JPS6215659B2 - - Google Patents

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JPS6215659B2
JPS6215659B2 JP13797380A JP13797380A JPS6215659B2 JP S6215659 B2 JPS6215659 B2 JP S6215659B2 JP 13797380 A JP13797380 A JP 13797380A JP 13797380 A JP13797380 A JP 13797380A JP S6215659 B2 JPS6215659 B2 JP S6215659B2
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JP
Japan
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knitting
stitch
needle
needle bed
transfer
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JP13797380A
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JPS5761748A (en
Inventor
Kojiro Sasaki
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Brother Industries Ltd
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Brother Industries Ltd
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Publication date
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Publication of JPS5761748A publication Critical patent/JPS5761748A/ja
Publication of JPS6215659B2 publication Critical patent/JPS6215659B2/ja
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Description

【発明の詳細な説明】 技術分野 この発明は、両盤型手編機の一方の針床の編針
に吊下された編目を他方の針床の編針に移転させ
るようにした両盤型手編機の編目移転装置に関す
るものである。
従来技術 この種の両盤型手編機の編目移転装置として
は、一方の針床を他方の針床に対してその長手方
向に移動させ、一方の針床上の移転用編針を他方
の針床上の承継用編針に対し編針列設ピツチ内で
所定量左右方向へずれた位置に配置して、その移
転用編針に吊下された編目を所定量ずれた特定の
承継用編針と対応する位置に傾斜状態で配置し、
この状態でキヤリジを摺動させることにより、そ
のキヤリジに設けられた編目移転用通路の作用に
て、前記移転用編針がベラ抜け位置の後方からそ
の前方に進出された後に同位置の後方へ後退され
るとともに、キヤリジに設けられた編目承継用通
路の作用にて、前記特定の承継用編針がそのフツ
クにて前記傾斜編目内に突入係合する位置まで進
出された後に、そのフツクで編目を引き込むよう
に後退されて、編目の移転が行われるように構成
したものが、この出願と同一の出願人により特願
昭55−79318号として先に出願されている。
目 的 この発明は前述した先願の編目移転装置を改良
したものであつて、編目移転用通路の出口部分に
ノツクオーバー直前案内部を設け、その案内部の
作用にて、ベラ抜け位置の前方からその後方に後
退される一方の針床上の移転用編針のバツトをノ
ツクオーバー位置の直前の位置に停止させて、そ
の位置のままキヤリジの外方へ導出させるように
構成することにより、編目移転動作時において承
継用編針のフツクが移転用編針に吊下された編目
内に突入係合しないで、その編目の外側にて進
出・後退され、移転用編針の編目が承継用編針に
移転されなかつた場合でも、その編目が移転用編
針の前方部分に残つて目落ちせず、目落ちした際
の編目を両針床間の狭い隙間から拾うという煩雑
な作業を皆無にすることができる新規な両盤型手
編機の編目移転装置を提供することを目的とす
る。
実施例 以下、この発明の一実施例を図面に従つて説明
すると、平編を主体とした通常の編成をなす本機
針床1は固定金具2によりテーブル3上に固定さ
れ、その前縁には多数のワイヤ状のクシ歯4が等
間隔をおいて起立固定されるとともに、各クシ歯
4間にはフツク5a、ラツチ5b及びバツト5c
を有する編針5が各別に前後方向へ移動可能に配
置されている。前記本機針床1と協働してゴム編
等をなすゴム機針床6は取付金具7により本機針
床1の前側下部にほぼ90度の角度をなして取付け
られ、その上縁には多数のワイヤ状のクシ歯8が
前記本機針床1のクシ歯4と等しい間隔をおいて
起立固定されるとともに、各クシ歯8間にはフツ
ク9a,ラツチ9b及びバツト9cを有する編針
9が各別に上下方向へ移動可能に配置されてい
る。
そして、前記ゴム機針床6は本機針床1に対
し、第1図に示すようにゴム編が可能な上方の使
用位置と、その位置から充分下降してゴム編をな
さない下方の不使用位置とに移動配置できるよう
になつており、又、ゴム機針床6は前記使用位置
において、その各編針9が本機針床1の各編針5
に対向する位置と、対向せずに左右方向へずれる
位置とに移転配置できるようになつている。
編目移転用のキヤリジ10は前記本機針床1及
びゴム機針床6上に編針列設方向へ摺動可能に装
架されている。そのキヤリジ10の内の本機針床
1と対応する部分10aの下面には、本機針床1
上の編針5のバツト5cを導入案内するための編
目承継用通路11を構成する承継用カム体12が
固定され、その下面にて本機針床1の上面に摺接
するようになつている。又、前記キヤリジ10の
内のゴム機針床6と対応する部分10bの下面に
は、ゴム機針床6上の移転する編目Kを吊下した
編針9のバツト9cを導入案内するための編目移
転用通路13と、その他の編針9のバツト9cを
導入案内するための休止通路14とを構成する移
転用カム体15が固定され、その上縁にはゴム機
針床6の上縁レール部16に摺接する摺接部17
が設けられるとともに、下縁にはゴム機針床6の
前面に摺接する摺接片18が設けられている。
第2図に示すように前記編目承継用通路11に
は、ほぼラツパ状の導入カム19と、本機針床1
上の編針5をそのフツク5aがクシ歯4の列設線
の後方から前方へ突出するように前進させる前進
カム20と、その前進カム20にて前進された編
針5をさらに少しく前進させる再前進カム21
と、前記前進カム20の作用を受ける直前の編針
5を僅かに後退させる小量後退カム22と、前記
再前進カム21にて前進された編針5をそのフツ
ク5aがクシ歯4の列設線上にほぼ一致する位置
まで後退させる内側後退カム23と、引き続いて
編針5とそのフツク5aがクシ歯4の列設線の後
方に配置される編成準備位置Xまで後退させて、
同位置Xにて導出させる外側後退カム24とが形
成されている。
又、前記編目移転用通路13には、ほぼラツパ
状の導入カム25と、その導入カム25により導
入されたゴム機針床6上の編針9をほぼベラ抜け
直前位置(フツク9aがクシ歯8の上方に突出し
かつ編目Kが開いたラツチ9b上に吊下された位
置)からそのフツク9aがクシ歯8の列設線とほ
ぼ一致する位置ま後退させる一側後退カム26
と、そのカム26にて後退された編針9を僅かに
前進させる小量前進カム27と、引き続いて編針
9をほぼベラ抜け位置の直前まで前進させる中間
前進カム28と、さらに編針9をベラ抜け位置の
前方に前進させるベラ抜けカム29と、そのベラ
抜けカム29を経た編針9をベラ抜け位置の前方
から後方へ後退させる他側後退カム30とが形成
されている。
そして、前記編目移転用通路13の出口部分に
は、前記他側後退カム30に連続してノツクオー
バー直前案内部31が設けられ、その他側後退カ
ム30によりベラ抜け位置の前方から後方へ後退
される編針9のバツト9cをノツクオーバー位置
の直前の位置Y(前記本機針床1上の編針5の編
成準備位置Xと同状態の編成準備位置Zよりも少
しく前方の位置で、編針9のフツク9aがクシ歯
8の列設線より僅かに上方へ突出する位置)で停
止させて、その位置Yのままキヤリジ10の外方
へ導出させるようになつている。又、前記編目移
転用通路13の入口部分には切替カム32が二位
置間で切替可能に設けられ、この切替カム32が
第2図に実線で示す位置に切替配置された時に
は、前記編成準備位置Zよりも少しく前進された
位置にあるゴム機針床6上の編針9のバツト9c
のみを編目移転用通路13に導入するともに、編
成準備位置Zにあるその他の編針9のバツト9c
を休止通路14に導入し、前記切替カム32が同
図に鎖線で示す位置に切替配置された時には、編
成準備位置Zより前方にあるすべての編針9のバ
ツト9cを編目移転用通路13に導入するように
なつている。
ラツチ制御板33は一対のねじ34により前記
キヤリジ10の下面に固定され、第1図に示すよ
うにゴム機針床6上のクシ歯8の列設線よりも下
方に位置する下側制御片35と、クシ歯8の列設
線よりも上方に位置する上側制御片36とを備
え、後述するように編目移転に際し、ゴム機針床
6上の編針9のラツチ9bが後方へ倒伏するのを
一定期間継続的に阻止して、その編針9のフツク
9a内に吊下された編目Kを強制的に進出させる
ようになつている。
第2図に示すように前記ラツチ制御板33の下
側制御片35には、ゴム機針床6上の編針9が一
側後退カム26にて後退される時にその開口倒伏
状態のラツチ9b先端をすくうラツチすくい部3
7と、そのすくい部37にてすくわれたラツチ9
bを起立させる傾斜起立面38と、その起立面3
8にて起立されたラツチ9bをフツク9a側に倒
伏させて押えることにより、そのラツチ9bの先
端をクシ歯8の上方に突出配置させるラツチ押え
部39とが設けられている。又、前記ラツチ制御
板33の上側制御片36には、前記ラツチ押え部
39の作用を引き継いで編針9のラツチ9bを継
続的に押える継続押え部40と、その押え部40
の作用を受けた編針9のラツチ9bを起立状態に
保持する起立保持面41とが設けられている。
前記ラツチ制御板33の近傍においてキヤリジ
10の下面には、編地押え杆42がその基端にて
ねじ43及び規制ピン44により固定され、後述
する編目移転に際して既成の編目を下方へ押える
ようになつている。又、前記キヤリジ10のほぼ
中間部には透孔45が形成され、ゴム機針床6上
の編針9のフツク9aが突出するのを許容するよ
うになつている。
なお、図示しないが、前記両針床1,6上には
周知のゴム編をなすための一対の編成用キヤリジ
が左右方向へ摺動可能に装架され、又、その両キ
ヤリジの内の本機針床1側のキヤリジのみを単独
で使用することにより、平編等の編成を行うこと
ができるようになつている。
前記のように構成された両盤型手編機の編目移
転装置について、次に作用を説明する。
さて、この両盤型手編機においては、例えば第
3図aに示すように、予め本機針床1上の編針5
とゴム機針床6上の編針9とを互いに対向する関
係に配置した状態で、編成区間の両編針5,9を
交互に2本おきで編成に関与させて、前記一対の
編成用キヤリジによりいわゆる2目ゴム編等の編
成が行われる。そして、この編成の途中におい
て、本機針床1及びそれに装架された編成用キヤ
リジのみを使用する例えば平編等の編成に移行す
る場合に、その平編等の編成に先立ち、前記編目
移転用キヤリジ10を使用してゴム機針床6の編
針9に吊下されている編目Kが本機針床1の編針
5に移転される。
そこで、この編目移転動作について詳細に説明
すると、この場合には、まずゴム機針床6を本機
針床1に対して編針列設ピツチの半ピツチよりも
若干少ない量だけ右方向に横移動させて、その位
置に固定する。それにより、第3図bに示すよう
にゴム機針床6上の2本おきの編針9に吊下され
た左側の各編目Kは、1コース下の編目K2に対
して右方向に傾斜するとともに、そのゴム機針床
6上の編針9に対して左側へ半ピツチ以内でずれ
ている本機針床1上の特定の編針5の前方に対応
配置される。
その後、前記編成区間内において本機針床1上
の編目K1を吊下していない2本おきの各編針5
を後方休止位置から第2図に示す編成準備位置X
付近まで前進させるとともに、前記傾斜編目Kを
吊下しているゴム機針床6上の編針9を編成準備
位置Zよりも若干前方の位置まで前進させ、キヤ
リジ10下面の切替カム32を第2図の実線位置
に切替配置する。なお、この1回目の編目移転に
際しては、前記傾斜編目Kを吊下した編針9と対
応する本機針床1上の特定の各編針5(以下、第
1承継編針5という)のみを編成準備位置Xまで
前進させ、後述する2回目の編目移転時におい
て、残りの編目K1を吊下していない各編針5
(以下、第2承継用編針5という)を編成準備位
置Xに前進させてもよい。
この状態で、前記キヤリジ10を編成区間の編
針群に向かつて右側から左方向に摺動させると、
その編成区間内にある本機針床1上の各編針5の
バツト5cが編成準備位置Xから編目承継用通路
11内に順次導入され、前記傾斜編目Kを吊下し
たゴム機針床6上の各編針9(以下、第1移転編
針9という)のバツト9cが切替カム32により
編目移転用通路13内に順次導入されるととも
に、傾斜していない編目Kを吊下した各編針9
(以下、第2移転編針9という)のバツト9cが
編成準備位置Zのまま休止通路14内に導入され
る。そして、前記第1承継編針5及び第1移転編
針9が第2図の(1)位置に対応した時、第4図1a
及び第4図1bに示す状態となる。
前記キヤリジ10の引き続く摺動により、両編
針5,9が第2図の(2)位置に対応すると、第4図
2に示すように第1移転編針9が一側後退カム2
6により後退され、その開口倒伏状態のラツチ9
bがラツチ制御板33のラツチすくい部37によ
りすくわれるとともに、傾斜起立面38により起
立される。なお、この時点では第1承継編針5に
変化がない。又、ゴム機針床6上の第2移転編針
9についても変化がなく、以降キヤリジ10の外
方に導出されるまで、前記休止通路14に沿つて
編成準備位置Zのまま案内される。
引き続いて前記キヤリジ10の摺動にともない
両編針5,9が第2図の(3)位置に対応すると、第
4図3a及び第4図3bに示すように、第1移転
編針9が小量前進カム27により僅かに前進さ
れ、そのラツチ9bがラツチ押え部39によりフ
ツク9a側に倒伏保持される。又、この時点で、
編地押え杆42により第1移転編針9に吊下され
た編目Kの下側基部が押えられる。一方、前記第
1承継編針5については依然として変化がない。
次に、両編針5,9が第2図の(4)位置に対応す
ると、第4図4に示すように第1移転編針9が中
間前進カム28により前進され、そのラツチ9b
が継続押え部40及び起立保持面41により前方
倒伏状態から起立状態に保持される。それによ
り、第1移転編針9のフツク9aに吊下された編
目Kは次第に上方へ進出される。なお、この時点
においても、第1承継編針5に変化がみられな
い。
前記キヤリジ10の引き続く摺動により、両編
針5,9が第2図の(5)位置に対応すると、第4図
5に示すように、第1移転編針9が中間前進カム
28によりさらに前進されるとともに、そのラツ
チ9bが起立保持面41により起立状態に保持さ
れるため、前記編目Kがさらに進出されてその目
が大きく拡張され、その目に本機針床1上の第1
承継編針5のフツク5aが対応する。又、この時
点では、前記本機針床1上において第1承継編針
5に隣接する先行の編針5が小量後退カム22に
より僅かに後退されて、その編針5に吊下された
編目K1が後方へ僅かに引き込まれているため、
その編目K1に連なつている第1移転編針9上の
前記編目Kに緊張力が付与される。
引き続くキヤリジ10の摺動にともない両編針
5,9が第2図の(6)位置に対応すると、第4図6
a及び第4図6bに示すように、第1移転編針9
は前記(5)位置と同一の状態に維持されるが、第1
承継編針5は前進カム20によりやや急激に前進
される。従つて、その第1承継編針5のフツク5
aは前記のように拡張して緊張状態にある編目K
内に容易に突入する。
その後、キヤリジ10の摺動にともなつて両編
針5,9が第2図の(7)位置に対応すると、第4図
7に示すように第1承継編針5が前進カム20に
よりさらに前進されて、そのフツク5aが編目K
内に完全に突入する。又、この時点で、前記編地
押え杆42の作用が解除される。
キヤリジ10の引き続く摺動により、両編針
5,9が第2図の(8)位置に対応すると、第4図8
に示すように第1移転編針9がベラ抜けカム29
により前進され、そのラツチ9bがラツチ制御板
33の起立保持面41から外れて、編目Kがベラ
抜けする。又、この時点で、第1承継編針5が再
前進カム21により少しく前進される。
さらに、前進キヤリジ10の摺動にともなつて
両編針5,9が第2図の(9)位置に対応すると、第
4図9に示すように第1移転編針9が他側後退カ
ム30により後退されるとともに、第1承継編針
5が内側後退カム23により後退される。従つ
て、両編針5,9に掛け渡つた編目Kは、第1移
転編針9側においてはフツク9aを閉鎖したラツ
チ9b上に配置されるとともに、第1承継編針5
側においてはフツク5a内に配置される。
その後、キヤリジ10の摺動により両編針5,
9が第2図の(10)位置に対応すると、第1移転編針
9が他側後退カム30によりノツクオーバー直前
位置Yまで完全に後退され、そのフツク9aを閉
鎖したラツチ9b上に未だ編目Kが掛かつてい
る。一方、この時点で第1承継編針5が外側後退
カム24により編成準備位置Xまで後退され、そ
のフツク5aにて前記編目Kがクシ歯4の後方に
引き込まれるため、第4図10a及び第4図10
bに示すように、その編目Kは第1移転編針9の
閉鎖ラツチ9b上から強制的にノツクオーバーさ
れて、第1承継編針5のフツク5a内に完全に移
転される。
このようにして、各第1移転編針9の編目Kが
それぞれ対応関係にある各第1承継編針5のフツ
ク5aに順次移転され、第1回目の編目移転動作
が終了する。そして、この時点で、第6図に示す
ようにゴム機針床6上の第2移転編針9のフツク
9aに吊下された編目Kが、1コース下の編目K
2に対して右方に傾斜するとともに、本機針床1
上の第2承継編針5の前方に対応配置される。
ところで、前述した第1回目の編目移転動作時
において、第1移転編針9の編目K内に第1承継
編針5のフツク5aが突入する際、第5図a及び
第5図bに示すように、何らかの原因でたまたま
そのフツク5aが編目K内に突入せずにその外側
へ外れた場合には、前記編目Kが第1承継編針5
のフツク5aに移転されないで、いわゆる目落ち
の原因となる。このように、目落ちが生じると、
その外れた編目Kを両針床1,6間の狭い隙間か
ら苦労して拾わなければならず、その作業は極め
て煩雑なものである。
しかしながら、この実例例においては第2図、
第5図c及び第5図dから明らかなように、編目
移転用通路13の出口部分にノツクオーバー直前
案内部31が設けられていて、前記第1移転編針
9の後退が最終的にノツクオーバー直前位置Yで
規制されるようになつているため、前記編目Kは
第1移転編針9の閉鎖ラツチ9b上に残つて、そ
のフツク9aから外れることがない。従つて、前
記のように外れた編目Kを苦労して拾うというう
煩雑な作業を必要とせず、前記第1移転編針9の
閉鎖ラツチ9b上に残つている編目Kを、タツピ
ー等により第1承継編針5のフツク5aに移せば
よい。
次に、第2回目の編目移転動作について説明す
ると、この場合には、まず編目移転を終了したゴ
ム機針床6上の各第1移転編針9を第6図に示す
ように前記ノツクオーバー直前位置Yから後方休
止位置まで後退させ、キヤリジ10下面の切替カ
ム32を第2図の鎖線位置に切替配置する。な
お、前記第1移転編針9については、ノツクオー
バー直前位置Yに配置したままの状態で第2回目
の編目移転を行つてもさしつかえない。この状態
で、前記キヤリジ10を再度編成区間の編針群に
向かつて右側から左方向に摺動させると、本機針
床1上の第2承継編針5を含む各編針5のバツト
5cが編成準備位置Xから編目承継用通路11内
に順次導入されるとともに、ゴム機針床6上の傾
斜編目Kを吊下した第2移転編針9のバツト9c
が切替カム32により編成準備位置Zから編目移
転用通路13内に順次導入される。
そして、前述した第1回目の編目移転動作時と
同様に、キヤリジ10の摺動にともなつて前記第
2承継編針5及び第2移転編針9が第2図の(1)位
置と対応した時には第7図aの状態になり、両編
針5,9が第2図の(3)、(6)、(10)位置と対応し
た時にはそれぞれ第7図b、第7図c、第7図d
の状態になつて、各第2移転編針9の編目Kが各
第2承継編針5のフツク5aに順次移転され、第
2回目の編目移転動作が終了する。
このように、編目移転用キヤリジ10の2回に
わたる摺動操作により、ゴム機針床6上の編針9
の編目Kが本機針床1上の編針5にすべて移転さ
れた後、ゴム機針床6をゴム編が不可能な下方の
不使用位置に配置して、本機針床1及びその針床
専用の編成用キヤリジを使用することにより、平
編等の編成を行うことができる。
又、この平編等の編成から再びゴム編の編成に
移行する場合には、ゴム機針床6を上方の使用位
置に配置するとともに、本機針床1上の編針5中
の適数本おきの編針5に吊下された編目K1を例
えば目移し具等によりゴム機針床6上の対応する
編針9のフツク9aにそれぞれ移転し、その後、
両編成用キヤリジを使用してゴム編を行うことが
できる。
なお、前記の編目移転は、いわゆる2目ゴム編
の場合について説明したが、その外に、例えば、
予め互に対向する関係に配置された両編針5,9
を交互に1本おきで編成に関与させたいわゆる1
目ゴム編の場合、あるいは、予め編針列設ピツチ
の半ピツチ分ずれた関係に配置された両編針5,
9を編成区間の全域にわたつてすべて使用したい
わゆる総ゴム編の場合についても、実施すること
ができる。
すなわち、前記1目ゴム編の場合の編目移転に
際しては、前述した2目ゴム編の編目移転時と同
様に、ゴム機針床6を本機針床1に対し編針列設
ピツチの半ピツチ以内で右側に横移動させて固定
し、この状態で前記編目移転用のキヤリジ10を
編成区間の右側から左方向へ1回摺動させること
により、ゴム機針床6上の編針9に吊下された編
目Kを本機針床1上の編針5のフツク5aに移転
することができる。又、前記総ゴム編の場合の編
目移転に際しては、ゴム機針床6を本機針床1に
対し編針列設ピツチとほぼ等しい量だけ右側に横
移動させて固定し、この状態でキヤリジ10を左
方向へ1回摺動させることにより、前記2目ゴム
編の編目移転時とほぼ同様に、ゴム機針床6上の
編針9に吊下された編目Kを本機針床1上の編針
5のフツク5aに移転することができる。
ところで、前述した編目移転において、移転編
針9は最終的にノツクオーバー直前案内部31に
よりノツクオーバー直前位置Yにとどめられるた
め、移転する編目Kが特に大きい場合や、承継編
針5の後退量が少ない場合に、前記編目Kが移転
編針9の閉じたラツチ9b上に残ることがある。
このような場合には、移転編針9を手若しくは手
動柄板等によつてノツクオーバー位置まで強制的
に下げることにより、前記編目Kを完全にノツク
オーバーさせることができる。
なお、この発明は前記実施例の構成に限定され
るものではなく、例えば、前記実施例におけるラ
ツチ制御板33に代えてラツチ制御刷毛を設け、
その刷毛によりゴム機針床6上の移転編針9のラ
ツチ9bを所定状態に作動若しくは保持するよう
に構成する等、この発明の趣旨から逸脱しない範
囲で各部の構成を任意に変更することも可能であ
る。
効 果 以上詳述したようにこの発明は、編目移転用通
路の出口部分にノツクオーバー直前案内部を設
け、その案内部の作用にて、ベラ抜け位置の前方
からその後方に後退される一方の針床上の移転用
編針のバツトをノツクオーバー位置の直前の位置
で停止させて、その位置のままキヤリジの外方へ
導出させるように構成したので、編目移転動作時
において他方の針床上の承継用編針のフツクが移
転用編針に吊下された編目内に突入係合しない
で、その編目の外側にて進出・後退され、移転用
編針の編目が承継用編針に移転されなかつた場合
でも、その編目が移転用編針の前方部分に残つて
目落ちせず、目落ちした際の編目を両針床間の狭
い隙間から拾うという煩雑な作業を皆無にするこ
とができるという優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明を具体化した両盤型手編機の
要部側断面図、第2図はそのキヤリジを中間部で
破断して示す下面図、第3図a,bは第1回目の
編目移転前の編目の状態を展開して示す部分正面
図、第4図1a,2,3a,4,5,6a,7〜
9,10a及び第4図1b,3b,6b,10b
は第1回目の編目移転時における動作状態を順に
示す断面図及び斜視図、第5図a〜dは第1回目
の編目移転に際して編目が移転されなかつた場合
の動作状態を順に示す断面図、第6図は第2回目
の編目移転前の編目の状態を展開して示す部分正
面図、第7図a〜dは第2回目の編目移転時にお
ける動作状態を順に示す斜視図である。 本機針床……1、編針……5、フツク……5
a、ラツチ……5b、バツト……5c、ゴム機針
床……6、編針……9、フツク……9a、ラツチ
……9b、バツト……9c、キヤリジ……10、
編目承継用通路……11、編目移転用通路……1
3、ノツクオーバー直前案内部……31、ラツチ
制御板……33、編地押え杆……42、編目……
K。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 多数の編針5,9をそれぞれ配列した一対の
    針床1,6上に、編針列設方向へ摺動可能なキヤ
    リジ10を装架し、 そのキヤリジ10の内の一方の針床6と対応す
    る部分10bに、移転するための編目Kを吊下し
    た前記一方の針床6の編針9のバツト9cを導入
    し、かつその編針9をベラ抜け位置の後方からそ
    の前方に進出させた後に同位置の後方に後退させ
    る編目移転用通路13を設け、 前記キヤリジ10の内の他方の針床1と対応す
    る部分10aに、前記編目移転用通路13の編針
    9の編目Kを承継するための前記他方の針床1の
    編針5のバツト5cを導入し、かつその編針5を
    フツク5aが前記編目K内に突入係合する位置ま
    で進出させた後にそのフツク5aで編目Kを引き
    込むように後退させる編目承継用通路11を設け
    た 両盤型手編機の編目移転装置において、 前記編目移転用通路13の出口部分に、前記ベ
    ラ抜け位置の前方からその後方に後退される前記
    一方の針床6の編針9のバツト9cをノツクオー
    バー位置の直前の位置で停止させて、その位置の
    ままキヤリジ10の外方に導出させるノツクオー
    バー直前案内部31を設けたことを特徴とする両
    盤型手編機の編目移転装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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