JPS62151108A - コンバインの刈取制御装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 この発明は、コンバインの刈取制御装置に関する。

従来の技術 水平センサによってコンバインの左右傾斜を検出して、
車体に対して刈取装置をローリング制御して水平状に維
持する。

発明が解決しようとする問題点 コンバインの刈取装置が左右に傾斜していると、刈取装
置の左右両側部における殻稈の刈高さが相異するため、
刈取装置を車体に対してローリング制御して、土壌面に
平行状の水平姿勢に保持させるが、このローリング制御
は通常土壌の軟弱な状態において必要なことが多く、こ
の場合はコンバインの左右傾斜に伴って刈取装置先端部
の傾斜側の分草枠等が土壌面に突入し易い。ローリング
制御によって刈取装置が水平姿勢にされる以前に既に分
草枠等一部が土壌面に突入することとなって、制御が遅
れる。

問題点を解決するための手段 この発明は、車体（１）に対して刈取装置（２）を昇降
して所定刈取高さを維持すべく制御する刈高制御装置（
３）による刈取装置（２）の上昇速度（Ｖ）に対して、
該車体ｆｌｌに対して刈取装置（２）の刈取幅方向を水
平状に維持すべく制御するローリング制御装置（４）に
よる刈取装置（２）のローリング速度（Ｒ）を、高速と
すべく設定してなるコンバインの刈取制御装置の構成と
する。

発明の作用 コンバイン作業において、刈取装置（２）を刈高制御装
置（３）によって所定の刈高さ位置に維持させて刈取を
行わせる。土壌面の凹凸、硬軟等の変化、又は刈高変更
の場合は、刈取装置（２）を車体（１）に対して昇降さ
せることによって刈高制御を行う。又、土壌面の軟弱等
によって車体（１）が左右方向に傾斜すると、これに伴
って刈取装置（２）も同方向へ傾斜される。この刈取装
Ｍ（２）の左右傾斜によってローリング制御装置（４）
が働き、刈取装置（２）が車体（１）に対して該傾斜と
は反対の側へローリングされて、刈取装置（２）を水平
姿勢に制御する。

このような刈高制御装置（３）による刈取高さ制御と、
ローリング制御装置（４）によるローリング制御とが、
複合して行われる場合において、刈高制御による刈取装
置（２１の上昇速度（Ｖ）よりも、ローリング制御によ
るローリング速度（Ｒ）が高速に行われるものであるか
ら、刈取装置（２）の傾斜下端部を土壌面から速やかに
上昇させて、土壌面への突出を少なくする。刈高制御は
ローリング制御に対して遅らせるようにして行われるた
め、刈高さが高過ぎのないように的確な制御が行われる
。

発明の効果 このように刈高さ制御とローリング制御との競合時には
、ローリング制御速度が高速であるため、刈取装置（２
）の左右傾斜による傾斜下端部の土壌面への突入を少く
することができ、刈高制御を的確にして、これら刈高さ
制御とローリング制御とを短時間に速やかに行うことが
でき、刈取装置（２）における刈取殻稈の脱穀装置側へ
の移送受継等の乱れも少くすることができ、安定した刈
取を行うことができる。

実施例 なお、図例において、コンバインは、クローラ形態の走
行装置＋Ｉｎの車体（１）上に脱穀装置ａｌｌ、操縦装
置（＋２１）、刈取装置（２）、及び殻稈移送装置（１
４等を設け、刈取装置（２）で刈取った殻稈を移送装置
＋１４１で移送して後側の脱穀装置６１）へ供給して、
脱穀処理すべく構成している。

車体（１）の前端部には、伝動ケース（ＩＩＯが設けら
れ、原動機からの動力を該走行装置（Ｉｌｌ、刈取装置
（２）各部、及び移送装＠０４等に伝動すべく伝動機構
を内装している。

この伝動ケース（１９の上端には、横方向の軸（ＩＧＩ
の回りに、刈取伝動機枠（＋３１の上端部を上下回動−
゛在に設けると共に、殻稈を挟持移送する挟持移送装置
ｉ！（（７）、及びこの挟持移送殻稈の穂先側部をラグ
で係合して移送案内する穂先案内装置＋ＩＩ１等からな
る移送装置（１４１の上端部を、上下回動自在に設け、
しかもこの軸＋１６）の回転によって刈取伝動機枠（１
濁内の伝動軸を回転伝動させると共に、該挟持移送装置
（１７１及び穂先案内装置（１）１等の無端体部を回転
伝動すべく伝動構成している。

刈取装置（２）は伝動ケースを構成の主体とする刈取機
枠（７）の左右方向中央部に、該刈取伝動機枠（１３の
下端部と可撓自在の可撓筒（１９で連結せる伝動筒部（
２１を設け、この伝動筒部（２［１内の伝動軸と該伝動
枠（１′５内の伝動軸とを自在継手及び伸縮自在のスプ
ライン継手等を介して伝動回転しうるように設け、これ
より刈取装置（２）各部を伝動回転乃至往復動すべく伝
動構成している。

刈取機枠（７）の左右両側端部からは連結アーム１２１
）が前方へ突出され、この前端にバリカン形態の刈刃装
置（至）、及び前端に分草板（２Ｘ５を配設した分草枠
（４等を一体的に連結している。殻稈引起装置（５）は
、前傾斜に張設せるチェノに引起用のラグ２４１を配設
して、穀稈を係合して引起するもので、刈刃装置（至）
の前方から上方に亘って斜設する。この殻稈引起装置（
５）の後側で刈刃装置（至）上の前後に亘って殻稈集送
装置（６）を設ける。各殻稈引起装置（５）の後側に引
起殻稈の株元部を後方へ掻込むスターホイルＱＳｌを、
刈刃装置（至）上に接近して設け、このスターホイルＱ
ｓｌ上から後方−側上部に亘って刈取殻稈を集送する集
送チェノ０日を設け、更にこのスターホイル四の上側方
には、該殻稈引起装置（５）の下部に向けて傾斜するラ
グ付ベルト（５）を張設して、引起殻稈の株元部をスタ
ーホイルＱ９の回転圏内に向けて案内する構成としてい
る。又、該集送チェノ２Ｇの上方にはこの集送チェノ１
２Ｇによって集送する穀程の穂先部側を係合して移送案
内するラグ付チェン１２１が設けられている。

昇降装置について、車体（１）の前端部突出する左右の
支持アーム四の前端に回動アーム０＠を上下回動自在に
枢支し、この各回動アームＣＩＯ＋の先端部には、中間
部を下方へ湾曲させた連結部材Ｏ１）で連結した左右一
体内構成の一対のクランク状屈曲形成のクランクアーム
（至）の一端の軸部０３を枢着し、このクランクアーム
（至）の他端の軸部（ロ）には、刈取伝動機枠（１３１
に固定させる横部材０９の左右両側端部に固着したアー
ムＯＱを枢着し、上記左右の回動アームＯｌを一体的に
連結する横部材（５）に、車体（１）との間に介装する
油圧により伸縮自在の昇降シリンダ（至）のピストン部
を連結し、刈高制御装置（３）によるこの昇降シリンダ
（至）の伸縮によって、回動アームｏ［Ｉｌとクランク
アーム（支）との屈折角度を拡縮させて、刈取伝動機構
（１３１を昇降させる構成である。

刈取機枠（７）には、前記伝動筒部２Ｇの後側に、この
伝動筒部Ｑ１の横幅よりも広いローリング部材（１ωを
固着し、又、刈取伝動機枠（１３の後側には、この伝動
機枠ｆ１３）の横幅よりも広い側面門形の部材浦を固着
し、これら両口−リング部材（Ｉｌｌと部材ＯＣＪとの
間で、ローリング自在に構成するもので、両口−リング
部材（１ωと部材顛との左右突出部分において、前記集
送チェンジｅの殻稈集送経路側寄りに、前後水平状のロ
ーリング軸で８）を設けて、このローリング軸（８）回
りに、ローリング部材〔１０１及びこのローリグ部材（
Ｉωと一体の刈取機枠（７）が左右傾斜回動、即ちロー
リングしうる構成であり、部材１ＩＩＯの門形内部にロ
ーリング部材（１ωの上端部を嵌合させて、これら両者
ＩｌＧ　＋１０１間に設けている枢支孔にボルトを通し
、一端側からナツトを螺合させて抜止稿成したものであ
る。このローリング部材（１０１は板状に構成され、刈
取伝動機枠（１（至）の傾斜方向に沿わせた形態として
設けている。又、この刈取伝動機枠（１（至）に対して
該ローリング軸（８）部とは反対の側には、案内機構（
９）を設ける。該ローリング部材（１ωと一体のボルト
ｅ１）を嵌合させて該ローリング軸（８）回りの回動軌
跡に沿う円弧状の長孔４Ｘ５を、部材１４１に設け、ロ
ーリング部材（１ｏ１の回動を案内させるものである。

このボルト姐）は手動でローリング位置を固定できるよ
うに締付できる構成とするもよく、ローリング自在乃至
ローリング制御自在とする形態では締付固定できない単
なる回動案内する構成とするもよい。

このローリング部材（１［Ｉの上側で伝動筒部ａ！Ｏ乃
至可撓筒（１つの上側を左右方向に跨ぐようにして、取
付部材（至）をボルト等の締付具によって一体的に取付
け、この取付部材−は殻稈移送経路の後側部に沿わせて
いる。前記集送チェノＩ２ｅは、スターホイル１２９ラ
グ付チエンジ１等と共に殻稈集送装置（６）を構成して
いるが、左右一対の構成として設けられ、後端部が殻稈
移送経路部において左右から接近して殻稈の株元部を集
送しうるもので、このうちの−側の操縦装置（ｌδ側の
集送チェノＣ！ｅの終端部を、該取付部材（至）上に設
けた張設翰＠ω等によって巻回させ、この集送チェノＱ
ｅの終端部が伝動筒部１２０の上側を脱穀装置６１）寄
倒の移送装置（ｌ・１へ向けて張設されている。この終
端の張設輪（ト）はローリング軸（８）の近くに位置さ
せている。又、他側の集送チェノ２Ｑの終端部は、この
張設輪■で巻回された集送チェン四の終端前側に沿わせ
るべく張設されている。これら左右一対の集送チェノ（
２ｅの終端部は。

移送装置（１７０の始端側下側にのぞみ、脱穀装置（１
）１）の殻稈移送装置（至）部へ至る一連の殻稈移送経
路を構成している。

前記クランクアーム（至）の軸部（財）に対向する刈取
機枠（７）の左右両側部には、上方に案内杆０３が突設
され、この案内杆ｕ３の後側には上下端にストッパ閥を
形成した案内溝ＧＩＩ’ｊを設け、この案内溝０９に該
軸部（ロ）を嵌合させ、刈取機枠（７）の一定範囲以上
のローリングをストッパ６弔で係止しうる構成である。

刈取機枠（７）の一部と上記左右いずれか一側のクラン
クアーム国の軸部（至）との間に、伸縮自在のローリン
グシリンダ０ｅを連結し、このローリングシリンダＣｅ
の油圧による伸縮によって刈取機枠（７）を該ローリン
グ軸（０）を中心に回動させる構成である。

刈高制御装置（３）とローリング制御装置（４）とは、
刈取装置（２）の左右分草板（２７１部に設ける超音波
形態等からなる高さセンサ（Ｓ　Ｌ）　　（ｓ　Ｒ）に
よって土壌面とのｌ＋ｔｌの高さを検出し、この両高さ
センサ（ＳＬ）と（Ｓ　Ｒ）との差をもって刈取装置（
２）の水平姿勢維持のためのローリング制御すべき傾斜
検出値とし、この傾斜検出値と傾斜方向との検出によっ
て、ローリングバルブ（Ｅ）を切替えて、ローリングシ
リンダ（４ｅを伸縮作動させて、刈取装置（２）をロー
リング軸（８）回りに回動させて、水平状に制御維持す
る関係に設けている。

又、刈高さセンサ（Ｓ　Ｌ）と（ＳＲ）との検出値を、
予め設定されている設定基準高さと比較しながら、この
検出値が低過ぎるときは上昇バルブ（Ｂ）を開き、又、
この検出値が高過ぎるときは下降バルブ（Ｃ）を開いて
、昇降シリンダ（至）を伸縮して刈取装置（２）の刈高
さを設定基準高さに制御する構成である。このような刈
高さ制御の刈取装置（２）の上昇速度（Ｖ）に対してロ
ーリング速度（Ｒ）を高速に設定している。

上記刈高制御装置（３）、及びローリング制御装置（４
）等の連動構成は、第７図のように、油圧ポンプ（Ｐ）
からの油圧回路図において、昇降シリンダ例との間には
、逆止弁（Ａ）、ソレノイドによって開通される上昇バ
ルブ（Ｂ）、絞バルブ（Ｈ）、及び下降バルブ（Ｃ）等
を設け、この上昇バルブ（Ｉ３）の開きで昇降シリンダ
（２）のピストンを押出して刈取装置（２）を上昇させ
、又、下降バルブ（Ｃ）の開きで下降させる構成である
。又、油圧ポンプ（Ｐ）とローリングシリンダ０ｅとの
間には、走行装置１ｆｌ１）の左右一対の走行うラッチ
を操作する走行バルブ（Ｄ）、及びローリングバルブ（
Ｅ）を設けている。走向バルブ（Ｄ）は、左右一対の走
向クラッチ、及びこの走向クラッチ切り後に走向ブレー
キを働かせるための左右の走向シリンダ（４１に連通し
、この走向バルブ（Ｄ）の切替えによって左右の走向ク
ラッチ乃至走向ブレーキを作動させる構成である。ロー
リングバルブ（Ｅ）はこの走向バルブ（Ｄ）の排油側に
連結し、このローリングバルブ（Ｅ）の切替えによって
往復方向へ油圧を働かせて刈取機枠（７）をローリング
軸（８）回りに回動させる構成である。（Ｆ）はアンロ
ードバルブで、油圧ポンプ（Ｐ）の油圧を通常は開いて
排出し、上昇バルブ（Ｂ）、走向バルブ（Ｄ）、又はロ
ーリングバルブ（Ｅ）のうち、いずれかのバルブが油圧
を対応のシリンダ（至）、ＩＡｌ、（ト）へ送るように
切替えられたとき、同時にこのアンロードバルブ（Ｆ）
をソレノイドによって閉じることによって、油圧回路１
’／Ｄの油圧を上昇させるものである。

（Ｇ）はリリーフバルブである。（Ｋ）はアンロードバ
ルブで、常時は開いた状態にあり、ローリングバルブ（
Ｅ）が切替えられるとき、これと電磁機構で連動して、
走向クラッチの走向シリンダ（・１）の油圧よりも弱い
油圧でローリングシリンダ（ＩＩｅを伸縮できる。

」二昇バルブ（Ｂ）、下降バルブ（Ｃ）、及び走向バル
ブ（Ｄ）は、操縦装置の操作レバー６９に連動して、こ
の操作レバーら２を左右に傾斜回動することによって、
左右の走向クラッチ、走向ブレーキを作動すべく走向バ
ルブ（Ｄ）を切替連動し、又、この操作レバー霞を前後
に傾斜回動することによって、刈取装置（２）を下降、
上昇すべく下降バルブ（Ｃ）、上Ａ−バルブ（Ｂ）を連
動する構成としている。

ローリングバルブ（Ｅ）は、水平センサ（１）と関連し
て、水平センサ（資）の傾斜方向によって、ローリング
バルブ（Ｅ）の切替えが、刈取機枠（７）、及び該水平
センサ（資）が水平姿勢となる方向へ油圧ローリングす
べく切替えられる。

上昇バルブ（Ｂ）による昇降シリンダ（至）のピストン
によって押上げられる刈取装置（２）の上昇速度（Ｖ）
に対して、ローリングバルブ（Ｅ）によるローリングシ
リンダ（４ｅによって回動される刈取装置（２）のロー
リング速度（Ｒ）を、適宜高速に設定する。この速度（
Ｖ）（Ｒ）差は、例えば、絞バルブ（Ｈ）によって油量
を異にする構成としても゛よく、シリンダ（至）とｆ４
Ｇとの断面比を異に設定する等によって差異を出させる
構成とする。

コンバイン作業中に、走行装置（１））が軟弱土壌中に
沈下されることによって左右−側に傾斜する（第５図）
と、刈取装置（２）も同様に傾斜して、これを水平セン
サ（ト）が検出し、ローリングバルブ（Ｅ）が切替えら
れてローリングシリンダ（４ｅの一側に油圧回路０９か
らの油圧が送られて、刈取機枠（７）がローリング軸（
８）回りに回動されて、刈刃装置例が水平状となる（第
６図）。水平センサ（資）も同時に水平状態になるとロ
ーリング制御は終り、走行袋［（Ｉｌｌが傾斜した状態
を維持する。

【図面の簡単な説明】

図はこの発明の一実施例を示すもので、第１図は側面図
、第２図はその一部の拡大側面図、第３図は平面図、第
４図はその一部の拡大平面図、第５図、第６図は作用を
示す正面図、第７図は油圧回路図である。 図中、符号（１）は車体、（２）は刈取装置、（３）は
刈高制御装置、（４）はローリング制御装置、（Ｂ）は
上昇バルブ、（Ｅ）はローリングバルブ、（Ｖ）は上昇
速度、（Ｒ）はローリング速度を示す。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 車体（１）に対して刈取装置（２）を昇降して所定刈取
   高さを維持すべく制御する刈高制御装置（３）による刈
   取装置（２）の上昇速度（Ｖ）に対して、該車体（１）
   に対して刈取装置（２）の刈取幅方向を水平状に維持す
   べく制御するローリング制御装置（４）による刈取装置
   （２）のローリング速度（Ｒ）を、高速とすべく設定し
   てなるコンバインの刈取制御装置。