JPS62149850A - 溶接性及び大入溶接継手性能にすぐれた耐候性鋼 - Google Patents
溶接性及び大入溶接継手性能にすぐれた耐候性鋼Info
- Publication number
- JPS62149850A JPS62149850A JP29176985A JP29176985A JPS62149850A JP S62149850 A JPS62149850 A JP S62149850A JP 29176985 A JP29176985 A JP 29176985A JP 29176985 A JP29176985 A JP 29176985A JP S62149850 A JPS62149850 A JP S62149850A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- steel
- heat input
- less
- toughness
- ceq
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Arc Welding In General (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
(産業上の利用分野)
本発明は、例えば、橋梁等のような一般の大気腐食性環
境下、特に寒冷地において、溶接構造材料として用いる
に適する溶接性及び大入熱溶接継手性能にすぐれた耐候
性鋼に関する。
境下、特に寒冷地において、溶接構造材料として用いる
に適する溶接性及び大入熱溶接継手性能にすぐれた耐候
性鋼に関する。
(従来の技術)
Cu−Cr系耐候性鋼は、すぐれた耐候性と共に溶接構
造用鋼に比肩し得る良好な溶接性を有しており、溶接構
造用材料として、例えば、建築物、橋梁等に広く用いら
れている。
造用鋼に比肩し得る良好な溶接性を有しており、溶接構
造用材料として、例えば、建築物、橋梁等に広く用いら
れている。
近年、橋梁分野においては、耐候性鋼の使用範囲が拡大
され、−20℃乃至−40°Cという寒冷地でも使用さ
れるに至っている。しかし、従来の耐候性鋼によれば、
低温における溶接継手部の靭性が不十分であるために、
寒冷地にて使用される従来の耐候1’l拙は、溶接入熱
量を制限すること;こよって、対処しているのが現状で
ある。
され、−20℃乃至−40°Cという寒冷地でも使用さ
れるに至っている。しかし、従来の耐候性鋼によれば、
低温における溶接継手部の靭性が不十分であるために、
寒冷地にて使用される従来の耐候1’l拙は、溶接入熱
量を制限すること;こよって、対処しているのが現状で
ある。
一方、かかる溶接入熱■の制限は、溶接族コニ能率の低
下や施工費用の上界をもたらすので、溶接方法として片
面一層自動溶接法が採用される気運にあり、従って、大
人熱溶接を施しても、−・10°Cの相手靭性を確保し
得る耐候性鋼が強く要望されるに至っている。
下や施工費用の上界をもたらすので、溶接方法として片
面一層自動溶接法が採用される気運にあり、従って、大
人熱溶接を施しても、−・10°Cの相手靭性を確保し
得る耐候性鋼が強く要望されるに至っている。
(発明の目的)
本発明者らは、かかる低温靭性にすぐれるCu−Cr系
耐候性鋼を得るべく鋭意研究した結果、上記耐候性鋼に
おけるC■を極力低減すると共に、炭素光ff1(Ce
q)を0.38%以下に抑え、しかも、適量の1” i
又はZrと共にB及びトJを複合添加することによって
、上記要望に応え得る耐候性鋼を得ることができること
を見出して、本発明に至ったものである。
耐候性鋼を得るべく鋭意研究した結果、上記耐候性鋼に
おけるC■を極力低減すると共に、炭素光ff1(Ce
q)を0.38%以下に抑え、しかも、適量の1” i
又はZrと共にB及びトJを複合添加することによって
、上記要望に応え得る耐候性鋼を得ることができること
を見出して、本発明に至ったものである。
従って、本発明は、溶接性及び大入熱溶接継手性能にす
ぐれた寒冷地用耐候性鋼を提供することを目的とする。
ぐれた寒冷地用耐候性鋼を提供することを目的とする。
(発明の構成)
本発明による溶接性及び大入熱溶接継手性能にすぐれた
耐候性鋼は、重量%で +a)C 0.02〜0.08%、3i0.75%
以下、 Mn 0.5〜1.5%、 Cu 0.15〜0.6%、 Cr 0.1〜1.0%、 B 0.0003〜0.0 0 2 0%、Al
f 0.005〜0.1%、及びN 0.002
〜0.010%を含有し、更に、(b)Ti及びZrよ
りなる群から選ばれる少なくとも1種の元素0.002
〜0.05%を含有し、且つ、炭素当量Ceq が0.38%以下であり、 残部鉄及び不可避的不純物よりなることを特徴とする。
耐候性鋼は、重量%で +a)C 0.02〜0.08%、3i0.75%
以下、 Mn 0.5〜1.5%、 Cu 0.15〜0.6%、 Cr 0.1〜1.0%、 B 0.0003〜0.0 0 2 0%、Al
f 0.005〜0.1%、及びN 0.002
〜0.010%を含有し、更に、(b)Ti及びZrよ
りなる群から選ばれる少なくとも1種の元素0.002
〜0.05%を含有し、且つ、炭素当量Ceq が0.38%以下であり、 残部鉄及び不可避的不純物よりなることを特徴とする。
以下に本発明について、詳細に説明する。
0.3%Cu −0,4%Cr系鋼を基本成分系鋼とし
、C量及びMn量を種々変化させ、Ceqを0.24〜
0.44%の間に調整してなる鋼から板厚15mmの鋼
板を得、これらの鋼板について、入熱量65 KJ/c
mの片面一層サブマージアーク溶接継平部衝撃試験を行
なった。結果を第1図に示すように、Ceqが減少する
につれて、ポンド部の靭性が著しく改善されることが見
出された。更に、上記基本成分鋼に0.010%TiT
i−10pp −50ppmN又は0.020%Zr−
10ppmBZr−10ppを添加した銅板についても
、同様に入熱量65KJ/cnrのサブマージアーク溶
接継平部衝撃試験試験を行なった。結果を第2図に示す
ように、いずれの場合もボンド部靭性は、前記基本成分
系網に比較して更に向上し、Ceqo、38%以下の鋼
板においては、脆性破面率が50%となる遷移温度(v
Trs)は−40°C以下であり、低温においても良好
な継手衝撃特性を有することが見出された。
、C量及びMn量を種々変化させ、Ceqを0.24〜
0.44%の間に調整してなる鋼から板厚15mmの鋼
板を得、これらの鋼板について、入熱量65 KJ/c
mの片面一層サブマージアーク溶接継平部衝撃試験を行
なった。結果を第1図に示すように、Ceqが減少する
につれて、ポンド部の靭性が著しく改善されることが見
出された。更に、上記基本成分鋼に0.010%TiT
i−10pp −50ppmN又は0.020%Zr−
10ppmBZr−10ppを添加した銅板についても
、同様に入熱量65KJ/cnrのサブマージアーク溶
接継平部衝撃試験試験を行なった。結果を第2図に示す
ように、いずれの場合もボンド部靭性は、前記基本成分
系網に比較して更に向上し、Ceqo、38%以下の鋼
板においては、脆性破面率が50%となる遷移温度(v
Trs)は−40°C以下であり、低温においても良好
な継手衝撃特性を有することが見出された。
このように本発明によれば、cl及びCeqを低減し、
且つ、適量のTi又はZrと共にB及びNを複合添加す
ることによって、Cu−Cr系鋼の大入メ稿フ接継手衝
撃特性を格段に向上さ仕得る。
且つ、適量のTi又はZrと共にB及びNを複合添加す
ることによって、Cu−Cr系鋼の大入メ稿フ接継手衝
撃特性を格段に向上さ仕得る。
その理由は、低C化及び低Ceq化がマトリックスの焼
入れ性を低下させ、HAZ組織のフェライト化に有効で
あること、及びTi又はZrと共にB及びNを複合添加
することが、溶接後の冷却過程において強力なフェライ
ト変態核となるTiN、ZrN5BNを鋼中に分散析出
さぜ、HAZMl織のフェライトa細化に大きく寄与し
、この組織の微細化と各種の窒化物によるNの固定とが
Cu−Cr系鋼のHAZ靭性を顕著に向上させるものと
みられる。
入れ性を低下させ、HAZ組織のフェライト化に有効で
あること、及びTi又はZrと共にB及びNを複合添加
することが、溶接後の冷却過程において強力なフェライ
ト変態核となるTiN、ZrN5BNを鋼中に分散析出
さぜ、HAZMl織のフェライトa細化に大きく寄与し
、この組織の微細化と各種の窒化物によるNの固定とが
Cu−Cr系鋼のHAZ靭性を顕著に向上させるものと
みられる。
次に、本発明鋼において化学成分を限定した理由を説明
する。
する。
Cは、溶接時の耐低温割れ性及びすぐれた溶接継宇部低
温靭性を鋼に付与するためには、その添加量はできる限
り少ない方がよいが、0.02%よりも少ない場合は、
大入熱溶接を施したときにHAZの軟化が大きくなり、
また、母材の強度も低下するので、その下限を0.02
%とする。一方、その添加量が0.08%を超えるとき
は、大入熱溶接時のHAZ靭性が劣ると共に、溶接性も
劣化するので、その上限を0.08%とする。
温靭性を鋼に付与するためには、その添加量はできる限
り少ない方がよいが、0.02%よりも少ない場合は、
大入熱溶接を施したときにHAZの軟化が大きくなり、
また、母材の強度も低下するので、その下限を0.02
%とする。一方、その添加量が0.08%を超えるとき
は、大入熱溶接時のHAZ靭性が劣ると共に、溶接性も
劣化するので、その上限を0.08%とする。
Siは、溶鋼の脱酸及び強度向上に有効な元素であるが
、0.75%を越えて過多に添加しても、その効果が飽
和し、却って溶接性や靭性を劣化させるので、添加量の
上限を0.75%とする。
、0.75%を越えて過多に添加しても、その効果が飽
和し、却って溶接性や靭性を劣化させるので、添加量の
上限を0.75%とする。
Mnは、その添加量が0.5%よりも少ないときは、H
ΔZの軟化が太き(なる傾向を示し、また、母材の強度
も低下するので、Mnの添加量の下限は0.5%とする
。一方、Mn量が1.5%を越えるときは、大入熱溶接
したH A Z及び母材の靭性が劣化するので、添加量
の上限を1.5%とする。
ΔZの軟化が太き(なる傾向を示し、また、母材の強度
も低下するので、Mnの添加量の下限は0.5%とする
。一方、Mn量が1.5%を越えるときは、大入熱溶接
したH A Z及び母材の靭性が劣化するので、添加量
の上限を1.5%とする。
Cuは、Crと共に鋼の耐候性の向上に有効であり、こ
の効果を有効に得るためには少なくとも0.15%を添
加する必要がある。しかし、0.6%を越えて過多に添
加しても、上記効果が飽和するのみならず、却って時効
性が生じ、また、熱間圧延時に表面ひび割れ等が発生す
るので、添加■は0.15〜0.6%の範囲とする。
の効果を有効に得るためには少なくとも0.15%を添
加する必要がある。しかし、0.6%を越えて過多に添
加しても、上記効果が飽和するのみならず、却って時効
性が生じ、また、熱間圧延時に表面ひび割れ等が発生す
るので、添加■は0.15〜0.6%の範囲とする。
Crは、Cuと共に鋼の耐候性の向上に有効であり、こ
の効果を有効に得るためには少なくとも0.1%を添加
することが必要である。しかし、1゜0%を、瞳えて過
多に添加するときは、溶接性を著しく劣化させるので添
加量の上限は1.0%とする。
の効果を有効に得るためには少なくとも0.1%を添加
することが必要である。しかし、1゜0%を、瞳えて過
多に添加するときは、溶接性を著しく劣化させるので添
加量の上限は1.0%とする。
Bは、溶接後の冷却過程でオーステナイト粒内にBNを
形成し、オーステナイト粒内のMi識のフェライト化を
促進すると共に、靭性に有害な鋼中の固溶Nを低減させ
、HAZ靭性を向上させる効果を有する。しかし、添加
量が0.0003%よりも少ないときは、かかる効果に
乏しく、一方、0゜0020%を越えて過多に添加する
ときは、B化合物が増加し、HA Z靭性のみならず、
母材靭1生をも著しく劣化させるので、その上限を0.
0020%とする。
形成し、オーステナイト粒内のMi識のフェライト化を
促進すると共に、靭性に有害な鋼中の固溶Nを低減させ
、HAZ靭性を向上させる効果を有する。しかし、添加
量が0.0003%よりも少ないときは、かかる効果に
乏しく、一方、0゜0020%を越えて過多に添加する
ときは、B化合物が増加し、HA Z靭性のみならず、
母材靭1生をも著しく劣化させるので、その上限を0.
0020%とする。
ANは、脱酸及び結晶粒の調整元素として必要不可欠の
元素である。しかし、添加量が0.OO5%よりも少な
いときは、かかる効果に乏しく、また、0.1%を越え
る多量であるときは、その効果が飽和するのみならず、
砂疵等の欠陥を発生させる原因となるので、ANの添加
量は0.005〜0゜1%の範囲とする。
元素である。しかし、添加量が0.OO5%よりも少な
いときは、かかる効果に乏しく、また、0.1%を越え
る多量であるときは、その効果が飽和するのみならず、
砂疵等の欠陥を発生させる原因となるので、ANの添加
量は0.005〜0゜1%の範囲とする。
Nは、本発明鋼を構成するための主要な元素であり、フ
ェライト変態核として、HAZ組織のフェライト化に寄
与するTiN、ZrN及びBNを必要量確保するうえで
、少なくとも0.002%を含有することが必要である
。しかし、Nを0.010%を越えて過多に含有する場
合は、溶接金属部の靭・性を著しく劣化させる。従って
、本発明においては、N含有量は0.002〜0.01
0%の範囲とする。特に、好ましくは、0. OO3〜
0.007%の範囲である。
ェライト変態核として、HAZ組織のフェライト化に寄
与するTiN、ZrN及びBNを必要量確保するうえで
、少なくとも0.002%を含有することが必要である
。しかし、Nを0.010%を越えて過多に含有する場
合は、溶接金属部の靭・性を著しく劣化させる。従って
、本発明においては、N含有量は0.002〜0.01
0%の範囲とする。特に、好ましくは、0. OO3〜
0.007%の範囲である。
本発明鋼は、上記した元素に加えて、更にTi及びZr
から選ばれる少なくとも1種の元素を含有する。これら
元素はHAZ靭性を改善する効果を存し、本発明におい
ては、これら元素の少なくとも1種又は2種をI、S
’Ffkにて0. 002%を添加することが必要であ
る。しかし、0.05%を越えるときは、Ti又はZr
の非金属介在物の増加と共に大きい窒化物が析出し、H
A Z靭性が劣化するばかりでなく、母材靭性も低下す
る。従って、本発明においては、Ti又はZrの添加量
は、総計にて0. 002〜0.05%の範囲とする。
から選ばれる少なくとも1種の元素を含有する。これら
元素はHAZ靭性を改善する効果を存し、本発明におい
ては、これら元素の少なくとも1種又は2種をI、S
’Ffkにて0. 002%を添加することが必要であ
る。しかし、0.05%を越えるときは、Ti又はZr
の非金属介在物の増加と共に大きい窒化物が析出し、H
A Z靭性が劣化するばかりでなく、母材靭性も低下す
る。従って、本発明においては、Ti又はZrの添加量
は、総計にて0. 002〜0.05%の範囲とする。
本発明においては、鋼は上記したような化学N、l11
成を有すると共に、Ceq、即ち、 が0.38%以下であることを要する。
成を有すると共に、Ceq、即ち、 が0.38%以下であることを要する。
前述したように、Ceqの低減は、Cu−Cr系耐候性
鋼のHAZ靭性の向上に極めて有効であり、Ceqが0
.38%を越えるときは、Ti又はZrと共にB及びN
を所定量添加しても、−40°CにおいてずぐれたHA
Z靭性を安定に確保することができないからである。
鋼のHAZ靭性の向上に極めて有効であり、Ceqが0
.38%を越えるときは、Ti又はZrと共にB及びN
を所定量添加しても、−40°CにおいてずぐれたHA
Z靭性を安定に確保することができないからである。
本発明による寒冷地用高靭性耐候性鋼は、上記した元素
に加えて、更に、Ca及びCeよりなる群から選ばれる
少なくとも1種の元素を含有することができる。これら
元素は、酸硫化物形成元素であるので、これらを添加す
ることにより、介在物の性質及び形状を改善し、溶接部
の高;・1μ割れ感受性、母材のZ方向特性、及び母材
とHA Zの靭性を一層向上させることができる。
に加えて、更に、Ca及びCeよりなる群から選ばれる
少なくとも1種の元素を含有することができる。これら
元素は、酸硫化物形成元素であるので、これらを添加す
ることにより、介在物の性質及び形状を改善し、溶接部
の高;・1μ割れ感受性、母材のZ方向特性、及び母材
とHA Zの靭性を一層向上させることができる。
Caは、例えば、Ca−5i、 Ca(CN)z、Ca
C2等のような合金化合物の形態で溶鋼中に0.5〜2
0kg/溶鋼トン程度溶鋼トン−とにより、通常、得ら
れる鋼中にCaが0.OO4%以下の含有量にて残留す
る。上記したように、介在物の性質及び形状を制御する
ためには、上記量を越えて多量に添加する必要がないの
で、Caの添加■の上限は0.004%とする。
C2等のような合金化合物の形態で溶鋼中に0.5〜2
0kg/溶鋼トン程度溶鋼トン−とにより、通常、得ら
れる鋼中にCaが0.OO4%以下の含有量にて残留す
る。上記したように、介在物の性質及び形状を制御する
ためには、上記量を越えて多量に添加する必要がないの
で、Caの添加■の上限は0.004%とする。
Ceは、その添加量が0.001%よりも少ないときは
、上記したような介在物制御効果が乏しく、他方、0.
1%を越えて多量に添加するときは、鋼塊の底部にCe
S等の大型介在物が集積し、鋼板の超音波探傷欠陥の原
因となるので、添加量は0゜001〜0.1%の範囲と
する。
、上記したような介在物制御効果が乏しく、他方、0.
1%を越えて多量に添加するときは、鋼塊の底部にCe
S等の大型介在物が集積し、鋼板の超音波探傷欠陥の原
因となるので、添加量は0゜001〜0.1%の範囲と
する。
更に、本発明鋼は、上記した元素とは別に、又は上記し
た元素と共に、Ni、Mo、V及びNbよりなる群から
選ばれる少なくとも1種の元素をHA Z靭性を損なわ
ない程度に含有することができる。
た元素と共に、Ni、Mo、V及びNbよりなる群から
選ばれる少なくとも1種の元素をHA Z靭性を損なわ
ない程度に含有することができる。
Niは、耐候性、母材強度、母材切欠き靭性及びf(A
Z靭性向上に効果を有するので、これら要求に応じて
広範囲にその添加量を変化させて利用されろ、上記効果
を有効に得るためには、少なくとも0.05%以上を添
加する必要があるが、しかし、余りに多量に添加しても
、その効果が飽和し、また、経済性の点からも好ましく
ないので、添加量の上限を1.0%とする。
Z靭性向上に効果を有するので、これら要求に応じて
広範囲にその添加量を変化させて利用されろ、上記効果
を有効に得るためには、少なくとも0.05%以上を添
加する必要があるが、しかし、余りに多量に添加しても
、その効果が飽和し、また、経済性の点からも好ましく
ないので、添加量の上限を1.0%とする。
MOは、少量の添加にて母材強度を著しく向上させるの
で、厚物の強度確保に有効な元素である。
で、厚物の強度確保に有効な元素である。
この効果をを効に得るためには、少なくとも0.05%
以上を添加する必要があるが、しかし、余りに多量に添
加するときは、l−I A Z靭性が劣化するので、添
加量の上限は0.5%とする。
以上を添加する必要があるが、しかし、余りに多量に添
加するときは、l−I A Z靭性が劣化するので、添
加量の上限は0.5%とする。
■及びNbは、共に窒化物を形成して、溶接部の軟化防
止、母材強度の向と、更には低Ceq化による耐溶接割
れ性の向上を図ることができる。かかる効果を有効に発
現させるためには、それぞれ少なくとも0.01%を添
加することが必要であるが、他方、それぞれ0.15%
を越えて過多に添加しても、母材強度の向上効果が顕著
には増大せず、却って溶接性の劣化やHAZ靭性の低下
を招く。
止、母材強度の向と、更には低Ceq化による耐溶接割
れ性の向上を図ることができる。かかる効果を有効に発
現させるためには、それぞれ少なくとも0.01%を添
加することが必要であるが、他方、それぞれ0.15%
を越えて過多に添加しても、母材強度の向上効果が顕著
には増大せず、却って溶接性の劣化やHAZ靭性の低下
を招く。
従って、本発明鋼においては、Nb及び■はそれぞれ0
,01〜0.15%の範囲で添加する。
,01〜0.15%の範囲で添加する。
以上のような本発明鋼は、溶接性及び大人熱溶接継手性
能のすぐれた冷間他用耐候性鋼であって、通常の製鋼、
分塊、圧延又は圧延後加速冷却(直接焼入れを含む。)
によって製造することができ、引張強さ40〜60 k
gf/mm2級の強度を有する。
能のすぐれた冷間他用耐候性鋼であって、通常の製鋼、
分塊、圧延又は圧延後加速冷却(直接焼入れを含む。)
によって製造することができ、引張強さ40〜60 k
gf/mm2級の強度を有する。
(発明の効果)
以上のように、本発明によれば、Cu−Cr系耐候性鋼
において、低C化と共に低Ceq化し、且つ、Ti又は
Zrと共に適量のB及びNを複合添加することによって
、HA Zの低温切欠き靭性を著しく改善してなる耐候
性鋼を得ることができ、特に、かかる耐候性鋼は、耐候
性、低〃、靭性及び溶接性の要求が厳しい寒冷地におけ
る橋梁、建築物、鉄塔等の構造物への使用に適する。
において、低C化と共に低Ceq化し、且つ、Ti又は
Zrと共に適量のB及びNを複合添加することによって
、HA Zの低温切欠き靭性を著しく改善してなる耐候
性鋼を得ることができ、特に、かかる耐候性鋼は、耐候
性、低〃、靭性及び溶接性の要求が厳しい寒冷地におけ
る橋梁、建築物、鉄塔等の構造物への使用に適する。
(実施例)
以下に本発明を実施例によ・つて説明するが、本発明は
これら実施例によって何ら制限されるものではない。
これら実施例によって何ら制限されるものではない。
実施例1
第1表に本発明fa 1〜8、従来鋼10、及び比較鋼
9及び11の化学組成、板厚、Ceq及び溶接性を示す
。)8接性は、JIS規格に制定されている斜めY型拘
束突合せ溶接割れ試験(低温割れ試験)によった。
9及び11の化学組成、板厚、Ceq及び溶接性を示す
。)8接性は、JIS規格に制定されている斜めY型拘
束突合せ溶接割れ試験(低温割れ試験)によった。
この試験結果によれば、従来鋼10の低温割れ防止予熱
温度が125°Cであるのに対して、本発明鋼はすべて
25℃以下であって、すぐれた耐低温割れ性を有してい
ることが明らかである。
温度が125°Cであるのに対して、本発明鋼はすべて
25℃以下であって、すぐれた耐低温割れ性を有してい
ることが明らかである。
次に、第1表に示す鋼板について調べた機械的性質、入
熱量150 KJ/cm片面一層サブマージアーク溶接
継手ボンド部の一40°Cにおける吸収エネルギー(ν
E−a o)及び発露型腐食試験による腐食度を第2表
に示す。
熱量150 KJ/cm片面一層サブマージアーク溶接
継手ボンド部の一40°Cにおける吸収エネルギー(ν
E−a o)及び発露型腐食試験による腐食度を第2表
に示す。
機械的性質については、本発明鋼は、圧延ままで引張強
さ40 kgf/mm”級であり、加速冷却を適用する
ことによって、50kgf/mm2級又は60kgf/
mm2級の強度を得ることができる。
さ40 kgf/mm”級であり、加速冷却を適用する
ことによって、50kgf/mm2級又は60kgf/
mm2級の強度を得ることができる。
また、片面一層サブマージアーク溶接継手ホント部の衝
撃特性については、従来鋼及び比較鋼に比べて、本発明
鋼が格段にすくれた衝撃特性を有していることが明らか
である。
撃特性については、従来鋼及び比較鋼に比べて、本発明
鋼が格段にすくれた衝撃特性を有していることが明らか
である。
比較鋼9は、本発明網に比べて、Bを含有していないの
で、溶接性及び耐食性は本発明鋼とほぼ同等であっても
、継手ボンド部の衝撃特性が著しく劣る。更に、発露型
腐食試験機を用いて、海洋工業地帯を想定した条件下で
行なった試験期間6週間の促進試験結果によれば、本発
明鋼が従来鋼10に比べて同等以上の耐候性を有し、し
かも、 ν本発明鋼は、比較鋼11 (5M5
0)に比べて1.5借間 のすぐれた耐候性を有している。
〉4、図面の簡単な説明
、5第1図は、0.3%Cu −0,4%Cr系
鋼板(板 寸成分鋼に更にTi又はZrと共にB
とNを複合添加した鋼板の大熱量65 KJ/amの片
面一層サブマージアーク溶接継手ボンド部のvTrsと
Ceqとの関係を示すグラフである。
で、溶接性及び耐食性は本発明鋼とほぼ同等であっても
、継手ボンド部の衝撃特性が著しく劣る。更に、発露型
腐食試験機を用いて、海洋工業地帯を想定した条件下で
行なった試験期間6週間の促進試験結果によれば、本発
明鋼が従来鋼10に比べて同等以上の耐候性を有し、し
かも、 ν本発明鋼は、比較鋼11 (5M5
0)に比べて1.5借間 のすぐれた耐候性を有している。
〉4、図面の簡単な説明
、5第1図は、0.3%Cu −0,4%Cr系
鋼板(板 寸成分鋼に更にTi又はZrと共にB
とNを複合添加した鋼板の大熱量65 KJ/amの片
面一層サブマージアーク溶接継手ボンド部のvTrsと
Ceqとの関係を示すグラフである。
第1図
Cr2(’/−”)
Claims (4)
- (1)重量%で (a)C 0.02〜0.08%、 Si 0.75%以下、 Mn 0.5〜1.5%、 Cu 0.15〜0.6%、 Cr 0.1〜1.0%、 B 0.0003〜0.0020%、 Al 0.005〜0.1%、及び N 0.002〜0.010%を含有し、更に(b)T
i及びZrよりなる群から選ばれる少なくとも1種の元
素0.002〜0.05%を含有し、且つ、炭素当量C
eq Ceq=C+Si/24+Mn/6+Ni/40+Cr
/5+Mo/4+V/14が0.38%以下であり、 残部鉄及び不可避的不純物よりなることを特徴とする溶
接性及び大入熱溶接継手性能にすぐれた耐候性鋼。 - (2)重量%で (a)C 0.02〜0.08%、 Si 0.75%以下、 Mn 0.5〜1.5%、 Cu 0.15〜0.6%、 Cr 0.1〜1.0%、 B 0.0003〜0.0020%、 Al 0.005〜0.1%、及び N 0.002〜0.010%を含有し、更に(b)T
i及びZrよりなる群から選ばれる少なくとも1種の元
素0.002〜0.05%と、(c)Ce 0.001
〜0.1%及び Ca 0.004%以下 よりなる群から選ばれる少なくとも1種の元素とを含有
し、且つ、 炭素当量Ceq Ceq=C+Si/24+Mn/6+Ni/40+Cr
/5+Mo/4+V/14が0.38%以下であり、 残部鉄及び不可避的不純物よりなることを特徴とする溶
接性及び大入熱溶接継手性能にすぐれた耐候性鋼。 - (3)重量%で (a)C 0.02〜0.08%、 Si 0.75%以下、 Mn 0.5〜1.5%、 Cu 0.15〜0.6%、 Cr 0.1〜1.0%、 B 0.0003〜0.0020%、 Al 0.005〜0.1%、及び N 0.002〜0.010%を含有し、更に(b)T
i及びZrよりなる群から選ばれる少なくとも1種の元
素0.002〜0.05%と、(c)Ni 0.05〜
1.0%、 Mo 0.05〜0.5%、 V 0.01〜0.15%及び Nb 0.01〜0.15% よりなる群から選ばれる少なくとも1種の元素とを含有
し、 且つ、炭素当世Ceq Ceq=C+Si/24+Mn/6+Ni/40+Cr
/5+Mo/4+V/14が0.38%以下であり、 残部鉄及び不可避的不純物よりなることを特徴とする溶
接性及び大入熱溶接継手性能にすぐれた耐候性鋼。 - (4)重量%で (a)C 0.02〜0.08%、 Si 0.75%以下、 Mn 0.5〜1.5%、 Cu 0.15〜0.6%、 Cr 0.1〜1.0%、 B 0.0003〜0.0020%、 Al 0.005〜0.1%、及び N 0.002〜0.010%を含有し、更に(b)T
i及びZrよりなる群から選ばれる少なくとも1種の元
素0.002〜0.05%と、(c)Ce 0.001
〜0.1%及び Ca 0.004%以下 よりなる群から選ばれる少なくとも1種の元素と、 (d)Ni 0.05〜1.0%、 Mo 0.05〜0.5%、 V 0.01〜0.15%及び Nb 0.01〜0.15% よりなる群から選ばれる少なくとも1種の元素とを含有
し、 且つ、炭素当量Ceq Ceq=C+Si/24+Mn/6+Ni/40+Cr
/5+Mo/4+V/14が0.38%以下であり、 残部鉄及び不可避的不純物よりなることを特徴とする溶
接性及び大入熱溶接継手性能にすぐれた耐候性鋼。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP29176985A JPS62149850A (ja) | 1985-12-23 | 1985-12-23 | 溶接性及び大入溶接継手性能にすぐれた耐候性鋼 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP29176985A JPS62149850A (ja) | 1985-12-23 | 1985-12-23 | 溶接性及び大入溶接継手性能にすぐれた耐候性鋼 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS62149850A true JPS62149850A (ja) | 1987-07-03 |
Family
ID=17773181
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP29176985A Pending JPS62149850A (ja) | 1985-12-23 | 1985-12-23 | 溶接性及び大入溶接継手性能にすぐれた耐候性鋼 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS62149850A (ja) |
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH04143246A (ja) * | 1990-10-05 | 1992-05-18 | Nippon Steel Corp | 低温靭性の優れた超大入熱溶接構造用鋼板の製造方法 |
KR100431610B1 (ko) * | 1999-12-27 | 2004-05-17 | 주식회사 포스코 | 초대 입열 용접부 충격인성이 우수한 조선용 탄소강 및 그 제조 방법 |
CN100455692C (zh) * | 2006-12-08 | 2009-01-28 | 武汉钢铁(集团)公司 | 一种高强度耐候钢的生产方法 |
KR101129999B1 (ko) | 2009-03-26 | 2012-03-26 | 현대제철 주식회사 | 고강도 내후성강 및 그 제조방법 |
CN104928598A (zh) * | 2015-07-02 | 2015-09-23 | 首钢总公司 | 一种高性能的宽规格桥梁钢板的生产方法 |
CN109252092A (zh) * | 2018-09-30 | 2019-01-22 | 燕山大学 | 一种含稀土元素的免涂装耐候钢及其制备方法 |
CN113201687A (zh) * | 2021-03-30 | 2021-08-03 | 唐山钢铁集团有限责任公司 | 一种420MPa级耐候桥梁钢及其生产方法 |
-
1985
- 1985-12-23 JP JP29176985A patent/JPS62149850A/ja active Pending
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH04143246A (ja) * | 1990-10-05 | 1992-05-18 | Nippon Steel Corp | 低温靭性の優れた超大入熱溶接構造用鋼板の製造方法 |
KR100431610B1 (ko) * | 1999-12-27 | 2004-05-17 | 주식회사 포스코 | 초대 입열 용접부 충격인성이 우수한 조선용 탄소강 및 그 제조 방법 |
CN100455692C (zh) * | 2006-12-08 | 2009-01-28 | 武汉钢铁(集团)公司 | 一种高强度耐候钢的生产方法 |
KR101129999B1 (ko) | 2009-03-26 | 2012-03-26 | 현대제철 주식회사 | 고강도 내후성강 및 그 제조방법 |
CN104928598A (zh) * | 2015-07-02 | 2015-09-23 | 首钢总公司 | 一种高性能的宽规格桥梁钢板的生产方法 |
CN109252092A (zh) * | 2018-09-30 | 2019-01-22 | 燕山大学 | 一种含稀土元素的免涂装耐候钢及其制备方法 |
CN113201687A (zh) * | 2021-03-30 | 2021-08-03 | 唐山钢铁集团有限责任公司 | 一种420MPa级耐候桥梁钢及其生产方法 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5182642B2 (ja) | 耐遅れ破壊特性および溶接性に優れる高強度厚鋼板およびその製造方法 | |
JPS60215719A (ja) | 二輪車フロントフオ−ク用電縫鋼管の製造方法 | |
JPS62149850A (ja) | 溶接性及び大入溶接継手性能にすぐれた耐候性鋼 | |
JPS5935619A (ja) | 溶接部靭性のすぐれた高張力鋼材の製造方法 | |
KR100847174B1 (ko) | 용접 열영향부의 저온 인성이 우수한 고장력 강판 | |
JP3344305B2 (ja) | 耐水素誘起割れ性に優れたラインパイプ用高強度鋼板およびその製造方法 | |
JP5170212B2 (ja) | 高い降伏点を有する高張力鋼材の製造方法 | |
JPH06316723A (ja) | ガス切断性及び溶接性の優れた建築構造用耐候性耐火鋼材の製造方法 | |
JP2020019995A (ja) | 厚鋼板およびその製造方法ならびに溶接構造物 | |
CN113373381B (zh) | 一种大线能量焊接670MPa级钢板及其制造方法 | |
JP4655372B2 (ja) | 高い降伏点を有する高張力鋼材の製造方法 | |
JP3836977B2 (ja) | 低温靱性に優れるクラッド鋼板 | |
JPH1121622A (ja) | 耐候性に優れた低降伏比溶接構造用鋼材の製造方法 | |
JPH04193907A (ja) | 建築用50kgf/mm↑2級耐火鋼板の製造方法 | |
JPH05117745A (ja) | 建築構造用490N/mm2級耐候性耐火鋼材の製造方法 | |
JPS61257456A (ja) | 溶接性及び溶接継手性能にすぐた高靭性高リン型耐候性鋼 | |
JPS6261663B2 (ja) | ||
JPS59159970A (ja) | 高強度高靭性チエ−ン用鋼材 | |
JPS62256947A (ja) | 溶接性及び低温靭性に優れた調質高燐型耐候性鋼板 | |
JP4464859B2 (ja) | 低降伏比鋼板を用いた大入熱溶接継手及び溶接方法 | |
JPH0737649B2 (ja) | 降伏比の低い建築用耐火鋼板の製造法 | |
JPS61147990A (ja) | 高張力鋼用の潜弧溶接用ワイヤ | |
JPH04350120A (ja) | 建築用高強度耐火鋼板の製造方法 | |
JPH0570681B2 (ja) | ||
JP2020204092A (ja) | 大入熱溶接用高強度鋼板 |