JPS6214424B2 - - Google Patents
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- JPS6214424B2 JPS6214424B2 JP7119480A JP7119480A JPS6214424B2 JP S6214424 B2 JPS6214424 B2 JP S6214424B2 JP 7119480 A JP7119480 A JP 7119480A JP 7119480 A JP7119480 A JP 7119480A JP S6214424 B2 JPS6214424 B2 JP S6214424B2
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- pressure chamber
- pressure
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- 239000012530 fluid Substances 0.000 claims description 42
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 6
- 238000007599 discharging Methods 0.000 description 5
- 238000011038 discontinuous diafiltration by volume reduction Methods 0.000 description 2
- 239000007788 liquid Substances 0.000 description 2
- 230000007423 decrease Effects 0.000 description 1
- 238000005192 partition Methods 0.000 description 1
- 230000036316 preload Effects 0.000 description 1
- 125000006850 spacer group Chemical group 0.000 description 1
Landscapes
- Transmission Of Braking Force In Braking Systems (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
本発明は、車両等に装着されるブレーキ装置に
使用される2段作動型2系統マスタシリンダに関
するものである。
使用される2段作動型2系統マスタシリンダに関
するものである。
従来、この種の2段作動型2系統マスタシリン
ダは、シリンダ本体のシリンダ孔に、2つのピス
トンを各々摺動自在に挿入して、2つの圧力室と
1つの補助室とを区画するとともに、補助室と作
動液リザーバとの間に、補助室の圧力が所定値を
越えるまで補助室から作動液リザーバへ向う作動
液の移動を阻止する弁装置を設け、作動初期にお
いて補助室内の圧力作動液を一方の圧力室に流入
させ、他方の圧力室に比して一方の圧力室の吐出
液量を大としている。
ダは、シリンダ本体のシリンダ孔に、2つのピス
トンを各々摺動自在に挿入して、2つの圧力室と
1つの補助室とを区画するとともに、補助室と作
動液リザーバとの間に、補助室の圧力が所定値を
越えるまで補助室から作動液リザーバへ向う作動
液の移動を阻止する弁装置を設け、作動初期にお
いて補助室内の圧力作動液を一方の圧力室に流入
させ、他方の圧力室に比して一方の圧力室の吐出
液量を大としている。
ところが、このようなマスタシリンダでは、各
圧力室に連絡して設けた吐出口の通路面積を等し
くしていることから、一方の圧力室から多量の作
動液を吐出することに対する抵抗が、他方の圧力
室から小量の作動液を吐出することに対する抵抗
より大きくなり、一方の圧力室から吐出されるべ
き液量の一部が、他方の圧力室内の作動液を吐出
させるようピストンを移動させるために消費され
るという問題がある。また、この問題は、一方の
圧力室に接続されるブレーキ配管系が必要とする
作動液量が、他方の圧力室のものに比してかなり
大きい場合には、マスターシリンダの作動開始直
後、他方の圧力室に接続した系統でのみブレーキ
がかかり、一方の圧力室に接続した系統では、作
動液の供給が遅れることによりブレーキがかから
ないという問題、特に急ブレーキ時にはブレーキ
力不足という問題をもたらす。
圧力室に連絡して設けた吐出口の通路面積を等し
くしていることから、一方の圧力室から多量の作
動液を吐出することに対する抵抗が、他方の圧力
室から小量の作動液を吐出することに対する抵抗
より大きくなり、一方の圧力室から吐出されるべ
き液量の一部が、他方の圧力室内の作動液を吐出
させるようピストンを移動させるために消費され
るという問題がある。また、この問題は、一方の
圧力室に接続されるブレーキ配管系が必要とする
作動液量が、他方の圧力室のものに比してかなり
大きい場合には、マスターシリンダの作動開始直
後、他方の圧力室に接続した系統でのみブレーキ
がかかり、一方の圧力室に接続した系統では、作
動液の供給が遅れることによりブレーキがかから
ないという問題、特に急ブレーキ時にはブレーキ
力不足という問題をもたらす。
本発明は、叙上の問題に鑑みて成されたもので
あり、本来の機能を充分に達成可能な2段作動型
2系統マスタシリンダを提供することを目的と
し、その特徴とするところは、一方の圧力室に連
絡して設けた吐出口の通路面積を当該一方の圧力
室から吐出される作動液量に応じて大きくしたこ
とにある。
あり、本来の機能を充分に達成可能な2段作動型
2系統マスタシリンダを提供することを目的と
し、その特徴とするところは、一方の圧力室に連
絡して設けた吐出口の通路面積を当該一方の圧力
室から吐出される作動液量に応じて大きくしたこ
とにある。
以下、図示の実施例に基いて、本発明の2段作
動型2系統マスタシリンダについて詳説する。
動型2系統マスタシリンダについて詳説する。
第1図は、本発明の一実施例である2段作動型
タンデムマスタシリンダの側断面を示す図であ
る。
タンデムマスタシリンダの側断面を示す図であ
る。
図において、2段作動型タンデムマスタシリン
ダは、全体を1で示され、マスタシリンダ1は、
小径孔2と大径孔3とから成るシリンダ孔4を穿
設するとともに、上側部に作動液を貯えるリザー
バ5を一体に設けたシリンダ本体6を有してい
る。
ダは、全体を1で示され、マスタシリンダ1は、
小径孔2と大径孔3とから成るシリンダ孔4を穿
設するとともに、上側部に作動液を貯えるリザー
バ5を一体に設けたシリンダ本体6を有してい
る。
シリンダ孔4には、小径孔2に従ピストン7が
摺動自在に挿入されるとともに、主ピストン8が
小径部9を小径孔2に大径部10を大径孔3に
各々摺動自在に成して挿入されている。主ピスト
ン8の小径部9は、小径孔2内壁との間に生ずる
隙間を極めて小さくなるように作成している。
摺動自在に挿入されるとともに、主ピストン8が
小径部9を小径孔2に大径部10を大径孔3に
各々摺動自在に成して挿入されている。主ピスト
ン8の小径部9は、小径孔2内壁との間に生ずる
隙間を極めて小さくなるように作成している。
主ピストン8の小径部9と大径部10との間の
中央部11の側周には、補助室12が形成され、
他方、両ピストン7,8間に第1圧力室13が従
ピストン7とシリンダ孔閉鎖端との間に第2圧力
室14が各々形成され、また、従ピストン7の側
周には補給室15が形成してある。
中央部11の側周には、補助室12が形成され、
他方、両ピストン7,8間に第1圧力室13が従
ピストン7とシリンダ孔閉鎖端との間に第2圧力
室14が各々形成され、また、従ピストン7の側
周には補給室15が形成してある。
従ピストン7の左端側には、戻しばね16が取
付けられ、当該従ピストン7を右方に付勢してい
る。また、戻しばね16に隣接して略カツプ状の
押え17が配置され、この押え17と従ピストン
7のフランジ18との間に、リツプシール19が
凹部を左方に向けて配置されている。このリツプ
シール19の右端に向けて開孔する小孔20が、
フランジ18に穿設してあり、また、後述する復
帰状態(若しくは非作動状態)で、リツプシール
19よりやや左方側に位置して第2圧力室14を
リザーバ5内部に連通する開口面積の小さい弛め
孔21が、補給室15を常時リザーバ5内部に連
絡する補給孔22とともに、シリンダ本体6に穿
設してある。23は、第1圧力室13に対する密
封を行うべく従ピストン7に装着したリツプシー
ルである。
付けられ、当該従ピストン7を右方に付勢してい
る。また、戻しばね16に隣接して略カツプ状の
押え17が配置され、この押え17と従ピストン
7のフランジ18との間に、リツプシール19が
凹部を左方に向けて配置されている。このリツプ
シール19の右端に向けて開孔する小孔20が、
フランジ18に穿設してあり、また、後述する復
帰状態(若しくは非作動状態)で、リツプシール
19よりやや左方側に位置して第2圧力室14を
リザーバ5内部に連通する開口面積の小さい弛め
孔21が、補給室15を常時リザーバ5内部に連
絡する補給孔22とともに、シリンダ本体6に穿
設してある。23は、第1圧力室13に対する密
封を行うべく従ピストン7に装着したリツプシー
ルである。
他方、主ピストン8の左端側には、ケージスプ
リング装置24が設けてあり、この装置24は、
主ピストン8に螺着したボルト25に係合する鍔
付リテーナ26と、主ピストン8の左端に隣設し
たばね受け27との間に戻しばね28が予め決め
られた張力で張設してある。この戻しばね28の
張力は戻しばね16の張力より大きくしてある。
上記ばね受け27には、主ピストン8の小径部9
の左端に嵌着したリツプシール29の凹部に嵌合
し、リツプシール29の内周リツプ30と外周リ
ツプ31とのうち外周リツプ31のたおれを防止
する押え片32が複数個形成してある。
リング装置24が設けてあり、この装置24は、
主ピストン8に螺着したボルト25に係合する鍔
付リテーナ26と、主ピストン8の左端に隣設し
たばね受け27との間に戻しばね28が予め決め
られた張力で張設してある。この戻しばね28の
張力は戻しばね16の張力より大きくしてある。
上記ばね受け27には、主ピストン8の小径部9
の左端に嵌着したリツプシール29の凹部に嵌合
し、リツプシール29の内周リツプ30と外周リ
ツプ31とのうち外周リツプ31のたおれを防止
する押え片32が複数個形成してある。
リツプシール29の内周リツプ30側の右端面
に向けて開孔する通孔33が主ピストン8の小径
部9に軸方向に穿設してあり、この通孔33の開
孔端とリツプシール29との間にはカツプスペー
サ34が配置してある。35は、補助室12に対
する密封と大気に対する密封を行うために主ピス
トン8の大径部10に装着したトリプルリツプ型
のリツプシールであり、36は、シリンダ孔4開
孔端に設けたストツパである。
に向けて開孔する通孔33が主ピストン8の小径
部9に軸方向に穿設してあり、この通孔33の開
孔端とリツプシール29との間にはカツプスペー
サ34が配置してある。35は、補助室12に対
する密封と大気に対する密封を行うために主ピス
トン8の大径部10に装着したトリプルリツプ型
のリツプシールであり、36は、シリンダ孔4開
孔端に設けたストツパである。
シリンダ本体6には、弛め孔21と同様にして
リツプシール29よりやや左方側に位置し、第1
圧力室13とリザーバ5内部とを連通する弛め孔
37が穿設してあり、他方、補助室12とリザー
バ5内部との間に位置して大孔38が穿設してあ
る。
リツプシール29よりやや左方側に位置し、第1
圧力室13とリザーバ5内部とを連通する弛め孔
37が穿設してあり、他方、補助室12とリザー
バ5内部との間に位置して大孔38が穿設してあ
る。
大孔38には、弁装置39が液密に螺合固着さ
れており、弁装置39は、ねじ部を有し上下方向
に貫通する小孔40を環状に多数個穿設された主
体部41を有し、主体部41の中央部の下端に
は、小孔40を閉鎖可能なゴム製の板部材42を
取付ける突部43を設けてある。更に、この突部
43及び主体部41を貫通し、かつ、主体部41
中央部から上方に延設した軸状部分44をも貫通
して、弁孔45が設けてある。
れており、弁装置39は、ねじ部を有し上下方向
に貫通する小孔40を環状に多数個穿設された主
体部41を有し、主体部41の中央部の下端に
は、小孔40を閉鎖可能なゴム製の板部材42を
取付ける突部43を設けてある。更に、この突部
43及び主体部41を貫通し、かつ、主体部41
中央部から上方に延設した軸状部分44をも貫通
して、弁孔45が設けてある。
弁孔45には、段部46により座を形成すると
ともに、この段部46に着座可能にボール弁47
を、弁孔45端部に螺合した孔付き蓋48に一端
を支持した弁ばね49により付勢した状態で配設
してある。
ともに、この段部46に着座可能にボール弁47
を、弁孔45端部に螺合した孔付き蓋48に一端
を支持した弁ばね49により付勢した状態で配設
してある。
シリンダ本体6には、第1圧力室13を2系統
ブレーキの一方の系統に接続する第1吐出部50
と、第2圧力室14を他方の系統に接続する第2
吐出部51とが各々設けてある。
ブレーキの一方の系統に接続する第1吐出部50
と、第2圧力室14を他方の系統に接続する第2
吐出部51とが各々設けてある。
各吐出部50,51には、大径でねじ加工を施
したねじ穴52,53と、このねじ穴52,53
を各圧力室13,14に連絡する通孔54,55
とが設けられており、通孔54,55には、チユ
ーブシート56,57が各々密に圧入してある。
こうしたチユーブシート56,57には、頭部端
面に図示しない配管のフレア部分(管端に設けた
ラツパ状に拡げた部分)が密に圧着するテーパ部
58,59が形成してあるとともに、軸方向に孔
60,61が穿設してある。チユーブシート56
の孔60は、チユーブシート57の孔61に比較
して大径に成されており、両孔60,61は、各
圧力室13,14から吐出される作動液量の大小
に応じて異なるようにしている。
したねじ穴52,53と、このねじ穴52,53
を各圧力室13,14に連絡する通孔54,55
とが設けられており、通孔54,55には、チユ
ーブシート56,57が各々密に圧入してある。
こうしたチユーブシート56,57には、頭部端
面に図示しない配管のフレア部分(管端に設けた
ラツパ状に拡げた部分)が密に圧着するテーパ部
58,59が形成してあるとともに、軸方向に孔
60,61が穿設してある。チユーブシート56
の孔60は、チユーブシート57の孔61に比較
して大径に成されており、両孔60,61は、各
圧力室13,14から吐出される作動液量の大小
に応じて異なるようにしている。
なお、この上述のマスタシリンダ1において、
リツプシール29が主ピストン8の端面ととも
に、第1圧力室13から補助室12への作動液の
移動を阻止する逆止弁Aを形成し、他方、弁装置
39の下端面と板部材42とは、補助室12から
リザーバ5内部への作動液の移動を阻止する逆止
弁Bを、弁装置39の段部46、ボール弁47、
弁ばね49等は、弁ばね49の予負荷とボール弁
47の着座面積とにより決まる圧力を越えると、
補助室12からリザーバ5内部への作動液の移動
を許容するリリーフ弁Cを各々形成する。また、
通孔54とチユーブシート56の孔60とは、第
1圧力室13に対する吐出孔、通孔55と孔61
とは、第2圧力室に対する吐出孔を各々形成す
る。
リツプシール29が主ピストン8の端面ととも
に、第1圧力室13から補助室12への作動液の
移動を阻止する逆止弁Aを形成し、他方、弁装置
39の下端面と板部材42とは、補助室12から
リザーバ5内部への作動液の移動を阻止する逆止
弁Bを、弁装置39の段部46、ボール弁47、
弁ばね49等は、弁ばね49の予負荷とボール弁
47の着座面積とにより決まる圧力を越えると、
補助室12からリザーバ5内部への作動液の移動
を許容するリリーフ弁Cを各々形成する。また、
通孔54とチユーブシート56の孔60とは、第
1圧力室13に対する吐出孔、通孔55と孔61
とは、第2圧力室に対する吐出孔を各々形成す
る。
このマスタシリンダ1の作動等について以下に
述べる。
述べる。
今、マスタシリンダ1が非作動状態であるとす
ると、各ピストン7,8は復帰ばね16,28の
付勢力によつて右方に押圧され、主ピストン8は
ストツパ36に係合し、従ピストン7はリテーナ
26の左端に当接する位置、換言すれば各々復帰
位置にあり、各圧力室13,14は弛め孔37,
21を介してリザーバ5内部に連絡して無圧とな
つている。このとき、補助室12内の圧力も逆止
弁Aを開弁してほとんど無圧まで解放されてい
る。
ると、各ピストン7,8は復帰ばね16,28の
付勢力によつて右方に押圧され、主ピストン8は
ストツパ36に係合し、従ピストン7はリテーナ
26の左端に当接する位置、換言すれば各々復帰
位置にあり、各圧力室13,14は弛め孔37,
21を介してリザーバ5内部に連絡して無圧とな
つている。このとき、補助室12内の圧力も逆止
弁Aを開弁してほとんど無圧まで解放されてい
る。
次いで、運転手が図示しないブツシユロツド等
で主ピストン8を左方に移動させると、戻しばね
28の張力が戻しばね16の張力より大であるこ
とから両ピストン7,8が同時的に移動して両リ
ツプシール29,19が弛め孔37,21を越
え、各圧力室13,14がリザーバ5内部との連
絡を遮断されるとともに両圧力室13,14内に
液圧が発生する。これと同時に、補助室12内に
も主ピストン8の移動により圧力が発生する。
で主ピストン8を左方に移動させると、戻しばね
28の張力が戻しばね16の張力より大であるこ
とから両ピストン7,8が同時的に移動して両リ
ツプシール29,19が弛め孔37,21を越
え、各圧力室13,14がリザーバ5内部との連
絡を遮断されるとともに両圧力室13,14内に
液圧が発生する。これと同時に、補助室12内に
も主ピストン8の移動により圧力が発生する。
補助室12内の圧液は、通孔33を通つてリツ
プシール29の右端面に至り、内周リツプ30を
変形させて逆止弁Aを開弁し、第1圧力室13内
に流入し、次いで、通孔54及び孔60を介して
ブレーキ配管系に吐出される。その後、圧力が増
大し、リリーフ弁Cが開弁すると、補助室12内
の昇圧は停止するとともに、主ピストン8の小径
部9が弛め孔37を越えるまで移動した時点で補
助室12とリザーバ5内部とが弛め孔37を介し
て連通し、補助室12内の圧力が解放される。
プシール29の右端面に至り、内周リツプ30を
変形させて逆止弁Aを開弁し、第1圧力室13内
に流入し、次いで、通孔54及び孔60を介して
ブレーキ配管系に吐出される。その後、圧力が増
大し、リリーフ弁Cが開弁すると、補助室12内
の昇圧は停止するとともに、主ピストン8の小径
部9が弛め孔37を越えるまで移動した時点で補
助室12とリザーバ5内部とが弛め孔37を介し
て連通し、補助室12内の圧力が解放される。
リリーフ弁Cが開弁した後は、補助室12内の
作動液がリザーバ5内部に流出するので、第1圧
力室13からの吐出液量は減少し、第1圧力室1
3自体の容積減少分に等しい量の作動液だけが吐
出される。
作動液がリザーバ5内部に流出するので、第1圧
力室13からの吐出液量は減少し、第1圧力室1
3自体の容積減少分に等しい量の作動液だけが吐
出される。
このようにして、第1圧力室13からは、リリ
ーフ弁Cが開弁するまでは低圧の作動液が多量
に、リリーフ弁Cが開弁した後は高圧の作動液が
小量吐出される。更に、リリーフ弁Cが開弁する
前後では、圧力の昇圧比率も異なり、リリーフ弁
Cが開弁する以前には、主ピストン8の大径部1
0で昇圧するため、昇圧比率は小さく、他方、リ
リーフ弁Cが開弁した後には、小径部9で昇圧す
るため、昇圧比率は大きくなる。
ーフ弁Cが開弁するまでは低圧の作動液が多量
に、リリーフ弁Cが開弁した後は高圧の作動液が
小量吐出される。更に、リリーフ弁Cが開弁する
前後では、圧力の昇圧比率も異なり、リリーフ弁
Cが開弁する以前には、主ピストン8の大径部1
0で昇圧するため、昇圧比率は小さく、他方、リ
リーフ弁Cが開弁した後には、小径部9で昇圧す
るため、昇圧比率は大きくなる。
他方、これに対して、第2圧力室14からは、
従ピストン7の移動による当該圧力室14の容積
減少分に等しい量の作動液が吐出されるだけであ
り、更に、従ピストン7は、左右に作用する作用
力が釣合うように移動するので、第1圧力室13
の圧力上昇に応じて第1圧力室13の圧力と釣合
う圧力の作動液が第2圧力室14から吐出される
ことになる。
従ピストン7の移動による当該圧力室14の容積
減少分に等しい量の作動液が吐出されるだけであ
り、更に、従ピストン7は、左右に作用する作用
力が釣合うように移動するので、第1圧力室13
の圧力上昇に応じて第1圧力室13の圧力と釣合
う圧力の作動液が第2圧力室14から吐出される
ことになる。
両圧力室13,14から作動液が上述の如く吐
出されると、各圧力室13,14に接続したブレ
ーキ系統において各々ブレーキがかかる。
出されると、各圧力室13,14に接続したブレ
ーキ系統において各々ブレーキがかかる。
目的とするブレーキをかけ、運転手がブレーキ
操作をやめたとすると、各ピストン7,8は、復
帰ばね16,28の復元力によつて右方に移動
し、図示の位置に復帰する。
操作をやめたとすると、各ピストン7,8は、復
帰ばね16,28の復元力によつて右方に移動
し、図示の位置に復帰する。
この復帰動作の際、各圧力室13,14及び補
助室12内には、急激な容積増加によつて負圧が
生じるが、補助室12には、逆止弁Bが開弁して
小孔40から作動液が補給され、第1圧力室13
には逆止弁Aが開いて補助室12から、第2圧力
室14にはリツプシール19が変形して小孔20
を介して補給室15から各々作動液が補給され
る。その後、各圧力室13,14からブレーキ配
管系に吐出した作動液が、各圧力室13,14に
戻り、弛め孔21,37を通つてリザーバ5内に
流入する。
助室12内には、急激な容積増加によつて負圧が
生じるが、補助室12には、逆止弁Bが開弁して
小孔40から作動液が補給され、第1圧力室13
には逆止弁Aが開いて補助室12から、第2圧力
室14にはリツプシール19が変形して小孔20
を介して補給室15から各々作動液が補給され
る。その後、各圧力室13,14からブレーキ配
管系に吐出した作動液が、各圧力室13,14に
戻り、弛め孔21,37を通つてリザーバ5内に
流入する。
このようにして、マスタシリンダ1の一連の作
動が行なわれるが、上述のマスタシリンダ1で
は、各圧力室13,14に接続した吐出口の通路
面積を異ならしめているため、下記の如き効果が
得られるものである。
動が行なわれるが、上述のマスタシリンダ1で
は、各圧力室13,14に接続した吐出口の通路
面積を異ならしめているため、下記の如き効果が
得られるものである。
すなわち、特に、低圧域で多量の作動液を吐出
する第1圧力室13に接続される吐出口の一部を
構成するチユーブシート56の孔60を、チユー
ブシート57の孔61より大径としているため、
第1圧力室13から多量の作動液を吐出する際の
抵抗が小となり、多量の作動液が迅速に吐出され
る。従つて、吐出するべき作動液が従ピストン7
を移動させるために消費されず、低圧で多量の作
動液を吐出するという本来の機能を充分に達成す
ることができるものである。更に、本来の機能を
充分達成できることから、2系統の各々に充分な
作動液を供給し、両系統において同時にブレーキ
をかけることができ、特に急ブレーキ時のブレー
キ力不足を解消するという効果が得られる。
する第1圧力室13に接続される吐出口の一部を
構成するチユーブシート56の孔60を、チユー
ブシート57の孔61より大径としているため、
第1圧力室13から多量の作動液を吐出する際の
抵抗が小となり、多量の作動液が迅速に吐出され
る。従つて、吐出するべき作動液が従ピストン7
を移動させるために消費されず、低圧で多量の作
動液を吐出するという本来の機能を充分に達成す
ることができるものである。更に、本来の機能を
充分達成できることから、2系統の各々に充分な
作動液を供給し、両系統において同時にブレーキ
をかけることができ、特に急ブレーキ時のブレー
キ力不足を解消するという効果が得られる。
また、上述の実施例では、各圧力室13,14
に接続する吐出口の通路面積を異ならしめるため
チユーブシート56,57の孔60,61の径を
異径とするという簡単な手段で行つているため、
マスタシリンダ1全体或は部分の構造等を複雑に
することがないという効果を奏する。
に接続する吐出口の通路面積を異ならしめるため
チユーブシート56,57の孔60,61の径を
異径とするという簡単な手段で行つているため、
マスタシリンダ1全体或は部分の構造等を複雑に
することがないという効果を奏する。
第2図は、本発明の他の実施例を示す部分断面
図である。なお、図中、第1図示のものと同一の
ものには、第1図の符号と同一の符号を示し、詳
細な説明を略す。
図である。なお、図中、第1図示のものと同一の
ものには、第1図の符号と同一の符号を示し、詳
細な説明を略す。
第2図において、各吐出部50,51には、同
一のチユーブシート56,56′が各々設けてあ
り、第2吐出部51の通孔55には、減径孔部6
2が設けてある。
一のチユーブシート56,56′が各々設けてあ
り、第2吐出部51の通孔55には、減径孔部6
2が設けてある。
この実施例においても、第1図示のものと同様
の作用効果を奏するが、第1図のものと比較する
と、特にチユーブシート56,56′の誤組付け
を防止できるという効果を有している。
の作用効果を奏するが、第1図のものと比較する
と、特にチユーブシート56,56′の誤組付け
を防止できるという効果を有している。
以上述べた如く、上述の2つの実施例では、本
来の機能を達成することができるという極めて重
要な効果の他にも種々有要な効果を素するもので
ある。また、本発明は、上述の実施例に限定され
ることなく種々の態様で実施可能である。すなわ
ち、シリンダ孔内に2つのピストンを挿入して、
少なくとも2つの圧力室と1つの補助室とを形成
し、作動初期の低圧域で補助室から一方の圧力室
に作動液を流入させるようにした2段作動型2系
統マスタシリンダであれば適用可能である。
来の機能を達成することができるという極めて重
要な効果の他にも種々有要な効果を素するもので
ある。また、本発明は、上述の実施例に限定され
ることなく種々の態様で実施可能である。すなわ
ち、シリンダ孔内に2つのピストンを挿入して、
少なくとも2つの圧力室と1つの補助室とを形成
し、作動初期の低圧域で補助室から一方の圧力室
に作動液を流入させるようにした2段作動型2系
統マスタシリンダであれば適用可能である。
更に、各吐出孔の通路面積は各圧力室から吐出
する作動液量を考慮して適宜設定すればよく、或
は、第1図示のものでは、主ピストン8の大径部
10の外径と、従ピストン7の外径との比に応じ
て吐出口の大きさを異ならせるようにしてもよ
い。
する作動液量を考慮して適宜設定すればよく、或
は、第1図示のものでは、主ピストン8の大径部
10の外径と、従ピストン7の外径との比に応じ
て吐出口の大きさを異ならせるようにしてもよ
い。
以上述べた如く、本発明によれば、本来の機能
を充分達成する2段作動型2系統マスタシリンダ
を得られる。
を充分達成する2段作動型2系統マスタシリンダ
を得られる。
第1図は、本発明の一実施例である2段作動型
2系統マスタシリンダの側断面図、第2図は、他
の実施例を示す部分断面図を各々示す。 1…2段作動型2系統マスタシリンダ、4…シ
リンダ孔、5…リザーバ、6…シリンダ本体、7
…従ピストン、8…主ピストン、12…補助室、
13…第1圧力室、14…第2圧力室、39…弁
装置、50…第1吐出部、51…第2吐出部、5
4,55…通孔、60,61…孔、62…減径孔
部。
2系統マスタシリンダの側断面図、第2図は、他
の実施例を示す部分断面図を各々示す。 1…2段作動型2系統マスタシリンダ、4…シ
リンダ孔、5…リザーバ、6…シリンダ本体、7
…従ピストン、8…主ピストン、12…補助室、
13…第1圧力室、14…第2圧力室、39…弁
装置、50…第1吐出部、51…第2吐出部、5
4,55…通孔、60,61…孔、62…減径孔
部。
Claims (1)
- 1 シリンダ本体のシリンダ孔に、2つのピスト
ンを各々摺動自在に挿入して、2つの圧力室と1
つの補助室とを区画するとともに、補助室と作動
液リザーバとの間に、補助室の圧力が所定値を越
えるまで補助室から作動液リザーバへ向う作動液
の移動を阻止する弁装置を設け、作動初期におい
て補助室内の圧力作動液を一方の圧力室に流入さ
せ、他方の圧力室に比して一方の圧力室の吐出液
量を大とした2段作動型2系統マスタシリンダに
於いて、上記一方の圧力室に連絡して設けた吐出
口の通路面積を当該一方の圧力室から吐出される
作動液量に応じて大きくしたことを特徴とする2
段作動型2系統マスタシリンダ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7119480A JPS56167545A (en) | 1980-05-27 | 1980-05-27 | Two-stage operation type double system master cylinder |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7119480A JPS56167545A (en) | 1980-05-27 | 1980-05-27 | Two-stage operation type double system master cylinder |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS56167545A JPS56167545A (en) | 1981-12-23 |
JPS6214424B2 true JPS6214424B2 (ja) | 1987-04-02 |
Family
ID=13453607
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7119480A Granted JPS56167545A (en) | 1980-05-27 | 1980-05-27 | Two-stage operation type double system master cylinder |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS56167545A (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS628213Y2 (ja) * | 1980-10-24 | 1987-02-25 | ||
JPS6146726U (ja) * | 1984-08-31 | 1986-03-28 | 日本ケミコン株式会社 | 電解コンデンサ |
-
1980
- 1980-05-27 JP JP7119480A patent/JPS56167545A/ja active Granted
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS56167545A (en) | 1981-12-23 |
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