JPS62138590A - 潤滑性樹脂組成物 - Google Patents
潤滑性樹脂組成物Info
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- JPS62138590A JPS62138590A JP28067185A JP28067185A JPS62138590A JP S62138590 A JPS62138590 A JP S62138590A JP 28067185 A JP28067185 A JP 28067185A JP 28067185 A JP28067185 A JP 28067185A JP S62138590 A JPS62138590 A JP S62138590A
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- organopolysiloxane
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Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕
この発明は潤滑性樹脂組成物に関するものである。
近年、機械の軽量化に伴い、合成樹脂製品が機械部品と
して数多く用いられるようになり、軸受部に使われるも
のには摺動特性の優れた合成樹脂が要求されている、従
来−摺動性の良い合成樹脂として、ポリアミド、ポリア
セタール、ポリエチレン、フッ素樹脂等が用いられてい
る。これらは低荷重、低速領域においては無潤滑下でも
その用をなすが、高荷重、高速になるに従って、摩擦熱
のために焼き付いたり、フローしたりして、使用できな
くなる。フッ素樹脂、特に四フッ化エチレン樹脂は、充
填材を加えて摩耗特性を改良することにより優れた摺動
特性を示すが、このものは圧縮成形でしか成形できず、
また非常に高価であるという欠点を有する。そこで、そ
の他の合成樹脂に固体潤滑剤を加え摺動特性を向上させ
ようとする手段が採られているが、この方法では高速高
荷重下での摺動特性の向上は十分ではない。また上記の
問題を解決するには、合成樹脂に潤滑油を加え、いわゆ
る含油プラスチックとする方法があり、その具体的手法
として、υ単に樹脂に潤滑油を混入する、2)潤滑油を
保持できる担体を潤滑油と共に加える、3)前肥りおよ
び2)の他に油の導通体として繊維状の充填材を加える
等がある。このような含油プラスチックは潤滑油を浸み
出させることにより摺動特性をもたせようとするもので
あるが、(1)摩擦係数が低い値で安定しない、(2)
加熱されると油が浸み出てしまう、(3)成形性が悪い
、(4)摺動の際担体が相手材料を削る、(5)成形時
もしくは混練時に油が分離しやすい、(6)材料物性が
低下する、(7)摺動した面に油がついてほこり等がつ
きやすい、(8)一旦゛油が切れると異常摩耗をおこす
等種々問題があった。
して数多く用いられるようになり、軸受部に使われるも
のには摺動特性の優れた合成樹脂が要求されている、従
来−摺動性の良い合成樹脂として、ポリアミド、ポリア
セタール、ポリエチレン、フッ素樹脂等が用いられてい
る。これらは低荷重、低速領域においては無潤滑下でも
その用をなすが、高荷重、高速になるに従って、摩擦熱
のために焼き付いたり、フローしたりして、使用できな
くなる。フッ素樹脂、特に四フッ化エチレン樹脂は、充
填材を加えて摩耗特性を改良することにより優れた摺動
特性を示すが、このものは圧縮成形でしか成形できず、
また非常に高価であるという欠点を有する。そこで、そ
の他の合成樹脂に固体潤滑剤を加え摺動特性を向上させ
ようとする手段が採られているが、この方法では高速高
荷重下での摺動特性の向上は十分ではない。また上記の
問題を解決するには、合成樹脂に潤滑油を加え、いわゆ
る含油プラスチックとする方法があり、その具体的手法
として、υ単に樹脂に潤滑油を混入する、2)潤滑油を
保持できる担体を潤滑油と共に加える、3)前肥りおよ
び2)の他に油の導通体として繊維状の充填材を加える
等がある。このような含油プラスチックは潤滑油を浸み
出させることにより摺動特性をもたせようとするもので
あるが、(1)摩擦係数が低い値で安定しない、(2)
加熱されると油が浸み出てしまう、(3)成形性が悪い
、(4)摺動の際担体が相手材料を削る、(5)成形時
もしくは混練時に油が分離しやすい、(6)材料物性が
低下する、(7)摺動した面に油がついてほこり等がつ
きやすい、(8)一旦゛油が切れると異常摩耗をおこす
等種々問題があった。
以上述べたように、従来の技術においては、摩擦係数が
低い値で安定し、摩耗係数も小さくしかも機械的静注(
特に強度〕の低下などが起こらない材料は得られず、数
多くの優れた特性を有する合成樹脂も、低摩擦性および
耐摩耗性が要求される摺動材料には適しないという問題
があった。
低い値で安定し、摩耗係数も小さくしかも機械的静注(
特に強度〕の低下などが起こらない材料は得られず、数
多くの優れた特性を有する合成樹脂も、低摩擦性および
耐摩耗性が要求される摺動材料には適しないという問題
があった。
上記の問題点を解決するために、この発明は合成樹脂1
00部(部は重量部、以下同じ)に対し、カルボキシル
基を含む単位を有するオルガノポリシロキサン0.5〜
20.0部と、さらにアミノ基、アルコール性水酸基か
ら選ばれる少なくとも1種類の基を含む単位を有するオ
ルガノポリシロキサン0.5〜20.0部を配合して潤
滑性のある樹脂組成物とする手段を採用したものである
。以下その詳細をのべる。
00部(部は重量部、以下同じ)に対し、カルボキシル
基を含む単位を有するオルガノポリシロキサン0.5〜
20.0部と、さらにアミノ基、アルコール性水酸基か
ら選ばれる少なくとも1種類の基を含む単位を有するオ
ルガノポリシロキサン0.5〜20.0部を配合して潤
滑性のある樹脂組成物とする手段を採用したものである
。以下その詳細をのべる。
まず、この発明における合成樹脂は特に限定されるもの
ではなく、熱硬化性または熱可塑性のいずれの樹脂であ
ってもよく、たとえば、フェノール樹脂、ユリア樹脂、
メラミン樹脂、メラミンフェノール共縮合樹脂、キシレ
ン変性フェノール樹脂、ユリアグアナミン共縮合樹脂、
アミノ樹脂、アセトグアナミン樹脂、メラミングアナミ
ン樹脂、ポリエステル樹脂、ジアリルフタレート樹脂、
キシレン樹脂、エポキシ樹脂、エポキシアクリレート樹
脂、シリコーン樹脂、ウレタン樹脂、ポリテトラフルオ
ロエチレン、クロロトリフルオロエチレン樹脂、テトラ
フルオロエチレン−へキサフルオロプロピレン共重合体
、テトラフルオロエチレン−パーフルオロアルキルビニ
ルエーテル共重合体、フッ化ビニリデン樹脂、エチレン
−テトラフルオロエチレン共重合体、エチレン−クロロ
フルオロエチレン共重合体、塩化ビニル樹脂、塩化ビニ
リデン樹脂、ポリエチレン(低密度、高密度、超高分子
量)、塩素化ポリオレフィン、ポリプロピレン、変性ポ
リオレフィン、水架橋ポリオレフィン、エチレン−ビニ
ルアセテート共重合体、エチレン−エチルアクリレート
共重合体、ポリスチレン、ABS樹脂、ポリアミド、メ
タクリル樹脂、ポリアセタール、ポリカーボネイト、セ
ルロース系樹脂、ポリビニルアルコール、ポリウレタン
エラストマー、ポリイミド、ポリエーテルイミド、ポリ
アミドイミド、アイオノマー樹脂、ポリフェニレンオキ
サイド、メチルペンテンポリマー、ボ゛リアリルスルホ
ン、ポリアリルエーテル、ポリエーテルケトン、ポリフ
ェニレンサルファイド、ポリスルホン、全芳香族ポリエ
ステル、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテ
レフタレート、熱可塑性ポリエステルエラストマー、各
種高分子物質のブレンド物などを例示することができる
。
ではなく、熱硬化性または熱可塑性のいずれの樹脂であ
ってもよく、たとえば、フェノール樹脂、ユリア樹脂、
メラミン樹脂、メラミンフェノール共縮合樹脂、キシレ
ン変性フェノール樹脂、ユリアグアナミン共縮合樹脂、
アミノ樹脂、アセトグアナミン樹脂、メラミングアナミ
ン樹脂、ポリエステル樹脂、ジアリルフタレート樹脂、
キシレン樹脂、エポキシ樹脂、エポキシアクリレート樹
脂、シリコーン樹脂、ウレタン樹脂、ポリテトラフルオ
ロエチレン、クロロトリフルオロエチレン樹脂、テトラ
フルオロエチレン−へキサフルオロプロピレン共重合体
、テトラフルオロエチレン−パーフルオロアルキルビニ
ルエーテル共重合体、フッ化ビニリデン樹脂、エチレン
−テトラフルオロエチレン共重合体、エチレン−クロロ
フルオロエチレン共重合体、塩化ビニル樹脂、塩化ビニ
リデン樹脂、ポリエチレン(低密度、高密度、超高分子
量)、塩素化ポリオレフィン、ポリプロピレン、変性ポ
リオレフィン、水架橋ポリオレフィン、エチレン−ビニ
ルアセテート共重合体、エチレン−エチルアクリレート
共重合体、ポリスチレン、ABS樹脂、ポリアミド、メ
タクリル樹脂、ポリアセタール、ポリカーボネイト、セ
ルロース系樹脂、ポリビニルアルコール、ポリウレタン
エラストマー、ポリイミド、ポリエーテルイミド、ポリ
アミドイミド、アイオノマー樹脂、ポリフェニレンオキ
サイド、メチルペンテンポリマー、ボ゛リアリルスルホ
ン、ポリアリルエーテル、ポリエーテルケトン、ポリフ
ェニレンサルファイド、ポリスルホン、全芳香族ポリエ
ステル、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテ
レフタレート、熱可塑性ポリエステルエラストマー、各
種高分子物質のブレンド物などを例示することができる
。
つぎにこの発明におけるカルボキシル基、アミノ基、ア
ルコール性水酸基を含む単位を有するオルガノポリシロ
キサンは、ジメチルシロキサン、メチルフェニルシロキ
サン、トリメチルフルオロプロピルシロキサン等のオル
ガノポリシロキサンの単独重合体または2種以上の共重
合体に、カルボキシル基、アミノ基、アルコール性水酸
基を導入したもので、これらを例示すれば、それぞれつ
ぎのようなものである。すなわち、 カルボキシル基含有オルガノポリシロキサンCH,CH
3C2H4C0OHなど、 アミノ基含有オルガノポリシロキサン CH3CH3CH1 など、 アルコール性水酸基含有オルガノポリシロキサ〔ここで
、kはアルキレン基など、m=5〜10000、n=2
〜100である。〕を挙げることができる。
ルコール性水酸基を含む単位を有するオルガノポリシロ
キサンは、ジメチルシロキサン、メチルフェニルシロキ
サン、トリメチルフルオロプロピルシロキサン等のオル
ガノポリシロキサンの単独重合体または2種以上の共重
合体に、カルボキシル基、アミノ基、アルコール性水酸
基を導入したもので、これらを例示すれば、それぞれつ
ぎのようなものである。すなわち、 カルボキシル基含有オルガノポリシロキサンCH,CH
3C2H4C0OHなど、 アミノ基含有オルガノポリシロキサン CH3CH3CH1 など、 アルコール性水酸基含有オルガノポリシロキサ〔ここで
、kはアルキレン基など、m=5〜10000、n=2
〜100である。〕を挙げることができる。
なお、この発明において、合成樹脂100部に対してカ
ルボキシル基を含む単位を有するオルガノポリシロキサ
ンを0.5〜20.0部品合する理由は、この下限値未
満の少量では摺動特性の改良効果が不十分であり、逆に
上限値をこえる多量では合成厨脂の機械的特性が著しく
低下して好ましくないからであって、好ましくは1.0
〜15.0部の範囲°である。また、さらにアミノ基、
アルコール性水酸基から選ばれる少なくとも1種類の基
を含む単位を有するオルガノポリシロキサンヲ0.5〜
20.0部品合する理由はこの下限値未満の少量では前
記カルボキシル基を含む単位を有するオルガノポリシロ
キサンとの反応が十分でなく、これを合成樹脂内部にし
ばりつけることができないため、通常の含油プラスチッ
クの欠点を呈するからであり、逆に上限値をこえる多量
では合成樹脂の機械的特性が著しく低下して好ましくな
いからであって、好ましくは1.0〜15.0部の範囲
である。ここで、アミノ基、アルコール性水酸基から選
ばれる少なくとも1種類の基を含む単位を有するオルガ
ノポリシロキサンは、その配合割合の範囲において、2
種類を組合せて用いてもよい。また、反応を進めるため
に場合によって触媒を適宜加えてもよい。
ルボキシル基を含む単位を有するオルガノポリシロキサ
ンを0.5〜20.0部品合する理由は、この下限値未
満の少量では摺動特性の改良効果が不十分であり、逆に
上限値をこえる多量では合成厨脂の機械的特性が著しく
低下して好ましくないからであって、好ましくは1.0
〜15.0部の範囲°である。また、さらにアミノ基、
アルコール性水酸基から選ばれる少なくとも1種類の基
を含む単位を有するオルガノポリシロキサンヲ0.5〜
20.0部品合する理由はこの下限値未満の少量では前
記カルボキシル基を含む単位を有するオルガノポリシロ
キサンとの反応が十分でなく、これを合成樹脂内部にし
ばりつけることができないため、通常の含油プラスチッ
クの欠点を呈するからであり、逆に上限値をこえる多量
では合成樹脂の機械的特性が著しく低下して好ましくな
いからであって、好ましくは1.0〜15.0部の範囲
である。ここで、アミノ基、アルコール性水酸基から選
ばれる少なくとも1種類の基を含む単位を有するオルガ
ノポリシロキサンは、その配合割合の範囲において、2
種類を組合せて用いてもよい。また、反応を進めるため
に場合によって触媒を適宜加えてもよい。
以上述べたこの発明の組成物を混合するには、従来から
よく知られた方法を利用することができる。たとえば合
成樹脂と前記の各配合成分を個別に、もしくは適宜溶媒
(たとえば、フルオロクロロハイドロカーボンなど)に
溶かして、ヘンシェルミキサー、ボールミル、タンブラ
−ミキサー等の混合機によって混合した後溶媒を除去し
て、溶融混合性のよい射出成形機もしくは溶融押出機に
供給するか、または予め熱ローラ、ニーダ、バンバリー
ミキサ−1溶融押出機などを使用してもよい。またグリ
シジル基を含む単位を有するオルガノポリシロキサンと
、アミノ基、アルコール性水酸基から選ばれる少なくと
も1種類の基を含む単位を有するオルガノポリシロキサ
ンとを、別々に合成樹脂に混合したペレットを調製して
おき、成形直前に2種のペレットを所定の割合で混合し
射出成形機に供給する方法をとってもよい。また、この
発明の組成物を成形するにあたってはその方法を特に限
定するものではないが、圧縮成形、押出成形、射出成形
などが可能であるうえ、この発明の組成物を溶融混合し
た後、この混合物をジェットミル、冷凍粉砕機等によっ
て粉砕し、そのままもしくは所望の粒径に分級した粉末
を粉体塗料として、流動浸漬塗装、静電粉体塗装等に用
いることもできる。
よく知られた方法を利用することができる。たとえば合
成樹脂と前記の各配合成分を個別に、もしくは適宜溶媒
(たとえば、フルオロクロロハイドロカーボンなど)に
溶かして、ヘンシェルミキサー、ボールミル、タンブラ
−ミキサー等の混合機によって混合した後溶媒を除去し
て、溶融混合性のよい射出成形機もしくは溶融押出機に
供給するか、または予め熱ローラ、ニーダ、バンバリー
ミキサ−1溶融押出機などを使用してもよい。またグリ
シジル基を含む単位を有するオルガノポリシロキサンと
、アミノ基、アルコール性水酸基から選ばれる少なくと
も1種類の基を含む単位を有するオルガノポリシロキサ
ンとを、別々に合成樹脂に混合したペレットを調製して
おき、成形直前に2種のペレットを所定の割合で混合し
射出成形機に供給する方法をとってもよい。また、この
発明の組成物を成形するにあたってはその方法を特に限
定するものではないが、圧縮成形、押出成形、射出成形
などが可能であるうえ、この発明の組成物を溶融混合し
た後、この混合物をジェットミル、冷凍粉砕機等によっ
て粉砕し、そのままもしくは所望の粒径に分級した粉末
を粉体塗料として、流動浸漬塗装、静電粉体塗装等に用
いることもできる。
この発明の組成物は、前記した潤滑性配合剤すなわちオ
ルガノポリシロキサンのほかに、一般合成樹脂に広く配
合し得る添加剤を、組成物の特性を低下させない範囲の
量で適宜併用することもできる。このような添加剤とし
ては、たとえば離型剤、難燃剤、耐候性改良剤などが例
示されるが、これら添加剤は、この発明の潤滑性配合剤
と同時に添加配合させるが、予め添加剤と潤滑性配合剤
とを配合する方法を採ることができる。さらに、上記の
添加剤に従来から公知、公用の潤滑剤を併用することは
勿論可能であり、四フッ化エチレン樹脂粉末、グラファ
イト、フッ化黒鉛、タルク、窒化ホウ素、その他工業用
潤滑剤等も、使用目的に応じて適宜選択使用することが
できる。また、強化剤として公知のガラス繊維、カーボ
ン繊維、アルミナ繊維、アスベスト、ロックウール、ウ
オラストナイト、チタン酸カリウムホイスカー等の゛繊
維状物質、またはガラス粉末、タルク、クレイ、炭酸カ
ルシウム等に代表される′無機質充填剤なども使用でき
る。いずれも、この発明の組成物の潤滑性を損なわない
限り、中間製品もしくは最終製品の形態において、化学
的もしくは物理的な処理によって性質改善のための変性
が可能であることは勿論である。
ルガノポリシロキサンのほかに、一般合成樹脂に広く配
合し得る添加剤を、組成物の特性を低下させない範囲の
量で適宜併用することもできる。このような添加剤とし
ては、たとえば離型剤、難燃剤、耐候性改良剤などが例
示されるが、これら添加剤は、この発明の潤滑性配合剤
と同時に添加配合させるが、予め添加剤と潤滑性配合剤
とを配合する方法を採ることができる。さらに、上記の
添加剤に従来から公知、公用の潤滑剤を併用することは
勿論可能であり、四フッ化エチレン樹脂粉末、グラファ
イト、フッ化黒鉛、タルク、窒化ホウ素、その他工業用
潤滑剤等も、使用目的に応じて適宜選択使用することが
できる。また、強化剤として公知のガラス繊維、カーボ
ン繊維、アルミナ繊維、アスベスト、ロックウール、ウ
オラストナイト、チタン酸カリウムホイスカー等の゛繊
維状物質、またはガラス粉末、タルク、クレイ、炭酸カ
ルシウム等に代表される′無機質充填剤なども使用でき
る。いずれも、この発明の組成物の潤滑性を損なわない
限り、中間製品もしくは最終製品の形態において、化学
的もしくは物理的な処理によって性質改善のための変性
が可能であることは勿論である。
この発明の潤滑性樹脂組成物においては、カルボキシル
基含有オルガノポリシロキサンのカルホキ・/ル基と、
もう−万のオルガノポリシロキサンの官能基が反応して
、合成樹脂中にオルガノポリシロキサンの潤滑性を持っ
た三次元網目構造が形成され、その網目が細かく分散し
て存在するために、摩擦係数が小さく、しかも潤滑性物
質が基材から抜は落ちることなく岨織内にとどまるため
、その摩擦係数が安定して維持され、また網目により基
材が補強されて摩耗も小さく機械的強度の低下もなく、
従来の含油プラスチックの欠点がすべて解消されるもの
と考えられる。
基含有オルガノポリシロキサンのカルホキ・/ル基と、
もう−万のオルガノポリシロキサンの官能基が反応して
、合成樹脂中にオルガノポリシロキサンの潤滑性を持っ
た三次元網目構造が形成され、その網目が細かく分散し
て存在するために、摩擦係数が小さく、しかも潤滑性物
質が基材から抜は落ちることなく岨織内にとどまるため
、その摩擦係数が安定して維持され、また網目により基
材が補強されて摩耗も小さく機械的強度の低下もなく、
従来の含油プラスチックの欠点がすべて解消されるもの
と考えられる。
まず、以下に示す実施例および比較例に使用した原材料
はつぎのとおりである。なお〔〕中は略号を示す。
はつぎのとおりである。なお〔〕中は略号を示す。
■ ポリエチレン(三片石油化学社製;ハイゼツクス1
300J )[PE〕 ■ 12ナイロン(ダイセル化学社製;ダイアミ ト’
L1640P)I:PA12] 、■ 66ナイロン
(東し社製;アミランCM 3001N)I:PA66
:l、 ■ ポリアセタール(ポリプラスチックス社製:ジュラ
コンM90−02)[POM〕、■ ポリブチレンテレ
フタレート(三菱化成工業社製;ノバドウール5010
’) [PBTI、■ ポリフェニレンサルファイド(
米国フィリッブスペトローリアム社製:ライトンP−4
パウダー)[PPS’:l、 ■ ポリエーテルイミド〔米国ゼネラルエレクトリック
社製;ウルテム1000)CPEI〕、■ ポリイミド
樹脂(西独国テクノシミー社製:ボリアミドビスマレイ
ミドC183) [PABA1]。
300J )[PE〕 ■ 12ナイロン(ダイセル化学社製;ダイアミ ト’
L1640P)I:PA12] 、■ 66ナイロン
(東し社製;アミランCM 3001N)I:PA66
:l、 ■ ポリアセタール(ポリプラスチックス社製:ジュラ
コンM90−02)[POM〕、■ ポリブチレンテレ
フタレート(三菱化成工業社製;ノバドウール5010
’) [PBTI、■ ポリフェニレンサルファイド(
米国フィリッブスペトローリアム社製:ライトンP−4
パウダー)[PPS’:l、 ■ ポリエーテルイミド〔米国ゼネラルエレクトリック
社製;ウルテム1000)CPEI〕、■ ポリイミド
樹脂(西独国テクノシミー社製:ボリアミドビスマレイ
ミドC183) [PABA1]。
■ カルボキシル基含有オルガノポリシロキサン(信越
化学工業社製:カルボキシル変性シリコーンオイルX−
22−3701E )、[相] アミノ基含有オルガノ
ポリシロキサン(信越化学工業社製ニアミノ変性シリコ
ーンオイルKF 861 )、 ■ アルコール性水酸基含有オルガノポリシロキサン(
信越化学工業社製;シリコーンジオールX22−160
G)、 @不官能性オルガノポリシロキサン(信越化学工業社製
;シリコーンオイルKF96 300Q cst )、 である。
化学工業社製:カルボキシル変性シリコーンオイルX−
22−3701E )、[相] アミノ基含有オルガノ
ポリシロキサン(信越化学工業社製ニアミノ変性シリコ
ーンオイルKF 861 )、 ■ アルコール性水酸基含有オルガノポリシロキサン(
信越化学工業社製;シリコーンジオールX22−160
G)、 @不官能性オルガノポリシロキサン(信越化学工業社製
;シリコーンオイルKF96 300Q cst )、 である。
実施例1〜14:
合成樹脂に第1表に示すようにオルガノポリシロキサン
を配合し、ヘンシェルミキサーで十分混合した後、二軸
溶融押出機に供給し、第2表に示した溶融混合条件で押
出し、造粒し、そのペレットを射出成形機に供給し、第
2表に示した射出成形条件で、内径14mm、外径23
mm、長さ13mmのリング状試験片と、ASTM−D
638タイプ■のダンベル試験片を成形した。リング状
試験片を用いて摩擦摩耗試験を行った。摩擦試験はスラ
スト型摩擦試験機を用い滑り速度毎分10m、荷重10
kg/Cm2の条件で運転開始1分後および60分後の
摩擦係数を測定した。摩耗試験第 1 表 第 2 表 はスラスト型摩耗試験機を用い滑り速度毎分32m、荷
重3.1 kg/cm2 の条件で行った。いずれの
試験も相手材には軸受鋼5UJ2(焼き入れ、研削仕上
げ)を使用した。またダンベル試験片を用い、23±2
℃の雰囲気下、チャック間距離64mm、引張り速度毎
分5mmの条件で引張り強さを求めた。結果を第3表に
まとめた。
を配合し、ヘンシェルミキサーで十分混合した後、二軸
溶融押出機に供給し、第2表に示した溶融混合条件で押
出し、造粒し、そのペレットを射出成形機に供給し、第
2表に示した射出成形条件で、内径14mm、外径23
mm、長さ13mmのリング状試験片と、ASTM−D
638タイプ■のダンベル試験片を成形した。リング状
試験片を用いて摩擦摩耗試験を行った。摩擦試験はスラ
スト型摩擦試験機を用い滑り速度毎分10m、荷重10
kg/Cm2の条件で運転開始1分後および60分後の
摩擦係数を測定した。摩耗試験第 1 表 第 2 表 はスラスト型摩耗試験機を用い滑り速度毎分32m、荷
重3.1 kg/cm2 の条件で行った。いずれの
試験も相手材には軸受鋼5UJ2(焼き入れ、研削仕上
げ)を使用した。またダンベル試験片を用い、23±2
℃の雰囲気下、チャック間距離64mm、引張り速度毎
分5mmの条件で引張り強さを求めた。結果を第3表に
まとめた。
比較例1〜14:
第4表および第5表に示した配合組成、混合条件および
成形条件で、実施例1〜14と同様の試1験片を作製し
、同様の測定を行った。結果を第6表にまとめた。なお
比較例2.3.4.6および7においては成形体は成形
中に分離して不均一なものとなり、またこれら比較例の
摺動後の相手材表面はべとついていた。
成形条件で、実施例1〜14と同様の試1験片を作製し
、同様の測定を行った。結果を第6表にまとめた。なお
比較例2.3.4.6および7においては成形体は成形
中に分離して不均一なものとなり、またこれら比較例の
摺動後の相手材表面はべとついていた。
以上の実施例1〜14および比較例1〜14を比較する
と、第3表および第6表に示した測定値から明らかなよ
うに、比較例においては摩擦係数および摩耗係数は比較
的小さいが、引張り強さの低下が著しい(たとえば比較
例5および7)か、第 3 表 第 4 表 第 5 表 第 6 表 摩擦係数が安定しない(比較例2.3.4.5.6およ
び7)か、摩擦係数および摩耗係数が実施例に比べて大
きい(比較例1〜14)かであって、いずれも期待する
性質は得られていない。これに対して実施例1−14は
いずれも引張り強さを低下させることなく摩擦係数も摩
耗係数も共に小さく、また成形性もよく、通常の含油プ
ラスチックの欠点を呈することなく、きわめて好ましい
ものであった。また従来広く用いられている硬質の充填
剤を添加することなしに低摩擦、低摩耗の目的を達成し
ているので摺動時に相手材を損傷させることもなかった
。
と、第3表および第6表に示した測定値から明らかなよ
うに、比較例においては摩擦係数および摩耗係数は比較
的小さいが、引張り強さの低下が著しい(たとえば比較
例5および7)か、第 3 表 第 4 表 第 5 表 第 6 表 摩擦係数が安定しない(比較例2.3.4.5.6およ
び7)か、摩擦係数および摩耗係数が実施例に比べて大
きい(比較例1〜14)かであって、いずれも期待する
性質は得られていない。これに対して実施例1−14は
いずれも引張り強さを低下させることなく摩擦係数も摩
耗係数も共に小さく、また成形性もよく、通常の含油プ
ラスチックの欠点を呈することなく、きわめて好ましい
ものであった。また従来広く用いられている硬質の充填
剤を添加することなしに低摩擦、低摩耗の目的を達成し
ているので摺動時に相手材を損傷させることもなかった
。
以上述べたように、この発明の潤滑性樹脂組成物からな
る成形体は合成樹脂本来の機械的性質を保有しつつ、優
れた摺動特性を有し、成形性も良好であって、従来見る
ことのできなかった摺動性、成形性および経p性の王者
を同時に満足させる材料であるから、軸受材などには最
適のものであると言える。したがって、この発明の意義
はきわめて太きい。
る成形体は合成樹脂本来の機械的性質を保有しつつ、優
れた摺動特性を有し、成形性も良好であって、従来見る
ことのできなかった摺動性、成形性および経p性の王者
を同時に満足させる材料であるから、軸受材などには最
適のものであると言える。したがって、この発明の意義
はきわめて太きい。
Claims (1)
- 合成樹脂100重量部に対し、カルボキシル基を含む
単位を有するオルガノポリシロキサン0.5〜20.0
重量部と、さらにアミノ基、アルコール性水酸基から選
ばれる少なくとも1種類の基を含む単位を有するオルガ
ノポリシロキサン0.5〜20.0重量部を配合したこ
とを特徴とする潤滑性樹脂組成物。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP60280671A JPH068428B2 (ja) | 1985-12-11 | 1985-12-11 | 潤滑性樹脂組成物 |
US06/835,919 US4703075A (en) | 1985-12-11 | 1986-03-04 | Resinous compositions having lubricity |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP60280671A JPH068428B2 (ja) | 1985-12-11 | 1985-12-11 | 潤滑性樹脂組成物 |
Related Child Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1270897A Division JPH1046173A (ja) | 1997-01-27 | 1997-01-27 | 潤滑性樹脂組成物および潤滑性樹脂成形体の製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS62138590A true JPS62138590A (ja) | 1987-06-22 |
JPH068428B2 JPH068428B2 (ja) | 1994-02-02 |
Family
ID=17628305
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP60280671A Expired - Lifetime JPH068428B2 (ja) | 1985-12-11 | 1985-12-11 | 潤滑性樹脂組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH068428B2 (ja) |
Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS584876A (ja) * | 1981-06-29 | 1983-01-12 | ト−レ・シリコ−ン株式会社 | 繊維用処理剤 |
JPS58180555A (ja) * | 1982-04-16 | 1983-10-22 | Toray Silicone Co Ltd | オルガノポリシロキサン潤滑剤 |
JPS5933343A (ja) * | 1982-08-20 | 1984-02-23 | Sumitomo Bakelite Co Ltd | 塩化ビニル樹脂組成物 |
-
1985
- 1985-12-11 JP JP60280671A patent/JPH068428B2/ja not_active Expired - Lifetime
Patent Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS584876A (ja) * | 1981-06-29 | 1983-01-12 | ト−レ・シリコ−ン株式会社 | 繊維用処理剤 |
JPS58180555A (ja) * | 1982-04-16 | 1983-10-22 | Toray Silicone Co Ltd | オルガノポリシロキサン潤滑剤 |
JPS5933343A (ja) * | 1982-08-20 | 1984-02-23 | Sumitomo Bakelite Co Ltd | 塩化ビニル樹脂組成物 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH068428B2 (ja) | 1994-02-02 |
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