JPS62138590A - 潤滑性樹脂組成物 - Google Patents

潤滑性樹脂組成物

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JPS62138590A
JPS62138590A JP28067185A JP28067185A JPS62138590A JP S62138590 A JPS62138590 A JP S62138590A JP 28067185 A JP28067185 A JP 28067185A JP 28067185 A JP28067185 A JP 28067185A JP S62138590 A JPS62138590 A JP S62138590A
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正樹 江上
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は潤滑性樹脂組成物に関するものである。
〔従来の技術〕
近年、機械の軽量化に伴い、合成樹脂製品が機械部品と
して数多く用いられるようになり、軸受部に使われるも
のには摺動特性の優れた合成樹脂が要求されている、従
来−摺動性の良い合成樹脂として、ポリアミド、ポリア
セタール、ポリエチレン、フッ素樹脂等が用いられてい
る。これらは低荷重、低速領域においては無潤滑下でも
その用をなすが、高荷重、高速になるに従って、摩擦熱
のために焼き付いたり、フローしたりして、使用できな
くなる。フッ素樹脂、特に四フッ化エチレン樹脂は、充
填材を加えて摩耗特性を改良することにより優れた摺動
特性を示すが、このものは圧縮成形でしか成形できず、
また非常に高価であるという欠点を有する。そこで、そ
の他の合成樹脂に固体潤滑剤を加え摺動特性を向上させ
ようとする手段が採られているが、この方法では高速高
荷重下での摺動特性の向上は十分ではない。また上記の
問題を解決するには、合成樹脂に潤滑油を加え、いわゆ
る含油プラスチックとする方法があり、その具体的手法
として、υ単に樹脂に潤滑油を混入する、2)潤滑油を
保持できる担体を潤滑油と共に加える、3)前肥りおよ
び2)の他に油の導通体として繊維状の充填材を加える
等がある。このような含油プラスチックは潤滑油を浸み
出させることにより摺動特性をもたせようとするもので
あるが、(1)摩擦係数が低い値で安定しない、(2)
加熱されると油が浸み出てしまう、(3)成形性が悪い
、(4)摺動の際担体が相手材料を削る、(5)成形時
もしくは混練時に油が分離しやすい、(6)材料物性が
低下する、(7)摺動した面に油がついてほこり等がつ
きやすい、(8)一旦゛油が切れると異常摩耗をおこす
等種々問題があった。
〔発明が解決しようとする問題点〕
以上述べたように、従来の技術においては、摩擦係数が
低い値で安定し、摩耗係数も小さくしかも機械的静注(
特に強度〕の低下などが起こらない材料は得られず、数
多くの優れた特性を有する合成樹脂も、低摩擦性および
耐摩耗性が要求される摺動材料には適しないという問題
があった。
〔問題点を解決するための手段〕
上記の問題点を解決するために、この発明は合成樹脂1
00部(部は重量部、以下同じ)に対し、カルボキシル
基を含む単位を有するオルガノポリシロキサン0.5〜
20.0部と、さらにアミノ基、アルコール性水酸基か
ら選ばれる少なくとも1種類の基を含む単位を有するオ
ルガノポリシロキサン0.5〜20.0部を配合して潤
滑性のある樹脂組成物とする手段を採用したものである
。以下その詳細をのべる。
まず、この発明における合成樹脂は特に限定されるもの
ではなく、熱硬化性または熱可塑性のいずれの樹脂であ
ってもよく、たとえば、フェノール樹脂、ユリア樹脂、
メラミン樹脂、メラミンフェノール共縮合樹脂、キシレ
ン変性フェノール樹脂、ユリアグアナミン共縮合樹脂、
アミノ樹脂、アセトグアナミン樹脂、メラミングアナミ
ン樹脂、ポリエステル樹脂、ジアリルフタレート樹脂、
キシレン樹脂、エポキシ樹脂、エポキシアクリレート樹
脂、シリコーン樹脂、ウレタン樹脂、ポリテトラフルオ
ロエチレン、クロロトリフルオロエチレン樹脂、テトラ
フルオロエチレン−へキサフルオロプロピレン共重合体
、テトラフルオロエチレン−パーフルオロアルキルビニ
ルエーテル共重合体、フッ化ビニリデン樹脂、エチレン
−テトラフルオロエチレン共重合体、エチレン−クロロ
フルオロエチレン共重合体、塩化ビニル樹脂、塩化ビニ
リデン樹脂、ポリエチレン(低密度、高密度、超高分子
量)、塩素化ポリオレフィン、ポリプロピレン、変性ポ
リオレフィン、水架橋ポリオレフィン、エチレン−ビニ
ルアセテート共重合体、エチレン−エチルアクリレート
共重合体、ポリスチレン、ABS樹脂、ポリアミド、メ
タクリル樹脂、ポリアセタール、ポリカーボネイト、セ
ルロース系樹脂、ポリビニルアルコール、ポリウレタン
エラストマー、ポリイミド、ポリエーテルイミド、ポリ
アミドイミド、アイオノマー樹脂、ポリフェニレンオキ
サイド、メチルペンテンポリマー、ボ゛リアリルスルホ
ン、ポリアリルエーテル、ポリエーテルケトン、ポリフ
ェニレンサルファイド、ポリスルホン、全芳香族ポリエ
ステル、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテ
レフタレート、熱可塑性ポリエステルエラストマー、各
種高分子物質のブレンド物などを例示することができる
つぎにこの発明におけるカルボキシル基、アミノ基、ア
ルコール性水酸基を含む単位を有するオルガノポリシロ
キサンは、ジメチルシロキサン、メチルフェニルシロキ
サン、トリメチルフルオロプロピルシロキサン等のオル
ガノポリシロキサンの単独重合体または2種以上の共重
合体に、カルボキシル基、アミノ基、アルコール性水酸
基を導入したもので、これらを例示すれば、それぞれつ
ぎのようなものである。すなわち、 カルボキシル基含有オルガノポリシロキサンCH,CH
3C2H4C0OHなど、 アミノ基含有オルガノポリシロキサン CH3CH3CH1 など、 アルコール性水酸基含有オルガノポリシロキサ〔ここで
、kはアルキレン基など、m=5〜10000、n=2
〜100である。〕を挙げることができる。
なお、この発明において、合成樹脂100部に対してカ
ルボキシル基を含む単位を有するオルガノポリシロキサ
ンを0.5〜20.0部品合する理由は、この下限値未
満の少量では摺動特性の改良効果が不十分であり、逆に
上限値をこえる多量では合成厨脂の機械的特性が著しく
低下して好ましくないからであって、好ましくは1.0
〜15.0部の範囲°である。また、さらにアミノ基、
アルコール性水酸基から選ばれる少なくとも1種類の基
を含む単位を有するオルガノポリシロキサンヲ0.5〜
20.0部品合する理由はこの下限値未満の少量では前
記カルボキシル基を含む単位を有するオルガノポリシロ
キサンとの反応が十分でなく、これを合成樹脂内部にし
ばりつけることができないため、通常の含油プラスチッ
クの欠点を呈するからであり、逆に上限値をこえる多量
では合成樹脂の機械的特性が著しく低下して好ましくな
いからであって、好ましくは1.0〜15.0部の範囲
である。ここで、アミノ基、アルコール性水酸基から選
ばれる少なくとも1種類の基を含む単位を有するオルガ
ノポリシロキサンは、その配合割合の範囲において、2
種類を組合せて用いてもよい。また、反応を進めるため
に場合によって触媒を適宜加えてもよい。
以上述べたこの発明の組成物を混合するには、従来から
よく知られた方法を利用することができる。たとえば合
成樹脂と前記の各配合成分を個別に、もしくは適宜溶媒
(たとえば、フルオロクロロハイドロカーボンなど)に
溶かして、ヘンシェルミキサー、ボールミル、タンブラ
−ミキサー等の混合機によって混合した後溶媒を除去し
て、溶融混合性のよい射出成形機もしくは溶融押出機に
供給するか、または予め熱ローラ、ニーダ、バンバリー
ミキサ−1溶融押出機などを使用してもよい。またグリ
シジル基を含む単位を有するオルガノポリシロキサンと
、アミノ基、アルコール性水酸基から選ばれる少なくと
も1種類の基を含む単位を有するオルガノポリシロキサ
ンとを、別々に合成樹脂に混合したペレットを調製して
おき、成形直前に2種のペレットを所定の割合で混合し
射出成形機に供給する方法をとってもよい。また、この
発明の組成物を成形するにあたってはその方法を特に限
定するものではないが、圧縮成形、押出成形、射出成形
などが可能であるうえ、この発明の組成物を溶融混合し
た後、この混合物をジェットミル、冷凍粉砕機等によっ
て粉砕し、そのままもしくは所望の粒径に分級した粉末
を粉体塗料として、流動浸漬塗装、静電粉体塗装等に用
いることもできる。
この発明の組成物は、前記した潤滑性配合剤すなわちオ
ルガノポリシロキサンのほかに、一般合成樹脂に広く配
合し得る添加剤を、組成物の特性を低下させない範囲の
量で適宜併用することもできる。このような添加剤とし
ては、たとえば離型剤、難燃剤、耐候性改良剤などが例
示されるが、これら添加剤は、この発明の潤滑性配合剤
と同時に添加配合させるが、予め添加剤と潤滑性配合剤
とを配合する方法を採ることができる。さらに、上記の
添加剤に従来から公知、公用の潤滑剤を併用することは
勿論可能であり、四フッ化エチレン樹脂粉末、グラファ
イト、フッ化黒鉛、タルク、窒化ホウ素、その他工業用
潤滑剤等も、使用目的に応じて適宜選択使用することが
できる。また、強化剤として公知のガラス繊維、カーボ
ン繊維、アルミナ繊維、アスベスト、ロックウール、ウ
オラストナイト、チタン酸カリウムホイスカー等の゛繊
維状物質、またはガラス粉末、タルク、クレイ、炭酸カ
ルシウム等に代表される′無機質充填剤なども使用でき
る。いずれも、この発明の組成物の潤滑性を損なわない
限り、中間製品もしくは最終製品の形態において、化学
的もしくは物理的な処理によって性質改善のための変性
が可能であることは勿論である。
〔作用〕
この発明の潤滑性樹脂組成物においては、カルボキシル
基含有オルガノポリシロキサンのカルホキ・/ル基と、
もう−万のオルガノポリシロキサンの官能基が反応して
、合成樹脂中にオルガノポリシロキサンの潤滑性を持っ
た三次元網目構造が形成され、その網目が細かく分散し
て存在するために、摩擦係数が小さく、しかも潤滑性物
質が基材から抜は落ちることなく岨織内にとどまるため
、その摩擦係数が安定して維持され、また網目により基
材が補強されて摩耗も小さく機械的強度の低下もなく、
従来の含油プラスチックの欠点がすべて解消されるもの
と考えられる。
〔実施例〕
まず、以下に示す実施例および比較例に使用した原材料
はつぎのとおりである。なお〔〕中は略号を示す。
■ ポリエチレン(三片石油化学社製;ハイゼツクス1
300J )[PE〕 ■ 12ナイロン(ダイセル化学社製;ダイアミ ト’
L1640P)I:PA12]  、■ 66ナイロン
(東し社製;アミランCM 3001N)I:PA66
:l、 ■ ポリアセタール(ポリプラスチックス社製:ジュラ
コンM90−02)[POM〕、■ ポリブチレンテレ
フタレート(三菱化成工業社製;ノバドウール5010
’) [PBTI、■ ポリフェニレンサルファイド(
米国フィリッブスペトローリアム社製:ライトンP−4
パウダー)[PPS’:l、 ■ ポリエーテルイミド〔米国ゼネラルエレクトリック
社製;ウルテム1000)CPEI〕、■ ポリイミド
樹脂(西独国テクノシミー社製:ボリアミドビスマレイ
ミドC183) [PABA1]。
■ カルボキシル基含有オルガノポリシロキサン(信越
化学工業社製:カルボキシル変性シリコーンオイルX−
22−3701E )、[相] アミノ基含有オルガノ
ポリシロキサン(信越化学工業社製ニアミノ変性シリコ
ーンオイルKF 861 )、 ■ アルコール性水酸基含有オルガノポリシロキサン(
信越化学工業社製;シリコーンジオールX22−160
G)、 @不官能性オルガノポリシロキサン(信越化学工業社製
;シリコーンオイルKF96 300Q cst )、 である。
実施例1〜14: 合成樹脂に第1表に示すようにオルガノポリシロキサン
を配合し、ヘンシェルミキサーで十分混合した後、二軸
溶融押出機に供給し、第2表に示した溶融混合条件で押
出し、造粒し、そのペレットを射出成形機に供給し、第
2表に示した射出成形条件で、内径14mm、外径23
mm、長さ13mmのリング状試験片と、ASTM−D
638タイプ■のダンベル試験片を成形した。リング状
試験片を用いて摩擦摩耗試験を行った。摩擦試験はスラ
スト型摩擦試験機を用い滑り速度毎分10m、荷重10
kg/Cm2の条件で運転開始1分後および60分後の
摩擦係数を測定した。摩耗試験第  1  表 第  2  表 はスラスト型摩耗試験機を用い滑り速度毎分32m、荷
重3.1 kg/cm2  の条件で行った。いずれの
試験も相手材には軸受鋼5UJ2(焼き入れ、研削仕上
げ)を使用した。またダンベル試験片を用い、23±2
℃の雰囲気下、チャック間距離64mm、引張り速度毎
分5mmの条件で引張り強さを求めた。結果を第3表に
まとめた。
比較例1〜14: 第4表および第5表に示した配合組成、混合条件および
成形条件で、実施例1〜14と同様の試1験片を作製し
、同様の測定を行った。結果を第6表にまとめた。なお
比較例2.3.4.6および7においては成形体は成形
中に分離して不均一なものとなり、またこれら比較例の
摺動後の相手材表面はべとついていた。
以上の実施例1〜14および比較例1〜14を比較する
と、第3表および第6表に示した測定値から明らかなよ
うに、比較例においては摩擦係数および摩耗係数は比較
的小さいが、引張り強さの低下が著しい(たとえば比較
例5および7)か、第  3  表 第  4  表 第  5  表 第  6  表 摩擦係数が安定しない(比較例2.3.4.5.6およ
び7)か、摩擦係数および摩耗係数が実施例に比べて大
きい(比較例1〜14)かであって、いずれも期待する
性質は得られていない。これに対して実施例1−14は
いずれも引張り強さを低下させることなく摩擦係数も摩
耗係数も共に小さく、また成形性もよく、通常の含油プ
ラスチックの欠点を呈することなく、きわめて好ましい
ものであった。また従来広く用いられている硬質の充填
剤を添加することなしに低摩擦、低摩耗の目的を達成し
ているので摺動時に相手材を損傷させることもなかった
〔効果〕
以上述べたように、この発明の潤滑性樹脂組成物からな
る成形体は合成樹脂本来の機械的性質を保有しつつ、優
れた摺動特性を有し、成形性も良好であって、従来見る
ことのできなかった摺動性、成形性および経p性の王者
を同時に満足させる材料であるから、軸受材などには最
適のものであると言える。したがって、この発明の意義
はきわめて太きい。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1.  合成樹脂100重量部に対し、カルボキシル基を含む
    単位を有するオルガノポリシロキサン0.5〜20.0
    重量部と、さらにアミノ基、アルコール性水酸基から選
    ばれる少なくとも1種類の基を含む単位を有するオルガ
    ノポリシロキサン0.5〜20.0重量部を配合したこ
    とを特徴とする潤滑性樹脂組成物。
JP60280671A 1985-12-11 1985-12-11 潤滑性樹脂組成物 Expired - Lifetime JPH068428B2 (ja)

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Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS584876A (ja) * 1981-06-29 1983-01-12 ト−レ・シリコ−ン株式会社 繊維用処理剤
JPS58180555A (ja) * 1982-04-16 1983-10-22 Toray Silicone Co Ltd オルガノポリシロキサン潤滑剤
JPS5933343A (ja) * 1982-08-20 1984-02-23 Sumitomo Bakelite Co Ltd 塩化ビニル樹脂組成物

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