JPS6215039B2 - - Google Patents

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JPS6215039B2
JPS6215039B2 JP50080763A JP8076375A JPS6215039B2 JP S6215039 B2 JPS6215039 B2 JP S6215039B2 JP 50080763 A JP50080763 A JP 50080763A JP 8076375 A JP8076375 A JP 8076375A JP S6215039 B2 JPS6215039 B2 JP S6215039B2
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JP
Japan
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pulse
rotor
power
output
circuit
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Application number
JP50080763A
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English (en)
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JPS5132911A (en
Inventor
Eichi Naito Jon
Esu Aizaakuson Miruton
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NYUU TEKU IND Inc
Original Assignee
NYUU TEKU IND Inc
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Publication date
Application filed by NYUU TEKU IND Inc filed Critical NYUU TEKU IND Inc
Publication of JPS5132911A publication Critical patent/JPS5132911A/ja
Publication of JPS6215039B2 publication Critical patent/JPS6215039B2/ja
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    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02PCONTROL OR REGULATION OF ELECTRIC MOTORS, ELECTRIC GENERATORS OR DYNAMO-ELECTRIC CONVERTERS; CONTROLLING TRANSFORMERS, REACTORS OR CHOKE COILS
    • H02P6/00Arrangements for controlling synchronous motors or other dynamo-electric motors using electronic commutation dependent on the rotor position; Electronic commutators therefor
    • H02P6/20Arrangements for starting
    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02PCONTROL OR REGULATION OF ELECTRIC MOTORS, ELECTRIC GENERATORS OR DYNAMO-ELECTRIC CONVERTERS; CONTROLLING TRANSFORMERS, REACTORS OR CHOKE COILS
    • H02P6/00Arrangements for controlling synchronous motors or other dynamo-electric motors using electronic commutation dependent on the rotor position; Electronic commutators therefor
    • H02P6/10Arrangements for controlling torque ripple, e.g. providing reduced torque ripple

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は回転機械の磁界に係り、特に直流整流
子モータの如く効率よく動作するのみならず、広
範囲に変化するモータ・トルク及びライン電圧に
わたつて一定の選択可能な速度で動作する回転機
械に関する。
本発明の背景 回転機械は一般に直流機及び交流機に分けられ
る。いづれの機械も少なくとも2つの異なる磁
界、即ち回転子で発生される磁界と固定子で発生
される磁界を生成する装置を有する。これら磁界
が互いに整列しない場合、回転子の回転運動をひ
き起すトルクが生じる。回転子が回転するにつ
れ、固定子磁界に対する回転子磁界の配向が変化
する。しかし、磁界配向が変るにつれ、回転子上
のトルクの大きさも変化するので、機械は効率よ
い機械動作を維持するように回転子へのトルクを
最大値近くに保つために一方の磁界を他方の磁界
に対して配向しなおすための何らかの装置を有さ
ねばならない。
直流機では、回転子の電機子には複数の巻線が
巻かれており、これらは刷子及び機械的整流子を
介して外部電源につながれている。回転子に生じ
る磁束が固定された固定子巻線又は永久磁石によ
り生じる固定子磁界に対して平均して90゜で整列
されるように、整流子は電機子巻線に電源を選択
的に印加する。直流機では電機子磁界と固定子磁
界の間の角度は平均90゜であるので、直流機は一
般に極めて効率よく、回転子へのトルクは最大に
なる。しかし、直流機は殆んどの交流機に比して
欠点を有する。機械が回転子につながれた外部装
置により負荷をかけられると、トルク負荷が増加
するにつれ機械の回転速度は若干直線的に減少す
る。従つて直流機は、何らかの形式の補助速度制
御装置を用いない限り、一定速度が要求され、且
つ負荷及びライン電圧の少なくとも一方が変動す
る場合には使用に適さない。
他方、交流同期機は機械を同期させかつ機械に
電力を与えるのに交流電源を用いるように設計さ
れている。交流電源の一定周波数は一定回転速度
の回転を起こすよう自動的に動作する。同期機に
負荷がかけられると、モータはトルク角、即ち回
転子磁界と固定子磁界間の角度を常に90゜近くに
するように動作する。このようにして、回転子へ
のトルクは機械に対する荷重が増えるにつれ増大
する。従つて交流同期機はトルク負荷が変化して
も一定回転速度を維持しうる。このような同期機
に関する問題点は、これら機械がすべての負荷ト
ルクに対して一定効率で動作せず、又はモータ速
度を容易に調整する機能を持たないことである。
事実、交流同期機は重い負荷をかけられた時トル
ク角が90゜に近づくので最も効率がよい。荷重が
軽くなると、トルク角は90゜以下になり、機械の
効率が低下する。交流同期機は又多くの周知の若
干厄介な方法で解決されねばならない起動上の固
有の問題点を有する。
他の形式の機械も開発されている。その1つに
無刷子直流モータがある。この種のモータは磁界
が回転子に対して一定の配向で発生される回転子
を有する。多くの固定子巻線が設けられ、回転子
位置を検出するための補助変換器を含む制御回路
が、回転子磁界と相互作用する回転磁界を発生す
るように固定子巻線を流れる電流を制御し、回転
子にトルクを発生する。しかしこの機械は一般に
極めて特定の要求を満たすように設計されてお
り、比較的融通性を欠く。即ち、或る機械の設計
は、他の機械が異なる寸法及び異なる極数のもの
である場合には他の機械に用いるには必ずしも適
さない。大ていの場合、この種の機械は機械を制
御するのに機械的変換器を用いている。この機械
は種種の故障を生じ、不適正な制御をひき起す。
機械的変換器は又機械内の磁気的変動を考慮して
おらず、そのために物理的配向を磁気的配向から
若干異なつたものにする。
変換器無しの機械も開発されているが、この機
械も又無刷子直流モータにみられる融通性の乏し
いという欠点を有している。
本発明の目的 本発明の主目的は、速度が負荷の変化と共に変
る直流モータとして回転し、且つ広範囲の負荷ト
ルクにわたつて選択可能な基準回転速度に同期さ
せることができる機能を有する機械を提供するに
ある。
本発明の他の目的は、直流整流子モータと同程
度の出力を発生し、同程度の効率で回転し、且つ
広範囲のトルクにわたつて同期して作動させるこ
とができ、機械の寸法に実質的に無関係な設計を
可能にする機械を提供するにある。
本発明の他の目的は、固定子巻線内の利用可能
な誘起電圧に応答して固定子巻線に印加される電
力パルスを制御し、それにより、特性上、直流機
として又は制御された直流機として、広範囲の機
械トルクにわたつて一定の選択可能な速度で回転
するような機械を提供するにある。
本発明の他の目的は、各固定子巻線中の誘起電
圧の零交叉を利用し、同時に電力印加スイツチン
グに関連した各固定子巻線の両端間の電圧の零交
叉を無視し、それにより回転子位置を示す信号を
発生して、或る固定子巻線から他の固定子巻線へ
の電力印加スイツチングを制御することにより、
負荷トルクの変動中にも選択可能な回転速度にお
いて、同期して、且つ効率よく回転する機械を提
供するにある。
本発明の他の目的は、小さなライン電圧変動及
び負荷トルク変動の少なくとも一方を補償するた
めにモータに印加される矩形パルス波形電力(以
下電力パルスと略称する)の幅を変える装置と、
大きなライン電圧変動及び負荷トルク変動の少な
くとも一方を補償するためにモータに印加される
電力パルスの振幅を変える装置とを設けることに
より、負荷トルク又はライン電圧の変動時にも選
択可能な回転速度において、同期して、且つ効率
よく回転する機械を提供するにある。
本発明の他の目的は、負荷トルクの変動時にも
モータが一定の選択可能な速度で動作するように
一定の平均トルク角を維持するために、モータの
固定子巻線に可変幅の電力パルスを印加する装置
を提供するにある。
本発明の他の目的は、選択可能な一定速度で効
率よく動作し、かつ選択可能な回転方向に自己起
動する機械を提供するにある。
本発明の他の目的は、トルク角が所定の値であ
る時点に対して対称的に発生する固定子電力パル
スを各固定子巻線に印加する装置を備えることに
より、一定の選択可能な回転速度において、同期
して、且つ効率よく回転する機械を提供するにあ
る。
本発明の他の目的は、同期速度からのずれを検
出し、このずれを補償するように機械の動作を補
正するための基準発振器とともに誘起電圧の零交
叉から得られるパルスを発生するためのパルス発
生器を含む装置を設けることにより、選択可能な
回転速度において、同期して、且つ効率よく動作
する機械を提供するにある。
本発明の他の目的は、機械の回転子の物理的位
置を判定し、その物理的位置に達した時に信号を
発生する計数器を用いて、機械を可変の又は一定
の選択可能な回転速度で効率よく作動させること
にある。
本発明の要約 本発明の1つの特徴は、負荷又はライン電圧の
変動による速度変化に対し平均トルク角を一定に
保つように、又は広範囲の機械のトルクにわたつ
て定速動作を維持するために、電力パルスが固定
子巻線に印加されるべき正確な時点を伴定するた
めに、機械の固定子巻線中の誘起電圧を用いるこ
とである。
本発明の他の特徴は、機械トルク又はライン電
圧の変動時に一定速度及び効率を維持するために
電力パルスの周波数、パルス幅及び振幅を精確に
制御することである。
本発明の一実施例では、回転子内部に磁界発生
源が設けられる。この回転子内の磁界は回転子に
対して一定の配向を有する。回転子はその周りに
配置された固定子内で回転し、固定子は複数の巻
線を有し、これを流れる電流が回転子磁界と相互
作用して回転子にトルクを生じ、それにより回転
子が回転される。回転子が回転すると、固定子巻
線に電圧が誘起される。制御回路網が、固定子巻
線に誘起された電圧、具体的には誘起電圧の零交
叉に応答して電力回路網を作動させ、電力回路網
で発生されたパルスは、選択された固定子巻線
に、選択された周波数で、かつ、選択された順序
で印加される。これら電力パルスは所定の回転方
向に選択された速度で回転子を回転させる。電力
パルスはトルク角が平均して選択された値になる
時に発生する。この選択された値は最大効率が望
まれる場合には90゜である。
回転子速度が選択された値を超えて増大すると
制御回路網がこの状態を検出し、固定子巻線に印
加される電力パルスの幅を減少させ、それにより
回転子速度を減少させる。回転子速度が選択され
た速度以下になると、固定子巻線へ印加される電
力パルスの幅が制御回路網により広げられ、それ
により回転子速度は増大する。パルス幅の縮小及
び拡大は機械に対する負荷トルクの変動により生
じる比較的小さな速度変化を補償する。もつと大
きい負荷トルク変動に対しては、固定子巻線に印
加される電力パルスの電圧を上昇又は低下させる
信号を制御回路網が発生する。電力パルスの電圧
の増減は回転子の回転速度を増減する他に、パル
ス幅が選択された限界内に留まることを可能なら
しめる。これらの電力パルス電圧の変化は大きな
負荷トルク変動が生じる時に一定速度を維持する
ように動作する。
更に、本発明の機械は所望の回転方向に自己起
動する。自己起動回路網は、回転子が静止してい
て固定子巻線に誘起電圧が存在しない時に電力回
路網を制御するための制御信号を発生するために
設けられる。自己起動回路網は、固定子内に所望
の方向にゆつくり回転する磁界を直接に発生し、
それにより回転子を所望の方向に回転させる。一
旦回転子速度が固定子巻線中に検出可能な電圧を
誘起するのに十分な程度になると、自己起動回路
網が自動的に遮断され、制御回路網が電圧回路網
の制御を行う。
一般的説明 本発明の機械は第1図及び第4A図の概略図に
全体が示されている。機械10は、固定された磁
石を有する回転子11と、A及びBコイルとして
示された2つの巻線を有する固定子12とを含
む。A及びBコイルに制御可能な振幅で電力パル
スを供給するために電源13がA及びBコイルに
つながれている。任意の時刻にどの固定子巻線が
電力を受取るかを制御するために歩進スイツチ1
4がゲート回路15を介して電源につながれてい
る。通常、ゲートに対する禁止信号は存在せず、
よつて歩進スイツチ14は電力が印加される固定
子巻線を直接に制御する。
機械の回転子11が回転している時、回転子の
磁界は固定子巻線に電圧を誘起する。いづれかの
固定子巻線中の誘起電圧が0ボルトを通過する時
点を検出するために零交叉検出器16が両固定子
巻線につながれる。零交叉が検出されると、回転
子が所定の位置、即ち図示の2固定子巻線の機械
ではトルク角が90゜になる時に対応する位置にあ
る時に、第1の位置パルス信号が発生される。換
言すれば、いづれかの固定子巻線が電力を受取る
ことにより発生される磁界の方向に対して回転子
の磁界の方向が90゜になるよう配列された時に第
1の位置パルス信号が発生される。
図示の機械に対しては第1の位置パルス信号は
トルク角が90゜の時点で発生されるので、本発明
は回転子の各回転全体にわたつて機械のトルクを
一様にし、かつ、効率を最大にするように、上記
時点に対して電力パルスを対称的にすることを狙
つている。
零交叉検出器の出力に発生する第1の位置パル
ス信号は、整流回路17に入力され、それは相次
ぐ第1の位置パルス信号の間の期間中、1つの計
数速度f/2で交互にカウント・アツプ(加算計
数)し、又上記の計数速度の2倍の計数速度fで
交互にカウント・ダウン(減算計数)する2つの
計数器18,19により利用される。これらの計
数器は、零まで減算計数した時、出力信号とし
て、借り(ボロー)パルス信号すなわち第2の位
置パルス信号を発生する。計数器18,19は、
カウント・アツプ時には、図示の2極機械に対し
て90゜の回転子回転に対応する期間の間計数する
ので、計数器がカウント・ダウンを開始した後、
回転子が45゜回転するに要する時間後に、借りパ
ルス信号すなわち第2の位置パルス信号が発生さ
れる。後述する如く、回転子を選択された回転子
速度で90゜回転させるに必要な期間電力が各固定
子に印加されるものとして、借りパルス信号すな
わち第2の位置パルス信号は、電力の供給が一方
の固定子巻線から他方の固定子巻線へ切換えられ
るべき時に発生する。
本機械は回転子が所望の速度で1回転を完了す
るのに必要な期間中、等間隔の4つのパルス信号
を発生する可変率(可変繰返し周波数)の発振器
21を含む。こられのパルス信号は速度ラツチ2
2をセツトする。
計数器18,19により発生された借りパルス
信号すなわち第2の位置パルス信号は論理ラツチ
23をセツトするのに用いられる。論理ラツチ2
3及び速度ラツチ22がセツトされると、これら
ラツチの出力につながれたアンド・ゲート24は
歩進スイツチ14を歩進させるための信号をその
出力に発生し、一つの固定子巻線への電力の印加
を遮断し、所望の順序に従つて他の固定子巻線に
電力を印加することにより回転子の回転を維持す
る。
機械の正常動作中、論理ラツチ23は速度ラツ
チ22のセツトに先立つてセツトされる。論理ラ
ツチのセツトに応答して、論理ラツチのセツトと
速度ラツチのセツトとの間の期間、繰返し周波数
fのクロツク信号の計数を行う計数器を備えたパ
ルス中心決め回路25が設けてある。この計数器
で計数された値は、機械の所定の固定子巻線に印
加された電力パルスがその前縁において短縮され
た時間の長さを表わす。パルス中心決め回路の目
的は、平均トルク角が所定の値の時点、即ち最大
効率を得るように90゜の平均トルク角に相当する
時点に対して電力パルスを中心決めするために当
該電力パルスの後縁を短縮することである。パル
ス中心決め回路は、その中の計数器の計数値を整
流回路17の中におけるカウント・ダウンしてい
るそれぞれの計数器の計数値と連続的に比較す
る。これら2つの計数器の計数値が等しくなつた
時、パルス中心決め回路内の比較器は禁止信号を
発生し、その禁止信号はゲート回路15を閉じる
ように働き、それにより電源電圧が付勢中の固定
子巻線から除去される。このようにして、固定子
巻線に印加される電力パルスの後縁は、当該電力
パルスの前縁が遅延された期間と等しい長さの期
間だけ短縮される。
以上概略的に述べた回路は、回転子の負荷トル
クが変動する時でも、可変率(可変繰返し周波
数)発振器21により決まる一定の選択可能な速
度を維持するように、且つ動作を一定効率、好ま
しくは最大効率に維持するように機械の作用を制
御することが理解されよう。換言すれば、モータ
の固定子巻線に印加される電力パルスの幅を広げ
たり縮めたりすることにより、負荷トルクの変動
時にも回転子速度が一定の選択可能な値に維持さ
れる。更に、モータ固定子巻線に印加される電力
パルスは対称的に印加されるので、平均トルク角
は好ましくは90゜である選択可能な値となり、従
つてモータは最大効率で動作する。
パルス中心決め回路内の計数器の値は、電源よ
り固定子巻線に印加される電力パルスの幅と互い
に関連している。計数値が比較的小さくなると、
パルス幅は比較的大きくなり、逆に、計数値が大
きいと、パルス幅は比較的小さくなる。回転子に
対する負荷トルクが変化するにつれ、回転子巻線
に印加される電力パルスの幅は同期速度を維持す
るように変化する。一般に、負荷トルクが増加す
るにつれパルス幅は増大し、逆に負荷トルクが減
少するにつれパルス幅は減少する。しかし、上述
の形式の機械に対するパルス幅制御は比較的小さ
い負荷トルク変動を補償するためには十分に機械
の動作条件を調整するように動作することがわか
る。しかし、大きい負荷トルク及びライン電圧の
変動に対しては、パルス幅制御は同期動作を維持
する上で有効ではない。
大きい負荷トルク変動が生じた時に同期動作を
維持するために、パルス中心決め回路25の中の
計数器の計数出力信号に応答する電源電圧振幅制
御回路26が設けられる。電力パルス幅が所定の
上限値を超えると、電源電圧振幅制御回路26は
その出力に信号を発生し、これは電源13へ送ら
れて固定子巻線に印加される電力パルスの振幅を
増大させる。他方パルス幅が所定の下限値より小
さくなると、電源電圧振幅制御回路26は信号を
電源13に送り固定子巻線に印加される電力パル
スの振幅を減少させる。いづれの場合にも、固定
子巻線へ印加される電力パルスの振幅の変化は、
パルス幅拡大及び短縮作用と協働して、大きい負
荷トルク変動時にも同期動作を維持する。
上に概略的に述べた本発明の原理は3つ又はそ
れ以上の固定子巻線又は相を有する機械にも同様
に適用しうることは明らかである。事実、本発明
の原理は任意の数の固定子巻線又は相を有する任
意の寸法の機械に適用しうる。
本発明の詳細説明 さて、第1図を参照すると、本発明の機械10
は回転子11及び固定子12を有する。回転子1
1は静止磁界形であり、回転子11に対して矢印
30で示されるように一定の方向及び配向で磁界
を発生するための装置を有する。回転子磁界の方
向は回転子11の回転軸、即ち第1図に示される
機械では紙面に垂直な軸に垂直な方向に整列され
る。しかし、別のある機械では、例えば、多極回
転子を有する機械又は回転子磁界が回転子回転軸
に対し垂直に整列していないような機械では、回
転子磁界は第1図に示したものと異なることがあ
る。
回転子磁界発生装置は、回転子自体に装着され
た永久磁石を含む。その代りに、回転子磁界は回
転子上の電流通流巻線により発生されてもよく、
そのときは、電流が流された場合に回転子に対し
て一定の配向の所望の回転子磁界を発生する。回
転子巻線は、スリツプ・リング及びある形式の刷
子接続等により、外部の電力源につながれる。回
転子11内に磁界を発生する他の代替装置は、適
当な装置により外部から磁界を誘起するものであ
る。
ほとんどの機械におけるように、固定子12
は、前にA及びBコイルとして示された複数の固
定子巻線31,32を含む。固定子巻線31,3
2のおのおのは、電気機械の分野で周知の方法で
巻かれた複数ターンの絶縁導線を有する。電流が
固定子巻線31又は32のいづれかに流れると、
回転子11の回転軸に垂直な方向の磁界が発生さ
れる。いづれかの固定子巻線31又は32を流れ
る電流により発生される磁界の方向が回転子11
の磁界の方向と同じでない限り、トルクが回転自
在の回転子11に加えられ、回転子11をその回
転軸の周りに回転させる。
回転子11へ加えられるトルクはトルク角、即
ち固定子磁界の方向と回転子磁界の方向の間の物
理的角度の関数である。固定子の磁束が一定でト
ルク角が90゜であると、回転子に加えられる回転
力は最大になる。トルク角が0゜の時は、加えら
れる回転力は0である。第1図の機械では、矢印
φAで示される向きの磁界を発生するように固定
子巻線子31に電流が流されると、回転子11を
時計方向に回転させる力が回転子11に及ぼされ
る。しかし回転子11が図示の位置から時計方向
に回転するにつれ、回転子11に及ぼされる力
は、回転子11がその磁界が固定子磁界と整列す
る位置へ向つて回転するにつれてますます小さく
なる。回転が続けられるためには電力の印加が巻
線32に移されねばならない。このようにして、
ある形式の固定子磁界整流が回転子11の回転動
作を維持する上で必要になる。
固定子磁界整流は、固定子巻線31,32内の
電流を順次制御することによりなされる。第1図
の制御回路33は、移動する回転子磁界により固
定子巻線31及び32の中に誘起される電圧に応
答し、電源回路13を付勢して電力パルスを発生
させる。この電力パルスは、負荷トルクが変化す
る時でも回転子11の回転を一定速度に保つよう
に、固定子巻線31,32に所定の順序で所定の
選択可能な繰返し周波数で印加される。
回転子10を時計方向に回転させるための電力
パルスの印加の所望の所定の順序が第2図の上半
分に示される。矩形波形34,35,36,37
は、それぞれ一定振幅の電力パルスが固定子巻線
に印加される期間を表わす。例えば、波形34は
電圧+Vが固定子巻線31に印加される期間を表
わす。他方、波形36は電圧−Vが同じ固定子巻
線31に印加される期間を表わす。同様に、矩形
波形35は電圧+Vのパルスが固定子巻線32に
印加される期間を表わす。矩形波形37は電圧−
Vのパルスが固定子巻線32に印加される期間を
表わす。
第2図に示される如く、固定子巻線31及び3
2に電力パルスが印加される順序及び時間は回転
方向及び機械の効率を定める上で重要である。し
かし、これを完全に理解するためには基本的な機
械の動作を理解しなければならない。第1図に示
される回転子位置は90゜位置として任意に定義さ
れる。この位置で矢印30で示される回転子磁界
の方向は、Aコイル31に電流が流れる時にそれ
により発生される磁界の方向に対して90゜の位置
におかれている。又、回転子が90゜の位置にある
時、Aコイルを流れる電流により発生する磁界に
よつて回転子11に加えられるトルクは最大にな
る。機械の効率を最大にするために、Aコイル及
びBコイルは平均トルク角が90゜である期間中付
勢されねばならない。一例として、回転子磁界の
方向30が第1図に示された回転子11の位置か
ら45゜反時計方向に配向された位置から、45゜時
計方向に配向された位置まで回転子11が回転す
る期間中、Aコイルに電力が印加されねばならな
い。このようにして、第1図に示された位置から
45゜反時計方向の位置から45゜時計方向の位置ま
で回転子が回転する期間中、Aコイルに電力パル
スが印加されると、機械は最も効率よく動作す
る。固定子巻線に印加される電力パルスの幅は変
えてもよく、電力パルスが図示の如く90゜位置に
中心決めされるようにパルスの前縁及び後縁が対
称的にタイミングを合わされる限り、平均トルク
角は90゜であり最大効率が維持される。
一旦、回転子11が第1図に示された位置から
第2図に示された135゜の位置まで時計方向に回
転すると、回転子磁界とAコイル中を流れる電流
により発生する磁界との間のトルク角は45゜にな
る。この位置で、Aコイル中を流れる電流による
回転子11へのトルクは、90゜トルク角位置にあ
る場合よりかなり減少する。従つてAコイル中の
電流を遮断し、Bコイル中の電流をオンにするこ
とが望ましい。制御回路33は、後述するよう
に、先づ固定子に対する回転子11の位置を検出
し、次いで回転子11が所望の位置に達した時に
一方の巻線から他方の巻線に電力の供給を切替え
るための制御信号を発生することにより、スイツ
チング作用を行う。従つて、回転子が135゜位置
に達すると、電源回路13はAコイルからBコイ
ルへ電力の供給を切替える。AコイルからBコイ
ルへのこの電力供給の切替位置は第2図に135゜
位置で示され、ここで電力パルス34はオフさ
れ、電力パルス35がオンにされる。
Bコイルは、回転子が135゜位置から225゜位置
へ移動する期間中電力を供給される。回転子11
が225゜位置に達した後、Aコイルに再び電力が
供給されねばならないが、これにより発生される
磁界は、回転運動が維持されるためには、第2図
の矩形波形34で示される電力パルスにより発生
される磁界の方向と反対でなければならない。こ
の電力パルスは矩形波形36で示され、これは矩
形波形34で示される電力パルスにより発生され
る磁界とは反対方向の磁界をAコイル中に生じ
る。制御回路33は、回転子11が225゜位置か
ら315゜位置まで回転する期間中、この矩形波形
36で示される電力パルスがAコイルに印加され
るようにする。
回転子11が315゜位置に達すると、制御回路
33はAコイルへの電力供給を遮断し、第2図に
矩形波形37で示されるようにBコイルに再び電
力を供給する。回転子11が315゜位置から45゜
位置へ回転する期間中Bコイルに電力が供給され
る。
制御回路33は電源回路13に矩形波形34,
35,36,37で示される電力パルスを図示の
順序で発生させるように動作し、この順序で電力
パルスの供給が維持される限り、回転子は連続的
に回転する。更に、後で詳述するように、電力パ
ルス発生の最大繰返し周波数を設定することによ
り制御回路33はモータの最大回転速度を選択で
きる。
上述の機械の動作の態様は、第3図に示された
ような速度−トルク特性曲線で表わされる。第1
図に示された機械の無負荷速度は第3図に38で
示される。この無負荷速度は、固定子巻線31,
32に印加される電力パルスの最大許容繰返し周
波数の設定値により決まる。電力パルスの繰返し
周波数が高い程、無負荷速度は高くなり、又この
逆も成立する。
しかし負荷がかけられた場合、その負荷が、
Tmすなわち機械がそれ以上大きい負荷では同期
動作できなくなる負荷より大きくない限り、機械
の回転速度は無負荷速度38より下らない。負荷
がTmより上昇すると、回転速度は丁度負荷増大
時に直流機が振舞うように降下する。
以上は第1図に示された機械の極めて概略的な
動作説明である。上記の説明では、回転子11が
90゜回転するに要する期間中、各固定子巻線に電
力が供給されるように示されている。実際には、
第1図に示された機械では、機械に対する負荷ト
ルクが第3図に示された最大トルクTm以下であ
れば、第2図に示された期間より短い期間中固定
子巻線31,32に電力が供給される。
好適実施例では、制御回路33は、好ましくは
負荷トルク自体に依存して90゜位置に関して中心
決めされるように、変化する期間内に固定子巻線
に電力を供給するように動作する。例えば負荷ト
ルクが増大すると、回転子の瞬間速度は減少する
傾向にある。制御回路33はこの状態を検出し、
固定子巻線に印加される電力パルスの幅を拡げ
る。負荷トルクが下降すると、機械の瞬間速度は
上昇する傾向にあり、従つて制御回路33は電力
パルスの幅を減らして、平均90゜のトルク角及び
定速度動作を維持する。
制御回路33は、一定の機械効率を維持するよ
うにも動作する。これは、平均トルク角が一定値
を有するとき、電力パルスの幅が拡大されたとき
あるいは縮小されたときのいずれの場合でも、す
べての電力パルスをこの一定値に対して中心決め
をすることにより達成される。最大効率を得るた
めには、電力パルスは平均トルク角が90゜になる
ように中心決めされる。より低い効率に対して
は、電力パルスは平均トルク角が90゜以下になる
ように中心決めされる。
制御回路33は広範囲にわたつてパルス幅を変
化させうるが、小さいパルス幅は回転子の各回転
中不均一なモータ・トルクを発生するので、パル
ス幅が小さくなりすぎないようにすることが望ま
しい。そのため、最小電力パルス幅は、65゜に、
すなわち、第2図にX−Xで示されたように回転
子が選択された速度で65°回転するのに必要な時
間になるように任意に選択することが望ましい。
又、後述する理由で、最大電力パルス幅は、85゜
に、すなわち、第2図にY−Yで示されたように
回転子が選択された速度で85゜回転するのに要す
る時間になるように任意に選択することが望まし
い。しかし上記の制限値は任意に選択されたもの
であり、機械の動作に実質的な影響を与えること
なく他の制限値を用いてもよい。これらの制限値
が決定されると、電力パルス幅の拡大及び縮小に
よつて変動する負荷トルクを補償しうる程度は減
少する。
負荷トルクが広範囲に変動しても機械を一定速
度で運転できることが望ましいため、又、電力パ
ルス幅は広範囲に変化することが許されず、限ら
れた量の電力変化しか与えることができないため
電力パルス幅の拡大及び縮小は小さいトルク負荷
変動しか補償できないので、制御回路33で制御
される電源回路13は、大きい負荷トルクの変動
を補償できるように、固定子巻線へ印加される電
力パルスの電圧の振幅を変えるように動作する。
例えば、電力パルスの幅が、85゜を超過したこ
と、即ち回転子が選択された速度で85゜回転する
に要する時間を超過したことを制御回路33が判
定すると、その状態は制御回路33により検出さ
れ、電源回路13に知らされる。電源回路13は
制御回路33からの信号に応答して固定子巻線に
印加される電力パルスの電圧を歩進的に増加させ
る。この電圧の歩進的増大は発生されるトルクを
増大するように動作し、それにより機械に対する
負荷トルクの増加を補償する。他方、電力パルス
の幅が、65゜より減少したこと、即ち、回転子が
選択された速度で65゜回転するのに要する時間よ
り短かくなつたことを制御回路33が判定する
と、電源回路13は制御回路33からの信号に応
答して固定子巻線に印加される電力パルスの電圧
を歩進的に減少させる。その結果、発生されるト
ルクは減少した負荷トルクを補償するように減少
され、トルク角は選択された一定速度において平
均90゜に維持される。電源回路13は広い電圧範
囲にわたつて固定子巻線31,32に印加される
電力パルスの電圧を歩進的に変えるように動作す
るので、モータの発生トルクは、モータが選択さ
れた一定速度で動作する間、大きな負荷トルク変
動を補償するように広範囲に変化しうる。このよ
うにして、本発明の機械は負荷トルクが広範囲に
変化しても一定の選択可能な速度で動作しうる。
第4図は、第1図に示された形式の機械を制御
するために、第1図及び第4A図に一般的に示さ
れたような制御回路33及び電源回路13を含む
電気回路に対する本発明に従つたブロツク図を示
す。
この回路は、第4図に図示のように、起動回路
40、電子式歩進スイツチ14、モータ電源1
3、零交叉検出器16、整流回路17、パルス中
心決め回路25、及び電圧振幅制御回路26を含
む。これらの回路素子は以下に詳しく分説する。
起動回路 第4図の起動回路40は、電力供給が開始され
た時に所望の方向に機械の回転を起動するように
動作する。起動回路40はシングル・シヨツト・
タイマーの如きパルス発生器を含み、これはその
出力41に単一の起動パルス信号を発生する。こ
のパルス信号は、オア・ゲート42への一方の入
力を構成する。上記のパルス信号はオア・ゲート
42を通つて電子式歩進スイツチ14への入力と
なり、又、リセツト線43を経て起動回路40自
体への入力にもなる。リセツト線43上のパルス
信号は、例えばシングル・シヨツト・タイマーを
オフにすることにより起動回路40をリセツトす
る。次いでタイマーは他のタイマー・サイクルを
開始し、所定時間後に次のパルス信号を発生す
る。このようにして、起動回路40はオア・ゲー
ト42と協働して一連のパルス信号を電子式歩進
スイツチ14の入力に送給する。上記のパルス信
号のパルス繰返し周波数は選択可能であり、機械
ごとに変つてもよいが、代表的には小型機に対し
ては毎秒100パルス程度であり、大型機に対して
はこれより低い周波数である。
起動回路は可変周波数で起動パルス信号を発生
するように修正されてもよい。最初低い周波数で
起動パルス信号を発生し、パルス周波数を徐々に
上げることにより、一定周波数で発生する起動パ
ルス信号を用いた場合よりも容易に大きい慣性の
機械を起動することができる。固定子巻線に検出
可能な電圧を誘起するのに十分な回転速度に回転
子速度が達するまで、起動パルス信号を最初低い
繰返し周波数で発生し、その後パルス繰返し周波
数を徐々に上げるように、可変繰返し周波数発振
器を用いてもよい。一旦正常の回路動作がなされ
ると、起動回路は正常パルス回路により連続的に
リセツトされる。
第15図に代替起動回路が示されている。この
回路は、44で示した出力線DD上に一連のパル
ス信号を、第16図のタイミング図に示されたよ
うに、最初は遅い繰返し周波数で、次いで順次増
大する繰返し周波数で発生する。16パルス期間の
後、同じプロセスが繰返される。
第15図の回路は、第8図に示されたように、
実際の装置の回路に接続される。ただし、第8図
に示された起動回路の中の82Kの抵抗45は、パ
ルスの発生を防止するために、しかし、第15図
の出力線DD上のすべてのパルス信号が第8図の
出力線AD上にパルス信号を発生するように、取
除かれなければならない。このようにして、制御
回路が制御を行うのに十分な速さで回転子が回転
していることを示す借りパルス信号をアツプ・ダ
ウン(加減算)計数器が発生するまで、制御回路
は不作動状態にされる。
周波数が変化する起動パルス信号を発生するた
めの方法は他にもある。起動パルス信号は、可変
周波数でパルス信号を発生し、且つ、第15図の
出力点44に接続される適当なパルス発生器によ
り発生される。借りパルス信号(第2の位置パル
ス信号とも云う)がアツプ・ダウン計数器で発生
されると起動回路は不作動にされる。
電子式歩進スイツチ 電子式歩進スイツチ14は、オア・ゲート42
から受取る入力パルスに応答して、その出力4
7,48,49及び50の1つを順次付勢するよ
うに動作する単なる計数回路等よりなる。良好な
装置では、スイツチ14はオア・ゲート42から
受取つた最初のパルスに応答して出力47をまず
付勢する。オア・ゲート42から受取られる相次
ぐパルスは、歩進スイツチの出力48,49,5
0を順に付勢する。引続くオア・ゲート42の出
力パルスは、歩進スイツチ14をしてその出力4
7,48,49,50を順次反復して付勢させ
る。出力47−50の順次の付勢は、後述するよ
うに、第1図に示したようなモータの回転子を一
方向に回転させる。
歩進スイツチ14の出力の順序、即ち出力4
7,48,49,50が付勢される順序を逆にす
るためにスイツチ51が設けられている。スイツ
チ51が第4図に示されるように開路されると、
出力順序は上述の通りになる。しかし、スイツチ
51が閉路されると、順序は逆になる。即ち、歩
進スイツチ14の出力は、出力付勢順序が50,
49,48,47になるように逆の順序で付勢さ
れる。この逆の順序は、後述する如く、前述の方
向とは逆の方向にモータの回転子を回転させる。
それは電力が前述とは逆の順序で固定子巻線に供
給されるからである。
歩進スイツチ14の各出力47−50は、ゲー
ト回路15のアンド・ゲート52,53,54又
は55の夫々の1つの入力につながれている。ア
ンド・ゲート52,53,54及び55のおのお
のへの第2の入力は共通の禁止線56につながれ
ている。通常禁止線56上にある信号は、線4
7,48,49,50上の信号に、どのアンド・
ゲート52,53,54又は55が活動出力を有
するかを決めさせるように動作する。禁止線56
上の禁止信号は、アンド・ゲート52,53,5
4,55をすべて不作動にして、その出力をすべ
て非活動にするように作用する。線56上の禁止
信号は後述する方法で発生される。
モータ電源 ゲート回路15のアンド・ゲート52,53,
54,55の各々は、それぞれの出力58,5
9,60,61に制御信号を発生し、それにより
モータ電源13を制御する。モータ電源13は+
V、Aコイル、アース、Bコイル、−Vと記され
た出力を有する。第5図中の+V′及び−V′出力
は、後述する零交叉検出器16により用いられる
基準電圧出力である。アース出力は接地接続であ
る。Aコイル及びBコイルと記された出力は、そ
れぞれ第1図に示されたモータのAコイル及びB
コイルの一端につながれる。Aコイル及びBコイ
ルの他端は接地される。
電力が印加される固定子巻線は、モータ電源1
3への入力58−61により制御される。入力制
御信号が線58上にあると、モータ電源13はそ
れに応答して正電圧+VをAコイルと記された出
力線に与える。入力制御信号が線59上にある
と、モータ電源13はそれに応答して正電圧+V
をBコイルと記された出力線に与える。同様に、
入力制御信号が線60上にあると、モータ電源1
3はそれに応答してAコイルと記された出力線に
負電圧−Vを与える。同様に、入力制御信号が線
61上にあると、モータ電源13はそれに応答し
てBコイルと記された出力線に負電圧−Vを与え
る。モータ電源13のAコイル及びBコイル出力
線に与えられる各電圧の絶対値VボルトはV′ボ
ルトより大きい値を有する。
モータ電源13は、接続された機械に給電する
のに十分な正及び負の電圧を有する出力信号を発
生しうる任意の通常の電源でよい。この電源は
又、モータ電源13により発生される電源信号よ
り小さい大きさの基準電圧出力+V′及び−V′を
発生しなければならない。入力に与えられる制御
信号に従つてAコイル又はBコイル出力線に電力
信号を印加するように、入力線58−61上の入
力信号に応答するスイツチ機構がモータ電源13
に設けられる。このスイツチ機構は線58,5
9,60,61上の入力信号に応答するリレー又
は電子式スイツチ回路網でよい。
第5図に示される回路は、モータ電源13と共
に上述の機能を遂行するための電源形態の一例で
ある。第5図の回路は、それぞれ多重タツプ付き
2次コイル66,67を有する2つの同一の電源
変圧器64,65を含む。一方の2次コイル・タ
ツプは他方の2次コイルの対応するタツプと同じ
電圧を発生する。更に、いづれの変圧器64,6
5も任意の2つの隣接するタツプ間の電圧差は互
いに等しいことが好ましく、それにより電源出力
における歩進的な電圧増加が得られる。それぞれ
出力タツプの1つであるタツプ68及び69は、
第7図の中の点+V′及び−V′において零交叉検
出器の基準電圧として用いられるモータ電源13
の基準電圧出力を発生するのに用いられる。タツ
プ68は整流及び平滑回路網71につながれ、+
V′基準出力を発生する。タツプ69は−V′基準
出力を発生するよう整流及び平滑回路網72につ
ながれる。各変圧器64,65の残りの出力タツ
プは、それぞれ共通の作動器75により駆動され
る歩進スイツチ73,74につながれる。歩進ス
イツチ73,74はそれぞれ電源変圧器64,6
5の1つの出力タツプに電気的につながれ、それ
により各歩進スイツチ73,74に接続されたタ
ツプとアース間の電圧は等しい。作動器75はそ
のアツプ又はダウン入力にパルスを受取ると各歩
進スイツチ73,74を時計方向又は反時計方向
に同時にスイツチするように動作する。歩進スイ
ツチ73,74の時計方向回転は点76,77の
電圧出力の大きさを歩進的に増大させるように動
作し、一方、反時計方向回転はこれらの点76,
77における電圧出力の大きさを歩進的に減少さ
せるように動作する。歩進スイツチ73,74は
電源変圧器64,65の最高及び最低電圧出力タ
ツプを超えて時計方向又は反時計方向に回転する
ことを阻止するための機械的ストツパを含むべき
である。
歩進スイツチ73に対する出力点76は正の出
力電圧を発生するように動作する整流及び平滑化
回路78につながれる。歩進スイツチ74に対す
る出力点77は負の出力電圧を発生するための整
流及び平滑化回路79につながれる。整流回路網
78の正出力はリレーK1及びK2の可動アーム
につながれる。整流及び平滑化回路網79の負出
力はリレーK3及びK4の可動アームにつながれ
る。これらリレーK1,K2,K3,K4の各々
は単極単投形であり、リレー接点は常開である。
リレーK1及びK3の出力接点はAコイル出力に
つながれ、リレーK2及びK4の出力接点はBコ
イル出力につながれる。リレーK1,K2,K
3,K4はそれぞれ第4図に示されたゲート回路
15のアンド・ゲート52,53,54,55の
それぞれの出力線58,59,60,61上の入
力パルスにより付勢される。従つて、これらの出
力線58−61上の信号は、前述の方法で電源に
より発生される正又は負の電圧にAコイル及びB
コイルを接続するように動作する。
上記のモータ電源13に関する説明、特に第5
図に示された回路についての上述の説明は、特定
の実施例に向けられているが、同一機能を果しな
がらこの回路に種々の変更を加えることができる
ことは勿論である。特に第5図の回路の機械的ス
イツチによるスイツチ機構は同じ結果を与える電
子的回路により容易におきかえられることができ
る。更に、異なる選択可能な電圧出力を有する電
源を与える他の回路を用いてもよい。例えば、回
転機械、磁気的、電子的又は機械的調整器を用い
てもよい。そのような調整器の1つはスイツチン
グ調整器である。1969年3月刊行の“Designing
Switching Regulators”と題する刊行物の開示に
基づいて設計され、ナシヨナル・セミコンダクタ
ー社により販売されているスイツチング調整器
は、本発明のモータ電源に用いるのに適する。他
の例はモータ巻線中の電流を反転させるための適
当なスイツチを有する単一電源である。モータ巻
線に流れる電流が単一方向の場合には、適当なス
イツチを備えた単一の電源を用いてモータ巻線に
給電することができる。
制御回路 前述のように、制御回路33は、第4図に示さ
れたように、4つの相互に接続された個々の電子
回路、即ち零交叉検出器16、整流回路17、パ
ルス中心決め回路25及び電圧振幅制御回路26
を含む。零交叉検出器16は固定子巻線内の誘起
電圧に応答し、所定の固定子巻線中の誘起電圧が
零電圧レベルを交叉した時点を示すパルス信号を
その出力に発生する。この零交叉表示信号は、後
述するように、回転子及び固定子が互いに正確な
物理的関係を有する時に生じる。零交叉表示信号
は、オア・ゲート42への第2入力に送られるパ
ルス信号を出力線86上に発生するように整流回
路17により用いられる。この線86上の信号
は、起動回路40から線41上に送られるパルス
信号について前に述べた仕方で電子式歩進スイツ
チ14を歩進させるように動作する。
先に、起動回路の項で述べたように、モータ電
源13よりの電力の供給とともに、機械が希望の
方向に回転を開始するように起動回路40は動作
する。起動回路40は、その出力41にパルス信
号を発生するように、シングル・シヨツト・タイ
マーのようなパルス発生器を含んでいる。このパ
ルス信号は、オア・ゲート42を生た後上記のシ
ングル・シヨツト・タイマーをリセツトするよう
に、起動回路40の入力にもどされる。一旦、正
常な起動回路動作が開始された後は、起動回路4
0は、オア・ゲート42の出力端からリセツト線
43を経てもどされるリセツト・パルス信号によ
り連続的にリセツトされる。ここで、出力線86
上に送られるパルス信号は、起動回路40自身が
発生するパルス信号よりもずつと高い繰返し周波
数を持つている。従つて、出力線86上のより高
い繰返し周波数のパルス信号が、オア・ゲート4
2よりリセツト線43を経て起動回路40のリセ
ツト信号として送られるので、起動回路40の中
のシングル・シヨツト・タイマーが次のパルスを
送り出すより早く起動回路40をリセツトする。
そのため、一旦出力線86上にパルスが発生する
と、それらは起動回路40のリセツトを継続し起
動回路40による起動パルスの発生を禁止し、同
時に出力線86上にパルス信号が生じるたびに、
電子式歩進スイツチ14を歩進させるように動作
する。
整流回路17は又パルス中心決め回路25を制
御するための制御信号を発生する。パルス中心決
め回路25は整流回路17からの制御信号に応答
して適当な時刻に前述の禁止信号を発生し、これ
は禁止線56上を送られてアンド・ゲート52,
53,54,55がそれぞれの出力に活動信号を
発生するのを禁止する。後述する如く、禁止線5
6上のこの禁止信号は、回転子が所定位置を有す
る時に固定子巻線に印加される電力パルスの中心
決めをするように動作する。最大効率を得るため
には、電力パルスはトルク角が90゜になる時点に
関して中心決めされる。
電圧振幅制御回路26は、零交叉検出器16、
整流回路17及びパルス中心決め回路25より送
られる信号に応答してアツプ及びダウン線87,
88を介してモータ電源13の中の作動器75の
制御入力に送られるパルス信号を発生する。かく
して、電圧振幅制御回路26により出力されるパ
ルス信号はモータ電源13より固定子巻線に印加
される電力パルスの電圧を増減するように動作す
る。
零交叉検出器 第4図において、モータ電源13のAコイル出
力は、第1図に示された形式の機械の一方の固定
子巻線であるAコイル31に点89でつながれ
る。モータ電源13のBコイル出力は、90でB
コイル32につながれる。
零交叉検出器16も又接続点89及び90につ
ながれ、それにより零交叉検出器16は、Aコイ
ル31及びBコイル32に誘起される電圧を検出
し、その出力に発生された零交叉信号は誘起電圧
の零交叉の検出を表示する。ただし、電力を与え
られていない固定子巻線中の誘起電圧の零交叉の
検出は簡単なことではない。何故なら固定子巻線
が導電状態、すなわち電力印加状態から非導電状
態、すなわち電力非印加状態へ切換えられる時、
磁気的に貯蔵されたエネルギの消散は巻線にまた
がつて現われる電圧により2つの零交叉を生じる
からである。従つて、固定子巻線が電力非印加状
態にあるとき、回転中の回転子の磁界によつて発
生する誘起電圧の零交叉と、固定子巻線内の貯蔵
されたエネルギの消散に関連する零交叉とを区別
できなければならない。
第2図を簡単に参照するに、矩形波形34,3
5,36,37は電力パルスがAコイル又はBコ
イルに印加される期間を表わす。電力パルスが印
加される期間同士の間の期間中、回転子は電力パ
ルスが印加されていない固定子巻線に電圧を誘起
するように動作する。例えば、矩形波形34,3
6の間の期間中、誘起電圧はAコイル31にまた
がつて現われ、それは破線91で示されている。
この誘起電圧に対する零交叉は回転子が180゜位
置にある時点に生じる。この状態が零交叉検出器
16により検出されると、零交叉信号が整流回路
17に送られ、Aコイル31内の誘起電圧の零交
叉が検出されたことを示す。回転子が0゜又は
360゜位置に達すると、零交叉検出器16はまた
零交叉信号を整流回路17へ送り、Aコイル31
内の誘起電圧の零交叉が検出されたことを示す。
零交叉検出器16はまたBコイル32にもつな
がれており、零交叉検出器16は、Bコイル32
内の誘起電圧が零交叉する時点に対応する90゜位
置及び270゜位置においてその別の出力に零交叉
信号を発生する。
前述の如く、固定子巻線中の誘起電圧に対する
零交叉検出の問題は、貯蔵された磁界エネルギの
消散により固定子巻線にまたがつて現われる電圧
の零交叉のために、困難な問題である。固定子巻
線が電力印加状態から非印加状態へ変る時に固定
子巻線にまたがつて現われる電圧の波形が第6図
に示されている。第5図の中に示された、基準電
圧+V′より大きい正の電圧+Vの信号により所
定の固定子巻線に電力が印加されると、それによ
り発生される磁界中にエネルギが貯えられる。第
6図において94で示されたように、固定子巻線
から電力が除かれると、以前に電力を与えられて
いた固定子巻線にまたがつて現われる電圧は95
に示されるように急速に零を通過して降下し、大
きな負の電圧を固定子巻線にまたがつて発生す
る。しかし、第4図に示されたように、ゼナー・
ダイオードZ及びダイオードDがそれぞれ点89
および90と電源電圧点+V及び−Vの間につな
がれている。このダイオードD及びゼナー・ダイ
オードZの回路は、以前に印加されていた電力が
除かれた時に固定子巻線にまたがつて現われる最
大逆電圧を制御し、接続された回路への損傷を防
ぐように働く。具体的には、良好な実施例では、
ゼナー・ダイオードZの降伏電圧は巻線供給電圧
+Vの振幅の3倍である。従つて、印加されてい
た正の供給電圧+Vが除かれた時に固定子巻線に
またがつて現われる最大負電圧は第6図に96で
示したように−4Vに等しい。貯蔵されたエネル
ギが消散されている時、固定子巻線の両端間に現
われる電圧は貯蔵されたエネルギの略全部が消散
されてしまうまでは−4Vに留まる。次いで固定
子巻線の両端間の電圧は急速に上昇し、97で示
されたような2度目の零交叉をし、98で示され
る最大点に達する。この時固定子巻線両端間の電
圧はその巻線中に誘起された電圧に等しい。次い
で、回転子が回転を続けると、電力が印加されて
いない固定子巻線の両端間に引続いて誘起電圧が
現われる。そのとき、零交叉検出器16は、99
で示される誘起電圧の零交叉に応答して、電力が
印加された巻線に対するトルク角が90゜の時に、
零交叉信号をその出力端に発生しなければならな
い。各々の零交叉信号は、電力が一方の固定子巻
線から他方の固定子巻線へ切換えられるべき時に
パルス信号を発生するように整流回路17により
用いられる。
再び第4図を参照すると、破線16内の零交叉
検出器は固定子巻線、即ちAコイル31及びBコ
イル32の各々につながれた零交叉検出器を含
む。Aコイルに対する零交叉検出器は点89に現
われるAコイルの誘起電圧の零交叉を検出するよ
うに働く。同様に、Bコイルに対する零交叉検出
器は点90においてBコイルの両端間に現われる
誘起電圧の零交叉を検出するように働く。
Aコイルに対する零交叉検出器は1対の理想的
な差動増幅器101,102を含み、増幅器10
1のマイナス入力と差動増幅器102のプラス入
力とは点89に電気的につながれている。差動増
幅器101のプラス入力はモータ電源13の+V
出力につながれ、差動増幅器102のマイナス入
力はモータ電源13の−V出力につながれてい
る。差動増幅器101はBコイルに負の電力パル
スが印加される時に正である線61からの信号に
よりストローブ(ゲート)される。差動増幅器1
02はBコイルに正の電力パルスが印加されたこ
とを示す信号が線59上に現われた時ストローブ
(ゲート)される。このようにして、線61が正
である時には、Aコイルの両端間の電圧が+Vボ
ルトより低ければ差動増幅器101はその出力に
正電圧を発生する。同様に、ストローブ線59が
正の時には、Aコイルの両端間の電圧が−Vボル
トより大きければ正の出力電圧を発生する。
各差動増幅器101,102の出力は線103
につながれる。従つて、線59又は61のいづれ
がストローブされるかによつて、Aコイル31の
両端間の電圧がそれぞれ−Vボルトより大きいか
又は+Vボルトより小さい時に線103上の電圧
は正になる。第6図の説明で述べたように、Aコ
イルが電力印加状態から非印加状態へ切換わる期
間中、差動増幅器101又は102が正出力を発
生する範囲内でAコイルの両端間の電圧が降下す
るが、この期間はきわめて短い。遅延回路を用い
ることにより、Aコイルへ印加される電力の切換
に関連する零交叉の影響を除去することができ
る。このような遅延回路が破線104内に示され
ている。この回路は、−Vに対して正の電圧が所
定の期間、線103上に存在すればその出力に正
電圧を発生する。このような機能を果すための1
つの方法は、入力が線103につながれ出力がア
ンド・ゲート106の1つの入力につながれた遅
延素子105を設けることである。このアンド・
ゲート106への第2の入力は、線103に直接
につながれる。アンド・ゲート106の出力はそ
の両入力が正の時にのみ正になる。遅延素子10
5は入力が正になつた後も70マイクロ秒の間は出
力に正電圧が現われないように遅延させるように
動作する。従つて、アンド・ゲート106の出力
は、線103の上に正電圧が70マイクロ秒を超え
る期間存在した時にはじめて正になる。
上述の説明は、上記の機能を果すための手段の
一例として、破線104内に示された回路につい
て述べたが、この機能を行なうための第2の方法
が第7図の破線107内に示されている。破線1
07内の回路は同じ機能を果す他の多くの回路に
より実施されてもよいことは勿論である。
破線104内の回路は−Vに対して正の電圧が
70マイクロ秒を超える期間、線103上に現われ
た時その出力に正電圧を発生するものとして示さ
れたが、出力が正になるまでに要する正確な遅延
時間は機械毎に異なり、選択される値は電力印加
状態から非印加状態へ切換えられたとき固定子巻
線内に貯蔵されていたエネルギの消散に関連する
立上り時間及び立下り時間に依存する。具体的に
は、第6図を参照すると、固定子巻線の両端間の
電圧が108で示された領域を通過する期間中、
破線104内の回路はその出力に正電圧を発生し
てはならない。この期間中に正電圧が回路104
の出力に現われると、偽零交叉が表示される。従
つて第4図に示された回路においては、固定子巻
線の両端間の電圧が94で示した電圧から−Vボ
ルトより低い値に降下するに要する時間より長い
遅延を遅延素子105が与えねばならない。他の
代替回路に対しても、貯蔵されたエネルギの消散
により生じる偽零交叉表示を避けるために同様な
遅延が与えられねばならない。
再び第4図を参照するに、回路104の出力は
アンド・ゲート111及び112の一つの入力に
つながれている。前述の如く、この線上の電圧は
図示の回路では遅延素子105の遅延時間である
所定期間より長い期間中線103上に現われる信
号が正であつた時に正になる。アンド・ゲート1
11への第2の入力は線61へつながれ、他方ア
ンド・ゲート112への第2の入力は線59へつ
ながれている。線59は正の電力パルスがBコイ
ルに印加されている時正であり、線61は負の電
力パルスがBコイルに印加されている時正であ
る。アンド・ゲート111への残りの入力はイン
バータ113の出力へつながれている。このイン
バータ113の出力はAコイルの両端間の誘起電
圧が正の時に正である。他方、アンド・ゲート1
12への残りの入力はインバータ114の出力に
つながれており、インバータ114の出力はAコ
イルの両端間に現われる誘起電圧が負の時に正で
ある。従つて、Aコイルの両端間の誘起電圧が正
で、線61が正で負の電力パルスがBコイルに印
加されていることを示しており、かつAコイルの
両端間の誘起電圧が遅延素子105の遅延時間よ
り長い期間中+Vより小さかつたことを示した時
に、アンド・ゲート111の出力信号は正にな
る。この状態はAコイルの両端間の誘起電圧が0
ボルトを通過し、正電圧に向つた直後に生じる。
同様に、Aコイルに誘起される電圧が負で、線5
9上の信号が正で正の電力パルスがBコイルに印
加されていることを示しており、かつAコイル内
の誘起電圧が遅延素子105の遅延時間より長い
期間中−Vボルトより大きかつたことを示す場合
に、アンド・ゲート112の出力信号は正にな
る。この状態はAコイルの両端間の誘起電圧が0
ボルトを通過し負に向つた直後に生じる。
アンド・ゲート111又は112の出力が正の
時、オア・ゲート115の出力は正になり、Aコ
イルに対する零交叉検出器の出力零交叉信号を出
力線116上に発生する。この出力線116は整
流回路17内のラツチ117のセツト入力及びラ
ツチ118のリセツト入力につながれている。
Bコイルに対する零交叉検出器の回路構成は、
1つの点を除いてはAコイルに対する零交叉検出
器の回路構成と本質的に同じである。即ち、Bコ
イルに対する零交叉検出器は、2つの差動増幅器
120及び121を含み、そのストローブ入力は
Aコイルに対する零交叉検出器のストローブ入力
とは若干異なつた接続にされている。すなわち、
その差動増幅器120,121に対するストロー
ブ入力は、モータが順方向回転を行なうように線
58及び60にそれぞれつながれている。しかし
逆方向回転に対しては、差動増幅器120,12
1に対するストローブ入力は反転される。即ち、
差動増幅器120に対するストローブ入力は線6
0につながれ、増幅器121に対するストローブ
入力は線58につながれる。この接続の反転は、
この機能を達成するよう接続された双極双投スイ
ツチ(図示せず)により極めて簡単に達成でき
る。
Bコイルに対する零交叉検出器の出力零交叉信
号は出力線122上に現われ、この出力線122
は整流回路17内のラツチ117のリセツト入力
及びラツチ118のセツト入力につながれてい
る。
要約するに、各零交叉検出器は第1の位置パル
スと呼ばれるパルス信号をその出力に発生する。
この第1の位置パルスは、誘起電圧が零交叉する
固定子巻線の磁化中心軸と回転子磁界とが整列し
た時に、その固定子巻線に対応した零交叉検出器
により発生される。換言すれば、2つの固定子巻
線を有する上述の機械では、回転子のトルク角が
電力印加されている一方の固定子巻線に対して90
゜の時に、他方の固定子巻線に対応した零交叉検
出器により第1の位置パルスが発生される。この
ようにして、図示の2固定子巻線の機械に対して
は、回転子の各回転当り4回第1の位置パルスが
発生される。
零ボルト以外の逆起電力の値を、回転子位置を
決めるために用いてもよい。このような方法の1
つは2相機械において、例えば、回転子の135゜
の回転位置を示すために、2巻線上の逆起電力が
同じ振幅を有する時を検出することである。
上述の説明は、回転子の各回転毎に回転子位置
を4回検出するための2相2極の機械における検
出器についてなされたが、回転子の位置検出は、
例えば、1回転に1回のように他の回数で回転子
位置を検出するように変更されてもよい。しか
し、この変更は、装置の他の部分の変更をも必要
とする。
上述の回路は、3極以上の機械にも変更なしに
使用できる。
整流回路 上に概説したように、電力パルスが機械の固定
子巻線に印加される時点を制御するために、整流
回路17はその出力にパルス信号を発生する。整
流回路17はラツチ117及び118を含む。A
コイル内の誘起電圧の零交叉が検出される度にラ
ツチ117はセツトされ、ラツチ118はリセツ
トされる。同様に、Bコイル内の誘起電圧の零交
叉が検出される度にラツチ118はセツトされ、
ラツチ117はリセツトされる。後に明らかにな
るように、ラツチ117,118のセツト及びリ
セツトは整流回路17内のアツプ・ダウン計数器
18,19を作動させるように働く。
整流回路17は繰返り周波数fの矩形波パルス
信号を出力する矩形波発生器123を含む。その
繰返し周波数fは厳密でなくてもよいが、本発明
の良好な実施例では、少なくとも500000パルス/
秒の繰返し周波数で発生される。矩形波発生器1
23の出力矩形波パルス信号は、整流回路17、
パルス中心決め回路25及び電源電圧振幅制御回
路26のそれぞれにより直接に用いられる。矩形
波発生器123の出力は、また、上記の半分の繰
返し周波数f/2の矩形波パルス信号を出力する
フリツプ・フロツプ124へもつながれている。
この半分の繰返し周波数f/2の矩形波パルス信
号は整流回路17により直接に用いられる。
ラツチ117の出力は、アンド・ゲート125
の1つの入力及び第2のアンド・ゲート126の
1つの入力へつながれている。アンド・ゲート1
25の第2の入力はフリツプ・フロツプ124の
出力へつながれているので、アンド・ゲート12
5の出力には、ラツチ117がセツトされている
限り、繰返し周波数f/2の一連のパルス信号が
発生する。アンド・ゲート126の他方の入力は
矩形波発生器123の出力につながれているの
で、アンド・ゲート126の出力には、ラツチ1
17がセツトされている時には、繰返し周波数f
の一連のパルス信号が発生する。
ラツチ118の出力は、アンド・ゲート127
の一方の入力及び他のアンド・ゲート128の一
方の入力へつながれている。アンド・ゲート12
7の第2の入力は矩形波発生器123の出力につ
ながれているので、アンド・ゲート127の出力
には、ラツチ118がセツトされている時には、
繰返し周波数fの一連のパルス信号が発生する。
アンド・ゲート128の第2の入力はフリツプ・
フロツプ124の出力へつながれているので、ア
ンド・ゲート128の出力には、ラツチ118が
セツトされている時には、繰返し周波数f/2の
一連のパルス信号が発生する。
整流回路17は、2つのアツプ/ダウン(加減
算計数)計数器18,19を含む。各計数器1
8,19はアツプ入力(加算計数入力)とダウン
入力(減算計数入力)とを含み、これらの計数器
はアツプ入力にパルス信号が加えられた時にアツ
プ計数し、ダウン入力にパルス信号が加えられた
時にダウン計数するように動作する。更に、各ア
ツプ/ダウン計数器18,19はそれぞれ借りパ
ルス信号出力130,131を有し、その各々は
アツプ/ダウン計数器18又は19が零を通過し
て負に向かつて計数する時に借りパルス信号を発
生する。出力130,131のおのおのはオア・
ゲート132の1つの入力へつながれ、オア・ゲ
ート132はその入力線上の借りパルス信号をそ
の出力へ通す。オア・ゲート132の出力は論理
ラツチ23のセツト入力につながれている。論理
ラツチ23の重要性は後で説明する。
各アツプ・ダウン計数器18又は19は、計数
器が負方向に計数することを常に禁止する制御回
路を有する。従つて、これら計数器18,19の
いづれかが、そのアツプ入力にパルス信号を受取
ることによりアツプ計数を開始する時は、計数器
は常に零の値から正方向に計数を開始する。
アツプ/ダウン計数器18へのアツプ入力はア
ンド・ゲート125の出力につながれ、一方ダウ
ン入力はアンド・ゲート127の出力につながれ
ている。従つて、計数器18はラツチ117がセ
ツトされている時は、f/2の繰返し周波数でア
ツプ計数する。他方、計数器18はラツチ118
がセツトされている時は、fの繰返し周波数でダ
ウン計数する。他方、計数器19のアツプ入力は
アンド・ゲート128の出力へつながれ、ダウン
入力はアンド・ゲート126の出力につながれて
いる。従つて、計数器19はラツチ118がセツ
トされている時は、f/2の繰返し周波数でアツ
プ計数し、ラツチ117がセツトされている時
は、fの繰返し周波数でダウン計数する。
アツプ/ダウン計数器18,19の重要性は、
各計数器がアツプ計数している時は、機械の回転
子が90゜回転するのに実際に要した時間に相当す
る期間中アツプ計数することである。他方、アツ
プ/ダウン計数器18又は19がダウン計数して
いる時は、アツプ計数時の2倍の繰返し周波数に
よつてダウン計数するので、アツプ/ダウン計数
器18又は19により発生される借りパルス信号
すなわち第2の位置パルス信号は、1つの固定子
巻線中の誘起電圧の零交叉が検出された時点を過
ぎて回転子が更に45゜回転した時点に相当する時
刻に発生される。このようにして、各固定子巻線
が、回転子が90゜回転するのに必要な時間に等し
い期間中電力を印加される場合は、借りパルス信
号が発生される度に、この借りパルス信号は、電
子式歩進スイツチ14により設定される順序に従
つて、電力が1つの固定子巻線から他の固定子巻
線へ切換えられるように回転子が位置決めされる
ことを示す。パルス幅の拡大又は縮小が生じる
と、電力パルスの切換は、後述する如く、若干異
なる時に起きる。
アツプ/ダウン計数器18又は19がアツプ計
数及びダウン計数している期間を示すタイミング
図が第2図の下半分に示されている。これらの計
数器18及び19がアツプ計数及びダウン計数し
ている期間は、Aコイル31及びBコイル32内
の誘起電圧及び電力パルスと関連して示されてい
る。
整流回路17は選択された繰返し周波数でパル
スを出力する可変繰返し周波数発振器21を含
む。可変繰返し周波数発振器21からの出力パル
ス信号は、線133を経て速度ラツチ回路22の
セツト入力へ送られる。可変繰返し周波数発振器
21は選択可能な繰返し周波数でパルス信号を発
生するが、第1図に図示の機械に対するこのパル
ス信号の繰返し周波数は、回転子が選択された回
転速度で1回転を完了する期間中に4つの等間隔
のパルス信号が発生されるように選ばれる。
論理ラツチ23の出力は線134を経てアン
ド・ゲート24の1つの入力へつながれる。この
アンド・ゲート24のへの第2の入力は速度ラツ
チ22の出力へつながれる。論理ラツチ23及び
速度ラツチ22の両者がセツトされると、アン
ド・ゲート24に対する適正な入力条件が満足さ
れ、その出力135に正電圧信号が現われる。こ
の正電圧信号は線86を経てオア・ゲート42の
一方の入力へつながれる。従つて、アンド・ゲー
ト24の出力に正電圧信号が現われると、電子式
歩進スイツチ14が歩進され、それにより異なる
固定子巻線がモータ電源13により付勢される。
電子式歩進スイツチ14を歩進させるために
は、論理ラツチ23及び速度ラツチ22の両者が
セツトされることにより、線86上に正電圧信号
が発生されなくてはならない。ここで、論理ラツ
チ23は、実際には、速度ラツチ22のセツトの
前にセツトされてもよく、あるいは、その反対
に、速度ラツチ22が論理ラツチ23のセツトの
前にセツトされてもよい。通常は、論理ラツチ2
3は速度ラツチ22より前にツトされ、この状態
は、機械が可変繰返し周波数発振器21により選
択された速度で同期的に動作している時に起き
る。そのときは、電子式歩進スイツチ14の切換
点が論理ラツチ23のセツトにより示されても、
電子式歩進スイツチ14の実際の切換は、速度ラ
ツチ22がセツトされるまで遅らされる。このよ
うにして、固定子巻線に印加される電力パルスの
前縁は論理ラツチ23のセツトと速度ラツチ22
のセツトとの間の遅れに相当する時間だけ遅らさ
れる。この切換遅延は機械に対するトルク負荷の
大きさに依存して変わり、パルス中心決め回路2
5の説明に関連して後に詳述される。
速度ラツチ22が論理ラツチ23のセツトに先
立つてセツトされる時は、機械の回転速度は可変
繰返し周波数発振器21の制御により選択された
回転速度より遅い。そのときは、一方の固定子巻
線から他方の固定子巻線へ電力を切換えるための
適正な物理的位置に回転子が到達するや否や、論
理ラツチ23は前述のようにセツトされ、電子式
歩進スイツチ14は、電力パルスが印加される固
定子巻線を切換えるように前進する。
論理ラツチ23及び速度ラツチ22の両者はそ
のリセツト入力が一緒につながれており、これら
は遅延素子136の出力につながれている。この
遅延素子136の入力はアンド・ゲート24の出
力につながれているので、論理ラツチ23及び速
度ラツチ22の両者がセツトされて、アンド・ゲ
ート24の出力に正電圧信号が現われた後、遅延
素子136の遅延時間に等しい期間の後に、これ
らラツチは自動的にリセツトされる。このように
して、両ラツチ23,22は、セツトされると、
所定時間後に自動的にリセツトされる。遅延素子
136の遅延時間は、20マイクロ秒が好ましい
が、アンド・ゲート24の出力につながれる他の
回路の動作速度によつては、もつと長いかあるい
は短い遅延時間を用いてもよい。
遅延素子136としては、遅延線を用いてもよ
いが、入力信号の受信とその出力信号の発生との
間に遅延を与えるパルス引伸し回路のような他の
回路を用いてもよい。アンド・ゲート24の出力
に現われる正電圧信号が電子式歩進スイツチ14
を歩進させるのに十分な幅を有する限り、論理ラ
ツチ23及び速度ラツチ22をリセツトするため
に他の形式の回路を用いてもよいことは勿論であ
る。
要約すると、Aコイル31に現われる誘起電圧
の零交叉を検出するための零交叉検出器は、その
出力線116上に、アツプ/ダウン計数器18を
してf/2の繰返し周波数でアツプ計数を開始さ
せるための出力零交叉信号を発生する。その後、
Bコイル32に接続された零交叉検出器がBコイ
ル内の誘起電圧の零交叉を検出してその出力零交
叉信号を発生するまで、計数器18はf/2の繰
返し周波数でアツプ計数を続ける。そして、この
Bコイル内の誘起電圧の零交叉が検出された時、
計数器18に貯蔵された計数値は回転子が90゜回
転するに要した時間を表わす。又Bコイル内の誘
起電圧の零交叉が検出された時には、回転子は、
Aコイルにより発生される固定子磁界と回転子磁
界との間のトルク角が正確に90゜になるように位
置決めされる。従つて、電力の印加がAコイル3
1からBコイル32へ切換えられるまでに回転子
は最大45゜回転しなければならない。
Bコイル32の中の誘起電圧の零交叉が検出さ
れると、計数器18は直ちにfの繰返し周波数で
ダウン計数を開始し、その計数値が零に達した時
に借りパルス信号すなわち第2の位置パルス信号
をその出力に発生する。計数器18はアツプ計数
時の2倍の繰返し周波数でダウン計数するので、
計数器18はそのダウン計数開始後、回転子が45
゜回転するのに要する時間に相当する期間内に零
の値に達する。従つて、借りパルス信号すなわち
第2の位置パルス信号が計数器18の出力に発生
された時、回転子はトルク角が45゜になる点に正
確に位置決めされ、この時、電力の印加がAコイ
ル31からBコイル32へ切換えられる。
計数器19は、計数器18と同じように動作
し、電力の印加がBコイル32からAコイル31
へ切換えられるべき時に、借りパルス信号すなわ
ち第2の位置パルス信号をその出力に発生する。
即ち、計数器19からのパルス信号は、トルク角
が45゜の時に発生される。
パルス中心決め回路 パルス中心決め回路25は、トルク角が所定の
値になる時点に関して常に対称である期間中所定
の固定子巻線に電力パルスが与えられることを保
証する。即ち、例えば90゜の所望の平均トルク角
を有する機械に対しては、固定子巻線に与えられ
る電力パルスは、トルク角が90゜の時点に中心決
めされねばならない。機械が最大機械効率より低
い機械効率で運転されるときには、トルク角が90
゜以外の時点を中心にして電力パルスが固定子巻
線に印加されてもよい。
パルス中心決め回路25は、固定子巻線に印加
される電力パルスを次のようにして中心決めす
る。一般に、パルス中心決め回路は、45゜の電力
パルス印加点と実際の電力パルス印加点との間の
期間を検出し、これと同じ期間だけパルスの後縁
を縮める作用をする。詳説すれば、論理ラツチ2
3がセツトされたとき、即ち回転子が45゜位置に
ある時に、論理ラツチ23がセツトされたことを
示す正電圧信号が線137を経てパルス中心決め
回路25の中の計数器138の計数開始入力へ送
られる。この信号は計数器138の計数動作を開
始させるので、計数器138はfの繰返し周波数
で矩形波発生器123から線149を通つて送ら
れる矩形波パルス信号を計数する。計数器138
は速度ラツチ22がセツトされるまでfの繰返し
周波数でアツプ計数する。速度ラツチ22がセツ
トされると、正電圧信号が線139を経て計数器
138の計数停止入力へ送られ、計数器138の
計数は停止される。計数器138の計数が停止さ
れた時、同計数器に蓄積されている計数値は論理
ラツチ23のセツトと速度ラツチ22のセツトと
の間の時間を表わす。従つて、計数器138は、
速度ラツチ22が論理ラツチ23より遅れてセツ
トされたために、電力パルスの印加が遅延された
時間を表わす計数値を含む。換言すれば、整流回
路17の動作により生じたパルス前縁短縮の程度
を示す値を蓄積している。
計数器138に蓄積された情報は、固定子巻線
に印加される電力パルスの後縁を短縮するのに用
いられる。このパルス後縁の短縮のために比較器
140が用いられる。計数器138に蓄積された
計数値は線142を経て比較器140の1つの入
力へ送られる。計数器138より送られた計数器
は、比較器140において、計数器18又は19
のいづれがダウン計数しているかに応じて、計数
器18又は19の時々刻々の計数値と比較され
る。計数器18及び19の各ビツト位置は、例え
ば143,144のようなアンド・ゲートの一方
の入力にそれぞれ送信される。アンド・ゲート1
43への第2の入力は、計数器18がダウン計数
していることを示すラツチ118の出力につなが
れる。アンド・ゲート144への第2の入力は、
計数器19がダウン計数していることを示すラツ
チ117の出力につながれる。各アンド・ゲート
143及び144の出力は、オア・ゲート145
の1つの入力へつながれ、その出力は比較器14
0の1つの入力へつながれる。
比較器140は、計数器18又は19のダウン
計数値がダウンして計数器138に蓄積された計
数値まで達した時点を判定するように働く。即
ち、計数器18,19のダウン計数している方の
計数値が、計数器138内に蓄積されている計数
値と等しくなると、比較器140はその出力に禁
止信号を発生する。この禁止信号は、禁止線56
を経て、アンド・ゲート52,53,54,55
の各各の1つの入力へ送られる。その後は、電子
式歩進スイツチ14により制御される順序に従つ
て、次の固定子巻線に電力パルスが印加されるべ
きことを示す正電圧信号が線86上に発生される
まで、上記の禁止信号は禁止線56上で活動状態
に留まる。従つて、パルス中心決め回路25の動
作は、電力パルスを印加された固定子巻線に対す
るトルク角の平均値が所定の他に等しくなる時点
に対して、その固定子巻線に印加された電力パル
スが対称になるように、即ち例示の回路では、ト
ルク角が90゜になる時点に対して電力パルスが対
称になるような正確な時刻に禁止線56上に禁止
信号を発生することである。
要約すると、パルス中心決め回路25及び整流
回路17は協働して、固定子巻線に印加される電
力パルスの幅を、その固定子巻線に対する平均ト
ルク角が所定値に等しくなる時点を中心にして拡
げたり縮めたりする。負荷トルクが増大される
と、電力パルスの幅は拡げられ、負荷トルクが減
少すると、電力パルスの幅は縮められる。しかし
機械の回転速度は、可変繰返し周波数発振器21
のセツト値により決まる選択された速度に留ま
り、平均トルク角は一定に留まる。
次に、以下、第2A図及び第2B図に示された
動作波形図を参照し、本発明による機械の実際の
動作の状態について更に詳細に説明する。
本発明による機械の動作の態様としては、大別
して2つの動作モードがある。負荷トルクが第3
図に示されたトルクTm以下の場合には、機械
は、可変繰返し周波数発振器21の周波数に従つ
て選択される一定速度で動作する。この動作モー
ドは第2A図に示されており、先ずこれについて
述べる。
既に述べたように、モータ電源13は、電子式
歩進スイツチ14により駆動され、電力パルスを
Aコイル31及びBコイル32に交互に印加す
る。第2A図及び第2B図には、各コイルの両端
間に現われる全電圧が示されている。第2A図に
おいて、Aコイル31に印加される電力パルスは
矩形波形のパルス34A及び36Aとして示さ
れ、Bコイル32に印加される電力パルスは矩形
波形のパルス35A及び37Aとして示されてい
る。
Aコイル31に誘起された電圧が零レベルを横
切るとき、零交叉検出器16は、図示のように、
出力線116上に第1の位置パルスP1を発生す
る。同様に、Bコイル32に誘起された電圧が零
レベルを横切るとき、零交叉検出器16は出力線
122上に第1の位置パルスP1を発生する。こ
れらの第1の位置パルスP1の前縁は、零交叉点
において立上がる。機械の運転効率を最大にする
ために、トルク角は、図示のように、90度に選ば
れている。第1の位置パルスP1は、既に述べた
ように、K1計数器18及びK2計数器19を、そ
れぞれ交互に、繰返し周波数f/2でアツプ計数
させ、続いて、繰返し周波数fでダウン計数させ
る。K1計数器18及びK2計数器19のいづれか
がダウン計数して零に達するたびに、論理ラツチ
23がセツトされ、それにより、図示のように、
第2の位置パルスP2が出力線134上に発生さ
れる。この動作モードでは、論理ラツチ23は、
速度ラツチ22のセツトに先立つてセツトされ
る。可変繰返し周波数発振器21の出力信号によ
り速度ラツチ22がセツトされると、論理値1レ
ベルのパルスが出力線139上に発生される。論
理ラツチ23及び速度ラツチ22が共に論理値1
レベルにセツトされている間、ANDゲート24
の出力線135は高レベルになる。ANDゲート
24の出力線135が高レベルになつた時、電子
式歩進スイツチ14は、電力パルスの印加を、一
方のコイル31又は32から他方のコイルに切換
え、それと同時に、遅延素子136による両ラツ
チ22及び23のリセツト動作が開始される。他
方、パルス中心決め回路25の出力線56上に発
生される禁止信号が論理値零レベルに降下するこ
とによりコイル31及び32のそれぞれへの電力
印加を禁止すると、その時コイル31又は32に
供給されている電力パルスは遮断される。
パルス中心決め回路25の出力線56上の禁止
信号は、電力パルスが所望のトルク角の位置を中
心にして中心決めされるように、各コイルに印加
される電力パルスの後縁を遮断すべき時点におい
て、論理値零レベルに降下する。これは、線13
4上に現われる第2の位置パルスP2のパルス幅
に相当する値を、K3計数器138に蓄積するこ
とにより行われる。この蓄積された値は、K1計
数器18及びK2計数器19の中で、その時点に
おいてダウン計数している方の計数器の計数値と
比較器140により比較される。比較器140
が、その時ダウン計数しているK1計数器18又
はK2計数器19の計数器がK3計数器138に蓄
積されている計数値以下になつたと判断すると、
パルス中心決め回路25の出力線56上の禁止信
号は零レベルに降下し、Aコイル31及びBコイ
ル32のそれぞれへの電力パルスの印加を遮断す
る。そして、出力線56は、ANDゲート24の
出力線135が再び論理値1レベルになるまで低
レベルに留まる。
次に、第2A図を再度参照して、Bコイル32
に印加された電力パルス35Aが、トルク角が選
択された値(ここでは90度に選ばれている)にな
る位置に対して中心決めされる場合について、パ
ルス中心決め回路25の動作を説明する。この場
合、零度において、Bコイル32に誘起された電
圧が零交叉点Z.C.1に達するとすると、零交叉検
出器16の出力線122上の出力レベルは、論理
値零から論理値1へと正方向の遷移を行ない、第
1の位置パルスP1を出力線122上に発生す
る。第1の位置パルスP1の前縁で、K1計数器
18は零に向かつてダウン計数を開始する。零交
叉点Z.C.1から45゜移動したときに、K1計数器
18の計数値は零に達する。それにより、論理ラ
ツチ23の出力レベルは論理値零から論理値1へ
と遷移し、第2の位置パルスP2の前縁を出力線
134上に発生する。速度ラツチ22が可変繰返
し周波数発振器21の出力信号によりセツトさ
れ、出力線139が論理値1レベルになると、
ANDゲート24は出力線135上に高レベルの
パルスを発生し、それにより、電子式歩進スイツ
チ14は、Bコイル32に電力パルス35Aを印
加するように切換えられる。遅延素子136の短
い遅延時間の後、論理ラツチ23、速度ラツチ2
2、従つてANDゲート24は、論理値零にリセ
ツトされる。他方、論理ラツチ23の出力線13
4が論理値1レベルにある間、パルス中心決め回
路25のK3計数器138は繰返し周波数fでア
ツプ計数する。速度ラツチ22がセツトされた時
にK3計数器138に蓄積されている計数値は、
第2の位置パルスP2の角度幅のX度に相当す
る。このX度は、45度の位置と電力パルス35A
の前縁との間におけるBコイル32の付勢遅延角
度を表わす。Aコイル31に誘起された電圧が零
交叉点Z.C.2に達すると、K2計数器19は繰返
し周波数f/2によるアツプ計数を中止し、2倍
の繰返し周波数、すなわちfによるダウン計数を
開始する。K2計数器19のダウン計数値はK3計
数器138に蓄積された計数値と比較される。
K2計数器19がダウン計数し、その計数値がK3
計数器138に蓄積された計数値に等しくなる
と、比較器140により、パルス中心決め回路2
5の出力線56上の禁止信号は論理値零レベルに
降下され、電力パルス35Aの印加が遮断され
る。このようにして、電力パルス35Aの後縁が
X度の角度だけ短縮されることにより、電力パル
ス35Aは、所望のトルク角(ここでは90度に選
ばれている)の位置に対して中心決めされる。
本発明による機械の第2の動作モードは、機械
が可変繰返し周波数発振器21により指定された
設定速度より低い速度で動作する時に起きる。そ
れは、負荷トルクが第3図に示されたトルクTm
を超えた時に起きる。この動作モードは、第2B
図に示されている。この動作モードでは、この場
合にAコイル31に印加される電力パルス34B
及び36BとBコイル32に印加される電力パル
ス35B及び37Bとのそれぞれの前縁及び後縁
は短縮されない。その理由は、この動作モードで
は、速度ラツチ22が論理ラツチ23より先にセ
ツトされるからである。従つて、論理ラツチ23
がセツトされている時間は極めて短く、出力線1
34上の第2の位置パルスP2の幅はほぼ零であ
る。(実際には、このパルスは、少なくとも遅延
素子136の短い遅延時間に等しい幅を有す
る。)従つて、電力パルスの印加時点、すなわち
各電力パルスの前縁は、論理ラツチ23がセツト
された後、ほとんど遅延されない。同様に、K3
計数器138内の計数値も零に近いため、各電力
パルスの後縁が短縮されることはない。
モータ電源電圧振幅制御回路 第4図に示されたモータ電源13の出力電圧
は、電源電圧振幅制御回路26により制御され
る。電源電圧振幅制御回路26は、モータ電源1
3の出力に生じる電力パルスの振幅を増減させる
ための信号をそのアツプ出力又はダウン出力に発
生する。前述のように、固定子巻線に印加される
電力パルスの振幅を増減することにより、本発明
による機械は、負荷トルクが大きく変動しても、
一定速度でかつ良好な効率で動作できる。
電圧制御回路26は、モジユロN計数器14
8、即ちN個のパルスを入力に受取る度に1個の
パルス信号を出力に発生する計数器を含む。計数
器138に蓄積されている計数値は、線142を
通りモジユロN計数器148に対する第1のカウ
ント入力として送られる。注意を要することは、
計数器138内に蓄積された計数器は、モジユロ
N計数器148へのカウント入力の中に含まれる
ことである。モジユロN計数器148への第2の
カウント入力は、矩形波発生器123から線14
9を通つて送られる矩形波パルス信号よりなる。
ただし、モジユロN計数器148は、その使用可
能入力、すなわち、作動入力に、使用可能信号が
存在する時にのみ動作する。その使用可能信号
は、1つの固定子巻線が電力印加状態へ切換えら
れてその固定子巻線に電流が流れはじめた時か
ら、零交叉検出器16により次の零交叉が検出さ
れるまで存在する。この使用可能信号は使用可能
ラツチ150により発生される。この使用可能ラ
ツチ150は、電力の印加が1つの固定子巻線か
ら他の固定子巻線へ切換えられるべきことを整流
回路17が判定し、線86上に正電圧信号を発生
する度にセツトされ、零交叉検出器16により次
の零交叉が検出された時にリセツトされる。零交
叉検出器16よりの出力線116及び122は、
使用可能ラツチ150のリセツト入力につながれ
た出力を有するオア・ゲート151の入力にそれ
ぞれつながれている。そのため、使用可能ラツチ
150は、線116又は122上の正電圧信号に
よる示されるように、零交叉が検出された時にリ
セツトされる。
モジユロN計数器148は、前述のように、使
用可能にされた場合、線142上の第1のカウン
ト入力の計数の後に、矩形波発生器123から送
られる矩形波パルス信号をN個受取る毎に1つの
パルス信号をその出力線152上に発生する。出
力線152上の各出力パルス信号は、第4図に
K5計数器として示された計数器153により計
数される。従つて、計数器153は、固定子巻線
に実際に印加された電力パルスの幅に応答した数
値(上記の場合は実際に印加された電力パルスの
幅の丁度2分の1を示す数値)を、モジユロN計
数器148がオフになつた後も蓄積している。そ
こで、例えば、計数器153に蓄積されている計
数値が大きいと、計数器138に蓄積された計数
値は小さく、従つて、論理ラツチ23のセツトと
速度ラツチ22のセツトとの間の遅れ時間、即ち
ターン・オン遅延時間は短いことを示す。このと
きは、固定子巻線に印加される各電力パルスの持
続時間は長く、回転子が90゜回転するのに必要な
期間に近づいている。この状態では、機械は比較
的高い負荷トルクで動作しているが、電力パルス
の幅が広くなつて速度低下を防ぐ。
反対に、計数器153の計数値が小さいと、計
数器138に蓄積された計数値は大きく、従つ
て、固定子巻線に印加される電力パルスの幅は比
較的小さいことを示す。この状態では、機械は比
較的低い負荷トルクで動作しているが、電力パル
スの幅が小さくなつて速度上昇を防ぐ。
以上述べた電力パルス幅の増減は、小さい負荷
トルクの変動に対し、選択されたトルク角で一定
回転速度を維持するためには有効である。
それに対して、電源電圧振幅制御回路26の目
的は、選択されたトルク角で一定回転速度を維持
するために、大きな負荷トルク変動に応答するよ
うに固定子巻線に印加される電力パルスの振幅を
歩進的に変えることである。電力パルスの振幅を
変えても、選択された速度で回転子が90゜回転す
るのに要する時間に近い幅を有する電力パルスで
機械を動作させ、それにより各回転中発生される
トルクを平均化することができる。この目的を達
成するために、計数期間の終りに、即ち、使用可
能ラツチ150がリセツトされた時に、計数器1
53に蓄積されている計数値は、比較器154に
より、予めセツトされた低い値と比較される。計
数器153内に蓄積された計数値が、一般的に入
力線155で示されたように、機械的なプリセツ
ト・スイツチ等により比較器154にセツトされ
た所定の低い値より低いと、比較器154は計数
器153の値が所定値より低いことを示す信号を
その出力線156上に発生する。この状態は、固
定子巻線に印加された電力パルスの幅が所定の所
望値より小さいことを示す。
同時に、計数器153に蓄積されている計数値
は、線158により第2の比較器159へも送ら
れる。この第2の比較器159は、使用可能ラツ
チ150がセツトされている期間中に計数器15
3内に蓄積される計数値に対して受け入れられる
高い値を、一般的に入力線160で示されたよう
に、プリセツト・スイツチ等から受取る。作動期
間中に計数器153に蓄積された実際の計数値
が、入力線160上に受け入れられる高い値より
大きいと、比較器159は、計数器153の計数
値が受け入れられる高い値を超えていることを示
すパルス信号をその出力線161上に発生する。
この状態は、固定子巻線に印加された電力パルス
の幅が所望値より大きいことを示す。
計数器153の計数値が予め設定された下限値
より低いことを比較器154の出力信号が示す
と、この状態はその時固定子巻線に印加されてい
る電力が減少されるべきことを示す。従つて、こ
の出力信号は、各固定子巻線に印加される電力パ
ルスの電圧を減少させるように、モータ電源13
により直接に用いられることができる。しかし、
モータ電源13に生じる好ましくないハンチン
グ、即ち不必要な電圧変動を避けるための遅延を
与える目的で、電圧減少要求を示す比較器154
の出力パルス信号の数の計数するための比較計数
器162が設けられる。比較計数器162は、プ
リセツト・スイツチ等(図示せず)によりプリセ
ツト線163上にセツトされた所定のプリセツト
値を入力する。比較計数器162は、作動ラツチ
150がセツトされた期間に続いて、比較器15
4より発生する電圧減少要求パルス信号を受取つ
て計数し、その計数値とプリセツト線163上の
プリセツト値とを比較し、前者が後者を超える
と、モータ電源電圧が減少されるべきことを示す
パルス信号をその出力線88上に発生する。この
パルス信号は、機械の固定子巻線に印加される電
力パルスの電圧を歩進的に減少させるために、モ
ータ電源13のダウン入力に送られる。
他方、比較器159がその出力161にパルス
信号を発生するときは、それは、作動ラツチ15
0がセツトされている期間中に計数器153内に
蓄積された計数値が、一般的に入力線160によ
り示されたプリセツト・スイツチ等によりセツト
された所定の上限値を超えたことを示す。即ち、
比較器159の出力161に発生されるパルス信
号は、固定子巻線に印加されている電力パルスは
幅が広く、所望の所定最大幅を超えたことを示
す。従つて、固定子巻線に印加される電力パルス
の振幅が増大されるべきことを示している。比較
計数器164は比較器159の出力161より受
取る連続的な電圧増大要求パルス信号を計数す
る。作動ラツチ150がセツトされていた期間の
後に、比較器159の出力線161上に発生する
連続した電圧増大要求パルス信号の計数値が、プ
リセツト線163により与えられるプリセツト値
を超えると、比較計数器164はモータ電源13
のアツプ入力につながれている線87上にパルス
信号を発生する。このパルス信号はモータ電源1
3により固定子巻線に印加される電力パルスの振
幅を歩進的に増大するように動作する。
前述のように、計数器153に蓄積された計数
値がプリセツト入力155の値より低い場合、比
較器154はその一方の出力線156上にパルス
信号を発生する。他方、計数器153に蓄積され
た計数値がプリセツト入力155の値に等しい
か、あるいはそれより大きい場合、比較器154
はその他方の出力線167上にパルス信号を発生
する。出力線167上のパルス信号は比較計数器
162の出力を零にリセツトする。このようにし
て、比較計数器162は、プリセツト線163に
よりプリセツトされた値に等しい数の連続したパ
ルス信号が比較器154の出力線156上に発生
した場合にのみ、出力線88上にパルス信号を発
生する。このようにして、回路内に起きる短い持
続時間の過渡現象が振幅変更回路をトリガするこ
とを防止するために、電力パルスの振幅が変えら
れる前に、所定の遅延が系内に導入される。
同様にして、比較器159は、計数器153に
蓄積された計数値が入力160よりのプリセツト
上限値より大きい時に、それを示すパルス信号を
その一方の出力線161上に発生する。計数器1
53の計数値が入力160よりのプリセツト上限
値に等しいか、あるいはそれより低ければ、計数
器159は、比較計数器164のリセツト入力に
つながれたその他方の線168上にパルス信号を
発生する。その結果、線87上に電力パルス振幅
増大要求パルス信号は、プリセツト線163によ
りプリセツトされた値に等しい数の連続した電圧
増大要求パルス信号が線161上に発生した場合
にのみ現われる。
要約すると、機械の同期動作を、選択された速
度で、かつ、選択された平均トルク角で維持する
ために、電圧振幅制御回路26は、大きな負荷ト
ルクの増減又はライン電圧の変化に応答して、電
力パルス振幅を増減するように動作する。
本発明の良好な実施例に関する上述の説明は、
特に第4図のブロツク図を参照してなされた。第
4図に示された各素子の機能は十分に説明され、
多くの場合にこれらの機能を行なうための具体的
回路が説明された。具体的に示されなかつた回路
については、これらの機能を達成するための多く
の方法があることは明かであろう。本発明の制御
回路の好適な実施例に対する詳細な実例が第7図
より第11図までに示されている。これらの図に
おいては、本発明の特徴を含む代表的な機械のた
めの特定の回路を含む詳細な回路図が示されてい
る。これらの回路を、所与の応用例に適応させる
ために必要な修正は、図示の回路において使用さ
れた電圧とは異なる電圧の信号によりその固定子
巻線に電力が印加されるような機械に適合させる
ように、電力レベルシフト回路を設けることだけ
である。
別の機械の構成 上述の説明は、2つの固定子巻線を有する機
械、即ち第1図に示したような2相機械について
説明したが、本発明の原理は、それとは異なる形
式の固定子巻線を有する機械にも適用できる。例
えば、第12図に概略的に示したような3相/4
線形式の機械もまた前述の装置により制御可能で
ある。但し2つでなく3つの固定子巻線が用いら
れているために若干の小さい変更が必要である。
第12図に示された機械は、Aコイル、Bコイ
ル、Cコイルとして示された3つの固定子巻線を
有する3相/4線式機械である。これらのコイル
は176で示された固定子の一部であり、各固定
子巻線により発生される磁界の軸は、他の2つの
固定子巻線により発生される磁界の軸に対して
120゜の角度で配列されている。177で示され
た回転子は永久磁石形であり、それは、2つの固
定子巻線により発生される磁界との相互作用によ
り回転子177を回転させる磁束を発生する。3
つの固定子巻線のおのおのの1つのリードは、モ
ータ電源への接続用に用いられる。各固定子巻線
の他方のリードは、178で示された共通アース
線につながれている。
線13図を参照すると、第12図に略示された
モータを作動させるための電力パルスのシーケン
スが示されている。このシーケンスによれば、整
流回路及びパルス中心決め回路の作用によるパル
ス幅短縮がない限り、電流は常に2つの固定子巻
線を通つて流れる。この3相/4線機械に対し
て、一方向の回転子回転を維持するように電力パ
ルスを印加するためのシーケンスは次の通りであ
る。−B+C、+A−B、+A−C、+B−C、−A
+B、−A+C。この順序を逆にすれば、機械は
反対方向に回転する。
第13図を参照すると、第12図に示された機
械の固定子巻線中の誘起電圧の零交叉が示されて
いる。第12図に図示の回転子は90゜位置にあ
り、時計方向に回転する。第13図に示したよう
に、回転子が0゜、60゜、120゜、180゜、240
゜、300゜、360゜の位置にある時に零交叉が起き
る。これらの零交叉点は、回転子が60゜だけ離れ
た位置で起きる。従つて第4図に関連して説明し
たような計数器の配列を、回転子の位置を決める
ために、第12図に示した3相機械にも用いるこ
とができる。
第4図に示されたような形式の2つの計数器を
用いる方式が、第12図に示されたようなタイプ
の機械に対する位置信号を発生するようにするた
めには、第14図に示されたような回路変更が必
要である。3相機械の各固定子巻線は、第4図に
示されたような零交叉検出器とそれぞれ関連され
る。それらの零交叉検出器の各々は、それにつな
がれた固定子巻線内の誘起電圧に対して零交叉が
検出される毎にパルス信号を発生する。この零交
叉信号は、第14図に示されたオア・ゲート18
0のそれぞれの入力に与えられる。このオア・ゲ
ート180の出力は2つのアンド・ゲート18
1,182の一方の入力につながれる。アンド・
ゲート181の第2の入力は、フリツプ・フロツ
プ183の出力に直接接続され、アンド・ゲート
182の第2の入力はフリツプ・フロツプ183
の出力に直接に入力が接続されたインバータ回路
184の出力につながれる。従つて、アンド・ゲ
ート181への第2の入力は、アンド・ゲート1
82への第2入力とは反対の論理レベルを有する
信号が常に印加される。そのため、1つの固定子
巻線の誘起電圧の零交叉の検出を示すオア・ゲー
ト180の出力パルス信号は、アンド・ゲート1
81又は182の一方を通過するが、その両方を
同時には通過しない。アンド・ゲート181の出
力は、第4図の回路における整流回路17への入
力線116に相当する。他方、アンド・ゲート1
82の出力は、整流回路17への入力線122に
相当する。これらの線116及び122上の信号
は前述と同じ機能を行う。
アンド・ゲート181及び182の各出力は、
他のオア・ゲート185の一方の入力につながれ
る。このオア・ゲート185の出力は、遅延線そ
の他の遅延素子186の入力につながれ、遅延素
子186の出力信号は、その入力が加えられた時
点から遅れた時点に発生する。この遅延素子18
6の出力はフリツプ・フロツプ183の入力につ
ながれる。このようにして、零交叉が検出される
度に、その零交叉検出は、線116又は122の
いづれかに交互にパルス信号を発生させる。それ
は、遅延素子186の出力信号はフリツプ・フロ
ツプ183の状態を反転させるように働くので、
各零交叉信号は、パルス信号が現われる線116
又は122を反転させることによる。このよう
に、零交叉検出器により検出される引続く零交叉
は、線116及び122上に、交互に、パルス信
号を発生させるように働く。これらの交互のパル
ス信号は、第4図の計数器18及び19に関連し
て説明したように用いられる。
第14図に示された変更に加えて、第4図の電
子式歩進スイツチ14は、第4図の回路に対応し
て示された4個の信号ではなく、入力パルス信号
に応じて順次に6個の独特の出力信号を発生する
ように変更されねばならない。これらの6個の出
力信号は、第12図に一般的に示されたモータに
対して、上述の順序に従つて6個の電力パルスを
発生するようにモータ電源13により用いられ
る。従つて、僅かな変更のみで、第4図の回路
は、第1図に示されたようなタイプの2相/3線
式モータではなく、第12図に略示されたような
タイプの3相/4線式モータに電力パルスを印加
するように変更することができる。
第4図に関連して説明したパルス幅拡大及び縮
小技術は、第12図に示されたようなタイプの機
械に対しても同様に適用できることは明らかであ
る。本発明の原理は、3相/3線式モータにも適
用しうる。
再び第13図を参照すると、各固定子巻線に対
し1対の計数器が関連するように、アツプ/ダウ
ン計数器を構成することができる。第13図に示
されさようなタイミング・シーケンスが発生され
るように、Aコイル、Bコイル、Cコイルの中に
誘起される誘起電圧に対して検出される零交叉に
応答して、それぞれ複数のA計数器、B計数器、
C計数器が駆動される。このタイミング・シーケ
ンスは、回転子が知られた位置にある時に、A、
B、C計数器のいづれかから借りパルス信号すな
わち第2の位置パルス信号を発生する。1対の計
数器を各固定子巻線に対して関連させることの利
点は、この構成によれば、第13図に示したそれ
ぞれの電力パルスに対して示された時間長とは異
なる時間長の間、固定子巻線に電力を供給するこ
とができ、それにより、機械の動作を選択的に変
更できることである。
2相及び3相機械に関して上に述べた本発明の
原理は、任意の相数の機械に対しても容易に拡張
できることは勿論である。事実、任意の相数及び
極数を有する上述の形式の機械を、本発明の原理
に従つて動作させることができる。
以上の説明は特に図示の実施例に基づいてなさ
れた。しかし図示の特定の実施例は、上述の機能
の好適実施例を表わすにすぎない。しかしなが
ら、上記の開示は、本発明装置の機能を達成する
ことができるすべての論理的構成を例示するもの
ではない。事実、第4図を参照して説明した機能
と同じ機能を保持しつつ、第7図より第11図ま
でに示された特定の構成に対して、多くの回路変
更を加えることができる。更に、上述の機能及び
それと均等の機能は、MOS技術を用いて具体化
することができることは当業者にとつて明らかで
あり、それにより組立コストを大幅に減少できる
ので有利である。形式上の種々の変更が、特許請
求の範囲の記載によつて特定された本発明の精神
と範囲とから逸脱することなくなされ得ることは
勿論である。
図示された配線式論理回路の代りに、例えば、
上述の基本的機能を遂行するようにプログラムさ
れたマイクロプロセツサを用いることにより、モ
ータをコンピユータ制御することにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
第1図は、電源回路及び制御回路に接続された
2極機械を示す本発明装置の概略図である。第2
図は、本発明装置の種々の部分における電気信号
のタイミング図である。第2A図及び第2B図
は、本発明装置の2つの動作モードのそれぞれに
おいて、本発明装置の主要構成素子において現わ
れる電気信号の波形を示す波形図である。第3図
は、本発明装置の回転機械の速度・トルク特性曲
線図である。第4図は、本発明装置の概略ブロツ
ク図であり、第4A図は、各主要構成素子の機能
を示す本発明装置の他の概略ブロツク図である。
第5図は、増加又は減少信号に応答して異なる電
圧出力を発生するモータ電源の概略図である。第
6図は、本発明装置の固定子巻線が導電状態(電
力印加状態)から非導電状態(電力非印加状態)
に変る期間内に固定子巻線の両端間に現われる電
圧の波形を示す波形図である。第7図から第11
図までは、本発明装置の制御回路の一実施例を示
す詳細回路図である。第12図は、3相/4線式
モータの概略図である。第13図は、機械がパル
ス中心決めをしないで動作している場合におい
て、本発明の制御回路及び電源回路によつて制御
される3相/4線式機械における電気信号のタイ
ミング図である。第14図は、複数の零交叉検出
器から正パルス信号を受取り、整流回路のアツ
プ/ダウン計数器のための制御パルス信号を発生
するために、それらの正パルス信号を用いるため
の回路を示す概略回路図である。第15図は、大
きな慣性を有する回転機械に対して特に有用な別
の起動回路の回路図である。第16図は、第15
図の回路における電気信号のタイミング図であ
る。 10……機械、12……固定子、11……回転
子、13……モータ電源、14……電子式歩進ス
イツチ、15……ゲート回路、16……零交叉検
出器、17……整流回路、18,19……計数
器、25……パルス中心決め回路、26……電源
電圧振幅制御回路、30……回転子磁界、31…
…固定子巻線A、32……固定子巻線B、33…
…制御回路、40……起動回路。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 負荷に結合されかつ電源装置に接続された回
    転機械装置であつて、前記電源装置により付勢さ
    れる複数の固定子巻線を有する固定子と、前記固
    定子に対し回転可能に支持された回転子であつ
    て、前記回転子に対して固定された配向を有する
    磁界を発生する磁界発生装置を備えた前記回転子
    と、前記電源装置より前記固定子巻線への電力パ
    ルスの印加を制御するための制御装置33とを包
    含した前記回転機械装置において、 前記制御装置33は、 前記固定子巻線のそれぞれに接続され、回転す
    る前記回転子の磁界により消勢状態にある前記固
    定子巻線の中に誘起される誘起電圧に零交叉が生
    じるときの前記回転子の回転角度位置を検出し、
    同回転角度位置を表わす第1の位置パルスを発生
    するための零交叉検出器16と、 前記零交叉検出器16の出力に接続され、前記
    零交叉検出器16より供給される前記第1の位置
    パルスを入力し、前記第1の位置パルスのそれぞ
    れが表わす前記回転子の回転角度位置より、前記
    回転機械装置に固有の所定の回転角度だけ前記回
    転子が回転したときの回転角度位置を表わす第2
    の位置パルスを発生し、同第2の位置パルスと、
    前記回転機械装置に対し選択可能な回転速度を与
    えるために別に発生される可変繰返し周波数のパ
    ルス信号とが共存し、かつ、その中でより遅く発
    生する一方のパルス信号が立上る時点において、
    前記電源装置よりの前記固定子巻線のおのおのに
    対する電力パルスの印加を開始させることにより
    同電力パルスの前縁を形成するための制御信号を
    発生するように構成された整流回路17と、 前記整流回路17より供給される前記第2の位
    置パルスと前記可変繰返し周波数のパルス信号と
    を入力し、前記両パルス信号のそれぞれの前縁の
    発生時点の間の期間だけ、前記第2の位置パルス
    の前縁の発生時点より以前の時点を決定し、同時
    点において、前記電源装置よりの前記固定子巻線
    のおのおのに対する電力パルスの印加を禁止する
    ことにより同電力パルスの後縁を形成するための
    禁止信号を発生するように構成されたパルス中心
    決め回路25とを含み、 前記パルス中心決め回路25と前記整流回路1
    7とは互いに協働して、前記電源装置より前記固
    定子巻線へ印加される電力パルスに対し、前記固
    定子巻線が発生する磁界と前記回転子の磁界との
    間のトルク角が選択された値となる時点に対して
    対称的なパルス幅を与えるように構成されてお
    り、 前記制御装置33は、更に、 前記零交叉検出器16、前記整流回路17及び
    前記パルス中心決め回路25より供給される信号
    に応答し、前記電源装置より前記固定子巻線へ印
    加される電力パルスの幅をそれに対する上下限設
    定値と比較し、前記電力パルスの幅が前記上限設
    定値を超過するか又は前記下限設定値未満となる
    とき、前記電力パルスの振幅をそれぞれ増加又は
    減少させるように制御するための電圧振幅制御回
    路26を包含することを特徴とする回転機械装
    置。
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