JPS62156255A - マルテンサイト系耐熱ステンレス鋼 - Google Patents
マルテンサイト系耐熱ステンレス鋼Info
- Publication number
- JPS62156255A JPS62156255A JP29932285A JP29932285A JPS62156255A JP S62156255 A JPS62156255 A JP S62156255A JP 29932285 A JP29932285 A JP 29932285A JP 29932285 A JP29932285 A JP 29932285A JP S62156255 A JPS62156255 A JP S62156255A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- steel
- heat
- resistance
- oxidation resistance
- cold forgeability
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Classifications
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F02—COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
- F02B—INTERNAL-COMBUSTION PISTON ENGINES; COMBUSTION ENGINES IN GENERAL
- F02B3/00—Engines characterised by air compression and subsequent fuel addition
- F02B3/06—Engines characterised by air compression and subsequent fuel addition with compression ignition
Landscapes
- Combustion Methods Of Internal-Combustion Engines (AREA)
- Heat Treatment Of Steel (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
(産業上の利用分野)
本発明は、ディーゼルエンジンの予燃焼室等の材料とし
て好適な耐ヒートチェック性、冷間鍛造性、耐酸化性に
優れたマルテンサイト系耐熱ステンレス鋼に関する。
て好適な耐ヒートチェック性、冷間鍛造性、耐酸化性に
優れたマルテンサイト系耐熱ステンレス鋼に関する。
(従来技術)
ディーゼルエンジンの主燃料室内で効率的に燃焼が行わ
れるように燃焼ガスを吹き込むための予燃焼室は、85
0℃前後の高温酸化性雰囲気で使用され、かつ繰り返し
加熱、冷却を受け、さらにシリンダーヘタドによる拘束
を受ける等、苛酷な環境下で用いられるため、予燃焼室
用材料としては耐ヒートチェック性、耐酸化性、高温強
度に優れ、かつ熱膨張が小さいことが要求されていた。
れるように燃焼ガスを吹き込むための予燃焼室は、85
0℃前後の高温酸化性雰囲気で使用され、かつ繰り返し
加熱、冷却を受け、さらにシリンダーヘタドによる拘束
を受ける等、苛酷な環境下で用いられるため、予燃焼室
用材料としては耐ヒートチェック性、耐酸化性、高温強
度に優れ、かつ熱膨張が小さいことが要求されていた。
このため、従来予燃焼室用材料としてNi、 Co基の
超耐熱合金が使用されていたが、これら合金は高価であ
るとともに加工性が悪く、精密鋳造法で作られており生
産性についても劣るものであった。
超耐熱合金が使用されていたが、これら合金は高価であ
るとともに加工性が悪く、精密鋳造法で作られており生
産性についても劣るものであった。
近年、前記のNi、 Co基合金の欠点を解消するため
の耐熱鋼として、マルテンサイト系のSun 616や
、5tl1)616のC55iSCr含有量を増加させ
た鋼が一部使用されている。
の耐熱鋼として、マルテンサイト系のSun 616や
、5tl1)616のC55iSCr含有量を増加させ
た鋼が一部使用されている。
(解決しようとする問題点)
しかしながら、前者の5U1)616はGO% Ni基
合金に比べて耐ヒートチェック性、高温強度が劣るもの
であり、かつ、後者の鋼は高温強度、耐酸化性について
は優れてはいるが、耐ヒートチェック性、冷間鍛造性に
ついては満足し得るものではなかった。
合金に比べて耐ヒートチェック性、高温強度が劣るもの
であり、かつ、後者の鋼は高温強度、耐酸化性について
は優れてはいるが、耐ヒートチェック性、冷間鍛造性に
ついては満足し得るものではなかった。
このように、従来鋼には850℃という高温域での使用
に耐える、優れた耐ヒートチェック性、高温強度、耐酸
化性を有し、かつ複雑な形状を有する予燃焼室を冷間で
成形し得る優れた冷間鍛造性を有する耐熱鋼はなかった
。
に耐える、優れた耐ヒートチェック性、高温強度、耐酸
化性を有し、かつ複雑な形状を有する予燃焼室を冷間で
成形し得る優れた冷間鍛造性を有する耐熱鋼はなかった
。
(問題点を解決するための手段)
本発明はかかる従来鋼の欠点に鑑みてなしたもので、本
発明者等は0.5 Ni −12〜18Cr −I M
o鋼において耐ヒートチェック性、冷間鍛造性、耐酸化
◆蟲に及ぼす各種合金元素の影響について調査した結果
、第1図より知られるように加熱温度800°Cにおけ
る割れ発生までの加熱、冷却の繰り返しサイクル数は0
.10%以上のA1を含有させることにより、急激に上
昇し、耐ヒートチェック性が大幅に向上すること、また
第2図より知られるように^1含有量が0.10%以上
に達すると焼なまし後の硬さが低下し、冷間鍛造性を大
幅に向上させることを見出した。
発明者等は0.5 Ni −12〜18Cr −I M
o鋼において耐ヒートチェック性、冷間鍛造性、耐酸化
◆蟲に及ぼす各種合金元素の影響について調査した結果
、第1図より知られるように加熱温度800°Cにおけ
る割れ発生までの加熱、冷却の繰り返しサイクル数は0
.10%以上のA1を含有させることにより、急激に上
昇し、耐ヒートチェック性が大幅に向上すること、また
第2図より知られるように^1含有量が0.10%以上
に達すると焼なまし後の硬さが低下し、冷間鍛造性を大
幅に向上させることを見出した。
これは、0.10%以上のAlを含有させることにより
Ac+変態点が850℃以上に上昇し、予燃焼室の最
高使用温度を上まわり、かつ^lがAl)Osの保護皮
膜を生成し、耐酸化性を向上させることによりヒートチ
ェックの発生を抑制し、耐ヒートチェック性を向上させ
るものであり、またAlは鋼中においてAlNを生成し
、Nを固定し、かつ結晶粒を微糊化することにより、冷
間鍛造性を向上させるものである。
Ac+変態点が850℃以上に上昇し、予燃焼室の最
高使用温度を上まわり、かつ^lがAl)Osの保護皮
膜を生成し、耐酸化性を向上させることによりヒートチ
ェックの発生を抑制し、耐ヒートチェック性を向上させ
るものであり、またAlは鋼中においてAlNを生成し
、Nを固定し、かつ結晶粒を微糊化することにより、冷
間鍛造性を向上させるものである。
さらに、本発明においてはフェライト量を抑制するため
St含有量の上限を0.60%と規制するとともにCr
s MO% V等の含有量の上限を抑制し、高温強度を
高めたものであり、また優れた冷間鍛造性を得るためS
i量の上限を0.60%、より好゛ましくは0.45%
以下と抑制したものである。
St含有量の上限を0.60%と規制するとともにCr
s MO% V等の含有量の上限を抑制し、高温強度を
高めたものであり、また優れた冷間鍛造性を得るためS
i量の上限を0.60%、より好゛ましくは0.45%
以下と抑制したものである。
本発明はこれらの知見をもとに、へ!量を0.10〜1
.00%、Si量を0.60%以下、Cr量を15.0
〜18.0%とすることによって、優れた耐ヒートチ
ェック性、冷間鍛造性および耐酸化性を有し、ディーゼ
ルエンジンの予燃焼室等の耐熱材料として好適なマルテ
ンサイト系耐熱ステンレス鋼の開発に成功したものであ
る。
.00%、Si量を0.60%以下、Cr量を15.0
〜18.0%とすることによって、優れた耐ヒートチ
ェック性、冷間鍛造性および耐酸化性を有し、ディーゼ
ルエンジンの予燃焼室等の耐熱材料として好適なマルテ
ンサイト系耐熱ステンレス鋼の開発に成功したものであ
る。
以下に、本発明鋼について詳述する。
第1発明鋼は、重量比にしてC0.15〜0.65%、
Si 0.60%以下、Mn 1.0%以下、Ni 0
.20〜1.5%、Cr 15.0〜18.0%、Mo
0.50〜2.0%、Alo、 10〜1.0%を含
有し、残部Peならびに不純物元素からなり、第2発明
鋼は第1発明鋼にV 0.20〜1.0%、W 0.2
0〜1.0%のうち1種ないし2種を含有させ、第1発
明鋼の高温強度をさらに向上させたもので、第3発明鋼
は第1発明鋼にTi0.75〜3.0%、Nb 0.7
5〜3.0%、Zr 0.75〜3.0%のうち1種な
いし2種以上を含有させ、第1発明鋼の冷間鍛造性を向
上させたものである。
Si 0.60%以下、Mn 1.0%以下、Ni 0
.20〜1.5%、Cr 15.0〜18.0%、Mo
0.50〜2.0%、Alo、 10〜1.0%を含
有し、残部Peならびに不純物元素からなり、第2発明
鋼は第1発明鋼にV 0.20〜1.0%、W 0.2
0〜1.0%のうち1種ないし2種を含有させ、第1発
明鋼の高温強度をさらに向上させたもので、第3発明鋼
は第1発明鋼にTi0.75〜3.0%、Nb 0.7
5〜3.0%、Zr 0.75〜3.0%のうち1種な
いし2種以上を含有させ、第1発明鋼の冷間鍛造性を向
上させたものである。
以下に本発明鋼の成分限定理由について説明する。
Cはオーステナイト生成元素であるとともにCr5M0
% V等と結合して炭化物を形成し、高温強度を向上さ
せるために有効な元素であり、この効果を得るには0.
15%以上含有させる必要がある。
% V等と結合して炭化物を形成し、高温強度を向上さ
せるために有効な元素であり、この効果を得るには0.
15%以上含有させる必要がある。
しかし、Cを多量に含有させると冷間鍛造性、耐食性を
損うので上限を0.65%とした。
損うので上限を0.65%とした。
Siは説酸作用を有するとともに耐酸化性を高めるのに
有効な元素である。しかし、Siを多量に含有させると
素地を強化し、冷間鍛造性をtiうため上限を0.60
%とした。なお、より優れた冷間鍛造性を得るには0.
45%以下にすることが望ましい。
有効な元素である。しかし、Siを多量に含有させると
素地を強化し、冷間鍛造性をtiうため上限を0.60
%とした。なお、より優れた冷間鍛造性を得るには0.
45%以下にすることが望ましい。
MnはStと同様に脱酸作用を有する元素である。
しかし、Mnを多量に含有させると耐酸化性が低下する
ので上限を1.0%とした。
ので上限を1.0%とした。
Niはオーステナイト生成元素であるとともに高温強度
を高めるのに有効な元素であり、この効果を得るには0
.20%以上含有させる必要がある。しかし、1.5%
を越えて含有させると冷間鍛造性を損うとともに変態点
を下げ、耐ヒートチェック性を害するので上限を1.5
%とした。
を高めるのに有効な元素であり、この効果を得るには0
.20%以上含有させる必要がある。しかし、1.5%
を越えて含有させると冷間鍛造性を損うとともに変態点
を下げ、耐ヒートチェック性を害するので上限を1.5
%とした。
Crは耐熱鋼として要求される耐酸化性と耐食性を確保
するために必要な元素であり、少なくとも15.0%以
上含有させる必要がある。しかし、Crを多量に含有さ
せると冷間鍛造性を損うとともにフェライト量が増加し
必要な強度が得られなくなるため上限を18%とした。
するために必要な元素であり、少なくとも15.0%以
上含有させる必要がある。しかし、Crを多量に含有さ
せると冷間鍛造性を損うとともにフェライト量が増加し
必要な強度が得られなくなるため上限を18%とした。
Moは炭化物を形成し高温強度を高めるために有効な元
素であり、0.50%以上含有させる必要がある。しか
し、多量に含有させるとフェライト量が増加し強度が低
下するので上限を2.0%とした。
素であり、0.50%以上含有させる必要がある。しか
し、多量に含有させるとフェライト量が増加し強度が低
下するので上限を2.0%とした。
AlはAl工0コの保護皮膜を生成し、耐酸化性を改善
するとともに変態点を上げ、耐ヒートチェック性を高め
、かつAlNを生成し、Nを固定することによって冷間
鍛造性を改善する元素であり、これらの効果を得るには
0.10%以上含有させる必要があり、下限を0.1θ
%とした。
するとともに変態点を上げ、耐ヒートチェック性を高め
、かつAlNを生成し、Nを固定することによって冷間
鍛造性を改善する元素であり、これらの効果を得るには
0.10%以上含有させる必要があり、下限を0.1θ
%とした。
しかし、Alを多量に含有させると、必要以上に^1h
03が増加し、かえって冷間鍛造性を害するので上限を
1.0%とした。v、Wは炭化物を形成することによっ
て高温強度を高めるにを効な元素であり、この効果を得
るにはv、Wともに0.20%以上含有させる必要があ
り下限を0.20%とした。
03が増加し、かえって冷間鍛造性を害するので上限を
1.0%とした。v、Wは炭化物を形成することによっ
て高温強度を高めるにを効な元素であり、この効果を得
るにはv、Wともに0.20%以上含有させる必要があ
り下限を0.20%とした。
しかし、vSWを多量に含有させても効果の向上が小さ
く、かつフェライト量が多くなることによって強度が低
下するので上限を1.0%とした。
く、かつフェライト量が多くなることによって強度が低
下するので上限を1.0%とした。
TL Nbs ZrはC,Nと結合し、C,Nを固定化
することによって冷間鍛造性を改善する元素であり、い
ずれも0.75%以上含有させる必要がある。
することによって冷間鍛造性を改善する元素であり、い
ずれも0.75%以上含有させる必要がある。
しかし、TL Nbs Zrを多量に含有させると強度
が低下するので上限を3.0%とした。
が低下するので上限を3.0%とした。
(実施例)
つぎに本発明鋼の特徴を従来鋼、比較鋼と比べて実施例
でもって明らかにする。
でもって明らかにする。
第1表はこれらの供試鋼の化学成分を示すものである。
以下余白
第1表
ト
レ
レ
第1表においてA−L鋼は本発明鋼で、M−Q鋼は比較
鋼で、R鋼は従来鋼で5U1)616である。
鋼で、R鋼は従来鋼で5U1)616である。
そして、高周波誘導炉で第1表の化学成分を有する供試
鋼を熔解し、20kg鋼塊を製造した。第2表は前記鋼
塊を60φに鍛伸し、1050℃で1時間加熱したのち
空冷し、ついで750℃で2時間加熱した後、空冷し、
切削により試験片を作製し、耐ヒートチェック性を測定
しその結果を示したものである。
鋼を熔解し、20kg鋼塊を製造した。第2表は前記鋼
塊を60φに鍛伸し、1050℃で1時間加熱したのち
空冷し、ついで750℃で2時間加熱した後、空冷し、
切削により試験片を作製し、耐ヒートチェック性を測定
しその結果を示したものである。
試験片として、外径40φ×高さ8fl×内径上端8φ
、下端27φのテーパ孔を有するものを用い、試験条件
として、高周波加熱装置を使用し、加熱温度を800℃
、900℃とし、1サイクル38.5秒で急速加熱−強
制空冷、100〜150℃で水冷という処理を施し、耐
ヒートチェック性は面焼きにより試験片のエツジ部に初
期割れが発生するまでの回数で評価した。
、下端27φのテーパ孔を有するものを用い、試験条件
として、高周波加熱装置を使用し、加熱温度を800℃
、900℃とし、1サイクル38.5秒で急速加熱−強
制空冷、100〜150℃で水冷という処理を施し、耐
ヒートチェック性は面焼きにより試験片のエツジ部に初
期割れが発生するまでの回数で評価した。
第2表
第2表から知られるように、従来鋼であるR鋼の初期割
れ発生までの加熱−冷却の繰り返し回数は800℃で4
3回、900℃で24回と少なく、耐ヒートチェック性
は低いものであり、また比較鋼であるM鋼の初期割れ発
生までの回数は800℃で51回、900℃で28回と
従来鋼と同様に低いものであった。
れ発生までの加熱−冷却の繰り返し回数は800℃で4
3回、900℃で24回と少なく、耐ヒートチェック性
は低いものであり、また比較鋼であるM鋼の初期割れ発
生までの回数は800℃で51回、900℃で28回と
従来鋼と同様に低いものであった。
さらに比較鋼であるP鋼は800℃で85回、900℃
で51回と、従来鋼に比べて若干向上しているが満足し
得るものではなかった。
で51回と、従来鋼に比べて若干向上しているが満足し
得るものではなかった。
従来鋼であるR鋼、比較鋼であるM、Pillに対して
、本発明鋼であるA−L鋼の初期割れ発生までの加熱−
冷却の繰り返し数は一1800℃で1)2〜155回、
900℃で65〜91回と従来鋼に比べて800℃、9
00℃ともに3倍程度の繰り返し数を示しており、本発
明鋼であるA−L鋼は従来鋼に比べて優れた耐ヒートチ
ェック性を有するものである。
、本発明鋼であるA−L鋼の初期割れ発生までの加熱−
冷却の繰り返し数は一1800℃で1)2〜155回、
900℃で65〜91回と従来鋼に比べて800℃、9
00℃ともに3倍程度の繰り返し数を示しており、本発
明鋼であるA−L鋼は従来鋼に比べて優れた耐ヒートチ
ェック性を有するものである。
また、第3表は前記と同様に溶製した20kc鋼塊を1
5φに鍛伸し、前記と同一の熱処理を施した後切削加工
によって10φX15龍の試験片を作製し、耐酸化性を
測定しその結果を示したものである。
5φに鍛伸し、前記と同一の熱処理を施した後切削加工
によって10φX15龍の試験片を作製し、耐酸化性を
測定しその結果を示したものである。
試験方法として、前記試験片を磁性ルツボに入れ、大気
中で800℃、900℃、1000℃の各温度において
2QIIr連続加熱した後、酸化増量を測定した。
中で800℃、900℃、1000℃の各温度において
2QIIr連続加熱した後、酸化増量を測定した。
以下余白
第3表
第3表より知られるように、従来鋼であるR鋼の酸化増
量は800℃で0.459 mg/cni、900℃で
12.37 nag/cd、 1000℃で43.4m
g/cnlと各温度ともに多いものである。
量は800℃で0.459 mg/cni、900℃で
12.37 nag/cd、 1000℃で43.4m
g/cnlと各温度ともに多いものである。
また、比較鋼であるM鋼、P鋼の酸化増量については8
00℃において0.26mg/cj以上、900℃にお
いて7mg/cd以上、1000℃において27mg/
cn1以上と従来鋼と同様に多く、M鋼、P鋼はともに
耐酸化性については劣るものである。
00℃において0.26mg/cj以上、900℃にお
いて7mg/cd以上、1000℃において27mg/
cn1以上と従来鋼と同様に多く、M鋼、P鋼はともに
耐酸化性については劣るものである。
これらに対して、本発明鋼であるA −L SIの酸化
増量は800℃で0.220〜0.106 mg/c4
.900℃で6.12〜2.96tsg/ crA 、
1000℃で19.7〜10.6mg/calと従来
鋼に比べて800℃、900℃、1000℃ともに半分
以下であり、本発明鋼であるA −L mは従来鋼に比
べて酸化増量が大幅に少なく優れた耐酸化性を有するも
のである。
増量は800℃で0.220〜0.106 mg/c4
.900℃で6.12〜2.96tsg/ crA 、
1000℃で19.7〜10.6mg/calと従来
鋼に比べて800℃、900℃、1000℃ともに半分
以下であり、本発明鋼であるA −L mは従来鋼に比
べて酸化増量が大幅に少なく優れた耐酸化性を有するも
のである。
また、第4表は前記と同一方法で15φに鍛伸し、95
0℃で3時間加熱した後、炉冷し、切削加工によって試
験片を作製し、焼なまし硬さと、絞りを測定し、その結
果を示したものである。
0℃で3時間加熱した後、炉冷し、切削加工によって試
験片を作製し、焼なまし硬さと、絞りを測定し、その結
果を示したものである。
絞りについては、JISA号試験片を用いて測定したも
のである。
のである。
以下余白
第4表
硬さはHRB91.5と高いものであり、絞りは53.
8%と低いものであり、従来鋼は冷間鍛造性について劣
るものである。
8%と低いものであり、従来鋼は冷間鍛造性について劣
るものである。
また、比較鋼であるM鋼、N鋼、Q鋼の硬さはII R
391,0〜92.7であり、絞りは52.1〜54.
3%と従来鋼に比べて劣るものである。
391,0〜92.7であり、絞りは52.1〜54.
3%と従来鋼に比べて劣るものである。
これらに対して、本発明鋼であるA−L鋼の硬さは)I
RB87.6〜75.5と従来鋼に比べて低いものであ
り、絞りは64.6〜86.5%と従来鋼に比べて高い
ものであり、本発明鋼であるA−L鋼は従来鋼に比べて
優れた冷間鍛造性を有するものである。
RB87.6〜75.5と従来鋼に比べて低いものであ
り、絞りは64.6〜86.5%と従来鋼に比べて高い
ものであり、本発明鋼であるA−L鋼は従来鋼に比べて
優れた冷間鍛造性を有するものである。
前記のように、従来鋼であるR鋼が耐ヒートチェック性
、耐酸化性および冷間鍛造性が劣るものであり、かつ比
較鋼であるM鋼は耐ヒートチェック性、耐酸化性、冷間
鍛造性のいずれもが劣るものであり、また比較鋼である
N鋼、Q鋼は冷間鍛造性、P鋼は耐ヒートチェック性、
耐酸化性が劣るものであるのに対して、本発明鋼である
A−L鋼はいずれも耐ヒートチェック性、耐酸化性、冷
間鍛造性のいずれについても優れたものである。
、耐酸化性および冷間鍛造性が劣るものであり、かつ比
較鋼であるM鋼は耐ヒートチェック性、耐酸化性、冷間
鍛造性のいずれもが劣るものであり、また比較鋼である
N鋼、Q鋼は冷間鍛造性、P鋼は耐ヒートチェック性、
耐酸化性が劣るものであるのに対して、本発明鋼である
A−L鋼はいずれも耐ヒートチェック性、耐酸化性、冷
間鍛造性のいずれについても優れたものである。
(発明の効果)
上述のように本発明鋼は、800〜1000℃という高
温域で優れた耐ヒートチェック性、耐酸化性を有するも
のであり、かつ冷間鍛造性についても大幅に改善したも
のであり、本発明鋼はディーゼルエンジンの予燃焼室等
の850℃前後の高温酸化性雰囲気で使用する材料とし
て好適なマルテンサイト系耐熱ステンレス鋼であり高い
実用性を有するものである。
温域で優れた耐ヒートチェック性、耐酸化性を有するも
のであり、かつ冷間鍛造性についても大幅に改善したも
のであり、本発明鋼はディーゼルエンジンの予燃焼室等
の850℃前後の高温酸化性雰囲気で使用する材料とし
て好適なマルテンサイト系耐熱ステンレス鋼であり高い
実用性を有するものである。
第1図は800℃における割れ発生までの繰り返し数と
A1)lとの関係を示した線図で、第2図は焼なまし硬
さとAliとの関係を示した線図である。 代表特許出願人 じ′
A1)lとの関係を示した線図で、第2図は焼なまし硬
さとAliとの関係を示した線図である。 代表特許出願人 じ′
Claims (3)
- (1)重量比にして、C0.15〜0.65%、Si0
.60%以下、Mn1.0%以下、Ni0.20〜1.
5%、Cr15.0〜18.0%、Mo0.50〜2.
0%、Al0.10〜1.0%を含有し、残部Feなら
びに不純物元素からなることを特徴とするマルテンサイ
ト系耐熱ステンレス鋼。 - (2)重量比にして、C0.15〜0.65%、Si0
.60%以下、Mn1.0%以下、Ni0.20〜1.
5%、Cr15.0〜18.0%、Mo0.50〜2.
0%、Al0.10〜1.0%を含有し、さらにV0.
20〜1.0%、W0.20〜1.0%のうち1種ない
し2種を含有させ、残部Feならびに不純物元素からな
ることを特徴とするマルテンサイト系耐熱ステンレス鋼
。 - (3)重量比にして、C0.15〜0.65%、Si0
.60%以下、Mn1.0%以下、Ni0.20〜1.
5%、Cr15.0〜18.0%、Mo0.50〜2.
0%、Al0.10〜1.0%を含有し、さらにTi0
.75〜3.0%、Nb0.75〜3.0%、Zr0.
75〜3.0%のうち1種ないし2種以上を含有させ、
残部Feならびに不純物元素からなることを特徴とする
マルテンサイト系耐熱ステンレス鋼。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP29932285A JPH0617543B2 (ja) | 1985-12-27 | 1985-12-27 | マルテンサイト系耐熱ステンレス鋼 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP29932285A JPH0617543B2 (ja) | 1985-12-27 | 1985-12-27 | マルテンサイト系耐熱ステンレス鋼 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS62156255A true JPS62156255A (ja) | 1987-07-11 |
JPH0617543B2 JPH0617543B2 (ja) | 1994-03-09 |
Family
ID=17871038
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP29932285A Expired - Lifetime JPH0617543B2 (ja) | 1985-12-27 | 1985-12-27 | マルテンサイト系耐熱ステンレス鋼 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0617543B2 (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH01142057A (ja) * | 1987-11-28 | 1989-06-02 | Aichi Steel Works Ltd | ピストンリング用溶製鋼 |
US5492573A (en) * | 1993-04-19 | 1996-02-20 | Hitachi Metals, Ltd. | High-strength stainless steel for use as material of fuel injection nozzle or needle for internal combustion engine, fuel injection nozzle made of the stainless steel |
JP2020050917A (ja) * | 2018-09-27 | 2020-04-02 | 日鉄ステンレス株式会社 | 冷間加工性に優れる高硬度・高耐食性用途のマルテンサイト系ステンレス鋼及びその製造方法 |
-
1985
- 1985-12-27 JP JP29932285A patent/JPH0617543B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH01142057A (ja) * | 1987-11-28 | 1989-06-02 | Aichi Steel Works Ltd | ピストンリング用溶製鋼 |
US5492573A (en) * | 1993-04-19 | 1996-02-20 | Hitachi Metals, Ltd. | High-strength stainless steel for use as material of fuel injection nozzle or needle for internal combustion engine, fuel injection nozzle made of the stainless steel |
JP2020050917A (ja) * | 2018-09-27 | 2020-04-02 | 日鉄ステンレス株式会社 | 冷間加工性に優れる高硬度・高耐食性用途のマルテンサイト系ステンレス鋼及びその製造方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0617543B2 (ja) | 1994-03-09 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US4721600A (en) | Superplastic ferrous duplex-phase alloy and a hot working method therefor | |
JP2820776B2 (ja) | 析出硬化フェライト―パーライト鋼 | |
JPS6250542B2 (ja) | ||
JPH0382741A (ja) | 耐応力腐食割れ性に優れた形状記憶ステンレス鋼およびその形状記憶方法 | |
JPS62156255A (ja) | マルテンサイト系耐熱ステンレス鋼 | |
US5106578A (en) | Cast-to-near-net-shape steel body of heat-resistant cast steel | |
GB2103243A (en) | Ni-cr-w alloy having improved high temperature fatigue strength and method of producing the same | |
JPS62196356A (ja) | マルテンサイト系耐熱ステンレス鋼 | |
CN104388832A (zh) | 船用曲轴材料的制造方法及由该方法制造的船用曲轴 | |
JPH03146637A (ja) | 鋳鉄及びその改質方法 | |
JPH09209092A (ja) | ディーゼルエンジン用副燃焼室口金 | |
GB2047742A (en) | Iron-based nickel alloy | |
JPS6187852A (ja) | 耐熱オ−ステナイト鋳鋼 | |
JPS6070166A (ja) | 耐クリ−プ耐酸化性低合金鋼 | |
JPH03134144A (ja) | ニッケル基合金部材およびその製造方法 | |
US4049432A (en) | High strength ferritic alloy-D53 | |
JPH1068050A (ja) | 耐熱へたり性に優れたばね用ステンレス鋼 | |
JPS61117251A (ja) | 耐熱鋼 | |
JPS60245772A (ja) | 高低圧一体型蒸気タ−ビンロ−タ用低合金鋼 | |
JPH02301514A (ja) | 形状記憶ステンレス鋼の形状記憶方法 | |
JPS6013050A (ja) | 耐熱合金 | |
JPS589829B2 (ja) | 高温耐食性、高温耐酸化性、および高温強度を有する鉄基合金 | |
JPS61143567A (ja) | 高温バネの製造方法 | |
JPS627832A (ja) | 熱間加工性の優れた高合金鋼 | |
JPS61182871A (ja) | 耐熱性オ−ステナイト球状黒鉛鋳鉄の製造法 |