのばあい
には゛剥離しにしくいという傾向がある。
本発明は、この剥離の問題を解決し、付着力を大きくし
、内部応力を減少させること、さらに硬質カーボン膜の
堆積速度を増加させることを目的としてなされたもので
ある。
f問題点を解決するための手段] 本発明は、ブラX’?またはイオンを用いた製膜方法に
より金属基板上に堆積させた■9族元素を0.01〜2
0atm%含む硬質カーボン膜に関する。
[実施例1 本発明に用いるプラズマまたはイオンを用いた製膜方法
としては、たとえばイオンビーム蒸着法、イオンビーム
スパッター法、スパッターCVD法、プラズマCVD法
などの方法があげられるが、これらの方法に限定される
ものではない。
これらの方法の中では大面積化が容易である、装置が単
純であるなどの点からプラズマCVD法六rhT−主 
L イ 、   、1−(を二 6ξ 来 番 イ計 
t−イP イに 体騎 i) が 叉 由にIVA族元
素を含む化合物のガスを混入させ、DC7’ ? X’
 v CVD法、RFフ? x: v CVD法、RF
#J1.I、’DC両者混合のプラズマCVD法または
基盤上に電界と直交する磁界をもったDC,RF両者混
合のプラズマCVD法によって硬質カーボン膜を形成す
るのが好ましい。
これらの方法は単独で用いてもよ(、併用してもよい。
本発明に用いる金属基板としては、たとえばSOS、 
Cu、 Cuと八is Zns CJ−Ge−Tiq 
^gSSiなどの金属との合金、^11^lとMnSH
g5Mg−5i、 Si。
C’u−81などの金属や合金との合金、Ni、 ”1
nSZnとPb、 Fe、 Cd、 Sy+、^lなと
の金属との合金、−1No、 14Cなどから製造され
た基板が好ましい例としてあげられるが、これらのうち
では汎用性のあるSOS、 Cu、 Cu合金、^11
^I合金、Ni5Zn、Zn合金製の基板が安価である
、入手しやすい、加工しやすい、大面積のものが作製で
き、かつ作製しやすいなどの点からより好ましい。
本発明の硬質カーボン膜中には■、族元素が含有されて
いる。
前記IVA族元素としては、シリコン、デルマニフム、
スズなどがあげられ、これらは膜中に2種以上含有され
ていてもよい。これらはいずれも膜の内部応力を緩和し
、金属に対する付着性をよくするなどの働きをする。
本発明の硬質カーボン膜にはIVA族元素が0.01−
20atm%、好ましくは0.01−15atm%、さ
らに好ましくは0.01〜10atm%、ことに好まし
くは0.1〜5 ata+%、とくに好ましくは1〜3
at悄%含有される。
IVA族元素が1種腹中に存在するばあい、シリコンで
1±0.01〜20atm%、ゲルマニウムで1±0、
01〜15atm%、スズでは0.Of −10atI
11%、2種以上存在するばあい、それぞれの元素含量
は最大量以下でその合計量が20ata+%以下である
■へ族元素含有量が0,01at噴%未溝になると従来
の高硬度のカーボン膜と差がなくなり、従来のカーボン
膜を金属基板上に形成したばあいに生ずる問題と同様の
問題が生ずる。一方、■9族元素含有量が20atm%
をこえると、付着力が減少したり、絶縁性が低下したり
、硬度が減少したり、内部応力が増加したりして好まし
くない。
好ましい膜中の■A族元素原子量は基板の種類、基板の
表面状態、IVA族元素の種類などによって異なり、た
とえばSOS基板でシリコンを含有するばあいには0.
01〜10atm%である。
本発明の硬質カーボン膜の厚さにはとくに限定はないが
、プラズマまたはイオンを用いた製膜方法により製造す
るため、10人〜100μl、さらには20人〜30μ
l程度の厚さが実施可能な範囲と考えられる。
本発明の硬質カーボン膜の前記■9族元素以外の成分と
しては、従来の高硬度のカーボン膜を形成する成分であ
る炭素、水素、膜表面にある酸素などがあげられ、それ
ぞれの硬質カーボン膜中に占める割合としては、水素は
O〜20at++%、好ましくはO〜5 atm%、酸
素は0〜5atm%、好ましくはO−0,1atm%程
度である。
一般に炭素源および水素源として用いられる炭化水素を
用いずに、CF、、CF、H,、CF、Hなどの含フッ
素系の炭化水素を用いたばあいには、膜中に水素と同時
にフッ素も存在する膜がえられる。また、CC1いCC
12Hzなどの含塩素系の炭化水素を用いたばあいには
、塩素、水素の両方が存在する膜となる。膜の硬度とい
う点からすると、塩素を含む膜は硬度が小さく、水素の
みあるいは水素とフッ素とを含む膜がよい、膜中の77
素の量が原子の数で水素の量の5倍以上になると膜の剥
離の問題が生じる傾向にある。
たとえば硬質カーボン膜中にシリコンおよびゲルマニウ
ムが含まれるばあいのシリコン含量としては10atw
%以下、ゲルマニウム含量としては10atm%以下で
あることが好ましく、他方のIVA族元素を量にもよる
が、シリコン含量が10atI11%をこえたり、デル
マニツム含量が10a tm%をこえたりすると硬度が
低下するなどの傾向が生じる。
−m+−二?aすfiORMtMIl+!−buTh−
11111↓届−−ダイヤモンドまたはダイヤモンド状
炭素から形成されており、表面ビッカース硬度が500
〜10000程度、好ましくは1000〜10000.
さらに好ましくは2500〜10000、絶縁性が10
2〜1016Ωcm。
好ましくは103〜IQIIΩcm1%金属基板への付
着力が5〜200Ay/cm”、好ましくは20〜20
0&g/cm”で、電子回路用絶縁基板、耐摩耗性表面
コーティングなどの用途に好適に使用されうる。
また本発明の硬質カーボン膜をSUSのごとき金属基板
上に10〜5000人、好ましくは20〜2000人の
厚さで形成し、さらにその上にIVA族元素を実質的に
含まないカーボン膜を形成して中間層として用いでもよ
い。このばあいには付着力の大きい中間層の働きで、金
風基板および実質的に■9族元素をt±ないカーボン膜
を付着性よく形成できるという効果がえられる。
本発明の硬質カーボン膜のシリコン含量は層全体に均一
である必要はな(、勾配をもっていてもよく、パターン
状であってもよく、層全体として所定のttになってい
ればよい。
つぎに本発明の硬質カーボン膜の製法を気体的に説明す
る。
本発明の硬質カーボン膜は、通常、従来の高硬度のカー
ボン膜を形成させる際に使用するメタン、エタン、エチ
レン、四7フ化炭素、アセチレンまたはベンゼンなどの
炭素を含む化合物の1種または2f!1以上のがスと、
)1□または^r。
Heなどの不活性がスとからなる混合ガスに、さらにS
 i tlいS i 2 tl−1SiFい5ilj!
4、S i 112 F 2またはS i If = 
Fなどのシリコンを含む化合物、GeH4、Ge2Ha
、GeF4、GeCl1.、Ge1lJ2またはGe1
lsFなどのゲルマニウムを含む化合物、Sn’d、、
571F211.、SnF、H,5nC1,、5nF2
II□などのスズを含む化合物のガス18以上を微量添
加して又応させて形成せしめられる。もちろん、従来の
高硬度のカーボン膜を作製するのに使用するガス組成に
なるように炭素を含む化合物のガスや不活性がスなどを
用いなくてもよいことは当然のことである。
炭素を含む化合物のガスに対する■1族元素を含む化合
物のがスの添加割合にはとくに限定はなく、形成される
硬質カーボン膜が所定の組成になるかぎり、どのような
割合で使用してもよい。しかし、所定の組成にするため
には、炭素を含む化合物のガスに対する■9族元素を含
む化合物のガスの添加割合は容量で通常o、oot〜1
0%程度、好ましくは0.01〜1%程度である。
たとえば炭素を含む化合物のガス中に■A族元素を含む
化合物のガスを前記のような割合で混入させ、DCプラ
ズマCVD法、RFプラズマCVD法、RFBよびDC
両者混合のプラズマCVD法または基板上に電界と直交
する磁界をもったDC,RF両者混合のプラズマCVD
法などのプラズマCVD法によって本発明の硬質カーボ
ン膜が形成されるばあいには、IVA族元素の含量が所
定の範囲に入り、付着力も良好で内部応力の小さい高硬
度の膜が形成される。また膜中の■9族元素の含有量は
ESC八にて容品に求められる。
製膜を通常のプラズマCVD法で行なってもよいが、基
板をカソードに設置し、基板にさらに一300V〜−I
KVの電圧を印加した前記ガスのDCプラズマCVD法
により行なうと、通常のRFプラズマCVD法でえられ
る膜よりも硬度も電気抵抗率も大きくなり好ましい。
このように微量の■9族元素の存在により付着性がよく
、膜の剥離が生じな(なる詳細なメカニズムは解明され
ていないが、IVA族元索が何らかの形で、たとえば炭
素にはSP3、SP2、SP混成という各種の混成形体
があるが、シリコン、ゲルマニウム、スズではSP3混
成が支配的で、シリコン、ゲルマニウム、スズが膜成長
段階でSP”結合を保有し、核成長に寄与するというよ
うな形で膜の内部応力を小さくしたり基板との¥e着性
、つまり付着力の向上につながったりすると考えられる
本発明の硬質カーボン膜の製膜条件としては、たとえば
C1,1〜50SCCM、SiH,0,01〜I SC
CM、H210−500SCCM、反応室圧力0.1−
4 Torr、基板温度室温−400℃、印加電圧−2
00V 〜−IKV、電流0.05〜6R八/C買2の
DCプラズマCVD法のごと弧冬&6   I’l+、
 1 −gl’ll:l’l’M   I’m、11.
  l’l  IN−1sccM、H210〜500S
CCM、反応圧力0.1−10Torr。
基板温度室温〜500℃、印加電圧−300V −−2
KV。
電流0.14〜61^/C屓2のDCプラズマCVD法
のごとき条件が例示されうる。
さらに上記DCプラズマにRFを14〜200mW/c
z”程度加えることにより、絶縁性のものが付着したば
あいでも放電が維持され、安定し、堆積速度も増加し、
作製される膜の硬度も第2図に示すように増加する。
なお!@2図は、C11,40SCCM、H2100S
CCM、5it140.1SCCM流し、5OS(ステ
ンレス)基板をカソードにセットし、該基板上に反応圧
力I Torr、基板温度350℃で、第2図に示す範
囲の印加電圧をかけて放電を起こして基板上に膜を堆−
積させる際に、100zH/cz”のRFを加えたばあ
いと加えないばあいとで堆積する膜のビッカース硬度が
異なるとともに、印加電圧によっても硬度が異なること
を示すグラフである。S i If <のかわりにGe
H,を用いたばあいにも第2図とほぼ同様のグさらに第
3図はRFを加えたばあいと加えないばあいとで堆積す
る膜の付着力が異なるとともに、印加電圧によっても膜
の付着力が異なることを示すグラフである。
また第4図、第5図および第6図は後記実施例7に示し
た条件にてSOS基板を用いて作製した膜のビッカース
硬度と膜中のシリコン含量との関係、付着力と膜中のシ
リコン含量との関係および内部応力と膜中のシリコン含
量との関係を示すグラフである。これらのグラフからシ
リコンを膜中に導入するととで、内部応力は減少し、ビ
ッカース硬度および付着力は増大することがわかる。し
かし、シリコン含量が多くなりすぎると効果が少なくな
ってくる。
シリコンのかわりにゲルマニウム、スズを用いたとさも
ゲルマニウム、スズの′a″量は異なるが、シリコンの
ばあいと同様の結果を与える。
膜の硬度という、αからすると、同じDCの印加電圧で
はメタンなどの反応ガスをH2にて低濃度に希釈したほ
うが大きくなる。このばあい、メタンなどの炭化水素ガ
スを10容量%以下に水素で希釈すると、■A族元索を
含む化合物、たとえばSiH,やGe11.やSnH,
を入れないと膜成長はほとんど観察されないが、微量の
SiH,やGeH,やSnH。
(メタンに対して500ppm程度)を混入させたプラ
ズマCVD法では膜成長が観察される。:+、た作製し
た膜も非常に高硬度の膜となる。
前記説明においては前記プラズマCVD法で本発明の硬
質カーボン膜を製膜するばあいについてのべたが、別の
プラズマまたはイオンを利用した製膜方法によってえて
もよい。
°たとえばグラファイトをターデッドとして微量の■Δ
族凍原子含むガスとアルゴンガスとの混合ガスからなる
プラズマから作製する反応性スパッター法あるいは反応
性イオンビームスパッター法、イオンビーム蒸着法によ
ってえてもよい。
つぎに本発明の硬質カーボン膜を実施例にもとづき説明
する。
実施例1および比較例1 第1図に示すようなプラズマCVD装置に505g1の
金属基板(1)をセットし、反応圧力I TorrでC
Fl、 40SCCM、112200SCCM、SiH
< 0.2SCCM流し、基板(1)に−500Vの高
電圧を印加して放電を起こし、さらにRFを100xW
/cl”印加して、基板温度350℃で基板上に膜を1
oooo人の厚さになるように堆積させた。なおf51
図中の(2)は電極、(3)はDC電源、(4)はRF
チョークコイルである。
堆積した膜はビッカース硬度aooo、付着力5゜kg
7cm2程度で、ESC八による測定によると膜中には
2atm%のシリコンが含まれていた。また電気抵抗率
は1012Ωcz以上で摩擦係数は0.2と小さく、1
力月間の放置、室温から300”Cまでのサーマルサイ
クル100回によっても剥離しなかった・ 一方、上記ガスからシランガスを除いて放電を起こして
堆積させた膜は、取出し直後あるいは1〜3日間の放置
により剥離が生じた。
実施例2および比較例2 宇mff1+1で田いト消しぼ員^酢1阿−卓ふtうな
装置を用いて硬質カーボン膜を作製した。
基板としてk1合金であるΔ1−5i製の基板を用い、
SUS製の基板のばあいと同様に基板をセットした。反
応室圧力I Torr、基板温度350℃、cし40S
CCM、H2100SCCM、SiH< 0.1SCC
M流し、基板(1)に−200V〜−1kVの負の電圧
を印加して放電を起こして膜を堆積させた。さらにRF
パワーを100zW/ci+”印加したばあいについて
も膜を堆積させた。
作製した膜の表面ビッカース硬度と印加電圧との関係お
よびRFパワーをさらに印加したばあいの表面ビッカー
ス硬度との関係を第2図に示した。図に示したように約
−800Vまでは印加電圧とともに表面硬度が増加し、
約−5oovをこえると飽和する傾向にあった。膜中の
シリコン量はESC八で調べると、印加電圧の大きさに
かかわらず約2 atm%であった。また膜の付着強度
は、第3図のような結果になった。
一方、シランを用いないばあいには、実施例1と同様に
して膜を堆積させて取出すと、直後あるいは1〜7日間
の放置により剥離が生じた。
実施例3 基板としてSUS*の基板を用い、第1図に示すのと同
様の装置で基板表面に電界と直交する磁界をかけうる装
置を用いて硬質カーボン膜を作製した。磁界の強さを2
00がウスにし、Cし40SCCM、IL 200SC
CH,5i11.0.2SCCM%基板温度350°C
,DC?l(圧−250V、 RFパワー100zW/
cm2を印加して、反応圧力 ITorrで膜を作製し
た。膜の堆8!速度は10人/secであった。作製し
た膜の厚さは1oooo人であった。このi置を用いる
と、電界と直交する磁界の存在により、低印加電圧で高
密度のプラズマを形成することができた。
作製した膜中には2atm%のシリコンが含まれており
、膜の表面ビッカース硬度は7000.付着力は90k
g/cm2、電気抵抗率は10′4Ωcm、摩擦係数は
0.20、−60℃から300℃の1000回のサーマ
ルサイクルによっても剥離は見られなかった。
実施例4および比較例3 第1図に示すようなプラズマCVD装置に5tIS製の
金属基板(1)をセットし、反応圧力ITorr−cC
1+、 40SCC14,IL 200SCCM、Ge
1140,2SCCM流し、基板(1)に−500Vの
高電圧を印加して放電を起こし、さらにRF 100N
+4/C12を印加゛して、基板温度350℃で基板上
に膜を3μ冨の厚さになるように堆積させた。、堆積速
度は2人/secであった。
堆積した膜はビッカース硬度6000、付着力50kg
/cI2程度で、膜中に1.5at+o%のゲルマニウ
ムを含んでいた。また電気抵抗率は1012ΩC!以上
で#樟係数は0.2と小さく、1力月間の放置、−55
℃X30分間、+ 200℃×30分間を1サイクルと
して1000サイクルの熱サイクル試験によっても膜の
剥@l土なかった。
一方、上記ガスからCe11.を除いて放電を起こして
堆mさせた膜は、取出し直後あるいは1〜3日間の放置
により剥離が生じた。
実施例5および比較・例4 第1図に示すのと同様の装置で基板上で電界と直交する
磁界の存在するようにした装置を用いて膜を作製した。
反応室圧力が I TorrになるようにC11,を1
0、SCCM、しを200SCCM、GeH,を0,0
5SCCM流し、基板1.ニー460Vノ電圧ヲ印加し
、RFハフ −100mW/cz”、磁場強度400ガ
ウス、基板温度300℃にて5us1基板上に膜を2μ
貢の厚さになるように堆積させた。堆積速度は3人/s
ecであった。
堆積した膜のビ ッカース硬度は8000で天然ダイヤ
モンドとほぼ同等の値であり、付着力は40ktt/c
x”で膜中に2 atm%のゲルマニウムを含んでいた
。電気抵抗率は10日Ωcm以上で、摩擦係数は0.2
と小さく、1力月間の放置、実施例4と同様の熱サイク
ルtooo回でも剥離しなかった。
上記がスからGef14を除いて放電を起こしたばあい
、基板に膜付着は認められなかった。このことからゲル
マニウムが核成長に1!!要な役割を演じていることが
推察される。
実施例6 基板として5IJS!Iの基板を用い、第1図に示磁界
をかけうる装置を用いて、硬質カーボン膜を作製した。
CH4を20SCCM、H2を200SCCM、SnH
,を0.ISCCM流し、基板温度350℃、磁場強度
200がウス、DC電圧−280V%RF7(7−50
zH/cz”、反応圧力I Torrなる条件で膜を堆
積させた。膜の堆積速度は7人/secであった。
えられた膜中のスズ含量は2 atm%、膜の表面ビッ
カース硬度は6000、付着力は80kg/cx”、電
気抵抗率は10I3Ωcl>、実施例4と同様のサーマ
ルサイクル(1000回)で剥離を生じなかった。
実施例7 基板としてSOS!!の基板を用い、第1図に示す装置
と同様の装置を用いて硬質カーボン膜を作製した。
反応圧力 I Torr、基板温度350℃、RFハワ
−100zlll/ct”、DC電圧−500’/なる
条件で、C114を40SCCN%H2を200SCC
M、S i II 4を第1表に示す量流し、1μlの
厚さの膜を堆積させた。
りであった。
第1表 えられた膜について膜中のシリコン含量とビッカース硬
度、付着力、内部応力のそれぞれとの関係を測定した結
果をそれぞれ第4図〜第6図に示す。
なおシリコンを含まない膜も上記と同様にして作製した
が、SUS基板上から膜が剥離し、評価不可能であった
[発明の効果1 本発明の硬質カーボン膜は内部応力が小さく、剥離しに
<<、硬質で電気絶縁性および金属基板への付着性が良
好である。それゆえ、汎用性のあるSUS製などの基板
上に形成されたばあいには、電子回路用絶縁基板、耐摩
耗性コーティングなどに好遇に使用されうる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の硬質カーボン膜を製膜する際に用いる
プラズマCVD装置の一例に関する説明図、第21!l
は本発明の硬質カーボン膜を製膜する際にRF電力を加
えたばあいと加えないばあいとで堆積する膜のビッカー
ス硬度が異なるとともに印加電圧によっても異なること
を示すグラフ、第3図は本発明の硬質カーボン膜を製膜
する際にRF電力を加えたばあいと加えないばあいとで
堆積する膜の付着力が異なるとともに印加電圧によって
も異なることを示すグラフ、第4図〜第6図は実施例7
でえられた膜に関する膜中のシリコン含量とビッカース
硬度、付着力、内部応力のそれぞれとの関係を示すグラ
フである。 (図面の主要符号) (1):金属基板 特許出願人  鐘淵化学工業株式会社 才1 図 72図 印加電圧(V) ;P3図 印加電圧(V) 才4図 才5図 4叫

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 プラズマまたはイオンを用いた製膜方法により金属
    基板上に堆積させたIV_A族元素を0.01〜20at
    m%含む硬質カーボン膜。 2 IV_A族元素がシリコン、ゲルマニウムおよびスズ
    よりなる群からえらばれた少なくとも1種である特許請
    求の範囲第1項記載の硬質カーボン膜。 3 金属基板がSUS、Cu、Cu合金、Al、Al合
    金、Ni、ZnまたはZn合金製の基板である特許請求
    の範囲第1項記載の硬質カーボン膜。 4 硬質カーボン膜が表面ビッカース硬度500〜10
    000である特許請求の範囲第1項記載の硬質カーボン
    膜。 5 硬質カーボン膜が表面ビッカース硬度1000〜1
    0000である特許請求の範囲第1項記載の硬質カーボ
    ン膜。 6 硬質カーボン膜が炭素を含む化合物のガス中にIV_
    A族元素を含む化合物のガスを混入させ、DCプラズマ
    CVD法、RFプラズマCVD法、RFおよびDC両者
    混合のプラズマCVD法または基板上に電界と直交する
    磁界をもったDC、RF両者混合のプラズマCVD法に
    よっで形成された硬質カーボン膜である特許請求の範囲
    第1項記載の硬質カーボン膜。 7 炭素を含む化合物が、メタン、エタン、エチレン、
    四フッ化炭素、アセチレンまたはベンゼンであり、IV_
    A族元素を含む化合物が、SiH_4、Si_2H_6
    、SiF_4、SiCl_4、SiH_2F_2、Si
    H_3F、GeH_4、Ge_2H_6、GeF_4、
    GeCl_4、GeH_2F_2、GeH_3F、Sn
    Cl_4、SnH_4、SnCl_2H_2、SnF_
    3Hである特許請求の範囲第6項記載の硬質カーボン膜
    。 8 硬質カーボン膜が10〜5000Åの厚さで、さら
    にその上にIV_A族元素を実質的に含まないカーボン膜
    が形成される膜である特許請求の範囲第1項、第2項、
    第3項、第4項、第5項、第6項または第7項記載の硬
    質カーボン膜。 9 硬質カーボン膜がダイヤモンドまたはダイヤモンド
    状炭素からなる特許請求の範囲第1項記載の硬質カーボ
    ン膜。
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