JPS62153675A - 恒温多湿冷蔵装置 - Google Patents

恒温多湿冷蔵装置

Info

Publication number
JPS62153675A
JPS62153675A JP29614685A JP29614685A JPS62153675A JP S62153675 A JPS62153675 A JP S62153675A JP 29614685 A JP29614685 A JP 29614685A JP 29614685 A JP29614685 A JP 29614685A JP S62153675 A JPS62153675 A JP S62153675A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cooler
brine
refrigerator
relay
temperature
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP29614685A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0356394B2 (ja
Inventor
安夫 原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hoshizaki Electric Co Ltd
Original Assignee
Hoshizaki Electric Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hoshizaki Electric Co Ltd filed Critical Hoshizaki Electric Co Ltd
Priority to JP29614685A priority Critical patent/JPS62153675A/ja
Publication of JPS62153675A publication Critical patent/JPS62153675A/ja
Publication of JPH0356394B2 publication Critical patent/JPH0356394B2/ja
Granted legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Devices That Are Associated With Refrigeration Equipment (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 この発明は、果実や生野菜その他肉、魚等の生鮮食品を
冷却貯蔵し、また冷凍食品を解凍する際に、庫内温度の
変動を最小に抑制すると共に、庫内湿度を高く保持し得
る恒温多湿冷蔵装置に関するものである。
従来技術 果実や野菜その他肉、魚等の生鮮食品を長期に亘り変質
させることなく冷凍貯蔵し、また冷凍食品を徐々に解凍
する場合は、一般に冷蔵庫内の温度変化を少なく抑え、
併せて食品からの水分蒸発を防止するよう管理する必要
がある。
この要請に応える従来公知の冷蔵装置としては、冷蔵庫
の内部壁面を冷却水により循環冷却したり、冷却水を散
布して庫内空気を冷却したり、また庫内に設けた貯水部
の水をヒーター加熱して蒸気の完敗により加湿する等の
構成が提案されている。
しかし冷却水の循環により庫内を冷却する装置は、水の
凍結点(0℃)以上でのみ使用し得るものである。この
ため冷却水の温度を約1°Cに保っても、庫内壁面での
熱損失、庫内空気との熱交換損失等により、庫内温度は
約3°C8度にしか降下させられないという難点がある
。しかも該装置では、冷却管を壁面の全域に亘って配設
する必要があり、構造が複雑で製造コストが嵩む問題点
があった。
また冬期の如く周囲環境の温度が極度に低下すると、冷
却水が凍結して庫内冷却が不能になったり、極端な場合
には冷却管が凍結破裂する事故も発生している。
そこで冷却水に代え、循環冷却媒体として不凍液(以下
「ブライン」と称する)を使用すると、該ブラインの温
度は0℃以下に冷却し得るので、庫内壁面の温度も0℃
以下に設定可能な利点があるが。
逆に壁面に庫内水分が凝結して層状に霜が生長し、経時
的に庫内の冷却不良を生ずる。この霜を除去するには、
ブラインの温度を上昇させるか、またはヒーター等で加
熱して霜を融解させる必要がある。何れにしても除霜中
に庫内温度が上昇するのは防止し得す、また付帯構造が
複雑となるので、ブラインを冷却媒体として使用した装
置においても、庫内壁面を0℃以上に保っているのが実
情である。
更に冷却水を散布して庫内空気を冷却し、該空気を強制
循環させる装置では、前記のように冷却水の温度が0℃
以上であるため、庫内温度を約3℃以下に降下させるこ
とができず1食品の長期貯蔵の見地からは適当でない。
しかも強制循環させる際に、空気吹出口側から霧状の水
滴が庫内に飛散し、これが食品等に付着して鮮度を悪く
したり。
変質させたりする問題点があった。また冷却水として水
道水を使用する場合は、水散布時に該水道水に含有され
ている塩素が分離蒸発して庫内に充満し、食品に付着し
て変色、変質等の品質低下を促進させる欠点がある。更
に塩素成分が庫内の金属部材を侵して錆を生じ、またフ
ァンモータの回転軸受部や充電接続部等を腐食させ、故
障の原因になったり耐久性を低下させる等の問題点を生
じている。
また水をヒーター加熱して庫内を加湿する装置では、本
来的な庫内冷却能力以外に、前記ヒーターによる熱負荷
を冷却するための冷却能力を余分・に保有する必要があ
り、冷凍機が大型化すると共に消!J+電力が増大する
難点があった。しがも加湿源となる水蒸気は、冷却器の
表面に付着して霜となり冷却能力を低下させるため、通
常の冷蔵庫に比へ、除霜運転の頻度が多くなって庫内温
度が上昇する等の問題点がある。
問題点を解決するための手段 前述の問題点を解決するため本発明は、冷媒の圧縮機お
よび凝縮器等を備えた冷凍装置と、ブラインを貯留する
ブラインタンクと。
貯蔵品の収納庫内に配設され、前記ブラインタンク中の
ブラインが循環される第1の冷却器と、貯蔵品の収納庫
内に配設され、前記冷凍装置からの冷媒が循環される第
2の冷却器と、 前記ブラインタンク内に配設され、前記冷凍装置からの
冷媒が循環される第3の冷却器とから構成したことを特
徴とする。
実施例 次に本発明に係る恒温多湿冷蔵装置につき、好適な実施
例を挙げて、添付図面を参照しながら以下説明する。
(冷蔵庫の概略構造について) @1図〜第3図に、本発明が好適に実施される恒温多湿
冷蔵庫の外観および内部構造を示す。この冷蔵庫は、箱
体1と冷却ユニット部2とに区画され、上部に天板3が
共通的に配設されている。
箱体1の内部には食品等を冷却貯蔵する収納庫が画成さ
れ、この収納庫開口部は扉4により開閉されるようにな
っている。また収納庫の内部には、貯蔵物を載置する棚
(図示せず)等が着脱可能に水平に設けられている。
冷却ユニッ1一部2はカバー5により着脱自在に掩蔽さ
れ、このカバー5を取外すと、第2図に示すように、冷
凍機部6およびブライン冷却ユニット部9を構成する諸
部材が現われる。この冷凍機部6は圧縮機、電磁弁、フ
ァンモータその他凝縮器7等から構成され、冷凍機部6
の上方には、ブラインタンク8等からなるブライン冷却
ユニット部9、庫内温度調節器10、温度計11、異常
警報ランプ12等を備えた電装箱13が配設されている
第3図は本実施例に係る恒温多湿冷蔵庫の要部断面を示
すものであって1箱体1を構成する外箱14と内箱15
との間には断熱材16が充填されている。内箱15中に
画成される収納庫の内部右側面には、冷却媒体としての
ブラインが循環される第1冷却器17が固定配置されて
いる。この第1冷却器17としては、好適にはフィンア
ンドチューブ形が採用されるが、プレート形としてもよ
い。また後述するブラインの循環量を増大させるため、
管路抵抗を少なくシ、複数列の分岐路で構成するのが好
ましい。また庫内には、図示のように下方を開放すると
共に上方を密閉した冷却ダクト18が配設されて、第1
冷却器17を非接触状態で覆っている。
なお冷却ダクト18には開口19が形成され、この間口
19に配置した冷気循環用のファンモータFM□(20
)によって、冷却ダクト18の下方から吸引された庫内
空気は、第1冷却器17と熱交換して冷却された後、開
口19から吹出されて第6図の実線矢印で示すように循
環して庫内全体を冷却する。また第1冷却器17の近傍
には、除霜終了を検知する除霜サーモTh工および除霜
促進用のヒータH工が配設され、更に第1冷却器17の
下方には霜受皿21が配設されて、除霜時に冷却器17
から滴下する水滴を回収して庫外に排出するようになっ
ている。
また収納庫の内部左側面には、液化冷媒が循環される第
2冷却器22が固定配置されている。庫内には、下方を
開放すると共に上方を密閉した冷却ダクト23が配設さ
れて、第2冷却器22を非接触状態で覆っている。この
冷却ダクト23には開口24が形成され、この間口24
に配置したファンモータFM2(25)によって、庫内
空気を第6図の破線矢印で示すように循環させて庫内全
体を冷却するようになっている。第2冷却器22の近傍
には、除霜終了を検知する除霜サーモTh、および除霜
促進用のヒータH2が配設され、更にこの冷却器22の
下方には霜受皿26が配設されて、除霜時に滴下する水
滴を庫外に排出するようになっている。なお第6図にお
いて、符号70は庫内サーモTh、の感温部を示し、こ
れは庫内の適所に配設される。
(ブライン冷却ユニット部について) ブライン冷却ユニット部9の詳細を、第4図および第5
図に示す。このブライン冷却ユニット部9は、前記冷凍
機部6からの冷媒によりブラインを冷却し、該ブライン
を第1冷却器17に冷却媒体として循環供給する機能を
果すものである。このユニット部9中に配設されるブラ
インタンク8は、外箱30と内箱31との間に断熱材3
2を充填した箱状容器として構成され、その上方開口部
は、上蓋34と内蓋35との間に断熱材36を介装した
蓋体33により取外し可能に被着されている。上蓋34
の四囲は直角に折曲され、タンク8の外箱30に嵌合し
て、タンク8の上縁部37と内蓋35とが密着的に当接
する構造になっている。
なお上蓋34の端部は、ボルト38を介してタンク外箱
3oに固定されるようになっている。
タンク8における内箱31の側壁下部には、吸入管39
の一端部が連通されてその開口部をタンク中に臨ませ、
他端部はブライン循環ポンプ40の吸入管41に接続さ
れている。循環ポンプ40の吐出側に連通ずる吐出管4
2は、第1冷却器17の供給管67と連通している。ま
た内箱31の側壁上部(吸入管39の上方位rn)には
、鍵形に屈曲して下方に開口する吐出管43が設けられ
、この吐出管43の他端部はホースからなる戻り管44
に連通接続している。戻り管44は、第1冷却器17の
帰還管68に接続している。なお吐出管43および戻り
管44は、断熱ホース45により被覆されている。
タンク8の底部31aには、L字形の支持板48がボル
ト49を介して固定され、この支持板48に第3の冷却
器47(冷凍機部6に接続する)がコイル状に巻回配置
されて、タンク中に貯留したブライン46を所要温度に
まで冷却するようになっている。なお底部31aの前記
ボルト貫通部は、底部裏面に接着したネジ受け50によ
り密封されて、ブラインの外部漏洩が防止されている。
タンク内箱31の側41f31bには、ボルト52を介
して、ブライン循環の有無を検出する機能を有するブラ
イン検知タンク51が固定され、タンク8内の中間位置
(ブラインの所定貯留液位の上方)に臨んでいる。この
ブライン検知タンク51は、第5図に示すように、上面
を開口した箱体として構成され、その底部51aに液抜
き孔53が開設されている。当該液抜き孔53は、吐出
管43から該検知タンク51中に流下するブラインの循
環量に比べ、極く僅かの量しか通過させない程度の孔径
に設定されている。このため吐出管43から供給された
ブラインの一部は、液抜き孔53からブラインタンク8
中に流下するが、当該ブラインの大部分は検知タンク5
1中に貯留される。そして該ブラインは、最終的に検知
タンク51の側壁上縁部51cから渦流して、ブライン
タンク8中に流下するに至るものである。
更にブライン検知タンク51の側壁51bにはL字形取
付板54が固着され、そのタンク開口部に張り出した板
面にフロースイッチFSW(55)が取付けられている
。このフロースイッチ55は浮子55aを備え、検知タ
ンク51内のブラインが減少すると、前記浮子55aが
下降してスイッチをOFF作動させ、検知タンク51内
にブラインが充満して溢流すると、浮子55aが上昇し
てスイッチをON作動させるものである。なおフロース
イッチの配設に代えて、電極式スイッチ、圧力式スイッ
チその他機械式スイッチ等を使用してもよい。
なおブラインタンク8には、連通管原理の液位針101
を配設しておけば、該タンク8中のブライン液位を外部
から視認し得て便利である。この液位針101は、例え
ば透明でかつ低温条件下で変質せず撓曲可能な合成樹脂
製の管体(ホース)が好適に使用され、この管体の下端
部は前記タンク8の側面に連通接続されている。該管体
はタンク外方で直立し、固定片102により固定支持さ
れる。また液位針101の上端部は、通孔を穿設したキ
ャップ104が被着されている。また第1図および第2
図に示すように、冷却ユニット部2のカバー5には、そ
の装着時において前記液位針101が見えるように、矩
形状の覗き窓100を開設しである。この液位針101
の配設によって、タンク8中にブラインがあるか、また
所定量貯留されているか等を、外部から簡単に確認する
ことができる。更に液位針101は、これをタンク8か
ら取外すことによって、タンク8中のブラインの排出に
も使用可能である。
(冷凍回路およびブライン循環回路について)第6図は
、冷媒による冷凍回路およびブライン循環回路の各管路
系を示す概略系統図である。図において圧縮機CM(6
0)で圧縮された冷媒ガスは、凝縮器7で凝縮されて液
化し、ドライヤ62で脱湿された後、第1電磁弁V工と
第2電磁弁v2とに分岐される。第1電磁弁v0を通過
した液化冷媒は、キャピラリーチューブ63で減圧され
、前記ブラインタンク8中に配設した第3の冷却器47
中で蒸発してブラインと熱交換を行ない、該ブラインを
冷却する。蒸発気化した冷媒は、吸入管64を経て圧縮
機60に帰還する。
また第2の電磁弁v2を通過した液化冷媒は、キャピラ
リーチューブ65で減圧され、第2冷却器22中で蒸発
して庫内の空気と熱交換を行ない。
該庫内空気を冷却する。蒸発気化した冷媒は、吸入管6
6を経て圧縮機60に帰還する。この場合において、第
2の冷却器22および第3の冷却器47の出口側に夫々
気液分離器(アキュームレータ)を配設してもよく、更
に吸入管64.66には夫々逆止弁を設けてもよい。な
お第6図の符号FM。
(61)は、凝縮器7用のファンモータを示す。
次にブライン循環回路につき説明すると、ブラインタン
ク8内に貯留されたブライン46は、前記冷凍回路に接
続する第3の冷却器47によって所要温度にまで冷却さ
れ、タンク8から導出した吸入管39を介して循環ポン
プ40により吸出された後、吐出管42および供給管6
7を介して第1の冷却器17に供給される。そして第1
の冷却器17を冷却して庫内空気と熱交換した後、帰還
管68から鍵形の吐出管43を経て、ブライン検知タン
ク51中に戻されるようになっている。
検知タンク51に帰還したブラインは、前述のように、
一部は戻り孔53から流下し、その他は検知タンク51
の側壁上縁部51cから溢流してブラインタンク8に貯
留される。検知タンク51の液位が上昇すると、前記フ
ロースイッチ55の接点はON作動する。
(電気的制御回路系について) 第7図は1本実施例に係る恒温多湿冷蔵装置の電気的制
御回路の一例を示すものである。
制御電源母線R相にはヒユーズFが介装され、R相、T
相間に電源ランプLが接続されている。また母線R相、
T相間には、電源ランプL1と並列に、冷凍系を構成す
る圧縮機CM(60)および凝縮器用ファンモータFM
、(61)が、並列関係にあるリレーX1の常開接点1
a−1とリレーX31の常開接点31a−1とを介して
接続されている。
R相に庫内サーモTh、の接点CとリレーX4の常開接
点4aが並列に接続され、該サーモTh、の昇温により
ONする接点aとリレーX5の常閉接点5b−1および
リレーX4の常閉接点4bが、リレーXIと各々直列に
接続されている。またサーモTh、の降温によりONす
る接点すが、リレーX4の常開接点4aの1方側に接続
され、更にタイマTおよびタイマTの常閉接点端子C側
に接続されている。タイマTの他の常閉接点端子dは、
リレーX4に接続されている。
母線のR相に、カムタイマTMのモータM、ポンプモー
タPMおよびフロースイッチFSWのa接点が接続され
、またカムタイマTMのa接点に。
ポンプモータPMおよびリレーx2が接続しである。フ
ロースイッチFSWのb接点は、リレーX7の常閉接点
7bを介してリレーx2に接続され、またリレーx7の
常開接点7aは、リレーX31、X32に接続されると
共に、リレーX31の常開接点31a−2を介してR相
に接続される。
母線のR相に、リレーX3の常開接点31a−2を介し
てリレーx31.リレーX32の一方の端子が接続され
、他方の端子がカムタイマTMのb接点に接続されてい
る。また第2の冷却器22の除霜検知を行なう除霜サー
モTh2のa接点が母線のR相に接続され、そのb接点
はリレーX31の常閉接点31b−1および常開接点3
1a−3並びにリレーX6の常開接点6a−2と接続さ
れている。前記の常閉接点31b−1は、並列関係にあ
るヒータH2(第2冷却器22に付随する)とリレーX
5およびリレーX6の常開接点6a−1を介してT相側
に接続され、またヒータH2とリレーx5とは、更にリ
レーx6の常閉接点6bを経てカムタイマTMのb接点
に接続されている。前記の常開接点31a−3および常
開接点6a−2は、リレーX6を介してT相側に接続し
である。
除霜サーモTh1のa接点およびリレーX7がR相に接
続され、当該サーモTh工のb接点は、ヒータH1(第
1冷却器17に付随する)およびリレーX32の常開接
点32aを介して、カムタイマTMのb接点に接続され
ている。またリレーX7も、カムタイマTMのb接点に
接続される。
一端部がR相に並列接続されたリレーX31の常開接点
31a−4およびリレーx2の常開接点2aの他端部は
、リレーX31.XiおよびX32の各常閉接点31b
−2,lbおよび32b−1に接続されている。そして
前記常閉接点31b−2は第1冷却器17用のファンモ
ータFM工に接続され、また常閉接点1bおよび32b
−1は電磁弁■、に接続されている。
母線のR相およびT相には、リレーX2の常閉接点2b
、並列関係にあるリレーX1の常開接点1a−2とリレ
ーX32の常閉接点32b−2および電磁弁v2が直列
に接続されている。またR相に接続する前記常閉接点2
bは、更にリレーX5の常閉接点5b−2およびファン
モータFM、を介して、またリレーX32の常閉接点3
2b−3および異常警報ランプL2を介して、夫々T相
に接続している。なお異常警報ランプL2に代えて警報
ブザーを用いても、また両者を並用してもよい。更に回
路例において、2つのファンモータFM□、FM2と直
列にドアスイッチを設け、扉4,4を開放したときに該
スイッチがO,FF作動して各ファンモータの回転を停
止し、開成時に回転するよう構成しておくのが好適であ
る。
発明の作用 次に本発明に係る恒温多湿冷蔵装置の作用について説明
する。
(電源投入から庫内の完全冷却まで) 装置の運転に先立ち、冷蔵庫における冷却ユニット部2
の前面カバー5を取外し、電装箱13を手前に引出して
、ブラインタンク8の蓋体33を取除くことにより該タ
ンク8を開放する。次にブラインタンク8内にブライン
を注入するが、その注入量はブライン46が循環管路系
中に存在する容量と、ブラインタンク8中の適正液位で
の貯留量とを合算した量である。ブライン注入を終了し
た後、蓋体33を再び被着し、電装箱13を所定位置に
差込んだ後、前面カバー5を冷却ユニット部2に取付け
る。
冷蔵庫の運転のため電源を投入すると、電源ランプL工
が点灯し運転中を表示する。収納庫の内部温度は室温程
度に未だ保たれているので、感温部70を備えた庫内サ
ーモTh、の接点はr c −a J間で閉成している
。このためリレーX5の常閉接点5b−1およびリレー
X4の常閉接点4bを介してリレーX1が励磁され、そ
の協働する常閉接点1a−1が閉成することによって、
圧縮機CMおよび凝縮器用ファンモータFM3が起動し
て冷凍系の運転を開始する。同時にブライン循環用のポ
ンプモータPMが、カムタイマTMの接点a−Qを介し
て始動回転される。なおこのカムタイマTMは、電源投
入により内蔵のモータMが回転を開始し、冷却時間の積
算を行なうものである。
ポンプモータPMが回転すると、ブラインタンク8中の
ブライン46は吸入管39から吸入され、吐出管42.
供給管67を介して第1冷却器17への供給が開始され
る。しかしタンク8内に配設したブライン検知タンク5
1には、未だ前記第1冷却器17からの戻りのブライン
が吐出管43より流下しないので、前記フロースイッチ
FSW(55)の浮子55aは下方に位置し、従ってそ
の接点a −bは開放状態にある。
またリレーX1が励磁されたことから、その常閉接点1
a−2が閉成し、リレーX2の常閉接点2bを介して、
電磁弁■2の図示しないソレノイドが付勢されて開弁じ
、冷凍系からの冷媒を第2の冷却器22へ循環させる。
すなわち冷媒は、圧縮機CM(60)で圧縮され凝縮器
7で凝縮されて液化し、ドライヤー62.電磁弁v2を
通過してキャピラリーチューブ65で減圧されて低温液
化冷媒となって第2の冷却器22に流入し、ここで庫内
の空気と熱交換して蒸発し、ガス冷媒となって吸入管6
6から圧縮機CMに戻るサイクルを反復している。また
リレーx2の常閉接点2bおよびリレーX5の常閉接点
5b−2を介してファンモータFM2が回転を開始し、
庫内の空気を破線に示す如く、冷却ダクト23の下方か
ら吸込み、第2冷却器22と熱交換した後吐出すことに
より、庫内の冷却が開始される。
ポンプモータPMから圧送され第1冷却器17を通過し
たブラインは、暫くすると帰還管68を経て、吐出管4
3からブライン検知タンク51中に流下し始める。この
とき前述した如く、ブライン検知タンク51の底面51
aに開設した液抜き孔53から流出するブライン量は、
吐出管43から該タンク51中に流入するブラインの量
に比して少なくなるよう設定しである。従って流入した
ブラインは、その一部が液抜き孔53からブラインタン
ク8に流下し、大部分はブライン検知タンク51内に貯
留されて、次第にその液位が上昇する。この液位上昇に
よりブラインは、最終的に検知タンク51の側壁上縁部
51cから溢流(オーバ−フロー)して、下方のブライ
ンタンク8へ流下し始める。そしてフロースイッチFS
Wの浮子55aはタンク51内の液位の上昇と共に浮上
し。
その接点a −bを閉成するに至る。すなわち接点a 
−bの開成は、第2冷却器22中でブラインの循環がな
されていることを電気的に検知するものである。
このようにフロースイッチFSWの接点a −bが閉成
すると、リレーx7の常閉接点7bとカムタイマTMの
a −c接点を介してリレーX2が励磁され、その常閉
接点2aを閉じると共に常閉接点2bを開くため、電磁
弁v2は通電遮断により閉弁し、またファンモータFM
2(第2冷却器22用)はその回転を停止する。同時に
常閉接点2aの開成により、リレーX32の常閉接点3
2b−1を介して電磁弁V□が開弁じ、ファンモータF
M、(第1冷却器17用)も回転を開始する。
先程まで開いていた電磁弁v2が閉弁し、閉じていた電
磁弁V□が開弁すると、冷凍系からの液化冷媒の流れが
切換えられ、ブラインタンク8中の第3の冷却器47に
向かう。すなわち電磁弁V□を通過した液化冷媒は、キ
ャピラリーチューブ63で減圧されて第3の冷却器47
に流入し、この冷却器47に浸漬状層で接触するブライ
ン46と熱交換して蒸発し、気化した冷媒は再び吸入管
64を経て圧縮機に戻る循環サイクルを反復する。
冷媒の循環によって第3冷却器47と熱交換したブライ
ン46は、冷却されて温度が徐々に低下する。この冷却
されたブライン46は、ポンプモータPMにより第1冷
却器17に供給され、ここで庫内の空気と熱交換して庫
内を冷却する。熱交換により温度上昇したブラインは、
帰還管68を経て吐出管43からブラインタンク8内に
戻り、第3冷却器47と熱交換して冷却された後、再び
第1冷却器17に向かう一連の循環サイクルを反復する
このように冷却されたブラインで庫内を冷却するサイク
ルが繰返されると、庫内温度が徐々に低下する。殊にブ
ラインの循環量を多くし、かつ第1冷却器17の表面積
を増大させると、庫内空気との熱交換量が増える。しか
も庫内温度と第1冷却器17との温度差が極く僅かとな
るので、第1冷却器17への着霜量が減少し、庫内を除
湿することが少ないため高湿度が保たれる。
そして庫内温度が所定値まで低下すると、これを庫内サ
ーモTh3が検知し、第7図において接点a −aが接
点c −bに切換わる。なお庫内サーモTh3に設定し
た温度が0℃以上の場合は、第1冷却器17に着霜がな
いため、この冷却器17に付帯させた除霜サーモTh1
の接点a−bは閉成しない。しかし庫内サーモTh、の
設定温度が0℃以下の場合は、第1冷却器17に霜が発
生するため。
前記除霜サーモTh工は庫内サーモTh、が作動する前
にその接点a −bを閉成する。
前記の如く庫内サーモTh3が作動して、接点Q −a
から接点c −bに切換わると、リレーX1は減勢され
、圧縮機CMおよびファンモータFM3の回転は停止さ
れる(本実施例では電磁弁■、の開弁を継続さすている
が、閉弁させてもよい)。また庫内サーモTh、の接点
c −bおよびタイマTの限時接点c −dを介してリ
レーX4が励磁され、その常閉接点4aを閉成させるこ
とにより、該リレーx4は自己保持される。同時にタイ
マTにも通電されて、時間計測が開始される。このタイ
マTは。
所定時間が経過すると接点c −dを開放し、リレーX
4を減勢して常閉接点4aを開放し、自己保持を解除す
るものである。
このように冷凍機部6の運転が停止されると。
第3冷却器47はブラインを冷却しなくなるが。
ブラインタンク8内に貯留されたブライン量は。
循環用の管路中に存在する量に比べ数倍の量があり、し
かもブラインタンク8は外部からの熱の侵入を断熱材3
2で遮断しているため蓄冷効果が高い。従って貯留され
ているブライン46は、ポンプモータPMにより循環さ
れ、依然として第1冷却器17の冷却を継続している。
しかし収納庫内は、外部から断熱材16を介して侵入す
る熱と、7i%4の開閉により侵入する熱その他貯蔵品
からの放熱等の諸原因により、徐々に庫内温度は上昇す
る。第1冷却器17もファンモ−タFM1により循環す
る庫内空気によって暖められ、このため該冷却器17中
を循環するブラインも徐々に暖められ、ブラインタンク
8に帰還するブラインによって貯留されたブラインの温
度も次第に上昇を始める。そして庫内温度が庫内サーモ
Th、の上限設定温度に達すると、該サーモTh1の接
点がr a −b J側からr c −a J側に切換
ねる。
これによりタイマTはOFFされる。また庫内サーモT
h、の接点c −a 、リレーX5の常閉接点5b−1
およびX4の常閉接点4bを介してリレーX1が励磁さ
れ、その常開接点1a−1を閉じて、圧縮機CMおよび
ファンモータFM、の運転を再開する。
従って第3冷却器47に冷媒が循環して、タンク8中の
ブライン46の冷却が再開される。
第3冷却器47により冷却されたブラインは。
第1冷却器17に供給されて庫内空気を冷却し、下限設
定温度になると庫内サーモTh、の接点がr c −a
 J側からr c −b J側に切換わり、冷凍機部6
の運転を停止する。以下この繰返しによって、庫内は一
定温度に保持される。
なお庫内温度の下降により、サーモTh、の接点がr 
c −b J側に切換ねって冷凍機部6の運転を停止し
た場合において、その直後に扉4の頻繁な開放等により
急激に庫内温度が上昇すると、これをサーモTh、が検
知して接点をr c −b J側からr c −a J
側に切換える。しかし圧縮機CMの停止直後は、冷凍系
における冷媒圧力が高圧側と低圧側とでバランスしてお
らず、しかも圧縮機のモータの温度も高く起動しにくい
状態にあるので、圧縮機保護のため始動を遅延させるよ
うになっている(第8図に符号Aで示す)。例えばサー
モTh、が接点Q −aに切換わっても、リレーX4が
常開接点4aを閉成して自己保持すると共に、タイマT
への通電を続行することにより、タイマTの設定時間が
経過するまでリレーx4の励磁は継続される。
従って該リレーx4の常閉接点4bは開放したままであ
り、リレーx1は通電されないので、冷凍機部6の運転
は停止状態に維持される。そしてタイマTの設定時間の
経過により、その接点c −dが開放され、リレーx4
の自己保持が解除される。
このため該リレーX4の常閉接点4bが閉成してリレー
X1が励磁され、その常開接点1a−1を閉成すること
によって冷凍機部6の運転が再開される。
(除霜行程について) 本発明に係る冷蔵庫は、主として、冷凍系に接続する第
3冷却器によりブラインを冷却し、このブラインを第1
冷却器に循環させて庫内を冷却するよう構成したもので
ある。このブライン冷却型の冷蔵庫は、蒸発器を冷却源
に使用する通常の冷蔵庫に比べ、比熱の大きいブライン
を大量に循環させ得るので、庫内温度と冷却器の表面温
度との差を少なくできる効果がある(実施例では第1冷
却器17と庫内温度との差は約3℃以内である)。
しかし庫内温度を0℃付近または0℃以下に設定すると
、第1冷却器17の表面温度は0℃以下となるため、当
該冷却器の表面に空気中の水分が凝縮して凍結し、霜と
なって次第に層状に生成する。この霜が大きく成長する
と、第1冷却器17での庫内空気との熱交換を阻害し、
庫内が設定温度にまで冷却されないばかりでなく、冷凍
時間を長くして電力消費を増大させ、しかもブラインタ
ンク8中のブラインの温度を過度に低下させる等の弊害
を招来する。そこで第1冷却器17での着霜量が所定値
を超えると、この冷却器17での冷却を停止して、除霜
運転を開始する必要がある。
着霜の程度を検知して除霜行程を開始させる方法として
は、静電容量形検知器により着霜量を直接検出する手段
、庫内サーモTh3のON時間を積算する手段、第1冷
却器17の表面温度が0℃以下になっている時間を積算
する手段等が提案され、何れも本発明の恒温多湿冷蔵装
置に使用可能である。本実施例では、コスト的に最も安
価なカムタイマ方式について説明する。これは時間設定
をカムタイマにより行ない、所定時間冷却運転した後、
短時間の除霜運転をし、再び所定時間の冷却運転に入る
よう制御するものである。
冷凍運転時はr a −c 4間で接続していたカムタ
イマTMの接点がr b −c J側に切換わると、ポ
ンプモータPMの運転が停止されると共にリレーX7が
励磁され、その常閉接点7bを開放して常開接点7aを
閉成する。リレーx2も減勢されて常閉接点2bを閉じ
、常開接点2aを開放する。前記ポンプモータPMの停
止によってブライン循環が停止されると、ブライン検知
タンク51でのブラインの溢流がなくなり、ブラインの
流下は前記孔53からだけになる。すると検知タンク5
1でのブラインの液位は徐々に低下し、フロースイッチ
FSWの浮子55aも徐々に下降し、所定液位で該スイ
ッチFSWの接点a−bは開放する。
すなわちフロースイッチFSWは、カムタイマTMが接
点b −cに切換わっても、検知タンク51内のブライ
ンが所定液位に低下するまで該フロースイッチの接点a
 −bを閉成させ、これにより除霜行程前にブライン循
環がなされ、第1冷却器17を冷却していたことを検知
(判断)させるものである。なお除霜行程に入った際に
、フロースイッチFSWの接点a −bが開放している
場合は。
除霜行程前にブラインの循環がなく、第2冷却器22で
庫内冷却がなされていたことを検知して、この第2冷却
器22の除霜を行なわせることになるが、この説明は後
述する。
カムタイマTMが接点b −cに切換わった直後では、
フロースイッチFSWの接点a −b 、リレーX7の
常開接点7a、カムタイマTMの接点b −cを介して
リレーX31.X32が励磁され、夫々の常閉接点を開
放すると共に常開接点を閉成する。
またリレーX31は、その常開接点31a−2の開成に
より自己保持する。このときは第1冷却器17用の除霜
サーモTh、の接点a −bが閉じているので、リレー
X32の常開接点32a、カムタイマTMの接点b −
cを介してヒータH工が通電され、第1冷却器17を加
熱する。またファンモータFM1の回転は、リレーX3
1の常閉接点31b−2の開放により停止する。
更にリレーX31の常開接点31a−1を介して、圧縮
機CM、ファンモータFM、が回転して冷凍系の運転が
再開される。リレーX2の常閉接点2bおよびリレーX
5の常閉接点5b−2を介して、第2冷却器22用のフ
ァンモータFM2が回転し、庫内の空気を第6図に破線
で示すように循環させる。第9図のタイミングチャート
図で示す如く、除霜行程に入ったとき、庫内サーモTh
3が下限設定温度を検知してその接点がr c −b 
J側になっていると、リレーX31の常開接点31a−
4,リレーX1の常閉接点1bを介して電磁弁V□が開
弁し、冷凍系からの冷媒が第3冷却器47に流入してブ
ラインの冷却を再開する。なお第1冷却器17に着霜が
な” い位に該冷却器の表面温度が高いと、除霜サーモ
Th□は作動せず、その接点a −bは開放されたまま
で除霜は行なう必要がない。
本実施例では、第1冷却器17に着霜が生じ、除霜サー
モTh、の接点a −bが閉成している場合について説
明する。除霜行程に切換ねって暫くすると、検知タンク
51中のブラインが液戻り孔53から流下し尽くして液
位が低下し、フロースイッチFSWの接点a −bが開
放されるが、前述の如くリレーX31は常開接点31a
−2を介して自己保持を続行している。
次に庫内温度が上限設定温度にまで上昇すると、庫内サ
ーモTh3が作動し、接点がr c −b J側からr
 c −a J側に切換わり、リレーX1がリレーX5
の常閉接点5b−1およびリレーX4の常閉接点4bを
介して励磁される。これによりリレーX1の常閉接点1
bが開放され、電磁弁V工が閉弁すると共に、リレーX
2の常閉接点2bおよびリレーX1の常開接点1a−2
を介して電磁弁v2が開弁する。電磁弁v2が開弁され
ると、冷凍機部6からの冷媒が第2冷却器22に循環供
給され、庫内空気は第2冷却器22と熱交換して庫内が
冷却される。なお図に示す実施例に係る横型冷蔵庫にお
いて、左右の側壁に夫々第1冷却器17および第2冷却
器22を配設した理由は、第1冷却器17の除霜に際し
、第2冷却器22からの冷風の影響を受は難くして第1
冷却器17での除霜を短時間に終了させると共に、庫内
に温度差が生じないようにするためである。
次に庫内温度がサーモTh3の下限設定温度になると、
その接点がr c −a J側からr c −b J側
に切換わり、リレーX1が減勢され常開接点1a−2の
開放によって電磁弁v2の通電が遮断され閉弁する。
同時に電磁弁v1が、リレーx1の常閉接点1bを介し
て通電され開弁する。この電磁弁V□の開弁により、冷
凍機部6からの冷媒は第3冷却器47に流入して循環し
、タンク8中のブラインを冷却する。すなわち第1冷却
器17の除霜中において、庫内サーモTh3が上限設定
温度を検知して、その接点がr c −a J側に切換
ねると、第2冷却器22による庫内の冷却が開始され、
またサーモTh、が下限設定温度を検知してその接点を
c −b側に切換えると、第3冷却器47によるブライ
ンの冷却が繰り返し行なわれる。
第1冷却器17の着霜が、ヒータH2により加熱されて
融解除去されると、当該第1冷却器17が温度上昇し、
この温度上昇を除霜サーモTh□が検知して接点a −
bを開放し、ヒータH□への通電を遮断する。ヒータH
1への通電が遮断された後、暫くするとカムタイマTM
の接点がr b −c J側からr a −c J側に
切換ねり、第1冷却器17の除霜が終了する。
前述の如く第1冷却器17の除霜中は、冷凍機部6を運
転し、第2冷却器22で庫内を冷却することにより庫内
温度を一定に保ち、更に第3冷却器47でブラインタン
ク8中に貯留されたブラインを冷却する。この冷却によ
ってブラインの温度は、通常の冷却行程中における温度
よりも低くなる。このように除霜中にタンク8中のブラ
インを過冷却してその温度を下げておく理由は、次の通
りである。すなわち第1冷却器17は、除霜中にヒータ
H工で加熱されて温度上昇し、このため第1冷却器17
中のブラインも同様にその温度が上昇している。この状
態で次の冷却行程を再開すると。
ポンプモータPMの回転により、第1冷却器17中に滞
留していた高温のブラインがブラインタンク8内に帰還
し、該タンク8中に貯留されたブラインと混合してブラ
イン全体の温度を上昇させる不都合を招来する。しかし
本例では、除霜中に冷凍機部6を強制的に連続運転し、
電磁弁V□+ V zの交互の開弁によって、ブライン
タンク8中のブラインが通常の冷却行程での温度よりも
低くなっている。このため高温のブラインとタンク8中
のブラインとが混合しても、温度上昇は僅かであって、
次の冷却行程に支障を生ずることはない(タンク8中の
ブライン貯留量が、第1冷却器17に滞留している量の
数倍であることも、温度上昇が少ない理由の1つである
)。
前記カムタイマTMの接点b −cがr a −c J
側に切換わると、ポンプモータPMが回転してブライン
の循環を開始する。この場合において、第1冷却器17
の除霜中に第2冷却器22に着霜が生じて所定厚み以上
に成長すると、対応の除霜サーモTh、が作動して接点
a −bを閉成する。この接点a −bおよびリレーX
31の常開接点31a−3を介してリレーX6が励磁さ
れ、該リレーX6はその常開接点6a−2を閉成して自
己保持する。このためリレーX31の減勢により、除霜
サーモTh2の接点a −b 、リレーX31の常閉接
点31b−1およびリレーX6の常開接点6a−1を介
してヒータH2およびリレーX5が通電され、第2冷却
器22の除霜が開始される。なおリレーx5の常閉接点
5b−1が開放されるので、リレーx1への通電は遮断
され、圧縮機CM、ファンモータFM、は運転されない
ままになっている。
ブライン循環の開始により検知タンク51には吐出管4
3からブラインが供給され、次第に該タンク51中の液
位が上昇して、遂にはフロースイッチFSWの接点a 
−bを閉成させ、リレーx7の常閉接点7bを介してリ
レーx2を励磁する。そしてリレーX2の常開接点2a
およびリレーX31の常閉接点31b−2を介してファ
ンモータFM工が回転し、第1冷却器17で庫内空気を
冷却する。
またリレーX2の常開接点2a、リレーX32の常閉接
点32b−1およびリレーX1の常閉接点1bを介して
電磁弁Vよが通電されて開弁する。
第2冷却器22は庫内温度の設定が0℃付近、もしくは
0℃以下の場合は着霜が生ずるため、第1冷却器17の
除霜終了後に冷凍機部6の運転を停止して除霜を行なう
。この第2冷却器22の除霜中は、第1冷却器17によ
り庫内を冷却している。例えば第2冷却器22での着霜
が進行すると、これを除霜サーモTh、が検出して接点
a −bを閉成し、ヒータH2の通電により第2冷却器
22を加熱して着霜を融解除去する。霜が融解されると
除霜サーモTh2の接点a −bが開放され、ヒータH
2およびリレーX5への通電が遮断されて除霜を終了す
る。またリレーX6は、その自己保持が解除される。な
お第2冷却器22の着霜は、第1冷却器17の除霜時に
おける冷却運転に際して発生したものであり、短時間の
運転では僅かな量しか付着しないので、第2冷却器22
の除霜は短時間で終了する。
第2冷却器22での除霜が終了してリレーX5が減勢さ
れた際において、庫内温度の上昇を検出して庫内サーモ
Th、の接点がr c −a J側になっている場合は
、リレーx1が通電されて常開接点1a−1を閉成して
、圧縮機CM、ファンモータFM。
を運転し、ブラインタンク8内の第3冷却器47を冷却
してブラインの温度を下げ、第1冷却器17により庫内
を冷却する。庫内温度が下限設定温度になると、庫内サ
ーモTh、の接点がr c −b J側に切換ねり、ブ
ラインの冷却を停止する。
以上の如く基本的には第1冷却器17で庫内を冷却し、
この第1冷却器17の除霜中は補助的に第2冷却器22
で庫内を冷却する。そして第1冷却器17の除霜が終了
した時点で、補助冷却に使用した第2冷却器22に霜が
付着している場合は、この第2冷却器22の除霜を行な
うと共に、第1冷却器で庫内を冷却することにより、除
霜中の庫内温度の上昇を抑えて温度を一定に保持する。
(第1冷却器の冷却が不可能になった場合)次に本発明
の恒温多湿冷蔵装置の他の特徴である、第1冷却器17
での冷却が不可能になった場合の動作について説明する
ブライン循環用のポンプモータPMに用いられている回
転部のベアリングは2その耐摩耗性が約10.000〜
20,000時間しかない。従ってポンプモータPMの
回転部の故障や、定期交換作業時には、ブラインの循環
を停止させざるを得ない。またモータコイルの断線や回
転昇圧部の破損等によっても、ブラインの循環不能の事
態が発生する。更にブラインが循環回路中の接続部等か
ら洩れ、ブライン量が不足してしまうこともある。
このようにブライン循環の不能や循環量の不足に起因し
て、第1冷却器17による庫内の冷却ができなくなった
場合は、庫内温度の異常上昇を検知して、警報ランプや
警報ブザーを作動そせて近隣の人員に覚知させることが
従来より行なわれていた。しかしこの異常警報を発して
も、夜間や閉店時等の如く付近に人がいない場合は、冷
蔵庫内の温度は上昇したまま長時間放置されることにな
り、貯蔵品が変質したり腐敗して大きな損失を蒙る問題
点があった。
そこでこの問題点を解決するため、本発明では、庫内に
配設したブライン循環用の第1冷却器17と、気化冷媒
循環用の第2冷却器22と、第1冷却器17にブライン
を循環供給するポンプモータPMと、ブラインを貯留す
るブラインタンク8と、前記ブラインタンク8中に配設
されてブラインを冷却する第3冷却器47と、ブライン
の循環の有無を検出するブライン検知装置51とを備え
た冷蔵庫において、前記ブライン検知装置51がブライ
ン循環無しを検出した際に、第2冷却器22により庫内
を冷却すると共に、異常警報装置を作動させるようにし
たことを特徴とする。
例えばポンプモータPMの軸受部の故障によって、第4
図において、吐出管43からブラインが検知タンク51
中に流下しなくなると、当該タンク51内のブラインの
液位は徐々に低下し、フロースイッチFSWがOFF作
動し、接点a −bを開放する。これによりリレーX2
は減勢されて常閉接点2bを閉成すると共に、常開接点
2aを開放する。この常開接点2aの開放により、電磁
弁v1が閉弁して第3冷却器47へのブライン供給を停
止させ、また第1冷却器17(既にブライン供給はなさ
れていない)でのファンモータFM、の回転も停止させ
て、第1冷却器17による庫内冷却機能を停止させてい
る。
またリレーx2の常閉接点2bの閉成により、リレーX
32の常閉接点32b−3を介して異常警報ランプL2
が点灯し、更にリレーX2の常閉接点2bおよびリレー
X32の常閉接点32b−2を介して電磁弁v2が開弁
する。このときリレーX5の常閉接点5b−2は閉成し
ているので、ファンモータFM。
も回転を開始する。
次に第1冷却器17の冷却機能の停止により庫内温度が
上昇し、庫内サーモTh、が接点c −bから接点Q 
−8に切換ねると、リレーX5の常閉接点5b−1およ
びリレーX4の常閉接点4bを介してリレーX1が励磁
し、その常閉接点1a−1を閉成して、圧縮機CM、フ
ァンモータFM3の運転を再開する。これにより液化冷
媒が、既に開放している電磁弁v2からキャピラリーチ
ューブ65を経て第2冷却器22に供給され、ここで庫
内空気と熱交換して蒸発し、吸入管66を経て圧縮機C
Mに戻る冷媒循環サイクルを反復することによって、庫
内空気が冷却される。
この第2冷却器22の冷却が進行して庫内温度が所定値
より低下すると、庫内サーモTh、がこれを検知して、
接点a −aが接点c −bに切換わり、リレーX1を
減勢させて常閉接点1a−1を開放し、圧縮機CMおよ
びファンモータFM、の運転を停止させる。これにより
庫内は過冷却が防止されて、最適貯蔵温度に保持される
なお第2冷却器22は実質的に液化冷媒の蒸発器である
ため、庫内温度と第2冷却器22の表面温度との差は大
きく、従って第2冷却器22での着霜量も多くなり庫内
湿度は低下する。これは従来の冷蔵庫と同じである。ま
た庫内温度は、その庫内サーモTh、の上限設定温度(
接点Q −a )と下限設定温度(c −b )との差
は小さい程良く、更に貯蔵品の温度変化が少ない程、当
該貯蔵品の品質低下が防止されるものである。この見地
に立つと、ブライン循環による第1冷却器17で冷却中
は、庫内サーモTh、の接点がr c −b J側に切
換ねっても、第1冷却器17はブラインに蓄積された冷
熱で庫内を冷却しているため、庫内温度は僅かづつ上昇
し、圧縮機CM、ファンモータFM、の停止時間は長く
稼ぐことができる。
しかし補助としての第2冷却器22で冷却する場合にお
いて、圧縮機CMが停止して冷媒の循環が止まると、庫
内温度の上昇が早いため短時間で庫内サーモTh3が作
動して、接点をr c −a J側に切換える。すると
圧縮機CMは頻繁な起動・停止を繰返すことになり、モ
ータに過負荷が加すって損傷その他起動不良を起こした
り、起動電流が多く電力消費が増大する等の問題がある
。そこで圧縮機CMの運転を一定時間停止させて、冷媒
の高圧・低圧側の圧力が平衡し、モータの温度も低くな
ったとき起動させる必要がある。
この圧縮機保護のための手段の一例を以下に示す。すな
わち庫内サーモTh3が上限設定温度を検知して、接点
がr c −a J側に切換ねるが、接点がr c −
b J側になったとき、タイマTの接点c −dを介し
てリレーx4が励磁され、その常閉接点4aを閉成して
該リレーX4を自己保持すると共にタイマTに通電する
。タイマTは通電と共に時間計測を開始する。そして庫
内温度の上昇により庫内サーモTh3の接点がr c 
−a J側に切換わっても。
前記リレーX4は自己保持を継続するので、タイマTも
時間計測を継続する。次いでタイマTの設定時間に達す
ると(タイムアツプ)、タイマ接点c −dが開放され
、リレーX4への通電を遮断して自己保持を解除する。
これにより庫内サーモTh3の接点c −a 、リレー
X5の常閉接点5b−1およびリレーX4の常閉接点4
bを介してリレーx1が励磁され、その常閉接点1a−
1を閉成して圧縮機CM、ファンモータFM3の運転を
再開する。このときの庫内温度は、庫内サーモTh、の
上限設定温度よりも僅かに高くなっている(なお庫内サ
ーモTh3の上限設定温度と下限設定温度との差を大き
くし、タイマTによる圧縮機CMの停止時間と同じ程度
の停止時間が得られるようにした場合は、タイマTおよ
びリレーX4を使用しなくてもよい)。
第2冷却器22での冷却が反復されると、カムタイマT
Mの接点がr a −c J側からr b −c J側
に切換ねり、これにより除霜工程に入る。すなわちフロ
ースイッチFSWの接点a −bは開放されているので
、リレーX31.X32は減勢されており、除霜サーモ
Th工の接点a −bが閉成していてもヒータH工には
通電されない。しかるに第2冷却器22に付随する除霜
サーモTh2の接点a −bが閉成すると、リレーX3
1の常閉接点31b−1,リレーX6の常閉接点6bお
よびカムタイマTMの接点b −cを介して、ヒータH
2およびリレーx5が通電される。このリレーX5の励
磁によりその常閉接点5b−1が開放され、これにより
リレーx1は減勢されて、圧縮機CM、ファンモータF
M、は運転を停止し、また第2冷却器22に配設された
ヒータH2の加熱によって着霜は融解除去されて、第2
冷却器22の除霜が行なわれる。
除霜サイクルが進行して第2冷却器22から霜が融解さ
れ、当該冷却器22の温度が上昇すると、除霜サーモT
h、が除霜終了を検知して接点a −bを開放しく除霜
運転の終了)、リレーX5を減勢する。これによりリレ
ーX5の常閉接点5b−1が閉成してリレーx1が励磁
され、圧縮機CM、ファンモータFM、の運転が再開さ
れて第2冷却器22での冷却が開始される。なお第1冷
却器17による冷却運転が不能になっている本ケースに
おいて、第2冷却器22の除霜中は、従来の冷蔵庫と同
じく庫内の温度が上昇する。
除霜後に第2冷却器22での冷却が再開され。
暫くすると、カムタイマTMの接点b −cが接点a 
−cに切換わる。また庫内温度が庫内サーモTh、の下
限設定温度に達すると、その接点がr c −a J側
からr c −b J側に切換わって、冷却が中止され
る。以下これを反復する。このように、第1冷却器17
による主たる冷却が不能になると。
第2冷却器22により補助的な冷却を行なうと共に異常
警報を発して近隣の人員にこれを覚知させることにより
、貯蔵品の変質その他腐敗を防止する。
作用の概略 前述の構成に係る冷蔵装置の作用を整理すれば、以下の
通りである。先ず冷蔵庫への電源投入により冷凍機部6
の運転が開始され、ブラインタンク8に配設した第3冷
却器47に冷媒を供給してブライン46を冷却し、この
冷却されたブラインを循環ポンプPMを介して第1冷却
器17に供給する。第1冷却器17は、ファンモータF
M□により庫内を循環する空気と熱交換して庫内温度を
徐々に低下させる。すなわち本発明では、庫内の冷却は
主としてブライン循環式の第1冷却器17により達成さ
れる。庫内温度が所定温度まで低下すると、これを庫内
サーモTh、が検知して冷凍機部6の運転を停止させ、
ブラインの強制冷却を停止させる。しかし第8図のタイ
ミングチャートから判明する如く、ポンプモータPMは
運転を継続しているので、ブラインは第1冷却器17を
循環し、該ブラインの蓄冷熱量により第1冷却器17を
冷却し続ける。庫内温度が所定の温度以上になると。
これを庫内サーモTh、が検知して冷凍機部6の運転を
再開し、タンク8中のブラインを冷却する。
第1冷却器17に配設した管路中にはブラインが充満状
態で循環し、冷却器全体を略均−な温度に冷却して、庫
内空気と熱交換を行なう。このとき第1冷却器17の熱
交換表面積を適正に設定すると、庫内温度と冷却器の表
面温度との差が少なくなり、Nの付着が減少するため庫
内は高湿度に保持される。また庫内温度が所定値まで低
下すると冷凍機部6の運転が停止し、タンク9中でのブ
ラインの冷却も停止されるが、循環するブラインは比熱
が大きいために、その蓄冷熱量により第1冷却器17の
温度低下は少ない。そして逆に第1冷却器17の温度が
庫内温度に近づくため、当該冷却器に霜となって付着し
ていた水分が気化し始で、庫内の湿度を上昇させる。庫
内温度が所定値まで上昇すると、ブラインが再び冷却さ
れて第1冷却器17を冷却し、これにより着霜が始まる
と庫内湿度は徐々に低くなる。以下この繰返しによって
庫内を低温かつ高湿度に保つことができる。
ブライン循環式の第1冷却器17により庫内を冷却する
場合は、庫内サーモTh、により庫内温度を検出して、
タンク9中でのブラインの冷却および停止を繰返すが、
第1冷却器17では、着霜−水分蒸発を繰返し、残霜が
徐々に増える傾向を示す。第1冷却器17の表面温度が
0℃以上で使用される場合は、着霜はなく一定した高湿
度が保たれるが、0℃以下に設定される場合は、前述の
如く残霜が徐々に増えるため、除霜を行なわなければな
らない。
除霜サイクルに入り、ヒータH工により冷却器17での
着霜を融解する場合において、庫内温度が所定値以上に
なると庫内サーモTh、が作動し、第2冷却器17に連
通ずる電磁弁v2が開弁じて冷媒の供給を許容し、第2
冷却器22による庫内冷却を開始する。この第2冷却器
22は実質的に冷凍機部6に接続する蒸発器であり、当
該冷却器の表面温度と庫内温度との差は大きい(ブライ
ン循環式の第1冷却器17と比べて)。このため第2冷
却器22での着霜量も多くなり、必然的に庫内湿度も低
下する。しかし庫内サーモTh3が作動すると、第2冷
却器22に着霜した水分が冷凍機部6の運転停止中に蒸
発(気化)して庫内の湿度は上昇し、再び冷却サイクル
に入ると庫内湿度は低下する。
第1冷却器17では、冷凍系に接続する蒸発器を冷却器
とする従来の冷蔵庫に比べて、庫内温度と冷却器の表面
温度との差が少ないため、その着霜が少量であるので、
除霜サイクルは短時間で終了する。従って短時間の除霜
の後、第2冷却器22での冷却を終了して、第1冷却器
17での冷却を再開する。この再開中に、第2冷却器2
2に着霜している場合は該第2冷却器22の除霜に入る
が、第1冷却器17の運転時間が短かいため短時間で除
霜を終了する。
またブライン循環の有無を検出する検出器51をブライ
ンタンク8中に配設し、前記ブライン検出器51でブラ
イン循環「有り」を検知した場合は、第1冷却器17で
庫内を冷却し、ポンプモータPMの故障やブラインの液
漏等に起因するブライン循環「無し」を検知すると、ブ
ライン検出器51が作動して第2冷却器22による補助
冷却運転に入る。この場合は1通常の冷蔵庫と同じよう
に高湿度は保てなくなるが、庫内温度は一定に保たれる
発明の効果 以上詳細に説明したように、本発明に係る恒温多湿冷蔵
装置によれば、次の如き有益な効果が得られる。
(1)冷蔵庫内に冷却されたブラインが循環される第1
冷却器と、冷凍系に接続して液化冷媒が循環される第2
冷却器とを配設し、主としてはブライン循環式の第1冷
却器により庫内を冷却するものである。ブラインは比熱
が大きいので、第1冷却器の表面積を適宜の値に設定す
ることにより、庫内温度と冷却器の表面温度との差を少
なくすることができる。このため第1冷却器に付着する
庫内空気中の水分の凝固量(着霜量)が少なくなり、庫
内を高湿度に保って貯蔵品の乾燥を防ぐことができる。
(2)第1冷却器による冷却時に、庫内サーモが作動し
て冷凍機部の運転を停止した場合であっても、ブライン
を第1冷却器に循環させる。このときブラインの大きな
蓄冷熱量により、第1冷却器は冷却され続け、庫内温度
の急激な上昇を回避して、温度変化の少ない冷蔵庫が得
られる。
(3)冷凍機部の運転停止後は、第1冷却器の表面温度
は庫内空気によって暖められることになる。このため冷
却器表面に付着した霜が徐々に融解して蒸発し、次第に
庫内の湿度が高くなる。またブラインの蓄冷効果のため
冷凍機部の運転停止時間を長くすることが可能であり、
従って高湿度の状態が持続する。
(4)主たる庫内冷却を行なう第1冷却器の除霜中は、
第2冷却器で庫内を冷却し、また第2冷却器の除霜中は
、第1冷却器で庫内を冷却するようになっているので、
除霜中の庫内温度の上昇を抑制して、一定した庫内温度
が得られる。
(5)ブラインの蓄冷効果のため圧縮機の運転停止時間
が長くなり、従って冷凍機部における冷媒循環系の高圧
側・低圧側の圧力が平衡する。しかもモータの温度も低
くなるので、再起動が容易になると共に、過負荷が減少
して部品寿命が長くなり。
起動電流も小さくて足りるので電力消費が低減される。
(6)ブライン循環式の第1冷却器で冷却中に、ブライ
ン循環用のポンプモータが故障したり、ブラインが漏洩
して、第1冷却器での冷却が不可能になると、検知装置
がブライン循環r無し」を検知する。
すると第1冷却器による冷却に代えて、第2冷却器によ
る冷却に自動的に切換ねる。このため庫内温度の異常上
昇が生じず、貯蔵品が変質・腐敗したりすることがない
。またブラインの循環が無くなり、第1冷却器での冷却
が不能になった時点で異常警報を発してユーザー等に早
期に見知させることができる。
(7)第1冷却器の除霜中は、冷凍機部の運転を継続し
、庫内サーその開閉によって、電磁弁を切換えて第2冷
却器と第3冷却器とを交互に冷却し、ブラインタンク中
のブラインを過冷却状態にしておく。これにより除霜が
終了して第1冷却器での庫内冷却が再開された際に、過
冷却されたブラインを第1冷却器に給送して当該冷却器
を短時間で低温にすることができる。また除霜サイクル
中に温度上昇したブラインは、ブラインタンクに帰還し
て過冷却状態にあるブラインと混合し、適度な温度にな
るので、第1冷却器での冷却再開時に庫内の温度上昇が
少ない。
(8)ブライン検知装置は、ブラインタンク内に戻るブ
ラインを直接検知するので、ブライン循環の有無の検知
が確実である。またタンク内に設けられることから、ブ
ラインが外部の熱の影響を受けて温度上昇することがな
く、製造コストを紙庫にでき、保守点検作業も容易にな
し得るものである。
(9)第1冷却器は吐出管および帰還管により接続され
ているので、冷蔵庫内の任意の場所に容易に取付けおよ
び取外しが可能である。殊に横型冷蔵庫では1箱体外壁
に冷凍ユニット部を配設し、この冷凍ユニット部の下方
に冷凍機部を配設し、冷凍機部の上部にブラインタンク
を設けると共に、該タンクの上部に着脱自在に電装箱を
設けた結果として1次の副次的な効果が得られる。
a、同一冷却能力であるならば、冷蔵庫の床面積が小さ
くて済む。
b、冷蔵庫内にブラインタンク等の出張り部分がないの
で、庫内を大きく有効に活用できる。
C0電装箱を取外して、ブラインタンクへのブラインの
注入その他点検作業等が容易に行なえる。
d、ブラインタンクの液位は、液位計をタンク正面に設
けることにより、容易に知ることができる。
e、冷凍ユニット部を箱体から切離して組立できるので
、組立時間が短縮でき、安価に製造できる。
(10)横型冷蔵庫において、庫内の左右側壁に第1冷
却器および第2冷却器を対向的に配設する構成としたこ
とにより、以下の効果が得られる。
■庫内に凹凸部がなく、実用上便利である。
■各冷却器の組付けが容易で、組立時間が短縮でき安価
に製造できる。
■各冷却器の保守点検が容易である。
■各々の冷却器を除霜する際に、他の冷却器の冷風が届
き難いため、除霜が不完全となったり、除霜時間が長く
なってヒータの通電時間が長くなる等の不都合がない。
(11)冷却媒体に水を使用していないので、塩素ガス
による機能部品の故障や錆の発生、貯蔵品への臭いの付
着その他変色変質などが発生しない。また1つの圧縮機
で第2冷却器と第3冷却器を冷却する構成なので、部品
点数が少なく安価に製造できる。
【図面の簡単な説明】
図面は本発明に係る恒温多湿冷蔵装置の好適な実施例を
示すものであって、第1図は本実施例に係る横型冷蔵庫
の正面図、第2図は横型冷蔵庫の冷却ユニット部からカ
バーを外した状態を示す正面図、第3図は横型冷蔵庫の
内部概略構造を示す縦断面図、第4図は本発明に使用す
るブライン検知装置の概略構成を示す縦断面図、第5図
は第4図に示すブライン検知装置の蓋体を外した状態を
示す概略斜視図、第6図は第3図に示す横型冷蔵庫に組
込まれるブライン循環回路および冷凍系からの冷媒循環
回路の管路接続状態を示す概略説明図、第7図は本発明
の実施に使用される電気的制御回路の一例を示す回路図
、第8図は電源投入から第1冷却器による冷却までの各
回路素子の挙動を示すタイミングチャート図、第9図は
冷却運転および除霜運転のサイクル中での各回路素子の
挙動を示すタイミングチャート図、第10図は第1冷却
器による冷却が不能になった場合の、第2冷却器による
冷却運転および除M運転のサイクル中での各回路素子の
挙動を示すタイミングチャート図である。 1・・・箱体       2・・・冷却ユニット部6
・・・冷凍機部     8・・・ブラインタンク17
・・・第1冷却器   22・・・第2冷却器47・・
・第3冷却器 51・・・ブライン検知タンク FMよ、FM2・・・ファンモータ T hl、T h2・・・除霜サーモ Th、・・・庫内サーモ   Hl、H,・・・ヒータ
FSW・・・フロースイッチ CM・・・圧縮機     V工、v2・・・電磁弁F
IG、1 I02 FIo、3 FIG、4 FIG、5 つ

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)冷媒の圧縮機および凝縮器等を備えた冷凍装置(
    6)と、 ブライン(46)を貯留するブラインタンク(8)と、
    貯蔵品の収納庫内に配設され、前記ブラインタンク(8
    )中のブライン(46)が循環される第1の冷却器(1
    7)と、 貯蔵品の収納庫内に配設され、前記冷凍装置(6)から
    の冷媒が循環される第2の冷却器(22)と、前記ブラ
    インタンク(8)内に配設され、前記冷凍装置(6)か
    らの冷媒が循環される第3の冷却器(47)と から構成したことを特徴とする恒温多湿冷蔵装置。
  2. (2)第1の冷却器(17)と第2の冷却器(22)と
    が同一の収納庫内に配設されている特許請求の範囲第1
    項記載の恒温多湿冷蔵装置。
  3. (3)主として第1の冷却器(17)で庫内を冷却する
    よう構成したことを特徴とする特許請求の範囲第1項ま
    たは第2項記載の恒温多湿冷蔵装置。
  4. (4)第1の冷却器(17)の除霜中に、第2の冷却器
    (22)で庫内を冷却するよう構成したことを特徴とす
    る特許請求の範囲第1項〜第3項の何れかに記載の恒温
    多湿冷蔵装置。
  5. (5)第1の冷却器(17)の除霜中に、第2の冷却器
    (22)の除霜を行なわせるよう構成したことを特徴と
    する特許請求の範囲第1項〜第4項の何れかに記載の恒
    温多湿冷蔵装置。
JP29614685A 1985-12-25 1985-12-25 恒温多湿冷蔵装置 Granted JPS62153675A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP29614685A JPS62153675A (ja) 1985-12-25 1985-12-25 恒温多湿冷蔵装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP29614685A JPS62153675A (ja) 1985-12-25 1985-12-25 恒温多湿冷蔵装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS62153675A true JPS62153675A (ja) 1987-07-08
JPH0356394B2 JPH0356394B2 (ja) 1991-08-28

Family

ID=17829742

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP29614685A Granted JPS62153675A (ja) 1985-12-25 1985-12-25 恒温多湿冷蔵装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS62153675A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0275875A (ja) * 1988-09-10 1990-03-15 Hoshizaki Electric Co Ltd 恒温多湿冷蔵庫の凍結防止方法
JPH0285672A (ja) * 1988-09-20 1990-03-27 Hoshizaki Electric Co Ltd 冷蔵庫の運転制御方法
JPH02101367A (ja) * 1988-10-07 1990-04-13 Hoshizaki Electric Co Ltd 恒温多湿冷蔵庫の運転制御方法
JP2007225263A (ja) * 2006-02-27 2007-09-06 Hoshizaki Electric Co Ltd 冷却貯蔵庫
JP2011234658A (ja) * 2010-05-10 2011-11-24 Miura Co Ltd 冷却装置および加熱殺菌装置

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0275875A (ja) * 1988-09-10 1990-03-15 Hoshizaki Electric Co Ltd 恒温多湿冷蔵庫の凍結防止方法
JPH0285672A (ja) * 1988-09-20 1990-03-27 Hoshizaki Electric Co Ltd 冷蔵庫の運転制御方法
JPH02101367A (ja) * 1988-10-07 1990-04-13 Hoshizaki Electric Co Ltd 恒温多湿冷蔵庫の運転制御方法
JP2007225263A (ja) * 2006-02-27 2007-09-06 Hoshizaki Electric Co Ltd 冷却貯蔵庫
JP2011234658A (ja) * 2010-05-10 2011-11-24 Miura Co Ltd 冷却装置および加熱殺菌装置

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0356394B2 (ja) 1991-08-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4800729A (en) Thermo-hygrostatic refrigerators
US9772138B2 (en) Cooling box
JPS62153675A (ja) 恒温多湿冷蔵装置
JP5975379B2 (ja) 冷却貯蔵庫
JPH0638303Y2 (ja) 恒温多湿冷蔵装置
JPH0218471Y2 (ja)
JPH0652146B2 (ja) 冷蔵庫の運転制御方法
JP6987250B2 (ja) ショーケースおよびクーリングユニット
JPS62210381A (ja) 冷蔵庫の除霜運転制御方法
JPH052912B2 (ja)
JPH0451341Y2 (ja)
JPH087000B2 (ja) 冷蔵庫の運転制御方法
JPH0452622Y2 (ja)
JPH071140B2 (ja) 恒温多湿冷蔵庫の運転制御方法
JPH0275875A (ja) 恒温多湿冷蔵庫の凍結防止方法
JP7201466B2 (ja) 冷却貯蔵庫
JPH0522779Y2 (ja)
US2962871A (en) Defrosting and head pressure releasing refrigerating apparatus
JPH0452621Y2 (ja)
JPH0942809A (ja) 低温庫
JP3028387B2 (ja) 直冷式チェスト型冷凍庫
JPH0451330Y2 (ja)
JP3270642B2 (ja) 冷却貯蔵庫
JPH0638299Y2 (ja) 自動製氷機
JPS6028946Y2 (ja) 製氷装置