JPS62146920A - 新規なポリカ−ボネ−トおよびその製造方法 - Google Patents

新規なポリカ−ボネ−トおよびその製造方法

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JPS62146920A
JPS62146920A JP28728885A JP28728885A JPS62146920A JP S62146920 A JPS62146920 A JP S62146920A JP 28728885 A JP28728885 A JP 28728885A JP 28728885 A JP28728885 A JP 28728885A JP S62146920 A JPS62146920 A JP S62146920A
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triphenol
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(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 発明の技術分野 本発明は、新規なポリカーボネートおよびその製造方法
に関し、ざらに詳しくは、枝分れ剤として新規なトリフ
エノール系化合物を用いて得られる新規なポリカーボネ
ートおよびその製造方法に関する。
発明の技術的背景ならびにその問題点 ポリカーボネートは工業的に広く使用されている合成樹
脂であって、通常2,2−ビス(4゛−ヒドロキシフェ
ニル)プロパン(以下ビスフェノールAと略記すること
がある)のような二価フ」−ノールと、ホスゲンのよう
な炭酸誘導体との反応によって製造されている。
ところでビスフェノールAから製造されるポリカーボネ
ートは、耐衝撃性に優れしかも吸湿性が小さく熱に安定
で耐候性に優れているなどの優れた特性を有しているが
、溶融状態ではニュー1〜ン流体として挙動するため、
所定の押出量を1qるために必要とされる応力が大ぎく
、また溶融骨P1必るいはこれと密接に関係する溶融強
度が低く、このため大型の中空成形体を製造するのが困
テ(1であるという問題点があった。
このような問題点を解決するため、ポリカーボネート製
造時にフロログルシン、4,6−ジメヂルー2.4.6
−トリ(4′−ヒドロキシフェニル)−へプデン−2,
4,6−シメチルー2.4.6−1〜す(4“−ヒドロ
キシフェニル)−へブタンあるいは2,6−ビス(2°
−ヒドロキシ−5°−メチルベンジル)−4−メチルフ
ェノールなどの3価フェノールをビスフェノールAなど
の2価フェノールに対して0.01モル%以上の最で共
存さけ、得られるポリカーボネートを分校状とする方法
が、特公昭44−17.149号、特願昭41−2,5
51号あるいは特公昭49−16.277号などに提案
されている。
これらの3価フェノールを製造時に共存させて得られる
熱可塑性分枝状ポリカーボネートは、確かに溶融状態で
非ニユートン流動特性を示し、溶融物はある程度改良さ
れた変形耐力を有するが、通常のビスフェノールAから
合成されたポリカーボネートに比べ、成形体の色相およ
び透明性が劣り、また溶融物の変形耐力も必ずしも充分
に改善されてはいないなどいくつかの問題点があった。
本発明者らは、上記のような従来技術に伴なう問題点を
解決すべく鋭意検討した結果、ビスフェノールAなどの
二価フェノールとホスゲンなどの炭酸誘導体との反応に
よりポリカーボネートを製造するに際して、特定の構造
を有する新規なトリフエノール系化合物を共存させるこ
とによって、上記の問題点が一挙に解決されることを見
出した。
及肌辺旦仰 本発明は、ビスフェノールAなどの二価フェノールとホ
スゲンなどの炭酸誘導体との反応にJ:リボリカーボネ
ートを製造するに際して、反応系に新規なトリフエノー
ル系化合物を共存さUることによって、成形性および透
明性に優れた新規な熱可塑性分校状ポリカーボネートお
よびその製造方法を提供することを目的としている。
発明の概要 本発明に係る新規なポリカーボネートは、[A]炭酸成
分単位、[B]二価フェノール成分単位a3よび[C]
トリフエノール系化合物成分単位から構成され、該トリ
フエノール系化合物成分単位が(式中R1、R2、R3
、R4、R5およびR6は互いに同一であってもよくま
た異なっていてもよく、それぞれ水素、ハロゲン、C1
〜C5アルキル基、またはC1〜C5アルコキシ基であ
る。〉であって、このトリフエノール系化合物[C]は
二価フェノール成分単位[B]に対して0.01〜10
モル%の量で存在し、かつ塩化メチレン中で25℃で測
定した極限粘度[η]が0.4〜1゜0d1/gであり
、示差走査型熱量計で測定したガラス転移温度(Tq)
が150〜300 ℃の範囲にあることを特徴としてい
る。
また本発明に係る熱可塑性分校状ポリカーボネートの製
造方法は、二価フェノールと炭酸誘導体との反応により
ポリカーボネートを:製造するに際して、反応系に下記
一般式で示されるトリフエノール系化合物を共存させる
ことを特徴としている。
R3CCCH3 、本発明に係る新規なポリカーボネ−1〜は、ビスフェ
ノールAなどの二価フェノールとホスゲンなどの炭酸誘
導体との反応によりポリカーボネー1−を製造するに際
して、反応系に上記の新規な1〜リフ工ノール系化合物
を共存させることににって得られ、熱可塑性分校状であ
り、成形性おJ:び透明性に優れている。
発明の詳細な説明 以下本発明を、まずこのポリカーボネートの製造に際し
て反応系に添加される新規なトリフエノール系化合物お
よびその製造方法について説明し、次にこのトリフエノ
ール系化合物を用いたポリカーボネートの製造方法につ
いて説明する。
トリフエノール系化合物 本発明に係るポリカーボネートの製造方法において、二
価フェノールと炭酸誘導体との反応系に共存せしめられ
るトリフエノール系化合物は新規なものであって一般式
[1]で表わされる。
−〇 − (式中R1、R2、R3、R4、R5J3よびR6は互
いに同一であってもよくまた異なっていてもよく、それ
ぞれ水素、ハロゲン、C1〜C5アルキル基、またはC
1〜C5アルコキシ基である。)上記一般式[I]で表
わされる1〜リフ工ノール系化合物としては、具体的に
以下の化合物が挙げられる。
1−[α−メチル−α−(4°−ヒドロキシフェニル)
エチル] −4−[α°−α°−ヒス(4°“−ヒドロ
キシフェニル)エチル1ベンゼン、 1−[α−メチル−α−(4°−ヒドロキシフェニル)
エチルl−3−[α゛、α°−,α°−ビスドロキシフ
ェニル)エチル1ベンゼン、 1−[α−メチル−α−(3’、5’−ジメチル−4゛
−ヒドロキシフエニル)エチルコー4−[α°、α°−
ビス(3”、5”−ジメチル−4“−ヒドロキシフェニ
ル)エチル1ベンゼン、 1−[α−メチル−α−(3”−メチル−4°−ヒト[
1キシフエニル)エチル]−4−[α°、α°−ビス(
3“−メチル−4°゛−ヒドロキシフェニル)エチル]
ベンぎン。
合成反応 このような一般式[I]で表わされるトリフエノール系
化合物は、イソプロペニルアセトフェノンとフェノール
類とを次式に従って反応せることによって製造される。
n腎 (式中、各Rは互いに同一であってもよくまた異なって
いもよく、それぞれ水素、ハロゲン、C1〜C5アルキ
ル基またはC1〜C5アルコキシ基である。) = 11− この反応に用いられるイソプロペニルアセ1〜フエノン
としては、m−イソプロペニルアセ1〜ノエノンまたは
p−イソプロペニルアセ1〜ンフニ[ノンあるいはこれ
らの混合物が挙げられる。
またこの反応に用いられるフェノール類としては、フェ
ノール、0−クレゾール、m−クレゾール、P−クレゾ
ール、2,6−キシレノール、0−メ1〜キシフェノー
ル、m−メトキシフェノール、P−メ1〜キシフェノー
ルあるいはこれらの混合物などが挙げられる。なおフェ
ノール類として上記フェノールの混合物を用いた場合に
は、一般式[Nで示されるトリフエノール系化合物にお
いて、Rがすべて異なっている化合物も得られる。
上記のイソプロペニルアセトフェノンとフェノール類と
の反応は、たとえば、化学量論mよりも過剰のフェノー
ル化合物と触媒としての塩酸などのプロトン酸とを混合
し、1qられた混合物中にイソプロペニルアセトフェノ
ンを滴下することにより行なうことができる。この際必
要に応じて助触媒としてメチルメルカプタンあるいはメ
ルカプト酢酸などを反応系に添加してもよい。
この合成反応は、通常40〜80℃の温度範囲で、常圧
あるいは加圧下で行なわれる。
前記一般式において、Rがハロゲンであるトリフエノー
ル系化合物は、原料として核がハロゲン置換されたフェ
ノール類を用いて製造することもできるし、場合によっ
てはトリフエノール類を合成したのち得られたトリフエ
ノール類をハロゲン化することによっても製造すること
ができる。
反応後に得られる反応混合物から目的化合物であるトリ
フエノール系化合物を分離精製するには、抽出、濃縮、
晶析といった一般的な方法を用いることができる。
得られたトリフエノール系化合物の構造は、質量分析、
プロトン核磁気共鳴、融点などから決定。
される。
ポリカーボネートおよびその製造方法 上記のようなトリフエノール系化合物は、ビスフェノー
ルAなどの二価フェノールとホスゲンなどの炭酸誘導体
との反応によりポリカーボネートを製造するに際して、
反応系に添加されると、分校状の新規なポリカーボネー
1〜が得られ、この分校状のポリカーボネートは塩化メ
チレン中、25℃での極限粘度([η])が0.4dl
/g〜1゜0dl/qでおり、また示差走査型熱量計で
測定したガラス転移温度(Tg)が150〜300 ℃
であり、成形性および透明性に優れている。透明性は後
述の方法によって測定すると、420 n mの可視光
に対して80%以上となる。
このようにして得られる新規なポリカーボネートは、炭
酸成分単位とフェノール系成分(二価フェノール成分お
よびトリフエノール系化合物成分)とが交互に配列した
状態で縮合して、炭酸ニスデル結合を形成して高分子量
化した分校状のものである。
上記のようなトリフエノール系化合物は、二価フェノー
ルとホスゲンとの反応ににるポリカーボネート製造の反
応系に、二価フェノールに対して0.01〜10モル%
、好ましくはO,O’l〜3゜0モル%の量で用いられ
る。トリフエノール系化合物の但が二価フェノールに対
して0.01モル%未満である場合には、得られるポリ
カーボネート樹脂は所望の溶融体特性を示さず、一方1
0モル%を越える場合には、前記樹脂製造時あるいは樹
脂成形加工時にゲル化を起こすため好ましくない。した
がって得られる新規なポリカーボネートにおいても、前
記のトリフエノール系化合物成分単位[C]は、二価フ
ェノール成分単位[B]に対して0.01〜10モル%
の量で存在している。
ポリカーボネートの製造に際して用いられる二価フェノ
ールとしては、ビスフェノールA1ビス(4゛−ヒドロ
キシフェニル)メタン、1,1−ビス(4°−ヒドロキ
シフエニル)エタン、1,1−ビス(4°−ヒドロキシ
フェニル)シクロヘキサン、ビス(4°−ヒドロキシフ
ェニル)ジフェニルメタン、1,1−ビス(4゛−ヒド
ロキシフェニル)−1−フェニルエタン、2゜2−ビス
(3°、5−ジメチル−4−ヒドロキシフェニル)プロ
パン、ビス(4−ヒドロキシフェニル)エーテル、4,
4゛−ジヒドロキシジフェニル、3.3’、5,5°−
テトラメチル−4,4゛−ジヒドロキシジフェニル、ビ
ス(4−ヒドロキシフェニル)スルフィド、ビス(4−
ヒドロキシフェニル)スルホキシド、ハイドロキノン、
レゾルシンあるいはこれらの混合物を挙げることができ
る。このうち特にビスフェノールAが好ましい。
二価フェノールと反応される炭酸誘導体としては、ホス
ゲンのようなカルボニルハライドジアリールエステルな
どが用いられる。
ビスフェノールなどの二価フェノールと、ホスゲンなど
の炭酸誘導体と、上記の1〜リフ工ノール系化合物とか
ら、熱可塑性分校状ポリカーボネートを!!造するには
、二価フェノール、ホスゲンなどの炭酸誘導体との反応
系に、トリフエノール系化合物を共存させる以外は従来
公知の方法によることができる。その−例を(a)〜(
G)として示す。
(a)ピリジン、トリエチルアミンのJ:うな有機塩基
中に、二価フェノールおJ:び上記のトリフエノール系
化合物を溶解させ、この溶解液にホスゲンなどの炭酸誘
導体を吹込んで反応させる方法。
(b)塩化メチレン、クロルベンゼン、トルエンなどの
不活性溶媒とピリジンなどの酸受容体との存在下に、二
価フェノールおよび上記のトリフエノール系化合物と、
ホスゲンなどの炭酸誘導体とを反応させる方法。
(C)塩化メチレン、二塩化エチレン、クロルベンゼン
などの不活性溶媒の存在下に、通常は3級アミンあるい
は4級アンモニウム塩などの相間移動触媒を共存させて
、二価フェノールおよび上記のトリフエノール系化合物
のアルカリ金属塩の水溶液またはスラリー中に、ホスゲ
ンなどの炭酸誘導体を吹込んで反応させる方法。
いずれの方法においても、トリフエノール系化合物は重
合反応の開始時から二価フェノニルと一緒に添加してお
くことができる。また、いずれの方法においても、分子
最調整剤として二価フェノールに対して1〜10モル%
の一価フエノール、たとえばフェノール、P−ターシャ
リ−ブチルフェノール、P−クミルフェノールなどを添
加してもよい。
またポリカーボネートの別の製造方法として、金属酸化
物などのエステル交換触媒の存在下に、二価フェノール
およびトリフエノール系化合物と、炭酸ジアリールエス
テルとを反応さ−ける方法を挙げることができる。
トリフエノール系化合物を用いて製造される分校状ポリ
カーボネートは、熱可塑性で必り、溶融物から押出成形
、吹込成形といった通常の成形法によって容易に所望形
状の成形品に加工づることができる。また、特定の有機
溶剤に可溶であり、この溶液からフィルムのような成形
品に加工することもできる。
トリフエノール系化合物を用いて製造される分校状ポリ
カーボネートは、他のポリカーボネーl〜あるいは熱可
塑性ポリエステルなどと混合して使用することもできる
。さらに、必要に応じてガラス繊維などの充填剤、安定
剤、ガ1燃化剤あるいは発泡剤などと混合して使用する
こともできる。
発明の効果 本発明によれば新規なトリフエノール系化合物を、ビス
フェノールAなどの二価フェノールとホスゲンなどの炭
酸誘導体との反応によるポリカーボネート製造の反応系
に共存させているので、得られるポリカーボネートは分
校状となり、優れた成形性および透明性を有する。
以下本発明を実施例および参考例により説明するが、本
発明はこれら実施例に限定されるものではない。
参考例 1 p−イソプロペニルアセトフェノンとフェノールからの
1−[α−メチル−α−(4゛−ヒドロキシフェニル)
エチル]−4−[α°、α°−ビス(4°′−ヒドロキ
シフェニル)エチル]ベンゼンの製造 (1)撹拌機、滴下ロート、温度計、還流冷2iD管お
よびガス吹込管を備えた500m1の丸底フラスコに、
フェノール194gと15重■%メチルメルカプタンソ
ーダ水溶液4gとを仕込み、=10℃加温したのち、撹
拌下、ガス仕込管を通して乾燥塩化水氷ガスを系内が飽
和されるまで吹込/υだ。
次いで滴下ロートからp−イソプロペニルアレ1〜フエ
ノン32Clとフェノール32CIの混合物を2時間か
けて滴下した。この間、反応温度を40〜43°Cに保
ち、乾燥塩化水素ガスの吹込みも継続した。滴下終了後
、ざらに8時間、乾燥塩化水素がスを少量づつ吹込みな
がら40〜43℃の温度で撹拌を続けた。
(2)得られた反応混合物を室温で一晩放置したのち、
トルエン1200(Jと3重量%炭酸水素す1〜リウム
水溶液600Cl加え、80℃で30分撹拌し、そのま
ま全体を室温まで冷却した。析出した結晶を遠心弁ms
で分離し、トルエン次いで熱したメチルイソブチルケト
ン−トルエン混合溶媒にとかし、水洗したのち冷却し再
び結晶を析出させた。この結晶を分離したところ、融点
222〜225℃の白色結晶が70.8CI得られた。
この結晶は、質量分析およびプロトン核磁気共鳴の結果
から次式の構造をもつ1−[α−メチル−α−(4−ヒ
ドロキシフェニル)エチル] −4−[α゛、α゛、α
゛−ビス−ヒドロキシフェニル)エチル]ベンゼンであ
ることが確認された。
FD−MS (質量分析) 参考例 2 m−イソプロペニルアセトフェノンとフェノールとから
の1−[α−メチル−α−(4゛−ヒドロキシフェニル
)エチル]−3−[α゛、α°−,α°−ビスヒドロキ
シフェニル)−エチル]ベンゼンの製造(1)叶イソプ
ロペニルアセトフエトンの代わりにm−イソプロペニル
アセトンフェノンを用いた以外は参考例1の(1)に記
載したのと同じ方法で反応を行なった。
(2)得られた反応混合物をトルエン640gに溶かし
、3重置%NaHC63水溶液、次いで希リン酸水溶液
で洗浄したのち、減圧下でトルエンおよび未反応のフェ
ノールを留去した。得られた残渣をトルエンから再結晶
して、白色結晶69゜3gを得た。この結晶は融点18
7〜189°Cを示し、質量分析およびプロトン核磁気
共鳴の結果から次式の構造をもつ1−[α−メチル−α
−(4−ヒドロキシフェニル)エチル] −3−[α°
、α゛−ビス(ヒドロキシフェニル)エチル]ベンゼン
であることが確認された。
D−MS 参考例 3 p−イソプロペニルアセトフェノンと2.6−キシレノ
ールとからの1−[α−メチル−α−(31、5+−ジ
メチル−4−ヒドロキシフェニル)エチル] −/I−
[α°。
α°−ビス(3°゛、5“−ジメチル−4゛−ヒドロキ
シフェニル)エチル]ベンゼンの製造 (1)参考例1の(1)に示した反応器に2,6−キシ
レノール228g、15重量%メチルメルカプタンソー
ダ水溶液5.80および濃塩酸56CIとを仕込み、5
0℃に加温した。撹拌下、ガス吹込み管を通して乾燥塩
化水素ガスを吹き込みながら、滴下ロートからp−イソ
プロペニルアセトフェノン32(Jと2,6−キシレノ
ール64C7の混合物を2時間かけて滴下した。この間
、反応温度を46〜48°Cに保った。滴下終了後、乾
燥塩化水素ガスを吹込みながら46〜48°Cで70時
間撹拌を続は反応を完結させた。
(2)得られた反応混合物に1〜ルエン400にlを加
え、80℃に加温して分離した水層を除いたのち、3短
足%NaHCO3水溶液、次いで希リン酸水溶液で油層
を洗浄した。油層から減圧下で1〜ルエンおよび未反応
の2,6−キシレノールを留去したのち、残渣をトルエ
ンから2回再結晶し、白色結晶67.1Clを得た。こ
の結晶は、融点191〜194°C示し、質量分析およ
びプロ1〜ン核磁気共鳴の結果から次式の構造を′bつ
1−[α−メメチーα−(3’、5’−ジメチル−4°
−ヒドロキシフェニル)エチル]−4づα”、α°−ビ
ス(3°+、5u−ジメチル−4゛−ヒドロキシフエニ
ル)エチル]ベンゼンであることが確認された。
p−イソプロペニルアセトフェノンと0−クレゾールと
からの1−[α−メチル−α−(3−メチル−4°−ヒ
ドロキシフェニル)エチル]−4−[α°、α゛−ビス
(3”−メチル−c−ヒドロキシフェニル)エチル]ベ
ンゼンの製造。
(1)フェノールの代わりにO−クレゾール227qを
用いた以外は参考例1の(1)に記載したのと同じ方法
で反応を行なった。
(2)得られた反応混合物を1〜ルエン500 gに溶
かし3重量%NaHCO3水溶液、次いで希リン酸水溶
液で洗浄したのち、減圧下でトルエンおよび未反応のO
−クレゾールを留去した。
得られた残渣をデカンから再結晶して淡黄色固体69.
80を得た。この固体は融点87〜91°Cを示し、質
量分析およびプロトン核磁気共鳴の結果から次式の構造
をもっ1−[α−メブルーα−(3’−メチル−4°−
ヒドロキシフェニル)エチル]−4−[α°、α゛−ビ
ス(3゛−メチル−4゛−ヒドロニ1−ジフェニル)エ
チル]ベンゼンであることが確認された。
D−MS 実施例 1 参考例1で得られたトリフエノール化合物を用いた熱可
塑性分校状ポリカーボネートの製造(1)ビスフェノー
ルA228q (1モル)、p−ターシャリ−ブチルフ
ェノール4.9g、参考例1で得られた1−[α−メチ
ル−α−(4゛−ヒドロキシフェニル)エチル1−4−
[α°、α°−ビス(4°゛−ヒドロキシフェニル)エ
チル]ベンゼン4.240(0,01モル)、9重量%
苛性ソーダ水溶液1375gおよび塩化メチレン230
0Qの混合物を、N2雰囲気下20〜25°Cで撹拌し
ながら、これに1219のホスゲンを2時間かりて吹込
んだ。ホスゲンの吹込み終了後トリエチルアミン0゜4
0を加えてざらに1時間撹拌を継続した。その後、撹拌
を止めて分離した水層を除去し、ポリカーボネートを含
む有機層を得た。
有機層を2重最%苛性ソーダ水溶液および2重量%リン
酸水溶液で交互に3回洗浄し、さらに蒸溜水で10回洗
浄したのち、500gのり【]ルベンゼンを加え、塩化
メチレンを蒸溜によって留去した。冷却後に析出したポ
リカーボネー1〜を分離し、真空中’120’cで48
時間乾燥した。
得られたポリカーボネートの塩化メチレン中、25°C
での極限粘度([η])を表1に、またガラス転移温度
(Tg)を表2に、その性質を表3、表4および表5に
示した。
実施例 2 トリフエノール化合物として参考例1で1!7られた化
合物の代わりに、参考例2で得られた1−[α−メメチ
ー(4′−ヒドロキシフェニル)エチル]−3−[α゛
、α゛−,α゛−ビスヒドロキシフェニル)エチル]ベ
ンゼン 4.24gを用いた以外は実施例1に記載した
のと同じ方法で熱可塑性分校状ポリカーボネートを製造
した。
得られたポリカーボネートの塩化メチレン中、25°C
での極限粘度([η)]を表1に、またガラス転移温度
(Tg>を表2にその性質を表3、表4および表5に示
した。
実施例 3〜4 トリフエノール化合物として参考例1で得られた化合物
の代わりに参考例3で得られた1−[α−メメチーα−
(3’、5’−ジメチル−4−ヒドロキシフェニル)エ
チル] −4−[α°、α°−ビス−(3゛、5°゛−
ジメチル−4″°−ヒドロキシフェニル)エチル1ベン
ゼン5゜08q (実施例3)、そして参考例4で得ら
れた1−[α−メチル−α−(3°−メチル−4°°−
ヒドロキシフエニル)エチル]−4−[α°、α゛−ビ
ス(3“−メチル−4°°−ヒドロキシフェニル)エチ
ル]ベンゼン 4゜66q(実施例4)を用いた以外は
、実施例1に記載したのと同じ方法でポリカーボネー1
〜を製造した。得られたポリカーボネー1〜の塩化メチ
レン中、25°Cでの極限粘度([η])を表1に、そ
の性質を表3、表4および表5に示した。
比較例 1〜3 トリフエノール化合物として参人例1で得られた化合物
の代わりに、フロログルシンを’1.26g(比較例1
 ) 、2.6−ビス(2°−ヒト[1キシ−5−メチ
ルベンジル)−4−メチルフェノールを3. /18g
(比較例2)そして4,6−ジメチル−2,Il、6−
1−リ(4−ヒドロキシフェニル)へブテン−2を4゜
02q (比較例3)を用いた以外は、実施例1に記載
したのと同じ方法でポリカーボネー1〜を製造した。得
られたポリカーボネートの塩化メチレン中、25℃での
極限粘度([η])を表1に、ガラス転移温度(Tq)
を表2にその性質を表3、表4および表5に示した。
なお、ポリカーボネートの透明゛[(lは次のようにし
て求めた。すなわち、実施例1〜4おJ、び比較例1〜
3で得られたポリカーボネートを300℃で成形し、厚
さQ、3mmのプレスシートを作成した。このプレスシ
ートについて、420nmの可視光の光透過率を測定し
てポリカーボネートの透明性とした。
またポリカーボネートのメルトインデックス比は、ポリ
カーボネート樹脂の非ニユートン特性を示すものであり
、実施例1〜4および比較例1〜3で得られたポリカー
ボネートの300℃におけるメルトインデックスを次式
により求めた。
メルトインデックス比− ピストンに対して21.6kgの圧力を加えた場合に1
0分間に押出される 加えた場合に10分間に押出される ポリカーボネートのグラム数 さらにポリカーボネートの溶融物特性は、実施例1〜4
および比較例1〜3で得られたポカーボネートを押出機
(加熱帯290℃、290℃,290℃1220℃スク
リュー回転数18rl)m)から押出し、長さ5Qcm
の紐を作成し、この際に押出しに時間および紐の重量に
よって示した。。
表1 ポリカーボネートの極限粘度([η])(塩化メチレン
中、25°C測定) 表2 ポリカーボネートのガラス転移温度Tg(℃)表3 ポリカーボネートの透明性(光透過率)表4 メルトイ
ンデックス比 参考例 5〜7 原料のフェノール化合物として、2,6−キシレノール
の代わり表5に示す化合物を用いた以外は、参考例3と
同様にしてトリフエノール系化合物の製造を行い表6に
示すようなトリフエノール系化合物を得た。
表5 原料フェノール化合物 H 表6 トリフエノール系化合物 トリフエノール系化合物として、参考例1で得られた化
合物の代わりに、参考例5〜7で得られたトリフエノー
ル系化合物をビスフェノールAに対して1モル%用いた
以外は、実施例1と同様にしてポリカーボネートの製造
を行なった。対応するトリフエノール系化合物を枝分れ
成分として含む熱可塑性分校状ポリカーボネートが得ら
れた。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)[A]炭酸成分単位、 [B]二価フェノール成分単位および [C]トリフェノール系化合物成分単位 から構成され、該トリフェノール系化合物成分単位が下
    記式で示され、 ▲数式、化学式、表等があります▼…[ I ] (式中R_1、R_2、R_3、R_4、R_5および
    R_6は互いに同一であってもよくまた異なっていても
    よく、それぞれ水素、ハロゲン、C_1〜C_5アルキ
    ル基、またはC_1〜C_5アルコキシ基である。)、
    またこのトリフェノール系化合物[C]は二価フェノー
    ル成分単位[B]に対して0.01〜10モル%の量で
    存在し、かつ塩化メチレン中で25℃で測定した極限粘
    度[η]が0.4〜1.0dl/gであり、示差走査型
    熱量計で測定したガラス転移温度(Tg)が150〜3
    00℃の範囲にあることを特徴とする新規なポリカーボ
    ーネート。
  2. (2)二価フェノールと炭酸誘導体との反応によりポリ
    カーボネートを製造するに際して、反応系に下記一般式
    で示されるトリフェノール系化合物を共存させることを
    特徴とするポリカーボネートの製造方法: ▲数式、化学式、表等があります▼ (式中R_1、R_2、R_3、R_4、R_5および
    R_6は互いに同一であっても異なつていてもよく、そ
    れぞれ水素、ハロゲン、C_1〜C_5アルキル基また
    はC_1〜C_5アルコキシ基である。)
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPH02103228A (ja) * 1988-09-06 1990-04-16 Idemitsu Petrochem Co Ltd 分岐ポリカーボネート及びその製造方法

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