JPS6215287A - 石油系ピツチ中に含まれるキノリン不溶分の除去方法 - Google Patents
石油系ピツチ中に含まれるキノリン不溶分の除去方法Info
- Publication number
- JPS6215287A JPS6215287A JP15537685A JP15537685A JPS6215287A JP S6215287 A JPS6215287 A JP S6215287A JP 15537685 A JP15537685 A JP 15537685A JP 15537685 A JP15537685 A JP 15537685A JP S6215287 A JPS6215287 A JP S6215287A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- quinoline
- pitch
- extraction
- aromatic hydrocarbon
- hydrocarbon solvent
- Prior art date
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- Pending
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- Working-Up Tar And Pitch (AREA)
- Inorganic Fibers (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
〔技術分野〕
本発明は、石油系ピッチ中に含まれるキノリン不溶分の
除去方法に関するものである。
除去方法に関するものである。
近年、炭素繊維原料として、石油系ピッチの利用が種々
試みられている。石油系ピッチを炭素繊維原料として用
いる場合、ピッチ中に含まれるキノリン不溶分は、ピッ
チの炭化特性を損ない、炭素繊維の強度低下の原因とな
ると共に、ピッチの溶融紡糸に際しては、紡糸ノズルの
閉塞の原因ともなる。一方、ピッチ中に含まれるβ−レ
ジン(トルエン不溶で、キノリン可溶の成分)は、炭化
した時の配向性がよいため、炭素繊維の強度を向上させ
る効果を示す。
試みられている。石油系ピッチを炭素繊維原料として用
いる場合、ピッチ中に含まれるキノリン不溶分は、ピッ
チの炭化特性を損ない、炭素繊維の強度低下の原因とな
ると共に、ピッチの溶融紡糸に際しては、紡糸ノズルの
閉塞の原因ともなる。一方、ピッチ中に含まれるβ−レ
ジン(トルエン不溶で、キノリン可溶の成分)は、炭化
した時の配向性がよいため、炭素繊維の強度を向上させ
る効果を示す。
従来、石油系ピッチからそれに含まれるキノリン不溶分
を除去するために、キノリンを抽出剤として用いて抽出
処理を行うことが知られているが、この場合、その抽出
率は低く、相当量のキノリン可溶成分が抽出残渣に残存
し、またβ−レジン成分の抽出物への移行が少ない等の
欠点を有する。
を除去するために、キノリンを抽出剤として用いて抽出
処理を行うことが知られているが、この場合、その抽出
率は低く、相当量のキノリン可溶成分が抽出残渣に残存
し、またβ−レジン成分の抽出物への移行が少ない等の
欠点を有する。
本発明は、従来法に見られる前記欠点を克服することを
目的とする。
目的とする。
本発明によれば、石油系ピッチ中に含まれるキノリン不
溶分を除去する方法において、該ピッチを、超臨界条件
に保持した芳香族炭化水素系溶媒又はキノリンを混合し
た芳香族炭化水素系溶媒を用いて抽出処理し、キノリン
不溶分を抽出残渣としてピッチ中から除去することを特
徴とする石油系ピッチ中に含まれるキノリン不溶分の除
去方法が提供される。
溶分を除去する方法において、該ピッチを、超臨界条件
に保持した芳香族炭化水素系溶媒又はキノリンを混合し
た芳香族炭化水素系溶媒を用いて抽出処理し、キノリン
不溶分を抽出残渣としてピッチ中から除去することを特
徴とする石油系ピッチ中に含まれるキノリン不溶分の除
去方法が提供される。
本発明で原料として用いるキノリン不溶分を含む石油系
ピッチにおいて、そのキノリン不溶分含量は、通常5〜
40重量%、好ましくは10〜25重量%である。この
ようなピッチは、例えば、原油やその常圧蒸留残渣油や
、減圧蒸留残渣油等の重質油を熱分解又は水素化分解す
ることによって得ることができる。
ピッチにおいて、そのキノリン不溶分含量は、通常5〜
40重量%、好ましくは10〜25重量%である。この
ようなピッチは、例えば、原油やその常圧蒸留残渣油や
、減圧蒸留残渣油等の重質油を熱分解又は水素化分解す
ることによって得ることができる。
本発明で用いる抽出溶媒は、ベンゼン、トルエン、キシ
レン等の芳香族系炭化水素溶媒又はこれにキノリンを混
合したものである。この場合、キノリン含量は、通常、
3〜30vo 2%、好ましくは5〜15vOΩ%であ
る。
レン等の芳香族系炭化水素溶媒又はこれにキノリンを混
合したものである。この場合、キノリン含量は、通常、
3〜30vo 2%、好ましくは5〜15vOΩ%であ
る。
本発明の方法を実施するには、前記ピッチを、超臨界条
件に保持した抽出溶媒と接触させる。この場合、その超
臨界条件は、使用する溶媒によって決まり、また接触時
間(抽出処理時間)は、通常、1〜120分、好ましく
は5〜40分程度である。
件に保持した抽出溶媒と接触させる。この場合、その超
臨界条件は、使用する溶媒によって決まり、また接触時
間(抽出処理時間)は、通常、1〜120分、好ましく
は5〜40分程度である。
本発明で用いる抽出溶媒のいつくかの臨界条件を示すと
次の通りである。
次の通りである。
本発明によれば、キノリン不溶分を抽出残液としてピッ
チ中から分離し、キノリン不溶分の除去されたピッチ成
分を抽出物として得ることができる。この場合、ピッチ
中のβ−レジンも比較的良好な抽出率で抽出物へ移行さ
せることができる。
チ中から分離し、キノリン不溶分の除去されたピッチ成
分を抽出物として得ることができる。この場合、ピッチ
中のβ−レジンも比較的良好な抽出率で抽出物へ移行さ
せることができる。
次に、本発明を実施例によりさらに詳細に説明する。
実施例
軟化点179℃、トルエン不溶分52.7重量%、キノ
リン不溶分16.8重量%の減圧残油の熱分解ピッチを
、抽出溶媒として、トルエン、ベンゼン及びキノリンを
混合したベンゼンを用い、超臨界条件下で抽出処理した
。
リン不溶分16.8重量%の減圧残油の熱分解ピッチを
、抽出溶媒として、トルエン、ベンゼン及びキノリンを
混合したベンゼンを用い、超臨界条件下で抽出処理した
。
前記した抽出条件を表−1に及び抽出結果を表−2に示
す。
す。
表−1
実施例2
実施例1において、圧力を変化させた以外は同様にして
実験を行ない、圧力変化と抽出物収率との関係を調べた
。その結果を次表に示す。
実験を行ない、圧力変化と抽出物収率との関係を調べた
。その結果を次表に示す。
表−3
Claims (1)
- (1)石油系ピッチ中に含まれるキノリン不溶分を除去
する方法において、該ピッチを、超臨界条件に保持され
た芳香族系炭化水素溶媒又はキノリンを混合した芳香族
系炭化水素溶媒を用いて抽出処理し、キノリン不溶分を
抽出残渣としてピッチ中から分離することを特徴とする
石油系ピッチ中に含まれるキノリン不溶分の除去方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15537685A JPS6215287A (ja) | 1985-07-15 | 1985-07-15 | 石油系ピツチ中に含まれるキノリン不溶分の除去方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15537685A JPS6215287A (ja) | 1985-07-15 | 1985-07-15 | 石油系ピツチ中に含まれるキノリン不溶分の除去方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS6215287A true JPS6215287A (ja) | 1987-01-23 |
Family
ID=15604583
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP15537685A Pending JPS6215287A (ja) | 1985-07-15 | 1985-07-15 | 石油系ピツチ中に含まれるキノリン不溶分の除去方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS6215287A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO1992005231A1 (en) * | 1990-09-13 | 1992-04-02 | Commonwealth Scientific And Industrial Research Organisation | Process for refining pitch |
-
1985
- 1985-07-15 JP JP15537685A patent/JPS6215287A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO1992005231A1 (en) * | 1990-09-13 | 1992-04-02 | Commonwealth Scientific And Industrial Research Organisation | Process for refining pitch |
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