JPS6212739A - ソルビン酸の製造方法 - Google Patents

ソルビン酸の製造方法

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JPS6212739A
JPS6212739A JP15331285A JP15331285A JPS6212739A JP S6212739 A JPS6212739 A JP S6212739A JP 15331285 A JP15331285 A JP 15331285A JP 15331285 A JP15331285 A JP 15331285A JP S6212739 A JPS6212739 A JP S6212739A
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Noboru Kamei
登 亀井
Masao Naito
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明はクロトンアルデヒドとケテンとの反応で得られ
たポリエステルを塩酸分解し、反応液がら分離した粗ソ
ルビン酸を精製せしめる方法に関する。
(従来技術及びその問題点) クロトンアルデヒドとケテンの反応によって得られたポ
リエステルを分解してソルビン酸を合成   □するに
は塩酸分解法、アルカリ分解法、熱分解法等があるが、
この中、塩酸分解法は異性体の生成を伴うことなく、分
解成績上も収率的に、かつ品質的に最も有利であること
が知られている。しかし、いずれの場合に於ても反応中
に副生じたタール分がポリエステル残渣と共に不純物と
して存在するため、特別のS製工程を必要とする問題が
ある。又、比較的優位な塩酸分解法に於ても、この課題
が残り、ポリエステルを分解した後、冷却・r過して得
られる粗ソルビン酸はタール分を含有している。このと
き、脱塩酸を行なう必要もある。
従来;該ソルビン酸の精製には活性炭処理法、水又は水
+有機溶媒による再結晶法等があるが、いずれの場合も
ソルビン酸の吸着やP液中の残留等、経済的な不利益が
大きく、又、工業装置としても複雑となる不利がある。
(問題点を解決するための手段) 而して、本発明者らは該ソルビン酸の精製に関し、従来
法の欠点を考慮した上で鋭意検討を重ねた結果、これと
比べて非常に簡単な処理手段を採用することにより設備
面でも収率面でも経済的に有利に、かつ品質の良好なソ
ルビン酸を得ることに成功した。即ち本発明は、クロト
ンアルデヒドとケテンとの反応で得られたポリエステル
を塩酸分解し、反応液から分離した粗ソルビン酸を精製
せしめるソルビン酸の製造方法において、1)温度範囲
100〜140℃で、本質的に、操作点が第1図に示す
ソルビン酸−石油−タール分三成分系液々・平衡線図中
の二液相分液領域(B)内に維持する様に、 2)粗ソルビン酸を、石油に連続、溶解せしめると共に
、該ソルビン酸の石油溶液中の残存水及び塩酸分を蒸発
させ継いで、ター・ル分と分離せしめることを特徴とす
るソルビン酸の製造方法。
である。
ところで、本発明における技術的思想の根幹は系内に特
定の石油を介在させることによる分液操作において、粗
ンルピン酸中に含まれたタール分の挙動を解明した点に
ある。ポリエステルを塩酸分解し、得られる粗ソルビン
酸を、石油に溶解せしめた時、ソルビン酸だけではなく
、タール分も溶解し、次工程へ持越す為トラブルを多発
するという点が問題であった。
本発明者らは、温度およびソルビン諏濃度を適切に選ぶ
ことにより、該ソルビン酸の石油溶液が石油層とタール
層とに分液し、殊に前者へのタール分の俗解を相当、抑
えることが可能であることを見い出した。以下、これ等
の事実を裏づける具体的な実験データを示す。
第1図は、ソルビン酸と石油とタール分の三成分液々平
衡線図、であり、実緋は、100℃における平衡図、破
線は130℃における平衡図である。
Aの領域は、未溶解のソルビン酸が析出する領域で、下
限界は溶解度曲線を表わす。Bの領域は、石油層とター
ル層に分液する領域であり、タイラインは、や\、右下
りの傾向を示した。ここで、上限界は分液曲線を表わし
、左側が石油層の組成を、右側がタール層の組成を示す
。Cの領域は、タール層と石油層が混合され、均一とな
る領域を示す。
また、同じ図により、タール層と石油層の分液が、−ソ
ルビン酸濃度の他1.温度条件によっても大きく左右さ
れることが、100℃と130℃の平衡線図の差より読
み取ることができる。
(発明の効果) 本発明の方法に従えば、石油に俗解4して分液するとい
う非常に簡単な操作により、粗ソルビン酸中のタール分
の殆んどを除去できる。さらに、第1図よね判る様に、
分液除去されるタール層に含まれるソルビン酸、石油は
同じ条件で極力、抑えることが可能で、収率的な面から
も、非常に有利である。
(発明の構成) 次に、本発明の詳細な説明する。
■、溶解(−脱塩酸)工程 先ず、粗ソルビン酸の石油への溶解では特に粗ソルビン
酸中に含有して来る塩酸が装置腐食やそれ自身及び腐食
による溶解金属がソルビン酸の樹脂化を促がすと考えら
れた。ところが、該バッチ溶解では200〜300 p
pmの塩酸分が残存するという点が問題であった。
本発明者らは、石油中に塩酸分解して得られる粗ンルピ
ン酸を連続溶解し、同時に脱水や脱塩酸を行うことを検
討した。結果は第1表の通り。
第1表 注1) 滞留時間:  2Hrs その他の条件 : 実施例1と同じ 温度が100℃以上、好ましくは110℃以上で、粗ソ
ルビン酸を溶解すると石油との共沸によって脱水・脱塩
酸が非常に効果的に起きた。しかし、ソルビン酸は石油
溶解液中でも重合反応が起こシ易く、石油への該ソルビ
ン酸の溶解中や、不溶解性のタール分の静置分液中にも
ソルビン酸がロスする。温度を140℃、特に130℃
以下に設定することで、この重合反応をかなりの程度抑
制することができた。
本発明の方法における特定の石油は各種潤滑油の中、常
圧における沸点が180〜300℃の留分のものであれ
ば、いずれも使用できる。その使用量は■、分液工程の
制約から、本質的に、操作点が第1図に示す、ソルビン
酸−石油−タール分、三成分系族々平衡線図中、二液相
分液領域(B)内に維持する様に制御することが肝要で
ある。例えば、系内のソルビン酸濃度範囲5〜30%、
好ましくは、10〜20チで行われる。
溶解は温度範囲100〜140℃、好ましくは110〜
130℃で行われ、通常1〜4時間で目的が達成される
■1分液工程 前述した如く、タール分は、石油、ソルビン酸と、第1
図に示した液々平衡関係をもち、該タールの石油層への
溶解度はソルビン酸濃度と、分液温度に非常に関係が深
いことが判った。
分液は@度範興100〜130℃、好ましくは100〜
120℃で行われ、通常、1〜4時間で目−的が達成さ
れる。
かくして、得られたソルビン酸の石油溶解液(石油層)
は例えば、必要に応じ、活性炭層等を通過せしめた後、
冷却、晶析させ、分離、乾燥することにより、ソルビン
酸結晶を得る。
また得られたソルビン酸ケーキ又は結晶を、水あるいは
有機溶剤−水系での再結晶を行なってさらに商品質のソ
ルビン酸を得ることもできる。
また、ソルビン酸石油溶解液は石油共蒸留法で、さらに
精製することも、もちろん可能である。この場合、ター
ル分の殆どを分液除去しているため、蒸発残渣量が少な
く、残渣中に含まれるソルビン酸のロス(通常は、残渣
中、約20チのソルビン酸が含有される)を抑えること
で収率面での長所がある他に、ソルビン酸の樹脂化物等
、機器への付着、閉塞の原因となる不純物を除去される
ことによる、操作上の長所がある。
(実施例) 以下、本発明の方法を実施例を挙げて具体的に説明する
実施例1゜ 攪拌機を備えた容量100tのGLM溶解槽に、塩酸分
解法によって得られた粗ソルビン酸(水分20憾、ター
ル分6.0%塩酸分4000〜6,000ppm含有)
10Kf/H及び沸点範囲200〜250℃を持つ潤滑
油(A社製)60Kf/Hを連続的に供給し120℃で
溶解及び脱水・脱塩酸を行った。
滞留時間FiIHrで制御した。その結果、 2.OK
f/ Hの留出水を得、溶解液中の水分t/′i0.(
J15%、塩酸分け20 ppmであり、脱水・脱塩酸
が効果的に実施できた。
上記、溶解液を68Kf/Hで連続的に分液工程へ供給
した。分液槽(容量100t)の滞留時間はIHrとし
、分液温度を100℃に制御した。
その結果、上層(石油層)67.6に5+/H1下層(
タ   □−ルノ!1)0.5Kf/Hを傅た〇 このとき、第1図、該、液々平衡線図に示した   謂
分液操作線(タイライン)に依れば、両者の組成   
7は第2表の通り、。
第2表 また、分取されたタール分の積置は約1000e、p、
で、分液槽による連続抜取りが可能であった。
次に上層の溶解液は、活性炭ノーを通過させた麦、20
℃に冷却し、遠心分離機を用いて分離した。
での結果、湿ケーキ中、およびr液中に含まれたソルビ
ン酸の収率は、粗ソルビン酸中のソルビン酸に対して、
98チでめった。このうち、ソルビン酸の樹脂化による
ロスが1.6%、分液槽抜取りタール分中のロスが0.
4%であった。
さらに、ソルビン酸湿ケーキを用いて、常法に従い、メ
タ2ノー、・・ルー水系で再結晶させ、濾過、乾燥した
。かくして得ら3*ソルビン酸11を10−のメタノー
ルに溶解した時の色価は、350μmの波長における透
過率を分光々度肝を用いて測定したところ、95.5%
であり、ソルビン酸12をlN−NaOH水溶液に溶解
した時の色価は400μmの波長における透過率で96
.0%であった。
実施例2゜ 実施例1によって得られた上層の溶解液を、遠心式薄膜
蒸発機を用いて、50 mmHHの減圧下で蒸発させた
。蒸発機は、伝熱面積、0.8−1蒸気加熱(ジャケッ
ト側)、12Kf/cr/iGt採用した。
混合蒸気をミストセパレーターで精、製したのち、冷却
し、遠心分離機によって分離した。その結果、湿ケーキ
およびf液中に含まれたソルビン酸の収率は粗ソルビン
酸に対して、97.1%であった。
また、発生した蒸発残渣中のソルビン酸濃度は約20係
であった。1週間の連続運転においても閉塞等のトラブ
ルは全くなく、順調に運転すること   :ができた。
さらに、ソルビン酸ケーキを乾燥し、得られた    
□結晶1fを10−のメタノールに溶解した時の色  
  □価は、350μmの波長による透過率で95.0
%であり、ソルビン酸12を8.8−のI N −Na
OH水溶液に溶解した時の色価は400μmの波長にお
ける透過率で97.5%であった。
比較例1゜ 実施例2において、分液工程を省略する以外、同様の操
作を行なった。蒸発機まわりで、固いタール分が析出し
、閉塞するトラブルが続いた。その度に中断して、清掃
しながら、運転を引続き何なったところ、ソルビン酸の
収率は、粗ソルビン酸中のソルビン酸に対して94.0
%しか得られなかった。この原因は、運転停止中の、溶
解液中ソルビン酸の重合ロスおよびソルビン酸重合によ
り量の増加した濃縮残渣中のソルビン酸ロスによるもの
であった。
又、品質は、順調に稼動している時は実施例2と同様の
ものが得られたが、運転中断し、再開する時の品質は劣
悪であった。
比較例2゜ 分液温度を140℃以上に維持した以外、実施例1と同
様に処理した。この結果、分液さ′れた下層(タール層
)は固いタール分が多く、連続抜取りは不可能であった
。そのため運転を中断し、槽   1内を清掃する作業
を行った。このとき、約0.1(さらに、得られるソル
ビン酸ケーキは薄黄色ヲ−Kf/Hの固型状タールが堆
積していた。
呈しており、乾燥后の純度は98.9%であった。  
  1該ケーキを、メタノール水素で再結晶させ、P1
過、乾燥した。かくして得られたソルビン酸1t   
 “を10−のメタノールに溶解した時の色価°は35
0’    i。
μmの波長における透過率で80.0%であり、ソルビ
ン酸1fをlN−NaOH水溶液に溶解した時    
1の色価は400μmの波長における透過率で75.5
   :係であった。               
      !i:
【図面の簡単な説明】
第1図はソルビン酸−石油−タール分の三成分    
゛液々平衡線図の一一例を示す。 特許出願人 ダイセル化学工業株式会社第1図 ソルビン酸 操作点 ・  手  続  補  正  II(自発)昭和61
年3り/Z口

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 クロトンアルデヒドとケテンとの反応で得られたポリエ
    ステルを塩酸分解し、反応液から分離した粗ソルビン酸
    を精製せしめるソルビン酸の製造方法において、 1)温度範囲100〜140℃で、本質的に、操作点が
    第1図に示すソルビン酸−石油−タール分三成分系液々
    平衡線図中の二液相分液領域(B)内に維持する様に、 2)粗ソルビン酸を、石油に連続、溶解せしめると共に
    、該ソルビン酸の石油溶液中の残存水及び塩酸分を蒸発
    させ、継いで、タール分と分離せしめることを特徴とす
    るソルビン酸の製造方法。
JP15331285A 1985-07-11 1985-07-11 ソルビン酸の製造方法 Expired - Lifetime JPH0629214B2 (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1999025676A1 (fr) * 1997-11-14 1999-05-27 Daicel Chemical Industries, Ltd. Appareil et procede de recuperation d'acide sorbique
CN114478238A (zh) * 2021-12-29 2022-05-13 南通醋酸化工股份有限公司 一种山梨酸水解液连续萃取提纯的方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO1999025676A1 (fr) * 1997-11-14 1999-05-27 Daicel Chemical Industries, Ltd. Appareil et procede de recuperation d'acide sorbique
CN114478238A (zh) * 2021-12-29 2022-05-13 南通醋酸化工股份有限公司 一种山梨酸水解液连续萃取提纯的方法

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