JPS62149297A - スピ−カ用エツヂ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、各種音響機器に使用されるスピーカ用振動板
のエッヂ部に関するものである。

従来の技術 従来からのスピーカ用振動板は、たとえば第６図に示す
ような構成になっている。第６図において、１は天然繊
維を叩解、抄造、成形して得られたバルブコーンであり
、２は木綿に樹脂コーティングして加熱成形にて半円の
ロール形状に成形したエッヂ部である。バルブコーン１
の外周部をエッヂ部２の内周縁部２ａの上側に、接着剤
３を介して貼り合せ、更に、バルブコーン１の外周部端
Ｗ１１ａを補強するために接着剤４を塗布、乾燥させて
いる。しかし抄紙方法で成形されたバルブコーン１は耐
湿性、耐水性による変形、および成形が一枚一枚のため
生産性が悪いことなどから、第８図に示すように、マト
リックス材にオレフィン系（ＰＰ、ＰＥ、ＰＡ等）を用
い、カーボンＳ維、ガラスＳ維、アラミドａ雑等の強化
材を配合して成るフィルムを、加熱真空成形法により連
続生産したコーン部５を、第６図で説明したものと同等
のエッヂ部２に接着剤３、補強用の接着剤４で、貼合せ
たものもある。

発明が解決しようとする問題点 ところが、第６図に示したものは、振動板の振巾に関係
の深いエッヂ部２のロール部に、補強用の接着剤４が塗
布されているために、有効振巾寸法が、一枚一枚異なり
、これが、音圧周波数特性の、特に最低共振周波数に、
大きな影響を与える。

また、パルプコーン１の外周部端面１ａに、補強用の接
着剤４を塗布しなければ、バルブコーン１の振動で、バ
ルブコーン１の外周部端面１ａより層間剥離を起し、最
後には破損に至るという問題がある。又、第８図に示し
たものは、オレフィン系の材料が、接着性が非常に悪い
ために、第９図に示すように、接着剤３層よりコーン部
５が剥離する。この時一部分の接着不良で起った剥離が
、コーン部５の振動により周方向に連続剥離を起し、最
後には、コーン部５がエッヂ部２よりはずれてしまう問
題がある。

本発明は、上記問題点を解消するもので、補強用接着剤
を使用づることなく、バルブコーンの端面の層間剥離、
およびオレフィン系コーンの接着不良を無くし、しかも
、周波数特性の安定性した振動板を製作できるスピーカ
用エッヂを提供することを目的とする。

問題点を解決するための手段 上記問題点解決するため、本発明は、振動板のエッヂ部
の内周縁部に一定間隔に、複数個の切り口を設け、前記
切り口により形成された複数の縁部片を、つけ恨より、
交互に上下方向へ傾斜させ、隣接する前記縁部片でコー
ン外周縁部を、挟持可能に構成したものである。

作用 上記の構成によりコーン部外周縁部をエッヂ部の縁部片
で、挟持しながら接合するため、コーン部の振動に対し
、コーン部外周部端面からの剥離が起らず、また、上下
方向からコーン部外周縁部を挟持しているので信頼性の
高い接着性が得られる。しかも、有効振巾寸法が、一定
となるので、音圧周波数特性の、特に最低共振周波数が
安定した振動板がつくれる。

実施例 以下、本発明の一実施例を図面に基づいて説明する。第
１図において、１１は半円ロール形状のエッヂ部である
。１２ａ、　１２ｂ縁部片であり、エッヂ部１１の内周
縁部に、一定間隔で切り口を設けて形成されている。１
３はコーン部であり、その外周部１３ａに、縁部片１２
ａ、　１２ｂを、交互に上下方向から接着剤１４を介し
て接合しである。

次にエッヂ部の製作手順およびエッヂ部とコーン部の接
合手順を説明する。第２図において、１１ａは、発泡ウ
レタンシート、木綿に樹脂コーティングしたシート、も
しくは天然ａ維を叩解、抄造にて得られたシートを、あ
らかじめ、ドーナツ状に抜きとったエッヂ材である。た
だし、内径、外径寸法は、成形後の完成寸法を考慮して
おく。

次に、エッヂ材１１の内周部に、中心から外周に向かっ
て、一定間隔で、放射状に所要深さの切り口（スリット
）１５を設け、縁部片１２ａ、　１２ｂを形成する。次
に、第３図に示すように、切り口（スリット）１５を設
けたドーナツ状のエッヂ材１１ａを、切り口（スリット
）１５のつけ根より縁部片１２ａ、　１２ｂを交互に上
下方向へ傾斜させたエッヂ部１１に、金型にて、成形す
る。次に、第４図に示すように、コーン部１３の外周縁
部１３ａの表裏に接着剤１４を塗布する。次に、第５図
に示すように、貼り合せ金型の下金型１６にエッヂ部１
１の縁部片１２ａ、　１２ｂの間に、コーン部１３の外
周縁部１３ａを挿入した状態で、セットする。次に、上
金型１７が下降し、エッヂ部１１の縁部片１２ａ、　１
２ｂがコーン部１３の外周縁部１３ａ表裏に、接着剤１
４を介して接合される。

発明の効果 以上述べたごとく本発明によれば、エッヂ部の内周縁部
に切り口と設け、縁部片を形成し、コーン部外周縁部の
表裏に前記縁部片を交互に接合するため、コーン部の振
動に対して、パルプコーンの欠点であったコーン部外周
縁部端面からの層間に剥離が無くなり、接着性の悪いオ
レフィン系コーンにおいては、接合強度が向上する。ま
た、補強用の接着剤を使用しないため、音圧周波数特性
の特に最低共振周波数が安定したスピーカ振動板が製作
できる。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本発明の一実施例のスピーカ用エッヂとコー
ン部との接合状態を示づ斜視図、第２図〜第５図は、本
発明の一実施例のスピーカ用エッヂの加工およびコーン
部との接合工程図、第６図〜第７図は、パルプコーンの
接合状態図、第８図〜第９図は、オレフィン系コーンの
接合状態図である。 １１・・・エッヂ部、１２ａ、　１２ｂ・・・縁部片、
１３・・・コーン部、１４・・・接着剤、１５・・・切
り口（スリット）代理人　　　森　　本　　義　　弘 第１図 第　２　図　　　　　　　　　　　　　　　　　ｔｓ−
＊ｙソロ（スリット）第３図 第４図 第６図

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １、振動板のエッヂ部の内周縁部に、一定間隔に、複数
   個の切り口を設け、前記切り口により形成された複数の
   縁部片を、つけ根より、交互に上下方向へ傾斜させ、隣
   接する前記縁部片でコーン外周縁部を、挟持可能に構成
   したことを特徴とするスピーカ用エッヂ。